JP3476278B2 - 自動変速機の変速制御方法 - Google Patents

自動変速機の変速制御方法

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JP3476278B2
JP3476278B2 JP17204495A JP17204495A JP3476278B2 JP 3476278 B2 JP3476278 B2 JP 3476278B2 JP 17204495 A JP17204495 A JP 17204495A JP 17204495 A JP17204495 A JP 17204495A JP 3476278 B2 JP3476278 B2 JP 3476278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の摩擦係合要
素に対する供給油圧をそれぞれ電子制御してこれら摩擦
係合要素を選択的に係合させることにより、複数の変速
段を達成するようにした自動変速機において、極低温時
における変速フィーリングの悪化防止を企図した変速制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機は、クラッチやブレー
キ等の摩擦係合要素に対して選択的に圧油を給排してク
ラッチやブレーキ等の係合状態を切り替えることによ
り、歯車変速装置内の任意の回転要素を変速機入力軸に
連結したり変速機ケーシングに対して固定し、変速比の
切替えを車両の運転状態に応じて自動的に行うようにし
たものである。このような自動変速機においては、各種
装置や機器等の保護並びに快適な乗り心地維持のため、
変速時のショックが小さいことが要求される。そこで、
摩擦係合要素に対する圧油の圧力やその給排タイミング
等を適切に電子制御することにより、変速ショックの軽
減を企図した自動変速機が種々提案されている(特開平
5-172231号公報や特開平6-331012号等)。
【0003】従来の自動変速機では、現変速段(例えば
1速段)から目標変速段(例えば2速段)にシフトさせ
る場合には、所定のプログラムに従ってコントローラの
指令により、1速段を達成させている摩擦係合要素(解
放側摩擦係合要素)の係合を解除すると共に、2速段を
達成させる摩擦係合要素(結合側摩擦係合要素)を係合
させ、トランスミッションの入力軸の回転速度の変化率
を、目標回転速度変化率に等しくなるように減少させ、
解放側摩擦係合要素と結合側摩擦係合要素のつかみ替え
操作を実施する。これにより、エンジントルクの伝達経
路が解放側摩擦係合要素から結合側摩擦係合要素に切り
替えられる。各摩擦係合要素への油圧の給排は、電磁弁
のデューティ率をコントローラの指令により0から10
0%の間で変化させて最適な油圧力でもって制御され
る。尚、デューティ率が0%の場合は電磁弁が連続的に
消磁状態となって油圧が排出され、デューティ率が10
0%の場合は電磁弁が連続的に励磁状態となって最大油
圧が供給されるようになっている。
【0004】図8には解放側摩擦係合要素と結合側摩擦
係合要素のつかみ替え操作におけるタイムチャートを示
してある。図に示したように、1速段から2速段への変
速の際の解放側摩擦係合要素と結合側摩擦係合要素のつ
かみ替え操作においては、解放側摩擦係合要素の電磁弁
のデューティ率を0%にして油圧を排出させ(b)、解放
側摩擦係合要素がスリップを開始するまでの時間に基づ
いて結合側摩擦係合要素の電磁弁のデューティ率を10
0%にして油圧の供給を開始する(c)。これにより、(a)
に実線で示したように、解放側摩擦係合要素の油圧の排
出が完了する時期に応じて結合側摩擦係合要素に油圧が
供給され始め、(d)に示したように、入力軸の回転速度
が所定の変化率で変更されてショックのない状態で1速
段から2速段への変速が達成される。また、2速段への
変速が達成された後における1速段への変速に際して
は、前述の結合側摩擦係合要素の電磁弁のデューティ率
を0%にして油圧を排出させ(c)、前述の解放側摩擦係
合要素の電磁弁のデューティ率を100%にして油圧の
供給を開始する(b)。これにより、(a)に実線で示したよ
うに、再び前述の解放側摩擦係合要素に油圧が供給され
て(d)に示したように、入力軸の回転速度が所定の変化
率で変更されてショックのない状態で2速段から1速段
への変速が達成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動変速機で
は、摩擦係合要素は油圧によって動作するようになって
いるため、油温が低い場合には油の排出が遅くなる等動
作特性が変化する。特に、極低温時(例えば−15度以
下)の変速操作時には、図8(a)中に点線で示したよう
に、解放側摩擦係合要素の油圧の排出が遅れてしまう。
これは、低温時に油自体の粘性が上がって排出されにく
くなるためと、解放側摩擦係合要素の動作部に油が粘着
して油の排出及び動作部の動作を阻害するためであり、
極低温時の変速操作時には油の排出が極端に遅くなって
しまう。図9には油圧が排出される時の摩擦係合要素の
ピストンの戻り時間Sと油温との関係を示してある。図
に示したように、油温が−15度よりも低くなるとピス
トンの戻り時間Sが大幅に遅くなっている。このため、
極低温時には摩擦係合要素の油圧の排出が極端に遅くな
ってしまうことが判る。
【0006】摩擦係合要素の油圧の排出が極端に遅くな
ると、図8に示したように、1速段から2速段への変速
が達成された直後に再び1速段への変速が行なわれる場
合、2速段への変速の際に解放側となる摩擦係合要素の
油圧が完全に排出される前に同じ摩擦係合要素が結合側
となって油圧が供給され始める。油圧が完全に排出され
ていない状態で油圧が供給されると、供給過大となって
大きなショックが生じてしまう。
【0007】このような状況は1速段から2速段への変
速のようにアップシフトの場合にも起こり得る状況であ
るが、一般に自動変速機は、アップシフトの場合には車
両の走行状況に応じて変速するようになっているため、
電気的な制御によって対処するようになっている。2速
段から1速段への変速のようにダウンシフトの場合、低
速走行時にアクセルペダルを急激に踏み込んだ時に変速
する等、頻繁に行なわれることがないと共に運転者の意
思が強く働くため、多少のショックは許容されている。
このため、電気的な制御によって対処するようにはなっ
ていないのが現状である。しかし、多少のショックが許
されているといっても、油圧の供給が過大になると機器
等に悪影響を及ぼして耐久性の点で不利になってしま
う。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動変速機の変速制御方法は、複数の摩擦係
合要素に対する供給油圧をそれぞれ電子制御してこれら
摩擦係合要素を選択的に係合させることにより、複数の
変速段を達成するようにした自動変速機において、第1
摩擦係合要素から油圧を排出して第2摩擦係合要素へ油
圧を供給することにより行なわれる第1の変速段から第
2の変速段への変速時に、上記第1摩擦係合要素からの
油圧の排出が遅いと判定されると、上記第1の変速段へ
の変速が終了した後所定時間が経過するまでは上記第1
の変速段への変速を禁止して、該所定時間が経過すると
上記第1の変速段への変速を許容することを特徴とする
【0009】そして、上記摩擦係合要素に供給される油
の温度を検出し、該油温が所定値以下であるときに上記
排出が遅いと判定することを特徴とする。また、上記第
1摩擦係合要素からの油圧の排出圧力を検出し、該排出
圧力に応じて上記排出の状態を判定することを特徴とす
る。また、上記所定時間は、上記排出の状態に応じて段
階的に設定されることを特徴とする。
【0010】変速時に第1摩擦係合要素からの油圧の排
出状態が所定の状態よりも遅い場合、即ち、極低温時に
供給油圧の温度の状態が所定の温度状態以下であった
り、変速時に第1摩擦係合要素からの油圧の排出圧力が
低くならない場合は、第2の変速段側への変速が終了し
た後所定時間が経過するまでは第1の速段側への変速を
禁止することで、第1摩擦係合要素からの油圧の排出が
十分になされた後に第2摩擦係合要素への油圧の供給を
行なう。
【0011】また、上記目的を達成するための本発明の
自動変速機の変速制御方法は、複数の摩擦係合要素に対
する供給油圧をそれぞれ電子制御してこれら摩擦係合要
素を選択的に係合させることにより、複数の変速段を達
成するようにした自動変速機において、第1摩擦係合要
素から油圧を排出することにより行なわれる変速時に、
上記第1摩擦係合要素からの油圧の排出が遅いと判定さ
れると、上記変速が終了した後所定時間が経過するまで
は上記第1摩擦係合要素へ油圧を供給することにより行
なわれる変速を禁止して、該所定時間が経過すると上記
第1摩擦係合要素へ油圧を供給することにより行なわれ
る変速を許容することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施例に係る
変速制御方法が適用される自動変速機の概略構成、図2
には変速段に対する摩擦係合要素の係合状態、図3には
油圧制御装置の要部構成、図4には本発明の一実施例に
係る変速制御方法の制御フローチャート、図5にはシフ
トパターンの一例を表すマップを示してある。
【0013】図1に基づいて自動変速機の構成を説明す
る。図示の自動変速機は、図示しないエンジンのクラン
ク軸1がトルクコンバータ2のポンプ3に一体的に連結
されており、トルクコンバータ2は、ポンプ3とタービ
ン4とケース5に連結されたステータ6とから構成され
ている。タービン4に伝えられたエンジンからのトルク
は、入力軸7によってその後部に配設された前進4段後
進1段の変速段を達成する歯車変速機構に伝達される。
【0014】この歯車変速機構は、摩擦係合要素として
の第1乃至第3の3組のクラッチ8〜10と、摩擦係合
要素としての第1及び第2の2組のブレーキ11,12
と、第1及び第2の2組の遊星歯車機構13,14とか
ら構成されている。第1遊星歯車機構13は、リングギ
ヤ15及びピニオン16及びサンギヤ17と、ピニオン
16を回転自在に支持すると共に自身も回転自在なキャ
リア18とから構成されている。また、第2遊星歯車機
構14は、第1遊星歯車機構13に対して直列的に配置
されており、リングギヤ19及びピニオン20及びサン
ギヤ21と、ピニオン20を回転自在に支持すると共に
自身も回転自在なキャリア22とから構成されている。
【0015】第1遊星歯車機構13のサンギヤ17は第
1クラッチ8を介して入力軸7に連結され、第1遊星歯
車機構13のキャリア18にはギヤ23が設けられてお
り、ギヤ23は出力軸24のギヤ25に噛み合ってい
る。出力軸24にはギヤ26が設けられ、ギヤ26はデ
ファレンシャルキャリア27のギヤ28に噛み合い、出
力軸24の回転力がデファレンシャルキャリア27に伝
達される。第1遊星歯車機構13のリングギヤ15は第
2遊星歯車機構14のキャリア22に直結され、リング
ギヤ15は第2ブレーキ12によってケース5と一体的
に連結可能となっている。
【0016】第2遊星歯車機構14のキャリヤ22は第
2クラッチ9を介して入力軸7に連結され、第2遊星歯
車機構14のサンギヤ21は第3クラッチ10を介して
入力軸7に連結される。また、サンギヤ21は第1ブレ
ーキ11によってケース5と一体的に連結可能となって
いる。
【0017】摩擦係合要素である第1乃至第3クラッチ
8〜10及び第1ブレーキ11、第2ブレーキ12は、
それぞれ係合用ピストン装置或いはサーボ装置等を備え
た油圧機器で構成され、トルクコンバータ2のポンプ3
に連結された図示しないオイルポンプで発生する圧油に
よって、図示しない油圧制御装置を介して選択的に操作
される。油圧制御装置は、運転者によって選択された変
速レバーの位置と、車両の運転状態(車速やスロットル
開度)とに応じたコントローラからの指令に基づいて動
作し、種々の変速段が自動的に達成される。
【0018】本自動変速機において、各摩擦係合要素が
各変速段についてどのように働くはかは図2に示す通り
である。図中の符号で○印は油圧作動によって係合状態
にあり−印は解放状態にあることを示してある。例え
ば、1速段から2速段への変速は、第2ブレーキ12の
解放と第1ブレーキ11の係合、即ち、第2ブレーキ1
2から第1ブレーキ11へのつかみ替えによって達成さ
れる。
【0019】1速段から2速段への変速を達成する油圧
制御装置の要部を図3に基づいて説明する。図に示すよ
うに、第2ブレーキ12の作動を制御する第2ブレーキ
用サーボ31にはライン圧を調圧する第2圧力コントロ
ールバルブ38が油路33を介して連通しており、第1
ブレーキ11の作動を制御する第1ブレーキ用サーボ3
4には同様にライン圧を調圧する第1圧力コントロール
バルブ40が油路36を介して連通している。また、第
2圧力コントロールバルブ38及び第1圧力コントロー
ルバルブ40にはそれぞれ第2ブレーキ用電磁弁32及
び第1ブレーキ用電磁弁35が連通しており、第2ブレ
ーキ用電磁弁32及び第1ブレーキ用電磁弁35ははコ
ントローラ37からの指令に基づいてデューティー制御
される。従って、コントローラ37の指令により第2ブ
レーキ用電磁弁32及び第1ブレーキ用電磁弁35がデ
ューティー制御され、これにより、第2圧力コントロー
ルバルブ38及び第1圧力コントロールバルブ40がラ
イン圧を所定の圧力に調圧して第2ブレーキ用サーボ3
1及び第1ブレーキ用サーボ34に供給し、第2ブレー
キ12及び第1ブレーキ11の作動が制御される。図
中、40、41は第2ブレーキ12及び第1ブレーキ1
1への油路33、36に配設されたアキュムレータであ
り、アキュムレータ40、41によって第2ブレーキ1
2及び第1ブレーキ11への圧油の脈動が吸収される。
【0020】デューティー率が0%の場合、第2ブレー
キ用電磁弁32及び第1ブレーキ用電磁弁35は連続的
な消磁状態となって作動が停止され、第2ブレーキ用サ
ーボ31及び第1ブレーキ用サーボ34への油圧が排出
される。また、デューティー率が100%の場合、第2
ブレーキ用電磁弁32及び第1ブレーキ用電磁弁35は
連続的な励磁状態となり、第2ブレーキ用サーボ31及
び第1ブレーキ用サーボ34には最高圧力の油圧が供給
される。従って、コントローラ37により第2ブレーキ
用電磁弁32及び第1ブレーキ用電磁弁35のデューテ
ィー率を0%〜100%の間で制御することにより、第
2ブレーキ用サーボ31及び第1ブレーキ用サーボ34
への油圧が適宜な圧力で調整・制御できる。
【0021】1速段の達成状態では、第1クラッチ8用
の電磁弁(図示省略)及び第2ブレーキ用電磁弁32が
励磁され(デューティー率100%)、ライン圧が減圧
されずに油路33に供給されてライン圧がそのまま第2
ブレーキ用サーボ31に供給され、第2ブレーキ12が
係合状態にされる。同様に第1クラッチ8が係合状態に
されると共に第2クラッチ9、第3クラッチ10及び第
1ブレーキ11が解放状態にされている。
【0022】この状態から2速段への変速を行なう場
合、第2ブレーキ12から第1ブレーキ11へのつかみ
替えによって変速が達成される。2速段への変速の状況
を図8に基づいて説明する。(b)に示したように、2速
段への変速指令により、第2ブレーキ用電磁弁32のデ
ューティー率が0%になり、(a)に示したように、第2
ブレーキ用サーボ31に供給されている油圧が徐々に低
下し始める。油圧が低下すると、第2ブレーキ12の係
合が解除されてスリップを開始し、第2ブレーキ12の
スリップ開始までの時間に基づいて、(c)に示したよう
に、第1ブレーキ用電磁弁35のデューティー率が10
0%になり、(a)に示したように、第1ブレーキ用サー
ボ34へ供給される油圧が徐々に上昇し始めて第1ブレ
ーキ11が係合状態にされる。このように、第2ブレー
キ12が解放されると共に第1ブレーキ11が係合状態
にされることにより、1速段から2速段への変速が達成
される。
【0023】上述した自動変速機では、極低温時(油温
−15度以下)には、第1の変速段としての1速段から
第2の変速段としての2速段への変速が達成された後2
秒間(所定時間)は1速段へのダウンシフトを禁止して
いる。即ち、極低温時においては、油の粘度や第2ブレ
ーキ12(第1摩擦係合要素)の動作遅れ等により、図
8(a)に点線で示したように、油圧の排出が極端に遅く
なってしまう。この状態で1速段へのダウンシフトを行
なうと、前述したように、第2ブレーキ12から油圧の
排出が十分にされないうちに再び第2ブレーキ12に油
圧を供給してしまうことになり、油圧の供給が過大にな
ってしまう。このため、2秒間は1速段へのダウンシフ
トを禁止している。図4に基づいて1速段から2速段へ
の変速が達成された後の1速段への変速の作用を説明す
る。
【0024】図4に示したように、1速段から2速段へ
の変速指令があった場合、第2ブレーキ12と第1ブレ
ーキ11(第2摩擦係合要素)のつかみ替えを行なって
変速制御を実行し、入力軸の回転速度の検出等によって
1速段から2速段への変速が終了したか否かが判断され
る。変速が終了するまで変速制御を実行し、1速段から
2速段への変速が終了したと判断された場合、変速終了
時からの経過時間tの計測を開始する。経過時間tの計
測を開始した後、車速N0及びスロットル開度電圧VTH
検出し、検出結果によりマップ上の変速段を決定する。
図5には変速段を決定するマップの一例を示してある。
決定された変速段が1速段であるか否かがステップS1
で判断され、1速段以外であると判断された場合、各変
速段の条件等に応じて変速を実行する。
【0025】ステップS1で変速段が1速段であると判
断された場合、ステップS2で自動変速機の油温TO
検出する。ステップS2の自動変速機の油温TOは、摩
擦係合要素への供給油圧を直接検出したり、自動変速機
のバルブボデー(弁体)の温度に基づいて設定された温
度が用いられる。また、オイルクーラに送られる油の温
度を検出することも可能である。つまり、自動変速機の
油温TOの検出は、供給油圧の温度状態が所定の温度状
態であるか否かを判断して摩擦係合要素からの油圧の排
出状態が所定の状態より遅いか否かを判断するために実
行されるものとなっている。
【0026】自動変速機の油温TOが検出された後、ス
テップS3で油温TOが−15度以下か否かが判断さ
れ、油温TOが−15度以下ではないと判断された場
合、極低温時ではないので、変速終了時からの経過時間
tの計測を終了して2速段から1速段への変速指令によ
り変速制御を実行する。ステップS3で油温TOが−1
5度以下であると判断された場合、ステップS4で変速
終了時からの経過時間tを読込む。経過時間tを読込ん
だ後、ステップS5で経過時間tが2秒以上か否かが判
断され、経過時間tが2秒に満たないと判断された場
合、再び車速N0及びスロットル開度電圧VTHを検出し、
検出結果によりマップ上の変速段を決定する。ステップ
S5で経過時間tが2秒以上であると判断された場合、
即ち、1速段から2速段への変速が終了してから2秒以
上経過(所定時間経過)したと判断された場合、変速終
了時からの経過時間tの計測を終了して2速段から1速
段への変速指令により変速制御を実行する。
【0027】従って、上述した変速制御方法によると、
極低温時に1速段から2速段への変速が終了してから2
秒以上経過しないうちは1速段側へのダウンシフトを禁
止しているので、油の粘度や第2ブレーキ12の動作遅
れ等によって油圧の排出が極端に遅くなっている場合で
も、2秒以上経過してから第2ブレーキ12に油圧を供
給することができ、第2ブレーキ12から油圧が排出さ
れていない状態で再び油圧が供給されてしまうことがな
くなる。このため、1速段側へのダウンシフト時に油圧
が供給過大になって、機器に悪影響を与える虞がない。
【0028】図6に基づいて1速段から2速段への変速
が達成された後の1速段への変速の他の実施例を説明す
る。図6に示した例は、油温に応じてダウンシフトを禁
止する時間を段階的に設定したものである。
【0029】図6に示したように、1速段から2速段へ
の変速指令があった場合、第2ブレーキ12と第1ブレ
ーキ11のつかみ替えを行なって変速制御を実行し、1
速段から2速段への変速が終了したか否かが判断され
る。変速が終了するまで変速制御を実行し、1速段から
2速段への変速が終了したと判断された場合、変速終了
時からの経過時間tの計測を開始する。経過時間tの計
測を開始すると共に車速N0及びスロットル開度電圧VTH
を検出し、検出結果によりマップ上の変速段を決定す
る。決定された変速段が1速段であるか否かがステップ
S6で判断され、1速段以外であると判断された場合各
変速段の条件等に応じて変速を実行する。ステップS6
で変速段が1速段であると判断された場合、ステップS
7で自動変速機の油温TOを検出する。
【0030】自動変速機の油温TOが検出された後、ス
テップS8で油温TOが−5度以下か否かが判断され、
油温TOが−5度以下ではないと判断された場合、低温
時ではないので、変速終了時からの経過時間tの計測を
終了して2速段から1速段への変速指令により変速制御
を実行する。ステップS8で油温TOが−5度以下であ
ると判断された場合、1速段への変速を禁止する禁止時
間taを油温TOに応じて設定する。即ち、油温TOが−
15度以下の場合、ステップS9で禁止時間taを2秒
に設定し、油温TOが−15度を越えて−10度以下の
場合、ステップS10で禁止時間taを1.5秒に設定し、
更に、油温TOが−10度を越えて−5度以下の場合、
ステップS11で禁止時間taを1秒に設定する。
【0031】ステップS9乃至ステップS11で油温T
Oに応じた禁止時間taを設定した後、ステップS12で
変速終了時からの経過時間tを読込む。経過時間tを読
込んだ後、ステップS13で経過時間tが禁止時間ta
以上か否かが判断され、経過時間tが禁止時間taに満
たないと判断された場合、再び車速N0及びスロットル開
度電圧VTHを検出し、検出結果によりマップ上の変速段
を決定する。ステップS13で経過時間tが禁止時間t
a以上であると判断された場合、即ち、1速段から2速
段への変速が終了してから油温に応じた禁止時間ta
経過したと判断された場合、変速終了時からの経過時間
tの計測を終了して2速段から1速段への変速指令によ
り変速制御を実行する。
【0032】従って、上述した変速制御方法によると、
低温時に1速段から2速段への変速が終了してから油温
に応じた禁止時間taを経過しないうちは1速段側への
ダウンシフトを禁止しているので、油の粘度や第2ブレ
ーキ12の動作遅れ等によって油圧の排出が遅くなって
いる場合でも、排出の遅れの状態に応じて第2ブレーキ
12に油圧を供給することができ、第2ブレーキ12か
ら油圧が排出されていない状態で再び油圧が供給されて
しまうことがなくなる。このため、1速段側へのダウン
シフト時に油圧が供給過大になって、機器に悪影響を与
える虞がない。
【0033】図7に基づいて1速段から2速段への変速
が達成された後の1速段への変速の他の実施例を説明す
る。図7に示した例は、第2ブレーキ12からの油圧の
排出状態が所定の状態よりも遅い場合の判定を、第2ブ
レーキ12から排出される油圧の排出圧力を検出するこ
とで行なうようにした例である。このため、第2ブレー
キ12の排出圧力を検出する圧力スイッチが備えられて
おり、圧力スイッチは排出圧力が所定値(例えば1kgf/
cm2)以上の場合に作動するようになっている。
【0034】図7に示したように、1速段から2速段へ
の変速指令があった場合、第2ブレーキ12と第1ブレ
ーキ11のつかみ替えを行なって変速制御を実行し、1
速段から2速段への変速が終了したか否かが判断され
る。変速が終了するまで変速制御を実行し、1速段から
2速段への変速が終了したと判断された場合、変速終了
時からの経過時間tの計測を開始する。経過時間tの計
測を開始した後、車速N0及びスロットル開度電圧VTH
検出し、検出結果によりマップ上の変速段を決定する。
決定された変速段が1速段であるか否かがステップS1
5で判断され、1速段以外であると判断された場合各変
速段の条件等に応じて変速を実行する。ステップS15
で変速段が1速段であると判断された場合、ステップS
16で第2ブレーキ12の排出圧力を検出する圧力スイ
ッチの状態が読込まれる。
【0035】圧力スイッチの状態が読込まれた後、ステ
ップS17で圧力スイッチが作動しているか否かが判断
され、圧力スイッチが作動していないと判断された場
合、第2ブレーキ12の油圧の排出が十分になされて1
kgf/cm2 に満たない低圧力になっているので、油温が低
くないと推定され、変速終了時からの経過時間tの計測
を終了して2速段から1速段への変速指令により変速制
御を実行する。ステップS17で圧力スイッチが作動し
ていると判断された場合、第2ブレーキ12の油圧の排
出が遅れて排出圧力が1kgf/cm2 以上あるため、油温が
低いと推定され、ステップS18で変速終了時からの経
過時間tを読込む。経過時間tを読込んだ後、ステップ
S19で経過時間tが2秒以上か否かが判断され、経過
時間tが0.5 秒に満たないと判断された場合、車速N0
びスロットル開度電圧VTHを検出し、検出結果によりマ
ップ上の変速段を決定する。ステップS19で経過時間
tが0.5 秒以上であると判断された場合、即ち、1速段
から2速段への変速が終了してから0.5 秒以上経過(所
定時間経過)したと判断された場合、変速終了時からの
経過時間tの計測を終了して2速段から1速段への変速
指令により変速制御を実行する。
【0036】従って、上述した変速制御方法によると、
第2ブレーキ12の油圧の排出が遅れて排出圧力が1kg
f/cm2 以上ある場合は低温時であると推定され、1速段
から2速段への変速が終了してから0.5 秒以上経過しな
いうちは1速段側へのダウンシフトを禁止しているの
で、低温時に油の粘度や第2ブレーキ12の動作遅れ等
によって油圧の排出が遅くなっている場合でも、0.5 秒
以上経過してから第2ブレーキ12に油圧を供給するこ
とができ、第2ブレーキ12から油圧が排出されていな
い状態で再び油圧が供給されてしまうことがなくなる。
このため、1速段側へのダウンシフト時に油圧が供給過
大になって、機器に悪影響を与える虞がない。
【0037】尚、上記実施例では、1速段から2速段へ
の変速後の1速段側へのダウンシフトを例に挙げて説明
したが、他の変速段の場合においても同様に実施するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の自動変速機の変速制御方法は、
変速時に解放される側の第1摩擦係合要素からの油圧の
排出状態が所定の状態よりも遅い場合に、低温時である
と推定して高速段側(第2の変速段側、第1摩擦係合要
素から油圧を排出することにより行なわれる変速段)
の変速が終了した後所定時間が経過するまでは低速段側
(第1の変速段側、第1摩擦係合要素へ油圧を供給する
ことにより行なわれる変速段)への変速を禁止するよう
にしたので、極低温時に供給油圧の温度の状態が所定の
温度状態以下であったり、変速時に解放される側の摩擦
係合要素からの油圧の排出圧力が低くならない場合は、
高速段側への変速が終了した後所定時間が経過するまで
は低速段側への変速が行なわれない。この結果、解放側
の摩擦係合要素からの油圧の排出が十分になされていな
いうちに再び摩擦係合要素へ油圧が供給されることがな
くなり、油圧の供給が過大になって変速ショックが生じ
たり機器へ悪影響を及ぼすことを防止することが可能に
なる。
【0039】また、油圧の排出状態が所定の状態よりも
遅い場合の判定は、供給油圧の温度の状態が所定の温度
状態以下であるか否か、即ち、油圧の排出圧力が所定値
よりも高いか否かや供給油圧の温度が所定値よりも低い
か否かによって実施するようにしているので、低温時の
推定を正確に行なうことが可能となる。また、低速段側
への変速を禁止する所定時間は、供給油圧の排出状態、
即ち、油温に応じて段階的に設定されているので、変速
されない状態が必要以上に長くなることを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る変速制御方法が適用さ
れる自動変速機の概略構成図。
【図2】変速段に対する摩擦係合要素の係合状態を表す
作動エレメント図。
【図3】油圧制御装置の要部構成図。
【図4】本発明の一実施例に係る変速制御方法の制御フ
ローチャート。
【図5】シフトパターンの一例を表すマップ。
【図6】本発明の他実施例に係る変速制御方法の制御フ
ローチャート。
【図7】本発明の他実施例に係る変速制御方法の制御フ
ローチャート。
【図8】変速時のタイムチャート。
【図9】摩擦係合要素のピストンの戻り時間と油温との
関係を表すグラフ。
【符号の説明】
1 クランク軸 2 トルクコンバータ 3 ポンプ 4 タービン 5 ケース 6 ステータ 7 入力軸 8 第1クラッチ 9 第2クラッチ 10 第3クラッチ 11 第1ブレーキ 12 第2ブレーキ 13 第1遊星歯車 14 第2遊星歯車 15 リングギヤ 16 ピニオン 17 サンギヤ 18 キャリア 19 リングギヤ 20 ピニオン 21 サンギヤ 22 キャリア 23 ギヤ 24 出力軸 25 ギヤ 26 ギヤ 27 デファレンシャルキャリア 28 ギヤ 31 第2ブレーキ用サーボ 32 第2ブレーキ用電磁弁 33 油路 34 第1ブレーキ用サーボ 35 第1ブレーキ用電磁弁 36 油路 37 コントローラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−103046(JP,A) 特開 昭61−62648(JP,A) 特開 平6−265010(JP,A) 実開 平2−96068(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦係合要素に対する供給油圧を
    それぞれ電子制御してこれら摩擦係合要素を選択的に係
    合させることにより、複数の変速段を達成するようにし
    た自動変速機において、第1摩擦係合要素から油圧を排出して第2摩擦係合要素
    へ油圧を供給することにより行なわれる第1の変速段か
    ら第2の変速段への変速時に、 上記第1摩擦係合要素からの油圧の排出が遅いと判定さ
    れると、上記第2の変速段への変速が終了した後所定時
    間が経過するまでは上記第1の変速段への変速を禁止し
    て、該所定時間が経過すると上記第1の変速段への変速
    を許容する ことを特徴とする自動変速機の変速制御方
    法。
  2. 【請求項2】 上記摩擦係合要素に供給される油の温度
    を検出し、該油温が所定値以下であるときに上記排出が
    遅いと判定することを特徴とする請求項1に記載の自動
    変速機の変速制御方法。
  3. 【請求項3】 上記第1摩擦係合要素からの油圧の排出
    圧力を検出し、該排出圧力に応じて上記排出の状態を判
    定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の
    変速制御方法。
  4. 【請求項4】 上記所定時間は、上記排出の状態に応じ
    て段階的に設定されることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3に記載の自動変速機の変速制御方法。
  5. 【請求項5】 複数の摩擦係合要素に対する供給油圧を
    それぞれ電子制御してこれら摩擦係合要素を選択的に係
    合させることにより、複数の変速段を達成するようにし
    た自動変速機において、第1摩擦係合要素から油圧を排出することにより行なわ
    れる変速時に、 上記第1摩擦係合要素からの油圧の排出が遅いと判定さ
    れると、上記変速が終了した後所定時間が経過するまで
    は上記第1摩擦係合要素へ油圧を供給することにより行
    なわれる変速を禁止して、該所定時間が経過すると上記
    第1摩擦係合要素へ油圧を供給することにより行なわれ
    る変速を許容する ことを特徴とする自動変速機の変速制
    御方法。
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