JP3088236U - ロール状製品搬送支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］現行使用されているロール製品の搬送用支持具
は、ロールの巻芯を支持する方式のものが多く使用され
ている。これらはロールの両端に荷重が集中する偏荷重
となり、バランスが悪く梱包を難かしくし、流通経費の
増加要因となっている。 ［解決手段］これら課題の解決方法として、段ボールシ
ートを積層した厚板のボードで、組み立て式の箱を作
り、この箱の両側面の間を、段ボールシートに多数の折
り目線を付けて、湾曲させたシートをはり合わせてハン
モックの様につなぎ、この上にロールを載せる事で荷重
を箱全体で均等に支える、バランスの良い、堅固で経済
的なロール搬送支持具の開発に成功した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［考案の属する技術分野］ 本考案は、合成樹脂フィルム、写真フィルム、紙、アルミ箔、等 円筒ロール状製品を搬送、又は保管する際にロールを安定支持す る、搬送用支持具に関する。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来ロール状に巻かれた製品の輸送や保管には、鉄製のラックに ロールの巻芯を吊るし、ラックごと輸送する方法や、四角形の合 板に丸穴をあけ、ロールの巻芯にはめこんで木箱や段ボール箱に 入れて輸送する方法が取られている。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ しかし、これらの方法はラックの回収や保管に、かなり経費がか かる問題や、ロールの巻芯を支える方式のため、ロールの両端に 荷重が偏り梱包を難しくすると共に、コスト増を招くなどの問題 点がある。

【０００４】 ［課題を解決するための手段］ これらの課題を解決する方法として、段ボールを積層した強固な 厚板で組み立て式の箱を作り、この箱の内側に、ロールの曲面に フィットするような、段ボールを多数の折目線で湾曲させた、ロ ール受板を貼り合わせ、これにロール全体が均等に吊り下げられ るように工夫し、経済的で梱包バランスのよい、ロール搬送支持 具の開発に成功した。

【０００５】 ［考案の実施の形態］ 以下本考案の代表的な形態について説明する。 本考案の対象となるロール製品の大きさは、直径３００ｍｍ〜８ ００ｍｍで、長さは５００ｍｍ〜１５００ｍｍ程度であり、重量 はおよそ１００ｋｇ〜７００ｋｇである。

【０００６】 本考案のロール製品搬送支持具は全て段ボールシートで作られる 。図１に示すとうり本支持具は基本的に、吊り板１と，側板２と 、ロール板３、で構成される。

【０００７】 吊りフレーム図２は、吊り板１とロール板３からなり、吊り板１ は段ボールシートを数枚貼り合わせて、厚さ２５ｍｍ〜５０ｍｍ に作られる。ロール板３は段ボールシートの中央部に多数の折り 目線３Ａを付けて湾曲させ、曲面に形成される。折り目線３Ａの 間隔は３０ｍｍ〜５０ｍｍでロールが積載される面に付けられる 。折目線３Ａの方向は段ボールの波の流れ方向と平行に付けられ る。

【０００８】 吊り板１には左右両側面の上部と下部、２か所にカギ形の突起を 設ける、又下面にはフォークリフトの爪を挿入するための、フォ ーク穴１Ｂを２か所設ける。

【０００９】 側板２は段ボールシートを数枚貼り合わせて２５ｍｍ〜５０ｍｍ の厚板で作られる。上面中央部にはロールを出し入れする際、ロ ールの巻芯が当たらない様うにするために、Ｕ字形のカット２Ａ が施される。又左右両側面部の上部と下部には、吊り板１のカギ 形突起１Ａを挿入するためのカギ穴２Ｂが夫々開けられる。カギ 穴の大きさと位置は、吊り板１のカギ形突起１Ａが挿入された時 、側板２との間で強固な箱に組み立てられる位置関係に作られる 。

【００１０】 図７はロール２本積載形の応用例である。２個の吊りフレーム図 ２を並べて、１対の側板２で組み立てた図である。この方法はロ ールの直径が３００ｍｍ〜４００ｍｍと小さい時に、積載効率を 良くするために行われる。構造は１本積載形と同じである。

【００１１】 図８は１本積載形の応用例である。ロールの直径が７００ｍｍ〜 ８００ｍｍと大きくて重い場合使用する。この場合ロールの上部 半分は吊りフレームから、飛び出した状態となるが，吊り板１の 高さを低く押さえる事ができる。この場合ロール板３と吊り板１ の貼り合わせ位置はロール板３の両端面を，吊り板１の外側に貼 り合わせるようにする。

【００１２】 図９は図８応用例の蓋である。図８ではロールの上半分が、吊り フレームから出ているので、製品の保護や段積みをする際い使用 する。前板５と横板６と蓋板７からなり、前板５と横板６は井桁 組み構造で、蓋板７は横板６の外側に貼り合わせられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 １本積載形の斜視図である。

【図２】 １本積載形の断面図である。

【図３】 吊り板の正面図である。

【図４】 側板の正面図である。

【図５】 １本積載形の側面図である。

【図６】 １本積載形の正面図である。

【図７】 ２本積載形の斜視図である。

【図８】 １本積重量形の斜視図である。

【図９】 １本積重量形の蓋の斜視図である。

【図１０】 １本積載形凹凸嵌め込み式の斜視図
である。

【符号の説明】

１ 吊り板 １Ａ カギ突起 １Ｂ フォーク穴 １Ｃ 吊り板の凹凸 ２ 側板 ２Ａ Ｕ字カット ２Ｂ カギ穴 ２Ｃ 側板の凹凸 ３ ロール板 ３Ａ 折り目線 ４ ロール ５ 前板 ６ 横板 ７ 蓋板

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【手続補正書】

【提出日】平成１４年４月３日（２００２．４．３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 段ボールシートの中央部に多数の折目線
   を付けて、湾曲したロール受板を形成し、このロール受
   板の左右両側面に、更に段ボールシートを数枚貼り合わ
   せて厚板状にした、吊り板を貼り合わせて作られた吊り
   フレームと、同じく段ボールシートを数枚貼り合わせて
   厚板状にした２個の側板からなり、吊り板の左右両側面
   の上部と下部にはカギ形の突起が形成され、また下面に
   はフォークリフトの爪を挿入するためのフォーク穴が２
   か所設けられる、そして側板の上部と下部には、吊り板
   のカギ形の突起を嵌め込むための四角形のカギ穴が夫々
   開けられる、又中央部にはロール製品を出し入れするた
   めの、Ｕ字形の切り込みが設けられている、そしてこの
   側板のカギ穴に、吊り板のカギ形突起を嵌め込んで、箱
   形組み立てられる事を特徴とする、ロール製品搬送支持
   具。
2. 【請求項２】 請求項１の吊り板と側板の嵌め込み方法
   が、吊り板の左右両側面に設けられた凹凸に、側板の左
   右両側面に板設けられた凹凸を嵌め込み、箱形に組み立
   てられる事を特徴とする、ロール製品搬送支持具