JP2002080087A - ロール状物品のコンテナ - Google Patents

ロール状物品のコンテナ

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JP2002080087A
JP2002080087A JP2000272747A JP2000272747A JP2002080087A JP 2002080087 A JP2002080087 A JP 2002080087A JP 2000272747 A JP2000272747 A JP 2000272747A JP 2000272747 A JP2000272747 A JP 2000272747A JP 2002080087 A JP2002080087 A JP 2002080087A
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Eiji Sato
栄司 佐藤
Yoshihisa Sakurai
能久 桜井
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KAWATAKE ELECTRONICS CO Ltd
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KAWATAKE ELECTRONICS CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ箔材、銅箔材等の金属薄板、写真のフ
ィルム原反等の樹脂製薄板などの長尺な薄板を軸心に螺
旋状に巻かれたロール状物品を、宙吊り状の安定した状
態で運搬できるコンテナを提供する。 【解決手段】 対向する側板12、12の上側縁部15
に、宙吊り状にロール状物品1の軸芯Aの両端部を支持
する半円形状の第1の軸芯受け部16、16を形成した
有底状の本体ケース下箱10と、該各側板12、12の
内側に配置された第2の軸芯受け部24、24を有する
内部支持板20、20と、該軸芯Aの両端部を保持する
半円形状の第3の軸芯受け部36,36を有する本体ケ
ース上箱30とを具備する。本体ケース下箱10、及び
本体ケース上箱30はいずれも強化段ボールで作成する
と共に、内部支持板は紙管原紙で構成する。該第2の軸
芯受け部24,24は、該第1の軸芯受け部より僅かに
上方に位置するが、該軸芯の両端部を支持することによ
り下降して、該第1の軸芯受け部とほぼ同一高さにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状物品のコ
ンテナに関する。すなわち、アルミ箔材、銅箔材等の金
属薄板、写真のフィルム原反等の樹脂製薄板などの長尺
な薄板を軸心に螺旋状に巻かれたロール状物品を、宙吊
り状の安定した状態で収納して運搬、保管できるコンテ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロール状物品は、物品の性格
上、傷やゴミが付きやすく、また100キログラムを越
える重量物であるため、従来より木材製の専用のコンテ
ナに宙吊り状態に収納されて運搬、保管されている。し
かし、木材製のコンテナは、比較的重量が重く取り扱い
が不便であると共に、使用後の木材の処理が面倒であり
特に場所を取るという問題がある。
【0003】また、ロール状物品を輸出するに際し、使
用する木材に寄生する虫が問題になり、寄生虫の寄生が
少ない針葉樹を使用するか、あるいは予め燻じょう処理
・防虫処理を施した木材の使用を外国から求められるこ
とが多い。しかし、針葉樹の使用は、資源枯渇上の問題
もあり確保が困難であり、また燻じょう処理は、手数と
経費がかかるという問題がある。
【0004】そこで、このような、木材製のコンテナの
問題を解決するため、外表面に紙製のスキン材10を接
着した紙製のハニカムコア9からなる四角形状の頂部2
及び底板3を形成し、頂部2及び底板3の一側面には、
それぞれ、紙製の段ボール構造の筒状の枠部材からなる
上壁部4及び下壁部5の一端面を接合し、互いに対向す
る上壁部4及び下壁部5の他端面には、収納するロール
状物品Bの軸芯Aを支持する半円形状の開口部6を形成
したロール状物品のコンテナが開発されている(特開平
10−120072号公報)。
【0005】しかし、このコンテナでは、ロール状物品
Bを該コンテナに収納した場合、ロール状物品の軸芯A
を支持する下壁部5の半円形状の開口部6には、ロール
の荷重が集中的にかかるため、下部壁5全体が変形した
り、あるいは半円形状の開口部6がロール状物品Bの荷
重により下方に変形することがあった。このため、軸芯
Aが上下の開口部6で確実に保持することができず、運
搬中に軸芯Aが上下の開口部6で揺動する、いわゆるハ
ンマー現象が発生し下部壁が大きく変形したり、あるい
は収納されたロール状物品Bがコンテナ内壁と接触し損
傷することがあった。
【0006】特に厚さが数十μm〜数百μmのアルミ箔
材やプラスッチクフィルムなどの長尺な薄板を軸芯に螺
旋状に巻き付けたロール状物品は、他物に軽く接触した
だけで傷が生じやすく、僅かな傷であっても致命的な品
質欠陥となるため、運搬中はロール状物品を安定した宙
吊り状態を確保することが不可欠である。このため、コ
ンテナには、このようなロール状物品の荷重に耐える強
度と、ロール状物品の軸芯を定まった位置に安定した状
態で保持できる機能とが求められるが、軸芯Aを支持す
る開口部6が変形すると運搬中の安定性を確保できな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、ア
ルミ箔材、銅箔材、写真のフィルム原反等の長尺な薄板
を軸芯に巻かれた重量が100キログラム以上のロール
状物品を、安定した宙吊り状の状態で収納、保管でき、
運搬中においても軸芯が揺動してハンマー現象が生じる
ことのないロール状物品のコンテナを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、従来の段ボール製のロール状物品のコ
ンテナが持つ上記の問題点を鋭意研究したところ、段ボ
ール製のロール状物品のコンテナにおいて、ロール状物
品の軸芯の両端部を支持する半円形状の第1の軸芯受け
部の内側に、更に、ロール状物品の自重により下方に下
降することにより、該第1の軸芯受け部の下面と同じ高
さになる第2の軸芯受け部を有する紙管製の内部支持板
を配置することにより、ロール状物品を安定した状態で
支持できることを見出し本発明を完成した。
【0009】具体的に記載すると、本発明のロール状物
品のコンテナは、宙吊り状にロール状物品の軸芯の両端
部を支持する半円形状の第1の軸芯受け部を有する上方
が開口された有底状の強化段ボール製の本体ケース下箱
と、該第1の軸芯受け部より僅かに上方に位置し該軸芯
の両端部を支持することにより下降して該第1の軸芯受
け部とほぼ同一高さになる半円形状の第2の軸芯受け部
を有する紙管製の1対の内部支持板と、該軸芯の両端部
を支持する半円形状の第3の軸芯受け部を有する有天板
状の強化段ボール製の本体ケース上箱とを具備すること
を特徴とする。
【0010】本発明に係る本体ケース下箱は、強化段ボ
ールで作成された上方が開口された有底状の箱状に形成
されている。そして、その内部にアルミ箔材、銅箔材、
樹脂製フィルムなどの長尺な薄板状の物品を軸芯に螺旋
状に巻き付けたロール状物品を宙吊りの状態で収納す
る。該ロール状物品の軸芯の両端部は、宙吊りの状態で
本体ケース下箱を構成する対向状の1組の側板の上側縁
部に形成した半円形状の第1の軸芯受け部で支持され
る。
【0011】この場合、本体ケース下箱を強化段ボール
だけで構成すると、ロール状物品を支持する第1の軸受
け部を有する1組の側板はロール状物品の荷重に耐えき
れず直ちに変形しコンテナとして機能を確保できない。
そこで、本発明においては、ロール状物品の軸芯の両端
部を支持する各側板の第1の軸芯受け部を補強するた
め、該軸芯の両端部を支持する第2の軸芯受け部を有す
る内部支持板を、それぞれ本体ケース下箱の該各側板の
内面側に沿って配置する。
【0012】この場合、内部支持板の素材として、クラ
フトバルブ等で作成された紙管原紙を使用する。紙管原
紙は、長尺物、例えば布、紙、透明フィルムなどを巻き
取る場合の巻き芯として周知のものであり、優れた強度
を備えていることから板状に成形加工した紙管原紙を所
望の大きさに切断して使用する。そして、内部支持板を
本体ケース下箱の内部に配置したとき、内部支持板の上
縁部は該各側板の上縁部より上方に突出する高さに構成
する。
【0013】各内部支持板の上側縁部からその下側縁部
に向けて該軸芯を案内する案内溝を形成し、各案内溝の
下端部に半円形状の該第2の軸芯受け部を形成する。こ
の場合、該内部支持板を本体ケース下箱の内部に配置し
たとき、各第2の軸芯受け部の位置が、該各第1の軸芯
受け部より僅かに高い位置になるように構成する。
【0014】この構成により、ロール状物品の軸芯の両
端部を、各内部支持板の案内溝に沿って下降させると、
該軸芯の両端部は、先ず第2の軸芯受け部に当接し、各
内部支持板には、ロール状物品の全荷重が加わるが、各
内部支持板は、強度に優れた紙管原紙で作成されている
ため変形することなく、本体ケース下箱の段ボール製の
底板を圧縮し、全体的に下方向に弱冠下降するが、ある
程度下降すると安定する。
【0015】本発明は、この内部支持板の下方向への下
降分を、第1の軸芯受け部と第2の軸芯受け部の高さの
差として、第2の軸芯受け部を第1の軸芯受け部より上
方に位置するように形成している。このため、内部支持
板が下方へ下降して安定した状態に成ったときは、第2
の軸芯受け部と第1の軸芯受け部とは同一高さになる。
【0016】従って、該ロール状物品の軸芯の両端部
は、第1の軸芯受け部及び第2の軸芯受け部で支持され
ることとなり、支持面が増大し安定した状態の支持を確
保できる。また、第2の軸芯受け部は安定した状態にな
っているため、変形することがない。また、該軸芯の両
端部を上方から支持する半円形状の第3の軸芯受け部を
設けた有天板状の本体ケース上箱を具備するため、該本
体ケース上箱を本体ケース下箱の上部に配置すると、該
軸芯の両端部は、第3の軸芯受け部で保持されるため、
運搬中であってもロール状物品が揺動することがない。
【0017】なお、各内部支持板の下側縁部間に、本体
ケース下箱の底板とほぼ同じ大きさに形成した段ボール
製の底板部を介在させ、各内部支持板を両側縁に立設す
ることもできる。この構成にすると、各内部支持板に加
わる荷重を、段ボール製の底板部に分散させて本体ケー
ス下箱の底板全面で吸収できる。また、該底板部を、本
体ケース箱の内部に配置したときに、僅かに上方に湾曲
する長さに形成すると、各内部支持板に加わる荷重を、
弓状に湾曲した該底板部を押し下げる力として分散させ
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンテナに係る実
施の態様を図面に沿って更に詳細に説明する。図1は、
本発明のコンテナに係る実施の態様の一部を分解した概
略斜視図を示す。この図から明らかなように、本発明の
コンテナは、本体ケース下箱10と、該本体ケース下箱
10内に配置され、ロール状物品1の軸芯Aの両端部を
下方から支持する1対の内部支持板20、20と、該軸
芯Aが支持された状態でロール状物品1の上部を覆う本
体ケース上箱30とで構成される。
【0019】本体ケースの下箱10、及び本体ケース上
箱30は、いずれも紙製の段ボールを強化した周知の強
化段ボールで構成するが、1対の内部支持板20、20
は、板状に成形加工したクラフトバルブ等からなる紙管
原紙を、所望の形状に切断して構成する。本体ケース下
箱10は、四角形状の底板11と、該底板11の4つの
側縁部から上方に立設された2組の側板12,12、及
び側板13、13とで構成された上方が開口した箱状の
部材である。
【0020】1組の各側板12,12の両側部は、該当
する該底板11の側縁部の長さより長く形成した折り返
し部14,14が設けられており、該折り返し部14,
14は、立設した他の組の各側板13,13の外面に折
り曲げ重ね合わされ、図示されない係止用フック、接着
剤等の固着手段を用いて、各側板13の外面に固着され
ている。
【0021】なお、立設する各側板の高さは、後述する
第1の軸芯受け部16、16、及び第2の軸芯受け部2
4、24でロール状物品1を支持したときに該ロール状
物品1が本体ケース下箱10の底板11と接触しない、
すなわち宙吊り状態になるような高さに構成されてい
る。互いに対向する1組の側板12、12の各上側縁部
15の中央部には、該ロール状物品1の軸芯Aを下方か
ら支持する半円形状の第1の軸芯受け部16、16が形
成されている。
【0022】1対の内部支持板20、20は、板状に成
形加工された紙管原紙を切断加工して形成された四角形
状の板体であって、本実施の態様では、板状の紙管原紙
2枚を張り合わせて構成されると共に、各側板12、1
2の内面に沿って本体ケース下箱10の内部に配置可能
な大きさに作成されている。また、各内部支持板20、
20の高さは、各側板12,12の高さより高くなるよ
うに構成され、各内部支持板20,20を本体ケース下
箱10内に配置したとき、各内部支持板20、20の上
側縁部21、21が各側板12,12の上側縁部15よ
り高さh1だけ上方に位置するように構成されている。
【0023】各内部支持板20,20には、その上側縁
部21、21から下側縁部22向けて、ロール状物品1
0の該軸芯Aの両端部を案内する細長い案内溝23、2
3が形成され、各案内溝23、23の下端部に該軸芯A
を下方から支持する半円弧状の第2の軸芯受け部24、
24が設けられている。従って、各内部支持板20に形
成された案内溝23、23、及び第2の軸芯受け部2
4、24の全体形状は、平面細長いU字状の形状になっ
ている。
【0024】図2は、図1において、内部支持板20を
側板12の内面に沿って本体ケース下箱10内に配置し
た時の概要を示す断面図である。この図から明らかなよ
うに、各内部支持板20、20を、各側板12、12の
内側面に沿って該本体ケース下箱10の内部に配置した
とき、各第2の軸芯受け部24、24のそれぞれの高さ
が各第1の軸芯受け部16、16のそれぞれの高さより
僅かに高さhだけ上方に位置するように構成されてい
る。
【0025】このため、図2において、ロール状物品1
の軸芯Aの両端部を、各案内溝23、23に嵌入し該案
内溝23に沿って底板11の方向に下降させると、該軸
芯Aの両端部は、先ず第2の軸芯受け部24、24にそ
れぞれ当接する。この状態でしばらく放置すると、各内
部支持板20、20には、ロール状物品1の全荷重が加
わるため、各内部支持板20、20の下側縁部22,2
2は、底板11を圧縮し、全体的に底板11の方向に弱
冠下降するが、ある程度下降すると安定し下降は停止す
る。
【0026】この各内部支持板20、20の底板11方
向への下降分を、第1の軸芯受け部16と第2の軸芯受
け部24の位置の高さの差として、第2の軸芯受け部2
4を第1の軸芯受け部16より高さhだけ上方に位置す
るように構成されている(図2)。従って、各内部支持
板20、20が底板11を圧縮して下降し安定した状態
に至ったときは、各第2の軸芯受け部24、24と各第
1の軸芯受け部16、16とは同一の高さになる。
【0027】図3は、図2において、ロール状物品1の
重量で、内部支持板20が全体的に高さh下降し、第2
の軸芯受け部24が第1の軸芯受け部16と同一の高さ
となり、該軸芯Aの両端部が第1の軸芯受け部16、及
び第2の軸芯受け部24で支持されている状態図を示し
ている。第2の軸芯受け部24を第1の軸芯受け部16
より上方に位置する高さhは、ロール状物品1の重量に
よって異なるが、100キログラムであれば5ミリ程度
で充分である。
【0028】本体ケース下箱10に収納されたロール状
物品1を上方から覆う本体ケース上箱30は、本体ケー
ス下箱10の底板11とほぼ同じ大きさに形成された四
角形状の天板31と、該天板31の4つの側縁部から下
方に垂設された互いに対向状の2組の側板32,32、
及び側板33、33とで構成された下方が開口した箱状
の部材である。
【0029】1組の側板32,32の両側部には、該当
する該天板31の側縁部の長さより長く形成した折り返
し部34,34が設けられており、各折り返し部34,
34は、垂設した他の組の各側板33,33の外面に折
り曲げ重ね合わされた状態で、図示されない係止用フッ
ク、接着剤等の固着手段により各側板33,33の外面
に固着されている。
【0030】垂設する各側板32,32、及び側板3
3、33の高さは、各内部支持板20,20を本体ケー
ス下箱10の内部に立設した状態で配置したときに、本
体ケース下箱10から上方に突出する内部支持板20の
高さh1と同じ長さに構成する。この構成により、本体
ケース上箱30を本体ケース下箱20の上面に被せた場
合、本体ケース上箱30は、本体ケース下箱10を完全
に覆うと共に、各内部支持20、20の上側縁部21と
下側縁部22とが、それぞれ該天板31の内面、該底板
11上面とは、各内部支持20、20の上側縁部21と
下側縁部22とにそれぞれ当接して上下で支持するた
め、各内部支持板20、20を安定した立設した状態に
保持できる。
【0031】互いに対向する1組の側板32、32の各
下側縁部35、35の中央部には、該ロール状物品1の
軸芯Aを上方から支持する半円形状の第3の軸芯受け部
36、36が形成されている。また、各側板32、32
の上端縁部には、本体ケース上箱30を把持するための
把持部37,37が設けられている。
【0032】符号40は、本体ケース下箱10の底板1
1の下面に着脱可能に配置される木材製のパレットであ
る。該パレット40は、離間して配置された1対の芯材
41,41と、該芯材41、41の上面と下面をそれぞ
れ接合する複数の板材42,42とで構成された平面四
角形状の部材であって、その側面にはフォークリフトの
フォーク爪挿入用の開口部43が形成されている。
【0033】次に、本実施の態様に係るコンテナの利用
の仕方を説明する。先ず、本体ケース下箱10を、パレ
ット40の上面に載置した後、内部支持板20、20
を、本体ケース下箱10の各側板12,12の内面に沿
って立設した状態で配置する。内部支持板を20、20
を立設した状態に維持するため、各内部支持板20、2
0の上側縁部21、21の近傍を人手により支持するこ
ともできるが、接着テープ等で内部支持板20、20を
各側板12、12に仮止して支持することもできる。
【0034】この状態で包装されたロール状物品1の軸
芯Aの両端部を、各案内溝23、23に嵌入し底板11
の方向に下降させると、該軸芯Aの両端部は、先ず第2
の軸芯受け部24、24にそれぞれ当接する。この状態
でしばらく放置すると、上記した理由により各内部支持
板20、20は、全体的に本体ケース下箱10の底板1
1を圧縮し高さh下降する。
【0035】このため、該軸芯Aの両端部は、更に第1
の軸芯受け部16、16に当接し軸芯Aの両端部は、第
2の軸芯受け部24、24に加え第1の軸芯受け部1
6、16で支持されるため、軸芯Aを支持する支持面が
増えると共に、第2の軸芯受け部24、24は安定した
状態であるためこの支持面が荷重により変形することが
ない。このためロール状物品を安定した状態で支持する
ことができる。
【0036】この状態で、本体ケース上箱30を、各第
3の軸芯受け部36、36が軸芯Aの両端部を上方から
支持するように本体ケース下箱10の上面に被せる。こ
の場合、各内部支持板20、20は、本体ケース下箱1
0より上方に高さh1だけ突出しているため、各内部支
持板20、20のこの突出した部分が、本体ケース上箱
30の2組の側板32、32、及び33,33を位置決
めした状態で下方に案内するガイド片として作用する。
【0037】このため、本体ケース上箱30を、各内部
支持板20、20に沿って本体ケース下箱10方向に押
し下げる簡単な操作だけで、本体ケース上箱30が傾い
たり揺動したりすることなく確実に本体ケース下箱10
の上面に被せることができるので、押し下げ操作中に本
体ケース上箱30で、収納されたロール状物品1を傷付
けることがない。
【0038】また、本体ケース上箱30の各側板32,
32、及び側板33、33の高さが、本体ケース下箱1
0より突出する内部支持板20の高さh1と同じである
ため、該天板31の内面、及び該底板11の上面は、各
内部支持20、20の上側縁部21と下側縁部22に当
接して支持するため、各内部支持板20、20を安定し
た立設した状態で保持される。
【0039】また、本体ケース上箱30を本体ケース下
箱10に被せると、軸芯Aの両端部は、半円形状の第1
の軸芯受け部16、16及び第2の軸芯受け部24、2
4で支持されると共に、該軸芯Aの両端部は、半円形状
の第3の軸芯受け部36で上方から支持される。このた
め、軸芯Aの両端部の全周面は、第1の軸芯受け部1
6、16及び第3の軸芯36、36で完全に位置決め固
定されるので、運搬中に軸芯Aが揺動することがない。
【0040】図4は、本発明のコンテナを組み立てた状
態図を示し、内部にロール状物品1が収納されている。
符号50は、運搬中に、本体ケース下箱10、本体ケー
ス上箱30、パレット40を一体的に固定して位置決め
保持するための係止部材である。このような係止部材5
0としては、例えば無端状のゴムバンドや帯状の紐等が
使用できる。
【0041】図5は、本発明に係るコンテナの内部支持
板20、20の他の実施の態様を示す概略斜視図であ
る。この実施の態様によると、各内部支持板20、20
の各下側縁部22、22を、本体ケース下箱10の底板
11とほぼ同じ大きさに形成した段ボール製の底板部2
5の両側縁部26、26の上面に接着剤等の固着手段に
より固着して各内部支持板20、20と底板部25とを
一体化させている。
【0042】この実施の態様によると、本体ケース下箱
10の内部に各内部支持板20、20を配置した場合、
該底板部25は、本体ケース底板11の上面に重ね合わ
された状態で配置される。このため、各内部支持板2
0、20に加わるロール状物品1の荷重を、各内部支持
板20、20に連結した底板部25を介して本体ケース
下箱10の底板11の全面に分散することができる。
【0043】また、該段ボール製の底板部25の長さ
を、本体ケース下箱10の該底板11の長さより長く
し、各内部支持板20、20を本体ケース箱10の内部
に配置したときに、底板部25が僅かに上方に弓状に湾
曲するように構成すると、各内部支持板20、20に加
わるロール状物品の荷重を、各内部支持板20、20を
介して、弓状に湾曲した該底板部25を本体ケース下箱
10の方向に押し下げる力として作用させて、本体ケー
ス下箱10の底板11全面に分散できる。また、弓状に
湾曲した底板部分25が、収納したロール状物品を下方
から支持する支持部材として作用するため、安定した状
態で運搬できる。
【0044】なお、この本発明の他の実施の態様では、
各第2の軸芯受け部24、24のそれぞれの高さが各第
1の軸芯受け部16、16のそれぞれの高さより僅かに
高さhだけ上方に位置するように構成するに当たり、該
底板部25の厚さは当然考慮される。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、内部支
持板20、20は、紙管原紙で構成しているため安定し
た状態でロール状物品を支持できる。また、ロール状物
品の荷重により、内部支持板20、20が下降し安定し
た状態に成ったときに、第2の軸芯受け部24、24と
第1の軸芯受け部16、16とは同一高さになるため、
該軸芯Aを支持する支持面が増大する。また、第2の軸
芯受け部24,24は安定した状態となっているため、
この支持面が更に下降することがないので、ロール状物
品を安定した状態で支持できる。
【0046】更に、該軸芯Aの両端部は、半円形状の第
3の軸芯受け部36、36で支持されるため軸芯Aが運
搬中に揺動することがなく、各軸芯受け部16、16、
24、24が変形してハンマー現象が生じることなく安
定した宙吊り状態でロール状物品を運搬できる。
【0047】請求項2に係る発明によると、本体ケース
上箱30を本体ケース下箱10に被せる場合、本体ケー
ス下箱10から上方に突出する各内部支持板20、20
の突出した部分が、本体ケース上箱30を位置決めした
状態で下方に案内するガイド片として作用するため、押
し下げ操作中に、本体ケース上箱30が傾いたり揺動し
たりすることなく確実に本体ケース下箱10の上面に被
せることができる。またこのため、押し下げ操作中に本
体ケース上箱30で、収納されたロール状物品1を傷付
けることがない。
【0048】請求項3に係る発明によると、第2の軸芯
受け部24、24には、該軸Aの案内溝の下端部に設け
られているので、軸芯Aを、ロール状物品1が本体ケー
ス下箱10の側板の接触することなく確実に第2の軸芯
受け部23,23に案内することができる。
【0049】請求項4に係る発明によると、各内部支持
板20、20に加わるロール状物品1の荷重を、各内部
支持板20、20に連結した底板部25を介して本体ケ
ース下箱10の底板11の全面に分散することができる
ため、荷重が局部に集中することを防止できコンテナの
強度が増強する。
【0050】請求項5に係る発明によると、各内部支持
板20、20に加わるロール状物品1の荷重は、各内部
支持板20,20を介して、弓状に湾曲した該底板部2
5を本体ケース下箱10の方向に押し下げる力として作
用するため、各内部支持板20、20に加わった荷重
を、この力に分散できるため、荷重が局部に集中するこ
とをなくコンテナの強度が増強する。また、弓状に湾曲
した該底板部25は、その湾曲部で収納したロール状物
品の下面を支持するため、ロール状物品を安定した状態
で運搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテナに係る実施の態様の一部を分
解した概略斜視図。
【図2】内部支持板20を側板12の内面に配置した時
の概要を示す断面図。
【図3】図2において、ロール状物品の軸芯Aの両端部
が第1の軸芯受け部16、及び第2の軸芯受け部24で
支持した状態図。
【図4】本発明のコンテナを組み立てた状態図。
【図5】図5は、内部支持板20、20の他の実施の態
様の概略斜視図。
【符号の説明】
1 ロール状物品 10 本体ケース下箱 11 底板 12、13、32、33 側板 14、34 折り返し部 15、21 上側縁部 16 第1の軸芯受け部 20 内部支持板 22、35 下側縁部 23 案内溝 24 第2の軸芯受け部 25 底板部 26 側縁部 30 本体ケース上箱 31 天板 36 第3の軸芯受け部 37 把持部 40 パレット 41 芯材 42 板材 43 開口部 50 係止部材 A 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 能久 東京都品川区東五反田1丁目13番12号 五 反田富士ビル 川竹エレクトロニクス株式 会社内 Fターム(参考) 3E037 AA02 AA04 BA03 BB09 CA04 CA05 3E060 AA03 AB32 BC02 BC04 CC18 CC43 CC53 CD04 CD13 DA11 EA07 EA08 EA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宙吊り状にロール状物品の軸芯の両端部
    を支持する半円形状の第1の軸芯受け部を有する上方が
    開口された有底状の強化段ボール製の本体ケース下箱
    と、該第1の軸芯受け部より僅かに上方に位置し該軸芯
    の両端部を支持することにより下降して該第1の軸芯受
    け部とほぼ同一高さになる半円形状の第2の軸芯受け部
    を有する紙管製の1対の内部支持板と、該軸芯の両端部
    を支持する半円形状の第3の軸芯受け部を有する有天板
    状の強化段ボール製の本体ケース上箱とを具備すること
    を特徴とするロール状物品のコンテナ。
  2. 【請求項2】 前記各内部支持板は、該本体ケース下箱
    から上方に突出することを特徴とする請求項1に記載の
    ロール状物品のコンテナ。
  3. 【請求項3】 前記各第2の軸芯受け部を、該各内部支
    持板の上側縁部から下側縁部に向けて形成した該軸芯の
    案内溝の下端部に設けたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のロール状物品のコンテナ。
  4. 【請求項4】 前記各内部支持板の下側縁部を、該本体
    ケース下箱の底板とほぼ同じ大きさに形成した段ボール
    製の底板部の両側縁部に立設したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載のロール状物品のコ
    ンテナ。
  5. 【請求項5】 前記段ボール製の底板部が、該底板部を
    該本体ケース下箱の内部に配置したときに、僅かに上方
    に弓状に湾曲することを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載のロール状物品のコンテナ。
  6. 【請求項6】 前記本体ケース下箱の下面に木材製のパ
    レットを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載のロール状物品のコンテナ。
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