JP3088066B2 - 木粉充填樹脂被覆押出成形品およびその製法 - Google Patents
木粉充填樹脂被覆押出成形品およびその製法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた熱安定性及び機
械的強度を保持しつつ、優れた木調の肌理を現出させた
木粉充填樹脂被覆押出成形品及びその製法に関する。
械的強度を保持しつつ、優れた木調の肌理を現出させた
木粉充填樹脂被覆押出成形品及びその製法に関する。
【０００２】
【従来の技術】木粉は昔より周知の充填剤であり、木粉
を充填した熱可塑性樹脂成形品は古くから知られてい
る。例えば、特公昭５２−２６５３４号公報には、ポリ
塩化ビニルに木粉を充填した組成物を押出成形する際の
腐食を防止するため、該樹脂中に塩基性窒素化合物を配
合することが記載されている。
を充填した熱可塑性樹脂成形品は古くから知られてい
る。例えば、特公昭５２−２６５３４号公報には、ポリ
塩化ビニルに木粉を充填した組成物を押出成形する際の
腐食を防止するため、該樹脂中に塩基性窒素化合物を配
合することが記載されている。
【０００３】また、特公昭５２−８８５７号公報には、
５０乃至２００℃に余熱した木粉と熱可塑性樹脂とを押
出機等により混練することにより、成形性を改善するこ
とが記載されており、更に特開昭４７−３２０５１号公
報には、含水率が０．５乃至６％の木粉を合成樹脂に配
合して成形品を製造することが記載されている。
５０乃至２００℃に余熱した木粉と熱可塑性樹脂とを押
出機等により混練することにより、成形性を改善するこ
とが記載されており、更に特開昭４７−３２０５１号公
報には、含水率が０．５乃至６％の木粉を合成樹脂に配
合して成形品を製造することが記載されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に見られ
るとおり、木粉は樹脂に対する混和性に乏しく、それ自
体熱に対する安定性も乏しく、樹脂と混練した組成物の
流動性も乏しいため、木調の肌理を持った良質の成形品
を製造することが必ずしも容易でないという問題があ
る。
るとおり、木粉は樹脂に対する混和性に乏しく、それ自
体熱に対する安定性も乏しく、樹脂と混練した組成物の
流動性も乏しいため、木調の肌理を持った良質の成形品
を製造することが必ずしも容易でないという問題があ
る。
【０００５】即ち、優れた木質感を現出するためには、
多量の木粉を充填しなければならなく、多量の木粉を充
填すると、樹脂組成物の耐衝撃性等の機械的性質や耐熱
性が低下し、組成物の溶融流動性や成形性も低下する。
多量の木粉を充填しなければならなく、多量の木粉を充
填すると、樹脂組成物の耐衝撃性等の機械的性質や耐熱
性が低下し、組成物の溶融流動性や成形性も低下する。
【０００６】従って、耐衝撃性等の機械的強度を満足で
きるレベルにするためには、木粉充填樹脂組成物を、あ
る程度ボリウム（肉厚）のある押出成形品に成形しなけ
ればならず、コストダウンを図るため全体の樹脂層（肉
厚）を薄くすると、耐衝撃性がダウンする欠点があっ
た。
きるレベルにするためには、木粉充填樹脂組成物を、あ
る程度ボリウム（肉厚）のある押出成形品に成形しなけ
ればならず、コストダウンを図るため全体の樹脂層（肉
厚）を薄くすると、耐衝撃性がダウンする欠点があっ
た。
【０００７】本発明の目的は、従来の木粉充填樹脂押出
成形品の上記欠点を解消し、優れた木調の肌理を有し、
成形品全体の機械的強度や熱安定性が顕著に向上した木
粉充填樹脂被覆押出成形品及びその製法を提供するにあ
る。
成形品の上記欠点を解消し、優れた木調の肌理を有し、
成形品全体の機械的強度や熱安定性が顕著に向上した木
粉充填樹脂被覆押出成形品及びその製法を提供するにあ
る。
【０００８】本発明の他の目的は、上記木粉充填樹脂被
覆押出成形品を、安価なコストで、しかも優れた生産性
を以て製造できる方法を提供するにある。
覆押出成形品を、安価なコストで、しかも優れた生産性
を以て製造できる方法を提供するにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、塩化ビ
ニル樹脂から成るベースと、木粉を充填した塩化ビニル
樹脂組成物の表面層とを一体に共押出成形して成る木粉
充填樹脂被覆押出成形品において、前記木粉充填塩化ビ
ニル樹脂組成物が粒径が１００メッシュサイズ以下の木
粉を含有するものであって、厚さ５０乃至５００μｍの
薄い表面層として共押出され、且つ前記表面層において
は木粉粒子の流動配向による木調の肌理が現出されてい
ることを特徴とする木粉充填樹脂被覆押出成形品が提供
される。
ニル樹脂から成るベースと、木粉を充填した塩化ビニル
樹脂組成物の表面層とを一体に共押出成形して成る木粉
充填樹脂被覆押出成形品において、前記木粉充填塩化ビ
ニル樹脂組成物が粒径が１００メッシュサイズ以下の木
粉を含有するものであって、厚さ５０乃至５００μｍの
薄い表面層として共押出され、且つ前記表面層において
は木粉粒子の流動配向による木調の肌理が現出されてい
ることを特徴とする木粉充填樹脂被覆押出成形品が提供
される。
【００１０】塩化ビニル樹脂としては、特に重合度が５
００乃至１５００の塩化ビニル樹脂に適用した場合にそ
の効果が大きい。
００乃至１５００の塩化ビニル樹脂に適用した場合にそ
の効果が大きい。
【００１１】表面層の塩化ビニル樹脂組成物は、一例と
して、塩化ビニル樹脂１００重量部当たり５乃至４０重
量部の木粉及び１乃至５重量部の安定剤を含有するもの
であり、木目調の再現には、高濃度で顔料を含む塩化ビ
ニル樹脂組成物のトナー粒子を１乃至１０重量部で含有
させることが好ましい。
して、塩化ビニル樹脂１００重量部当たり５乃至４０重
量部の木粉及び１乃至５重量部の安定剤を含有するもの
であり、木目調の再現には、高濃度で顔料を含む塩化ビ
ニル樹脂組成物のトナー粒子を１乃至１０重量部で含有
させることが好ましい。
【００１２】表面層の塩化ビニル樹脂組成物は、１８０
℃で５×１０4 ポイズ以下の粘度とコンゴーレッド試験
で２００℃で４０分以上の熱安定性を有する樹脂組成物
から成ることが好適である。
℃で５×１０4 ポイズ以下の粘度とコンゴーレッド試験
で２００℃で４０分以上の熱安定性を有する樹脂組成物
から成ることが好適である。
【００１３】本発明によればまた、ベース形成用の塩化
ビニル樹脂と、粒径が１００メッシュサイズ以下の木粉
を充填した表面被覆用の塩化ビニル樹脂組成物とを、そ
れぞれ別個の押出機で溶融混練し、多層多重ダイを通し
て一体に且つベースのごく表面を前記表面層が５０乃至
５００μｍの厚みで被覆する形で積層し、押出機シリン
ダー及びダイヘッドよりも高温に維持されたダイ金型を
通して共押出して、最終成形品に成形することを特徴と
する表面に木粉粒子の流動配向による木調の肌理が現出
されている木粉充填樹脂被覆押出成形品の製法が提供さ
れる。
ビニル樹脂と、粒径が１００メッシュサイズ以下の木粉
を充填した表面被覆用の塩化ビニル樹脂組成物とを、そ
れぞれ別個の押出機で溶融混練し、多層多重ダイを通し
て一体に且つベースのごく表面を前記表面層が５０乃至
５００μｍの厚みで被覆する形で積層し、押出機シリン
ダー及びダイヘッドよりも高温に維持されたダイ金型を
通して共押出して、最終成形品に成形することを特徴と
する表面に木粉粒子の流動配向による木調の肌理が現出
されている木粉充填樹脂被覆押出成形品の製法が提供さ
れる。
【００１４】
【作用】本発明では、塩化ビニル樹脂から成るベース
と、粒径が１００メッシュサイズ以下の木粉を充填した
塩化ビニル樹脂組成物の表面層とを一体に且つベースの
ごく表面を前記表面層が５０乃至５００μｍの厚みで被
覆する形で共押出成形したことが特徴であり、これによ
り、成形品の機械的強度や熱安定性等に悪影響を与える
ことなしに、成形品の表面に木粉粒子の流動配向による
優れた木調の肌理を現出させることができる。
と、粒径が１００メッシュサイズ以下の木粉を充填した
塩化ビニル樹脂組成物の表面層とを一体に且つベースの
ごく表面を前記表面層が５０乃至５００μｍの厚みで被
覆する形で共押出成形したことが特徴であり、これによ
り、成形品の機械的強度や熱安定性等に悪影響を与える
ことなしに、成形品の表面に木粉粒子の流動配向による
優れた木調の肌理を現出させることができる。
【００１５】木粉充填樹脂組成物が溶融流動性に乏しく
熱安定性や耐衝撃性に欠けることは既に指摘したとおり
であるが、本発明によれば、木粉充填樹脂組成物をごく
薄い層、５０乃至５００μｍの層として、通常の塩化ビ
ニル樹脂と共押出することにより、全体としての溶融流
動性や成形性を、通常の塩化ビニル樹脂の場合と同様に
良好な状態とし、また成形品全体の機械的性質や耐熱性
等の物性も通常の塩化ビニル樹脂成形品と同様に優れた
ものとなる。
熱安定性や耐衝撃性に欠けることは既に指摘したとおり
であるが、本発明によれば、木粉充填樹脂組成物をごく
薄い層、５０乃至５００μｍの層として、通常の塩化ビ
ニル樹脂と共押出することにより、全体としての溶融流
動性や成形性を、通常の塩化ビニル樹脂の場合と同様に
良好な状態とし、また成形品全体の機械的性質や耐熱性
等の物性も通常の塩化ビニル樹脂成形品と同様に優れた
ものとなる。
【００１６】本発明では、木粉充填樹脂組成物を上記の
薄い表面層として押し出すにもかかわらず、成形品の表
面に優れた木調の肌理が現出される。これは、表面層の
樹脂組成物において木粉粒子の流動配向が生じているた
めと思われる。
薄い表面層として押し出すにもかかわらず、成形品の表
面に優れた木調の肌理が現出される。これは、表面層の
樹脂組成物において木粉粒子の流動配向が生じているた
めと思われる。
【００１７】表面層の木粉配合樹脂組成物は、優れた溶
融流動性と熱安定性を有していることが、木調の肌理の
発現に重要である。即ち、この組成物は、１８０℃で５
×１０4 ポイズ以下の粘度とコンゴーレッド試験で２０
０℃で４０分以上の熱安定性を有するのがよい。更に、
この樹脂組成物は、プラストミル試験（１８０℃，５０
ｒｐｍ，６０ｇ，充填率 ８０ｖｏｌ％ ）で４０分以
上の耐熱性を有するのがよい。粘度が上記範囲を越える
と、木調の肌理の発現が困難となり、また耐熱性が上記
範囲よりも低いと、樹脂の変色等により外観特性が低下
する。
融流動性と熱安定性を有していることが、木調の肌理の
発現に重要である。即ち、この組成物は、１８０℃で５
×１０4 ポイズ以下の粘度とコンゴーレッド試験で２０
０℃で４０分以上の熱安定性を有するのがよい。更に、
この樹脂組成物は、プラストミル試験（１８０℃，５０
ｒｐｍ，６０ｇ，充填率 ８０ｖｏｌ％ ）で４０分以
上の耐熱性を有するのがよい。粘度が上記範囲を越える
と、木調の肌理の発現が困難となり、また耐熱性が上記
範囲よりも低いと、樹脂の変色等により外観特性が低下
する。
【００１８】上記の溶融流動性と熱安定性とを確保する
ために、本発明では、塩化ビニル樹脂として、重合度が
５００乃至１５００の塩化ビニル樹脂を使用し、塩化ビ
ニル樹脂１００重量部当たり５乃至４０重量部の木粉及
び１乃至５重量部の安定剤を含有するものを使用する。
この場合、高濃度で顔料を含む塩化ビニル樹脂組成物の
トナー粒子を１乃至１０重量部で含有させ、このトナー
粒子粗な状態で表面層に分散させると、色相の濃淡から
成る木目も現出させることができる。
ために、本発明では、塩化ビニル樹脂として、重合度が
５００乃至１５００の塩化ビニル樹脂を使用し、塩化ビ
ニル樹脂１００重量部当たり５乃至４０重量部の木粉及
び１乃至５重量部の安定剤を含有するものを使用する。
この場合、高濃度で顔料を含む塩化ビニル樹脂組成物の
トナー粒子を１乃至１０重量部で含有させ、このトナー
粒子粗な状態で表面層に分散させると、色相の濃淡から
成る木目も現出させることができる。
【００１９】本発明の木粉粒子の流動配向による木調の
肌理が表面に現出されている押出成形品の製造に際して
は、ベース形成用の塩化ビニル樹脂と、粒径が１００メ
ッシュサイズ以下の木粉を充填した表面被覆用の塩化ビ
ニル樹脂組成物とを、それぞれ別個の押出機で溶融混練
し、多層多重ダイを通して、一体に且つベースのごく表
面を前記表面層が５０乃至５００μｍの厚みで被覆する
形で積層し、共押出するが、この共押出に際して、押出
機のシリンダー及びダイヘッドよりも高温に維持された
ダイ金型を通して最終成形品に成形することが重要であ
る。
肌理が表面に現出されている押出成形品の製造に際して
は、ベース形成用の塩化ビニル樹脂と、粒径が１００メ
ッシュサイズ以下の木粉を充填した表面被覆用の塩化ビ
ニル樹脂組成物とを、それぞれ別個の押出機で溶融混練
し、多層多重ダイを通して、一体に且つベースのごく表
面を前記表面層が５０乃至５００μｍの厚みで被覆する
形で積層し、共押出するが、この共押出に際して、押出
機のシリンダー及びダイヘッドよりも高温に維持された
ダイ金型を通して最終成形品に成形することが重要であ
る。
【００２０】即ち、木粉充填樹脂組成物を押出する際の
シリンダー及びダイヘッドを可及的に低温にすることに
より、この樹脂組成物の熱劣化を防止できるとともに、
ダイ（金型）の温度をシリンダー及びダイヘッドよりも
高温に維持することで、表面層を十分に展延させて流動
配向による木調の肌理を顕著に発現させ、表面の外観特
性を向上させることができる。特に、表面層に、木目発
現用のトナー粒子を配合した場合には、このトナー粒子
が部分的に粗に溶融流動・分散して色相の濃淡から成る
木目の現出が良好に行われる。
シリンダー及びダイヘッドを可及的に低温にすることに
より、この樹脂組成物の熱劣化を防止できるとともに、
ダイ（金型）の温度をシリンダー及びダイヘッドよりも
高温に維持することで、表面層を十分に展延させて流動
配向による木調の肌理を顕著に発現させ、表面の外観特
性を向上させることができる。特に、表面層に、木目発
現用のトナー粒子を配合した場合には、このトナー粒子
が部分的に粗に溶融流動・分散して色相の濃淡から成る
木目の現出が良好に行われる。
【００２１】
【発明の好適態様】本発明の押出成形品の一例の断面構
造を示す図１において、この成形品１は、塩化ビニル樹
脂から成るベース２と、木粉充填塩化ビニル樹脂組成物
から成る薄い表面層３とから成り、これらは二色成形と
同様な共押出成形で製造されている。表面層３の状態を
示す図２において、表面層３には、木調の肌理４があ
り、色相の濃淡から成る木目５が現出されている場合も
ある。
造を示す図１において、この成形品１は、塩化ビニル樹
脂から成るベース２と、木粉充填塩化ビニル樹脂組成物
から成る薄い表面層３とから成り、これらは二色成形と
同様な共押出成形で製造されている。表面層３の状態を
示す図２において、表面層３には、木調の肌理４があ
り、色相の濃淡から成る木目５が現出されている場合も
ある。
【００２２】図示した成形品の形状は、パネル状のもの
であるが、表面に木粉充填塩化ビニル樹脂組成物の層が
存在する限り、鴨居、敷居、窓枠、各種戸等の任意の形
状の構造材であってよい。
であるが、表面に木粉充填塩化ビニル樹脂組成物の層が
存在する限り、鴨居、敷居、窓枠、各種戸等の任意の形
状の構造材であってよい。
【００２３】表面被覆用の木粉充填塩化ビニル樹脂組成
物としては、例えば下記処方の樹脂組成物（以下部及び
％は重量基準である）が使用される。 成分 一般的範囲 好適範囲 塩化ビニル樹脂 １００部 １００部 安定剤 １〜５部 ３〜５部 滑剤 ０〜５部 ０〜２部 可塑剤 ０〜６０部 ５〜３０部 木粉 ５〜４０部 ５〜３０部 助剤 ０〜１０部 ３〜５部 顔料 ０〜１０部 １〜５部
物としては、例えば下記処方の樹脂組成物（以下部及び
％は重量基準である）が使用される。 成分 一般的範囲 好適範囲 塩化ビニル樹脂 １００部 １００部 安定剤 １〜５部 ３〜５部 滑剤 ０〜５部 ０〜２部 可塑剤 ０〜６０部 ５〜３０部 木粉 ５〜４０部 ５〜３０部 助剤 ０〜１０部 ３〜５部 顔料 ０〜１０部 １〜５部
【００２４】塩化ビニル樹脂としては、ストレートポリ
マーであるポリ塩化ビニルの他に、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−アクリル共重合体、塩化ビ
ニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体のようなコポリマーが使用され、これらの共
重合体や更にこれらに、塩素化ポリエチレン；塩素化ポ
リプロピレン；塩素化ポリ塩化ビニル；ポリクロロプレ
ンの少なくとも１種をブレンドしたものも使用できる。
本発明はこれらの内でも、ポリ塩化ビニル、特に重合度
が５００乃至１５００と比較的小さく、流動性の大きい
塩化ビニル樹脂が適している。
マーであるポリ塩化ビニルの他に、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−アクリル共重合体、塩化ビ
ニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体のようなコポリマーが使用され、これらの共
重合体や更にこれらに、塩素化ポリエチレン；塩素化ポ
リプロピレン；塩素化ポリ塩化ビニル；ポリクロロプレ
ンの少なくとも１種をブレンドしたものも使用できる。
本発明はこれらの内でも、ポリ塩化ビニル、特に重合度
が５００乃至１５００と比較的小さく、流動性の大きい
塩化ビニル樹脂が適している。
【００２５】木粉としては、粒径が１００メッシュサイ
ズ以下（１５０μｍ以下）のものが使用され、例えば針
葉樹、広葉樹、ラワン材等の任意の木材の粉末が使用さ
れ、製材の際副生する鋸屑、鉋屑等もボールミル粉砕等
で粉末化して使用できる。
ズ以下（１５０μｍ以下）のものが使用され、例えば針
葉樹、広葉樹、ラワン材等の任意の木材の粉末が使用さ
れ、製材の際副生する鋸屑、鉋屑等もボールミル粉砕等
で粉末化して使用できる。
【００２６】木粉充填塩化ビニル樹脂組成物を熱に対し
て安定化するために、安定剤の使用は必須不可欠であ
る。安定剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸系
安定剤；ジオクチル錫マレエートポリマー、ジオクチル
錫ラウレート等の錫系安定剤；Ａ型ゼオライト等のゼオ
ライト系安定剤；ハイドロタルサイト型安定剤；グリシ
ン亜鉛のようなアミノ酸型安定剤等が、単独或いは２種
以上の組み合わせで、或いは更に多価アルコール系、フ
ェノール系、β−ジケトン系、アミン系、燐酸乃至亜燐
酸エステル系安定助剤と組み合わせで使用される。
て安定化するために、安定剤の使用は必須不可欠であ
る。安定剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸系
安定剤；ジオクチル錫マレエートポリマー、ジオクチル
錫ラウレート等の錫系安定剤；Ａ型ゼオライト等のゼオ
ライト系安定剤；ハイドロタルサイト型安定剤；グリシ
ン亜鉛のようなアミノ酸型安定剤等が、単独或いは２種
以上の組み合わせで、或いは更に多価アルコール系、フ
ェノール系、β−ジケトン系、アミン系、燐酸乃至亜燐
酸エステル系安定助剤と組み合わせで使用される。
【００２７】この樹脂組成物に可塑剤を配合すると、組
成物の粘度を下げ、展延性を向上させ、熱安定性を向上
させるのに役立つ。可塑剤としては、それ自体公知の可
塑剤の内任意のもの、例えばフタル酸ジオクチル、アジ
ピン酸ジオクチル、セバチン酸ジオクチル、ポリプロピ
レングリコールアジペート等のエステル系可塑剤；エポ
キシ化大豆油等のエポキシ系可塑剤；ポリエステル系可
塑剤等が使用される。
成物の粘度を下げ、展延性を向上させ、熱安定性を向上
させるのに役立つ。可塑剤としては、それ自体公知の可
塑剤の内任意のもの、例えばフタル酸ジオクチル、アジ
ピン酸ジオクチル、セバチン酸ジオクチル、ポリプロピ
レングリコールアジペート等のエステル系可塑剤；エポ
キシ化大豆油等のエポキシ系可塑剤；ポリエステル系可
塑剤等が使用される。
【００２８】また、押出性を向上させるためにそれ自体
公知の滑剤を配合させることができ、滑剤としては、高
級脂肪酸アマイド、ポリエチレンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等を用いることができる。
公知の滑剤を配合させることができ、滑剤としては、高
級脂肪酸アマイド、ポリエチレンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等を用いることができる。
【００２９】木粉充填塩化ビニル樹脂組成物に、アクリ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の高分子系可
塑剤を助剤として配合することにより、表面層の展延性
を向上させることができる。
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の高分子系可
塑剤を助剤として配合することにより、表面層の展延性
を向上させることができる。
【００３０】表面層の色目を調節し、また木目を現出さ
せるために種々の顔料を配合することができる。顔料と
しては、例えば二酸化チタン、カーボンブラック、ベン
ガラ、オーカー等の着色顔料や、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、焼成クレイ等の
体質顔料（充填剤）を挙げることができる。例えば、二
酸化チタンを配合することにより、外観上の木質感色調
を整え、黒ずみを抑えることができる。上記顔料は、塩
化ビニル樹脂中に均一に分散させた状態で用いてもよい
し、或いはトナー粒子の形で用いてもよい。
せるために種々の顔料を配合することができる。顔料と
しては、例えば二酸化チタン、カーボンブラック、ベン
ガラ、オーカー等の着色顔料や、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、焼成クレイ等の
体質顔料（充填剤）を挙げることができる。例えば、二
酸化チタンを配合することにより、外観上の木質感色調
を整え、黒ずみを抑えることができる。上記顔料は、塩
化ビニル樹脂中に均一に分散させた状態で用いてもよい
し、或いはトナー粒子の形で用いてもよい。
【００３１】後者の場合、塩化ビニル樹脂或いはこれに
相溶性のある樹脂中に顔料を高濃度、例えば１乃至１０
％の濃度で分散させた組成物（マスターバッチ）の粉粒
体を調製し、この粉粒体が部分的に溶融される条件下で
混練し、ダイからの押出に際して粗な溶融流動・分散状
態とすることにより、木目状のパターンを表面層に形成
することができる。
相溶性のある樹脂中に顔料を高濃度、例えば１乃至１０
％の濃度で分散させた組成物（マスターバッチ）の粉粒
体を調製し、この粉粒体が部分的に溶融される条件下で
混練し、ダイからの押出に際して粗な溶融流動・分散状
態とすることにより、木目状のパターンを表面層に形成
することができる。
【００３２】木粉充填塩化ビニル樹脂組成物は、満足な
流動性が得られるように、１８０℃で５×１０4 ポイズ
以下の粘度を有するべきであり、またその熱安定性は、
コンゴーレッド試験で２００℃で４０分以上の熱安定
性、及びプラストミル試験で、１８０℃，５０rpm ，６
０ｇ，充填率 ８０vol％ で４０分以上の熱安定性を有
するべきである。
流動性が得られるように、１８０℃で５×１０4 ポイズ
以下の粘度を有するべきであり、またその熱安定性は、
コンゴーレッド試験で２００℃で４０分以上の熱安定
性、及びプラストミル試験で、１８０℃，５０rpm ，６
０ｇ，充填率 ８０vol％ で４０分以上の熱安定性を有
するべきである。
【００３３】ベースとなる塩化ビニル樹脂としては、通
常の硬質塩化ビニル樹脂や発泡塩化ビニル樹脂等が使用
される。硬質塩化ビニル樹脂組成物としては、上に説明
した塩化ビニル樹脂組成物から木粉を除いたものや、木
粉の代わりに体質顔料を充填したもの等が使用され、こ
こで体質顔料の配合量は自由に設定することができる。
また、発泡塩化ビニル樹脂としては、上記塩化ビニル樹
脂組成物にアゾジカーボンアミド、４，４−オキシビス
（ベンゼンスルホニル）ヒドラジド等の発泡剤を配合し
て押出発泡させるものが使用される。
常の硬質塩化ビニル樹脂や発泡塩化ビニル樹脂等が使用
される。硬質塩化ビニル樹脂組成物としては、上に説明
した塩化ビニル樹脂組成物から木粉を除いたものや、木
粉の代わりに体質顔料を充填したもの等が使用され、こ
こで体質顔料の配合量は自由に設定することができる。
また、発泡塩化ビニル樹脂としては、上記塩化ビニル樹
脂組成物にアゾジカーボンアミド、４，４−オキシビス
（ベンゼンスルホニル）ヒドラジド等の発泡剤を配合し
て押出発泡させるものが使用される。
【００３４】本発明の木粉充填樹脂被覆押出成形品は、
ベース形成用の塩化ビニル樹脂と、木粉を充填した表面
被覆用の塩化ビニル樹脂組成物とを、それぞれ別個の押
出機で溶融混練し、多層多重ダイを通して一体に且つベ
ースのごく表面を前記表面層が薄く被覆する形で積層
し、押出機のシリンダー及びダイヘッドよりも高温に維
持されたダイ金型を通して共押出する。
ベース形成用の塩化ビニル樹脂と、木粉を充填した表面
被覆用の塩化ビニル樹脂組成物とを、それぞれ別個の押
出機で溶融混練し、多層多重ダイを通して一体に且つベ
ースのごく表面を前記表面層が薄く被覆する形で積層
し、押出機のシリンダー及びダイヘッドよりも高温に維
持されたダイ金型を通して共押出する。
【００３５】木粉充填塩化ビニル樹脂組成物の被覆層
は、最終成形品の用途に応じて、成形品の一方の面にの
み或いは特定の部分にのみ設けることもできるし、また
全面に設けることもできる。
は、最終成形品の用途に応じて、成形品の一方の面にの
み或いは特定の部分にのみ設けることもできるし、また
全面に設けることもできる。
【００３６】木粉充填塩化ビニル樹脂組成物の層の厚み
は、一般に５０乃至５００μｍ程度の薄いものであり、
一方ベースの厚みは用途によっても相違するが、０．５
乃至２０ｍｍ程度のものである。
は、一般に５０乃至５００μｍ程度の薄いものであり、
一方ベースの厚みは用途によっても相違するが、０．５
乃至２０ｍｍ程度のものである。
【００３７】木粉充填塩化ビニル樹脂組成物は、一般に
各成分をドライブレンドした後、押出機に供給し混練す
るのがよく、その押出成形条件は次の範囲が適当であ
る。 押出成形温度条件 １ シリンダー温度 ８０〜１５０℃ ２ ヘッド温度 １００〜１５０℃ ３ 金型温度 １５０〜１９０℃ 金型温度はシリンダー温度よりも２０乃至７０℃高い温
度に設定するのがよい。
各成分をドライブレンドした後、押出機に供給し混練す
るのがよく、その押出成形条件は次の範囲が適当であ
る。 押出成形温度条件 １ シリンダー温度 ８０〜１５０℃ ２ ヘッド温度 １００〜１５０℃ ３ 金型温度 １５０〜１９０℃ 金型温度はシリンダー温度よりも２０乃至７０℃高い温
度に設定するのがよい。
【００３８】
【実施例】本発明を次の例で説明する。
【００３９】用いた木粉充填塩化ビニル樹脂組成物の組
成は次のとおりである。 １ ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）重合度＝７００ １００部 ２ 安定剤 ４部 ３ 可塑剤 １０部 ４ 木粉（粒径＝７０μｍ） １４部 ５ 助剤 ３部 ６ 酸化チタン ３部
成は次のとおりである。 １ ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）重合度＝７００ １００部 ２ 安定剤 ４部 ３ 可塑剤 １０部 ４ 木粉（粒径＝７０μｍ） １４部 ５ 助剤 ３部 ６ 酸化チタン ３部
【００４０】上記木粉充填樹脂組成物の流動性は、１８
０℃で３×１０4 ポイズの粘度であった。また、木粉充
填樹脂の熱安定性は、コンゴーレッド試験において、２
００℃で４５分であり、プラストミル試験において、１
８０℃，５０ｒｐｍ，６０ｇで５５分であった。
０℃で３×１０4 ポイズの粘度であった。また、木粉充
填樹脂の熱安定性は、コンゴーレッド試験において、２
００℃で４５分であり、プラストミル試験において、１
８０℃，５０ｒｐｍ，６０ｇで５５分であった。
【００４１】ベース用の硬質塩化ビニル樹脂としては、
次の組成のものを使用した。 １ ＰＶＣ １００部 ２ 安定剤 ４部 ３ 助剤 ３部 ４ 耐衝撃強化剤 １０部
次の組成のものを使用した。 １ ＰＶＣ １００部 ２ 安定剤 ４部 ３ 助剤 ３部 ４ 耐衝撃強化剤 １０部
【００４２】上記表面層用木粉充填塩化ビニル樹脂組成
物を副押出機に供給し、ベース用塩化ビニル樹脂を主押
出機に供給し、多層多重ダイをを通して共押出成形し
た。用いた押出成形温度条件は次のとおりである。 １ シリンダー温度 １３０℃ ２ ヘッド温度 １５０℃ ３ 金型温度 １８０℃
物を副押出機に供給し、ベース用塩化ビニル樹脂を主押
出機に供給し、多層多重ダイをを通して共押出成形し
た。用いた押出成形温度条件は次のとおりである。 １ シリンダー温度 １３０℃ ２ ヘッド温度 １５０℃ ３ 金型温度 １８０℃
【００４３】これにより、ベース樹脂層が１．７ミリ厚
で、その上に木粉充填樹脂層が０．３ミリ厚であるパネ
ルを成形した。
で、その上に木粉充填樹脂層が０．３ミリ厚であるパネ
ルを成形した。
【００４４】このパネルには、見事な木調の肌理が現出
していた。また、その耐熱性及び耐衝撃強度は、ベース
樹脂のみから形成された成形品とほぼ同等であった。
していた。また、その耐熱性及び耐衝撃強度は、ベース
樹脂のみから形成された成形品とほぼ同等であった。
【００４５】
【発明の効果】本発明によれば、従来の木粉充填樹脂押
出成形品の欠点を解消し、優れた木調の肌理を有し、成
形品全体の機械的強度や熱安定性が顕著に向上した木粉
充填樹脂被覆押出成形品が得られ、しかも上記木粉充填
樹脂被覆押出成形品を、安価なコストで、しかも優れた
生産性と作業性とをもって製造できる。
出成形品の欠点を解消し、優れた木調の肌理を有し、成
形品全体の機械的強度や熱安定性が顕著に向上した木粉
充填樹脂被覆押出成形品が得られ、しかも上記木粉充填
樹脂被覆押出成形品を、安価なコストで、しかも優れた
生産性と作業性とをもって製造できる。
【図１】本発明の押出成形品の一例の断面構造を示す断
面図である。
面図である。
【図２】図１の成形品の表面のスケッチ図である。
１ 成形品 ２ ベース ３ 木粉充填塩化ビニル樹脂組成物から成る薄い表面層 ４ 木調の肌理 ５ 木目
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｂ２９Ｋ 511:14 Ｂ２９Ｌ 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 47/00 - 47/96
Claims (9)
- 【請求項１】 塩化ビニル樹脂から成るベースと、木粉
を充填した塩化ビニル樹脂組成物の表面層とを一体に共
押出成形して成る木粉充填樹脂被覆押出成形品におい
て、前記木粉充填塩化ビニル樹脂組成物が粒径が１００
メッシュサイズ以下の木粉を含有するものであって、厚
さ５０乃至５００μｍの薄い表面層として共押出され、
且つ前記表面層においては木粉粒子の流動配向による木
調の肌理が現出されていることを特徴とする木粉充填樹
脂被覆押出成形品。 - 【請求項２】 塩化ビニル樹脂が重合度５００乃至１５
００の塩化ビニル樹脂である請求項１記載の木粉充填樹
脂被覆押出成形品。 - 【請求項３】 表面層の塩化ビニル樹脂組成物が塩化ビ
ニル樹脂１００重量部当たり５乃至４０重量部の木粉及
び１乃至５重量部の安定剤を含有する組成物から成る請
求項１記載の木粉充填樹脂被覆押出成形品。 - 【請求項４】 表面層の塩化ビニル樹脂組成物が１８０
℃で５×１０４ ポイズ以下の粘度とコンゴーレッド試
験で２００℃で４０分以上の熱安定性を有する請求項１
乃至３の何れかに記載の木粉充填樹脂被覆押出成形品。 - 【請求項５】 塩化ビニル樹脂から成るベースと、粒径
が１００メッシュサイズ以下の木粉を充填した塩化ビニ
ル樹脂組成物の表面層とを、一体に且つベースのごく表
面を前記表面層が薄く被覆する形で共押出成形して成
り、前記塩化ビニル樹脂が重合度５００乃至１５００の
塩化ビニル樹脂であり、表面層の塩化ビニル樹脂組成物
が塩化ビニル樹脂１００重量部当たり５乃至４０重量部
の木粉及び１乃至５重量部の安定剤を含有し且つ１８０
℃で５×１０４ ポイズ以下の粘度とコンゴーレッド試
験で２００℃で４０分以上の熱安定性を有する樹脂組成
物から成り且つ表面層が５０乃至５００μｍの厚みで存
在する請求項１記載の木粉充填樹脂被覆押出成形品。 - 【請求項６】 ベース形成用の塩化ビニル樹脂と、粒径
が１００メッシュサイズ以下の木粉を充填した表面被覆
用の塩化ビニル樹脂組成物とを、それぞれ別個の押出機
で溶融混練し、多層多重ダイを通して一体に且つベース
のごく表面を前記表面層が５０乃至５００μｍの厚みで
被覆する形で積層し、押出機シリンダー及びダイヘッド
よりも高温に維持されたダイ金型を通して共押出して、
最終成形品に成形することを特徴とする表面に木粉粒子
の流動配向による木調の肌理が現出されている木粉充填
樹脂被覆押出成形品の製法。 - 【請求項７】 表面層の塩化ビニル樹脂組成物が塩化ビ
ニル樹脂１００重量部当たり５乃至４０重量部の木粉及
び１乃至５重量部の安定剤を含有する組成物から成る請
求項６記載の木粉充填樹脂被覆押出成形品の製法。 - 【請求項８】 表面層の塩化ビニル樹脂組成物が１８０
℃で５×１０４ ポイズ以下の粘度とコンゴーレッド試
験で２００℃で４０分以上の熱安定性を有する請求項６
または７記載の木粉充填樹脂被覆押出成形品の製法。 - 【請求項９】 表面層の塩化ビニル樹脂組成物が、高濃
度で顔料を含む塩化ビニル樹脂組成物のトナー粒子を１
乃至１０重量部で含有する組成物である請求項７記載の
木粉充填樹脂被覆押出成形品の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06317041A JP3088066B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 木粉充填樹脂被覆押出成形品およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06317041A JP3088066B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 木粉充填樹脂被覆押出成形品およびその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08169092A JPH08169092A (ja) | 1996-07-02 |
| JP3088066B2 true JP3088066B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=18083761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06317041A Expired - Lifetime JP3088066B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 木粉充填樹脂被覆押出成形品およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3088066B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100430846B1 (ko) * | 1998-07-09 | 2004-06-16 | 고려화학 주식회사 | 천연소재 칩과 pvc 파우더를 적용한 바닥재 |
| JP2002113822A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-16 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 外観特性に優れた樹脂成形体 |
| KR100717602B1 (ko) * | 2006-02-24 | 2007-05-15 | (주)두일 | 목재분말을 함유한 친환경 바닥재 및 이의 제조 방법 |
| WO2007097497A1 (en) * | 2006-02-24 | 2007-08-30 | Dooil Co., Ltd | Manufacturing method for floors including wood powder |
| KR101379544B1 (ko) * | 2011-06-17 | 2014-03-28 | (주)엘지하우시스 | 목분을 함유한 스킨층을 갖는 창호용 프로파일 |
| KR101379622B1 (ko) * | 2011-06-17 | 2014-03-28 | (주)엘지하우시스 | 공압출을 이용한 창호 프로파일 제조설비 |
| KR101630694B1 (ko) | 2015-12-16 | 2016-06-15 | 주식회사 더글라스 | 입체적인 요철무늬 및 문양을 갖는 장식 패널의 제조방법 및 이 방법을 통해 제조된 장식패널 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP06317041A patent/JP3088066B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08169092A (ja) | 1996-07-02 |
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