JP3088045U - 回転軸位置決め機構 - Google Patents

回転軸位置決め機構

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JP3088045U JP2002000740U JP2002000740U JP3088045U JP 3088045 U JP3088045 U JP 3088045U JP 2002000740 U JP2002000740 U JP 2002000740U JP 2002000740 U JP2002000740 U JP 2002000740U JP 3088045 U JP3088045 U JP 3088045U
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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回転軸の回転時にユーザに対してクリック感
を与えることができる構成としながらも、部品点数を削
減することのできる回転軸位置決め機構を提供する。 【解決手段】 フロントパネルの装着部に装着させた軸
位置決め部材3に、回転軸2を第1の位置と第2の位置
との間で回転させたときに、ユーザにクリック感を与え
て回転軸2の制動を行う、弾性変位自在な軸回転押さえ
部材を設ける。そして、回転軸2を回転させたときに、
この回転軸2に形成した第2の抜け止め突起を、前記軸
回転押さえ部材に押圧するようにして接触させる。ま
た、軸位置決め部材3に、回転軸2の回転を支持する回
転支持部を形成する。この回転支持部を回転軸2の先端
に形成した凹部に挿入させて、前記回転軸2の回転を、
前記回転支持部により支持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、回転軸位置決め機構に関し、詳細には、回転軸を回転させてこの回 転軸を第1の位置と第2の位置にそれぞれ位置決め固定する際にクリック感を与 える構成としながらも、部品点数の削減を図ることができる回転軸位置決め機構 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば操作ダイヤルなどを回転させたときに、ユーザに対してクリック 感を与える構造とした回転式スイッチ機構が多数提案されている。
【0003】 例えば、特開平2001−236861号公報には、車両用空調装置の操作パ ネルに用いられる回転スイッチ機構(以下、従来技術1という)が開示されてい る。この回転スイッチ機構は、主として櫛歯状に形成された複数の駆動片を有し た回転ノブと、前記回転ノブの回転により前記各駆動片と接触して信号を出力す る傾倒自在な検出スイッチとを有した構造である。この回転スイッチ機構におい ては、回転ノブを回転させたときに、前記駆動片が前記検出スイッチを傾倒させ ることによって当該回転ノブに加わる反力をクリック感としたものである。
【0004】 また、特許第2879312号には、クリック機能を持たせた回転式電子部品 (以下、従来技術2という)が開示されている。この回転式電子部品は、ケース 内に回転体を回転自在に収納し、その回転体の下に摺動子固定板を取り付け、さ らにその摺動子固定板の下に底板を取り付けた構成されている。この回転式電子 部品においては、摺動子固定板に設けられた弾性変位自在なクリック用突起部を 、回転体の側面に所定間隔をおいて凹凸状に形成されたクリック係合部に押圧係 合させ、その凹凸への係合離脱を繰り返すことでクリック感を生じさせる構造と している。
【0005】 また、特許第2946403号には、クリック機能を持たせた回転式スイッチ (以下、従来技術3という)が開示されている。この回転式スイッチは、基台の 上に金属端子板と接点板を固定し、その上に第1の回転体と第2の回転体を載置 している。そして、この回転式スイッチは、第1の回転体と第2の回転体をそれ ぞれ第1のカバーと第2のカバーで覆い、さらに基台の下に下カバーを固定する ことによって構成されている。この回転スイッチにおいては、第1の回転体に放 射状に凹部を形成してなる凹凸面を有したクリック面に、第1のカバーに形成し た突部を係合離脱させることによりクリック感を生じさせる構造としている。
【0006】 また、実用新案登録第2576364号には、良好なクリック動作が得られる 回転式電子部品(以下、従来技術4という)が開示されている。この回転式電子 部品は、第1の回転軸を有した第1の回転つまみと、第2の回転軸を有した第2 の回転つまみと、第1の回転軸に取り付けられる第1の摺動型物と、第2の回転 軸に取り付けられる第2の摺動型物と、上ケースと、下ケースとを有している。 この回転式電子部品においては、バネによって付勢した球を第1の摺動型物に設 けられた凹凸部に押し当てて、前記球が前記凸部を乗り越えるときに生じる反力 をクリック感としたものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術1では、検出スイッチと各駆動片との間に隙間がある ため、回転ノブにがたつきが生じ、当該回転ノブを位置決めすることが困難であ る。また、従来技術2、従来技術3及び従来技術4は、いずれもクリック感を得 ることができる構成であるものの部品点数が多すぎてコストアップになる。
【0008】 本考案は、上述の課題を解決するためになされたものであり、回転軸の回転動 作にクリック感を与えることのできる構成としながらも、部品点数を少なくしコ スト的に安価なものとすることのできる回転軸位置決め機構を提供することを目 的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の回転軸位置決め機構は、回転位置を規制する位置規制突起とクリック 感を出す突起とが軸部に形成された回転軸と、この回転軸の回転を支持すると共 に当該回転軸を第1の位置と第2の位置との間で回転させせたときに前記回転軸 を第1の位置と第2の位置にそれぞれ固定する軸位置決め部材とを有する。そし て、この軸位置決め部材は、前記突起を軸方向と略直交する方向に常時付勢する 弾性変位部を有している。
【0010】 本考案によれば、回転軸は、軸位置決め部材に形成された回転支持部に支持さ れているため、がたつきなくスムーズに回転する。また、回転軸が第1又は第2 の位置に回転するときには、軸位置決め部材に設けられた弾性変位部が常に前記 突起を軸方向と略直交する方向に付勢しているため、前記回転軸は第1又は第2 の位置に固定されることになる。また、回転軸の回転時には、前記突起が弾性変 位自在な前記弾性変位部を押し込むことによってクリック感が得られる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細 に説明する。本実施の形態は、ディスクトレー前面に取り付けられたフロントパ ネルに設けられたロゴマークを回転させる際にクリック感を与えながら任意の回 転位置で位置決め固定させる機構部に、本発明の回転軸位置決め機構を適用した ものである。
【0012】 「回転軸位置決め機構の概略構成」 本実施の形態の回転軸位置決め機構は、図1に示すように、例えばDVD−R OMドライブ装置などの如きディスクドライブ装置を構成するディスクトレー1 の前面に設けられる。この回転軸位置決め機構は、図2及び図3に示すように、 例えばロゴマークである回転軸2と、この回転軸2の回転を支持する軸位置決め 部材3と、これら回転軸2と軸位置決め部材3とを組み付けるフロントパネル4 とからなり、図4〜図7に示すようにして組み立てられている。
【0013】 この実施の形態の回転軸位置決め機構は、例えばDVD−ROMなどの光ディ スクが水平となるようにディスクドライブ装置が横置きに配置された場合と、前 記光ディスクが垂直となるようにディスクドライブ装置が縦置きに配置された場 合において、ロゴマークである回転軸2の向きをディスクドライブの配置形式に 合わせて回転自在としたものである。
【0014】 「回転軸の構成」 回転軸2は、図8〜図12に示すように、軸部5と、この軸部5の一端に形成 されたフランジ部6と、前記軸部5に形成された第1の抜け止め突起7及び第2 の抜け止め突起8と、回転位置を規制する位置規制突起9とを有している。
【0015】 前記軸部5は、図2及び図3に示すように、フロントパネル4に形成された軸 挿入孔10に挿入され、この軸挿入孔10をガイドとして回転可能とされる。そ して、この軸部5には、先端からフランジ部6側へ向かってその基端部近傍に至 る位置までスリット11が形成されている。また、軸部5には、そのスリット1 1を挟んで第1の弾性片5Aと第2の弾性片5Bとが形成されている。第1の弾 性片5Aと第2の弾性片5Bは、先端を自由端として互いに接近する方向に弾性 変位すると共に互いに離れる方向にも弾性変位するようになっている。また、軸 部5の先端には、後述する軸位置決め部材3に形成された回転支持部を挿入させ るための平面円弧状の凹部(挿入部)12が形成されている。この凹部12は、 軸部5の先端からスリット11の基端部に至る位置までその軸芯方向に沿って形 成されている。
【0016】 フランジ部6は、ロゴマーク部分として機能し、軸部5の基端部に設けられて いる。そして、このフランジ部6には、例えばロゴマークを表すプレート(図示 は省略する)などが取り付けられるプレート取付部13が形成されている。プレ ート取付部13は、深さの浅いへこみとしてフランジ部6の表面に形成されてい る。
【0017】 第1の抜け止め突起7は、前記第1の弾性片5Aに形成され、第2の抜け止め 突起8は、第2の弾性片5Bに形成されている。これら第1の抜け止め突起7と 第2の抜け止め突起8は、何れも先端から基端部の途中に至る位置まで軸芯方向 に沿って形成されている。これら第1の抜け止め突起7と第2の抜け止め突起8 は、軸挿入孔10から軸部5が抜け出ないように規制する役目をする。すなわち 、回転軸2は、第1の抜け止め突起7と第2の抜け止め突起8の段差面7a、8 aが前記軸挿入孔10の開口周縁部に引っ掛かることで、前記軸挿入孔10から 抜け出ることが防止される。
【0018】 位置規制突起9は、第1の抜け止め突起7の下からフランジ部6に至る位置ま で軸芯方向に沿って第1の弾性片5Aに形成されている。この位置規制突起9は 、軸挿入孔10の内壁面に形成された2つの位置決め面10a、10bに接触し て前記回転軸2の回転範囲を規制する。2つの位置決め面10a、10bは、ほ ぼ90度のなす角度を挟んで前記軸挿入孔10の内壁面に形成されている。一方 の位置決め面10aに前記位置規制突起9が当接した位置を第1の位置とし、他 方の位置決め面10bに前記位置規制突起9が当接した位置を第2の位置とする 。
【0019】 「軸位置決め部材の構成」 軸位置決め部材3は、図13から図16に示すように、本体14と、この本体 14に設けられた回転支持部15と、主として回転軸2を第1の位置及び第2の 位置に固定するための弾性変位部である軸回転押さえ部材16と、この軸回転押 さえ部材16を押さえ込む押さえ片17と、フロントパネル4の装着部からの前 記軸位置決め部材3の抜け止めを図る2つの抜け止め防止片18と、軸位置決め 部材3の前記装着部への装着位置を規制する切り欠き部19とを有している。
【0020】 前記回転支持部15は、前記回転軸2の先端に形成されたスリット11及び凹 部12内に入り込んで、当該回転軸2の回転を支持する。この回転支持部15は 、例えばバネ性を有したステンレス板からなる本体14の長手方向における一側 縁14aから当該本体14に対して略垂直に起立する支持片20の内面20aに 設けられている。そして、この回転支持部15は、前記回転軸2に形成されたス リット11及び凹部12内に入り込み易いように、先端を略円錐形状とした突起 として形成されている。本実施の形態では、支持片20の一部をバーリング加工 することで前記回転支持部15を形成しているが、エンボス加工によって回転支 持部15を球面状の突起としてもよい。なお、支持片20の先端部には、前記回 転支持部15からの前記回転軸2の脱落を防止するカバー部21が円弧状に形成 されている。カバー部21は、金属板の打ち抜き加工による破断面に手を触れさ せないようにして怪我を防止する役目と、破断面を目隠しして外見を見栄え良く する役目をする。
【0021】 軸回転押さえ部材16は、前記装着部への挿入方向における前記本体14の一 側縁14bから他側縁14cに向かって上方に延びるようにして設けられている 。この軸回転押さえ部材16は、上方に向かって延びる先端を自由端とし、前記 本体14の一側縁14bとの連結部を基端とする片持ち梁とされており、その先 端側が弾性変位自在とされている。また、この軸回転押さえ部材16は、回転軸 2を回転させたときに操作する者に対して充分なクリック感を与えるための屈曲 部16aを有している。この屈曲部16aは、軸回転押さえ部材16の先端と基 端のほぼ中間位置に形成されており、当該軸回転押さえ部材16の弾性力を高め る機能をする。なお、軸回転押さえ部材16の自由端である先端寄りの位置には 、軸位置決め部材3を装着部に装着させるときに、当該軸回転押さえ部材16の 先端が前記軸部5に形成されたスリット11内に入り込まないようにするための 舌片22が形成されている。
【0022】 押さえ片17は、前記本体14の長手方向における他側縁14dから当該本体 14の一側縁14aに向かって上方に延びるように設けられている。この押さえ 片17は、上方に向かって延びる先端を自由端とし、前記本体14の他側縁14 dとの連結部を基端部とする片持ち梁とされており、その先端近傍部が軸回転押 さえ部材16のほぼ中間部分を押さえ込むようになっている。
【0023】 抜け止め防止片18は、前記本体14の他側縁14dにおける両端部分にそれ ぞれ設けられている。この抜け止め防止片18は、前記装着部から前記軸位置決 め部材3が抜け出ないようにする役目をし、前記押さえ片17と同様、前記本体 14の長手方向における他側縁14dから当該本体14の一側縁14aに向かっ て上方に延びるように設けられている。この抜け止め防止片18は、上方に向か って延びる先端を自由端とし、前記本体14の他側縁14dとの連結部を基端部 とする片持ち梁とされている。
【0024】 切り欠き部19は、前記押さえ片17と一方の抜け止め防止片18との間の本 体14に形成されている。この切り欠き部19は、本体14の他側縁14dから 一側縁14aに向かって略コ字状の切り欠きとして形成されている。また、この 切り欠き部19の開口側には、前記装着部に設けられた突部の挿入を容易なもの とするための傾斜部19aが形成されている。
【0025】 なお、前記本体14の一側縁14aには、前記軸位置決め部材3の装着部に対 する挿入深さを規制するためのつば部23が形成されている。
【0026】 「フロントパネルの構成」 フロントパネル4は、図1〜図3に示すように、ディスクトレー1の前面に取 り付けられる飾り板として機能する。このフロントパネル4のほぼ中央の位置に は、前記した回転軸2の軸部5を挿入させる軸挿入孔10と、前記軸部5を軸挿 入孔10に挿入させる挿入方向とは反対方向から前記軸位置決め部材3を装着さ せる装着部24とが形成されている。
【0027】 軸挿入孔10は、前記回転軸2の軸部5を挿入させるほぼ円形をなす貫通孔と して形成されている。この軸挿入孔10には、前記位置規制突起9を当接させて 前記回転軸2を第1の位置及び第2の位置に位置決めさせるための位置決め面1 0a、10bが形成されている。これら位置決め面10a、10bは、回転軸2 をほぼ90度の範囲で回転させるため、90度のなす角度を挟んで前記軸挿入孔 10の内壁面に形成されている。第1の位置は、回転軸2の位置規制突起9が一 方の位置決め面10aに当接した位置とされ、第2の位置は、回転軸2の位置規 制突起9が他方の位置決め面10bに当接した位置とされる。
【0028】 装着部24には、図6及び図7に示すように、軸位置決め部材3の本体14を 挿入させる挿入溝25が形成されている。この挿入溝25は、フロントパネル4 の長手方向に沿って形成されており、前記本体14と押さえ片17及び抜け止め 防止片18を挿入させる。また、この装着部24に形成される挿入溝25の一部 には、図2に示すように、前記軸位置決め部材3に形成された切り欠き部19が 入り込む突部26が形成されている。この突部26に前記切り欠き部19が入り 込むことで、前記装着部24に対する前記軸位置決め部材3の装着位置が固定さ れる。
【0029】 「組立手順及び組立構造」 次に、回転軸2と軸位置決め部材3とをフロントパネル4に組み付ける組立手 順について説明する。
【0030】 先ず、図2及び図3に示すように、軸位置決め部材3をフロントパネル4の装 着部24に組み付ける。すなわち、軸位置決め部材3における本体14の他側縁 14dを挿入方向として、前記本体14を前記装着部24に形成された挿入溝2 5に挿入する。軸位置決め部材3を挿入溝25に挿入するに際しては、前記挿入 溝25内に形成された突部26に対して、前記本体14に形成された切り欠き部 19を位置合わせした後、前記軸位置決め部材3を前記挿入溝25に挿入する。
【0031】 軸位置決め部材3を挿入溝25内に挿入して行くと、本体14に形成された二 つの抜け止め防止片18が、前記挿入溝25内の内壁25aと摺接しながら挿入 されて行く。この挿入に伴って、抜け止め防止片18は、変位自在な自由端部を 次第に本体14側に接近させて行くことで、弾性力(元に復帰しようとする力) を次第に強めて(高めて)行く。軸位置決め部材3が挿入溝25に完全に挿入さ れた図7(A)、(B)に示す状態となると前記軸位置決め部材3は、弾性力が 高まった抜け止め防止片18によって前記挿入溝25から抜け出ることが防止さ れる。
【0032】 また、軸位置決め部材3が挿入溝25に挿入されて行く過程で、抜け止め防止 片18と同様に弾性変位自在な押さえ片17も挿入溝25内に挿入されて行く。 この挿入に伴って、押さえ片17は、弾性変位自在な自由端部を次第に本体14 側に接近させて行く。この押さえ片17の自由端部は、前記軸回転押さえ部材1 6に接触しているため、前記軸位置決め部材3の挿入溝25への挿入に伴って、 前記押さえ片17は、この軸回転押さえ部材16を前記本体14側に次第に押し 付けて行く。軸位置決め部材3が挿入溝25内に完全に挿入された図7(C)に 示す状態では、挿入前の状態に対して、前記軸回転押さえ部材16の弾性力が高 まった状態にある。
【0033】 このように、軸位置決め部材3を挿入溝25に挿入するに際しては、軸回転押 さえ部材16を押さえ片17によって本体14側に押し付けるようにしているた め、前記挿入溝25の周縁部に設けられたリブ27に、前記軸回転押さえ部材1 6が接触しないようなっている。つまり、軸位置決め部材3の挿入溝25への挿 入時に、前記軸回転押さえ部材16が前記リブ27に引っ掛からないようにして 、前記軸位置決め部材3の前記挿入溝25へのスムーズな挿入を容易なものとし ている。
【0034】 次に、回転軸2をフロントパネル4に組み付ける。回転軸2は、図3に示すよ うに、軸位置決め部材3が組み付けられた側とは反対側よりフロントパネル4に 組み付けられる。回転軸2をフロントパネル4に組み付けるに際しては、軸部5 に形成された位置規制突起9を、フロントパネル4に形成された軸挿入孔10内 の位置決め面10a、10bが形成される側に合わせて、前記軸部5を前記軸挿 入孔10に挿入させる。
【0035】 軸部5が軸挿入孔10を通してフロントパネル4の装着部24側に突き出ると 、当該軸部5に形成された第1の抜け止め突起7及び第2の抜け止め突起8の段 差面7a、8aが前記軸挿入孔10の開口周縁部に引っ掛かる。これら第1の抜 け止め突起7及び第2の抜け止め突起8の段差面7a、8aが前記軸挿入孔10 の開口周縁部に引っ掛かることで、前記回転軸2の前記軸挿入孔10からの抜け が防止される。
【0036】 また、軸部5の先端に形成された凹部12及びスリット11内には、軸位置決 め部材3に形成された回転支持部15が嵌入する。この回転支持部15が前記凹 部12及びスリット11内に嵌入すると、図17に示すように、第1の弾性片5 Aと第2の弾性片5Bは、互いに接近する方向に変位することが不可能となる。 このため、第1の弾性片5Aに設けられた第1の抜け止め突起7と第2の弾性片 5Bに設けられた第2の抜け止め突起8は、確実に前記軸挿入孔10の開口周縁 部と係合することになる。従って、仮に回転軸2を故意に軸挿入孔10から引っ 張ったとしても第1の抜け止め突起7と第2の抜け止め突起8の段差面7a、8 aと当該軸挿入孔10の開口周縁部との引っ掛かり量は少なくならず、前記回転 軸2が前記軸挿入孔10から抜け出るようなことはない。
【0037】 なお、図18に示すように、前記凹部12及びスリット11内に前記回転支持 部15が挿入されない構造の場合には、回転軸2を故意に引っ張ると第1の弾性 片5Aと第2の弾性片5Bが互いに接近する方向に変位し、これら第1及び第2 の抜け止め突起7、8と軸挿入孔10の開口周縁部との係合が外れ、前記回転軸 2が前記軸挿入孔10から抜け出てしまう。
【0038】 このようにして、前記回転支持部15を前記凹部12及びスリット11内に嵌 入させれば、前記回転軸2が前記軸挿入孔10から抜け出ることが防止されるこ とに加えて、前記回転軸2は、前記回転支持部15によってガイドされながらス ムーズに回転することになる。また、軸部5を軸挿入孔10に挿入するに際して は、前記軸回転押さえ部材16が前記押さえ片17によって本体14側に付勢さ れた状態にあるため、軸部5の先端が前記軸回転押さえ部材16に接触すること がない。
【0039】 このようにして組み立てられたフロントパネル4は、図1に示すように、ディ スクトレー1の前面に取り付けられる。ディスクトレー1の前面にフロントパネ ル4が取り付けられることによって、前記軸位置決め部材3は、図4に示すよう に、当該ディスクトレー1の前面1aと接触して前記挿入溝25から抜け出すこ とが防止される。
【0040】 前記したように、初めに軸位置決め部材3をフロントパネル4の装着部24に 組み付けて置いた後、回転軸2の軸部5を軸挿入孔10に挿入させるだけのワン タッチ操作で、簡単に回転軸位置決め機構を組み立てることができる。このため 、回転軸位置決め機構の組立工数を少ないものとすることができ、生産コストを 低減させることができる。
【0041】 「回転軸の回転動作」 次に、上述のように組み立てられた回転軸位置決め機構における回転軸2の回 転動作について説明する。ここでは、ディスクドライブ装置を横置きに配置した 場合と縦置きに配置した場合に、ロゴマークである回転軸2をそれら各配置に適 した向きに回転させる例として説明する。
【0042】 図19(A)は、ディスクドライブ装置を横置きに配置したときの回転軸2の 配置状態を示し、図19(B)は、ディスクドライブ装置を縦置きに配置したと きの回転軸2の配置状態を示す。ディスクドライブ装置を横置きした場合、回転 軸2は、軸挿入孔10に形成された一方の位置決め面10aに、軸部5に形成さ れた位置規制突起9が当接する状態(第1の位置)となる。この第1の位置では 、図20(A)に示すように、軸回転押さえ部材16が第2の抜け止め突起8を 矢印Iで示す方向に押し付けた状態にある。この軸回転押さえ部材16の弾性力 によって前記第2の抜け止め突起8が押し付けられることで、前記回転軸2は、 前記した第1の位置を保持している。
【0043】 そして、この第1の位置から回転軸2を、図20(B)に示すように回転させ ると、第2の抜け止め突起8は、前記軸回転押さえ部材16を本体14側へ押し 込んで行く。この軸回転押さえ部材16が本体14側へ押し込まれることで、次 第に回転軸2が回転して行く。
【0044】 そして、軸挿入孔10に形成された他方の位置決め面10bに、前記した位置 規制突起9が当接した状態(第2の位置)となるまで回転軸2が回転すると、軸 回転押さえ部材16は、図20(B)の状態から次第に本体14から離れる方向 に弾性変位し始め、最終的に図20(C)に示す位置まで軸回転押さえ部材16 が移動する。この軸回転押さえ部材16の弾性力によって前記第2の抜け止め突 起8が押圧されることで、前記回転軸2は、前記第2の位置を保持する。
【0045】 このように、第2の抜け止め突起8が軸回転押さえ部材16の弾性力に抗して 回転させられたときに、カッチというクリック音が発せられる。これにより、回 転軸2を回転させる者にとっては、回転軸2を回転させたことを音によって知る ことになる。
【0046】 本実施の形態の回転軸位置決め機構によれば、回転軸2がぐらつくことなく回 転することができるように当該回転軸2を支持する機能と、この回転軸2の回転 を制動する機能とを、一つの軸位置決め部材3で実現しているので、前記回転軸 2の回転時にクリック感をユーザに与えることができる構成としながらも、部品 点数を少ないものとすることができる。
【0047】 以上、本考案を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本考案は上 述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
【0048】 上述の実施の形態では、ディスクトレーのフロントパネルに取り付けられたロ ゴマークを回転させる機構に本発明を適用したが、本発明は、例えば第1の位置 と第2の位置との間で回転軸を回転させる必要のある、回転式のスイッチなどに 、本発明を適用することができる。
【0049】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。
【0050】 本考案によれば、回転軸の回転時にユーザに対してクリック感を与えることが できる構成としながらも、部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクトレー前面に取り付けられたフロント
パネルに本実施の形態の回転軸位置決め機構を設けた例
を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の回転軸位置決め機構を示し、回
転軸と軸位置決め部材をフロントパネルに組み付ける前
の状態を示す分解斜視図である。
【図3】回転軸と軸位置決め部材をフロントパネルに組
み付ける前の状態を拡大して示す要部拡大斜視図であ
る。
【図4】フロントパネルに組み付けられた軸位置決め部
材がディスクトレーの前面に押さえ付けられた状態を示
す要部拡大平面図である。
【図5】回転軸と軸位置決め部材がフロントパネルに組
み付けられた状態を示す斜視図である。
【図6】軸位置決め部材がフロントパネルの装着部に組
み付けられた状態を示す要部拡大平面図である。
【図7】図7(A)は図6のA−A線断面図、図7
(B)は図6のB−B線断面図、図7(C)は図6のC
−C線断面図である。
【図8】図8(A)はフランジ部側から見たときの回転
軸の斜視図、図8(B)は軸部側から見たときの回転軸
の斜視図である。
【図9】図9(A)は回転軸の平面図、図9(B)は位
置規制突起が見える方向から見たときの回転軸の正面図
である。
【図10】図10(A)は第1及び第2の抜け止め突起
が見える方向から見たときの回転軸の正面図、図10
(B)は第1の抜け止め突起が見える方向から見たとき
の回転軸の正面図である。
【図11】回転軸の底面図である。
【図12】図12(A)は図12(B)のI−I線断面
図、12(B)は第2の抜け止め突起が見える方向から
見たときの回転軸の正面図である。
【図13】抜け止め防止片が見える方向から見たときの
軸位置決め部材の斜視図である。
【図14】回転支持部が見える方向から見たときの軸位
置決め部材の斜視図である。
【図15】図15(A)は軸位置決め部材の平面図、図
15(B)は軸位置決め部材の正面図である。
【図16】図16(A)は軸位置決め部材の左側面図、
図16(B)は軸位置決め部材の底面図である。
【図17】フロントパネルに回転軸と軸位置決め部材と
が組み付けられた状態を示す要部拡大断面図である。
【図18】図18はフロントパネルに、回転軸と、回転
支持部が無い軸位置決め部材とが組み付けられた状態を
示す要部拡大断面図であり、(A)は第1及び第2の抜
け止め突起が軸挿入孔の開口周縁部に係合している状態
を示し、(B)は第1及び第2の抜け止め突起が軸挿入
孔から抜け出る途中の状態を示す。
【図19】図19(A)はディスクトレーを横置きにし
たときの回転軸の配置状態を示す図、図19(B)はデ
ィスクトレーを縦置きにしたときの回転軸の配置状態を
示す図である。
【図20】図20(A)は回転軸が第1の位置にあると
きの軸回転押さえ部材の変位状態を示す図、図20
(B)は回転軸が第1の位置から第2の位置に回転する
途中の軸回転押さえ部材の変位状態を示す図、図20
(C)は回転軸が第2の位置にあるときの軸回転押さえ
部材の変位状態を示す図である。
【符号の説明】
1…ディスクトレー,2…回転軸,3…軸位置決め部
材,4…フロントパネル、5…軸部、5A…第1の弾性
片、5B…第2の弾性片、6…フランジ部、7…第1の
抜け止め突起、8…第2の抜け止め突起、9…位置規制
突起、10…軸挿入孔、10a,10b…位置決め面、
14…本体、15…回転支持部、16…軸回転押さえ部
材、17…押さえ片、18…抜け止め防止片、19…切
り欠き部、24…装着部、25…挿入溝

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転位置を規制する位置規制突起とクリ
    ック感を出す突起とが軸部に形成された回転軸と、 前記回転軸の回転を支持する回転支持部と、前記回転軸
    が第1の位置と第2の位置との間を回転するときに前記
    突起を軸方向と略直交する方向に常時付勢して前記回転
    軸を前記第1の位置と前記第2の位置に固定する弾性変
    位部とを有した軸位置決め部材とを備えたことを特徴と
    する回転軸位置決め機構。
  2. 【請求項2】 軸部と、この軸部の一端に形成されたフ
    ランジ部と、前記軸部に形成された第1及び第2の抜け
    止め突起と、前記軸部に形成された回転位置を規制する
    位置規制突起とを有した回転軸と、 前記回転軸の回転を支持する回転支持部と、前記回転軸
    が第1の位置と第2の位置との間を回転するときに前記
    第2の抜け止め突起を軸方向と略直交する方向に常時付
    勢して前記回転軸を前記第1の位置と前記第2の位置に
    固定する弾性変位部とを有した軸位置決め部材と、 前記位置規制突起を当接させて前記回転軸を前記第1の
    位置と前記第2の位置に位置決めさせるための位置決め
    面を有した軸挿入孔と、前記軸部を前記軸挿入孔に挿入
    させる挿入方向とは反対方向から前記軸位置決め部材を
    装着させる装着部とを有した被装着体とを備えたことを
    特徴とする回転軸位置決め機構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の回転軸位置決め機構で
    あって、 前記軸部には、先端から前記フランジ部側へ向かってそ
    の基端部近傍に至る位置まで軸芯方向に沿ってスリット
    が形成され、そのスリットを挟んで前記第1の抜け止め
    突起が形成された第1の弾性片と、前記第2の抜け止め
    突起が形成された第2の弾性片とが形成されており、 前記第1の弾性片及び前記第2の弾性片は、前記回転支
    持部が前記スリット内に挿入されることによって互いに
    近接する方向に変位不可とされると共に、前記第1及び
    第2の抜け止め突起は、前記軸挿入孔の開口周縁部に係
    止されることを特徴とする回転軸位置決め機構。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の回転軸位
    置決め機構であって、 前記軸部の先端には、前記回転支持部を挿入させる挿入
    部が形成されていることを特徴とする回転軸位置決め機
    構。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のうち何れかに記載
    の回転軸位置決め機構であって、 前記軸位置決め部材には、前記装着部に前記軸位置決め
    部材を装着させるときに、前記弾性変位部が前記装着部
    周縁の部位に引っ掛からない方向に当該弾性変位部を変
    位させる押さえ片が形成されていることを特徴とする回
    転軸位置決め機構。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項5の何れかに記載の回
    転軸位置決め機構であって、 前記軸位置決め部材には、前記装着部からの前記軸位置
    決め部材の抜け止めを図る弾性変形可能な抜け止め防止
    片が形成されていることを特徴とする回転軸位置決め機
    構。
  7. 【請求項7】 請求項2〜請求項6の何れかに記載の回
    転軸位置決め機構であって、 前記軸位置決め部材には、前記装着部に形成された突部
    を挿入させて前記軸位置決め部材を前記フレームに対し
    て位置決めするための切り欠き部が形成されていること
    を特徴とする回転軸位置決め機構。
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