JP4867093B2 - 移動式家具のキャスター取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式家具のキャスター取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、引出し付きのワゴン、キャビネット、脇机等で下面に複数のキャスターを設けて移動可能となした家具は各種提供されている。この種の移動式家具は、設置場所を変える場合には便利であるが、使用中に不意に移動することがある。そのため、何らかの移動規制手段を設けているものも提供されている。
【0003】
例えば、キャスター自体に車輪の回転を強制的に規制するストッパーを設ける構造のものがあるが、複数のキャスターのストッパーを操作するのに手間がかかる。また、実公平7−10578号公報にて開示されるように、家具の床面に操作杆を前後スライド可能又は左右揺動可能に設け、該操作杆にリンク連結した規制杆を車輪に固定した歯車部に噛合させる構造のものである。この構造のストッパー装置は、キャスターの車輪と規制杆の位置関係が重要であるので、任意の方向に回転する構造のキャスターには適用できす、回転方向が固定されたキャスターにのみ適用されている。この回転方向が固定されたキャスターは、家具の後部に設けることが一般的であるので、必然的に家具の前部に設けた操作杆と後部の規制杆をリンクする構造になり、ストッパー装置自体が大型になり、リンク構造が複雑であり、そのため合成樹脂成形部材と家具本体の加工が複雑になるとともに、組立工数が多くコスト高となる。また、キャスターをロックするため、床面との接触面積が小さいので、移動規制効果に乏しい。しかも、この種の家具において、最も横向きの力が作用し易い前部のキャスターはフリーであるので、移動規制の効果は低い。
【0004】
一方、本出願人の先願に係る特開2000−102432には、移動式家具の下面に床面に突っ張ることによって家具を移動不能に保持するストッパーと、このストッパーを床面に当接、離反動させる操作具を備えたストッパー装置が開示されている。ここで、前記ストッパーは、下端にキャップを取付けた上下に移動可能なロッドであり、該ロッドはばね手段で常時上方へ弾性付勢されており、前記操作具によって弾性に抗してロッドを床面に突っ張る構造である。尚、前記ロッドの下動は、横方向にスライドする連動部材に形成した傾斜面とロッドの側面に突設したピンの摺動によって行うようにしている。しかし、この構造のストッパー装置も前述の問題と同等に、操作具として複雑なリンク機構を採用しているため、コスト高となる傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、下端に複数のキャスターを設けて移動可能となした移動式家具において、家具への組付けも簡単である安価な移動式家具のキャスター取付装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、下端に複数のキャスターを設けて移動可能となした移動式家具であって、移動式家具の下面に前後壁面部と上面部とを有する凹溝を形成するとともに、該凹溝の前後壁面部にそれぞれスリット孔を形成し、更に前記上面部に開口を形成し、前記キャスターは、ケーシングの一端に突部を形成するとともに、反対側の他端に内外に弾力性を有する係合爪を形成し、更にケーシング上面に突台を突設し、前記ケーシングの突部を前記凹溝の前方壁面部のスリット孔に斜め後方から嵌入した後、前記ケーシングの後部を凹溝内に押し込んで、前記係合爪を前記凹溝の後方壁面部のスリット孔に抜止め係合するとともに、前記突台を前記開口内に位置してなる移動式家具のキャスター取付装置を構成した。
【0007】
ここで、前記キャスターは、下向きに開口したケーシングと、該ケーシングの内部に水平旋回自在に嵌め込んだ平面視円形の旋回部材と、該旋回部材に回転自在に装着した車輪とを備え、前記ケーシングの収容部内に前記旋回部材の上部を受け入れるとともに、該旋回部材の中心孔を前記収容部の中心に突設した軸部に抜止め嵌合し、前記軸部に対応するケーシング上面に前記突台を突設していることが好ましい。
【0008】
更に、前記凹溝は、移動式家具の下面に横方向に設けた補強板に形成することも好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1〜図6は本発明に係るキャスター取付装置を適用する移動式家具におけるストッパー装置の代表的実施形態を示し、図中符号1は移動式家具、2はキャスター、3はストッパー装置、4は支持部材、5は操作部材、6は接地部材をそれぞれ示している。
【0010】
ここで、本発明に係る移動式家具1は、下面四隅にキャスター2,…を設けて移動可能となしたものであり、引出し付きのワゴン、キャビネット、脇机等を始め、その他一般の什器をも含む概念である。以下の実施形態では、移動式家具1として、引出し付きのワゴンを例とし、該ワゴンの前側両側部に取付けたキャスター2,2間にストッパー装置3を設けた場合を説明する。
【0011】
前記ストッパー装置3は、下端に複数のキャスター2,…を設けて移動可能となした移動式家具1の下面前縁に、左右一対の支持部材4,4を嵌着するとともに、両支持部材4,4に対して左右移動可能に操作部材5を装着し、前記両支持部材4,4間であって前記操作部材5に外嵌して上下変位可能となして接地部材6を配するとともに、前記操作部材5の中間部前後面に左右に間隔を設けて突設した複数対のピン7,7を、前記接地部材6の前後垂直板8,8に形成した複数対の傾斜ガイド孔9,9にスライド可能に嵌合して、前記操作部材5の左右移動に伴って接地部材6が上下移動するように連係させ、更に前記接地部材6の左右両端に接地部10,10を設け、該接地部10,10が床面Fに圧接することにより当該家具2の移動を規制してなるものである。
【0012】
更に詳しく、各部材の構成を説明する。前記移動式家具1は、下面の四隅にキャスター2,…を設けて移動可能となし、本体内には複数の引出し11,11を設けたものである。そして、図2に示すように、前記移動式家具1の下面前縁に沿って凹溝12を形成し、該凹溝12の両端部にキャスター2,2を装着するとともに、該凹溝12内の左右中間部であって前後壁面部13,14に前記支持部材4,4の前後端部を嵌合し且つ該支持部材4,4の上端を凹溝12内の上面部15に当止して装着している。
【0013】
前記支持部材4,4、操作部材5及び接地部材6は、合成樹脂製で成形された部材である。尚、前記接地部材6は、後述するように両端部に上下方向の弾性を付与するために金属製のばね部材をインサート成形する場合もある。
【0014】
前記支持部材4は、前後方向に長い形状を有し、下面側に前記操作部材5を左右スライド可能に受け入れる凹所16を形成するとともに、該凹所16の前後両側に、前記操作部材5が乗り越えた後、該操作部材5を抱き込んで抜止め係合する一対の爪部17,17を形成し、更に前後端部に係合爪18,19を突設し、上端の前後中間部には前記移動式家具1の凹溝12内の上面部15に当接する突起20を形成したものである。
【0015】
また、前記操作部材5は、左右方向に延びた長尺部材であり、前記支持部材4の凹所16内に位置して左右スライド可能となる略同一断面形状のスライド部21と、該スライド部21の一端に前方へ張り出した把手部22を形成したものである。そして、前記スライド部21の前後面であって左右中間部に間隔を隔てて2対の前記ピン7,7を突設している。
【0016】
また、前記接地部材6は、底面板23と前後に立起した垂直板8,8とを有する断面略コ字形の本体部を有するとともに、前記底面板23の左右両端に上下方向に弾性変形可能なばね部24,24を設け、両ばね部24,24の端部に床面Fに対して摩擦抵抗の大きな接地部10,10を設けたものである。ここで、前記接地部10は、接地部材6のばね部24と一体成形したものでも可能であるが、好ましくは図示したように合成ゴムあるいは軟質合成樹脂製で成形した孔開きパッド25とし、該パッド25の孔26を前記ばね部24に外挿して取付けている。こうすることにより、上下方向の弾性を有する、即ち高弾性率のばね部24に床面Fに対して摩擦抵抗の大きな、即ち低弾性率の接地部10を設けることができる。尚、前記ばね部24は、金属製の板ばね部材を、前記接地部材6の本体部にインサート成形して一体化することも可能である。
【0017】
更に、前記接地部材6の前後垂直板8,8の間隔は、前記操作部材5のスライド部21をガタツキ無く受け入れるように設定してあり、更に前後垂直板8,8には、前記操作部材5の2対の前記ピン7,7をそれぞれスライド可能に嵌合する2対の傾斜ガイド孔9,9が形成されている。また、前記前後垂直板8,8の左右横幅を、前記移動式家具1の凹溝12内に装着した状態の両支持部材4,4の対抗面の間隔に略一致させることで、前後垂直板8,8の左右端縁を両支持部材4,4の対抗面に摺接する上下方向のガイド部27,27としている。
【0018】
また、前記接地部材6の傾斜ガイド孔9,9の両終端部に、中央部分の傾斜方向とは逆方向に若干傾斜した係止部28,28を設けるとともに、該接地部材6が最上昇して上位の係止部28に前記ピン7が位置した際に(図6(a)参照)、前記底面板23の上面に突設した突起29が係合して前記操作部材5の移動を制限する凹部30を該操作部材5の下面側に形成している。具体的には、前記接地部材6の底面板23の上面の前後中央には補強リブ31が突設されており、前記突起29はこの補強リブ31に設けている。一方、前記操作部材5の下面の上面の前後中央にも補強リブ32が突設されており、前記凹部30はこの補強リブ32に設けている。
【0019】
次に、前記支持部材4を移動式家具1の凹溝12内に取付ける構造を図2、図4及び図5に基づいて説明する。先ず、前記移動式家具1の下面前縁に沿って形成した凹溝12の構造について説明する。前記凹溝12は、移動式家具1の前補強板33の前後中間部を立ち上げて後方壁面部14を形成するとともに、該後方壁面部14の上端から前方に延設して上面部15を形成し、更に該上面部15の前端から下方へ延設して前方壁面部13を形成して構成した。また、前記前方壁面部13は、垂直な前板13Aと該前板13Aの下端を後方へ折曲した水平な折曲板13Bとから構成されている。そして、前記支持部材4の前方係合爪18を係合する前記前方壁面部13の折曲板13Bの後縁部に係合凹部34を切欠形成するとともに、前記支持部材4の後方係合爪19を係合する前記後方壁面部14には係合孔35を形成している。
【0020】
従って、前記支持部材4は、その前部から凹溝12内の前部に挿入して、該支持部材4の前端を前記前方壁面部13の係合凹部34に嵌合するとともに、前記前方係合爪18を該係合凹部34の縁部下面に係合し、前記突起20を前記凹溝12内の上面部15に当接した状態で、該支持部材4の後部を凹溝12内に押し込んで、前記後方係合爪19を前記後方壁面部14の係合孔35に抜止め状態で係合して取付けることができる。尚、前記突起20を形成した位置は、前記支持部材4の凹所16の前後中央に対応する直上であるため、前記接地部材6に床面Fから加わる上向きの反作用力が前記突起20を介して前記前補強板33に伝達し、前記支持部材4に上下に傾動する力が加わらないのである。それにより、前記支持部材4を凹溝12内に嵌合構造のみで取付けても、ガタクキ無く、支持強度も十分に得られるのである。
【0021】
次に、前記ストッパー装置3の動作を図6に基づいて説明する。図6(a)は、前記接地部材6が最も床面Fから離れた状態(移動自由状態)を示し、この状態では前記移動式家具1はキャスター2,…で自由に移動させることができる。図6(b)は、前記接地部材6の接地部10,10を床面Fに圧接した状態(移動規制状態)を示し、その接触摩擦力によって前記移動式家具1は移動規制される。
【0022】
先ず、前記移動式家具1の前方下部に出現している前記操作部材5の把手部22を持って図中左方向へ移動させると、前記ピン7,…が傾斜ガイド孔9,…に沿って摺動する。この際に、前記接地部材6は、両垂直板8,8のガイド部27,27が両支持部材4,4の対抗面で摺動案内されて上方向へ押し上げられる。そして、前記ピン7が下方係止部28に達する直前に、前記接地部材6の突起29が前記操作部材5の凹部30に係合し、前記ピン7が下方係止部28に達した後には、突起29と凹部30の係合によって操作部材5の移動が規制され、前記接地部材6が上昇した状態を維持する。
【0023】
次に、前記操作部材5の把手部22を持って図中右方向へ移動させると、突起29と凹部30の係合が解除されて、前記ピン7,…が傾斜ガイド孔9,…に沿って摺動する。この際に、前記接地部材6は、両垂直板8,8のガイド部27,27が両支持部材4,4の対抗面で摺動案内されて下方向へ押し下げられる。そして、前記ピン7が上方係止部28に達する直前に、前記接地部材6の両端部の接地部10,10が床面Fに接触し、更に操作部材5を移動させると、前記ばね部24,24が上方へ撓みながら両接地部10,10を床面Fに強く圧接すると同時に、前記ピン7が上方係止部28に達し、この状態を維持する。ここで、前記接地部10の下面は、左右方向において外側が厚肉で下方に突出し、内側が薄肉となった傾斜面36となっており、前記床面Fに圧接されたときに、ばね部24が撓むことで、前記傾斜面36は床面Fに略平行に圧接されるようにしている。こうすることによって、床面Fとの接触面積を広くし、素材の持つ高摩擦力と併せて移動式家具1の移動を規制する効果を高めている。また、前記接地部10,10を床面Fに圧接した際に、前記ばね部24,24が撓むことにより、床面Fに多少の凹凸があっても確実に前記接地部10,10を床面Fに圧接することができるのである。
【0024】
また、本実施形態では、前記ストッパー装置3が、移動自由状態と移動規制状態のどちらの状態にあるのかを明示するためのインジケーター37を備えている。このインジケーター37は、前記操作部材5の把手部22の内部に設け、該把手部22の上面に開口した覗き穴38から移動自由状態と移動規制状態とで異なる色が出現するようにしたものである。例えば、移動自由状態では「緑」、移動規制状態では「赤」が覗き穴38から出現するようにしている。更に詳しくは、前記把手部22の下面に空間部が形成され、この空間部内に傾動板39の中央部が枢支部40にて水平面内で左右に傾動可能に取付け、この傾動板39の前端上面に左右に貼付した緑シート41と赤シート42が該傾動板39の前部が左右に傾動したときに前記覗き穴38にそれぞれ出現するように設定している。更に、前記前方壁面部13の折曲板13Bの後縁部には、前記操作部材5のストロークと一致した横幅の切欠凹部43を形成するとともに、前記傾動板39の後端上面に突設し、前記把手部22を貫通して上方に突出した突片44を前記切欠凹部43内に位置させている。そして、図7(a)に示した移動自由状態では、前記突片44が前記切欠凹部43の左端に当接して前記傾動板39の前部を左傾動させて、前記覗き穴38に緑シート41が出現し、一方、図7(b)に示した移動規制状態では、前記突片44が前記切欠凹部43の右端に当接して前記傾動板39の前部を右傾動させて、前記覗き穴38に赤シート42が出現するようにしている。更に、前記傾動板39が、移動自由状態から移動規制状態へ、また移動規制状態から移動自由状態へ変化している間は、前の状態を維持するように、前記傾動板39の上面と把手部22の下面との間に緩く凹凸係合する一つの半球状凸部45と、前記二つの状態に対応させて凸部45が係合する凹部46,46を何れか一方にそれぞれ形成している。
【0025】
次に、本発明に係る移動式家具のキャスター取付装置を説明する。具体的には、前記キャスター2の構造と、前記凹溝12内への取付構造を図8〜図11に基づいて説明する。前記キャスター2は、下向きに開口したケーシング47と、該ケーシング47の内部に水平旋回自在に嵌め込んだ平面視円形の旋回部材48と、該旋回部材48に回転自在に装着した車輪49とを備えている。前記ケーシング47には、前記旋回部材48の上部を収容する平面視円形の収容部50を有し、該収容部50の中心に軸部51を突設するとともに、収容部50内の上内面には環状溝52を軸部51と同軸状に形成し、該環状溝52にリング状のスライド板53を装着できるようにしている。更に、前記ケーシング47の一端には突部54を形成するとともに、反対側の他端には内外に弾力性を有する係合爪55を形成している。また、前記旋回部材48の上面で前記スライド板53と対面する位置に環状の摺動突面56とその面内に環状のグリス溜57を形成している。尚、前記環状溝52内にも同様なグリス溜58を形成している。そして、前記環状溝52にスライド板53を装着した状態で、前記ケーシング47の収容部50内に前記旋回部材48の上部を受け入れるとともに、該旋回部材48の中心孔59を前記軸部51に抜止め嵌合して組立てる。
【0026】
そして、前記キャスター2を前記凹溝12内に取付けるには、前記ケーシング47の突部54を前記前補強部材33の前方壁面部13の前板13Aに形成したスリット孔60に斜め後方から嵌入した後、前記ケーシング47の後部を凹溝12内に押し込んで、前記係合爪55が前記後方壁面部14に形成したスリット孔61に抜止め係合するのである。尚、前記ケーシング47の軸部51に対応する上面には突台62を突設してあり、前記凹溝12へ取付けた状態で該突台62が、前記凹溝12の上面部15に形成した開口63内に位置し、当該キャスター2の横方向の移動を規制している。このキャスター2の凹溝12内への取付けも、前記支持部材4と同様に嵌合作業のみで完了するのである。
【0027】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明の移動式家具のキャスター取付装置は、
下端に複数のキャスターを設けて移動可能となした移動式家具であって、移動式家具の下面に前後壁面部と上面部とを有する凹溝を形成するとともに、該凹溝の前後壁面部にそれぞれスリット孔を形成し、更に前記上面部に開口を形成し、前記キャスターは、ケーシングの一端に突部を形成するとともに、反対側の他端に内外に弾力性を有する係合爪を形成し、更にケーシング上面に突台を突設し、前記ケーシングの突部を前記凹溝の前方壁面部のスリット孔に斜め後方から嵌入した後、前記ケーシングの後部を凹溝内に押し込んで、前記係合爪を前記凹溝の後方壁面部のスリット孔に抜止め係合するとともに、前記突台を前記開口内に位置してなるので、家具への組付けも簡単であるので大幅なコスト低減化を達成でき、キャスターのケーシングを前記凹溝へ取付けた状態で、ケーシング上面に突設した突台が、前記凹溝の上面部に形成した開口内に位置するので、当該キャスターの横方向の移動を規制することができ、余分な部位が家具の底面から突出しないので、外観性にも優れたものとなる。
【0028】
請求項によれば、前記キャスターは、下向きに開口したケーシングと、該ケーシングの内部に水平旋回自在に嵌め込んだ平面視円形の旋回部材と、該旋回部材に回転自在に装着した車輪とを備え、前記ケーシングの収容部内に前記旋回部材の上部を受け入れるとともに、該旋回部材の中心孔を前記収容部の中心に突設した軸部に抜止め嵌合し、前記軸部に対応するケーシング上面に前記突台を突設しているので、ケーシングの成形性に優れている。
【0029】
請求項によれば、前記凹溝は、移動式家具の下面に横方向に設けた補強板に形成してなるので、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した移動式家具の例として示したワゴンの全体斜視図である。
【図2】 ストッパー装置を示す部分底面図である。
【図3】 同じく分解斜視図である。
【図4】 同じく組立てた状態の拡大部分底面図である。
【図5】 ストッパー装置を家具の前縁に沿って形成した凹溝内に取付けた状態の部分縦断面図である。
【図6】 ストッパー装置の使用状態を示し、(a)は移動自由状態を示す省略正面図、(b)は移動規制状態を示す省略正面図である。
【図7】 ストッパー装置の状態を表示するインジケーターを示し、(a)は移動自由状態を示す部分底面図、(b)は移動規制状態を示す部分底面図である。
【図8】 キャスターの縦断面図である。
【図9】 同じく側面図である。
【図10】 同じく底面図である。
【図11】 キャスターを家具の前縁に沿って形成した凹溝内に取付けた状態の省略縦断面図である。
【符号の説明】
F 床面
1 移動式家具 2 キャスター
3 ストッパー装置 4 支持部材
5 操作部材 6 接地部材
7 ピン 8 垂直板
9 傾斜ガイド孔 10 接地部
11 引出し 12 凹溝
13 前方壁面部 14 後方壁面部
15 上面部 16 凹所
17 爪部 18 前方係合爪
19 後方係合爪 20 突起
21 スライド部 22 把手
22 把手部 23 底面板
24 ばね部 25 パッド
26 孔 27 ガイド部
28 係止部 29 突起
30 凹部 31 補強リブ
32 補強リブ 33 前補強板
34 係合凹部 35 係合孔
36 傾斜面 37 インジケーター
38 覗き穴 39 傾動板
40 枢支部 41 緑シート
42 赤シート 43 切欠凹部
44 突片 45 凸部
46 凹部 47 ケーシング
48 旋回部材 49 車輪
50 収容部 51 軸部
52 環状溝 53 スライド板
54 突部 55 係合爪
56 摺動突面 57 グリス溜
58 グリス溜 59 中心孔
60 スリット孔 61 スリット孔
62 突台 63 開口

Claims (3)

  1. 下端に複数のキャスターを設けて移動可能となした移動式家具であって、移動式家具の下面に前後壁面部と上面部とを有する凹溝を形成するとともに、該凹溝の前後壁面部にそれぞれスリット孔を形成し、更に前記上面部に開口を形成し、前記キャスターは、ケーシングの一端に突部を形成するとともに、反対側の他端に内外に弾力性を有する係合爪を形成し、更にケーシング上面に突台を突設し、前記ケーシングの突部を前記凹溝の前方壁面部のスリット孔に斜め後方から嵌入した後、前記ケーシングの後部を凹溝内に押し込んで、前記係合爪を前記凹溝の後方壁面部のスリット孔に抜止め係合するとともに、前記突台を前記開口内に位置してなることを特徴とする移動式家具のキャスター取付装置。
  2. 前記キャスターは、下向きに開口したケーシングと、該ケーシングの内部に水平旋回自在に嵌め込んだ平面視円形の旋回部材と、該旋回部材に回転自在に装着した車輪とを備え、前記ケーシングの収容部内に前記旋回部材の上部を受け入れるとともに、該旋回部材の中心孔を前記収容部の中心に突設した軸部に抜止め嵌合し、前記軸部に対応するケーシング上面に前記突台を突設している請求項記載の移動式家具のキャスター取付装置。
  3. 前記凹溝は、移動式家具の下面に横方向に設けた補強板に形成してなる請求項1又は2何れか1項に記載の移動式家具のキャスター取付装置。
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