JP7366348B1 - 電子機器の角度調整機構、及び、角度調整機構を備えたスタンド - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2に開示された多段階角度設定構造のように、1つのスタンドを操作することで設置角度を変更することができ、且つ、多段階の角度設定を可能にするものがある。
また、特許文献2に開示された電子機器の多段階角度設定構造では、部品点数が2点以上となること、係合パーツに形成されている歯車状の形状がアンダーカット形状であること、などから製造コスト低減のさらなる工夫が必要である、という課題が残る。
なお、この構成の他にも、電話機等に着脱自在なスタンドとして当該スタンド単体で本発明に係る角度調整機構の機能を実現することもできる。いずれの構成を採用するかは任意に選択可能である。
図1は、本実施形態に係る電話機の構成の一例を説明するための概略背面斜視図である。
図1に示す電話機100は、電話機本体1(以下、筐体1と称す)、支持体2(以下、スタンド2と称す)を含んで構成される。
ここで本実施形態においては、電話機100が有する角度調整機構により、図12に示す3つのパターンの角度変更が可能になるものとして説明を進める。なお、3つのパターンの角度変更は一例であり、後述する嵌合凹部の増減により選択可能な傾斜角度を増やしたり、減らしたりすることもできる。
以下、図2、図3を用いてスタンド2の構成、特に角度調整機構に係る構成について以下説明する。
なお、本実施形態では、スタンド2の形状にともない、筐体1との接続側端部2か所それぞれに角度調整機構を形成している場合について説明する。これに限らず、スタンドの形状や筐体との接続態様に応じて少なくとも1つの角度調整機構を有していれば良い。
ガイド溝部22は、スタンド2の内側方向で対向する2か所に形成され、後述する摺動凸部10のサイズに応じて形成される。摺動凸部10は、ガイド溝部22に侵入可能なサイズに形成され、板状材20の表面を摺動するものである。詳細は後述する。
第1のストッパ部21は、板状材20の表面に形成された突起体であり、ガイド溝部22に侵入し板状材20の表面を摺動する摺動凸部10を当該板状材20の所定の位置で摺動(移動)を規制するためのものである。
なお、第1のストッパ部21は、後述するように摺動凸部10が乗り越えられる程度の傾斜面と、乗り越えた後に戻ることを困難にする程度の傾斜面の少なくとも2面を備える突起体である。前者は例えば45度の傾斜面とし、後者は例えば80度の傾斜面などとすることができる。
図4、図5を用いて、後述するスタンド2の端部それぞれが接続される一対の接続部位(領域C)の構成、特に角度調整機構に係る構成について以下説明する。
領域Cには、摺動凸部10、略扇形状に形成された第1の嵌合ガイド部11、第2の嵌合ガイド部12、第3の嵌合ガイド部13が形成される。
摺動凸部10は、例えば円柱形状に形成された突起であり、ガイド溝部22に侵入可能なサイズに形成される。摺動凸部10は、板状材20の表面を摺動する。
以下、角度調整機構において所定の傾斜角度を選択して、この傾斜角度が維持される一連の動作について説明する。
例えば、嵌合凸部23と嵌合凹部Xの嵌合状態が「ゆるみ」のある状態であっても、摺動凸部10が板状材20上の第1のストッパ部21を乗り越えている状態であるため、容易に嵌合状態が解除されることを抑制することが可能になる。そのため、より的確に使用者が選択した傾斜角度を維持することができる。
なお、ここでは嵌合凸部23が嵌合凹部Xに嵌合させる場合を例に挙げて説明した。嵌合凸部23が嵌合凹部Yに嵌合させる場合も同様の動作となる。
図9は、角度調整機構において所定の傾斜角度が選択された状態を説明するため三次元モデル化した模式図である。
なお、ここでは嵌合凸部23が嵌合凹部Xに嵌合させる場合を例に挙げて示した。嵌合凸部23が嵌合凹部Yに嵌合させる場合も同様である。
そのため当接部15は、図10に示すように、スライドガイド部26を介して嵌合凹部Xに嵌合凸部23が向かうことを促すように所定の高さでライン状に形成される。
スライドガイド部26と当接部15により、嵌合凸部23と嵌合凹部Xとが嵌合する位置へスタンド2の誘導が容易になる。
そのため当接部16は、図11に示すように、スライドガイド部26を介して嵌合凹部Yに嵌合凸部23が向かうことを促すように所定の高さでライン状に形成される。
スライドガイド部26と当接部16により、嵌合凸部23と嵌合凹部Yとが嵌合する位置へスタンド2の誘導が容易になる。
図12(a)は、傾斜角度が0度の場合のスタンド2の状態を示している。この場合、嵌合凸部23は嵌合凹部X、Yいずれにも嵌合していない状態である。
図12(b)は、嵌合凸部23が嵌合凹部Xと嵌合している場合のスタンド2の状態を示している。この場合の傾斜角度は例えば50度である。
図12(c)は、嵌合凸部23が嵌合凹部Yと嵌合している場合のスタンド2の状態を示している。この場合の傾斜角度は例えば30度である。
また、角度調整中のニュートラル状態、及び、角度決定後の固定状態をシンプルな構成で実現することができる。また、嵌合凸部23と嵌合凹部X、Yを含む構成により角度調整時に段階の切り替わりがわかりやすくなり、所定の傾斜角度に設定しやすくなる。
この場合、例えばスタンド2の構成はそのままに、当該スタンド2を電子機器等に取る付けるための接続機構を備えた接続筐体に摺動凸部10、嵌合凹部X、Y、当接部15、16の各構成を設ける。
これにより、この接続筐体とスタンド2において角度調整機構を構成し、これらを電子機器等に取る付けることで本実施形態に係る機能と同等の機能を後付け可能なスタンドとして実現することができる。
Claims (5)
- 電子機器を構成する筐体と、当該筐体に接続され、当該筐体を水平な載置面に対して所定の傾斜角度を選択して傾斜支持する支持体と、を有する当該電子機器の角度調整機構であって、
前記支持体の前記筐体との接続側端部に形成されるガイド溝部と、当該ガイド溝部の内部空間に形成され揺動可能に構成された板状材と、
前記支持体の前記接続側端部で、且つ、前記ガイド溝部の裏面側に形成された嵌合凸部と、前記ガイド溝部に侵入可能なサイズに形成され、前記板状材の表面を摺動する摺動凸部と、
前記板状材の表面に形成され、当該摺動凸部の摺動を規制する第1のストッパ部と、前記嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部と、を有し、
前記ガイド溝部に前記摺動凸部を侵入させ、前記嵌合凸部が嵌合凹部と嵌合し、前記板状材の所定の位置で前記第1のストッパ部が当該摺動凸部の摺動を規制することで選択された所定の傾斜角度が維持されることを特徴とする、
電子機器の角度調整機構。 - 前記嵌合凹部が前記傾斜角度に応じて複数設けられていることを特徴とする、
請求項1に記載の電子機器の角度調整機構。 - 前記支持体は、前記第1のストッパ部と比べて相対的に前記支持体の前記接続側端部近傍に形成された第2のストッパ部を有し、
前記第2のストッパ部は、前記ガイド溝部に侵入した前記摺動凸部が当該ガイド溝部から離脱することを規制することを特徴とする、
請求項1又は2に記載の電子機器の角度調整機構。 - 前記支持体は、前記接続側端部に形成されたスライドガイド部を有し、
前記スライドガイド部は、前記傾斜角度を選択する際に当接部に接して前記嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合する位置へ前記支持体を誘導することを特徴とする、
請求項1又は2に記載の電子機器の角度調整機構。 - 電子機器に取り付け可能に構成される、当該電子機器を水平な載置面に対して所定の傾斜角度を選択して傾斜支持する角度調整機構を備えたスタンドであって、
前記スタンドは、前記電子機器に取り付けるための接続機構を備えた接続筐体と、支持体とを有し、
前記支持体には、前記接続筐体との接続側端部に形成されるガイド溝部と、当該ガイド溝部の内部空間に形成され揺動可能に構成された板状材と、当該支持体の前記接続側端部で、且つ、前記ガイド溝部の裏面側に形成された嵌合凸部と、が形成され、
前記接続筐体には、前記ガイド溝部に侵入可能なサイズに形成され、前記板状材の表面を摺動する摺動凸部と、前記嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部と、が形成され、
前記支持体には、前記板状材の表面に形成され、当該摺動凸部の摺動を規制する第1のストッパ部が形成されており、
前記ガイド溝部に前記摺動凸部を侵入させ、前記嵌合凸部が嵌合凹部と嵌合し、前記板状材の所定の位置で前記第1のストッパ部が当該摺動凸部の摺動を規制することで選択された所定の傾斜角度が維持されることを特徴とする、
角度調整機構を備えたスタンド。
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JP2018125675A (ja) | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 富士通株式会社 | 角度調整装置及び装置 |
JP2021027545A (ja) | 2019-08-08 | 2021-02-22 | Necプラットフォームズ株式会社 | 筐体の角度調整機構及び電子機器 |
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