JP3391752B2 - キャスター取付構造 - Google Patents

キャスター取付構造

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JP3391752B2
JP3391752B2 JP32345799A JP32345799A JP3391752B2 JP 3391752 B2 JP3391752 B2 JP 3391752B2 JP 32345799 A JP32345799 A JP 32345799A JP 32345799 A JP32345799 A JP 32345799A JP 3391752 B2 JP3391752 B2 JP 3391752B2
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caster
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bent
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飯田建二
理 坂井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャスター取付構造
に関するものであり、更に詳しくは、家具等の底にワン
タッチ操作で簡単に取り付けることができるキャスター
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輪を軸支した車輪支持部と、取
付対象物に取り付けるための合成樹脂製の取付部とを回
転自在に連結してなるキャスターが用いられている。こ
の種のキャスターをワゴン等の下面に取り付けるとき
は、図10(a)、(b)に示すように、合成樹脂製の
取付部2を一旦金属製の補助板3に装着し、この補助板
3とともにキャスターの取付部2をワゴン等の底に設け
られた取付板4に装着し、ボルト5とナット6を用いて
ねじ止めする方法が用いられている。
【0003】しかしながら、上記のように金属製の補助
板3やボルト5、ナット6等を用いるため部品点数が増
大し、製造コストが上がる原因となる。また、キャスタ
ーを取り付ける際又は取り外す際にボルト5、ナット6
等用の工具が必要となるため、キャスターの取り付け及
び取り外し作業が面倒なものとなる。
【0004】さらに、同じワゴン等であってもその底に
取り付けられるキャスターが車輪の回転を止めることが
できるロック機構付きのものであったり、ロック機構を
有しないタイプのものであったりするため、キャスター
は配送拠点から出荷される直前にワゴン等に取り付ける
ことが望ましいが、上記構成のキャスターを用いるとき
は、ロック機構付きキャスター用の補助板とロック機構
を有しないキャスター用の補助板では形状が異なる場合
もあり得るため、部品の保管や梱包作業等が一層面倒と
なり、キャスターと補助板の組み合わせを間違える可能
性も高まる。
【0005】一方、実開平6−6002号公報にはボル
ト、ナット等によるねじ止めの不要なキャスター取付け
構造が示されている。このキャスター取付け構造は、キ
ャスターにおける合成樹脂製のベース板を取付対象物の
底に形成した凹所に直接取り付けるものであるが、取付
対象物が合成樹脂からなり、ベース板の対向縁部にそれ
ぞれ形成した嵌合縁を、取付対象物における凹所の対向
端縁にそれぞれ形成した係合爪縁の間に押し込んで保持
する構造であり、取付対象物の係合爪縁に弾性を持たせ
る必要があるため、取付対象物の底部を金属等の強度の
大きな部材で作ることが難しく、このため荷重負荷の大
きなキャスターへの適用が困難である。また、キャスタ
ーのベース板が弾性を有する係合爪縁の間に挟まれて保
持される構造であるため、取付部を取付対象物の凹所内
に位置決めすることができず、取付対象物に横方向の力
が加わったときにぐらつき易い。
【0006】さらに、特開平9−95103号公報に
は、車輪を軸支した車輪支持部と、取付対象物の取付部
に取り付けるための円形の金属基板を回転自在に連結し
てなるキャスターの取付構造が示されている。このキャ
スター取付構造においては、円形金属基板の周辺に取付
対象物の取付部に切り起こし形成された係止突起と係合
可能な扇面形の係合片を等間隔に配設してなり、金属基
板を取付部に重ねた後、回転させて係合片を取付部と係
止突起との隙間に係合させて取付部に形成したストッパ
片に当接させ、取付部に形成した廻止め片を折り曲げる
か、或いは、廻止め用のねじをねじ込むことにより、キ
ャスターの金属基板を取付対象物の取付部に固定するも
のとなっている。
【0007】しかしながら、キャスターを装着した後に
廻止め片を折り曲げたり、ねじをねじ込んだりする必要
があるため、キャスターの取り付け及び取り外しの作業
が面倒なものとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
に鑑み、本発明の目的は、部品数の低減を図ることがで
きるととともに、家具等の下面にワンタッチ操作で簡単
に取り付けることができ且つ確実に位置決めすることが
できるキャスター取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、車輪と該車輪を回転可能に支持するキャ
スター本体とを有するキャスターを取付対象物の底に設
けた取付板に着脱可能に取り付けるための取付構造であ
って、前記キャスター本体は前記取付板に位置決め可能
に嵌まり合う合成樹脂製の取付部を有し、前記取付部に
は弾性により前記取付板に引っかかって止まる弾性抜止
部が一体に設けられており、前記弾性抜止部の近傍にお
いて前記取付部に、前記取付板に形成した位置決め穴に
嵌まり込むことができる位置決めピンが設けられている
ことを特徴とするキャスター取付構造を提供する。
【0010】上記構成のキャスター取付構造において
は、ねじやボルトナットや取付金具等を一切必要とする
ことなく、キャスター本体の取付部と弾性を有する弾性
抜止部とを用いてキャスターを取付対象物の底に設けた
取付板にワンタッチ操作で取り付けることができる。
かも、弾性抜止部の近傍において取付部に、取付板に形
成した位置決め穴に嵌まり込むことができる位置決めピ
ンを設けているので、キャスターの取り付け時に位置決
めピンによってキャスターを取付板に対し確実に位置決
めし固定することができる。したがって、上記構成によ
れば、部品数の低減を図ることができるととともに、部
品の製造、保管管理、梱包等の容易化及び組立の容易化
を達成することができ、取付対象物の下面にワンタッチ
操作で簡単に取り付けることができ、しかもキャスター
が取付板に対しぐらつくことのないキャスター取付構造
を提供することができる。また、取付対象物の底に設け
られる取付板に抜け止め用の弾性部を設けたりキャスタ
ーの取り付け後に折り曲げを行う必要がないので、取付
板には頑丈な部材を用いることができる。したがって、
荷重支持強度の大きなキャスター取付構造とすることが
できる。
【0011】好ましくは、前記弾性抜止部は外部から指
先で操作可能に形成される。係る構成により、弾性抜止
部を指先の操作により取付板から離脱させることができ
るので、何ら工具等を必要とすることなく、例えば間違
って異なるキャスターを取り付けた場合でも、キャスタ
ーを取付板から容易に取り外すことができる。
【0012】さらに好ましくは、前記取付板は下向きの
凹所を形成するように折り曲げ加工されるとともに、該
凹所の相対向する端部からそれぞれ折り曲げ形成された
折曲縁を有し、前記取付部は前記凹所内に嵌合するとと
もに前記車輪の上部を収容する収容部と、一方の折曲縁
の先端に引っかかって止まる係合部とを有し、前記弾性
抜止部は他方の折曲縁の先端に引っかかって止まるよう
に形成される。係る構成によれば、取付板が下向きの凹
所を形成するように折り曲げ加工された凹所形成部と、
該凹所形成部の相対向する端部からそれぞれ折り曲げ形
成された折曲縁を有するので、取付板自体の剛性を大き
くすることができ取付対象物の底を補強する補強板とし
ての効果を奏することができる。また、キャスターの取
付部は取付板の凹所内に嵌合する嵌合部と、一方の折曲
縁の先端に引っかかって止まる係合部とを有するので、
キャスター取付部をより確実に取付板の凹所内に保持さ
せることができる。したがって、荷重支持強度のより大
きなキャスター取付構造とすることができる。
【0013】さらに好ましくは、前記他方の折曲縁は前
記凹所形成部の端部から外方に略直角に折り曲げ形成さ
れており、前記取付部には前記他方の折曲縁と対向して
上方に延びる縦壁が設けられ、前記取付部には前記縦壁
に隣接して該取付部を上下に貫通する開口が形成され、
前記弾性抜止部は前記縦壁から前記他方の折曲縁先端に
向かって下方に延びさらに前記取付部の前記開口の下端
近傍まで延びるように形成される。かかる構成によれ
ば、弾性抜止部を取付部の下方から指先で操作すること
ができるので、工具を全く必要とせずキャスターの取り
外しができるとともに、キャスター取り外しの作業を取
付板の下側のみで容易に作業することができる。したが
って、キャスター取り外しの作業性が一層向上する。
【0014】また好ましくは、前記キャスター本体は、
前記車輪を走行回転可能に支持する車輪支持部を有し、
該車輪支持部は前記収容部内に旋回可能に支持される。
係る構成によれば、旋回可能な車輪支持部を取付板の凹
所内に嵌まる収容部内に収容することができるので、コ
ンパクトなキャスター取付構造とすることができる。
【0016】また好ましくは、前記取付け対象物が家具
であり、前記取付板が家具の底に設けられた補強板であ
る。かかる構成によれば、家具の底の補強板に大きな強
度を確保しつつ、キャスターをワタッチ操作で取り付け
たり取り外したりできることとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明する。
【0018】
【実施例】図1から図6までは本発明を車輪ロック機構
付きキャスターの取付構造に適用した場合の第1実施例
を示したもので、図1(a)、(b)、(c)はそれぞ
れキャスターの車輪カバーを取り外した状態の平面図、
左側面図及び底面図である。図2(a)、(b)はそれ
ぞれ図1に示すキャスターの背面図及び正面図である。
図3は図1に示すキャスターの斜視図である。図4は図
1に示すキャスターをワゴンの底に取り付けられる取付
板に装着した状態を示す一部断面側面図である。図5
(a)、(b)はそれぞれ図4に示す取付板の側面図及
び底面図である。図6(a)、(b)はそれぞれワゴン
への取付板の取り付け方法を示す概略横断面平面図及び
要部分解斜視図である。
【0019】これらの図を参照すると、キャスター10
は、車輪11を軸12を介して回転可能に軸支した車輪
支持部13と、取付対象物に固定するための合成樹脂製
の取付部14とを備えており、取付部14は車輪支持部
13を収容するためのドーム形状の収容部14aを有
し、この収容部14a内で車輪支持部13は取付部14
に対し旋回回転可能に保持されている。取付部14には
車輪支持部13及び車輪11の回転を止めることができ
るロック機構15が設けられており、このロック機構1
5は取付部14の前端から突出する操作レバー16を前
後にスライド動作させることによって車輪支持部13及
び車輪11のロック及びロック解除を行うことができる
ものとなっている。操作レバー16はその先端に操作用
のつまみ16aを備えている。なお、車輪支持部13に
は車輪11の周りを覆い隠すカバーが取り付けられる
が、図1〜図4においてはこのカバーが取り外された状
態が示されている。
【0020】図5(a)、(b)に示すように、取付対
象物としてのワゴンの底には取付板17が取り付けられ
ている。この取付板17は金属板からなり、一端側及び
他端側にそれぞれ折曲縁17a、17bを有する。更
に、この実施例の取付板17はキャスターの取付部14
の収容部14aと嵌まり合う下向きの凹所17cを形成
するように折り曲げ加工されており、取付板17の一端
側の折曲縁17aは凹所17cの一端側からその内側に
延び、取付板17の他端側の折曲縁17bは凹所17の
他端側から外側に延びるように構成される。
【0021】図6(a)に示すように、ワゴン30は後
板31とその両端から前方に延びる左右側板32とを有
し、側板32の前端及び後端近傍において側板の内側に
はそれぞれ上下方向に延びる前補強板33及び後補強板
34が取り付けられており、前側の取付板17は左右の
前補強板33の間に前下補強板35を介して取り付けら
れており、後側の取付板17は左右の後補強板34の間
に後下補強板34を介して取り付けられている。図6
(a)に示すように、ワゴン30の側板32はその前端
部が内方に折り曲げられるとともにその先端が後方に折
り曲げられており、前補強板33は側板の前端折曲げ部
内に差し込まれた状態で側板32に溶接固定されてい
る。前下補強板35は前補強板33の下端部から前補強
板33と側板32との間に差し込まれて溶接固定される
取付部35aと、この取付部35aの下端から内方に向
かって延びる支持部35bとを有し、取付板17はその
左右両端がそれぞれ左右の前下補強板35の支持部35
bに嵌め合わされて溶接固定される。したがって、この
実施例の取付板17はキャスター取り付け用の部材であ
るとともに、ワゴン30の下補強板としての役割を果た
す。
【0022】一方、図1〜図4に示すように、キャスタ
ー10の取付部14には取付板17の一端側の折曲縁1
7aに係わり合って止まることができる左右一対の係合
部18と、取付板17の他端側の折曲縁17bに弾接し
てその上側に止まることができる左右一対の弾性抜止部
19とが設けられている。
【0023】図1及び図3からわかるように、左右一対
の係合部18は操作レバー16の両側にそれぞれ配置さ
れており、取付板17の折曲縁17aの上面に当接可能
な上面当接部18aと折曲縁17aの内側面に当接する
側面当接部18bとを有しており、上面当接部18aと
側面当接部18bとの交差部には断面形状が湾曲した凹
溝18cが形成されている。
【0024】さらに、図4に示すように、取付部14に
は、取付板17の他端側の折曲縁17bと対向するよう
に左右一対の縦壁20が設けられており、弾性抜止部1
9は縦壁20から取付部14に形成された開口14b内
に沿ってその下端近傍まで下方に延びている。
【0025】また、図3及び図4に示すように、弾性抜
止部19は取付板17の折曲縁17b側に突出する山形
の突出部19aを有しており、この突出部19aは最大
突出部である頂部から上側が比較的緩やかな傾斜面をな
し、頂部から下側が急な傾斜面をなしている。そして、
弾性抜止部19は縦壁20に連結された上端基部から下
方に向かって延びているので、この弾性抜止部19を形
成する合成樹脂の弾性により、該上端基部を支点として
図4中矢印方向すなわち取付板17の折曲縁17bと当
接及び離間する方向に撓み変形可能である。
【0026】さらに、弾性抜止部19の近傍において、
取付部14には、取付板17に形成された位置決め穴1
7dに嵌まり込むことができる左右一対の位置決めピン
21が設けられている。この位置決めピン21は位置決
め穴17dへの挿入を容易にするために上端部がテーパ
ー状に細く形成されている。
【0027】上記構成のキャスター取付構造において
は、取付部14の収容部14aを取付板17の凹所17
c内に挿入し、係合部18を取付板17の一端側折曲縁
17aに係合させた状態で、弾性抜止部19の突出部1
9aの上側傾斜面を取付板17の他端側折曲縁17bに
当接させた後、取付部14をさらに上方に押すと、弾性
抜止部19が弾性変形して突出部19aが取付板17の
他端側折曲縁17bを乗り越え、突出部19aの下側傾
斜面が取付板17の他端側折曲縁17bに対し弾力的に
当接した状態となる。すなわち、弾性抜止部19が折曲
縁17bの上側に安定に保持されることとなる。このと
き、取付部14の頂部が取付板17の凹所17cの頂面
に当接するとともに、上面当接部18aが折曲縁17a
の上面に当接することにより、上下の位置決めをしてい
る(図4参照)。またこのとき、係合部18の側面当接
部18bが取付板17の一端側折曲縁17aに当接する
とともに、係合部18の側面当接部18bとは反対側に
設けられている外リブ14c(図4参照)は凹所17a
の内側面に当接することにより、前後方向の位置決めを
している。さらに、この実施例では、図5に示すよう
に、取付板17の一端側折曲縁17aは凹所となってお
り、係合部18の上面当接部18aが取付板17の一端
側折曲縁(凹所)17aの幅方向両端に当接することに
より、幅方向の位置決めをしている。さらに、位置決め
ピン21が位置決め穴17dに嵌まることにより、上下
方向、幅方向及び前後方向の位置決め作用を補ってい
る。したがって、弾性抜止部19は位置決め作用をする
必要がなく、抜け止めの働きのみを行うものとなってい
る。
【0028】このように、ねじ或いはボルト、ナットや
取付金具等を一切必要とすることなく、キャスターの係
合部18と弾性抜止部19とを用いてキャスターをワゴ
ン30底に設けられる取付板17にワンタッチ操作で取
り付けることができる。したがって、キャスターの部品
点数を低減できるとともに、部品の製造、保管管理、梱
包等の容易化及び組立の容易化を達成することができ
る。また、ワゴン30の底に取り付けられる取付板17
に抜け止め用の弾性部を設けたりキャスターの取り付け
後に折り曲げを行う必要がないので、取付板17には金
属等の頑丈な部材を用いることができる。したがって、
取付板17を利用してワゴン30自体の剛性を強めるこ
とができるとともに、荷重支持強度の大きなキャスター
取付構造とすることができる。
【0029】また、上記実施例においては、取付板17
が金属板からなり、且つ、キャスターの収容部14aと
嵌まり合う下向きの凹所17cを形成するように折り曲
げ加工されているので、取付板自17体の剛性を大きく
することができる。また、キャスターは取付部14の収
容部14aを取付板17の凹所17cに嵌め込むことが
できるので、取付板17との結合強度を高めることがで
きる。さらに、取付板17の一端側の折曲縁17aは凹
所17cの内側に延びているので、キャスターの係合部
18を取付板17の一端側の折曲縁17aに係合させる
ことにより、キャスターの取付部14における収容部1
4aをより確実に取付板17の凹所17c内に保持させ
ることができる。したがって、荷重支持強度のより大き
なキャスター取付構造とすることができる。
【0030】また、上記実施例の取付部には、取付板1
7の他端側の折曲縁17bと対向するように縦壁20が
設けられており、取付部14には縦壁20に隣接して上
下に貫通する開口14bが形成されており、弾性抜止部
19は縦壁20から取付部14開口14b内に沿って
下方に延びているので、弾性抜止部19の下端を取付部
14の下方から指先で操作することができる。したがっ
て、工具を全く必要とせずキャスターの取り外しができ
るとともに、キャスター取り外しの作業を取付板17の
下側のみで容易に作業することができる。したがって、
キャスター取り外しの作業性が一層向上する。
【0031】さらに、上記実施例においては、弾性抜止
部19の近傍において取付部14に、取付板17に形成
した位置決め穴17dに嵌まり込むことができる位置決
めピン21が設けられているので、キャスターの取り付
け時に位置決めピン21によってキャスターを取付板1
7に対し確実に位置決めし固定することができ、特に、
取付板17に対するキャスターの横振れや位置ずれを効
果的に防止することができる。
【0032】なお、必須のものではないが、図5に示す
ように、上記実施例の取付板17には図10に示す従来
構造のキャスターであってもボルトで固定できるよう
に、ボルト穴17eが形成されている。したがって、必
要に応じて本実施例構造のキャスター又は従来構造のキ
ャスターを選択して取り付けることができる。したがっ
て、取付板を共通化できるので、部品製造及び保管管理
が容易となる。さらに、本実施例のキャスターを従来構
造のキャスター用に構成された取付板に取り付けて用い
ることも可能であり、従来構造の取付板が位置決め穴を
有しないときは取付部14から位置決めピン21を切除
して用いることができる。また、本実施例のキャスター
における取付部14にはボルトを通すことができるボル
ト穴22が形成されているので、必要時にはボルト及び
ナットを用いて取付部14を取付板17に取り付けるこ
とができる。
【0033】図7から図9まではそれぞれ本発明をロッ
ク機構のないキャスターの取付構造に適用した場合の第
2実施例を示したものであり、図7(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)はそれぞれキャスターの平面
図、左側面図、底面図、背面図及び正面図である。図8
は図7に示すキャスターを取付対象物の底に取り付けら
れる取付板に装着した状態を示す一部断面側面図であ
る。図9は図7に示す取付板の底面図である。これらの
図において上記実施例と同様の構成要素には同一の参照
符号が付されている。
【0034】この実施例においても、キャスター10
は、車輪11を軸12を介して回転可能に軸支した車輪
支持部13と、取付対象物に固定するための合成樹脂製
の取付部14とを備えており、取付部14は車輪支持部
13を収容するためのドーム形状の収容部14aを有
し、この収容部14a内で車輪支持部13は取付部14
に対し回転可能に軸支されている。車輪支持部13には
車輪11の周りを覆い隠すカバー13aが取り付けられ
ている。
【0035】図8及び図9に示すように、ワゴンの底に
取り付けられる取付板17は、一端側及び他端側にそれ
ぞれ折曲縁17a、17bを有する。更に詳しくは、取
付板17は金属板からなり、取付部14の収容部14a
と嵌まり合う下向きの凹所17cを形成するように折り
曲げ加工されており、取付板17の一端側の折曲縁17
aは凹所17cの一端側からその内側に延び、取付板1
7の他端側の折曲縁17bは凹所17の他端側から外側
に延びるように構成される。
【0036】一方、キャスター10の取付部14には取
付板17の一端側の折曲縁17aに係合する係合部18
と、取付板17の他端側の折曲縁17bに弾接してその
上側に係止される左右一対の弾性抜止部19とが設けら
れている。
【0037】さらに、図7及び図8に示すように、取付
部14には、取付板17の他端側の折曲縁17bと対向
するように左右一対の縦壁20が設けられており、取付
部14には縦壁20に隣接して上下に貫通する開口14
bが形成されており、弾性抜止部19は縦壁20から取
付部14開口14b内に沿ってその下端近傍まで下方
に延びている。
【0038】また、図8に示すように、弾性抜止部19
は取付板17の折曲縁17b側に突出する山形の突出部
19aを有しており、この突出部19aは最大突出部で
ある頂部から上側が比較的緩やかな傾斜面をなし、頂部
から下側が急な傾斜面をなしている。そして、弾性抜止
部19は縦壁20に連結された上端基部から下方に向か
って延びているので、この弾性抜止部19を形成する合
成樹脂の弾性により、該上端基部を支点として図8中矢
印方向すなわち取付板17の折曲縁17bと当接及び離
間する方向に撓み変形可能である。
【0039】さらに、弾性抜止部19の近傍において、
取付部14には、取付板17に形成された位置決め穴1
7dに嵌まり込むことができる左右一対の位置決めピン
21が設けられている。この位置決めピン21は位置決
め穴17dへの挿入を容易にするために上端部がテーパ
ー状に細く形成されている。また、両位置決めピン21
の間には取付板17のボルト穴17eと上下に整列する
ボルト穴22が形成されている。
【0040】したがって、この第2実施例のキャスター
においても、ねじ或いはボルト、ナットや取付金具等を
一切必要とすることなく、キャスターの係合部18と弾
性抜止部19とを用いてキャスターをワゴン等の底に設
けられる取付板17にワンタッチ操作で取り付けること
ができるとともに、取付板17に対しキャスターを確実
に位置決めすることができる。したがって、キャスター
の部品点数を低減できるとともに、部品の製造、保管管
理、梱包等の容易化及び組立の容易化を達成することが
でき、しかもキャスターが取付板に対しぐらつくことの
ないキャスター取付構造とすることができる。また、取
付板17に抜け止め用の弾性部を設けたりキャスターの
取り付け後に折り曲げを行う必要がないので、取付板1
7には金属等の頑丈な部材を用いることができる。した
がって、取付板17を利用してワゴン30自体の剛性を
強めることができるとともに、荷重支持強度の大きなキ
ャスター取付構造とすることができる。
【0041】以上、図示実施例につき説明したが、本発
明は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載した発明の範囲内においてその構
成要素に種々の変更を加えることができる。
【0042】例えば、キャスターの取付部14の形状、
係合部18及び弾性抜止部19の形状及び個数等に変更
を加えることができる。また、上記実施例においては、
取付板17の一端側の折曲縁17aは凹所17cの内側
に延びているが、この折曲縁を凹所17cの外側に突出
させてその先端にキャスターの係合部を引っ掛けて止め
るように構成してもよく、さらに、キャスターの弾性抜
止部は取付板に開口形成した係合穴に引っ掛かって止ま
るように形成してもよい。さらに、本発明はワゴン等の
家具類の他、運搬車、台車等におけるキャスター取付構
造にも同様に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、車輪と該車輪を回転可能に支持するキャスター本体
とを有するキャスターを取付対象物の底に設けた取付板
に着脱可能に取り付けるための取付構造であって、前記
キャスター本体は前記取付板に位置決め可能に嵌まり合
う合成樹脂製の取付部を有し、前記取付部には弾性によ
り前記取付板に引っかかって止まる弾性抜止部が一体に
設けられており、前記弾性抜止部の近傍において前記取
付部に、前記取付板に形成した位置決め穴に嵌まり込む
ことができる位置決めピンが設けられていることを特徴
とするものであるから、ねじやボルトナットや取付金具
等を一切必要とすることなく、キャスター本体の取付部
と弾性を有する弾性抜止部とを用いてキャスターを取付
対象物の底に設けた取付板にワンタッチ操作で取り付け
ることができ、しかも取付板17に対しキャスターを確
実に位置決めすることができる。したがって、キャスタ
ーの部品点数を低減できるとともに、部品の製造、保管
管理、梱包等の容易化及び組立の容易化を達成すること
ができ、しかもキャスターが取付板に対しぐらつくこの
ないキャスター取付構造を提供することができる。ま
た、取付対象物の底に設けられる取付板に抜け止め用の
弾性部を設けたりキャスターの取り付け後に折り曲げを
行う必要がないので、取付板には頑丈な部材を用いるこ
とができる。したがって、荷重支持強度の大きなキャス
ター取付構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)はそれぞれ本発明の一
実施例を示すキャスターの車輪カバーを取り外した状態
の平面図、左側面図及び底面図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ図1に示すキャスタ
ーの背面図及び正面図である。
【図3】図1に示すキャスターの斜視図である。
【図4】図1に示すキャスターをワゴンの底に取り付け
られる取付板に装着した状態を示す一部断面側面図であ
る。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ図4に示す取付板の
側面図及び底面図である。
【図6】(a)、(b)はそれぞれワゴンへの取付板の
取り付け方法を示す概略横断面平面図及び要部分解斜視
図である。
【図7】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそ
れぞれ本発明の他の実施例を示すキャスターの平面図、
左側面図、底面図、背面図及び正面図である。
【図8】図6に示すキャスターを取付対象物の底に取り
付けられる取付板に装着した状態を示す一部断面側面図
である。
【図9】図6に示す取付板の底面図である。
【図10】(a)、(b)はそれぞれ従来のキャスター
取付構造を説明するためのキャスターの分解斜視図及び
キャスターの取付構造断面図である。
【符号の説明】
11 車輪 13 車輪支持部 14 取付部 14a 収容部 14b 開口 15 ロック機構 16 操作レバー 17 取付板 17a、17b 折曲縁 17c 凹所 17d 位置決め穴 18 係合部 19 弾性抜止部 21 位置決めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−207504(JP,A) 特開 平10−193907(JP,A) 実開 昭56−98602(JP,U) 実開 平6−6002(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 33/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と該車輪を回転可能に支持するキャ
    スター本体とを有するキャスターを取付対象物の底に設
    けた取付板に着脱可能に取り付けるための取付構造であ
    って、前記キャスター本体は前記取付板に位置決め可能
    に嵌まり合う合成樹脂製の取付部を有し、前記取付部に
    は弾性により前記取付板に引っかかって止まる弾性抜止
    部が一体に設けられており、前記弾性抜止部の近傍にお
    いて前記取付部に、前記取付板に形成した位置決め穴に
    嵌まり込むことができる位置決めピンが設けられている
    ことを特徴とするキャスター取付構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性抜止部は外部から指先で操作可
    能に形成されていることを特徴とする請求項1記載のキ
    ャスター取付構造。
  3. 【請求項3】 前記取付板は下向きの凹所を形成するよ
    うに折り曲げ加工されるとともに、該凹所の相対向する
    端部からそれぞれ折り曲げ形成された折曲縁を有し、前
    記取付部は前記凹所内に嵌合するとともに前記車輪の上
    部を収容する収容部と、一方の折曲縁の先端に引っかか
    って止まる係合部とを有し、前記弾性抜止部は他方の折
    曲縁の先端に引っかかって止まるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のキャスター取付
    構造。
  4. 【請求項4】 前記他方の折曲縁は前記凹所形成部の端
    部から外方に略直角に折り曲げ形成されており、前記取
    付部には前記他方の折曲縁と対向して上方に延びる縦壁
    が設けられ、前記取付部には前記縦壁に隣接して該取付
    部を上下に貫通する開口が形成され、前記弾性抜止部は
    前記縦壁から前記他方の折曲縁の先端に向かって下方に
    延びさらに前記取付部の前記開口の下端近傍まで延びて
    いることを特徴とする請求項3記載のキャスター取付構
    造。
  5. 【請求項5】 前記キャスター本体は、前記車輪を走行
    回転可能に支持する車輪支持部を有し、該車輪支持部は
    前記収容部内に旋回可能に支持されていることを特徴と
    する請求項3記載のキャスター取付構造。
  6. 【請求項6】 前記取付け対象物が家具であり、前記取
    付板が家具の底に設けられた補強板であることを特徴と
    する請求項1からまでのいずれか1つに記載のキャス
    ター取付構造。
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