JP4325285B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器本体の前面部に操作部が設けられると共に、この操作部を開閉する蓋体が設けられた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイパネルを用いた薄型ディスプレイは、プラズマディスプレイパネルからの発熱量が、液晶表示パネルよりも大きい等の理由により、多くの場合は、テレビジョン放送を受信するためのチューナが、薄型ディスプレイと別筐体となっている。
【0003】
チューナを構成する筐体の前面には、操作部として、電源ボタン、チャンネル選択ボタン、音量調整ボタン等の種々の押しボタンが設けられている。この操作部は、通常、蓋体で閉塞され、使用時に限って開放される。
【0004】
操作部を開閉する蓋体は、筐体前面部の底面側で回動可能に取り付けられており、保持機構によって、非使用時操作部を閉塞した状態に保持されている。この保持機構は、蓋体の裏面の先端側に、被係合片が設けられ、この係合部材が筐体の操作部側に設けられた所謂プッシュキャッチ型の係合部材に係合されることによって、蓋体が操作部を閉塞した状態に保持している。そして、係合部材は、操作部を閉塞した状態に保持された蓋体が押圧されることによって、被係合片との係合を解除し、蓋体を回動可能な状態にする。
【0005】
なお、プッシュキャッチ型の係合部材としては、特許文献1に示すものがある。
【特許文献1】
公開実用平成3−33172号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蓋体に設けられた被係合片が設けられた位置は、蓋体の裏面の先端側であり、蓋体が操作部を開放しているときに、ユーザによって視認される位置であるため、見栄えが良くない。
【0007】
そこで、本発明は、機器本体の前面部に設けられた操作部を開閉する蓋体の見栄えを良くすることができる蓋体を、操作部を閉塞した位置に保持する保持機構を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子機器は、上述した課題を解決すべく、前面部に操作部が設けられた機器本体と、機器本体の前面部に設けられ、操作部を開閉する蓋体と、蓋体を、機器本体の前面部に回動可能に支持する開閉機構と、開閉機構によって回動支持された蓋体を、操作部を閉塞した位置に保持する保持機構とを備える。保持機構は、蓋体の裏面側に設けられた係合片と、機器本体の前面部側に設けられ、係合片の先端部が係合される係合凹部が形成された弾性保持部材とを有し、弾性保持部材は、蓋体が操作部を閉塞しているとき、係合凹部に係合片の先端部が係合し、蓋体が押圧されることによって、係合片は、弾性保持部材を押圧し、係合凹部との係合力を弱め又は係合状態を解除し、蓋体を回動可能な状態にする。これにより、本発明に係る電子機器は、従来のような蓋体が操作部を閉塞した状態に保持するための保持機構を構成する蓋体側に設けられた被係合片等が不要となり、蓋体が操作部を開放したときの見栄えを良くすることができる。
【0009】
開閉機構は、機器本体の上下何れか一方の側に設け、蓋体の裏面側に設けられた係合片を、開閉機構が設けられた側に設け、係合片をユーザから隠すようにしてもよい。
【0010】
また、開閉機構には、操作部を閉塞している蓋体が押圧されたとき、蓋体を、操作部を開放する方向に押圧する押圧部材を設けるようにし、蓋体の開放操作されたとき最初に押圧するようにして、蓋体の回動開始の契機としてもよい。この押圧部材は、例えば蓋体の基端側に設けられた開閉機構とは反対側の先端側を押圧するようにして、弱い押圧力で、蓋体を回動させるようにすることができる。
【0011】
更に、蓋体の回動軸線方向に設けられた軸体に、蓋体を、操作部を開放する方向に付勢する付勢部材を設けるようにすることで、係合凹部と係合片との係合状態が解除された後、自動的に蓋体が操作部を開放する方向に回動させることができる。
【0012】
保持機構を構成する弾性保持部材は、板バネで設けることができ、この板バネは、先端部に、係合片側に開放した係合凹部が形成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたチューナ装置について、図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明が適用されたチューナ1は、プラズマディスプレイパネルを用いた薄型ディスプレイに用いるテレビジョン放送等を受信するためのものである。
【0014】
このチューナ1は、図1に示すように、略矩形の筐体を構成する機器本体2を有する。この機器本体2の前面部には、フロントパネル3が設けられている。このフロントパネル3は、機器本体2の正面を構成するものであり、操作面となっている。フロントパネル3の操作面には、機器本体2の上面側に第1の操作部4が設けられている。この第1の操作部4は、チューナ1の基本的操作を行うための複数の押しボタン4aで構成されており、例えば、電源ボタン、チャンネル選択ボタン、音量調整ボタン等で構成されている。また、第1の操作部4には、機器の動作状況を光で表示する表示部4bが設けられている。
【0015】
また、フロントパネル3には、第1の操作部4の下側に、第2の操作部5が設けられている。第2の操作部5は、フロントパネル3の幅方向に亘って設けられた略矩形の凹部6の底面に設けられ、第1の操作部4より一段低い位置に第1の操作部4と並んで設けられている。第2の操作部5は、入出力ケーブルを接続するための複数のジャック5aやメニュー選択を行うため等の複数の押しボタン5bが設けられている。ジャック5aは、入出力ケーブルの接続孔であるから、内部に塵埃等の異物が侵入し接点に付着すると、電気的な接続不良が発生することがある。そこで、この第2の操作部5は、通常、凹部6の開口端と略同じ大きさの蓋体7によって閉塞されており、開閉機構11によってフロントパネル3に図1中矢印A1方向及びA2方向に回動可能に支持された蓋体7は、第2の操作部5の使用時に限って、第2の操作部5を開放する。
【0016】
なお、第2の操作部5が設けられる凹部6の下側コーナ部には、蓋体7のヒンジを隠すための凹条部6aが設けられている。また、凹部6の底面は、パネル8が取り付けられている。
【0017】
図2に示すように、この蓋体7の開閉機構11は、蓋体7をフロントパネル3に回動支持する回動支持部材12を有する。この回動支持部材12は、基体部12aを有し、この基体部12aには、筒状部12bと、上記フロントパネル3に取り付けるための一対の弾性係合片12c,12cが設けられている。筒状部12bの一端には、蓋体7に固定される固定軸12dが設けられている。この固定軸12dは、蓋体7に固定された際回動しないように蓋体7に固定できるように断面非円形に形成されている。筒状部12bは、内部にシリコンオイル等の緩衝剤が充填されており、周面に複数のフィンが設けられた固定軸12dが取り付けられることによって、緩衝機構を構成している。したがって、筒状部12bは、蓋体7の回動するとき、固定軸12dに設けられたフィンと緩衝剤との作用により、蓋体7に固定された固定軸12dに対して緩やかに回動する。また、筒状部12bの他端には、筒状部12bと共に固定軸12dに対して回動する支軸12eが設けられている。基体部12aに設けられた一対の弾性係合片12c,12cは、内外方に向かって弾性変位し、先端部に外方に向かって係合突部12f,12fが設けられている。
【0018】
蓋体7の裏面の基端側には、凹部6の下側に形成された凹条部6aに挿入される突条部7aが設けられている。この突条部7aは、凹条部6aに蓋体7の取付時に挿入されることで、ユーザ側から蓋体7のヒンジが見えないようにしている。この蓋体7の突条部7aには、筒状部12bに設けられた固定軸12dを固定する固定部13aと、支軸12eが軸支される軸孔13bが設けられている。固定部13aは、一対の回動規制片で構成され、断面が非円形の固定軸12dを挟み込むことによって、固定軸12dが回動しないように保持する。
【0019】
また、フロントパネル3の凹部6の凹条部6aには、回動支持部材12の一対の弾性係合片12c,12cが係合される係合孔14が設けられている。
【0020】
蓋体7の開閉機構11は、ここでは上述のような回動支持部材12を2つ用いて蓋体7をフロントパネル3に対して回動可能に支持する。具体的に、蓋体7のフロントパネル3への取付方法について説明すると、回動支持部材12の筒状部12bに設けられた支軸12eが蓋体7の軸孔13bに係合され、次いで、断面が非円形の固定軸12dが固定部13aに固定され、これにより、回動支持部材12は、蓋体7の下側に固定される。蓋体7の下側に固定された回動支持部材12は、弾性係合片12c,12cを互いに内方に変位させフロントパネル3の下側に設けられた係合孔14に係合突部12fを係合させることによって、フロントパネル3の下側に取り付けられる。回動支持部材12によってフロントパネル3に取り付けられた蓋体7は、蓋体7の固定部13aに固定された固定軸12dに対して筒状部12bが回動することによって、フロントパネル3に対して緩やかに回動し、第2の操作部5を開閉する。ここで、ヒンジ部となる回動支持部材12と係合孔14の接続部は、蓋体7側の突条部7aが凹部6側の凹条部6aに挿入されることで、ユーザからは見えなくすることができ、見栄えを良くすることができる。
【0021】
また、蓋体7の基端側両端部には、回動する蓋体7の回動軸線方向に軸体15,15が設けられ、この軸体15,15には、蓋体7を、第2の操作部5を開放する方向に付勢する付勢部材となる捻りコイルバネ16,16に巻装される。この捻りコイルバネ16,16は、コイル部が軸体15,15に巻装され、一方のアームが蓋体7の裏面に係合され、他方のアームがフロントパネル3に係合されることによって、蓋体7を第2の操作部5を開放する図1中矢印A1方向に付勢する。
【0022】
更に、フロントパネル3の第2の操作部5が設けられる凹部6の略中央であって、蓋体7の先端側を押圧できる位置には、蓋体7を、第2の操作部5を開放する方向に押圧する押圧部材21が設けられている。この押圧部材21は、図3及び図4に示すように、一端が開放されたケース22と、このケースに対して進退可能に取り付けられる移動体23と、ケース22内に配設されて移動体23をケース22に対して突出する方向に付勢する付勢部材となるコイルバネ24と、移動体23に取り付けられ、この移動体23の移動方向と略直交する方向に移動するカム部材25とを有する。
【0023】
ケース22は、略矩形をなし、一端側に拡幅した拡幅部28が形成され、この拡幅部28に移動体23を外部に臨ませるための開口部26が設けられている。また、このケース22の長手方向両側面には、フロントパネル3の凹部6に設けられた取付孔に取り付けるための取付片27,27が設けられている。ケース22の底面には、移動体23の移動方向及び移動領域をガイドするガイド溝29が形成され、また、上面には、カム部材25の移動を制御する制御突起31が突設されている。制御突起31は、移動体23の移動方向に斜辺を有する略台形形状に形成されて、斜辺がカム部材25のカム部36と係合する際の係合ガイドと機能するように形成されている。
【0024】
ケース22に対して進退可能に取り付けられる移動体23は、基体部32を有し、この基体部32の一端側には、蓋体7を押圧する押圧部33が基体部32に対して膨出して形成されている。また、基体部32の底面には、ケース22の底面に形成されたガイド溝29に係合されるガイド突起34が形成されている。ケース22のガイド溝29にガイド突起34が係合された移動体23は、ケース22の開口部26よりケース22の内外方向である図4中矢印B1方向及びB2方向に直線移動する。また、基体部32の上面には、移動体23の移動方向とは直交する方向にカム部材25の移動をガイドするガイド溝35,35が形成されている。
【0025】
このような移動体23は、ケース22内に収納されるコイルバネ24によって移動体23をケース22の開口部26より突出する図4中矢印B2方向に付勢される。このコイルバネ24は、ケース22の背面に形成された図示しないバネ座によって一端が固定され、移動体23の背面を図4中矢印B2方向に付勢する。
【0026】
移動体23の移動方向とは直交する図4中矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能に該移動体23に取り付けられるカム部材25は、一方の面に、ケース22の上面に形成された制御突起31が係合されるカム部36が設けられ、他方の面に、移動体23の上面に形成されたガイド溝35,35に係合されるガイド突起37,37が形成されている。
【0027】
カム部材25の一方の面に形成されるカム部36は、略中央部に形成された中央突出部38と、周囲に形成された側壁39とによって、制御突起31の移動通路41を形成し、更に、複数の係合凹部36a〜36dを有する。具体的には、中央突出部38には、移動体23の押圧部33側に、移動体23を収納位置に保持するための第1の係合凹部36aが形成され、側壁39の押圧部33側には、第1の係合凹部36aに次いで制御突起31が係合する第2の係合凹部36bと、制御突起31が第1の係合凹部36a係合する前段で係合する第3の係合凹部36cが形成されている。更に、側壁39の押圧部33と反対側には、移動体23をケース22から突出した突出位置に保持するための第4の係合凹部36dが形成されている。また、中央突出部38と側壁39とで構成される移動通路を41は、制御突起31が第2の係合凹部36bから第4の係合凹部36dに移動する第1の通路41aと、第4の係合凹部36dから第3の係合凹部36cへ移動する第2の通路41bとからなる。第1の通路41aにおいて、中央突出部38の押圧部33側の側面や押圧部33と反対側の側壁39の側面は、制御突起31が第2の係合凹部36bから第4の係合凹部36dに移動する際のガイド部となり、また、第2の通路41bにおいて、中央突出部38の押圧部33と反対側の側面や押圧部33側の側壁の側面は、第4の係合凹部36dから第3の係合凹部36cへ移動する際のガイド部となる。
【0028】
以上のように構成された押圧部材21は、移動体23がケース22に収納された収納位置にあるとき、図4に示す状態にある。すなわち、ケース22の上面に形成された制御突起31は、カム部材25のカム部の第1の係合凹部36aに係合した状態にある。したがって、コイルバネ24によって図4中矢印B2方向に付勢されている移動体23は、コイルバネ24の付勢力によりケース22より突出することなく、ケース22に収納された状態ある。
【0029】
押圧部33を収納位置から突出位置に切り換えるため、移動体23の押圧部33が押圧されると、移動体23は、コイルバネ24の付勢力に抗して図4中矢印B1方向に直線移動し、制御突起31は、カム部材25を図4中矢印C1方向に直線移動させながら、中央突出部38の第1の係合凹部36aから側壁の第2の係合凹部36bに移動し係合する。ここで、移動体23の押圧部33を押圧する押圧力が解除されると、移動体23は、コイルバネ24の付勢力によって図4中矢印B2方向に移動し、制御突起31は、移動通路41の第1の通路41aを通って、カム部材25を図4中矢印C2方向に移動させながら、第2の係合凹部36bから第4の係合凹部36dに移動し係合する。これにより、移動体23の押圧部33は、収納位置からケース22の開口部26より突出する突出位置に移動する。
【0030】
また、突出位置にある押圧部33を収納位置に切り換えるには、再度、移動体23の押圧部33が押圧される。すると、移動体23は、コイルバネ24の付勢力に抗して図4中矢印B1方向に直線移動し、制御突起31は、コイルバネ24の付勢力によって、移動通路41の第2の通路41bを通って、カム部材25を図4中矢印C1方向に移動させながら、第4の係合凹部36dから第3の係合凹部36cに移動し係合する。ここで、移動体23の押圧部33を押圧する押圧力が解除されると、移動体23は、コイルバネ24の付勢力によって図4中矢印B2方向に移動し、制御突起31は、第3の係合凹部36cから第1の係合凹部36aに移動し係合する。これにより、移動体23の押圧部33は、ケース22の開口部26より突出した突出位置から収納位置に移動する。
【0031】
以上のように構成される押圧部材21は、図4に示すように、フロントパネル3の第2の操作部5が設けられる凹部6の略中央であって、蓋体7の先端側を押圧できる位置に形成された取付孔42にケース22が挿入され取付片27が取付孔42の周縁部に係合されることによって固定される。このとき、取付孔42が底面に設けられた取付凹部43にケース22が収納される。また、押圧部材21を構成する移動体23の押圧部33は、凹部6の底面に取り付けられたパネル8の開口部8aより常に外部に臨まされ、蓋体7の裏面を押圧できるようになっている。
【0032】
更に、以上のように構成された開閉機構11によってフロントパネル3に回動支持される蓋体7は、図2に示すように、保持機構51によって、第2の操作部5を閉塞した状態に保持される。この保持機構51は、図5に示すように、蓋体7の裏面の基端側に形成された係合片52と、フロントパネル3の裏面に設けられ、係合片52が係合される弾性保持部材53とを有する。
【0033】
蓋体7の裏面に形成される係合片52は、蓋体7の基端側に設けられた突条部7aに蓋体7の基端側の略中央に蓋体7の主面と略直角をなすように略板状に形成されている。一方、フロントパネル3の凹部6の下側に形成された凹条部6aの下側略中央部のコーナ部には、蓋体7側の係合片52が挿通される貫通孔54が形成されている。係合片52は、蓋体7が上述の開閉機構11を構成する回動支持部材12によりフロントパネル3に取り付けられたとき、先端側がフロントパネル3の裏面側に臨まされる。
【0034】
この係合片52に係合される弾性保持部材53は、図6に示すように、フロントパネル3の裏面幅方向の略中央に設けられる。弾性保持部材53は、例えば板バネで形成されており、フロントパネル3の裏面に取り付けるための取付部53aと、取付部53aに連続し取付時に係合片52側に折曲された状態となる略L字状の弾性変位部53bと、弾性変位部53bと連続しフロントパネル3への取付時蓋体7側に傾斜する係合ガイド部53cと、係合ガイド部53cに連続し取付時に係合片52側に突出する突出部53dと、突出部53dに連続し係合片52が係合される係合凹部53eと、係合凹部53eに連続し係合凹部53eの開口端を広げるように形成された被押圧部53fが形成されている。
【0035】
取付部53aには、固定孔53gが形成され、弾性保持部材53は、この固定孔53gにねじ等の固定部材55が挿通され、更に、フロントパネル3の裏面に形成された止め部56に固定部材55が固定されることによって、フロントパネル3の裏面に取り付けられる。なお、取付部53aには、更に、フロントパネル3に位置決めして取り付けるための位置決め凹部53hが複数形成されている。取付部53aに連続して形成される弾性変位部53bは、フロントパネル3の裏面への取付時に蓋体7側に向くように折曲されており、蓋体7が第2の操作部5の閉塞方向に回動されるとき、係合片52の先端部が接触され押圧されることで、蓋体7から離間する図6中矢印D方向に変位される。この弾性変位部53bに連続して形成される係合ガイド部53cは、蓋体7が第2の操作部5の閉塞方向に回動されるとき、係合片52の先端部が接触し押圧される。係合ガイド部53cに連続して形成される突出部53dは、蓋体7側に、係合片52の先端部が乗り上げやすいように滑らかな曲面をなすように突出して形成され、係合凹部53eに係合した係合片52の先端部を係止する。突出部53dに連続した係合凹部53eは、蓋体7が第2の操作部5を閉塞しているとき、係合片52の先端部を係合保持する。更に、係合凹部53eと連続した弾性保持部材53の先端部は、係合凹部53eの開口端を広げるように形成され、第2の操作部5を開放するとき、係合片52の先端部が押圧できるように被押圧部53fが形成されている。
【0036】
以上のような保持機構51は、蓋体7が第2の操作部5を開放しているとき、図5に示す状態にある。すなわち、蓋体7の主面部は、機器本体2の底面と略面一となるように回動されており、蓋体7の主面部に対して略直角に形成された係合片52は、機器本体2の底面に略直角な状態にあり、貫通孔54より全体が外部に臨んだ状態にある。なお、貫通孔54より外部に臨まれた係合片52は、凹部6の底面に取り付けられたパネル8の内側に位置するため、ユーザから見えることはない。なお、係合片52は、蓋体7が第2の操作部5を開放しているとき、フロントパネル3の裏面に突き当たることで、蓋体7の回動範囲を規制する回動規制板として用いてもよい。
【0037】
そして、蓋体7が図5中矢印A2方向に回動されると、蓋体7の係合片52は、先ず、先端部が係合ガイド部53cに接触し押圧する。すると、弾性変位部53bが図5中矢印D方向に弾性変位し、更に、蓋体7が図5中矢印A2方向に回動することで、図7に示すように、係合片52の先端部は、突出部53dを乗り上げ係合凹部53eに係合する。係合片52の先端部が係合凹部53eに係合することで、蓋体7は、第2の操作部5を閉塞した状態に保持される。
【0038】
第2の操作部5を開放するときには、蓋体7は、最初に、図7中矢印A2方向に押圧される。すると、係合片52の先端部は、弾性保持部材53の先端部の被押圧部53fを押圧し、弾性変位部53bを図7中矢印D方向に弾性変位させる。これによって、係合片52の先端部と係合凹部53bとの係合力が弱まり又は係合状態が解除され、蓋体7は、第2の操作部5を開放する図7中矢印A1方向に回動可能な状態となる。
【0039】
次に、ユーザが蓋体7を開閉したときの一連の動作について説明する。先ず、蓋体7が第2の操作部5を閉塞しているとき、図7に示すように、係合片52の先端部は、係合凹部53eに係合した状態にあり、蓋体7は、第2の操作部5を閉塞した状態に保持されている。このとき、押圧部材21は、図4に示すように、移動体23がケース22に収納された収納位置にあり、押圧部33は、蓋体7の裏面を押圧していない状態にある。すなわち、ケース22の上面に形成された制御突起31は、カム部材25のカム部36の第1の係合凹部36aに係合した状態にあり、コイルバネ24によって図4中矢印B2方向に付勢されている移動体23は、コイルバネ24の付勢力によりケース22より突出することなく、ケース22に収納された位置にあり、蓋体7の裏面を押圧していない。
【0040】
そして、ユーザが第2の操作部5を開放するため、蓋体7の回動操作をするとき、図7に示すように、ユーザは、蓋体7を図7中矢印A2方向に押圧する。すると、蓋体7の裏面は、先端側で、押圧部材21を構成する移動体23で収納位置にある押圧部33を押圧する。すると、図4に示すように、押圧部材21の移動体23は、コイルバネ24の付勢力に抗して図4中矢印B1方向に直線移動し、制御突起31は、カム部材25を図4中矢印C1方向に直線移動させながら、中央突出部38の第1の係合凹部36aから側壁の第2の係合凹部36bに移動し係合する。
【0041】
このとき、蓋体7の係合片52の先端部は、弾性保持部材53の先端部の被押圧部53fを押圧し、弾性変位部53bを図7中矢印D方向に弾性変位させ、係合凹部53eとの係合状態が解除又は係合力が弱まり、蓋体7を回動可能な状態とする。
【0042】
次いで、移動体23の押圧部33を押圧する押圧力が解除されると、移動体23は、コイルバネ24の付勢力によって図4中矢印B2方向に移動し、制御突起31は、移動通路41の第1の通路41aを通って、カム部材25を図4中矢印C2方向に移動させながら、第2の係合凹部36bから第4の係合凹部36dに移動し係合する。これにより、移動体23の押圧部33は、収納位置からケース22の開口部26より突出する突出位置に移動する。
【0043】
押圧部33が収納位置から突出位置に移動するとき、押圧部33は、蓋体7の裏面で先端側を押圧する。押圧部33が蓋体7の裏面を押圧することで、蓋体7には、図7中矢印A1方向に押圧力が加わることになる。すると、図2に示す回動支持部材12によってフロントパネル3に回動支持されている蓋体7は、係合片52の先端部と係合凹部53eとの係合状態が解除され又は係合力が弱まっていることから、押圧部材21の押圧部33による押圧力で蓋体7が回動を開始する契機となる。ここで、押圧部材21は、係合片52と係合凹部53eとの係合位置から離れた蓋体7の先端側を押圧することから、比較的弱い押圧力で、蓋体7の回動開始の契機を作ることができる。次いで、蓋体7は、回動する蓋体7の回動軸線方向に形成された軸体15,15に取り付けられた捻りコイルバネ16,16の図1中矢印A1方向の付勢力によって、第2の操作部5を開放した位置まで自動的に回動され、図5に示す状態となる。
【0044】
第2の操作部5を閉塞する場合、蓋体7は、捻りコイルバネ16,16の付勢力に抗して図5中矢印A2方向に回動される。すると、最初に、蓋体7の裏面は、先端側で、押圧部材21を構成する移動体23で突出位置にある押圧部33を押圧する。押圧部33が押圧されると、図4に示すように、移動体23は、コイルバネ24の付勢力に抗して図4中矢印B1方向に直線移動し、制御突起31は、コイルバネ24の付勢力によって、移動通路41の第2の通路41bを通って、カム部材25を図4中矢印C1方向に移動させながら、第4の係合凹部36dから第3の係合凹部36cに移動し係合する。ここで、移動体23の押圧部33を押圧する押圧力が解除されると、移動体23は、コイルバネ24の付勢力によって図4中矢印B2方向に移動し、制御突起31は、第3の係合凹部36cから第1の係合凹部36aに移動し係合する。これにより、移動体23の押圧部33は、ケース22の開口部26より突出した突出位置から収納位置に移動する。
【0045】
これと共に、図5に示すように、蓋体7の係合片52は、先端部が係合ガイド部53cに接触し押圧する。すると、弾性変位部53bが図5中矢印D方向に弾性変位し、更に、蓋体7が図5中矢印A2方向に回動することで、図7に示すように、係合片52の先端部は、突出部53dを乗り上げ係合凹部53eに係合する。係合片52の先端部が係合凹部53eに係合することで、蓋体7は、第2の操作部5を閉塞した状態に保持される。
【0046】
以上のように構成されたチューナ1では、図7に示すように、蓋体7の裏面に設けた保持機構51を構成する係合片52をフロントパネル3の裏面に設けた弾性保持部材53で係合保持するようにしたので、蓋体7のユーザの目視可能な位置に、保持機構の一部を設ける必要が無くなるので、蓋体7が第2の操作部5を開放した状態における見栄えを良くすることができる。
【0047】
また、蓋体7に設けられる保持機構51を構成する係合片52は、蓋体7の基端側に設け、更に、パネル8で覆うようにしたので、蓋体7が第2の操作部5を開放したときにも、見えなくすることができる。
【0048】
更に、第2の操作部5を開放するため蓋体7を回動操作するときにも、ユーザは、一度、押圧操作をし、押圧部材21の押圧部33が蓋体7の裏面を押圧する契機を設ければ、後は、捻りコイルバネ16,16の付勢力によって、回動されることから、操作性の向上を図ることができる。
【0049】
以上の例では、第2の操作部5を蓋体7で閉塞する場合を説明したが、本発明では、第1の操作部4を蓋体で開閉するようにしてもよく、更に、第1の操作部4と第2の操作部5とを1つの蓋体で開閉するようにし、このような蓋体に保持機構を設けるようにしてもよい。
【0050】
また、以上の例では、プラズマディスプレイパネルを用いた薄型ディスプレイのチューナ1を例に取り説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、液晶表示パネルを用いた薄型ディスプレイやその他、据え置き型の記録及び/又は再生装置のフロントパネル部分、CRT(Cathode Ray Tube)型の表示装置のフロントパネル部分等種々の電子機器に適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、蓋体の裏面に設けた保持機構を構成する係合片を機器本体の前面に設けた弾性保持部材で係合保持するようにしたので、蓋体のユーザの目視可能な位置に、保持機構の一部を設ける必要が無くなり、蓋体が操作部を開放した状態における見栄えを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したチューナの要部斜視図である。
【図2】上記チューナの前面部分の分解斜視図である。
【図3】蓋体を押圧する押圧部材の分解斜視図である。
【図4】上記押圧部材がフロントパネルに取り付けられた状態の要部断面図である。
【図5】蓋体が第2の操作部を閉塞した状態を示す要部断面図である。
【図6】蓋体が第2の操作部を閉塞した状態に保持する保持機構を構成する弾性保持部材の斜視図である。
【図7】蓋体が第2の操作部を開放した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 チューナ、2 機器本体、3 フロントパネル、4 第1の操作部、5 第2の操作部、7 蓋体、8 パネル、11 開閉機構、12 回動支持部材、15 軸体、16 コイルバネ、21 押圧部材、23 移動体、24 コイルバネ、25 カム部材、31 制御突起、33 押圧部、51 保持機構、52 係合片、53 弾性保持部材、53a 取付部、53b 弾性変位部、53c 係合ガイド部、53d 突出部、53e 係合凹部、53f 被押圧部

Claims (6)

  1. 前面部に操作部が設けられた機器本体と、
    上記機器本体の前面部に設けられ、上記操作部を開閉する蓋体と、
    上記蓋体を、上記機器本体の前面部に回動可能に支持する開閉機構と、
    上記開閉機構によって回動支持された蓋体を、操作部を閉塞した位置に保持する保持機構とを備え、
    上記保持機構は、上記蓋体の裏面側に設けられた係合片と、上記機器本体の前面部側に設けられ、上記係合片の先端部が係合される係合凹部が形成された弾性保持部材とを有し、
    上記弾性保持部材は、上記蓋体が上記操作部を閉塞しているとき、上記係合凹部に上記係合片の先端部が係合し、上記蓋体が押圧されることによって、上記係合片は、上記弾性保持部材を押圧し、上記係合凹部との係合力を弱め又は係合状態を解除し、上記蓋体を回動可能な状態にする電子機器。
  2. 上記開閉機構は、上記機器本体の上下何れか一方の側に設けられ、上記蓋体の裏面側に設けられた係合片は、上記開閉機構が設けられた側に設けられている請求項1記載の電子機器。
  3. 上記開閉機構は、上記操作部を閉塞している蓋体が押圧されたとき、上記蓋体を、上記操作部を開放する方向に押圧する押圧部材を有する請求項2記載の電子機器。
  4. 上記押圧部材は、上記蓋体を押圧する請求項3記載の電子機器。
  5. 上記開閉機構は、上記蓋体の回動軸線方向に設けられた軸体に、上記蓋体を、操作部を開放する方向に付勢する付勢部材を有する請求項3記載の電子機器。
  6. 上記弾性保持部材は、板バネであり、この板バネは、先端部に、上記係合片側に開放した係合凹部が形成されている請求項1記載の電子機器。
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