JP3087716B2 - 便所装置 - Google Patents

便所装置

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JP3087716B2
JP3087716B2 JP10041321A JP4132198A JP3087716B2 JP 3087716 B2 JP3087716 B2 JP 3087716B2 JP 10041321 A JP10041321 A JP 10041321A JP 4132198 A JP4132198 A JP 4132198A JP 3087716 B2 JP3087716 B2 JP 3087716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器本体の背部に
キャビネット状の収納ボックスを設けてこの中に洗浄水
タンクやその他の機器を組み込んだ便所装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水洗式の腰掛式便器等は、一般に便所の
中に独立したものとして据え付けられる。このような据
え付けは、便器自体の機能が用便と汚物の排出等に限ら
れていることから、周囲の器具や便所の環境等に必ずし
もマッチさせる必要がなかったことが一つの背景となっ
ている。
【0003】ところが、近来になって、便器本体に局部
洗浄用の衛生洗浄装置を備えたり、便座に暖房機能を持
たせる等の機能拡充が図られるようになった。また、こ
のような機能拡充のみでなく、便所内の環境も快適なも
のとするため、洗浄水タンク等をキャビネットの中に収
めて便所の中をすっきりさせる方面への展開も盛んであ
る。このキャビネットを備えるものとしては、例えば本
出願人が実願昭62−120789号で提案したもの等
があり、その概略を図9に示す。
【0004】図9において、便器本体50の背部には、
便所の間口に合わせたキャビネット状の収納ボックス5
1を配置し、この収納ボックス51の中に洗浄水タン
ク、便器本体50から異臭を抜き去るための排気ファン
や温風を吹き出して便所を暖房するヒータユニット等を
収納している。また、便器本体50には、局部洗浄機能
を持つ衛生洗浄装置52が取り付けられ、これに便蓋5
3及び便座54が一体化されている。
【0005】排気ファンは、便器本体50のボール部に
連通する吸引管及び建屋の外部に放出する排気管を接続
したもので、ボール部内及び便所に滞留する異臭を便器
本体50に設けた流路から吸い込んで、外部に放出す
る。また、ヒータユニットは、収納ボックス51の底部
に設けられ、便器本体50の左右を挟む2ヶ所に温風の
噴出孔56を配置している。
【0006】そして、これらの排気ファンやヒータユニ
ットの作動は、収納ボックス51の前面に設けた操作盤
57のスイッチを利用して行なわれる。また、暖房温度
を設定するために設定スイッチ等もこの操作盤57に設
けられ、センサを備えて自動温度調整機能を持たせるこ
ともできるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】排気ファンの作動は、
操作盤57のスイッチをオンさせた後、一定時間を経過
したら自動的に停止するものが採用されていた。これ
は、スイッチの消し忘れを防ぐほか、人が便所から退出
した後の臭気も含めて排気することで、次に使う人に不
快感を与えないようにすること等を目的としている。
【0008】しかし、排気ファンの作動開始から停止ま
での時間は固定されているため、人の用便時間によって
は臭気が残ったり、無駄に電力を消費してしまう。つま
り、用便時間が長くて排気ファンの停止までの時間が短
い場合では、臭気の排出が十分でなく、異臭が便所に漂
う結果となる。逆に、用便時間が短くて排気ファンの停
止までの時間が長過ぎると、臭気が十分に排気されてし
まった後にも排気ファンが作動するため、電力を無駄に
消費してしまう。このように、排気ファンの作動開始時
刻を基準としてその停止時刻を設定するやり方は、必ず
しも好適なものとはいえない。
【0009】また、ヒータユニットへの通電をタイマー
制御で行なったり、発熱量も便所の内部温度に応じて自
動調整することが、便所の暖房には必要である。このた
め、便所内の温度を検知してヒータの発熱量を調整する
ことが必要であり、温度検知手段としてサーミスタが一
般に用いられている。サーミスタは、その周辺の温度に
対応して抵抗値を変えて、制御部にフィードバックする
ものである。
【0010】しかし、人が座る便座55の背部に位置す
る噴出孔56から温風が吹き上がるので、便所の狭い空
間であっても温度分布が生じる。このため、サーミスタ
の位置を適正にしないと、体感温度に等しい温度を検出
することは難しい。例えば、ヒータを内蔵した収納ボッ
クス51の中に組み込むと、内蔵機器の放熱の影響を受
けて実際温度よりも高い温度を検知してしまう。
【0011】また、このような影響を無くすため、収納
ボックス51の前面にサーミスタを配置すれば、人が実
際に感じる温度に近い温度値を検出できる。しかしなが
ら、温風は噴出孔56から吹き出され、便座55に座っ
た人の周りを通るように上昇するので、収納ボックス5
1の前面位置と実際に温風が通る位置とのずれによっ
て、体感温度を正確に検知できない。
【0012】更に、収納ボックス51に内蔵するヒータ
ユニットは、2個の噴出孔56に対応して一対設けら
れ、それぞれのユニットが独立して動作できるようにし
て暖房のパターンを決めている。たとえば、ヒータユニ
ットのファンを強弱運転とし、ヒータ発熱量も大小に分
けてファンの強弱と組み合わせる等である。
【0013】ところが、ファンが強運転でヒータ発熱量
が小のときには、ファンの能力に比べて発熱量が足らな
いため、十分に暖まっていない空気が吹き出されること
になる。また、ファンが弱運転でヒータの発熱量も小さ
い組み合わせでは、温風の吹き出しそのものが弱くて温
度も低くなるので、便所内の温度分布が適正に保たれな
い。
【0014】このようにファンの強弱及びヒータ発熱量
の大小の単純な組み合わせのみでは、快適な温度で便所
内を暖房できない。特に、ヒータの発熱量を小さくした
ときには、ファンを強としても弱としても、いずれの場
合でも効果的な暖房が得られず、暖房温度を低く設定す
るときに便所内の温度分布に激しい差がないようにする
ことは困難である。
【0015】そこで、本発明は、便所内に溜まる臭気の
排出から暖房及び便所内の温度の適正な検知までが良好
に行なえるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】以
上の目的を達成するため本発明の便所装置は、便器と、
トイレ室内を暖房する暖房装置と、該暖房装置および前
記便器とは離れて設けられた遠隔操作盤とを備え、該
隔操作盤によって操作指令が行なわれる便所装置におい
て、前記遠隔操作盤を、前記便所装置の使用者の操作に
適した場所に設置可能とするとともに、該遠隔操作盤
に、前記トイレ室内の温度を検出する温度検出手段を設
け、該温度検出手段により検出された温度に応じて前記
暖房装置を制御することを特徴とする。
【0017】また、暖房を快適にするための構成とし
て、本発明の便所装置は、便器本体と、該便器本体の背
部に配置された洗浄水タンク及び暖房用のヒータユニッ
ト等の電気機器を納めた収納ボックスとを備え、前記ヒ
ータユニットは、2組のヒータ及びファンを独立して動
作可能に備えるとともに前記便器本体を挟む左右に温風
吹き出し孔を備え、前記ヒータ及びファンの最大能力に
対してファンの能力を半分とし且つ左及び右のヒータを
相互に間欠運転する制御系を持つことを特徴とする。
【0018】更に、収納ボックスの前面部に便所内の温
度を検出するサーミスタを含む温度制御用のコントロー
ラを設け、このサーミスタに、その設置場所から離れた
人の着座部分の温度に対して負の温度差をオフセット量
とした温度特性を持たせれば、人の実際の体感温度に対
応した便所内の暖房が行なえる。
【0019】本発明の便所装置においては、便所内の温
度を検出するサーミスタを人の実際の位置に近い部分に
配置し、更に体感温度との差を補正するためにオフセッ
トを持たせて制御系に組み込んでいる。従って、特にヒ
ータユニットを作動させて温風を吹き出すとき、狭い便
所内であっても温度分布が場所によって差が激しいの
で、このように実際の体感温度を検知してヒータの発熱
量等を制御することで、より快適な暖房が可能となる。
【0020】更に、左右に2組の熱源を持つヒータユニ
ットに対し、左及び右のヒータを交互に運転することで
弱暖房させている。このため、ヒータ発熱量を小さくす
るか又はファンの強弱により温風の制御をするのに対
し、2組のヒータを用いた強暖房の半分の能力での弱暖
房が確実に行なえる。
【0021】また、臭気の排出を良好にするための構成
として、本発明の便所装置は、便器本体と、該便器本体
の背部に配置された洗浄水タンク及び便器本体のボール
部から異臭を吸引して排気する排気ファン等の電気機器
を納めた収納ボックスとを備え、前記排気ファンの作動
停止を、該排気ファンの作動停止スイッチのオフ又は人
が前記便器本体の便座に着座したことを検出する着座セ
ンサのオフの時刻から遅らせて行なう制御系を持つこと
を特徴とする。
【0022】本発明の便所装置においては、臭気を排出
する排気ファンの作動を、人が便座を離れてから一定時
間経って停止させるようにしている。このため、用便時
間の長短に関係なく残った臭気を排出できるとともに、
排気ファンの消費電力も無駄にすることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて具体的に説明する。図1は、便所装置の一
実施例を示す斜視図、図2は分解斜視図、図3及び図4
はそれぞれ正面図及び側面図である。図1において、従
来例の場合と同様に、便器本体1の背部には、便所の間
口に合わせた収納ボックス2が設置されている。便器本
体1の奥側には、その上面を跨ぐようにして衛生洗浄装
置3が固定され、この衛生洗浄装置3には暖房機能付き
の便座3a及び便蓋3bがそれぞれ開閉自在に一体化さ
れている。
【0024】また、衛生洗浄装置3を正面から見て左側
には、内蔵したノズル装置や温水タンク及びバルブユニ
ット等を作動させるための操作部3cが設けられ、一方
右側には、便座3aの暖房をタイマで設定する等の調節
部3dが備えられている。更に、衛生洗浄装置3の背部
と収納ボックス2との間には、洗浄水配管や異臭排気配
管等の接続及び保守点検の作業チャンバ4が設けられ、
その上面には、蓋4aを取り外し可能に載せている。
【0025】収納ボックス2は、台輪2aの上に一対の
キャビネット2b、2cを載せるとともに、これらのキ
ャビネット2b、2c間に前板2dを設け、更に上面に
カウンターとして利用できる天板2eを備えたものであ
る。台輪2aの内部には便所内暖房用のヒータユニット
5が組み込まれ、温風吹き出し孔5aを便器本体1の左
右に位置させている。また、右側のキャビネット2c
は、前面に開閉自在な扉6aを設けるとともに、内部に
棚板6bを備え、トイレットペーパーや掃除道具等を納
める収納部として利用できる。
【0026】前板2dと左側のキャビネット2bとの間
には、便器本体1へ洗浄水を送り込む洗浄水タンク7、
ボール部から空気を吸引して異臭を屋外へ排気する排気
ファン8、配管及びコントローラ等が収納される。洗浄
水タンク7はボールタップ式であり、その底部には洗浄
管7aを取り付けて、これを便器本体1の洗浄水流路に
接続し、前板2dの前面に設けたハンドル7bの操作に
よって、洗浄水を便器本体1へ送り込む。
【0027】また、排気ファン8には、便器本体1のボ
ール部に接続される吸引管8a及び屋外への流路のため
の排気管8bが接続され、ボール部の異臭をこれらの管
路を通して屋外へ排出する。なお、洗浄水タンク7は間
口調整可能な二組のステー7c,7dによって、図5の
一部切欠側面図に示すように支持される。
【0028】更に、便所暖房用ヒータのコントローラ9
および排気ファン8作動用のコントローラ10が、左側
のキャビネット2bに収納され、洗浄水タンク7には、
洗浄水供給のための配管11が接続されている。そし
て、左側のキャビネット2bの前面には操作盤12が設
けられ、これによって便所の暖房温度の設定や作動及び
排気ファン8の手動操作等が行なわれる。
【0029】ここで、便所暖房用及び便座3a用のヒー
タを除いて衛生洗浄装置3及び排気ファン8等の全ての
機器は、人が便座3aに着座したときでなければ作動し
ないような制御系をコントローラ10及び衛生洗浄装置
3の操作部3cに持たせる。そして、人の着座検知は、
衛生洗浄装置3の操作部3c及び調節部3dのそれぞれ
の対向面に設ける赤外線感知式の受光部13a及び発光
部13bによって行なう。すなわち、図3のように発光
部13bから受光部13aへ向かうように光路13cを
設定し、人が便座3aに座ってこの光路13cを遮った
ときの信号を制御系に入力する。この信号の入力は、発
光部13bに接続した信号線14をコントローラ10へ
結線して(図3を参照)信号を制御系に入力し、排気フ
ァン8の作動のみでなくヒータユニット5を除くその他
の機器も作動できる態勢に設定する。
【0030】コントローラ10には、排気ファン8の動
作時間を設定するタイマ機能を持たせ、発光部13b及
び受光部13aの組み合わせによる着座センサからの検
知信号に基づいて、排気ファン8の作動を制御する。図
7は、着座センサ及びタイマ制御による排気ファン8の
作動を示すタイムチャートであり、これに基づいて説明
する。
【0031】発光部13b及び受光部13aを利用した
着座センサの光路13cが遮断されない間は、タイマ及
び排気ファン8はオフ状態である。このとき、着座検知
の誤作動を防ぐため、時間T1以下の着座検知では人が
便座3aに着座していないと判断し、検知信号はキャン
セルされてタイマ及び排気ファン8は作動しない。
【0032】時間T1以上を経過して光路13cが遮断
されたときには、人が着座したものと判断して発光部1
3bからの検知信号がコントローラ10に送られ、この
結果、着座検知からある一定の時刻(実施例では、着座
検知から時間T1を経過後)に排気ファン8へ通電が開
始され、人が便座3aに座った後に一定時間後に異臭の
排気が始められる。
【0033】用便後に人が便座3aから離れて着座セン
サによる検知信号が消えてオフ状態となると同時にタイ
マがオンし、一方排気ファン8は、着座検知信号がなく
なっても継続して作動し、滞留している異臭を排気す
る。そして、タイマによって設定した遅延時間T2を経
過すると、タイマがオフとなると同時に排気ファン8へ
の通電が停止される。この遅延時間T2の長さは、タイ
マにより任意に設定でき、便所の大きさや排気ファン8
の能力に応じて異臭を完全に排出できる程度に排気ファ
ン8への通電を継続させる制御を行なえばよい。
【0034】なお、人が着座してこれを検知した後の時
間T1を経過すれば、前記と同様に排気ファン8が作動
し、人が立って他の人が再び使用する時の着座検知まで
の時間がT2以下であれば、排気ファン8を停止させず
にそのまま作動させる。このような制御によって、他の
人が使って直ぐに後の人が用便するときでも、異臭の度
合いを小さくできる。
【0035】以上のように、人が便座3aから離れた時
刻を基準として排気ファン8を作動させるので、用便中
から人が退出した後まで継続して異臭の除去が可能とな
る。そして、タイマ制御等によって排気ファン8の停止
までの時間を適正に設定すれば、人の用便時間に関係な
く残った異臭が排出される。従って、着座時刻を基準と
した場合に比べると、異臭の除去不良や排気ファン8へ
の通電時間過剰による無駄な電力消費もなくなる。
【0036】なお、着座センサを備えずに排気ファン8
の作動を操作盤12の手動スイッチによって行なう場合
も同じ要領で行なう。すなわち、使う人はスイッチをオ
ンして排気ファン8を作動させ、退出するときにオフに
戻すので、このオフ時点から一定時間継続して排気ファ
ン8を作動させる制御とすればよい。
【0037】ヒータユニット5は、ヒータ及び温風を送
り出すためのファンを備えたもので、2組のヒータ及び
ファンを同時運転するか又は交互運転するかによって、
暖房能力を設定する。そして、温風吹き出し孔5aから
の温風によって便所を暖房するときの暖房温度を検知す
るために、サーミスタ20を操作盤12の裏面に設けた
コントローラ20aに取り付ける。
【0038】なお、ヒータユニット5の2組のヒータ及
びファンの同時又は交互運転によって強暖房と弱暖房と
に切り換えるのに代えて、これらヒータの発熱量やファ
ンの回転数等を変更することによって暖房条件を変える
ようにしてもよい。
【0039】一方、温風吹き出し孔5aから放出される
暖房用の温風は、図4の矢印のように、便器本体1の背
部から前面に向けて流れる上昇流となる。このため、人
が便座3aに座ったときには、人の体感温度は点P付近
の温度に相当するものとなる。また、サーミスタ20を
取り付けた操作盤12部分には、温風吹き出し孔5aか
らの温風が直に行き渡らず、便所内での空気の対流によ
って温度上昇する。このため、点P付近の温度に対して
サーミスタ20が感知しようとする空間の温度は若干低
くなる。
【0040】このような温度分布に対し、サーミスタ2
0が正確な体感温度Tを検出するには、この体感温度よ
りも低い温度(T−Δt)を実際の温度検知とする必要
がある。すなわち、点Pとの温度差を実験等によって経
験的に求めてΔtをオフセット量として求めておき、温
度(T−Δt)をサーミスタ20が検出したときに、実
際の体感温度がTであるような制御を行なわせる。
【0041】以上のように、サーミスタ20を人が座る
空間側に近く配置するとともに、実際の体感温度との差
をオフセット量として設定すれば、人が実際に感じてい
る温度を予測して制御できる。このため、実際に人が座
る空間にセンサを設けなくても、快適な暖房が可能とな
る。
【0042】更に、ヒータユニット5による暖房パター
ンも様々に変更することによって、より一層快適な暖房
が可能となる。このことを以下に説明する。従来例でも
述べたように、ヒータの発熱量を小さくすると、ファン
の強又は弱運転にかかわらず適正な暖房条件が得られな
い。つまり、ファンが強運転されると暖まりきれていな
い温風が吹き出され、弱運転のときには低温の温風であ
りしかも吹き出しが弱いため、便所を一様に暖房しよう
としても温度降下の方が大きく、温度分布が激しく変化
する。このため、サーミスタ20によって正確な温度を
検知する工夫を凝らしていても、実際の温度の激しい変
化には対応できない。
【0043】これに対し、本発明では、ヒータの発熱量
を大としファンも強運転する場合には、左右のヒータユ
ニット5を同時に作動させる。これは、通常の強暖房と
同様の方法であり、寒冷時や暖房初期時に一気に温度を
上げるのに適切である。一方、緩やかに暖房したいとき
は、前記のようにヒータの発熱量を小さくすると支障を
招くので、ヒータ発熱量及びファンの回転数を強暖房の
場合と同じ状態とする。そして、全体の発熱量を強暖房
の場合のほぼ半分に設定するため、左右のヒータユニッ
ト5は、いずれか一方が作動しているときは他方を休止
させるように操作する。すなわち、図8のタイムチャー
トに示すように、ヒータユニット5のうち右側のヒータ
を先に一定時間作動させ、これが停止すると同時に左側
のヒータを同様に一定時間作動させ、このパターンを繰
り返す。このような左右のヒータの交互運転により、強
暖房に対して半分の能力で暖房が行なえる。
【0044】ヒータユニット5の左右のヒータの交互運
転では、運転中のヒータユニット5から吹き出される温
風は強運転と同じであり、温風の対流も十分に行なえる
という効果的な暖房ができる。したがって、ヒータユニ
ット5の全体を使いヒータ発熱量及びファンを弱運転す
る場合に比べて、強暖房のほぼ半分の暖房能力を無駄な
く発揮できる。そして、交互運転のインターバルを便所
の大きさや室内温度に応じて適切に設定すれば、温風の
吹き出し部分が2ヶ所であることも一因となって、便所
全体を一様な温度分布に近いものに暖房することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部構造とともに示す便所装置の据付け斜視図
【図2】便所装置の分解斜視図
【図3】便所装置の正面図
【図4】便所装置の側面図
【図5】一部切欠側面図
【図6】洗浄管や吸引管の接続を示す要部の斜視図
【図7】排気ファンの作動を示すタイムチャート
【図8】ヒータユニットの2組のヒータの作動タイムチ
ャート
【図9】従来例を示す説明図
【符号の説明】
1…便器本体 2…収納ボックス 2a…台輪 2b,2c…キャビネット 2b−1…開口 2d…前板 2d−1…切欠 2e…天板 3…衛生洗浄装置 3a…便座 3b…便蓋 3c…操作部 3d…調節部 4…作業チャンバ 4a…蓋 5…ヒータユニット 5a…温風吹き出し孔 6a…扉 6b…棚板 7…洗浄水タンク 7a…洗浄管 7b…ハンドル 7c,7d…ステー 8…排気ファン 8a…吸引管 8b…排気管 9,10…コントローラ 11…配管 12…操作盤 13a…受光部 13b…発光部 13c…光路 14…信号線 15…リム 15a…逃げ代 20…サーミスタ 20a…コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 11/00 E03D 9/00 A47K 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器と、トイレ室内を暖房する暖房装置
    と、該暖房装置および前記便器とは離れて設けられた
    隔操作盤とを備え、該遠隔操作盤によって操作指令が行
    なわれる便所装置において、 前記遠隔操作盤を、前記便所装置の使用者の操作に適し
    た場所に設置可能とするとともに、 該遠隔操作盤に、前記トイレ室内の温度を検出する温度
    検出手段を設け、 該温度検出手段により検出された温度に応じて前記暖房
    装置を制御することを特徴とする便所装置。
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