JP3087608U - 沈設型人工漁礁 - Google Patents

沈設型人工漁礁

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JP3087608U JP2002000361U JP2002000361U JP3087608U JP 3087608 U JP3087608 U JP 3087608U JP 2002000361 U JP2002000361 U JP 2002000361U JP 2002000361 U JP2002000361 U JP 2002000361U JP 3087608 U JP3087608 U JP 3087608U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業でブロック表面1aの自掃機能を
持たせる。 【解決手段】 水面S上から紐状駆除体2の取り付け部
2cを装着するだけで、フロート3が水流や波で動く
と、それに伴い紐状駆除体2がブロック1の表面1aに
沿って周方向へ回移動しながら摺動することにより、該
ブロック表面1aの有害な付着物を取り除いてフレッシ
ュな表面が露出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばコンブなどの海藻類を着生させて育成すると共に、この海藻 を餌とするウニやアワビなどの蝟集・育成するために使用される沈設型人工漁礁 に関する。 詳しくは、ブロック表面の自掃機能を有する沈設型人工漁礁に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、日本海などの沿岸では、石灰藻の繁茂などに起因してコンブなどの海藻 類が消滅する「磯焼け」現象が深刻化している。 それに伴って、海藻を餌とするウニ、アワビの減少や生育不良などを招くため 、沿岸の漁業者を中心に海藻の幼葉を食べるウニの除去などの魚場再生事業に取 り組んでいる。 そこで、例えば実開昭57−18351号公報などに開示されるようなブロッ クを海中に沈設して、海藻の定着を促すためにする手法も一般化している。 ところで、この種の沈設型人工漁礁は、ブロックを海中に沈めてから1年〜2 年目頃までは、そのフレッシュな表面に昆布などの海草が確実に着生してウニ・ アワビの蝟集効果があるものの、それ以降は海草の着生率が著しく低下し、それ に伴ってウニ・アワビの蝟集効果も極めて不良になってしまった。 その主な原因としては、期間経過に伴ってブロックの表面に石灰藻などの雑草 が繁茂したり異物が堆積するなどして、フレッシュな表面が有害な付着物により 徐々に埋没することが、海草の着生率に悪影響を与えることが判った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし乍ら、このような従来の人工漁礁では、ブロックの表面を自ら清掃する 機能がないため、潜水夫が潜って清掃作業を行うか、又はクレーン船など大きな 機械を使って引き上げて清掃作業を行わなければ、ブロック表面の有害な付着物 を取り除いてフレッシュな表面を露出させることができなかった。 このような清掃作業には、潜水夫や大型機械を必要とするため、生産者のみで 手軽にメンテナンスを行えず、手間がかかると共にその費用が高価になるという 問題がある。
【0004】 本考案のうち請求項1記載の考案は、簡単な作業でブロック表面の自掃機能を 持たせることを目的としたものである。 請求項2記載の考案は、請求項1に記載の考案の目的に加えて、当初の高い海 草の着生率及びウニ・アワビの蝟集効果を長期に亘って持続しながら永年に亘り 維持管理が生産者自身で行える藻場を広げることを目的としたものである。 請求項3記載の考案は、請求項1または2に記載の考案の目的に加えて、ブロ ック表面1aの自掃機能を低下させずに海草の着生率及び育成率を更に向上させ ることを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本考案のうち請求項1記載の考案は、上部の 表面が平らな山形状に形成されたブロックと、水より重い紐状駆除体と、この紐 状駆除体に接続されたフロートとを備え、上記ブロックの上端中心部に対して紐 状駆除体の取り付け部が上下方向へ着脱自在に係合する構造とし、水面上からブ ロックの上端中心部に対して紐状駆除体の取り付け部を装着すると共に、フロー トが水流や波で動くことにより、該紐状駆除体をブロックの表面に沿って周方向 へ旋回移動しながら摺動させ、このブロック表面の有害な付着物を取り除いてフ レッシュな表面を露出させることを特徴とするものである。 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の構成に、前記水面上からブロッ クの上端中心部に対して紐状駆除体の取り付け部を装着する時期が、採漁期の後 から海藻の発芽期の前までの不毛期間のみである構成を加えたことを特徴とする 。 請求項3記載の考案は、請求項1または2記載の考案の構成に、前記ブロック の表面に、紐状駆除体の摺動に邪魔とならない形状の乱流発生手段を設けて、ブ ロック表面に沿って海水の乱流を発生させる構成を加えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
請求項1の考案は、水面上から紐状駆除体の取り付け部を装着するだけで、フ ロートが水流や波で動くと、それに伴い紐状駆除体がブロックの表面に沿って周 方向へ回移動しながら摺動することにより、該ブロック表面の有害な付着物を取 り除いてフレッシュな表面が露出するものである。 請求項2の考案は、請求項1記載の構成に対して、前記水面上からブロックの 上端に対して紐状駆除体の取り付け部を装着する時期が、採漁期の後から海藻の 発芽期の前までの不毛期間のみである構成を追加したので、不毛期間に亘って紐 状駆除体を装着することにより、海藻の着生に悪影響を与えることなく、海藻着 生用のブロック表面がリフレッシュされ、このフレッシュなコンクリート面に海 中を漂う海藻の胞子が付着して、次年度においても海草が確実に着生する。 請求項3の考案は、請求項1または2記載の構成に対して、前記ブロックの表 面に、紐状駆除体の摺動に邪魔とならない形状の乱流発生手段を設けて、ブロッ ク表面に沿って海水の乱流を発生させる構成を追加したので、紐状駆除体の摺動 に邪魔とならない形状の乱流発生手段により、ブロック表面沿いに海水の乱流が 発生して、海水に含まれる海藻の栄養分が多く供給される。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 この実施例は、図1及び図2に示す如く、沈設型人工漁礁Aを海中の岩場に略 水平となるように沈めて設置することにより、海藻定着用として使用される場合 を示すものである。
【0008】 上記ブロック1は、例えばコンクリート又は石材で、その上部の表面1aが平 らに連続する図示される略多角錘形状か又は円錐形状などの山形状に一体形成さ れ、特に設置時の利便性を優先して、一般的なトレーラーで運搬できるように直 径約3メートル以下、重さ約9〜29トン以下にすることが好ましい。 本実施例の場合には、その上端中心部から内部に亙って係合穴1bを鉛直方向 へ開設している。
【0009】 また、ブロック1の下部には、複数本の脚1c…を連設して、海底面Bとの間 に海水が通過可能な薄暗い空間スペース1dを区画形成し、この薄暗い空間スペ ース1dが特にアワビなどの夜行性動物が日中における生息場所として利用され るようにする。
【0010】 上記紐状駆除体2は、水より重い例えば鉄などの金属製チェーンからなり、本 実施例の場合には一連の主幹部2aと、その途中から分岐するように連結された 複数連の枝部2b…とで構成している。 なお、上述した構成に限定されず、紐状駆除体2の重量が重くて移動し難い時 には枝部2b…を連結せずに一連の主幹部2aだけでも良い。
【0011】 更に図示例では、紐状駆除体2のチェーンが略楕円形状のリングを多数繋いだ 場合を示しているが、これに限定されず、例えば三角形状などの角が鋭角な形状 のリングを繋いだり、その外面に複数の突起部を設けるか、又は雑草を切り取る ためのカッターを突設しても良い。
【0012】 そして、上記紐状駆除体2にはフロート3が接続され、このフロート3を海流 や波などの自然力で動くことにより、該紐状駆除体2をブロック1の表面1aに 沿って移動させる。 このフロート3の浮力は、ブロック1の設置場所によってその高さ寸法及び紐 状駆除体2の重量や長さ寸法に対応して調整可能にすることが好ましい。
【0013】 本実施例の場合には、この紐状駆除体2の先端側に例えばロープなどの連絡紐 3aを介して中空な球形の浮玉3が接続され、これを海面上か又は海面近くに浮 遊させると共に、必要に応じて上記紐状駆除体2の途中に一個又は複数個の海中 フロート3bを連結することにより、紐状駆除体2全体の重量を軽くして動き易 くなるようにしても良い。
【0014】 また、上記紐状駆除体2の取り付け部2cを、ブロック1の上端に対して上下 方向へ着脱自在に係合する構造とし、水面S上からブロック1の上端に対して紐 状駆除体2の取り付け部2cを装着することにより、図2の矢印に示す如く該紐 状駆除体2の全体がブロック1の表面1aに沿って周方向へ旋回移動自在に支持 される。
【0015】 本実施例の場合には、紐状駆除体2の基端に例えば鉄などの金属で棒状に形成 した取り付け部2cが連結されると共に、この棒状取り付け部2cの上端に係止 環2dが突設され、この係止環2dに対し、ロープRの先端に固着したフックF を引っ掛けて、水面S上の船から該棒状取り付け部2cを昇降させることにより 、ブロック1上端の係合穴1bに嵌挿して装着される構造にしている。
【0016】 更に図示例では、上記棒状取り付け部2cに対して、紐状駆除体2の基端に連 結された係止リング2eを遊動自在に嵌合させることにより、該棒状取り付け部 2c自体がブロック1上端の係合穴1b内で回転しなくても、紐状駆除体2の全 体がブロック表面1aに沿ってスムーズに周方向へ旋回移動するようになってい る。
【0017】 また必要に応じて、前記ブロック1の表面1aには、紐状駆除体2の摺動に邪 魔とならない形状の乱流発生手段4を設けることにより、ブロック表面1aに沿 って海水の乱流を発生させることが好ましい。
【0018】 本実施例の場合には、この乱流発生手段4が、ブロック1の放射方向へ直線状 に延びるように複数設けた断面円弧状の凸部4a…と、ブロック表面1aに凹設 された空間部1eを覆うように設けた複数枚の多孔板4b…とで構成され、海水 の流れ方向に応じて放射方向の凸部4a…に突き当たったり、多孔板4bの貫通 孔を通って海水がブロック表面1aの空間部1eへ出入りすることにより、細か な乱流がブロック表面1aの全面に亘って略均等に発生するようにしている。
【0019】 この乱流発生手段4は上述したものに限定されず、ブロック1の設置場所や周 囲の地形や海象条件などの変化要因に対応して、図示せぬがこれら凸部4a…及 び多孔板4b…のどちらか一方のみを設けるか、或いは放射方向の凸部4a…に 代えて、ブロック1の中央を中心とした周方向へ円弧状に延びるように凸部を適 宜間隔毎に複数設けたり、断面円弧状やそれ以外の形状に形成された放射方向又 は周方向へ延びる凹部を設けても良い。
【0020】 次に、斯かる沈設型人工漁礁Aの取り扱い方法及び作用について説明する。 先ず、ブロック1を海中に沈めてから1年〜2年目頃までは、実験により、そ のフレッシュなブロック表面1aにコンブなどの海草が確実に着生してウニやア ワビが十数個単位で生育していることを確認した。 このように高い海草の着生率及びウニ・アワビの蝟集効果が持続している間は 、紐状駆除体2を装着する必要がない。
【0021】 その後、海藻類やウニ・アワビの採漁期が経過した後の時点で、ブロック表面 1aに例えば石灰藻などの雑草が繁茂したり異物が堆積するなどして、フレッシ ュなコンクリート表面1aの大部分が有害な付着物により埋没されたことを確認 した時には、この採漁期後から海藻の発芽期の前までの不毛期間のみに亘って、 水面S上から紐状駆除体2の取り付け部2cをブロック1の上端に装着する。
【0022】 この装着作業を行うだけで、フロート3が海流や波などの自然力により動くと 、それに伴い図2の矢印に示す如く、紐状駆除体2がブロック1の表面1aに沿 って周方向へ旋回しながら摺動する。
【0023】 それにより、該ブロック表面1aに繁茂した石灰藻などの雑草や堆積物などの 有害な付着物を取り除いてフレッシュなコンクリート面が露出し、海藻の着生に 悪影響を与えることなく、海藻着生用のブロック表面1aがリフレッシュされ、 このフレッシュなコンクリート面に海中を漂う海藻の胞子が付着して、次年度に おいても海草が確実に着生する。
【0024】 その結果、簡単な作業でブロック表面1aの自掃機能を持たせることでき、当 初の高い海草の着生率及びウニ・アワビの蝟集効果を長期に亘って持続しながら 永年に亘り維持管理が生産者自身で行える藻場を広げることができる。
【0025】 更に本実施例の場合には、上記紐状駆除体2の摺動に邪魔とならない形状の乱 流発生手段4により、ブロック表面1a沿いに海水の乱流が発生して、海水に含 まれる海藻の栄養分が多く供給される。 その結果、ブロック表面1aの自掃機能を低下させずに海草の着生率及び育成 率を更に向上できるという利点がある。
【0026】 一方、図3及び図4と図5(a)〜(c)に示すものは、夫々が本考案の他の 実施例である。 図3及び図4に示すものは、前記乱流発生手段4が、ブロック1の放射方向へ 直線状に延びるように複数設けた断面円弧状の凸部4c…と、ブロック表面1a からブロック1下部の空間スペース1dに亘って開穿した複数の貫通孔4d…と からなる構成が、前記図1及び図2に示した実施例とは異なり、それ以外の構成 は図1及び図2に示した実施例と同じものである。
【0027】 従って、図3及び図4に示すものは、海水の流れ方向に応じて放射方向の凸部 4c…に突き当たったり、貫通孔4d…を通って海水がブロック表面1aからブ ロック1下部の空間スペース1dへ出入りすることにより、細かな乱流がブロッ ク表面1aの全面に亘って略均等に発生して、図1及び図2に示した実施例と同 様に海水に含まれる海藻の栄養分が多く供給される。 その結果、ブロック表面1aの自掃機能を低下させずに海草の着生率及び育成 率を更に向上できるという利点がある。
【0028】 この乱流発生手段4も上述したものに限定されず、ブロック1の設置場所や周 囲の地形や海象条件などの変化要因に対応して、図示せぬがこれら凸部4c…及 び貫通孔4d…のどちらか一方のみを設けるか、或いは放射方向の凸部4c…に 代えて、ブロック1の中央を中心とした周方向へ円弧状に延びるように凸部を適 宜間隔毎に複数設けたり、断面円弧状やそれ以外の形状に形成された放射方向又 は周方向へ延びる凹部を設けても良い。
【0029】 更に図5(a)〜(c)に示すものは、前記紐状駆除体2の変形例である。 図5(a)のものは、前記棒状取り付け部2cに略くの字形の支持アーム2f の中央部を連設し、この支持アーム2fに複数本の枝状チェーン2g…の一端を 適宜間隔毎に垂下するように連結すると共に、複数個の海中フロート3c…を連 結し、これら海中フロート3c…が海流や波などの自然力で動くことにより、該 枝状チェーン2g…をブロック表面1aに沿って移動させる構成が、前記図1及 び図2に示した実施例とは異なり、それ以外の構成は図1及び図2に示した実施 例と同じものである。
【0030】 図示例の場合には、棒状取り付け部2cに対して支持アーム2fの中央部を遊 動自在に嵌挿させることにより、該棒状取り付け部2cがブロック1上端の係合 穴1b内で回転しなくても、支持アーム2f及び枝状チェーン2g…の全体がブ ロック表面1aに沿ってスムーズに周方向へ旋回移動するようになっている。 更に必要に応じて支持アーム2fに複数枚の潮流受け板2h…を固着すること より、潮流の変化に伴って支持アーム2f及び枝状チェーン2g…の全体が合わ せて周方向へ旋回移動するようにしても良い。
【0031】 図5(b)のものは、前記棒状取り付け部2cに支持アーム2fの中央部を連 設し、この支持アーム2fに一連のチェーン2i…を等間隔毎に連結して夫々が 略半円状に垂下するように掛け渡すと共に、複数個の海中フロート3c…を連結 し、これら海中フロート3c…が海流や波などの自然力で動くことにより、該チ ェーン2i…の半円状垂下部をブロック表面1aに沿って移動させる構成が、前 記図1及び図2に示した実施例とは異なり、それ以外の構成は図1及び図2に示 した実施例と同じものである。
【0032】 図5(c)のものは、前記棒状取り付け部2cに対して、並列な複数連のチェ ーン2j…の基端が係止リング2eを介して連結され、これらチェーン2j…の 先端側に例えばロープなどの連絡紐3aを介してフロート(浮玉)3が接続され ると共に、必要に応じて上記チェーン2j…の途中に一個又は複数個の海中フロ ート3bを連結し、このフロート(浮玉)3及び海中フロート3bが海流や波な どの自然力で動くことにより、該チェーン2j…をブロック表面1aに沿って移 動させる構成が、前記図1及び図2に示した実施例とは異なり、それ以外の構成 は図1及び図2に示した実施例と同じものである。
【0033】 従って、図5(a)〜(c)に示すものは、水面S上から棒状取り付け部2c を装着するだけで、図1及び図2に示した実施例と同様に海流や波などの自然力 により、ブロック表面1aの有害な付着物を取り除いてフレッシュな表面が露出 する。 その結果、簡単な作業でブロック表面1aの自掃機能を持たせることができる という利点がある。
【0034】 尚、前示実施例では、沈設型人工漁礁Aを海中の岩場に沈めて海藻定着用に使 用される場合を示したが、これに限定されず、海中の岩場以外に別の目的で設置 しても良い。 更に紐状駆除体2の基端に連結された棒状の取り付け部2cを、ブロック1上 端中心部の係合穴1bに嵌挿して装着させる場合を示したが、これに限定されず 、図示せぬが例えばブロック1の上端中心部に突設した鉛直な棒状物に対して、 紐状駆除体2の他端に連結されたリングを嵌挿して抜け止めすることにより装着 させるなど、水面S上から簡単な作業で装着できれば、それ以外の構造であって も良い。
【0035】 また、ブロック1の上部を多角錘形状か又は円錐形状に形成したが、これに限 定されず、例えば半球状などのドーム型であっても良い。 更に、ブロック1の表面1aには紐状駆除体2の摺動に邪魔とならない形状の 乱流発生手段4を設けたが、これに限定されず、乱流発生手段4を設けずに平ら な表面のみでも良い。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のうち請求項1記載の考案は、水面上から紐状駆 除体の取り付け部を装着するだけで、フロートが水流や波で動くと、それに伴い 紐状駆除体がブロックの表面に沿って周方向へ回移動しながら摺動することによ り、該ブロック表面の有害な付着物を取り除いてフレッシュな表面が露出するの で、簡単な作業でブロック表面の自掃機能を持たせることができる。 従って、潜水夫やクレーン船などの大型機械を使わなければブロック表面の清 掃作業ができなかった従来のものに比べ、潜水夫や大型機械を必要とせずに生産 者のみで手軽にメンテナンスが可能となり、大幅な省力化を実現できて費用の低 減が図れる。
【0037】 請求項2の考案は、請求項1の考案の効果に加えて、不毛期間に亘って紐状駆 除体を装着することにより、海藻の着生に悪影響を与えることなく、海藻着生用 のブロック表面がリフレッシュされ、このフレッシュなコンクリート面に海中を 漂う海藻の胞子が付着して、次年度においても海草が確実に着生するので、当初 の高い海草の着生率及びウニ・アワビの蝟集効果を長期に亘って持続しながら永 年に亘り維持管理が生産者自身で行える藻場を広げることができる。 従って、「磯焼け」による藻場の復元に貢献でき、昆布やウニ・アワビなどの 商品価値の高い水産資源の蝟集・育成を高めることができる。
【0038】 請求項3の考案は、請求項1または2の考案の効果に加えて、紐状駆除体の摺 動に邪魔とならない形状の乱流発生手段により、ブロック表面沿いに海水の乱流 が発生して、海水に含まれる海藻の栄養分が多く供給されるので、ブロック表面 1aの自掃機能を低下させずに海草の着生率及び育成率を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す沈設型人工漁礁の一
部切欠正面図であり、紐状駆除体の装着状態を実線で示
している。
【図2】 同平面図である。
【図3】 本考案の他の実施例を示す沈設型人工漁礁の
一部切欠正面図であり、紐状駆除体の装着状態を実線で
示している。
【図4】 同平面図である。
【図5】 (a)〜(c)は紐状駆除体の変形例を示し
た部分的な縮小正面図である。
【符号の説明】
S 水面 1 ブロック 1a 表面(ブロック表面) 1b 上端中心部
(係合穴) 2 紐状駆除体 2c 取り付け部
(棒状取り付け部) 3 フロート 4 乱流発生手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の表面(1a)が平らな山形状に形
    成されたブロック(1)と、水より重い紐状駆除体
    (2)と、この紐状駆除体(2)に接続されたフロート
    (3)とを備え、上記ブロック(1)の上端中心部(1
    b)に対して紐状駆除体(2)の取り付け部(2c)が
    上下方向へ着脱自在に係合する構造とし、水面(S)上
    からブロック(1)の上端中心部(1b)に対して紐状
    駆除体(2)の取り付け部(2c)を装着すると共に、
    フロート(3)が水流や波で動くことにより、該紐状駆
    除体をブロック(1)の表面(1a)に沿って周方向へ
    旋回移動しながら摺動させ、該ブロック表面(1a)の
    有害な付着物を取り除いてフレッシュな表面を露出させ
    ることを特徴とする沈設型人工漁礁。
  2. 【請求項2】 前記水面(S)上からブロック(1)の
    上端中心部(1b)に対して紐状駆除体(2)の取り付
    け部(2c)を装着する時期が、採漁期の後から海藻の
    発芽期の前までの不毛期間のみである請求項1記載の沈
    設型人工漁礁。
  3. 【請求項3】 前記ブロック(1)の表面(1a)に、
    紐状駆除体(2)の摺動に邪魔とならない形状の乱流発
    生手段(4)を設けて、ブロック表面(1a)に沿って
    海水の乱流を発生させる請求項1または2記載の沈設型
    人工漁礁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018038332A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 スミリーフ株式会社 漁礁の清掃方法及び漁礁清掃装置
CN113951187A (zh) * 2021-11-29 2022-01-21 重庆交通大学 一种漂流性鱼卵胚体发育试验装置

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