JP3087595B2 - 圧接コネクタ - Google Patents

圧接コネクタ

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JP3087595B2
JP3087595B2 JP07026004A JP2600495A JP3087595B2 JP 3087595 B2 JP3087595 B2 JP 3087595B2 JP 07026004 A JP07026004 A JP 07026004A JP 2600495 A JP2600495 A JP 2600495A JP 3087595 B2 JP3087595 B2 JP 3087595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被覆電線に対して分岐接
続を行うための圧接コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧接コネクタとして、図19に
示した圧接ジョイントコネクタが公知である。これは、
コネクタハウジング1に例えば2本の電線挿通路2が形
成されており、ここに幹線3と分岐線4とを挿入して圧
接端子5を圧入することにより両電線3,4間を導通さ
せる構成である。圧接端子5を圧入した回路状態を模式
的に表すと、図20のようになり、幹線3から分岐線4
が圧接端子5を介して分岐された状態となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
ジョイントコネクタでは、分岐回路数を例えば2回路に
増やそうとすれば、図21に示すように幹線3と分岐線
4とを2本ずつ必要とするから、計4本の電線挿通路2
を必要としてコネクタハウジング1の大形化が避けられ
ないという問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、全体の大形化をできるだけ抑えながら
回路数を増大させることができる圧接コネクタを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の圧接コネクタ
は、複数本の電線挿通路を有するコネクタハウジング
と、前記電線挿通路内に配置され、幹線となる2本の電
線と、前記電線挿通路内に配置され、分岐線となる1本
の電線と、前記幹線となる2本の電線のうちの一方の電
線と、前記分岐線となる電線とに圧入されることで、そ
の両電線を相互導通状態とする第1圧接端子と、この第
1圧接端子が圧入された前記分岐線となる電線と、前記
幹線となる2本の電線のうちの他方の電線とに圧入され
ることで、その両電線を相互導通状態とする第2圧接端
子と、前記コネクタハウジングに設けられ、前記分岐線
となる電線を前記第1と第2の両圧接端子間において切
断するための電線切断口とを備えてなり、この電線切断
口において前記分岐線となる電線を切断することによ
り、分断された2本の分岐線のうちの一方の分岐線が1
つの前記幹線から分岐するとともに他方の分岐線が他の
前記幹線から分岐した2回路が得られる構成としたとこ
ろに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0006】この構成において、さらにコネクタハウジ
ングに蓋部材を開閉可能に設け、この蓋部材に電線切断
口内から所定の電線挿通路内に圧入され、分岐線となる
電線を前記第1と第2の両圧接端子間において切断する
切断刃を設けるようにしてもよい(請求項2の発明)。
【0007】或いは、請求項1の発明において、所定の
圧接端子に、分岐線となる電線を前記第1と第2の両圧
接端子間において切断するための切断刃を一体に設けて
もよく(請求項3の発明)、この場合に、さらにコネク
タハウジングに蓋部材を設け、この蓋部材に、その閉鎖
変位に伴い電線を切断刃に押し付けて切断するための押
圧部材を設ける構成とすることもできる(請求項4の発
明)。
【0008】また、複数本の電線挿通路を有するコネク
タハウジングと、前記電線挿通路内に配置され、幹線と
なる2本の電線と、前記電線挿通路内に配置され、分岐
線となる1本の電線と、前記幹線となる2本の電線のう
ちの一方の電線と、前記分岐線となる電線とに圧入され
ることで、その両電線を相互導通状態とする第1圧接端
子と、この第1圧接端子が圧入された前記分岐線となる
電線と、前記幹線となる2本の電線のうちの他方の電線
とに圧入されることで、その両電線を相互導通状態とす
る第2圧接端子と、前記コネクタハウジングに前記電線
挿通路に連なるように形成された電線切断口と、この電
線切断口から所定の電線挿通路内に圧入され、前記分岐
線となる電線を前記第1第2の両圧接端子間において切
断する切断刃とを備えてなり、この切断刃によって前記
分岐線となる電線を切断することにより、分断された2
本の分岐線のうちの一方の分岐線が1つの前記幹線から
分岐するとともに他方の分岐線が他の前記幹線から分岐
した2回路が得られる構成とすることもできる(請求項
5の発明)。
【0009】また、請求項1ないし請求項5の各発明に
おいて、切断された電線の切断端面を覆うように位置す
る絶縁部材を設けることが好ましく(請求項6の発
明)、その絶縁部材は、コネクタハウジングに設けた蓋
部材に一体に設けることもできる(請求項7の発明)。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、複数本の電線をコ
ネクタハウジングの電線挿通孔に収容し、それらの所定
の電線に圧接端子を圧入してその電線に対して圧接端子
を導通させる。このとき、分岐線となる1本の電線に対
しては、その長さ方向の2カ所に第1と第2の圧接端子
を圧入する。この後、電線切断口から例えば電線切断工
具を挿入して分岐線となる電線第1と第2の圧接端子
において切断すれば、その電線の両側が電気回路的に
切り離されて独立した2本の分岐線となる。
【0011】請求項2の発明によれば、コネクタハウジ
ングの電線挿通路に電線を収容して圧接端子を圧入し、
コネクタハウジングの蓋部材を閉鎖すると、その閉鎖変
位に伴い蓋部材に設けられた切断刃が電線切断口から所
定の電線挿通路内に進入する。この結果、分岐線となる
電線第1と第2の圧接端子間において切断刃が切断す
ることになり、その電線の両側が電気回路的に切り離さ
れて独立した2本の分岐線となる。
【0012】また、請求項3の発明では、切断刃が圧接
端子に一体に設けられており、これを利用して電線を切
断することができる。さらに、請求項4の発明では、蓋
部材に押圧部材が設けられているから、コネクタハウジ
ングの蓋部材を閉鎖すると、その閉鎖変位に伴い押圧部
材が分岐線となる電線を上記切断刃に押し付けて電線を
切断する。これにて、その電線の両側が電気回路的に切
り離されて独立した2本の分岐線となる。
【0013】請求項5の発明では、切断刃がコネクタハ
ウジングとは別部品として準備され、これが電線切断口
内から所定の電線挿通路内に圧入されて分岐線となる電
第1と第2の圧接端子間において切断する。
【0014】また、請求項6の発明では絶縁部材が電線
の切断端面を覆うように位置して芯線の露出を防止す
る。さらに、請求項7の発明によれば、蓋部材を閉鎖す
ることにより絶縁部材が電線の切断端面を覆う部位に位
置される。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、切断された1
本の電線が2回路として独立するようになるから、少な
い電線数で多くの分岐回路を確保でき、圧接コネクタ全
体として小型化を可能にできる。
【0016】さらに、請求項2及び請求項4の発明によ
れば、コネクタハウジングの蓋部材を閉鎖することによ
り電線の切断を自動的に行うことができて作業上合理的
であり、また、請求項3の発明によれば、圧接端子を利
用して切断刃も形成できるのでコストダウンも可能にな
る。また、請求項5の発明によれば、切断刃を電線切断
口に圧入することによって電線切断が行われるから、そ
の作業が簡単である。加えて、請求項6の発明では電線
の切断端面を絶縁部材によって覆うことができるから簡
単に絶縁性を確保でき、しかも、その絶縁部材を蓋部材
に一体に設けた請求項7の発明では、蓋部材を閉鎖する
という作業により絶縁確保の作業が行われることにな
り、作業上の合理化が可能となる。
【0017】
【実施例】
<第1実施例>以下、本発明を圧接ジョイントコネクタ
に適用した第1実施例について図1ないし図6を参照し
て説明する。
【0018】コネクタハウジング11は合成樹脂製であ
り、図1に示すように受板12と押さえ板13とを僅か
の隙間を隔てて対向し、側部において連結された形態と
なっており、その連結部にセルフヒンジ部14を介して
蓋部材に相当する蓋板15が一体成形されている。ま
た、受板12と押さえ板13との対向面には例えば3本
の凹部が形成されて3本の電線挿通路16aないし16
cが形成され、ここに3本の被覆電線W1〜W3を収容
可能になっている。また、コネクタハウジング11のう
ち図3中の左寄りの側部には3本の電線挿通路16a〜
16cに跨がる第1端子圧入口18が形成され、右寄り
の側部には2本の電線挿通路16b,16cに跨がる第
2端子圧入口19が形成されている。
【0019】一方、上記各端子圧入口18、19に対応
して2個の圧接端子21、22が設けられている。第1
圧接端子21は第1端子圧入口18に挿入可能な大きさ
に形成されており、両端寄りに2本の圧入スリット21
a、21cを備えると共に中央に逃げ凹部21bを有す
る。2本の圧入スリット21a及び21cは、コネクタ
ハウジング11の両端寄りに位置する2本の電線挿通路
16a及び16c内に収容された電線W1、W3に圧入
可能で、圧入されることによって両被覆電線W1、W3
の各芯線に接触して両電線W1,W3を相互導通状態に
する。なお、中央の電線挿通路16bに収容された被覆
電線W2は第1圧接端子21の逃げ凹部21b内を通過
するようになり、電気的に絶縁されたままである。
【0020】また、第2圧接端子22は第2端子圧入口
19に挿入可能な大きさに形成されており、やはり2本
の圧入スリット22b,22cを備え、各圧入スリット
22b,22cは、電線挿通路16b及び16c内に収
容された電線W2及びW3に圧入可能で、圧入されるこ
とによって両被覆電線W2、W3の各芯線に接触して両
電線W2,W3を相互導通状態にする。従って、この実
施例では、電線挿通路16cに収容された電線W3だけ
には、その長さ方向の2箇所に第1及び第2の各圧接端
子21、22がそれぞれ圧入されるようになっている。
【0021】また、コネクタハウジング11には、上記
電線W3のための電線挿通路16cに連なってこれを横
断するような電線切断口23が形成されている。これは
受板12及び押さえ板13を切り欠くようにして形成さ
れ、ここに電線W3を切断するためのニッパー等の切断
工具(図示せず)の刃先を挿入できるようになってい
る。また、前記蓋板15の裏面側には絶縁部材に相当す
る絶縁板24が一体に突設され、蓋板15をセルフヒン
ジ部14を中心とした閉鎖回動させると、その絶縁板2
4が上記電線挿通路16cを横断する位置に進入するよ
うになっている。なお、蓋板15の自由端側にはロック
部25が直角の折曲げ状態で突設され、これが受板12
の端部に形成した係止凹部26に係合して蓋板15を閉
鎖状態にロック可能となっている。
【0022】さて、本実施例のジョイントコネクタを使
用して、例えば電源ライン及びアースラインの2本の幹
線から分岐を取るには、次のようにする。まず、蓋板1
5を開放した状態で、上記2本の幹線(被覆電線W1、
W2)をコネクタハウジング11の電線挿通路16a,
16b内に挿入し、次いで、分岐線となる1本の被覆電
線W3を電線挿通路16cに挿入する(図3参照)。こ
のように挿入された各電線W1〜W3は受板12及び押
さえ板13を押し開き傾向とするため、その弾発力によ
ってこの状態に仮保持される。そこで、2つの圧接端子
21、22を各端子圧入口18,19に挿入し、プレス
機或いはハンドツールにてこれらを各電線W1〜W3に
圧入する(図5参照)。この結果、3本の電線W1〜W
3が第1圧接端子21にて相互導通され、2本の電線W
2,W3が第2圧接端子21にて相互導通され、電気回
路的には図4に示すようになる。
【0023】この後、2個の圧接端子21、22が2箇
所に圧入された電線W3をコネクタハウジング11の電
線切断口23部分において例えばニッパーにて切断し、
蓋板15を閉鎖する。電線W3を切断すると、これは各
圧接端子W2,W3がそれぞれ圧入された左右2本の電
線W3a,W3bに分断され、その切断端面間に蓋板1
5の絶縁板24が挿入される(図5参照)。この状態で
は、電気的には図6に示すようになり、幹線W1に対し
て分岐線W3aが分岐し、幹線W2に対して分岐線W3
bが分岐した2回路が得られる。
【0024】このように本実施例によれば、切断された
1本の電線W3が2回路として独立するようになるか
ら、作業上は3本の電線を使用して分岐2回路を確保す
ることができる。このことは、コネクタハウジング11
に3本の電線挿通路16a〜16cを形成しておけばよ
いことを意味するから、圧接ジョイントコネクタ全体と
しては従来の3/4程度の小型化が可能となる。しか
も、特に本実施例では、蓋板15に絶縁板24を一体に
設けたから、圧接端子21、22の圧入作業が終わった
ところで、蓋板15を閉じるという単純な作業によっ
て、圧接端子21、22を覆ってこれらを確実に絶縁で
きると共に、切断された電線W3a,W3bの切断端面
間も併せて確実に絶縁することができる。
【0025】<実施例2>図7は本発明の第2実施例を
示す。前記第1実施例と相違するところは蓋板15の構
造にあり、その他の点は第1実施例と同様であるから、
同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】蓋板15に設けた絶縁板24は、この実施
例では先端をナイフエッジ状に形成して絶縁板24が切
断刃兼用になっている。各圧接端子21、22を圧入し
た後に蓋板15を閉鎖回動させ、ロック部25が係止凹
部26に係合するまで強く押し付けると、絶縁板24が
電線切断口23内に進入して電線W3を両断すると共
に、切断された電線W3a,W3bの切断端面間に分け
入って両者間を絶縁することになる。
【0027】この第2実施例の構造では、切断工具を使
用した電線W3の独立した切断工程が不要になるから、
作業上の合理化を図ることができる。なお、この実施例
において、電線W3が太い等の理由によって切断刃兼用
の絶縁板24の切断能力不足が懸念されるような場合に
は、例えば図8に示すように絶縁板24の中央に鋼製の
刃先27をインサート成形しておいてもよい。
【0028】<実施例3>次に、本発明の第3実施例を
図9ないし図14を参照して説明する。
【0029】この実施例で、やはりコネクタハウジング
31は合成樹脂により一体成形された受板32と押さえ
板33とからなり、セルフヒンジ部34を介して蓋板3
5が設けられている。受板32と押さえ板33との間に
は3本の電線挿通路36a〜36cが形成され、ここに
前記第1実施例と同様に3本の被覆電線W1〜W3を収
容可能になっている。また、コネクタハウジング11の
うち図10中の左寄りの側部には2本の電線挿通路36
b及び36cに跨がる第1端子圧入口38が形成され、
右寄りの側部には2本の電線挿通路36b,36cに跨
がる第2端子圧入口39が形成されている。
【0030】一方、上記各端子圧入口38、39に対応
して2個の圧接端子41が設けられている。両圧接端子
41は共に同一形状であって、共に電線W1〜W3のい
ずれかに圧入可能な2本の圧入スリット42を備え、上
記各端子圧入口38、39内に圧入可能である。従っ
て、この実施例では、中央の電線挿通路36bに収容さ
れた電線W2だけには、その長さ方向の2箇所に双方の
圧接端子41がそれぞれ圧入されるようになっている。
そして、コネクタハウジング11の中央には、上記電線
W2のための電線挿通路36bに連なってこれを横断す
るような電線切断口43が受板32及び押さえ板33を
切り欠くようにして形成されている。また、受板32に
おける電線切断口43の開口縁部には対向位置に凹部4
4が形成されている。
【0031】本実施例では、特に、上記コネクタハウジ
ング11とは別部品として絶縁部材に相当する絶縁ブロ
ック45が設けられている。この絶縁ブロック45はコ
ネクタハウジング11の電線切断口43内に挿入可能な
大きさをなしており、先端(図9において下端)がナイ
フエッジ状に尖っていて、中央の電線挿通路36b内に
進入可能である。なお、この絶縁ブロック45の上端面
にはコネクタハウジング11の凹部44に嵌合するスト
ッパ突片46が設けられている。なお、蓋板47の自由
端側にはロック部48が直角の折曲げ状態で突設され、
これが受板32の端部に形成した係止凹部49に係合し
て蓋板47を閉鎖状態にロック可能となっている。
【0032】本実施例のジョイントコネクタを使用し
て、2本の幹線から分岐を取るには、次のようにする。
まず、蓋板47を開放した状態で、上記2本の幹線(被
覆電線W1、W3)と、分岐線となる1本の被覆電線W
2をコネクタハウジング31の各電線挿通路36a〜3
6c内に挿入し、2個の圧接端子41を各端子圧入口3
8,39に挿入し、プレス機或いはハンドツールにてこ
れらを各電線W1〜W3に圧入する。この状態での電気
回路は図12のようになり、電線W1、W2が一方の圧
接端子41にて相互導通され、電線W2,W3が他方の
圧接端子41にて相互導通されていて、結局、中央の電
線W2には2個の圧接端子41が圧入された状態にあ
る。この後、電線切断口23に絶縁ブロック45を圧入
すると、電線W2が切断されて各圧接端子41がそれぞ
れ圧入された左右2本の電線W2a,W2bに分断さ
れ、その切断端面間に絶縁ブロック45が挿入された状
態になる(図13参照)。この状態では、電気的には図
14に示すようになり、幹線W1に対して分岐線W2a
が分岐し、幹線W3に対して分岐線W2bが分岐した2
回路が得られる。
【0033】このように本実施例によっても、切断され
た1本の電線W2が2回路として独立するようになるか
ら、作業上は3本の電線を使用して分岐2回路を確保す
ることができ、前記第1実施例と同様にジョイントコネ
クタの小型化が可能になるという効果を奏する。特に、
本実施例では、同一の圧接端子41を使用するから、部
品種類数が減少して一層のコストダウンが可能になる。
また、図示はしないが、この実施例においても切断刃兼
用の絶縁ブロック45の切断能力不足が懸念されるよう
な場合には、絶縁ブロック45を硬質プラスチックによ
り製造したり、その先端に例えば硬質プラスチックや鋼
製の刃先をインサート成形してもよい。
【0034】なお、本実施例の構造にて、圧接端子41
の圧入後に絶縁ブロック45を圧入しないでおけば、電
線W2が切断されないから、3本の被覆電線W1〜W3
を相互導通させるジョイントコネクタとして利用するこ
ともできる。
【0035】<実施例4>本発明の第4実施例を図15
ないし図19を参照して説明する。
【0036】この実施例では、コネクタハウジング51
は合成樹脂製であって上面と対向二側面とを開放した箱
形をなす。コネクタハウジング51の内部には、ガイド
壁52により区分された3本の電線挿通路53a〜53
cが形成され、ここに前記第1実施例と同様に3本の被
覆電線W1〜W3を収容可能になっている。また、コネ
クタハウジング51の二側壁部の上部には、後述する蓋
部材に相当する蓋板54をロックするための係止孔55
がそれぞれ形成され、底面部中央には電線切断口56が
形成されている(図17参照)。
【0037】コネクタハウジング51内には2個の圧接
端子57が設けられている。両圧接端子57は共に両端
部に一対の立上り壁部を有する同一形状である。一方の
立上り壁部は2本の電線挿通路53にわたる横幅寸法を
有し、図16に示すように電線W1〜W3のいずれかを
圧入可能な2本の圧入スリット58を備える。また、他
方の立上り壁部は一方の圧入スリット58に対向し、そ
の先端はナイフエッジ状に尖って切断刃59とされ、も
って圧接端子57に切断刃59が一体に設けられた形態
となっている。この2個の圧接端子57は、図17に示
すように、各切断刃59を中央の電線挿通路53b内で
電線切断口56の両側において対向状態となるようにコ
ネクタハウジング51内に収容されており、この実施例
では、中央の電線挿通路53bに収容された電線W2だ
けに、その長さ方向の2箇所に双方の圧接端子57がそ
れぞれ圧入されるようになっている。
【0038】一方、前記蓋板54にはロック爪60が突
設されており、コネクタハウジング51の開放上面を覆
った状態で係止孔55に係合して閉鎖状態にロックでき
る。また、蓋板54の下面には圧接端子57の各圧入ス
リット58に対応する圧入突起61が突設され、蓋板5
4の閉鎖によって電線挿通路53内に収容した被覆電線
W1〜W3を圧入スリット58に圧入できる。さらに、
蓋板54の中央であってコネクタハウジング11の電線
切断口56に対応する位置には、押圧部材に相当する押
圧突起62が一体成形され、蓋板54の閉鎖時にその先
端が電線切断口56内に進入するようになっている。
【0039】さて、本実施例のジョイントコネクタを使
用して、2本の幹線から分岐を取るには、次のようにす
る。まず、蓋板54を開放した状態で、上記2本の幹線
(被覆電線W1、W3)と、分岐線となる1本の被覆電
線W2をコネクタハウジング51の各電線挿通路53a
〜53c内に収容する(図17参照)。そして、蓋板5
4をコネクタハウジング11の開放上面にセットし、プ
レス機或いはハンドツールにて蓋板54をコネクタハウ
ジング11に押し付ける。すると、蓋板54の圧入突起
61にて各電線W1〜W3が圧接端子57の圧入スリッ
ト58に圧入されると共に、押圧突起62にて中央の電
線W2が切断刃59に押し付けられる。この結果、各電
線W1〜W3は圧接端子57に圧入され、電線W1、W
2が一方の圧接端子57にて相互導通され、電線W2,
W3が他方の圧接端子57にて相互導通される。また、
押圧突起62にて電線W2が切断刃59に押し付けられ
ることにより、電線切断口56部分が左右2本の電線W
2a,W2bに分断され、その切断端面間に押圧突起6
2が挿入された状態になる(図18参照)。この状態で
は、電気的には図21に示すようになり、幹線W1に対
して分岐線W2aが分岐し、幹線W3に対して分岐線W
2bが分岐した2回路が得られる。
【0040】このように本実施例によっても、切断され
た1本の電線W2が2回路として独立するようになるか
ら、作業上は3本の電線を使用して分岐2回路を確保す
ることができ、前記第1実施例と同様にジョイントコネ
クタの小型化が可能になるという効果を奏する。しか
も、この第4実施例では、単に蓋板54をハンドツール
やプレス機にてコネクタハウジング51に押し付けるだ
けで電線W1〜W3の圧入及び電線W2の切断、並びに
圧接端子57部分の絶縁確保という各工程を一挙に済ま
せることができ、作業上、極めて合理的である。さら
に、特に本実施例では、切断刃59を圧接端子57に一
体に設けているから、圧接端子と切断刃とを別々の部品
とする構成に比べて部品点数が少なくなり、製造コスト
を一層安価にすることができる。
【0041】<他の実施例>本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、例えば次のような実施態様も可能
であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0042】(1)前記各実施例では切断された電線の
切断端面を覆う絶縁部材を設ける構成としたが、これは
必須ではなく、切断された電線の切断端面が絶縁上必要
な空隙距離をもって離れるならば、絶縁部材を省略する
ことができる。また、絶縁部材を設けるにしても、その
形状は各実施例のような板状、ブロック状に限らず、単
純なピン形状や櫛歯形状、薄膜形状であってもよく、要
するところ、電線の切断端面間を絶縁できればよい。
【0043】(2)第3及び第4実施例では、3本の電
線W1〜W3のうち中央の電線W2を切断するようにし
たが、これに限らず、第1実施例のように外側の電線W
3を切断する構成でもよい。この場合には、電線W1と
電線W3とを相互接続する圧接端子と、電線W2と電線
W3とを相互接続する圧接端子とをコネクタハウジング
内に配置すればよい。
【0044】(3)上記各実施例では、3本の被覆電線
W1〜W3を使用した例を示したが、電線の本数は3本
に限られず、4本以上であってもよいことは勿論であ
る。
【0045】(4)各実施例では蓋板を設けているが、
本発明にこれは必須ではなく、テープ巻等の他の絶縁確
保手段を採用することもできる。
【0046】(5)第4実施例において押圧部材を省略
し、治具にて電線W2を切断刃59に押し付けて切断す
るようにしてもよい。
【0047】(6)上記各実施例では、ジョイントコネ
クタに適用した例を示したが、これに限らず、コネクタ
ハウジング内の圧接端子に電子部品を接続した構成のコ
ネクタに適用することもできる。
【0048】その他、本願発明は上記記述及び図面によ
って説明した実施例に限定されるものではなく、要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る圧接ジョイントコネ
クタの斜視図
【図2】同じくコネクタハウジングの断面図
【図3】同じく電線を挿入した状態の平面図
【図4】圧接端子の圧入後の状態を示す回路図
【図5】同じく圧接端子を電線に圧入した状態の平面図
【図6】電線の切断後の状態を示す回路図
【図7】本発明の第2実施例を示す圧接ジョイントコネ
クタの斜視図
【図8】第2実施例における変形した実施態様を示す絶
縁板部分の拡大断面図
【図9】本発明の第3実施例を示す圧接ジョイントコネ
クタの斜視図
【図10】コネクタハウジングの平面図
【図11】同じく電線を挿入した状態の断面図
【図12】同じく圧接端子の圧入後の状態を示す回路図
【図13】同じく電線切断後の状態を示す断面図
【図14】同じく電線の切断後の状態を示す回路図
【図15】本発明の第4実施例を示す圧接ジョイントコ
ネクタの斜視図
【図16】同じく圧接端子の斜視図
【図17】同じく蓋板の未閉鎖状態での縦断面図
【図18】同じく蓋板を閉鎖した状態で示す縦断面図
【図19】従来の圧接ジョイントコネクタの一例を示す
斜視図
【図20】従来の圧接ジョイントコネクタによる導通状
態を示す回路図
【図21】2回路の分岐状態を示す回路図
【符号の説明】
11,31,51…コネクタハウジング 15,35,47,54…蓋板 16…電線挿通路 18,19…端子圧入口 21,41,57…圧接端子 23,43,56…電線切断口 24…絶縁板 25…ロック部 26…係止凹部 36a〜36c…電線挿通路 45…絶縁ブロック 53a〜53c…電線挿通路 59…切断刃 62…押圧突起 W1,W3…被覆電線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−67474(JP,A) 特開 平5−205788(JP,A) 特開 昭49−15979(JP,A) 特開 平4−272673(JP,A) 特開 平5−227631(JP,A) 特開 平7−130409(JP,A) 実開 平4−14367(JP,U) 実開 昭57−188265(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24 H01R 9/03 H01R 12/08 H01R 12/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の電線挿通路を有するコネクタハ
    ウジングと、前記電線挿通路内に配置され、幹線となる2本の電線
    と、 前記電線挿通路内に配置され、分岐線となる1本の電線
    と、 前記幹線となる2本の電線のうちの一方の電線と、前記
    分岐線となる電線とに圧入されることで、その両電線を
    相互導通状態とする第1圧接端子と、 この第1圧接端子が圧入された前記分岐線となる電線
    と、前記幹線となる2本の電線のうちの他方の電線とに
    圧入されることで、その両電線を相互導通状態とする第
    2圧接端子と、 前記コネクタハウジングに設けられ、前記分岐線となる
    電線を前記第1と第2の両圧接端子間において切断する
    ための電線切断口とを備えてなり、この電線切断口において前記分岐線となる電線を切断す
    ることにより、分断された2本の分岐線のうちの一方の
    分岐線が1つの前記幹線から分岐するとともに他方の分
    岐線が他の前記幹線から分岐した2回路が得られる構成
    としたことを特徴とする 圧接コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1の圧接コネクタにおいて、さら
    にコネクタハウジングには蓋部材が開閉可能に設けられ
    ると共にその蓋部材に電線切断用の切断刃が前記電線切
    断口内から所定の電線挿通路内に進入可能に設けられ、
    蓋部材の閉鎖変位に伴い前記切断刃が前記分岐線となる
    電線を前記第1と第2の両圧接端子間において切断する
    ように構成されていることを特徴とする圧接コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1の圧接コネクタにおいて、所定
    の圧接端子に、前記分岐線となる電線を前記第1と第2
    の両圧接端子間において切断する切断刃が一体に設けら
    れていることを特徴とする圧接コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3の圧接コネクタにおいて、さら
    にコネクタハウジングには蓋部材が設けられ、この蓋部
    材に、その閉鎖変位に伴い前記電線を前記切断刃に押し
    付けて切断するための押圧部材が設けられていることを
    特徴とする圧接コネクタ。
  5. 【請求項5】 複数本の電線挿通路を有するコネクタハ
    ウジングと、前記電線挿通路内に配置され、幹線となる2本の電線
    と、 前記電線挿通路内に配置され、分岐線となる1本の電線
    と、 前記幹線となる2本の電線のうちの一方の電線と、前記
    分岐線となる電線とに圧入されることで、その両電線を
    相互導通状態とする第1圧接端子と、 この第1圧接端子が圧入された前記分岐線となる電線
    と、前記幹線となる2本の電線のうちの他方の電線とに
    圧入されることで、その両電線を相互導通状態とする第
    2圧接端子と、 前記コネクタハウジングに前記電線挿通路に連なるよう
    に形成された電線切断口と、 この電線切断口から所定の電線挿通路内に圧入され、前
    記分岐線となる電線を前記第1第2の両圧接端子間にお
    いて切断する切断刃とを備えてなり、この切断刃によって前記分岐線となる電線を切断するこ
    とにより、分断された2本の分岐線のうちの一方の分岐
    線が1つの前記幹線から分岐するとともに他方の分岐線
    が他の前記幹線から分岐した2回路が得られる構成とし
    たことを特徴とする 圧接コネクタ。
  6. 【請求項6】 切断された電線の切断端面を覆うように
    位置する絶縁部材が設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項5のいずれかに記載の圧接コネク
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項6の圧接コネクタにおいて、さら
    にコネクタハウジングには蓋部材が開閉可能に設けら
    れ、この蓋部材に、その閉鎖変位に伴い前記電線の切断
    端面を覆う部位に位置される絶縁部材が一体に設けられ
    ていることを特徴とする圧接コネクタ。
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