JP3086677U - 自己散熱ファン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己散熱ファンを提供する。 【解決手段】 本ファンは、フレーム、固定子構造、マ
グネットリング、ハウジング、動的ファンブレード構造
からなる。フレームは固定子構造をを収納するベースを
備える。固定子構造は少なくとも一つのコイルを備え
る。マグネットリングは前記固定子構造に結合され、ハ
ウジングがマグネットリングに結合され、ハウジング
は、少なくとの一つの外縁が隣接された第一散熱孔を備
える。動的ファンブレード構造はハウジングに結合され
る。動的ファンブレード構造のハブの周囲は、少なくと
も一つの第二散熱孔を備え、第一散熱孔に対応してい
る。第一散熱孔及び第二散熱孔はコイルの斜め上方に位
置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はファンに関するもので、特に自己散熱が良好なファンに関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

ファンにとって、コイルが生じるようなその内部のエネルギーは、散逸を強化 しなければならない。さもなくば、累積したエネルギーはその他の電気素子の効 能を低下させファンを焼いてしまう。しかし、公知技術の散熱方式は以下のよう な欠点が存在する。

【０００３】 図１Ａ及び図１Ｂで示されるように、公知ファンはフレーム１０、固定子構造 ２０、マグネットリング３０、ハウジング５０及び動的ファンブレード構造６０ からなる。

【０００４】 図１Ａは公知のファンの分解図で、図１Ｂは図１Ａによる断面図である。フレ ーム１０はベース１１を備える。固定子構造２０はベース１１上に形成され、こ の固定子構造２０は数個のコイル２１（図１Ｂでのみ示される）を備える。マグ ネットリング３０は固定子構造２０を環繞している。ハウジング５０はリング３ ０に結合され、ハウジング５０は、図１Ａの拡大部分で示されるように、数個の 散熱孔５１及び数個の接続孔５２を備える。散熱孔５１はハウジング５０の上表 面及びコイル２１の上方に位置し、接続孔５２は散熱孔５１の外縁を環繞してい る。動的ファンブレード構造６０のハブ６１は中央開口６５を更に備え、散熱孔 ５１を露出する。動的ファンブレード構造６０はハウジング５０に連結されてい る。

【０００５】 図１Ｂ及び図１Ｃを参照する。図１Ｃは図１Ａの公知のファンの上視図である 。散熱孔５１はコイル２１の上方に位置するため、上から見ると、コイル２１の 一部分は外界で露出している。公知のファンの欠点は、コイル２１の上に異物が 落ちやすいことである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、自己散熱良好で異物がコイルに落ちないファンを提供することを目 的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の自己散熱良好なファンは、フレーム、固定子構造、マグネットリング 、ハウジング、動的ファンブレード構造、からなる。フレームはベース及び複数 の選択的に形成する静的ファンブレードを備える。固定子構造はベースに形成さ れ、固定子構造は、複数のコイル及びその他の素子を備え、例えば、回路板及び 回路板に形成された電気素子（例えば駆動ＩＣ及びホール素子）などである。

【０００８】 マグネットリングは固定子構造に結合され、例えば、マグネットリングは固定 子を環繞している。ハウジングはマグネットリングに結合され、ハウジングはコ ップ状をなし、少なくとも一つの第一散熱孔を備え、第一散熱孔はハウジングの 表面の外縁に隣接している。動的ファンブレード構造のハブの周囲は少なくとも 一つの第二散熱孔を備え、前記第一散熱孔に対応している。又は、動的ファンブ レード構造のハブは中央開口を備え、この中央開口はハウジングの一部分を露出 すると共に、中央開口の周囲は少なくとも一つの第二散熱孔を備え、第一散熱孔 に対応している。

【０００９】 動的ファンブレード構造はハウジングを結合し、例えば、複数の凸柱により前 記第一散熱孔に結合されている、注目すべきことは、第一散熱孔の数は凸柱より 多いことである。

【００１０】 本考案の第一散熱孔と第二散熱孔はコイルの正上方に位置するのではなく、例 えば、第一散熱孔と第二散熱孔はリングの上方に位置する。又は、第一散熱孔と 第二散熱孔はコイル末端の斜め上方に位置する。又は、ハウジング或いは動的ブ レード構造を上から見ると、コイルの如何なる部分も見えない。これにより、異 物は直接コイルに落ちることがない。この他、第一散熱孔と第二散熱孔は外界と 熱交換をする経路を更に備え、これにより、固定子構造上のコイルに対し散熱を 施す。即ち、コイルが生じる熱は累積されない。本考案のファンの回転速度は公 知技術より増加することが出来、ファンの寿命も延長できる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

上述した本考案の目的、特徴、及び長所をより一層明瞭にするため、以下に本 考案の好ましい実施の形態を挙げ、図を参照にしながらさらに詳しく説明する。

【００１２】 本考案は自己散熱良好なファンを提供する。図２Ａ、図２Ｂ及び図３で示され るように、本考案のファンは、少なくとも、 フレーム１００と、固定子構造２００と、マグネットリング３００と、ハウジ ング５００と、動的ファンブレード構造６００とからなる。

【００１３】 図２Ａ、図２Ｂ及び図３はそれぞれ、本考案のファンの分解図と部分拡大図、 もう一つの実施例の分解図と拡大図、図２のファンの上視図を示している。

【００１４】 フレーム１００はベース１１０及び複数の選択的に形成する静的ファンブレー ド１２０を備える。固定子構造２００はベース１１０に形成され、複数のコイル ２１０（図３の径方向コイル或いは軸方向のコイル（図示せず））及びその他の 素子、例えば、固定子構造２００は回路板２２０及び回路板２２０に形成された 電気素子（駆動ＩＣ及びホール素子（図示せず））を備える。これらの素子は本 考案の重要点ではないので、詳述しない。

【００１５】 図２Ａ、図２Ｂ及び図３を参照すると、マグネットリング３００は、固定子構 造２００に結合され、例えば、マグネットリング３００は、固定子構造２００を 環繞している。ハウジング５００はマグネットリング３００に結合され、ハウジ ング５００はコップ状をなしており、回転軸（図示せず）及び少なくとも一つの 第一散熱孔５１０を備え（図２Ａ及び図３の拡大図で示される）、第一散熱孔５ １０はハウジング５００の表面の外縁に隣接している。

【００１６】 引き続き、図２Ａ、図２Ｂ及び図３を参照すると、動的ファンブレード構造６ ００がハウジング５００に形成され、例えばハブ６１０上の少なくとも一つの下 方に延伸した凸柱６３０により、第一散熱孔５１０に結合される。注目すべきこ とは、第一散熱孔５１０の数は、凸柱６３０の数より多いことである。この他、 動的ファンブレード構造のハブ６１０の周囲は少なくとも一つの第二散熱孔６２ ０を備え、第一散熱孔５１０に対応している。

【００１７】 或いは、図２Ａで示されるように、動的ファンブレード構造６００のハブ６１ ０は中央開口６１５を備え、この中央開口６１５はハウジング５００の一部分を 露出すると共に、中央開口６１５の周囲は少なくとも一つの第二散熱孔６２０を 備え、第一散熱孔５１０に対応している。

【００１８】 図３及び図４を参照する。図４は本考案のファンの上視図である。注目すべき ことは、本考案中の第一散熱孔５１０及び第二散熱孔６２０は、コイル２１０（ 点線で示される）正上方に位置するのではなく、例えば、第一散熱孔５１０と第 二散熱孔６２０はマグネットリング３００の上方に位置する。又、第一散熱孔５ １０と第二散熱孔６２０は、コイル２１０末端の斜め上方に位置する。又は、図 ４で示されるように、ハウジング５００或いは動的ブレード構造６００を上から 見ると、第一散熱孔５１０及び第二散熱孔６２０からコイルの如何なる部分も見 えない。これにより、異物は直接コイル２１０に落ちることがない。この他、第 一散熱孔５１０と第二散熱孔６２０は外界と熱交換をする経路を更に備え、例え ば、外界環境の気流は第一３熱孔５１０及び第二散熱孔６２０により、ハウジン グ５００内に流れる。これにより、第一散熱孔５１０と第二散熱孔６２０は、固 定子構造２００が生じる熱を散熱し、例えば、固定子構造２００上のコイル２１ ０に対し散熱する。即ち、コイル２１０が生じる熱は累積されない。本考案のフ ァンの回転速度は公知技術より増加することが出来、ファンの寿命も延長できる 。

【００１９】 本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に 限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域 を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本考案の保護 範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。

【００２０】

【考案の効果】

ファンの寿命が延長できる。

【図面の簡単な説明】

【図１Ａ】公知のファンの分解図である。

【図１Ｂ】図１Ａの公知のファンの断面図である。

【図１Ｃ】図１Ａの公知のファンの上視図である。

【図２Ａ】本考案のファンの分解図である。

【図２Ｂ】本考案のファンのもう一つの分解図である。

【図３】図２Ａのファンの断面図である。

【図４】図２Ａのファンの上視図である。

【符号の説明】

１００ フレーム １１０ ベース ２００ 固定子構造 ２１０ コイル ３００ マグネットリング ５００ ハウジング ６１５ 中央開口 ６００ 動的ファンブレード構造 １２０ 静的ファンブレード ５１０ 第一散熱孔 ６１０ ハブ ６２０ 第二散熱孔 ６３０ 凸柱

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースを備えるフレームと、 前記ベースに形成され、少なくとも一つのコイルを備え
   る固定子構造と、 前記固定子構造に結合されるマグネットリングと、 前記マグネットリングに結合され、少なくとも一つの第
   一散熱孔がその外縁に隣接するハウジングと、 前記ハウジング上に形成され、ハブが少なくとも一つの
   第二散熱孔を備え、前記第二散熱孔が前記第一散熱孔に
   対応している動的ファンブレード構造とを有し、 前記第一散熱孔及び前記第二散熱孔は前記コイル末端の
   斜め上方に位置することを特徴とする自己散熱ファン。
2. 【請求項２】 前記第一散熱孔及び前記第二散熱孔は前
   記コイルの上方に形成されることを特徴とする請求項１
   に記載のファン。
3. 【請求項３】 前記フレームは複数の静的ブレードを更
   に備えることを特徴とする請求項１に記載のファン。
4. 【請求項４】 前記固定子構造は、少なくとも一つの駆
   動ＩＣ及びホール素子を更に備えることを特徴とする請
   求項１に記載のファン。
5. 【請求項５】 前記動的ファンブレード構造のハブは少
   なくとも一つの凸柱を更に備え、前記ハウジングの第一
   散熱孔を結合することを特徴とする請求項１に記載のフ
   ァン。
6. 【請求項６】 前記第一散熱孔の数は前記凸柱の数より
   多いことを特徴とする請求項５に記載のファン。