JP3086384U - 両面テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 略直線的で綺麗な破断状態が得られ、破断部
分の貼着力や接着強度を損なう虞れが無く、任意の切込
線部分で簡単に且つ確実に破断でき、切込線を簡単に設
けられ、構成簡素で、製造し易く、量産に適し、低廉
で、経済的で、確実な接着力を発揮できる両面テープを
提供する。 【解決手段】 表裏両面が粘着可能な粘着テープ基体１
と、粘着テープ基体１の表面に剥離可能に貼着する剥離
テープ２とからなり、長手方向に沿って適宜間隔に配す
ると共に、幅方向に沿う略ミシン目状の切込線３を、剥
離テープ２及び粘着テープ基体１の同位置に夫々設け、
剥離テープ２に設ける切込線３ａは、剥離テープ２を貫
通し、粘着テープ基体１に設ける切込線３ｂは、剥離テ
ープ２がわから粘着テープ基体１の厚みの１〜５０％程
度の深さとなるよう形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、粘着テープの表面に剥離テープを剥離可能に貼着してある所謂両面 テープであって、粘着テープ基体と剥離テープとに夫々設けた略ミシン目状の切 込線部分を利用して、貼着力や接着強度等を損なうことなく、簡単に、確実に、 且つ綺麗に破断でき、しかも、その構成がより簡素となるように工夫した両面テ ープに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の両面テープにあっては、種々のものが提案されており、例えば 、実開昭６３−１４００４３号公報に掲載されているような切り込み入り両面テ ープや、実開平１−７８１４９号公報に掲載されているようなミシン目入り両面 テープや、実開平７−３３９５６号公報に掲載されているようなミシン目入り両 面粘着テープや、実用新案登録第３０５６３３５号公報に掲載されているような 両面テープ等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前述の如き切り込み入り両面テープにあっては、剥離紙にはミシン 目状の切り込みを設け、テープには直線状の切り込みを設けてあるため、構成が 複雑となり、その製造が面倒となる難点があった。

【０００４】 また、前述の如きミシン目入り両面テープにあっては、両面糊がライナー紙に 密着した状態でミシン目が両者を貫通して設けてあるため、手指によってミシン 目部分を破断した時に、ミシン目状の切込線の間にある切残し部分が引き千切ら れるようになり、その際、この部分が若干伸びてミシン目状の切込線部分より突 出するようになる。そのため、破断端部が綺麗に破断され難い難点や、破断端部 の貼着力が低下して、接着強度が劣化する等の難点があった。加えて、被接着物 の角部等に両面テープのミシン目部分が位置した時、ミシン目の切込線部分が開 いてその部分の接着強度が低下する虞れ等もあった。

【０００５】 更に、前述の如きミシン目入り両面粘着テープにあっては、両面粘着テープの 剥離紙にのみミシン目を設けてあるため、手指によってミシン目部分を破断した 時に、両面粘着テープが綺麗に破断され難い難点があった。しかも、破断端部の 貼着力が低下して、接着強度が劣化する虞れ等もあった。

【０００６】 そして、前述の如き両面テープにあっては、剥離紙にはミシン目部を設け、両 面粘着シートには直線状の切断部を設けてあるため、構成が複雑となり、その製 造が面倒となる難点や、切断部で細かく切断されている両面粘着シートが剥離紙 から簡単に離れてしまう難点等があった。加えて、被接着物の角部等に両面粘着 シートの切断部が位置した時、切断部の間隔が開いてその部分の接着強度が低下 する虞れ等もあった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、前述の如き難点等を解消して、貼着力や接着強度等を損な うことなく、簡単に、確実に、且つ綺麗に破断でき、しかも、構成が簡素で、製 造し易く、量産に適し、低廉で、経済性の優れた両面テープを提供すべく考案さ れたもので、具体的には、表裏両面が粘着可能な粘着テープ基体１と、この粘着 テープ基体１の表面に剥離可能に貼着される剥離テープ２とからなる両面テープ に於いて、長手方向に沿って適宜間隔に配されると共に、幅方向に沿うような略 ミシン目状の切込線３を、剥離テープ２及び粘着テープ基体１の同位置に夫々設 け、剥離テープ２に設けられる切込線３ａは、剥離テープ２を貫通するように形 成し、粘着テープ基体１に設けられる切込線３ｂは、剥離テープ２がわから粘着 テープ基体１の厚みの１〜５０％程度の深さとなるように形成する手段を採用し た。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示例に基づいて説明する。 本考案の両面テープは、表裏両面が粘着可能な長尺帯状の粘着テープ基体１と 、この粘着テープ基体１の表面に剥離可能に貼着される長尺帯状の剥離テープ２ とからなる両面テープであって、長手方向に沿って適宜間隔に配されると共に、 幅方向に沿うような略ミシン目状（破線状）の切込線３を、剥離テープ２及び粘 着テープ基体１の同位置に夫々設けたものである。すなわち、手指によって任意 の切込線３部分で両面テープを簡単に破断できるように構成してある。

【０００９】 しかも、剥離テープ２に設けられる切込線３ａは、剥離テープ２を貫通するよ うに形成され、隣設する切込線３ａの間には、切残部４ａが設けられるようにな る。

【００１０】 また、粘着テープ基体１に設けられる切込線３ｂは、剥離テープ２がわから適 宜深さに形成されると共に、裏面がわに切残部４ｃが設けられるように形成され ている。尚、隣設する切込線３ｂの間には、切残部４ｂが設けられるようになる 。すなわち、切込線３用の適宜切込刃を剥離テープ２がわから押し当てるだけで 切込線３を簡単に設けられるように構成してある。しかも、任意の切込線３ｂ部 分で、粘着テープ基体１を簡単に、且つ確実に破断できるように構成してある。

【００１１】 加えて、粘着テープ基体１に設けられる切込線３ｂは、剥離テープ２がわから 粘着テープ基体１の厚みの１〜５０％の深さとなるように形成されている。すな わち、手指によって切込線３、３ａ、３ｂ部分を破断した時に、粘着テープ基体 １の切込線３ｂ部分は、略直線的で綺麗な破断状態となるように構成されている 。しかして、破断端部の貼着力が低下したり、接着強度が劣化したりすることが ないように配慮されている。尚、切込線３ｂの底部形状は、図示例のように粘着 テープ基体１裏面に対して略平行な直線状となるように形成したものでも良いし 、山形状、円弧状、鋸刃状、その他適宜形状に形成できるものである。

【００１２】 ところで、粘着テープ基体１の具体的構成、形状、寸法、材質、剥離テープ２ の具体的構成、形状、寸法、材質、切込線３、３ａ、３ｂの具体的構成、形状、 寸法、数、配設位置、切残部４ａ、４ｂ、４ｃの具体的構成、形状、寸法、数、 配設位置等は、図示例のもの等に限定されることなく、適宜自由に設定、変更で きるものである。

【００１３】

【考案の効果】

従って、本考案の両面テープは、表裏両面が粘着可能な粘着テープ基体１と、 この粘着テープ基体１の表面に剥離可能に貼着される剥離テープ２とからなる両 面テープに於いて、長手方向に沿って適宜間隔に配されると共に、幅方向に沿う ような略ミシン目状の切込線３を、剥離テープ２及び粘着テープ基体１の同位置 に夫々設け、剥離テープ２に設けられる切込線３ａは、剥離テープ２を貫通する ように形成し、粘着テープ基体１に設けられる切込線３ｂは、剥離テープ２がわ から粘着テープ基体１の厚みの１〜５０％程度の深さとなるように形成したので 、手指によって任意の切込線３、３ａ、３ｂ部分で両面テープを破断したときに 、略直線的で綺麗な破断状態が得られるようになり、破断端部の貼着力や接着強 度を損なう虞れの無い両面テープとなる。 また、任意の切込線３、３ａ、３ｂ部分で、簡単に、且つ確実に、両面テープ を破断できるようになる。

【００１４】 特に、剥離テープ２に設けられる切込線３ａは、剥離テープ２を貫通するよう に形成し、粘着テープ基体１に設けられる切込線３ｂは、剥離テープ２がわから 粘着テープ基体１の厚みの１〜５０％程度の深さとなるように形成したので、適 宜切込刃を剥離テープ２がわから押し当てるだけで切込線３を簡単に設けられる ようになり、構成が簡素で、製造し易く、量産に適し、低廉で、経済性の優れた 両面テープを提供できるようになる。 加えて、被接着物の角部等に切込線３が位置した場合でも、その部分の接着強 度が低下する虞れが無く、確実な接着力を発揮できるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の両面テープを例示する一部切欠斜視図
である。

【図２】本考案の両面テープを例示する長手方向に沿っ
た部分断面図である。

【図３】本考案の両面テープを例示する幅方向に沿った
部分断面図である。

【符号の説明】

１ 粘着テープ基体 ２ 剥離
テープ ３ 切込線 ３ａ 切込
線 ３ｂ 切込線 ４ａ 切残部 ４ｂ 切残
部 ４ｃ 切残部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表裏両面が粘着可能な粘着テープ基体
   と、この粘着テープ基体の表面に剥離可能に貼着される
   剥離テープとからなる両面テープに於いて、長手方向に
   沿って適宜間隔に配されると共に、幅方向に沿うような
   略ミシン目状の切込線を、剥離テープ及び粘着テープ基
   体の同位置に夫々設け、剥離テープに設けられる切込線
   は、剥離テープを貫通するように形成し、粘着テープ基
   体に設けられる切込線は、剥離テープがわから粘着テー
   プ基体の厚みの１〜５０％程度の深さとなるように形成
   したことを特徴とする両面テープ。