JP3083000U - 片面粘着テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが安くつく上、片面粘着ラベル使
用に際しての位置決めも比較的簡単で手間がかからない
片面粘着テープの提供。 【解決手段】 剥離紙からなるテープ状台紙の片面に、
片面粘着ラベルと、該ラベルと台紙との間に一部を介在
させて片面粘着ラベルに貼着したセパレータを一組とな
して台紙長手方向に一組づつ等間隔に貼着され、前記セ
パレータをつかみ反り返らせることにより当該セパレー
タと共に片面粘着ラベルが一組づつ台紙から剥離可能と
なしたことを特徴とする。 【効果】 粘着面に手が触れないでラベルを貼着できる
ので粘着のバラツキを防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、通称「タックラベル」と呼ばれている片面粘着ラベルをテープ状台 紙に貼着してなる片面粘着テープに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の片面粘着テープとしては、例えば図６〜図８に示すごとく、剥離 紙からなるテープ状台紙２１に幅方向の切込み２２を台紙長手方向に一定の間隔 をおいて入れ、各切込みの上に「タックラベル」と称する片面粘着ラベル２３を 貼着したもので、２３−１は粘着剤層である。この片面粘着ラベル２３を使用す る際は、テープ状台紙２１を切込み２２の部分から切離して片面粘着ラベル２３ の粘着層２３−１の一部を露出させ、この露出部分を相手部材に接着させて当該 片面粘着ラベル２３を一枚づつテープ状台紙２１から剥離させる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した構造の片面粘着テープの場合は、テープ状台紙２１に 幅方向の切込み２２を精度よく入れる必要があり、また各切込み２２の上に片面 粘着ラベル２３を一枚づつ精度よく貼着しなければならないため、製造コストが 高くつくという欠点があった。また、従来の片面粘着テープは、テープ状台紙２ １を切込み２２の部分から切離すことによりできる片面粘着ラベル２３の粘着剤 層２３−１の露出部分の面積が小さいため、この片面粘着ラベル２３を相手部材 に貼着する場合に、その位置決めに比較的手間がかかる上、粘着面に手が触れて ラベルに粘着のバラツキが生じるなどの欠点があった。さらに、テープ状台紙２ １を切込み２２の部分から切離す際に、台紙が切込みの部分から切離されずに他 の部分から破断し台紙自体に層間剥離を起し易いという欠点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来品の欠点を解消するためになされたもので、製造コ ストが安くつく上、片面粘着ラベル使用に際しての位置決めも手間を要せずに簡 単にかつ粘着面に手が触れないで行うことができ、かつ台紙自体の層間剥離も皆 無の片面粘着テープを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかる片面粘着テープは、剥離紙からなるテープ状台紙の片面に、片 面粘着ラベルと、該ラベルと台紙との間に一部を介在させて片面粘着ラベルに貼 着したセパレータを一組となして台紙長手方向に一組づつ等間隔に貼着され、前 記セパレータをつかみ反り返らせることにより当該セパレータと共に片面粘着ラ ベルが一組づつ台紙から剥離可能となしたことを特徴とし、また、剥離紙からな るテープ状台紙のほぼ中央に当該台紙の長手方向に切込みを入れ、該テープ状台 紙の片面に前記切込みと交差するように片面粘着ラベルが等間隔に貼着され、テ ープ状台紙の片側を切込みから切離しながら片面粘着ラベルの粘着剤層の一部を 露出させ、その露出した粘着剤層を相手部材に接着させて当該片面粘着ラベルを 台紙から剥離させる構造となしたことを特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は本考案にかかる片面粘着テープの一実施態様を示す一部平面図、図２は 図１ア−ア線上の縦断面図、図３は本考案の他の実施態様を示す一部平面図、図 ４は図３イ−イ線上の縦断面図、図５は片面粘着ラベル剥離時の状態を示す一部 側面図であり、１、１１はテープ状台紙（剥離紙）、２、１２は片面粘着ラベル 、３はセパレータ、４、１４は粘着剤層、５は切込みである。

【０００７】 図１、図２に示す片面粘着テープは、片面全体に粘着剤層４を有する所定の大 きさの片面粘着ラベル２の一方の端部に、図面では該ラベルより僅かに大きいセ パレータ３の一部を貼付け、このセパレータ付き片面粘着ラベル２を剥離紙から なるテープ状台紙１の片面に貼り付けたものである。このセパレータ付き片面粘 着ラベル２は、図示のごとく、テープ状台紙１の片面にそれぞれ台紙の幅方向に 向けて僅かな隙間をおいて該台紙の長手方向に貼付ける。このようにしてテープ 状台紙１の片面に貼着された各片面粘着ラベル２のセパレータ３は、図２に示す ごとく、その一部が該片面粘着ラベル２の粘着剤層４に貼り付けられた状態でテ ープ状台紙１との間に挟まれ、その外端部は僅かに反り返った状態にある。

【０００８】 上記構成の片面粘着テープのラベルを使用する際は、各片面粘着ラベル２のセ パレータ３を指でつかんで図２破線で示すように上方に反り返らせることにより 簡単に片面粘着ラベル２をテープ状台紙１より剥離することができる。そして、 この剥離したセパレータ付き片面粘着ラベル２を相手部材（図面省略）に貼り付 けると、セパレータ３を引いて当該片面粘着ラベル２より離脱させ、しかる後、 このセパレータ３が貼着されていた粘着剤層４の部分を上から押さえて相手部材 に貼着して、１枚の片面粘着ラベル２の貼着を完了する。

【０００９】 次に、図３、図４に示す片面粘着テープは、幅方向のほぼ中央に一本の線状の 切込み５を長手方向に入れたテープ状台紙１１の片面に、片面全体に粘着剤層１ ４を有する所定の大きさの片面粘着ラベル１２を前記切込み５と交差するように 貼着したものを台紙の長手方向に等間隔に貼着したものである。

【００１０】 この片面粘着テープのラベルを使用する際は、図５に示すごとくテープ状台紙 １１の片側を切込み５から切離しながら片面粘着ラベル１２の粘着剤層１４の一 部を露出させ、その露出した粘着剤層１４の部分を相手部材に接着させ、この状 態で当該片面粘着ラベル１２を他方のテープ状台紙１１から剥離させて１枚の片 面粘着ラベル１２の貼着を完了する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記のごとく、セパレータ付き片面粘着ラベルを剥離紙からなるテー プ状台紙の片面に貼着してなり、また、テープの幅方向中央に入れた一本の切込 みと交差するように片面粘着ラベルを貼着してなるから、幅方向の切込みをテー プ長手方向に入れ、その切込みの上にラベルを貼り付けてなる従来のものに比べ 製造コストが安くつく上、片面粘着ラベルの位置決めも簡易迅速に行うことがで き、さらに粘着面に手が触れないでラベルを貼着できるので粘着のバラツキを防 止することができる等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる片面粘着テープの一実施態様を
示す一部平面図である。

【図２】図１ア−ア線上の拡大縦断面図である。

【図３】本考案の他の実施態様を示す一部平面図であ
る。

【図４】図３イ−イ線上の拡大縦断面図である。

【図５】片面粘着ラベル剥離時の状態を示す一部拡大側
面図である。

【図６】従来の片面粘着テープの一例を示す一部平面図
である。

【図７】図１イ−イ線上の拡大縦断面図である。

【図８】テープ状台紙を切込みの部分から切離した状態
を示す図７相当図である。

【符号の説明】

１、１１ テープ状台紙（剥離紙） ２、１２ 片面粘着ラベル ３ セパレータ ４ １４ 粘着剤層 ５ 切込み

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 剥離紙からなるテープ状台紙の片面に、
   片面粘着ラベルと、該ラベルと台紙との間に一部を介在
   させて片面粘着ラベルに貼着したセパレータを一組とな
   して台紙長手方向に一組づつ等間隔に貼着され、前記セ
   パレータをつかみ反り返らせることにより当該セパレー
   タと共に片面粘着ラベルが一組づつ台紙から剥離可能と
   なしたことを特徴とする片面粘着テープ。
2. 【請求項２】 剥離紙からなるテープ状台紙のほぼ中央
   に当該台紙の長手方向に切込みを入れ、該テープ状台紙
   の片面に前記切込みと交差するように片面粘着ラベルが
   等間隔に貼着され、テープ状台紙の片側を切込みから切
   離しながら片面粘着ラベルの粘着剤層の一部を露出さ
   せ、その露出した粘着剤層を相手部材に接着させて当該
   片面粘着ラベルを台紙から剥離させる構造となしたこと
   を特徴とする片面粘着テープ。