JP3085214B2 - ディジタルオーディオ機器のクロック選択支援方式 - Google Patents

ディジタルオーディオ機器のクロック選択支援方式

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JP3085214B2
JP3085214B2 JP08295551A JP29555196A JP3085214B2 JP 3085214 B2 JP3085214 B2 JP 3085214B2 JP 08295551 A JP08295551 A JP 08295551A JP 29555196 A JP29555196 A JP 29555196A JP 3085214 B2 JP3085214 B2 JP 3085214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタルミキ
サ、ディジタル・マルチトラックレコーダ(以下、MT
Rと呼ぶ)のように、複数のディジタルオーディオ機器
が外部機器として接続されるディジタルオーディオ機器
に関し、特に複数の外部機器が共通のワードクロックに
よって同期制御されるために必要なワードクロックの最
適選択を支援するクロック選択支援方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の音楽ソースがディジタル化
され、スタジオでの録音編集も多数のディジタルオーデ
ィオデータを取り扱うことが多い。ディジタルオーディ
オ機器を複数接続して音楽編集を行う場合、複数のオー
ディオデータの同期が必須の要件となる。複数のオーデ
ィオデータの同期をとる手段としては、各オーディオ機
器を非同期で接続し、各オーディオ機器からのオーディ
オデータをサンプリング周波数変換器によってレート変
換して同期をとる方法があるが、この方法は高価なサン
プリング周波数変換器を必要とするうえ、レート変換に
よって音質が劣化するという問題があり、一般にはあま
り使用されていない。
【0003】これに対し、より一般的に使用されている
方法として、複数のオーディオ機器が共通のクロック、
即ちワードクロックに同期するように、各機器を接続す
ることで同期をとる方法が知られている。図8は、この
ような同期方法を使用したオーディオシステムの簡単な
例を示したもので、ディジタルミキサ1にCDプレーヤ
2とDAT(ディジタル・オーディオ・テープ)3とが
接続されている。CDプレーヤ2から再生出力されたデ
ィジタルオーディオデータは、ミキサ1のディジタルイ
ン1(DI1)端子に供給され、DAT3から再生出力
されたディジタルオーディオデータは、ミキサ1のディ
ジタルイン2(DI2)端子に供給されている。ミキサ
1は、これらDI1,DI2端子をそれぞれ介して入力
されたディジタルデータをミキシング処理してディジタ
ルアウト(DO)端子からDAT3に出力することによ
り、DAT3に録音する。
【0004】このとき、ミキサ1、CDプレーヤ2及び
DAT3は、全て共通のワードクロックによって同期し
ていなければならない。このワードクロックは、ミキサ
1の内部で生成しても良いが、この例では、CDプレー
ヤ2から供給されるワードクロックをミキサ1のワード
クロックイン(WCLI)端子から導入し、更にミキサ
1のワードクロックアウト(WCLO)端子からDAT
3に供給することにより、全てのディジタルオーディオ
機器がワードクロックWCLに同期するようになってい
る。
【0005】従来、ディジタル入力を何種類か持つディ
ジタル機器の場合、ワードクロックを手動で選択するこ
とが多い。また、ディジタル入力の種類が比較的少ない
ディジタル機器では、ワードクロック入力端子又は特定
のディジタル入力端子を優先端子とし、その端子に信号
が入力されていれば、その入力された信号若しくはそれ
より抽出されたクロック信号をワードクロックとして選
択し、これに同期するように動作させるようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スタジ
オ等で極めて多数のディジタルオーディオ機器をディジ
タルミキサでミキシングするといった状況では、ワード
クロックの選択に際し、混乱が生じることがある。図9
はそのような例を示したものである。このシステムで
は、メインミキサ11の下にサブミキサ12が接続さ
れ、サブミキサ12にディジタルエフェクタ13とDA
T14とが接続され、ディジタルエフェクタ13の下に
更にCDプレーヤ15が接続されている。そして、メイ
ンミキサ11には、ディジタルエフェクタ16、DAT
17、ディジタルMTR18及びダイナミックプロセッ
サ19が接続され、ダイナミックプロセッサの下に更に
D/A変換器20を介してスピーカ21が接続されてい
る。
【0007】このように、極めて複雑で階層的なシステ
ムの場合、第1にどのディジタルオーディオ機器に同期
させるかの選択自体が困難になる。また第2に、特定の
ディジタルオーディオ機器をマスタとして選択しても、
各機器の設定が適切でないと、一部のディジタルオーデ
ィオ機器がマスタに同期しないことがある。例えば、ス
レーブとなるべき機器が内部クロックに同期するような
設定になっているような場合である。この場合、どのデ
ィジタルオーディオ機器が非同期であるのかを探し出す
のは非常に困難である。特に、クロック周波数が殆ど同
じ機器同士が非同期であると、非同期であることの発見
が遅れ、編集結果に重大な影響を与えることになる。ま
た、民生用のDAT等では、録音時は外部からの入力デ
ータに同期していても、再生時は自動的に内部クロック
同期に切り替わってしまうことがあり、同期外れを起こ
し易い。
【0008】この発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたもので、複数のディジタルオーディオ機器が外部機
器として接続されるディジタルオーディオ機器におい
て、ワードクロックの選択及び各外部機器のワードクロ
ックに対する同期・非同期の確認を容易にし、もってシ
ステム設定作業の効率向上とトラブル発生の防止とを図
ることができるディジタルオーディオ機器のクロック選
択支援方式を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の第1のクロッ
ク選択支援方式は、複数のディジタルオーディオ機器が
外部機器として接続され、ワードクロックに同期させて
前記複数の外部機器との間でオーディオデータを入出力
するディジタルオーディオ機器において、オーディオデ
ータ又はワードクロックとして外部から入力されている
信号のそれぞれについて、内部で選択されているワード
クロックと同期しているか否かを判定する同期判定手段
を備えたことを特徴とする。
【0010】この発明の第2のクロック選択支援方式
は、内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、
前記各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを
判定する同期検出手段と、全ての前記外部機器が前記内
部クロックに同期する場合には、前記内部クロックを前
記ワードクロックとして選択する制御手段とを備えた
とを特徴とする。
【0011】この発明の第3のクロック選択支援方式
は、内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、
前記各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを
判定する同期検出手段と、前記外部機器のうちの1つが
前記内部クロックに同期しない場合には、前記内部クロ
ックに同期しなかった外部機器の動作クロックを前記ワ
ードクロックとして選択する制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0012】この発明の第4のクロック選択支援方式
は、内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、
前記各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを
判定する同期検出手段と、前記外部機器のうちの複数の
機器が前記内部クロックに同期しない場合には、前記内
部クロックに同期しなかった複数の外部機器の動作クロ
ックを1つずつ選択して前記各外部機器に出力した状態
で、前記各外部機器が前記選択された動作クロックに同
期するか否か判定結果を前記同期検出手段から入力
し、全ての前記外部機器が同期する動作クロックが検出
された場合には、その動作クロックを前記ワードクロッ
クとして選択する制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】この発明の第5のクロック選択支援方式
は、内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、
前記各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを
判定する同期検出手段と、前記外部機器のうちの複数の
機器が前記内部クロックに同期しない場合には、前記内
部クロックに同期しなかった複数の外部機器の動作クロ
ックを1つずつ選択して前記各外部機器に出力した状態
で、前記各外部機器が前記選択された動作クロックに同
期するか否か判定結果を前記同期検出手段から入力
し、全ての前記外部機器が同期する動作クロックが検出
されない場合には、所定の警告情報を出力する制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0014】この発明の第1のクロック選択支援方式に
よれば、外部から入力されるワードクロックやディジタ
ルオーディオデータが、実際に選択されているワードク
ロックに同期しているかどうかを判定する同期判定手段
を設けているので、選択されているワードクロックに非
同期の入力が存在している場合、どの入力が非同期であ
るか直ちに確認することができる。このため、非同期で
ある入力を供給している外部機器の設定を変えることで
トラブルの発生を事前に防止することができる。
【0015】この場合、ディジタルオーディオ機器が、
オーディオデータ又はワードクロックとしての信号を入
力するための複数の入力端子と、これら入力端子のうち
信号が入力されていない入力端子を検出する信号検出手
段とを備え、同期判定手段が、信号検出手段で信号が入
力されていないと検出された入力端子からの信号を判定
対象から除外するものであると、入力が与えられている
入力端子の信号のみを判定すれば良いので、同期判定手
段の処理の負担が軽減されるという利点がある。
【0016】この発明の第2のクロック選択支援方式に
よれば、内部クロックを仮のワードクロックとして選択
し、その状態で同期検出手段が、全ての外部機器がワー
ドクロックに同期するかどうかを判定し、同期した場合
には、制御手段が、内部クロックをワードクロックとし
て選択するようにしているので、ワードクロックの選択
に頭を悩ませる必要がなく、選択されたワードクロック
には必ず全ての外部機器が同期することが確認されるの
で、トラブルの発生も防止できる。
【0017】この発明の第3のクロック選択支援方式に
よれば、内部クロックを仮のワードクロックとして選択
し、その状態で同期検出手段が、全ての外部機器がワー
ドクロックに同期するかどうかを判定し、同期しない外
部機器が1つ存在した場合には、制御手段が、その外部
機器の動作クロックをワードクロックとして選択するよ
うにしているので、ワードクロックとしては、唯一適切
なものが自動的に選択されることになり、しかも選択さ
れたワードクロックには必ず全ての外部機器が同期する
ことが確認されるので、トラブルの発生も防止できる。
【0018】この発明の第4のクロック選択支援方式に
よれば、内部クロックを仮のワードクロックとして選択
し、その状態で同期検出手段が、全ての外部機器がワー
ドクロックに同期するかどうかを判定し、複数の外部機
器が同期しない場合には、制御手段が、同期しなかった
外部機器の動作クロックを1つずつ仮のワードクロック
として選択していき、その過程で全ての外部機器が同期
した場合には、同期した動作クロックを正規のワードク
ロックとして選択するようにしているので、この場合に
も選択されたワードクロックは適切なものとなる。この
場合、複数の動作クロックがワードクロックとなり得る
ことも考えられるが、その場合には、例えば優先順位等
に基づいていずれか1つの動作クロックを選択すればよ
い。選択肢は絞られているため、選択作業は従来よりも
容易になる。
【0019】この発明の第5のクロック選択方式によれ
ば、上記のような検査の結果、全ての外部機器が同期す
る動作クロックが検出されなかった場合、マスタが2つ
以上存在するということになるので、制御手段が所定の
警告情報を出力する。このため、問題のあった外部機器
のみを設定し直すことにより、トラブルの発生を未然に
防止することができる。
【0020】なお、全ての外部機器が内部クロックに同
期するかどうかを判定する際、内部クロックと殆ど同じ
周波数で非同期の外部機器が存在していた場合、非同期
の外部機器を同期していると誤検出することが考えられ
る。この場合、制御手段が、周波数が異なる2種類の内
部クロックを順次切り替えて前記各外部機器に出力し、
各外部機器が前記2種類の内部クロックのいずれにも同
期するか否かによって判定するようにすると、一方の内
部クロックでは非同期が検出されなくても、他方の内部
クロックによって非同期が確実に検出されることになる
ので、同期・非同期の検出がより確実になるという利点
がある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の好ましい実施の形態について説明する。図1は、この
発明の実施例に係るクロック選択支援システムを示すブ
ロック図である。このシステムは、例えばディジタルミ
キサ、ディジタルMTR等のディジタルオーディオ機器
の内部に構成される。このシステムは、外部入力端子と
して、ワードクロックイン(WCLI)端子及び複数の
ディジタルオーディオデータイン(DI1,DI2,
…)端子を備え、外部出力端子として、ワードクロック
アウト(WCLO)端子及び複数のディジタルオーディ
オデータアウト(DO1,DO2,…)端子を備える。
【0022】WCLI端子には、外部のディジタルオー
ディオ機器からのワードクロック(以下、WCLと呼
ぶ)が与えられる。WCLI端子に入力されたWCL
は、クロックチェック部31に入力される。クロックチ
ェック部31は、WCLの立ち上がりから立ち下がりま
での時間及び立ち下がりから次の立ち上がりまでの時間
を、それぞれ内部のカウンタで連続的に計測し、WCL
の周期、位相、デューティ、ジッタ等を検査結果として
出力する。デューィ等を検査項目としておくと、ビデ
オ信号等が誤って接続された場合の発見が容易になる。
【0023】DI1,2,…端子には、外部のディジタ
ルオーディオ機器からのオーディオデータ(以下、DI
1,DI2,…と呼ぶ)がそれぞれ入力される。これら
のDI1,2…は、DI1,2…端子にそれぞれ対応し
て設けられた信号検出部321,322,…にそれぞれ入
力される。信号検出部321,322,…は、DI1,D
I2,…端子に信号が入力されているかどうかを検出す
る。信号検出部321,322で検出されたDI1,DI
2,…は、クロック分離部331,332,…でクロック
成分をそれぞれ抽出され、同期検出部341,342,…
に供給される。同期検出部341,342,…は、DI
1,DI2,…からそれぞれ抽出されたクロックが現在
選択されているWCLに同期するかどうかをチェックす
る。
【0024】一方、DI1,DI2,…からそれぞれ抽
出されたクロック及びWCLI端子に入力されたWCL
は、クロックセレクタ35に入力されている。クロック
セレクタ35には、また内部クロック発生部36,37
からそれぞれ生成される内部クロックCL1,CL2も
与えられている。内部クロックCL1,CL2は、互い
に異なる周波数、例えば48KHzと44.1KHzに
設定されたクロックである。クロックセレクタ35は、
これらのクロックのうちの一つをWCLとして選択し、
同期検出部341,342,…及びDI1,DI2,…を
処理するディジタル信号処理部38に供給すると共に、
ワードクロックアウト(WCLO)端子から外部に出力
する。
【0025】このクロックセレクタ35の選択動作は、
CPU39によって制御される。即ち、クロックチェッ
ク部31、信号検出部321,322,…及び同期検出部
341,342,…からの各検査結果は、CPU39に与
えられており、これらの検査結果を判定してCPU39
がクロックの選択を行う。CPU39は、その検査結果
から警告表示が必要と判断した場合に、表示部40を駆
動して警告表示する。なお、ディジタル信号処理部38
は、選択されたWCLに基づいて、DI1,DI2,…
に対しミキシング等の処理を施すが、その処理結果のオ
ーディオデータ(DO)は、オーディオデータアウト
(DO1,…)端子から外部に出力される。
【0026】次に、このように構成されたクロック選択
支援システムの動作について説明する。このシステムが
適用されるディジタルオーディオ機器では、外部機器の
接続後、各種の編集操作に先立って、予め最適なWCL
の選択と、選択されたWCLに全ての外部機器が同期し
ているかの確認とを行う必要がある。このディジタルオ
ーディオ機器では、WCLの選択・確認モードとして、
手動モードと自動モードとを備えている。自動モードが
選択されると、図1のシステムによるクロック選択支援
処理が起動される。
【0027】図2及び図3は、このクロック選択支援処
理を示すフローチャートである。まず、クロック選択支
援処理時の不要な音声出力を防止するため、全出力がミ
ュートされる(S1)。このとき、表示部40に「しば
らくの間、音をミュートしてよろしいですか?」等の確
認画面が表示されるようにしてもよい。次に、CPU3
9は、信号検出部241,242,…の検出結果からオー
ディオデータが入力されていないDI端子についてはチ
ェック対象から除外する(S2)。また、CPU39
は、クロックチェック部31のカウント値からWCLI
端子にWCLが入力されていないと判断した場合には、
WCLI端子をチェック対象から外す(S3)。全ての
信号が入力されていなければ(S4)、内部クロックC
L1又はCL2をWCLとして選択し(S10)、ミュ
ート解除して(S11)処理を終了するが、そうでない
場合には、次に最適なWCLの検索処理が実行される。
【0028】まず、クロックセレクタ35で内部クロッ
クCL1を選択する(S5)。CL1はWCLとしてW
CLO端子から各外部機器に供給される。この状態でW
CLI端子及びDI1,DI2,…端子からの入力がW
CLに同期するかどうかをチェックする(S6)。次
に、クロックセレクタ35を内部クロックCL2の方に
切り替え(S7)、同様のチェックを行う(S8)。こ
の例では、CL1が48KHz、CL2が44.1KH
zに設定され、これらの周波数に9%程度の差があるの
で、この2種類のクロックによるチェックで、仮に48
KHz又は44.1KHzで一応動作しているように見
えるが実際にはWCLに同期していない外部機器が存在
した場合でも、双方のクロックのカウント値は、10〜
11サンプルカウントすれば必ずカウント値が1つずれ
ることにより、非同期が確実に検出される。
【0029】この内部クロックによる同期確認処理の結
果、外部からの全ての信号がWCLに同期したと判定さ
れた場合には(S9)、各機器が、例えば図4に示すよ
うな関係にあることになる。なお、図4以降の図では、
各機器が全てWCL入出力を有する形を示してあるが、
ディジタル信号自体からクロック再生すれば、WCL相
当の出力を得ることができるので、ディジタル信号入出
力だけによる接続も可能である。即ち、中央の機器50
がこのシステムを内蔵した機器で、この機器50に外部
機器51,52,53,54が接続されているとする
と、太線矢印で示したWCL(又はディジタル信号出
力)に同期して外部機器51〜54からのDI1,DI
2,DI3,DI4が機器50に入力される。従って、
機器50がマスタ、他の外部機器51〜54がスレーブ
であることが明らかである。この場合、内部クロックC
L1又はCL2をWCLとして選択し(S10)、ミュ
ート解除して(S11)処理を終了する。一方、外部入
力の中に同期しないものが存在する場合には、図3の処
理に移行する(S9)。
【0030】まず、非同期であった入力が1つかどうか
を判定する(S21)。もし、非同期であった入力が1
つである場合には、自己がその外部入力と同期すること
で、他の外部機器も自己のクロックに追従するので、全
ての外部機器の同期をとることができる。そこで、非同
期であった入力WCLIかDI1をWCLとして選択し
(S22)、ミュートを解除して(S30)処理を終了
する。この場合には、図5に示すように、外部機器51
が非同期であった機器とすると、機器51がマスタ、機
器50,52〜54がスレーブとなる。
【0031】また、非同期であった入力が2つ以上存在
する場合には、非同期であった入力を1つずつ仮のWC
Lとして選択し、全ての外部機器が同期するかどうかを
チェックする(S23)。このチェックによって、全て
の外部機器が同期する外部入力が1つだけ存在する場合
には(S24)、その外部入力を供給している機器がマ
スタとなることは明らかであるから、その機器からの入
力をWCLとして選択し(S25)、ミュートを解除し
て(S30)処理を終了する。このようなシステム形態
としては、例えば衛星放送関連機器のような特殊なサン
プリング周波数で動作するマスター機器とスレーブ機器
との間に、これに対応できる内部クロックを持たない中
央の機器50が介挿されたようなケースがあり得る。
【0032】非同期であった入力が2つ以上存在し、且
つ各非同期の外部入力をそれぞれWCLとして選択した
ときに、全ての外部機器が同期する外部入力が複数存在
する場合には(S26)、そのうちの1つを例えば優先
順位により自動選択するか又は手動選択を促すことによ
り選択し、これをWCLとすればよい(S27)。これ
は、例えば図6のようなシステム形態の時に現れる。機
器51,54は、共に機器50からのWCLには同期し
ないが、機器51は機器54からのWCLによって同期
する。従って、例えば機器54を機器51よりも優先順
位が高いとし、これをマスタ、他の機器50〜53をス
レーブとする。
【0033】更に、非同期であった入力のいずれをWC
Lにしても全ての外部機器がWCLに同期しない場合に
は、例えば図7のように、マスタとなっているものが2
つ以上存在していることが考えられる。この場合には、
「マスタが2つ以上存在する」という警告を表示部40
に表示して(S28)、有効な全ての入力からクロック
を1つだけ手動で選択させる(S29)。この場合に
は、問題のある外部機器の設定を変更するなどの処置に
よって全外部機器の同期をとることが可能になる。
【0034】以上の処理により、全ての外部機器の同期
状態並びにWCLとして最適なクロックを選択するため
の処理が極めて容易になり、クロック選択の作業性が向
上する。
【0035】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではない。例えば、一度決定したマスタのデータが
入力されなくなったり、WCLが規格外の速度になった
りした場合に、警告を表示すると共に、自動的に上記の
自動モードの処理が起動されるようにしてもよい。ま
た、この発明をディジタルMTRに適用した場合には、
いくつかの入力が共通のWCLに同期していることが明
らかな場合があるので、このような場合には、それらの
入力のうちの1つの入力のみをチェックすれば他の入力
についてのチェックを不要とすることができる。従っ
て、例えば予めチェック不要の入力端子を設定操作によ
りCPU39に知らせておき、クロック選択支援処理の
負担を軽減させるようにしても良い。更に、上述した2
つの内部クロックによる検査と同様の考え方に基づき、
クロックセレクタ35の出力段にクロック周波数変換手
段を設けておき、上記の各処理で選択された他の機器の
クロックの周波数と他の周波数とで2重チェックを行う
ようにすると、同期確認がより確実になる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
外部から入力されるワードクロックやディジタルオーデ
ィオデータが、実際に選択されているワードクロックに
同期しているかどうか、どの入力が非同期であるか、ど
の入力をワードクロックとするのが適切かなどが直ちに
判明し、システム設定作業の効率向上とトラブル発生の
防止とを図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るクロック選択支援
システムのブロック図である。
【図2】 同システムの自動モード時のクロック選択支
援処理を示すフローチャートである。
【図3】 図2の続きのフローチャートである。
【図4】 同システムを内蔵した機器と外部機器とで構
成されるシステムのマスタ・スレーブ関係の一例を示す
ブロック図である。
【図5】 同マスタ・スレーブ関係の他の例を示すブロ
ック図である。
【図6】 同マスタ・スレーブ関係の他の例を示すブロ
ック図である。
【図7】 同マスタ・スレーブ関係の他の例を示すブロ
ック図である。
【図8】 ディジタルオーディオ機器の接続例を示すブ
ロック図である。
【図9】 ディジタルオーディオ機器の他の接続例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
31…クロックチェック部、321,322…信号検出
部、331,332…クロック分離部、341,342
…同期検出部、35…クロックセレクタ、36,37…
内部クロック発生部、38…ディジタル信号処理部、3
9…CPU、40…表示部。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディジタルオーディオ機器が外部
    機器として接続され、ワードクロックに同期させて前記
    複数の外部機器との間でオーディオデータを入出力する
    ディジタルオーディオ機器において、 オーディオデータ又はワードクロックとして外部から入
    力されている信号のそれぞれについて、内部で選択され
    ているワードクロックと同期しているか否かを判定する
    同期判定手段を備えたことを特徴とするディジタルオー
    ディオ機器のクロック選択支援方式。
  2. 【請求項2】 オーディオデータ又はワードクロックと
    しての信号を入力するための複数の入力端子と、 これら入力端子のうち信号が入力されていない入力端子
    を検出する信号検出手段とを備え、 前記同期判定手段は、前記信号検出手段で信号が入力さ
    れていないと検出された入力端子からの信号を判定対象
    から除外するものであることを特徴とする請求項1記載
    のディジタルオーディオ機器のクロック選択支援方式。
  3. 【請求項3】 複数のディジタルオーディオ機器が外部
    機器として接続され、ワードクロックに同期させて前記
    複数の外部機器との間でオーディオデータを入出力する
    ディジタルオーディオ機器において、 内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、前記
    各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを判定
    する同期検出手段と、 全ての前記外部機器が前記内部クロックに同期する場合
    には、前記内部クロックを前記ワードクロックとして選
    択する制御手段と を備えたことを特徴とするディジタル
    オーディオ機器のクロック選択支援方式。
  4. 【請求項4】 複数のディジタルオーディオ機器が外部
    機器として接続され、ワードクロックに同期させて前記
    複数の外部機器との間でオーディオデータを入出力する
    ディジタルオーディオ機器において、 内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、前記
    各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを判定
    する同期検出手段と、 前記外部機器のうちの1つが前記内部クロックに同期し
    ない場合には、前記内部クロックに同期しなかった外部
    機器の動作クロックを前記ワードクロックとして選択す
    制御手段と を備えたことを特徴とするディジタルオー
    ディオ機器のクロック選択支援方式。
  5. 【請求項5】 複数のディジタルオーディオ機器が外部
    機器として接続され、ワードクロックに同期させて前記
    複数の外部機器との間でオーディオデータを入出力する
    ディジタルオーディオ機器において、 内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、前記
    各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを判定
    する同期検出手段と、 前記外部機器のうちの複数の機器が前記内部クロックに
    同期しない場合には、前記内部クロックに同期しなかっ
    た複数の外部機器の動作クロックを1つずつ選択して前
    記各外部機器に出力した状態で、前記各外部機器が前記
    選択された動作クロックに同期するか否か判定結果を
    前記同期検出手段から入力し、全ての前記外部機器が同
    期する動作クロックが検出された場合には、その動作ク
    ロックを前記ワードクロックとして選択する制御手段と
    を備えたことを特徴とするディジタルオーディオ機器の
    クロック選択支援方式。
  6. 【請求項6】 複数のディジタルオーディオ機器が外部
    機器として接続され、ワードクロックに同期させて前記
    複数の外部機器との間でオーディオデータを入出力する
    ディジタルオーディオ機器において、 内部クロックを前記各外部機器に出力した状態で、前記
    各外部機器が前記内部クロックに同期するか否かを判定
    する同期検出手段と、 前記外部機器のうちの複数の機器が前記内部クロックに
    同期しない場合には、前記内部クロックに同期しなかっ
    た複数の外部機器の動作クロックを1つずつ選択して前
    記各外部機器に出力した状態で、前記各外部機器が前記
    選択された動作クロックに同期するか否か判定結果を
    前記同期検出手段から入力し、全ての前記外部機器が同
    期する動作クロックが検出されない場合には、所定の警
    告情報を出力する制御手段と を備えたことを特徴とする
    ディジタルオーディオ機器のクロック選択支援方式。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、周波数が異なる2種類
    の内部クロックを順次切り替えて前記各外部機器に出力
    し、前記各外部機器が前記2種類の内部クロックのいず
    れにも同期するか否かで前記内部クロックに同期するか
    否かを判定するように構成されていることを特徴とする
    請求項3〜6のいずれか1項記載のディジタルオーディ
    オ機器のクロック選択支援方式。
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