JP3084430B2 - 工具の回転加工部用カバー - Google Patents

工具の回転加工部用カバー

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JP3084430B2
JP3084430B2 JP08003467A JP346796A JP3084430B2 JP 3084430 B2 JP3084430 B2 JP 3084430B2 JP 08003467 A JP08003467 A JP 08003467A JP 346796 A JP346796 A JP 346796A JP 3084430 B2 JP3084430 B2 JP 3084430B2
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JP
Japan
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tool
cover
lever
rotary processing
fastening means
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JP08003467A
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Inventor
勝彦 中谷
政美 眞榮里
Original Assignee
株式会社中谷機械製作所
政美 眞榮里
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  • Portable Power Tools In General (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハンド式コンク
リートカッターやディスクグラインダー等、回転加工部
を有する工具の回転加工部用カバーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転加工部を有する工具には、使
用中に回転加工部が欠損した場合のその欠損部分や、加
工時に生じる粉塵の飛散を防止するために、回転加工部
用カバーを取り付けている。そして、この回転加工部用
カバーは、加工される物の位置によっては邪魔になるた
め、その固定角度を頻繁に変える必要がある。
【0003】従来の回転加工部用カバーは、工具の回転
加工部を部分的に覆うカバー本体部にバンド状の工具把
持部を設け、この工具把持部の両端に突出片を形成し、
これらの突出片にボルトを挿通し、ボルトで工具把持部
を縮径させて工具本体に締め付け固定できるようにした
ものであった。
【0004】従って、この従来の回転加工部用カバーの
固定角度を変えるには、その度にスパナを用いてボルト
を回し、工具把持部を拡縮させる作業を行う必要があ
り、面倒であった。
【0005】また、特にハンド式コンクリートカッター
のように、水をかけながらコンクリートを切断するよう
なものでは、コンクリートが前記ボルトのネジ部に付着
して固まり、ボルトを回す作業ができなくなることがあ
った。
【0006】さらに、この従来の回転加工部用カバー
は、一旦工具に固定しても、工具の使用中の振動により
ボルトに弛みが生じて固定状態が不安定になり、揺れ動
いてしまうことがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
固定角度が簡単に変えられ、しかも、一旦固定すれば固
定状態が安定し、揺れ動くことがない工具の回転加工部
用カバーを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。
【0009】この発明の工具の回転加工部用カバーは、
工具の回転加工部1を部分的に覆うカバー本体部2にバ
ンド状の工具把持部3を設け、この工具把持部3の両端
4、5をトグル構造を有する締結手段6を介して連結
し、この締結手段6のレバー9を回動させることにより
工具把持部3を縮径させて工具本体7に締め付け固定で
きるようにした工具の回転加工部用カバーであって、前
記レバー9を工具把持部3の一端4に軸着されたものと
し、固定時にレバー9がカバー本体部2上に位置するよ
うにしたものである。
【0010】前記締結手段6としては、前記レバー9、
工具把持部3の他端5に設けられたフック13、及びレバ
ー9とフック13とを連結する連結環11からなるものとす
ることができる。
【0011】さらに、カバー本体部2の表面に回転加工
部1の位置を示すための目印8を付してもよい。
【0012】上述の手段を採用した結果、この発明は次
のような作用を有する。この発明の工具の回転加工部用
カバーは、トグル構造を有する締結手段6により工具把
持部3を縮径させるようにしたものであるので、簡単に
工具把持部3の拡縮ができる。しかも、締結手段6にボ
ルトを用いていないので、工具の振動でボルトが弛んで
固定状態が不安定になることがないだけでなく、ボルト
を用いた締結手段のようにコンクリートの付着により支
障が出る箇所がないので、工具把持部3の拡縮が困難に
ならない。
【0013】前記締結手段6が、工具把持部3の一端4
に軸着されたレバー9、他端5に設けられたフック13、
及びレバー9とフック13とを連結する連結環11からな
り、レバー9を回動させることにより、工具把持部3を
縮径できるようにしたものとすれば、レバー9を回動さ
せるだけで工具把持部3の拡縮ができる。
【0014】さらに、カバー本体部2の表面に回転加工
部1の位置を示すための目印8を付せば、この目印8が
回転加工部1による加工のためのガイドとなり、回転加
工部1の位置を確認しながら加工作業を適切に行うこと
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0016】この発明の工具の回転加工部用カバーは、
工具の回転加工部1を部分的に覆うカバー本体部2にバ
ンド状の工具把持部3を設け、この工具把持部3の両端
4、5をトグル構造を有する締結手段6を介して連結
し、この締結手段6により工具把持部3を縮径させて工
具本体7に締め付け固定できるようにしたものである。
【0017】この工具の回転加工部用カバーは、ハンド
式コンクリートカッターやディスクグラインダー等の工
具の工具本体7に固定されるもので、図1に示したよう
に、ディスク状の回転加工部1の約半分を収容する略半
円形のカバー本体部2と、その中心側端に設けられた略
円形のバンド状の工具把持部3から成る。
【0018】カバー本体部2の中心側端は、断面円形の
工具本体7の周面に沿うようになっている。カバー本体
部2は外側端に側壁を有しており、この側壁の表面に回
転加工部1の位置を示すための目印8が付されている。
【0019】工具把持部3の全長の約半分は、カバー本
体部2の上面の前記中心側端に沿うようにして設けられ
ており、一端4がカバー本体部2上面に固定され、他端
5がカバー本体部2の外に位置している。
【0020】工具把持部3の一端4には、外側に張り出
した受け部が形成され、ここにレバー9の軸着部10を設
けている。レバー9は、全体的に工具把持部3に沿い、
手で操作しやすいように先端が反対側に反り返った形状
に形成されている。
【0021】レバー9は、カバー本体部2上面ぎりぎり
に収まる程度の長さに形成され、少しの力で楽に操作で
きると共に、固定時にカバー本体部2の外にはみ出て作
業の邪魔にならないようにしている。
【0022】レバー9には、連結環11が回動自在に取り
付けられている。この連結環11は、ばね鋼からなる針金
を、略長方形の枠形状に形成すると共に工具把持部3に
沿う方向に湾曲させたもので、レバー9の前記軸着部10
から少し離れた位置をその取り付け部12としている。
【0023】また、工具把持部3の他端5には、連結環
11を掛止するフック13が設けられている。このフック13
は、工具把持部3の幅を細くすると共に外側にU字状に
曲げて形成されたものである。なお、連結環11は、工具
把持部3の他端5に常に回動自在に連結したままの状態
にしてもよい。
【0024】この実施の形態における前記締結手段6
は、以上の説明のように、レバー9、連結環11、フック
13から構成されている。
【0025】この工具の回転加工部用カバーを工具に固
定するには、まず、工具把持部3を工具本体7の周囲に
巻回すると共に、カバー本体部2を回転加工部1に被せ
る。
【0026】そして、連結環11をフック13に掛けてレバ
ー9とフック13とを連結し、レバー9を図示時計回りに
回動させる。すると、工具把持部3の両端4、5の間隔
が狭められ、工具把持部3が縮径して、この工具の回転
加工部用カバーが工具本体7に締め付け固定される。
【0027】図2は、この回転加工部用カバーを工具本
体7に固定した状態を示す図である。レバー9を前記固
定する場合と逆に反時計回りに回動させれば、工具把持
部3の両端4、5の間隔が広がり、工具把持部3が拡径
し、工具本体7に固定されなくなる。
【0028】この回転加工部用カバーは、ボルトを使用
していないので、前述の通りレバーを回動させるだけで
工具把持部3を簡単に拡縮でき、固定角度を頻繁に変え
ることが容易である。しかも、工具の振動でボルトが弛
んで固定状態が不安定になることがなく、さらに、ボル
トのネジ部のようなコンクリートが付着しても回動不能
になりやすい箇所がないので、固定角度の変更に支障が
出にくい。
【0029】また、前記目印8が回転加工部1による加
工のためのガイドとなり、回転加工部1の位置を確認し
ながら加工作業を適切に行うことができる。
【0030】図3は、この回転加工部用カバーを固定し
た状態を、工具を省略して示した図である。連結環11の
取り付け部12は、固定前はレバー9の軸着部10とフック
13とを結ぶ線Aに対し、工具把持部3の反対側(図示右
側)に位置しているが、固定時にはこの線Aを通過し、
工具把持部3側(図示左側)に位置する。
【0031】フック13に連結環11を掛けてレバー9を図
示時計回りに回動させると、フック13を一端4側に引き
寄せようとする力がかかるが、この力に対しもとの状態
に戻ろうとする反発力が工具把持部3に生じる。
【0032】さらに、連結環11には、これをもとの湾曲
した状態から延伸させようとする力がかかるが、連結環
11にもこの力に対しもとの湾曲した状態に戻ろうとする
反発力が生じる。連結環11は前述の通りばね鋼で形成さ
れているため、前記反発力は非常に強いものとなる。
【0033】このため、前記取り付け部12が前記線Aを
通過する前は、前記両反発力がレバー9の前記時計回り
の回動に抗し、レバー9を工具把持部3から引き離すよ
うに作用するが、取り付け部12が前記線Aを通過して工
具把持部3側に位置しているときは、前記両反発力が取
り付け部12を前記他端5側に引き寄せてレバー9の時計
回りの回動を助長し、反時計回りの回動を防止するよう
に作用する。よって、レバー9は工具把持部3に押しつ
けられたままの状態に保たれる。
【0034】なお、工具把持部3が工具本体7を締め付
ける力は、レバー9の取り付け部12が前記線A上に位置
するときに最大になり、前記線Aを越えて工具把持部3
に接近するにつれて弱くなる。しかし、レバー9が工具
把持部3に接触しているときも、連結環11はもとの湾曲
した状態より延伸された状態にあるので、工具把持部3
には工具本体7を締め付ける力が絶えず働く。そのた
め、この回転加工部用カバーの固定状態がより一層安定
するようになっている。
【0035】以上の通り、締結手段6にはボルトを用い
ていないので、工具の振動でボルトが弛んで固定状態が
不安定になることがない。従って、この発明の工具の回
転加工部用カバーは、一旦固定すれば固定状態が安定し
ており、揺れ動くことがない。
【0036】
【発明の効果】この発明の工具の回転加工部用カバー
は、上述のような構成を有しており、スパナを使用する
ことなく簡単に工具把持部3の拡縮ができるので、容易
に固定角度を変えることができる。しかも、ボルトを用
いた締結手段のようにコンクリートの付着により工具把
持部3の拡縮が困難にならないので、固定角度の変更に
支障が出ない。さらに、トグル構造を有する締結手段6
で工具把持部3を縮径させており、弛みが生じないの
で、一旦固定すれば揺れ動くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る工具の回転加工部用カバーの斜
視図。
【図2】この発明に係る工具の回転加工部用カバーを工
具に固定した場合の側面図。
【図3】この発明に係る工具の回転加工部用カバーの平
面図。
【符号の説明】
1 回転加工部 2 カバー本体部 3 工具把持部 4 一端 5 他端 6 締結手段 7 工具本体 8 目印 9 レバー 11 連結環 13 フック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−120081(JP,A) 実開 昭61−64411(JP,U) 特表 平5−508589(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 11/08 B24B 55/05 B25F 5/02 B27G 19/04 B28D 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具の回転加工部(1)を部分的に覆う
    カバー本体部(2)にバンド状の工具把持部(3)を設
    け、この工具把持部(3)の両端(4)(5)をトグル
    構造を有する締結手段(6)を介して連結し、この締結
    手段(6)のレバー(9)を回動させることにより工具
    把持部(3)を縮径させて工具本体(7)に締め付け固
    定できるようにした工具の回転加工部用カバーであっ
    て、前記レバー(9)を工具把持部(3)の一端(4)
    に軸着されたものとし、固定時にレバー(9)がカバー
    本体部(2)上に位置するようにしたことを特徴とする
    工具の回転加工部用カバー。
  2. 【請求項2】 締結手段(6)が、前記レバー(9)、
    工具把持部(3)の他端(5)に設けられたフック(1
    3)、及びレバー(9)とフック(13)とを連結する連
    結環(11)からなるものである請求項1記載の工具の回
    転加工部用カバー。
  3. 【請求項3】 カバー本体部(2)の表面に回転加工部
    (1)の位置を示すための目印(8)を付した請求項1
    又は2記載の工具の回転加工部用カバー。
JP08003467A 1996-01-12 1996-01-12 工具の回転加工部用カバー Expired - Lifetime JP3084430B2 (ja)

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JPH09192977A JPH09192977A (ja) 1997-07-29
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US20040060178A1 (en) * 2002-10-01 2004-04-01 Mark Willer Circular saw
US7013986B2 (en) 2003-05-12 2006-03-21 Nitto Kohki Co., Ltd. Impact tool
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DE102016106782A1 (de) * 2016-04-13 2017-10-19 Festool Gmbh Hand-Werkzeugmaschine mit einer Abdeckeinrichtung

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