JP3084306B2 - フッ化不動態膜の形成方法 - Google Patents

フッ化不動態膜の形成方法

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JP3084306B2 JP03208446A JP20844691A JP3084306B2 JP 3084306 B2 JP3084306 B2 JP 3084306B2 JP 03208446 A JP03208446 A JP 03208446A JP 20844691 A JP20844691 A JP 20844691A JP 3084306 B2 JP3084306 B2 JP 3084306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ化不働態膜が形成さ
れたステンレス鋼就中少なくともその表面部分がフッ化
クロムを主成分とする層からなる不働態膜が形成された
ステンレス鋼、及びこれを用いたガスまたは流体処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスでは反応性および腐
食性の強い特殊ガスたとえばBCl3、SiF4 、WF6
等が使用されており、雰囲気中に水分が存在すると加
水分解し、塩化水素やフッ化水素等の強い腐食性を示す
酸が発生する。通常これらのガスや溶液を扱う貯蔵容器
・配管・反応チャンバ等に金属材料を使用すると、容易
に腐食され問題が多い。
【0003】近年半導体デバイスはますます集積度を向
上させる傾向にあり、集積度が向上すると共に製造プロ
セスの低温化及び選択性の高いプロセスが不可欠となる
ため、プロセス雰囲気の高清浄度化が要求され、この様
な高清浄化を要求される装置に若干でも腐食が起こると
発生した不純物がウエハー表面に付着し、プロセスが劣
化する。従って金属表面の腐食防止が必要不可欠である
が、従来の装置ではガス供給装置の内面の腐食性対策が
充分に行われておらず、使用するハロゲン系特殊ガスの
強烈な反応性の為に二次的汚染が生じ、ガスの超高純度
化、およびプロセス雰囲気の超高純度化が達成されてお
らず技術の進歩の障害となっていた。
【0004】また、エキシマレーザーの分野では、レー
ザー発振器がフッ素に腐食され長期の使用に耐えず実用
化が遅れている現状にある。
【0005】また、ハロゲン系特殊ガスを取り扱う装置
例えば、RIE、CVDおよび/またはボンベと配管等
の装置内に不働態化処理を施していない場合、使用ガス
と金属表面の酸化膜や金属表面に吸着されている水分と
の間で反応が起こり、副生したガスが二次的汚染をひき
起こす。
【0006】このために金属表面に耐腐食性処理を行う
ことが研究されており、この研究の1つに金属表面のフ
ッ素化の研究がある。
【0007】しかしながら、これらの研究はフッ素反応
の研究のみであり、実用的フッ化不働態膜の形成に関す
るものは含まれていない。従って過酷な条件において完
全な耐食性が期待できるフッ化不働態膜の形成が強く要
求されている。
【0008】本発明者は従来から金属就中ステンレス鋼
のフッ素化による不働態膜について研究を続けた結果、
金属就中ステンレス鋼表面に積極的フッ素化に十分な温
度でフッ素を作用させ、金属フッ化物を主成分とする不
働態膜を形成せしめた後、この不働態膜を熱処理するこ
とにより、腐食性ガスに対し良好な耐食性を有するフッ
化不働態膜を形成し得ることを見い出し、これに基づき
出願した(特開平2−175855号)。
【0009】更にこの研究を続けた結果、更に優れた不
働態膜を形成し得る技術を見い出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ステンレス鋼の金属表面にフッ化不働態膜
を形成し、高純度ガスの純度低下防止、並びに特殊ガス
等の腐食ガスに対し十分な耐食性を有すると共に、水溶
液にたいして極めて優れた耐食性を有するステンレス鋼
並びに装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題は、ステンレス
鋼表面の少なくとも一部にフッ化クロムを主成分とする
フッ化不働態膜を形成することによって解決され、また
この様なフッ化不働態膜が形成されたステンレス鋼を装
置の構成部分の少なくとも一部として使用することによ
って解決される。
【0012】即ち本発明者らは金属表面の腐食性に関し
研究を重ねた結果、金属就中ステンレス鋼表面に積極的
フッ素化に十分な温度でフッ素を作用させ、金属フッ化
物を主成分とする不働態膜を形成せしめた後、この不働
態膜を熱処理することにより、腐食性ガスに対し良好な
耐食性を有するフッ化不働態膜を形成し得ることを見出
し、これに基づき出願した(特開平2−175855
号)。
【0013】本発明者らは、更にこの新技術について引
き続き研究を行った所、次の様な新しい事実を見い出し
た。即ち、ステンレス鋼を前記出願の方法でフッ素化し
不働態膜を形成せしめた後、該不働態膜を例えば水分の
存在下で処理するか、あるいは水素存在下に熱処理する
ことにより、該不動態膜がフッ化クロムを主成分とする
フッ化不働態膜に組成転換し得ることを見い出した。こ
の新事実は、従来の常識では全く考えられない極めて特
異な現象であり、本発明者によって初めて見い出された
ことである。
【0014】即ち、フッ化クロムは耐食性に優れた金属
フッ化物の中でも特に耐食性に優れており、フッ化クロ
ムを形成する手段としては通常金属クロムの表面に直接
フッ素を作用させてフッ化クロムを形成する方法が考え
られる。しかしながら、金属クロムに直接フッ素を反応
させると、低沸点物であるCrF4,CrF5 等の高次
のフッ化クロムが生成し、不働態膜としてのフッ化クロ
ムは形成し得ない。この理由により、従来から優れた耐
食性を示すフッ化クロムの不働態膜形成は困難と考えら
れていたものである。しかしながら、本発明者らの発見
した新しい技術により、優れた耐食性を示すフッ化クロ
ムを主成分とするフッ化不働態膜を形成し得る事実が判
明した。本発明はこの新しい事実により完成されてい
る。
【0015】
【発明の構成並びに作用】本発明は基本的にはステンレ
ス鋼の表面にフッ化クロムを主成分とするフッ化不働態
膜を形成せしめること、及びこのフッ化不働態膜が形成
されたステンレス鋼をガス処理装置並びに流体処理装置
の構成材料の少なくとも一部として使用することであ
る。
【0016】本発明によるフッ化クロムを主成分とする
フッ化不働態膜の形成方法は、まずステンレス鋼表面を
十分ベーキングし附着水分を除去した後フッ素化を行
う。次に再度不活性ガス中で熱処理を行った後、該不働
態膜を水分の存在下で処理するか、あるいは水素存在下
好ましくは水素気流中で熱処理することにより達成され
る。
【0017】本発明に於いて使用するステンレス鋼は通
常ステンレス鋼として従来から知られているものが広い
範囲でいづれも使用される。その代表的な一例としてク
ロム15〜28重量%、ニッケル3.5〜15重量%、
及び残部鉄から成り、その他の若干成分が更に2〜6重
量%含有されているものを例示できる。本発明に於いて
はこのステンレス鋼を先ずフッ素化して少なくともその
表面の一部、または全面に金属フッ化物からなるフッ化
不働態膜を形成せしめるものである。
【0018】フッ素化の条件は250℃以上好ましくは
300℃以上である。フッ素化の時間は1〜5時間であ
る。フッ素化は常圧で行うのを基本とするが、必要に応
じて加圧下で行うことも出来、この際の圧力としてはゲ
ージ圧力で2気圧以下程度で良い。フッ素化の雰囲気は
酸素の存在しない状態で行うのが好ましく、従ってフッ
素を単独であるいは適宜な不活性ガス例えば、N2 , A
r,He等で希釈することが好ましい。
【0019】フッ素化終了後の熱処理は200℃以上、
好ましくは300〜600℃でN2,Ar,He等の不活
性ガス中で1〜5時間行う。以上の工程で形成されたフ
ッ化不働態膜は堅牢、且つ緻密で金属との密着性が良好
であり、更に耐食性並びにガス脱離性も十分認められる
フッ化不働態膜である。この不働態膜はしばしば化学量
論比で金属フッ化物を主成分とする膜となっているの
で、フッ化鉄が主成分の膜となっている。
【0020】本発明は更に改良を加え、フッ化不働態膜
の少なくとも表面部分がより耐食性に優れたフッ化クロ
ム主体のフッ化不働態膜に改善されている。改善の方法
は一例として、フッ化不働態膜を水と接触せしめること
により、水溶性のフッ化鉄が溶解すると同時に、ステン
レス鋼基盤中のクロムがフッ化不働態膜中へ拡散しフッ
化クロムリッチのフッ化不働態膜が形成される。水と接
触する手段の代表例は水中に浸漬する手段が最も簡単で
好ましいが、その他水と接触する限りどの様な手段でも
良い。例えば水蒸気と接触させても良く、また水を噴霧
しても良い。温度は室温でも良く、また100℃でも良
く、通常5〜50℃程度で良い。接触時間は温度により
異なるが、例えば室温の場合は1〜100時間程度であ
る。
【0021】また他の改善方法は、水素存在下に熱処理
する方法である。この方法の代表例は例えば水素気流中
で熱処理する方法である。この方法における水素濃度は
数ppm〜10%程度に不活性ガスで希釈するだけでよ
く、熱処理温度は300℃〜500℃で数10分から数
時間で良い。水素処理の方は水分処理に比べ連続工程が
可能となり、より優れた処理方法である。
【0022】かくして形成される不動態膜は、その表面
はフッ化クロムを主体とする層が形成されている。上記
方法で形成されたフッ化クロムが主体のフッ化不導体膜
は更に機能性の向上した不動態膜となっている。
【0023】本発明に於いては上記フッ素化を行うに際
しては、ステンレス鋼の表面を予め平滑にすることが好
ましい。この際の平滑度としては、Rmax=0.03
〜1.0μm(表面の凸凹の差の最大値)程度が好まし
く、これにより大きく耐食性が向上する。この際の鏡面
化処理手段自体は何ら限定されず、適宜な手段が広い範
囲で選択され、その代表的な一例として電解研磨、複合
電解研磨する手段を例示出来る。
【0024】かくして形成されるフッ化不働態膜は通常
400Å以上、好ましくは500Å程度以上の膜厚で形
成され、基材たるステンレス鋼に十分なる強度をもって
形成されるために容易には剥離せず、また亀裂等も殆ど
生じない不働態膜となっている。
【0025】次いで本発明の装置について説明する。本
発明を適用して作成した装置は、基本的にはガス、就中
腐食性ガス並びに腐食性水溶液に接触する部分に、前記
フッ化不働態膜が形成されたステンレス鋼を使用するも
のであり、更に接触しない部分について前記ステンレス
鋼を使用しても良いことは勿論である。本発明者らは装
置のハロゲン系特殊ガス及び水溶液への耐食性及び高純
度ガスの汚染について研究してきた結果、装置内面のス
テンレス鋼表面にフッ素ガスでフッ化不働態膜を形成さ
せることにより、装置がハロゲン系特殊ガス並びに水溶
液に対し耐食性を有すると共に高純度ハロゲン系特殊ガ
スを汚染しないことを見い出して装置に係わる発明を完
成したものである。
【0026】図1に反応チャンバー内壁を不働態化する
場合の一例を模式図で示した。反応チャンバー1より超
高純度のN2 又はArを、例えば毎分10l程度反応チ
ャンバー内に導入し、常温で十分パーヂすることにより
水抜きを行う。水抜きが十分かどうかは、例えばパーヂ
ライン4に設けられた露点計5でパーヂガスの露点をモ
ニターすることにより行えば良い。その後更に電気炉2
によりチャンバー3全体を200〜450℃程度に加熱
し、ほぼ完全に内表面に吸着しているH2O 分子を脱離
させる。次に高純度F2 をチャンバー内に導入し、チャ
ンバー内面のフッ素化を行う。所定の時間フッ素化を行
った後、再度チャンバー内に高純度N2又はArを導入
し、チャンバー内に残存している高純度F2 をパーヂす
る。パーヂ完了後もそのまま高純度N2 又はArをフロ
ーしながらチャンバー内壁に形成された不働態膜の熱処
理を300〜500℃で行う。熱処理後該装置を超純水
中に浸漬し、あるいは水素気流中で熱処理してフッ化ク
ロム膜主体の不働態膜を形成せしめる。
【0027】この様にして形成されたフッ化不働態膜は
ハロゲン系水溶液に対しても極めて優れた耐食性を示
す。前記フッ化不働態膜を有するステンレス鋼を用いて
装置を作成するに際しては、予め不働態膜が形成された
ステンレス鋼を使用して装置を作成しても良く、また装
置を作成した後に必要な構成部分のステンレス鋼に、フ
ッ素を作用させてフッ化不働態膜を形成しても良い。こ
の際のフッ素化の条件等は前記に記載した条件で行えば
良い。
【0028】
【実施例】本発明の技術的内容をより明確ならしめるた
めに、以下に実施例及び比較例を例示する。
【0029】
【比較例1】SUS−316L研磨板(面平坦度Rma
x=0.03〜1.0μm)を予めN2 ガス中でベーキ
ング後、100%F2 ガスでフッ素化し再度N2 ガス中
で熱処理した。フッ素化の条件は300℃、20分であ
る。熱処理の条件は400℃、180分である。図2に
前記条件で形成されたフッ化不働態膜のXRD解析図を
示す。図3に同サンプルのXPS解析図を示す。図2,
3から明らかなように前記条件で形成されたフッ化不働
態膜はフッ化鉄を主体とした不働態膜である。
【0030】
【実施例1】比較例1で形成されたフッ化不働態膜を超
純水中で25℃、24時間浸漬した後のフッ化不働態膜
のXRD解析図を図4に示す。図5には同サンプルのX
PS解析図を示す。図4,5より明らかなように前記条
件で水中処理したフッ化不働態膜はフッ化クロムを主体
としたフッ化不働態膜である。
【0031】
【実施例2】実施例1で形成されたフッ化不働態膜を5
%HF水溶液中に25℃、5時間浸漬し、耐食性を調査
した。図6に耐食性テスト後のXRD解析図を示す。図
7に同サンプルのXPS解析図を示す。耐食性テスト前
の解析図(図4,並びに図5)に対し耐食性テスト後の
図6、並びに図7は何ら変化は認められない。腐食性の
強い5%HF水溶液に対し優れた耐食性が認められた。
【0032】
【比較例2】ステンレス鋼並びにSiウエハー上にスパ
ッタで形成された純クロムを比較例の条件でフッ素化し
た場合の結果を図8及び図9に示す。但し、第8図はス
パッタにより形成されるクロムのスパッタ膜を示し、ま
た第9図はこれをフッ素化した場合を示す。尚、これ等
図において、11はステンレス鋼又はSiウエハーを、
12はクロムのスパッタ膜を示し、13はフッ素化した
場合を示す。純クロムをフッ素化するとCrF4 、Cr
5 等の低沸点高次フッ化物が形成されるために、フッ
化不働態膜は形成し得ない。
【0033】
【実施例3】比較例1で形成されたフッ化不働態膜を、
2 で希釈された0.5%の水素気流中で、400℃、
1時間熱処理した後のフッ化不働態膜のXRD解析図を
図10に示す。図11には同サンプルのXPS解析図を
示す。図10、11より明らかな様に、上記条件で水素
処理したフッ化不働態膜はフッ化クロムを主体としたフ
ッ化不働態膜である。
【0034】
【発明の効果】本発明により形成されたフッ化不働態膜
は、強力な溶解性を示すHF水溶液に対しても著しい耐
食性が認められる。フッ化不働態膜が形成された金属材
料は超LSIの微細加工装置に大きな効果が期待出来
る。即ち酸性水溶液に対し本発明によるフッ化不働態膜
を金属表面に形成することにより、従来の技術がウエッ
トプロセスにも使用可能となる。即ち、従来よりウエッ
トプロセスに採用されている樹脂製装置の場合、使用条
件に制約がある。例えば真空下での使用は強度面で問題
が有り、使用出来ないが、本発明を採用することによ
り、この様な条件下でも使用可能となる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明処理装置の模擬的な説明図であ
る。
【0036】
【図2】図2は本発明法以外のフッ化不働態膜のXRD
解析図である。
【0037】
【図3】図3は同上膜のXPS解析図である。
【0038】
【図4】図4は本発明フッ化不働態膜のXRD解析図で
ある。
【0039】
【図5】図5は本発明フッ化不働態膜のXPS解析図で
ある。
【0040】
【図6】図6は本発明フッ化不働態膜をHF水溶液に浸
漬した後のXRD解析図である。
【0041】
【図7】図7は同上図6の浸漬膜のXPS解析図であ
る。
【0042】
【図8】図8は、純クロムをステンレス鋼上にスパッタ
にて形成した膜の図面である。
【0043】
【図9】図9は、図8のクロムをフッ素化した場合の図
面である。
【0044】
【図10】本発明フッ化不働態膜のXRD解析図であ
る。
【0045】
【図11】本発明のフッ化不動態膜のXPS解析図であ
る。
【0046】 1...ガス導入ライン 2...電気炉 3...反応チャンバー 4...ガスパーヂライン 5...露点計 11...ステンレス鋼又はSiウエハー 12...クロムのスパッタ膜 13...クロムのスパッタ膜のフッ素化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 8/06 - 8/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の表面に形成されたフッ化膜を、不活
    性ガス雰囲気に晒して熱処理する工程を含むフッ化不動
    態膜の形成方法において、前記熱処理の後、水分の存在
    下で処理又は水素存在下で熱処理することを特徴とする
    フッ化不動態膜の形成方法。
  2. 【請求項2】前記水分の存在下での処理が、実質的に水
    と接触せしめる処理である請求項1に記載のフッ化不動
    態膜の形成方法。
  3. 【請求項3】前記水素存在下での熱処理が、水素濃度1
    0%以下の不活性ガス雰囲気中で300〜500℃の条
    件で行われる請求項1に記載のフッ化不動態膜の形成方
    法。
  4. 【請求項4】前記フッ化膜の形成処理と前記熱処理とが
    連続して行われることを特徴とする請求項に記載のフ
    ッ化不動態膜の形成方法。
  5. 【請求項5】前記基材の表面の面平坦度がRmax(表
    面の凹凸の差の最大値)=0.03〜1.0ミクロンで
    あることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のフッ
    化不動態膜の形成方法。
  6. 【請求項6】前記フッ化膜の形成雰囲気は酸素を含まな
    いか又は実質的に含まないフッ素含有雰囲気である請求
    項1、2又は3に記載のフッ化不動態膜の形成方法。
  7. 【請求項7】前記基材を不活性ガス雰囲気に晒してベー
    キングした後、250℃以上にてフッ素含有雰囲気に晒
    し、その後200℃以上にて不活性ガス雰囲気に晒して
    前記熱処理することを特徴とする請求項1、2又は3に
    記載のフッ化不動態膜の形成方法。
  8. 【請求項8】前記基材はステンレス鋼である請求項1、
    2又は3に記載のフッ化不動態膜の形成方法。
  9. 【請求項9】前記フッ化不動態膜がフッ化クロムを主成
    分とする請求項1、2又は3に記載のフッ化不動態膜の
    形成方法。
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