JP3084078B2 - トルク吸収装置 - Google Patents

トルク吸収装置

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JP3084078B2
JP3084078B2 JP03052558A JP5255891A JP3084078B2 JP 3084078 B2 JP3084078 B2 JP 3084078B2 JP 03052558 A JP03052558 A JP 03052558A JP 5255891 A JP5255891 A JP 5255891A JP 3084078 B2 JP3084078 B2 JP 3084078B2
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torque
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信夫 高田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/061Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by movement having an axial component

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力伝達系において駆
動側と従動側との間のトルク差を吸収することができる
トルク吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動力伝達系においては、負荷変動や駆動
装置の始動又は連結時に、系の連結部に一定トルク以上
のトルクが加わったり、定格トルクを越える衝撃トルク
が発生することがある。このような場合、従来では、ト
ルクリミッタ、オートテンション装置、クラッチ、ブレ
ーキ等により、回転エネルギーを吸収するようにしてい
た。
【0003】しかしながら、従来のこのような装置で
は、二物体を押しつけることにより両物体間に生ずる摩
擦力を利用したり、流体又は粉体を介在させてこの介在
物の攪拌摩擦を用いたり、磁力を用いる等の方法で回転
トルクを吸収するようにしている。このように滑り摩擦
を利用する場合には、静止摩擦と動摩擦との差がトルク
設定を不安定にするという問題がある。
【0004】例えばトルクリミッタでは、コイルばね等
の回転による締め付け力を利用して、これにより生ずる
摩擦力を使用する形式のものがあるが、このような形式
のものでは、ばね等と部材との間の摩擦係数が温度によ
って異なるため摩擦力が一定でなく変化すること、ばね
等では高い部品精度を維持することが困難であること等
のため、正確なリミットトルクを設定することができな
いという問題がある。又このような形式のものでは、あ
まり大きなトルクを伝達又は吸収することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、精度よくリミットトルクを設定
することができ、小型で大トルクを伝達又は吸収するこ
とができるトルク吸収装置を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1のトルク吸収装置は、内側回転体
と、外側回転体と、中間回転体と、付勢手段と、動力伝
達回転体と、を有し、前記内側回転体は、一軸線まわり
の単葉回転双曲面をなす内側軌道面を備え、前記外側回
転体は、前記軸線と同一軸線まわりの単葉回転双曲面を
なす外側軌道面を備え、前記内側軌道面と前記外側軌道
面とは相対向して軌道を形成し、前記中間回転体は、こ
ろがり面が円筒形状であり、前記軌道において該中間回
転体の中心軸を前記軸線を含む断面から一定角度傾斜し
て前記軌道の円周方向に複数個配設され、該中間回転体
の表面は前記内側軌道面と前記外側軌道面とに線状に接
触し、前記動力伝達回転体は、前記外側回転体の一端側
であって前記内側回転体の一端側上に該内側回転体から
軸受を介して該内側回転体に対して軸方向の一定位置で
相対的に回転自在に取り付けられ、前記外側回転体との
間でトルクを伝達するトルク伝達手段により該外側回転
体と結合されていて、前記付勢手段は、前記動力伝達回
転体と前記外側回転体との間に設けられ、前記内側回転
体又は前記外側回転体が前記軌道の間隔を広げようとす
る方向に回転するときに前記内側回転体と前記外側回転
体との間で伝達される最大トルクに相当する回転抵抗を
前記中間回転体と前記内側回転体及び前記外側回転体と
の間に与えられるように、前記外側回転体を、前記軸線
方向であって前記軌道の間隔を狭くする方向に付勢す
る、ことを特徴とし、請求項2の発明のトルク吸収装置
は、内側回転体と、外側回転体と、中間回転体と、付勢
手段と、動力伝達回転体と、移動停止部材と、を有し、
前記内側回転体は、一軸線まわりの単葉回転双曲面をな
す内側軌道面を備え、前記外側回転体は、前記軸線と同
一軸線まわりの単葉回転双曲面をなす外側軌道面を備
え、前記内側軌道面と前記外側軌道面とは相対向して軌
道を形成し、前記中間回転体は、ころがり面が円筒形状
であり、前記軌道において該中間回転体の中心軸を前記
軸線を含む断面から一定角度傾斜して前記軌道の円周方
向に複数個配設され、該中間回転体の表面は前記内側軌
道面と前記外側軌道面とに線状に接触し、前記動力伝達
回転体は、前記外側回転体の一端側であって前記内側回
転体の一端側上に該内側回転体から軸受を介して該内側
回転体に対して軸方向の一定位置で相対的に回転自在に
取り付けられ、前記外側回転体との間でトルクを伝達す
るトルク伝達手段により該外側回転体と結合されてい
て、前記付勢手段は、前記動力伝達回転体と前記外側回
転体との間に設けられ、前記外側回転体を、前記軸線方
向であって前記軌道の間隔を狭くする方向に付勢し、前
記移動停止部材は、案内軸受を介して、前記外側回転体
の前記軌道間隔を狭くする方向への移動を所定位置で停
止させる、ことを特徴とし、請求項3の発明のトルク吸
収装置は、内側回転体と、外側回転体と、第1中間回転
体と、第2中間回転体と、付勢手段と、動力伝達回転体
と、を有し、前記内側回転体は、一軸線まわりの単葉回
転双曲面をなす内側軌道面を備え、前記外側回転体は、
前記軸線と同一軸線まわりの単葉回転双曲面をなす外側
軌道面を備え、前記内側軌道面と前記外側軌道面とは相
対向して軌道を形成し、前記第1中間回転体及び第2中
間回転体は、ころがり面が円筒形状であり、前記軌道に
おいてそれぞれの中間回転体の中心軸を前記軸線を含む
断面から一定角度互いに反対方向に傾斜して前記軌道の
円周方向に複数個配設され、それぞれの中間回転体の表
面は前記内側軌道面と前記外側軌道面とに線状に接触
し、前記第2中間回転体の直径は前記第1中間回転体の
直径より小さく、前記動力伝達回転体は、前記外側回転
体の一端側であって前記内側回転体の一端側上に該内側
回転体から軸受を介して該内側回転体に対して軸方向の
一定位置で相対的に回転自在に取り付けられ、前記外側
回転体との間でトルクを伝達するトルク伝達手段により
該外側回転体と結合されていて 前記付勢手段は、前記
動力伝達回転体と前記外側回転体との間に設けられ、前
記外側回転体を、前記軸線方向であって前記軌道の間隔
を狭くする方向に付勢する、ことを特徴とし、請求項4
の発明のトルク吸収装置は、請求項3の発明に加えて、
前記第2中間回転体は、ころがり面が円筒形状であるこ
とに代えて球形状であることを特徴とし、請求項5の発
明のトルク吸収装置は、内側回転体と、第1外側回転体
と、第2外側回転体と、第1中間回転体と、第2中間回
転体と、付勢手段と、動力伝達回転体と、を有し 前記
内側回転体は、一軸線まわりの単葉回転双曲面をなし該
一軸線方向に並設された第1及び第2内側軌道面を備
え、前記第1及び第2外側回転体は、前記軸線と同一軸
線まわりの単葉回転双曲面をなすそれぞれ第1及び第2
外側軌道面を備え、前記第1及び第2内側軌道面と前記
第1及び第2外側軌道面とはそれぞれ相対向して第1及
び第2軌道を形成し、前記第1及び第2中間回転体は、
ころがり面が円筒形状であり、それぞれの前記第1及び
第2軌道においてそれぞれの中心軸を前記軸線を含む断
面から互いに反対方向に一定角度傾斜してそれぞれの前
記第1及び第2軌道の円周方向に複数個配設され、前記
第1及び第2中間回転体の表面は、それぞれの前記第1
及び第2内側軌道面と前記第1及び第2外側軌道面とに
線状に接触し、前記動力伝達回転体は、前記第1外側回
転体の一端側であって前記内側回転体の一端側上に該内
側回転体から軸受を介して該内側回転体に対して軸方向
の一定位置で相対的に回転自在に取り付けられ、前記第
1外側回転体との間でトルクを伝達する第1トルク伝達
手段により該第1外側回転体と結合されていて、前記付
勢手段は、前記動力伝達回転体と前記第1外側回転体と
の間に設けられ、前記第1外側回転体を、前記軸線方向
であって前記軌道の間隔を狭くする方向に付勢し、前記
第1外側回転体と第2外側回転体とは、トルクを伝達す
る第2トルク伝達手段により結合され、回転されていな
いときに前記一軸線方向において前記第1中間回転体又
は第2中間回転体のうちの何れかが前記付勢手段による
付勢力によりそれぞれ第1内側軌道面及び第1外側軌道
面又は第2内側軌道面及び第2外側軌道面に接触するよ
うに配設されている、ことを特徴とする。
【0007】
【作用】動力伝達系にとおて、負荷側に急激な過大トル
クが発生したり(例えば被駆動体の障害物による突然の
停止等)、回転している駆動側を停止している従動側に
結合した場合には、駆動側と従動側との連結部において
衝撃トルクが発生する。このトルクTは、駆動側又は従
動側の系の慣性モーメントをIとすると、 T=Idω/dt で表される。従って、短時間に大きな回転数の差(角速
度の差)を吸収しようとすれば(即ち回転差のある駆動
側と従動側とを同じ回転数にする)、結合部に非常に大
きなトルクが発生し、その値はクラッチ等の伝達手段の
定格トルクの何倍にもなる。
【0008】本発明のトルク吸収装置によれば、上記の
如き構成にすることにより、内側回転体又は外側回転体
を中間回転体によって軌道間隔を広げる方向即ち自由回
転側に回転させると、軌道間隔を狭める側に付勢された
推力に抗して中間回転体が転動するときに生ずるころが
り抵抗によってトルクが吸収される。
【0009】一方、例えば内側回転体に動力伝達系の駆
動側を結合し動力伝達回転体に負荷側を結合し、内側回
転体を所定の一方向側(軌道間隔を狭める方向即ちクラ
ッチ側)に回転させると、傾斜した中間回転体は内側回
転体と線接触を保ちつつこれに案内されて自転及び公転
するので、中間回転体に線接触する外側回転体は、付勢
手段による付勢力で押されることにより、又中間回転体
に案内されてテーパーねじが進む原理により、軸方向に
おいて軌道間隔を狭める方向(クラッチ側)に進むと同
時に内側回転体との間で相対的に捩れ角を生じ、中間回
転体は軌道内で楔作用によりロックされ、進み量又は捩
れ角に対応したトルクが内側回転体から外側回転体及び
動力伝達回転体を介して負荷側に伝達される。
【0010】ここで外側回転体の進み量をδ(これは捩
じれ角αに対応)とすると、これにより伝達されるトル
クT1 は、
【0011】
【数1】
【0012】となる。A(A′)は捩じりばね定数であ
り、トルク吸収装置毎に定まる値である。
【0013】一方、このような外側回転体の動きを何ら
かの手段で停止させたとすれば、その状態でトルク吸収
装置にT1 以上のトルクがかかったときに、外側回転体
がこれ以上進まないので、トルク吸収装置はこれ以上の
トルクを伝達せず、このトルクにより内側回転体と外側
回転体との間に相対的回転差を発生しつつトルクT1
吸収し、負荷側に衝撃トルクが加わった場合等に、時間
をかけてその衝撃トルクを吸収する。
【0014】前記Tと上式T1 とでは、T1 を定格トル
クとしても、瞬時に入出力系を結合する場合等では、前
述の如くTはT1 の何倍にもなる。請求項1〜5の発明
は、このような問題を以上のような基本的作用のもとに
以下のように解決している。
【0015】請求項1の発明によれば、最大伝達トルク
に相当する回転抵抗を与えるように付勢手段の付勢力を
定めるので、動力伝達系において、駆動伝達時に軌道間
隔を広げようとする回転方向(自由回転側)になるよう
に、トルク吸収装置を駆動側及び従動側に結合すること
により、急激な負荷トルクの上昇又は入力時には、クラ
ッチ状態が外れて内外輪間が自由回転側に相対回転し、
最大伝達トルクよりも減少したトルクで回転しながらト
ルクを吸収することになる。従って、例えばオートテン
ションなどの定トルク機構として良好に使用される。
【0016】請求項2の発明によれば、移動停止部材に
より、軸受を介して、軌道間隔を狭くする方向への外側
回転体の移動を停止するので、クラッチ側に回転する方
向に駆動側と従動側とを結合しても、移動量又は捩じれ
量が一定以上の過大な値にならないので、その量に対応
したトルクT1 で駆動側と負荷側との間で相対回転が生
じ、この回転により変動トルクを吸収したり、トルクを
吸収しつつトルクリミッタとして作動させることもでき
る。この場合、外側回転体は軸受を介して移動停止部材
の停止力を受けるので、回転が円滑に行われトルクリミ
ッタとして良好に作動する。
【0017】請求項3の発明によれば、第1中間回転体
より直径が小さく反対方向に傾斜した第2中間回転体を
設けるので、軌道間隔が狭くなる方向にトルクがかかり
外側回転体がねじ込まれたときに、第1中間回転体が内
側回転体と外側回転体との間で垂直荷重(ラジアル荷
重)を受けて弾性変形し、一定量ねじ込まれたときに第
2中間回転体が内側及び外側回転体に接触するようにな
る。ところが、第2中間回転体は第1中間回転体の反対
方向に傾斜しているため、ラジアル荷重を支持すると共
に回転により軌道間隔を広げる作用をする。その結果、
外側回転体はこれ以上ねじ込まれることがなく、トルク
吸収装置はこの状態で回転しつつトルクを吸収すること
になる。このような動作は確実であるため、例えばオン
−オフクラッチに対して良好に適用することができる。
【0018】請求項4の発明によれば、円周方向に複数
個配設された第1中間回転体の間にこれにより直径の小
さい球形状の第2中間回転体を設けるので、請求項3の
発明の如く、第1中間回転体が変形したときに、内側回
転体と外側回転体とは、ラジアル軸受として作用する球
形状の第2中間回転体に支持され相対的に回転し、一定
以上のトルクが伝達されなくなる。
【0019】請求項5の発明によれば、第1中間回転体
が第1内側軌道面と第1外側軌道面とに接触している場
合において、内側回転体の一定方向への回転に対して第
1外側回転体と第2外側回転体とは、軸方向において互
いに反対方向に進むように中間回転体が互いに反対方向
に傾斜して配設されているので、トルク吸収装置にトル
クがかかって、内側回転体に対して第1外側回転体が相
対的に回転することにより軌道間隔を狭くする方向に移
動すると、第1外側回転体は、第2中間回転体と一定の
間隔を持って配設され軌道間隔を広げる方向に移動する
ように回転している第2外側回転体を押し、第2外側回
転体が第2中間回転体を介して内側回転体と完全に接触
するまで第2外側回転体を押した後第2外側回転体によ
りその進行を停止され、これ以上のトルクの伝達が制限
される。そしてこの位置で内側回転体と第1外側回転体
及び第2外側回転体との間で相対的回転差を伴いつつト
ルクを吸収する。
【0020】一方、第2中間回転体が第2内側軌道面と
第2外側軌道面とに接触している場合において、内側回
転体が上記一定方向とは反対の方向に回転するときに
は、上記と反対の作用になり、同様にして一定以上のト
ルクの伝達が制限される。
【0021】
【実施例】図1は本発明のトルク吸収装置の第1の実施
例を示す断面図、図2はその中間回転体部分の斜視図で
ある。先ずこれらの図により本トルク吸収装置の構造を
説明する。内側回転体の一例である内輪1は、例えばキ
ー5により入力側又は出力側となる軸4上に取り付けら
れ、これに対向して設けられる外側回転体の一例である
外輪2との間で軌道9を形成している。
【0022】中間回転体の一例であるコロ3は、図2に
示す如く、一軸線である内輪1の中心軸6を含む断面に
対して角度β、例えば15°程度傾斜して軌道9内に多
数配設される。
【0023】外輪2の一端側であって内輪1の一端側上
には、入力側又は出力側のラジアル荷重及び付勢手段の
一例である皿ばね7によるスラスト荷重を受ける軸受と
してのベアリング13を介して、トルクを伝達する動力
伝達回転体の一例であるハウジング14が設けられてい
る。ハウジング14は、ベアリング13により内輪1に
対して軸方向位置を一定に回転自在に取り付けられてい
る。又ハウジング14は、ボールスプライン15、もし
くは図示しないトルク伝達ピン、インボリュートスプラ
イン等のトルク伝達手段により、中心軸6方向には変位
自在で、外輪2と一体として回転しその間でトルクを伝
達するように結合されている。そしてハウジング14に
は、入力側又は出力側を結合することができるように取
付けボルト孔14aが設けられている。
【0024】皿ばね7は、ハウジング14と外輪2との
間に設けられ、外輪2に押圧力を与えている。この押圧
力の方向は、軌道9の間隔を狭くする方向即ち図におい
て左から右方向である。そしてその押圧力の大きさは、
トルク吸収装置が最大伝達トルクを伝達するように定め
られる(後述)。
【0025】又内輪1及び外輪2には、コロ3の軸方向
の動きを停止させるそれぞれ鍔10及び16が設けられ
ている。これは、コロ3が軌道9内において軸方向に進
行するときに、その進行を停止させるためである。
【0026】図2において、コロ3は内輪1上に中心軸
6を含む断面から角度βだけ傾けて配列され、各コロ間
はリテイナー11によりそれぞれの位置を保持され、互
いに接触しないようにされている。このようにすると、
互いに同方向に自転する隣接したコロ同士が互いに反対
方向の接線速度をもって衝突することがなく、コロ3の
自転、公転が滑らかになる。
【0027】コロ3と内外輪とは、互いに線接触をする
ように、コロ3を円筒形状とし、内外輪を共に中心軸6
まわりの単葉回転双曲面としている(後述)。
【0028】以上の様な構造により、例えば軸4が入力
軸として、軌道間隔を広げる自由回転側である図1に示
す矢印A方向に回転し内輪1を同方向(A方向)に回転
させると、コロ3は内輪軌道面1a側に案内されて反時
計方向(B方向)に回転しつつその上を下って行き、図
において左方向へ進む。このコロ3の動きは外輪軌道面
2aに対しては右方向に進むことになるので、外輪2
は、内輪軌道面1a側に案内されているコロ3により案
内され、ばね7の付勢力に抗して軌道9の間隔を広げる
方向である左方向に移動する。この結果、皿ばね7の付
勢力によるコロ3の楔作用が減少し、内外輪間における
ロック状態が緩和され、入力軸4から減少したトルク
が、出力側になるハウジング14に、ボールスプライン
15を介して伝達されることになる。
【0029】図3はこのようなコロ3の動きにより内外
輪が受ける力の関係を説明するための図である。コロ3
と内外輪軌道面1a、2aとは線接触をするが(実際に
は一定の幅を持つ線状即ち面状に接触することにな
る)、説明を簡単にするためにその一部である接触点
A、Bを考える。コロ3の中心軸7は中心軸6を含む断
面に対して角度β傾けて配設されているので、その回転
しようとする方向Sは、中心軸6に直角の軌道断面の方
向Tに対して角度βの方向であるから、コロ3が回転さ
れると内外輪はそれぞれ図示の如く、コロ3の公転方向
の分力Ti、To及びコロ3の軸方向の分力Ri、Ro
を受けることになる。
【0030】この分力Ri、Roの発生により、内輪1
及び外輪2は、コロ3を介して中心軸6方向において互
いに反対方向に引き離される力を受け、本実施例では内
輪1が固定されているため、外輪2が図1において左方
向即ち軌道9の間隔を広げる方向へ動くことになる。内
外輪に働くこのような力は、前述の如く皿ばね7の付勢
力を減少させる。
【0031】図4及び図5は、以上のような内外輪1、
2及びコロ3の動作に基づくトルク吸収装置の作用を更
に説明する図である。即ち、その作用は図4に示すテー
パーねじと同様であり、図5に示す如く、軸4を矢印A
方向に回転させると、外輪2がコロ3を介して矢印C方
向に進み、ねじが締まる原理により外輪2と軸4とがロ
ックされ、軸4を矢印Aの反対方向に回転させると、ね
じがゆるみロックが解除されることになる。そして外輪
2に矢印C方向に皿ばね7による付勢力が加われば、付
勢力とねじをゆるめる力との差に対応したトルクを吸収
しつつ内外輪間が相対的回転をすることになる。この場
合、テーパーねじにおけるリード角θ及びテーパー角θ
1 は、本トルク吸収装置では、捩りリード角θ′(コロ
3の傾斜角βに相当)及び接触角θ′1 に対応する。
【0032】次にばね7による押圧力Pにより内外輪間
で伝達されるトルクについて説明する。図5及び図6に
示す如く押圧力Pによりコロ3には垂直力N=P/sin
θ′1 が作用する。一方コロ3と内外輪軌道のころがり
楔角をそれぞれθi 、θo とすると、伝達されるトルク
1 は、 T1 =N・PCD/2=P・PCD/2sin θ′1 ・・・(2) (PCD/2は中心軸6ところがり摩擦中心との間の距離) 従って、トルク吸収装置の設計によって定まる諸角度、
寸法等及びばね7による押圧力Pを適当に定めることに
より、所望の最大伝達トルクT1 を得ることができる。
【0033】このようにして入力軸4が自由回転側(図
1の矢印A方向)に回転して出力側のハウジング14に
最大トルクT1 以内のトルクを伝達しているときに、負
荷トルクがT1 以上になると、前述した如く内外輪間で
相対的回転が生じ、コロ3の作用によりT1 より少し減
少したT1 ′のトルクが伝達され、過大な負荷トルクの
うちのトルクT1′だけを吸収・伝達しつつトルク吸収
装置が作動することになる。そして負荷側のトルクがT
1 ′以下になると、再び内外輪間の相対回転がなくな
り、最大負荷トルクT1 まで伝達が可能になる。従っ
て、このような特性は、例えばオートテンション装置と
しての利用に最適である。図7は、その場合のトルク吸
収装置による伝達トルクの状態例を示す。
【0034】図8は第2の実施例のトルク吸収装置を示
す。図1のものと同様の構造の部分については説明を省
略する。付勢手段としては、コイルばね7aが設けら
れ、軌道9の間隔が狭くなる方向に外輪2に対して予圧
を加えている。動力伝達回転体としてのハウジング14
は、動力伝達用ボス部14bを備え、これにより入力側
又は出力側に動力を伝達するようにしている。又、トル
ク伝達手段としては、本実施例ではトルク伝達ピン15
aを用いている。
【0035】符号8及び12は移動停止部材の一例であ
るそれぞれダブルナット及びスラスト玉軸受であり、こ
れらの部材が設けられている点が、図1のものと基本的
に相違する。ダブルナット8は、軸方向の一定位置にお
いて、内輪1にねじ込まれて固定されている。そしてこ
れに外輪2と所定の間隔をもってスラスト玉軸受12が
取り付けられている。
【0036】図9はこのようなトルク吸収装置の作動特
性を示す図である。本図では説明を簡単にするために、
予圧コイルばね7aは、外輪2の遊びをとるだけで内外
輪間のトルク伝達には寄与しないものと仮定している。
【0037】X軸は、外輪2の軸方向変位δ又はロック
作動角α即ち内輪1と外輪2との間の相対的捩れ角を示
し、Y軸は、それぞれのδ又はαの値に対応して内外輪
間従って軸4とハウジング14間で伝達されるトルクT
の値を示す。この場合、内輪1と外輪2とは前述の如く
テーパねじとしての動きをするので、変位δと捩れ角α
とは直線比例の関係になる。
【0038】曲線は、軸4従って内輪1を図8の矢印A
方向即ちクラッチ方向に回転させる場合において、トル
クを増加して行く時の状態を示す。このトルクは、内輪
1に対して外輪2が相対的に捩れて軌道間隔の狭まる方
向に進み、コロ3が内外輪間に挟まれて楔作用をするこ
とにより、その大きさに対応して内外輪間で伝達される
トルクである。
【0039】軌道間隔が変位δに比例して狭まると、主
として、外輪2が膨張すると共に内外輪と接触するコロ
3の接触部が変形する。外輪2を変形させる力は、軌道
間隔を広げようとする内圧に相当するから、軌道間隔に
比例して発生する。一方、コロ3を局部的に変形させる
力は、軌道間隔の狭まりに対して接触面が増加するの
で、二次元的に増加する。従って、この両方の力の発生
により変位δとトルクTの関係は、式(1)で示したよ
うに、ほぼ、
【0040】
【数2】
【0041】で表わされる。
【0042】この式から分かるように、トルクTは非直
線性捩りばねとしての特性を有し、急激な入力トルクの
上昇に対し大きな角変位によりソフトに立ち上がって衝
撃トルクを吸収し、その後大トルクを伝達する。
【0043】このようなトルク特性において、外輪2の
変位δは、所定量以上発生しないようにダブルナット8
及びスラスト玉軸受12により制限される。変位δを一
定量以下に制限すると、前式から、トルクTも一定値以
上に大きくならないことになる。
【0044】今、変位δをδ1 に制限したとすると、こ
れに対応するトルクT1 以上のトルクがトルク吸収装置
にかかったときには、トルク伝達面であるコロ3と内輪
軌道面1a又は外輪軌道面2aのうち、主としてコロ3
と外輪軌道面2aとの間で軸方向の滑りを伴いつつ内外
輪間で相対回転が生じ、トルク吸収装置は相対回転しつ
つトルクT1 を吸収する。この結果、例えばT1 を定格
トルクに設定すると、負荷側に定格トルク以上の衝撃ト
ルクがかかっても、動力伝達系にはT1 以上のトルクは
発生せず、系の安全性が確保される。そして衝撃トルク
が吸収されて伝達トルクがT1 以下になると、相対回転
がなくなり、トルク吸収装置はクラッチとして作動す
る。従って、本実施例のトルク吸収装置は、特にトルク
リミッタとして使用するのに適している。
【0045】図10及び図11は第3の実施例を示し、
図10は全体構成図であり、図11はその中間回転体の
配列を示す図である。本実施例のトルク吸収装置は,図
10に示す如く、全体構成においては、図8にも示すも
のからダブルナット8及びスラスト玉軸受12を除いた
構造のものである。従って、全体構造については説明を
省略する。
【0046】図11において、中間回転体としては、第
1中間回転体であるクラッチ用のコロ3と、これよりも
直径の小さい第2中間回転体である相対回転用のコロ3
aが設けられている。コロ3及び3aは、中心軸6を含
む断面に対して、それぞれ反対方向に角度βだけ傾斜し
て配設されている。このような構成により、内外輪間に
クラッチ方向にトルクがかかると,前述の如く、外輪2
がねじ込まれて軌道9の間隔が狭まると共に、コロ3が
内外輪から垂直力を受けて変形し、この変形がコロ3と
コロ3aとの直径の差に達すると、コロ3aも内外輪に
接触するようになる。このとき、コロ3aが内外輪間に
介在して内外輪間の相対回転を案内すると共に、コロ3
aはコロ3とは反対の傾斜角になっているので、その回
転により内外輪間には軌道9の間隔を広げる力が働き、
最早これ以上外輪はねじ込まれず、内外輪間は相対的に
回転しつつこのときのトルクを最大トルクとしてこれを
吸収する。
【0047】ここでコロ3とコロ3aとの直径の差をΔ
dとすると、伝達トルクT1 とΔdとの関係は、例えば
実験的に求めることができる。
【0048】本実施例のトルク吸収装置では、初期に与
えたトルク値は殆ど変動せず、永続的にそのトルク値が
持続されるという特徴がある。そして簡単な構造である
ことから、トルクを吸収又は制限するための諸用途に適
用することができるが、動作が確実で信頼性が高い点か
ら、オン/オフクラッチへの適用が最適である。
【0049】図12は、第4の実施例のトルク吸収装置
の中間回転体の構成を示す。本実施例のトルク吸収装置
は、第3の実施例のものに較べて、図10に示すコロ3
aに代えて、第2中間回転体としてコロ3よりも直径の
小さい球3bを配設している点が相違する。
【0050】このような球3bを設けることにより、外
輪2がねじ込まれて軌道間隔が狭くなったときに、球3
bがラジアル荷重を受けて玉軸受の役目をなし、内外輪
間を相対回転させるので、トルク吸収装置はこのときの
トルクを限度としてこれを伝達し、それ以上のトルクが
かかった場合には相対回転によりこれを吸収する。
【0051】図13は、図11及び図12に示す第3及
び第4実施例を組み合わせた場合を示す。このようにす
ると、スペースが有効に利用でき、過重分担能力が向上
する。
【0052】本実施例のトルク吸収装置は、第3実施例
のものよりも更に構造が簡単であり、設定トルクが小さ
いものに適用するのが有利である。
【0053】図14は、第5実施例のトルク吸収装置の
全体構成を示す。内側回転体としての内輪1と第1及び
第2外側回転体としてのそれぞれ外輪2−1及び2−2
は、それぞれ第1及び第2中間回転体としてのコロ3−
1及び3−2と線接触をするように軌道9−1及び9−
2を形成している。又、外輪2−1の一端側であって内
輪1の一端側上には、軸受としてのベアリング13を介
して、動力伝達回転体としてのハウジング14が設けら
れている。ハウジング14と外輪2−1とは、第1トル
ク伝達手段としてのボールスプライン15により、外輪
2−1の軸方向の移動が自在になるように連結されてい
る。更に外輪2−1と外輪2−2との間も、第2トルク
伝達手段としてのねじ込みピン16により、両外輪間が
軸方向に一体的に移動するように所定の間隔δをもって
スペーサ17等を挟んで結合されている。そしてこの間
隔δを調整することにより、外輪2−2が皿ばね7によ
り付勢されたときに、外輪2−1又は外輪2−2の何れ
が付勢力を受けるように、コロ3−1が内外輪軌道面1
a−1及び2a−1に接触するか又は、ころ3−2が内
外輪軌道面1a−2及び2a−2に接触するようにす
る。
【0054】コロ3−1とコロ3−2とは、中心軸6を
含む断面に対して互いに反対方向に角度βで傾斜して配
設されている。
【0055】このような構造により、外輪2−1が皿ば
ね7による付勢力を受けている場合には、軸4従って内
輪1が矢印A方向に回転されると、前述の如く外輪2−
1がねじ込まれて図において右方向に進められる。
【0056】一方、内輪1のこのような回転により、コ
ロ3−2がコロ3−1とは反対の傾斜になっているの
で、外輪2−2は、軌道9−2の間隔を広げる方向に力
を受けるように、コロ3−2との間にクリアランスをも
ってねじがゆるむ方向に自由回転する。そして外輪2−
1が右方に押されて、外輪2−2とコロ3−2との間の
初期のクリアランスがなくなると、外輪2−1は外輪2
−2から軌道間隔を広げる方向(図において左方向)に
力を受け入れ、最早これ以上右方へ進まず、この状態に
おけるトルクを伝達する。そしてこれ以上のトルクがか
かったときには、内外輪間が相対回転しつつこれを吸収
する。
【0057】なおこの場合、軸4が矢印Aの反対方向に
回転される場合には、外輪2−1は予圧ばねの付勢力に
抗して軌道9−1の間隔を広げる方向に移動し、一方外
輪2−2は、軌道9−2の間隔を狭める方向に移動され
るが、予圧ばねが設けられていないので、内輪1との間
でロックされることはなく、結果として内外輪間の自由
回転は妨げられない。
【0058】外輪2ー2が皿ばね7による付勢力を受け
ている場合には、上記と反対の作用になる。即ち、内輪
1が矢印A方向と反対方向に回転する場合には、負荷側
にトルクがかかるとコロ3ー2の作用により外輪2ー2
が右方向に進み、これに伴い外輪2ー1が同時に右方向
に進むと、コロ3ー1と内外輪軌道面1aー1及び2a
ー1とが接触し、外輪2ー1は左方向に進むように自由
回転し、外輪2ー2の軸方向移動が停止し、この状態で
内外輪間が相対回転しつつ一定のトルクを吸収する。
【0059】なお以上において、外輪2ー1が皿ばね7
による付勢力を受ける場合には、外輪2ー1と2ー2と
は、必ずしも相互間で軸方向位置を固定されている必要
はない。
【0060】クラッチ側に回転するときの最大トルク
は、間隔δが定まれば、式(1)によって決定される。
【0061】本実施例のトルク吸収装置は、高負荷に耐
えられるころがりクラッチと軸受との組合わせであるか
ら、極めて大トルクまで伝達することができるので、一
般のトルクリミッタやオートテンション装置に用いられ
るほか、例えば自動車のアンチローリングブレーキの如
く、極端な急ブレーキによる悪影響を排除するように計
算された制動力を要するようなブレーキにも適用され、
十分その目的を達成できるものである。
【0062】なお、以上の全ての実施例において、内輪
1、外輪2、コロ3等の材質としては、一定の強度と弾
性のある材質であればよい。但し、通常金属を用いるの
が好ましいことが多い。
【0063】金属を用いる場合には、従来の非金属を用
いるものに較べて、許容面圧を極端に大きく採ることが
できので、装置が極めて小型になり、回転慣性が小さく
なり高速回転にも適用可能となる。又、金属同士のころ
がり抵抗を利用するので、温度、塵埃、油等の外部要因
の摩擦係数への影響が少なく、安定したトルク制御がで
きる。更に、金属は一般に熱伝導率が高いため、吸収ト
ルクによるエネルギーを熱交換するに当たって放熱が早
くなり、従ってトルク吸収率が大きくなる。
【0064】次にコロ3と内輪1及び外輪2とが線接触
するために必要となる内外輪軌道面1a、2aの形状に
ついて説明する。図15乃至図17は、これらを求める
ための説明図であり、コロ3が円筒コロである場合を示
す。先ず図15は、X−Y−Z座標において、コロ3
を、その中心軸3aがY軸上原点Oから距離Fの位置で
Y軸を通りX−Z平面に平行でX−Y平面に対して角度
βだけ傾斜させて置いた状態を示す斜視図である。この
場合、X軸は内外輪1、2の共通の中心軸6を示す。そ
して、コロ3の断面3bはコロ3をX軸上任意の距離x
の位置でY−Z平面に平行な面で切った断面を示し、点
Uc、U′c はそれぞれ、その面のコロ3の中心Pcか
らX軸及びX−Z平面に下ろした垂線のX軸及びX−Y
平面への交点である。この場合、原点OとU′c とを通
る線3a′はコロの中心軸3aをX−Z平面へ投影した
線になり、X軸とは角度βをなす。本図から明らかなよ
うに 点 Uc 、U′c 間の距離=xtan β 点 Pc、U′c 間の距離=F であるから、コロ3の中心PcからX軸であり中心軸6
上への垂線の交点Ucまでの距離をycとすると、 yc2 =F2 +(xtan β)2 従って yc2 /F2 −x2 /(F/tanβ)2 =1・・・・・・(3) 式(3)は双曲線を示す式であるから、コロ3の軸心、
従って内外輪1、2で形成する軸道の中心線は中心軸6
に対して双曲線である。
【0065】図16は、上記にように配置したコロ3に
対して内外輪1、2が接触する状態を説明するための図
である。前記のコロ3の中心点Pcを通り、コロ3の軸
心3aに直角な面とX軸との交点をQとする。このQ点
を中心としてコロ3に内接及び外接する球Si及びSo
を考えると(図16では外接する球Soを図示)、コロ
3と球Si及びSoとの接点Pi、Poは垂線である点
Q、Pcを結んだ線の上にあることになり、Pc点から
それぞれコロ3の半径rだけ離れた位置になる。従っ
て、点Q、Pc間の距離=Rとすれば、球Si、Soの
半径はそれぞれR−r、R+rとなる。
【0066】点Pi及びPoを通りY−Z面に平行な面
とX軸との交点をそれぞれUi及びUoとすると(図1
7参照)、線分PiUi及び線分PoUoの長さyi
及びy0 はそれぞれ点Pi及び点PoからX軸までの距
離を示し、原点Oから点Ui 及びU0 までの距離Xi
びXo はそれぞれ点Pi及び点PoのX軸上の座標を示
すことになる。従って、xiとyi及びxoとyoの関
係式F(xi、yi)及びF(xo、yo)がそれぞれ
内外輪の軌道面1a、2aの曲面形状を表す式となる。
【0067】図17はこの関係を求めるための関連部分
の拡大図である。Rを示す線分QPcは、軸3aに直角
であり且つ点U′cは点PcからX−Z面への垂線が同
面と交わる点であるから、線分U′cQは軸3a′と直
角をなす。従って 点O、Q間の距離=(x/cos β)/cos β=x/cos2β R2 =F2 +{( x/cos2β)sin β}2 =F2 +x2tan2 β/cos2β 次に角QPcUc=φとすると、ΔQPcUcは直角三
角形であるから、
【0068】
【数3】
【0069】となる。一方、線分PcPi=PcPo=
rで且つΔQPiUi及びΔQPoUoは共にΔQPc
Ucと相似形であるから、
【0070】
【数4】
【0071】となる。そしてこれらの式から、関係式F
(xi、yi)、F(xo、yo)は、
【0072】
【数5】
【0073】となる。これらの式は、内外輪軌道面1
a、2aの曲面形状を表す式であるが、二次曲面以上の
特性を示すことはできない。ここで(xi−x)と(y
i−y)及び(xo−x)と(yo−yc)のそれぞれ
の比率を求めると、式(4)乃至(7)から、
【0074】
【数6】
【0075】となり、xとycとの関係は(3)式から
双曲線であり、且つ上式でtan2βは定数であるから、x
iとyiとの関係及びxoとyoとの関係は双曲線であ
り、従って内外輪軌道面1a、2aは共通の中心軸6を
中心とした単葉回転双曲面である。
【0076】例えば内外輪軌道をそれぞれ双曲線の式 yi2 / ai2− xi2/ bi2=1 yo2 / ao2− xo2/ bo2=1 とおいて、F=9、r=1.5、β=15°として実際
に計算すると、ai、bi、ao、boの値は、それぞ
れ約7.5、30.7、10.5、36.2となり、内
外輪軌道面は単葉回転双曲面として与えられる。
【0077】なお以上においては、コロ3のころがり面
が円筒形状である場合について説明したが、これを円錐
形状、鼓形又は太鼓形にすることもできる。これらの場
合にも内外輪とコロ3とを線接触させる。このためコロ
3を円錐形状にするときには、円錐コロの母線は直線で
あるから内外輪軌道面を円筒コロの場合と同様単葉回転
双曲面にする。コロの表面を楕円の一部分が外側の軸を
中心として回転した鼓形にする場合には、内輪を円筒形
状とし外輪を回転楕円面と回転双曲面とを合成した曲面
で形成する。又コロの表面を楕円の一部分がその中心軸
を中心として回転した太鼓形にする場合には、内輪を回
転楕円面と回転双曲面との合成曲面とし外輪を円筒形状
にする。
【0078】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、内輪と外輪
との間にそれぞれに線接触する中間回転体を設けること
により、中間回転体と内輪及び外輪との間のころがり抵
抗によってトルクが吸収されるので、吸収・伝達するト
ルク設定が安定する。
【0079】そして、請求項1の発明おいては、最大伝
達トルクに相当する回転抵抗を与えるように付勢手段の
付勢力を定めるので、動力伝達系において、駆動伝達時
に軌道間隔を広げようとする回転方向(自由回転側)に
なるように、トルク吸収装置を駆動側及び従動側に結合
することにより、最大伝達トルク又はこれよりも減少し
たトルクで回転しながらトルクを伝達・吸収することが
でき、例えばオートテンション機構として良好に使用す
ることができる。
【0080】請求項2の発明においては、移動停止部材
により、軸受を介して、軌道間隔を狭くする方向への外
側回転体の移動を停止することにより、移動量又は捩じ
れ量が一定以上の過大な値にならないので、内側回転体
と外側回転体との間で相対回転させつつトルクを吸収す
ることができる。この場合、外側回転体は軸受を介して
移動停止部材の停止力を受けるので、回転が円滑に行わ
れ、トルクリミッタとして良好に作動させることができ
る。
【0081】請求項3の発明においては、第1中間回転
体より直径が小さく反対方向に傾斜した第2中間回転体
を設けるので、軌道間隔が狭くなる方向にトルクがかか
り外側回転体がねじ込まれたときに、第2中間回転体が
ラジアル荷重を支持すると共に回転により軌道間隔を広
げる作用をし、トルク吸収装置はこの状態で回転しつつ
トルクを吸収することができる。このような動作は確実
であるため、例えばオン−オフクラッチに対して良好に
適用することができる。
【0082】請求項4の発明によれば、円周方向に複数
個配設された第1中間回転体の間にこれより直径の小さ
い球形状の第2中間回転体を設けるので、請求項3の発
明と同様に、第1中間回転体が変形したときに、内側回
転体と外側回転体とを、ラジアル軸受として作用する球
形状の第2中間回転体で支持しつつ相対的に回転させる
ことができ、一定以上のトルクの伝達を防止することが
できる。
【0083】請求項5の発明によれば、内側回転体の一
定方向への回転に対して第1外側回転体と第2外側回転
体とは、軸方向において互いに反対方向に進むように中
間回転体が互いに反対方向に傾斜して配設されているの
で、トルク吸収装置にトルクがかかって内側回転体に対
して第1外側回転体が相対的に回転して軌道間隔を狭く
する方向に移動したとき、第2外側回転体によりその進
行を停止し、それ以上のトルクの伝達を制限することが
でき、この位置で内側回転体と第1外側回転体及び第2
外側回転体との間でスリップを伴いつつトルクを吸収す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のトルク吸収装置の断面図
である。
【図2】そのコロの配置を示す斜視図である。
【図3】コロと内外輪間に作用する力の説明図である。
【図4】テーパーねじの作用の説明図である。
【図5】テーパーねじとしての作用の説明図である。
【図6】(a)、(b)は押圧力と接触面の垂直力との
関係の説明図である。
【図7】伝達トルクの状態を示す説明図である。
【図8】第2実施例のトルク吸収装置の断面図である。
【図9】その伝達トルクの曲線図である。
【図10】第3実施例のトルク吸収装置の断面図であ
る。
【図11】そのコロの配置を示す斜視図である。
【図12】第4実施例のコロ及び球の配置を示す斜視図
である。
【図13】第3、4実施例を組合わせた場合のコロ及び
球の配置を示す斜視図である。
【図14】第5実施例のトルク吸収装置の断面図であ
る。
【図15】軌道面形状を求めるための説明図である。
【図16】軌道面形状を求めるための説明図である。
【図17】軌道面形状を求めるための説明図である。
【符号の説明】
1 内輪(内側回転体) 1a 内輪軌道面(内側軌道面) 1aー1、1aー2 内輪軌道面(第1内側軌道面、第
2内側軌道面) 2 外輪(外側回転) 2ー1、2ー2 外輪(第1外側回転体、第2外側回転
体) 2a 外輪軌道面(外側軌道面) 2aー1、2aー2 外輪軌道面(第1外側軌道面、第
2外側軌道面) 3、 コロ(中間回転体) 3−1、3−2 コロ(第1中間回転体、第2中間回転
体) 6 中心軸(1軸線) 7、7a、 皿ばね、コイルスプリング(付勢手段) 8 トルクリミットストッパ(移動停止部材) 9、9ー1、9ー2 軌道(軌道、第1軌道、第2軌
道) 12 スラスト玉軸受(案内軸受) 13 ベアリング(軸受) 14 ハウジング(動力伝達回転体) 15、15a ボールスプライン、トルク伝達ピン(ト
ルク伝達手段又は第1トルク伝達手段) 16 ピン(第2トルク伝達手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/06 - 41/07 F16D 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側回転体と、外側回転体と、中間回転
    体と、付勢手段と、動力伝達回転体と、を有し、前記内
    側回転体は、一軸線まわりの単葉回転双曲面をなす内側
    軌道面を備え、前記外側回転体は、前記軸線と同一軸線
    まわりの単葉回転双曲面をなす外側軌道面を備え、前記
    内側軌道面と前記外側軌道面とは相対向して軌道を形成
    し、前記中間回転体は、ころがり面が円筒形状であり、
    前記軌道において該中間回転体の中心軸を前記軸線を含
    む断面から一定角度傾斜して前記軌道の円周方向に複数
    個配設され、該中間回転体の表面は前記内側軌道面と前
    記外側軌道面とに線状に接触し、前記動力伝達回転体
    は、前記外側回転体の一端側であって前記内側回転体の
    一端側上に該内側回転体から軸受を介して該内側回転体
    に対して軸方向の一定位置で相対的に回転自在に取り付
    けられ、前記外側回転体との間でトルクを伝達するトル
    ク伝達手段により該外側回転体と結合されていて、前記
    付勢手段は、前記動力伝達回転体と前記外側回転体との
    間に設けられ、前記内側回転体又は前記外側回転体が前
    記軌道の間隔を広げようとする方向に回転するときに前
    記内側回転体と前記外側回転体との間で伝達される最大
    トルクに相当する回転抵抗を前記中間回転体と前記内側
    回転体及び前記外側回転体との間に与えられるように、
    前記外側回転体を、前記軸線方向であって前記軌道の間
    隔を狭くする方向に付勢する、ことを特徴とするトルク
    吸収装置。
  2. 【請求項2】 内側回転体と、外側回転体と、中間回転
    体と、付勢手段と、動力伝達回転体と、移動停止部材
    と、を有し、前記内側回転体は、一軸線まわりの単葉回
    転双曲面をなす内側軌道面を備え、前記外側回転体は、
    前記軸線と同一軸線まわりの単葉回転双曲面をなす外側
    軌道面を備え、前記内側軌道面と前記外側軌道面とは相
    対向して軌道を形成し、前記中間回転体は、ころがり面
    が円筒形状であり、前記軌道において該中間回転体の中
    心軸を前記軸線を含む断面から一定角度傾斜して前記軌
    道の円周方向に複数個配設され、該中間回転体の表面は
    前記内側軌道面と前記外側軌道面とに線状に接触し、前
    記動力伝達回転体は、前記外側回転体の一端側であって
    前記内側回転体の一端側上に該内側回転体から軸受を介
    して該内側回転体に対して軸方向の一定位置で相対的に
    回転自在に取り付けられ、前記外側回転体との間でトル
    クを伝達するトルク伝達手段により該外側回転体と結合
    されていて、前記付勢手段は、前記動力伝達回転体と前
    記外側回転体との間に設けられ、前記外側回転体を、前
    記軸線方向であって前記軌道の間隔を狭くする方向に付
    勢し、前記移動停止部材は、案内軸受を介して、前記外
    側回転体の前記軌道間隔を狭くする方向への移動を所定
    位置で停止させる、ことを特徴とするトルク吸収装置。
  3. 【請求項3】 内側回転体と、外側回転体と、第1中間
    回転体と、第2中間回転体と、付勢手段と、動力伝達回
    転体と、を有し、前記内側回転体は、一軸線まわりの単
    葉回転双曲面をなす内側軌道面を備え、前記外側回転体
    は、前記軸線と同一軸線まわりの単葉回転双曲面をなす
    外側軌道面を備え、前記内側軌道面と前記外側軌道面と
    は相対向して軌道を形成し、前記第1中間回転体及び第
    2中間回転体は、ころがり面が円筒形状であり、前記軌
    道においてそれぞれの中間回転体の中心軸を前記軸線を
    含む断面から一定角度互いに反対方向に傾斜して前記軌
    道の円周方向に複数個配設され、それぞれの中間回転体
    の表面は前記内側軌道面と前記外側軌道面とに線状に接
    触し、前記第2中間回転体の直径は前記第1中間回転体
    の直径より小さく、前記動力伝達回転体は、前記外側回
    転体の一端側であって前記内側回転体の一端側上に該内
    側回転体から軸受を介して該内側回転体に対して軸方向
    の一定位置で相対的に回転自在に取り付けられ、前記外
    側回転体との間でトルクを伝達するトルク伝達手段によ
    り該外側回転体と結合されていて、前記付勢手段は、前
    記動力伝達回転体と前記外側回転体との間に設けられ、
    前記外側回転体を、前記軸線方向であって前記軌道の間
    隔を狭くする方向に付勢する、ことを特徴とするトルク
    吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記第2中間回転体は、ころがり面が円
    筒形状であることに代えて球形状であることを特徴とす
    る請求項3に記載のトルク吸収装置。
  5. 【請求項5】 内側回転体と、第1外側回転体と、第2
    外側回転体と、第1中間回転体と、第2中間回転体と、
    付勢手段と、動力伝達回転体と、を有し、前記内側回転
    体は、一軸線まわりの単葉回転双曲面をなし該一軸線方
    向に並設された第1及び第2内側軌道面を備え、前記第
    1及び第2外側回転体は、前記軸線と同一軸線まわりの
    単葉回転双曲面をなすそれぞれ第1及び第2外側軌道面
    を備え、前記第1及び第2内側軌道面と前記第1及び第
    2外側軌道面とはそれぞれ相対向して第1及び第2軌道
    を形成し、前記第1及び第2中間回転体は、ころがり面
    が円筒形状であり、それぞれの前記第1及び第2軌道に
    おいてそれぞれの中心軸を前記軸線を含む断面から互い
    に反対方向に一定角度傾斜してそれぞれの前記第1及び
    第2軌道の円周方向に複数個配設され、前記第1及び第
    2中間回転体の表面は、それぞれの前記第1及び第2内
    側軌道面と前記第1及び第2外側軌道面とに線状に接触
    し、前記動力伝達回転体は、前記第1外側回転体の一端
    側であって前記内側回転体の一端側上に該内側回転体か
    ら軸受を介して該内側回転体に対して軸方向の一定位置
    で相対的に回転自在に取り付けられ、前記第1外側回転
    体との間でトルクを伝達する第1トルク伝達手段により
    該第1外側回転体と結合されていて、前記付勢手段は、
    前記動力伝達回転体と前記第1外側回転体との間に設け
    られ、前記第1外側回転体を、前記軸線方向であって前
    記軌道の間隔を狭くする方向に付勢し、前記第1外側回
    転体と第2外側回転体とは、トルクを伝達する第2トル
    ク伝達手段により結合され、回転されていないときに前
    記一軸線方向において前記第1中間回転体又は第2中間
    回転体のうちの何れかが前記付勢手段による付勢力によ
    りそれぞれ第1内側軌道面及び第1外側軌道面又は第2
    内側軌道面及び第2外側軌道面に接触するように配設さ
    れている、ことを特徴とするトルク吸収装置。
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