JP3083336U - 折り畳み式自転車フレームの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折畳、併合時の機能性、使用性を向上させる
ことができる折り畳み式自転車フレームの構造を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 略コの字型に形成され、一端面上にＵ型
の切り溝を有する略コの字型の凸壁と、他端面上にＵ型
溝と、他の辺の一端に取付け孔を有する凸耳と、両側の
底縁中段に凹溝と、凹溝の上縁に円形溝とが形成される
上台座と、凹溝に係止される凸体と、一辺に前記取付け
穴とねじにより枢設される貫通孔を有する環状壁と、他
辺にＵ形溝を有する壁とが形成される底台座と、底台座
と一端が接続されると共に、上台座の凸壁とＵ型溝及び
底台座の壁に係止するロックユニットと、上台座に接続
されるトップパイプとインナーパイプとを所定の長さに
固定する締め付けユニットとを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は折り畳み式自転車フレームの構造に係るものであり、特に、折畳、併 合することができる折り畳み式の自転車フレームの構造に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、折り畳み式自転車フレームは、上台座、底台座、締付ピン、位置決めピ ン等で構成されている。自転車のフレームを折り畳む時、締付ピンを操作して位 置決めピンを回動させ、上台座と底台座とを分離させ、また、相互のフレーム間 を弛めて折り畳む。同様に、自転車のフレームを併合する時、位置決めピンを回 動させて上台座と底台座とを組み立てて、また、相互のフレーム間を締付ピンに より固定させて併合する。このような折り畳み式自転車フレームの構造において 、折畳、併合する時の機能性を向上させるための研究、開発、改良が行われてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような折り畳み式自転車フレームの構造において、締付ピン、位置決め ピンを用いてフレームを折畳、併合する場合、自転車を折り畳む時に締付ピンの 操作が難しいという問題点があった。また、自転車を使用する場合に上台座と底 台座及びフレーム間の締付ピンが弛んでしまい、使用上危険であるという問題点 があった。

【０００４】 本考案は、折り畳み式自転車フレームの構造において、折畳、併合時の機能性 、使用性を向上させることができる折り畳み式自転車フレームの構造を提供する ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を図るために、本考案は、略コの字型に形成され、一端面上にＵ型 の切り溝を有する略コの字型の凸壁と、他端面上にＵ型溝と、他の辺の一端に取 付け孔を有する凸耳と、両側の底縁中段に凹溝と、凹溝の上縁に円形溝とが形成 される上台座と、凹溝に係止される凸体と、一辺に前記取付け穴とねじにより枢 設される貫通孔を有する環状壁と、他辺にＵ形溝を有する壁とが形成される底台 座と、底台座と一端が接続されると共に、上台座の凸壁とＵ型溝及び底台座の壁 に係止するロックユニットと、上台座に接続されるトップパイプとインナーパイ プとを所定の長さに固定する締め付けユニットとを有することにより、折畳、併 合の機能性、使用性を向上させることができる。

【０００６】 以下に添付図面を参照して本考案のある好適な実施の形態を詳細に説明するが 、それらの構成は本考案の構造の絶対的な制限にならない。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の折り畳み式自転車フレームの構造を示す分解斜視図である。 図２は、本考案の折り畳み式自転車フレームの締め付けユニットを示す断面図で ある。図３は、本考案の上台座と底台座の接続部分を示す断面図である。図４は 、本考案の上台座と底台座の接続部分を示す斜視図である。図５は、本考案の折 り畳み式自転車フレームを折り畳んだ状態を示す斜視図である。

【０００８】 本考案の折り畳み式自転車フレーム１は、上台座１０、底台座３０、締め付け ユニット２０、ロックユニット４０、位置決めピン５０、締め付けピン７０等に よって構成されている。上台座１０では、略コの字型に台座１００が形成され、 台座１００の上部にトップパイプ１１が形成される。トップパイプ１１には、溝 孔２６、ノッチ２７とが形成され、これらの溝孔２６とノッチ２７により締め付 けユニット２０を枢設する。上台座１０には、Ｕ型の切り溝１３を持つ略コの字 型の凸壁１４が設けられている。凸壁１４の下方に沿って、Ｕ型溝１５を上台座 １０の一端の上面に形成されている。上台座１０の他端には、取付け孔１６を有 する凸耳１７が形成されている。上台座１０の両側の底縁中段には、凹溝１８と 、凹溝１８の上縁に円形溝１９とが形成されている。

【０００９】 締め付けユニット２０では、トップパイプ１１の溝孔２６、ノッチ２７に略コ の字型に形成された鉄２１を嵌合する。また、締め付けユニット２０は、ねじ２ ８によりトップパイプ１１のロッド壁、鉄２１、座金２２、ぺド２３の順で枢設 され、圧迫ハンドル２４のヘッドに嵌合された偏心柱２５に固定されている。

【００１０】 底台座３０は、上台座１０に対応した形状であり、下部にはボトムパイプ３２ が接続されている。底台座３０の両側中段には、外側へ突出するように２つの凸 体３１が形成されている。底台座３０の他の一辺には、上台座１０の凸耳１７と 端部が接するように内側へ向かって折り曲げられた環状壁３３が形成されている 。環状壁３３には、貫通孔３４が形成されている。底台座３０の他辺には、Ｕ形 溝３６を有し、上方向に折り曲げられた壁３５が形成されている。環状壁３３と 壁３５との間には、２つの円形の穴を有する壁３７、３８が環状壁３３及び壁３ ５に対して垂直に配置されている。壁３７、３８のそれぞれの円形穴の一つに、 位置決めピン５０をスプリング５１と共に通過させる。この時、位置決めピン５ ０の一端は、上台座１０の円形溝１９と嵌合するような接続部５２になる。また 、位置決めピン５０には、壁３７と枢設される両側にＣ型のクリップ５３が設け られている。壁３７と壁３８との間にロックユニット４０が枢設される。

【００１１】 ロックユニット４０には、スリーブ４１を持つシャフト４２が底台座３０の壁 ３７、３８に枢設されている。また、ロックユニット４０は、ボルト４３により スプリング４４、スリーブ４１、シャフト４２、底台座３０の順に枢設されてい る。ボルト４３の反対側にはワッシャー４５を枢設し、ロックハンドル４６のヘ ッドに嵌合された偏心柱４７により固定されている。

【００１２】 締め付けピン７０は、上台座１０の凸耳１７の貫通孔１６と、底台座３０の環 状壁３３とを枢設する。これにより、上台座１０と底台座３０とを回動自在に接 続する。図４、５に示すように折り畳み式自転車フレーム１を併合する場合、位 置決めピン５０を押しながら、円形溝１９を位置決めピン５０の接続部５２に係 止するように接合させる。この時、位置決めピン５０を離すと、位置決めピン５ ０のクリップ５３がスプリング５１の作用力を受けて接合部５２の端縁と円形溝 １９とが固定される。同時に、上台座１０の凹溝１８は底台座３０の凸体３１に 係止される。これにより、上台座１０と底台座３０とを正確に位置決めすること ができると共に、併合するときの機能性を向上させることができる。

【００１３】 また、ロックハンドル４６及びボルト４３を上方向に垂直になるように９０° 回転移動させる時、ワッシャー４５とロックハンドル４６を上台座１０の凸壁１ ４上に固定する。次に、ロックハンドル４６を下方向に水平になるように９０° 回転移動させると、偏心軸４７の枢設によりロックハンドル４６のヘッドが最大 半径まで移動する。よって、上台座１０と底台座３０とをより密着させるように 接続することができ、固定するときの強度を向上させることができる。

【００１４】 一方、折り畳み式自転車フレーム１を折畳む場合、ロックハンドル４６を垂直 になるように持ち上げ、ボルト４３及びロックハンドル４６を下方向に９０°回 転移動させる。次に、位置決めピン５０を押して上台座１０を上へ回転移動させ る。これにより、ロックユニット４０の固定を外して、上台座１０を倒して図５ に示す状態にスムーズに効率良く折畳むことができる。

【００１５】 また、締め付けユニット２０の圧迫ハンドル２４を下方向へ９０°回転移動さ せると、インナーパイプ１２が鉄２１、トップパイプ１１の内壁に挟まれて位置 決められる。従って、上台座１０のトップパイプ１１と接続されるインナーパイ プ１２を所定の長さに効率良く伸縮させることができる。

【００１６】 このように、本考案の折り畳み式自転車フレームの折畳、併合時に、スムーズ に効率良く折畳、併合できると共に、フレームを安定に、また強度を向上させる ことができるように固定することができ、安全に自転車を使用することができる 。従って、折畳、併合時の機能性、使用性を向上させることができる。

【００１７】

【考案の効果】

前記の説明と図面の掲載からわかるように、本考案の折り畳み式自転車フレー ムの構造において、折畳、併合時の機能性、使用性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の折り畳み式自転車フレームの構造を示
す分解斜視図である。

【図２】本考案の折り畳み式自転車フレームの締め付け
ユニットを示す断面図である。

【図３】本考案の上台座と底台座の接続部分を示す断面
図である。

【図４】本考案の折り畳み式自転車フレームの構造を示
す斜視図である。

【図５】本考案の折り畳み式自転車フレームを折り畳ん
だ状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 折り畳み式自転車フレーム １０ 上台座 １１ トップパイプ １２ インナーパイプ ３２ ボトムパイプ １３ 切り溝 １４ 凸壁 １５ Ｕ型溝 １６ 取付け孔 １８ 凹溝 １９ 円形溝 ２０ 締め付けユニット ２１ 鉄 ２２ 座金 ２３ ぺド ２４ 圧迫ハンドル ２５ 偏心柱 ２６ 溝孔 ２７ ノッチ ３０ 底台座 ３１ 凸体 ３３ 環状壁 ３４ 貫通孔 ４０ ロックユニット ４１ スリーブ ４２ シャフト ４３ ボルト ４５ ワッシャー ４６ ロックハンドル ５０ 位置決めピン ５２ 接続部 ５３ クリップ ７０ 締め付けピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略コの字型に形成され、一端面上にＵ型
   の切り溝を有する略コの字型の凸壁と、他端面上にＵ型
   溝と、他の辺の一端に取付け孔を有する凸耳と、両側の
   底縁中段に凹溝と、前記凹溝の上縁に円形溝とが形成さ
   れる上台座と、 前記凹溝に係止される凸体と、一辺に前記取付け穴とね
   じにより枢設される貫通孔を有する環状壁と、他辺にＵ
   形溝を有する壁とが形成される底台座と、 前記底台座と一端が接続されると共に、前記上台座の前
   記凸壁と前記Ｕ型溝及び前記底台座の前記壁に係止する
   ロックユニットと、 前記上台座に接続されるトップパイプとインナーパイプ
   とを所定の長さに固定する締め付けユニットとを有する
   ことを特徴とする折り畳み式自転車フレームの構造。