JP3001030U - 折り畳み式自転車の折り畳み固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車使用時の安全ロックと不使用時の折り
畳みが簡単に行える折り畳み式自転車の折り畳み固定装
置を提供すること。 【構成】 ハンドルポスト（１０）下端に設けた折り畳
み座（１１）とヘッドパイプ（１２）上端に連結するヘ
ッドラグ（１３）とをピボットで連結し、これに上段に
ネジ穴（２２）を、下段にみぞ（２３）を設けた調節機
構（２０）と、固定機構（３０）とを組合せ、固定機構
（３０）下端にはロック体（３１）上端のアーム（３
９）をハンドル（３２）下端とピボットで連接し、ハン
ドル（３２）中段に貫通穴（４２）を設けて押し棒（３
３）の貫通に供し、かつピボットで連接し、ハンドル
（３２）上段には外側にバネ（３５）及び固定具（３
６）で使用時のハンドル（３２）ロックに供するロック
片（３４）を連接する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の折り畳み式自転車の折り畳み固定装置に関し、特に自転車の 不使用時の折り畳みに供して、収納に必要な空間を減らすことができ、また使用 時の固定機能を有し、その操作が容易で、固定及び絶対に安全なロック効果を有 し、これにより、乗った時の安全を確保できる折り畳み固定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より折り畳み式自転車を折り畳む時は、複雑な操作により予め折り畳み固 定部分を弛めて開かねばならず、また組立時いも、複維な操作を必要とした。そ のため、使用者は簡単に、迅速に折り畳み或いは組立を行うことができず、理想 的ではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は主に、折り畳み式自転車使用時に簡単な操作で固定できる固定装置を 提供し、ならびに迅速に折り畳み収納、あるいは組立が行える折り畳み式自転車 の折り畳み固定装置を提供することを課題とする。

【０００４】 さらに、本考案は、安全装置を固定装置上に設けて、迅速な操作のもとで確実 に安全な固定効果を得ることを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

さらに、本考案の主な特徴は、以下の通りである。 （イ）調節機構（２０）は、管状の固定ブロック（２１）により、ハンドルポ スト（１０）の表面に長手方向に固定し、固定ブロック（２１）の上段は、ネジ 穴（２２）とし、下段には長手方向に切り欠いてみぞ（２３）を設け、並びにね じで結合するナット（２４）を有する調整ボルト（２５）を、ネジ穴（２２）上 端から固定ブロック（２１）内にねじ込み、この調整ボルト（２５）とナット（ ２４）の組合せにより、調整ボルト（２５）末端の位置の設定を行い、ハンドル （３２）を押した時の締め付けを得る。 （ロ）固定機構（３０）には、一つのロック体（３１）を設け、このロック体 （３１）の中段は折り畳み座（１１）の突出部に回転自由に設け、両者の間には 板バネ（Ｓ）を設け、ロック体（３１）の内側にはロック棒（１５）を嵌め込ん でこれをロックできるロックみぞ（３８）を設け、ロック体（３１）の上端には 突出するアーム（３９）を設けてハンドル（３２）下段の切り欠き（４５）にピ ボット（３７）で連接し、ハンドル（３２）中段と押し棒（３３）下段もピボッ トで連結し、押し棒（３３）上段を下から上に固定ブロック（２１）のみぞ（２ ３）内に装入し、押し棒（３３）上段両側にはそれぞれ突起（４０）を設け、押 し棒（３３）をみぞ（２３）に沿ってスライドさせ、押し棒（３３）中段の外側 面には突出する逆Ｔ字状のロック体（４１）を設け、ハンドル（３２）にはこの ロック体（４１）に対応する位置にロック体（４１）の貫通に供する貫通穴（４ ２）を設け、上段に長細い案内穴（４３）を設けた一つのロック片（３４）を、 バネ（３５）及び固定具（３６）によりハンドル（３２）上段中間の外側に固着 し、バネ（３５）の弾力と案内穴（４３）の組み合わせによりロック片（３４） を手で上下にスライドさせることができ、同時にロック片（３４）の末端には開 口を末端に向けたロックみぞ（４４）を設け、このロックみぞ（４４）は、ロッ ク片（３４）が下に移動するときに、前述の押し棒（３３）の突紀（４０）と相 互に嵌合し、ハンドル（３２）を外向きに開かせず、安全ロックの目的を確保す る。

【０００６】

【作用】

本考案は、以上のような構造を有し、自転車を使用時には、使用者はハンドル ポスト（１０）を上に折って起こした後、ハンドル（３２）をハンドルポスト（ １０）の方向に押す。これにより、押し棒（３３）とハンドル（３２）を連結す るピボットの位置は、ロック体（３１）のアーム（３９）がハンドル（３２）に 連結するピボット位置と、押し棒（３３）の調整ボルト（２５）末端により被圧 点とを結ぶ線の内側に位置する。これにより、押し棒（３３）とハンドル（３２ ）のピボットによる連接点を内側とした内側の三角形を形成構成し、ロック体（ ３１）のロックみぞ（３８）は、ロック棒（１５）を圧してこれをロックする。

【０００７】 このとき、押し棒（３３）外側に突出させて設けたロック体（４１）は、ハン ドル（３２）の貫通穴（４２）を貫通することができ、並びにロック片（３４） はバネ（３５）の弾力より大きな手の力で下に移動して、ロックみぞ（４４）に ロック体（４１）を嵌める。その後、手を放してもバネ（３５）の弾性により、 ロック片（３４）は上方へ移動することができず、ロック片（３４）は外に開か ない。すなわち、使用時において、固定装置（３０）はハンドルポスト（１０） が自動的に下に折れないようにし、安全にロックする効果を得ることができる。

【０００８】 さらに、自転車収納時、すなわちハンドルポスト（１０）を展開して立てた状 態から、ハンドルポスト（１０）を下に折って収納するときは、使用者はただ、 予めロック片（３４）をバネ（３５）の弾力より大きな力で上に移動させる。こ れにより、ロックみぞ（４４）はロック体（４１）から離脱し、ハンドル（３２ ）を外向きに開くことができる。このとき、ロック体（３１）のロックみぞ（３ ８）がロック棒（１５）から外れる。以上により、図５のＡ、Ｂに示すように、 ハンドルポスト（１０）を下に折って収納状態とすることができる。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２に示されるのは、本考案の折り畳み式自転車の折り畳み固定装置 の立体分解図と、組立後の立体図である。ここに示されるように、本考案の全体 装置は、ハンドルポスト（１０）下端に固定された折り畳み座（１１）と、フレ ームのヘッドパイプ（１２）上端に連結するヘッドラグ（１３）とを有する。こ の折り畳み座（１１）とヘッドラグ（１３）の同側の一端をピボット（１４）で 連結して一体とし、ヘッドラグ（１３）のもう一端の突出部の両側を突出させて ロック棒（１５）を設ける。また、ハンドルポスト（１０）上には一つの調節機 構（２０）を設ける。ならびに調節機構（２０）に対応する位置に、一つの固定 機構（３０）を設ける。

【００１０】 上記調節機構（２０）は、管状の固定ブロック（２１）を長手方向にハンドル ポスト（１０）の表面に固定して設け、その上段は、ネジ穴（２２）とし、下段 には長手方向に切り欠いたみぞ（２３）を設ける。並びにナット（２４）とねじ で結合する調整ボルト（２５）を、ネジ穴（２２）上段から固定ブロック（２１ ）内にねじ込んで組み合わせる。この調整ボルト（２５）とナット（２４）のね じの嵌め合いにより、調整ボルト（２５）末端の位置の設定を行い、ハンドル（ ３２）を押した時の締めつけ程度を調整する。

【００１１】 上記固定機構（３０）は、ロック体（３１）、ハンドル（３２）、押し棒（３ ３）、ロック片（３４）、バネ（３５）、固定具（３６）等を主な部品として構 成する。そのうちロック体（３１）の中段は折り畳み座（１１）の突出部に回転 自由に設け、両者の間には板バネ（Ｓ）を設け、ロック体（３１）を押して外向 きに回転させることができる。ロック体（３１）の内側にはロック棒（１５）を 嵌め込んでこれをロックするロックみぞ（３８）を設ける。ロック体（３１）の 上端には突出するアーム（３９）を設けてハンドル（３２）下端の切り欠き（４ ５）に回転自由に取りつける。さらにハンドル（３２）中段と押し棒（３３）下 端もピボットで連結し、押し棒（３３）上段は下から上に固定ブロック（２１） のみぞ（２３）内に嵌入する。並びに押し棒（３３）上端に調整ボルト（２５） 末端による押す力の制限を受けさせ、押し棒（３３）上段両側にはそれぞれ突起 （４０）を設け、押し棒（３３）末端をみぞ（２３）にそってみぞ（２３）から 脱落することなく、スライドさせる。

【００１２】 押し棒（３３）中段の外側面には突出する逆Ｔ字状のロック体（４１）を設け 、ハンドル（３２）には、このロック体（４１）に対応する位置にロック体（４ １）の貫通に供する貫通穴（４２）を設ける。

【００１３】 ロック片（３４）上段には、長細い案内穴（４３）を設け、バネ（３５）及び 固定具（３６）によりハンドル（３２）上段中間の外側に固着する。バネ（３５ ）と案内穴（４３）の組み合わせによりロック片（３４）は上下のスライドを行 い、同時にロック片（３４）の末端には末端を開口としたロックみぞ（４４）を 設け、このロックみぞ（４４）は、ロック片（３４）が下に移動するときに、前 述の押し棒（３３）の突起（４０）と相互に嵌合し、突起（４０）が貫通穴（４ ２）から退いてハンドル（３２）内側に至る制限を行う。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べてきたように、本考案の折り畳み式自転車の折り畳み固定装置は、折 り畳み及び固定時の操作の簡易さと、固定時の安全なロック効果を達成すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解立体図である。

【図２】本考案の組立後の立体図である。

【図３】本考案の自転車使用時のロック状態を示す、部
分断面図である。

【図４】ＡからＢへと、本考案のロック片が上に移動す
る動作を説明する部分断面図である。

【図５】ＡからＢへと、本考案のハンドルを外向きに開
いてハンドルポストを下に折り、収納状態とする動作を
説明する、部分断面図である。

【符号の説明】

（１０）ハンドルポスト （１１）折り畳み座 （１
２）ヘッドパイプ （１３）ヘッドラグ （１４）ピボット （１５）ロッ
ク棒 （２０）調節機構 （２１）固定ブロック （２２）
ネジ穴 （２３）みぞ （２４）ナット （２５）調整ボルト （３０）固定機構 （３１）ロック体 （３２）ハンド
ル （３３）押し棒 （３４）ロック片 （３５）バネ （３６）固定具
（３７）ピボット （３８）ロックみぞ （３９）アーム （４０）突起
（４１）ロック体 （４２）貫通穴 （４３）案内穴 （４４）ロックみぞ
（４５）切り欠き

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折り畳み式自転車のハンドルポスト（１
   ０）の下端に固定した折り畳み座（１１）と、フレーム
   のヘッドパイプ（１２）上端に連結するヘッドラグ（１
   ３）とを、ピボット（１４）で連結して一体とし、上記
   ヘッドラグ（１３）のもう一端の突出部の両側を突出さ
   せてロック棒（１５）を設け、上記ハンドルポスト（１
   ０）上には一つの調節機構（２０）を設け、ならびにこ
   の調節機構（２０）に対応する位置に、一つの固定機構
   （３０）を設け、その特徴は以下のとおり； （イ）上記調節機構（２０）は、管状の固定ブロック
   （２１）により、ハンドルポスト（１０）の表面に長手
   方向に固定し、固定ブロック（２１）の上段は、ネジ穴
   （２２）とし、下段には長手方向に切り欠いてみぞ（２
   ３）を設け、並びにねじで結合するナット（２４）を有
   する調整ボルト（２５）を、ネジ穴（２２）上端から固
   定ブロック（２１）内にねじ込み、この調整ボルト（２
   ５）とナット（２４）の組合せにより、調整ボルト（２
   ５）末端の位置の設定を行い、ハンドル（３２）を押し
   た時の締め付けを得ること； （ロ）上記固定機構（３０）には、一つのロック体（３
   １）を設け、このロック体（３１）の中段は折り畳み座
   （１１）の突出部に回転自由に設け、両者の間には板バ
   ネ（Ｓ）を設け、ロック体（３１）の内側にはロック棒
   （１５）を嵌め込んでこれをロックできるロックみぞ
   （３８）を設け、ロック体（３１）の上端には突出する
   アーム（３９）を設けてハンドル（３２）下端の切り欠
   き（４５）にピボット（３７）で連接し、ハンドル（３
   ２）中段と押し棒（３３）下段もピボットで連結し、押
   し棒（３３）上段を下から上に固定ブロック（２１）の
   みぞ（２３）内に装入し、押し棒（３３）上端両側には
   それぞれ突起（４０）を設け、押し棒（３３）をみぞ
   （２３）に沿ってスライドさせ、押し棒（３３）中段の
   外側面には突出する逆Ｔ字状のロック体（４１）を設
   け、ハンドル（３２）にはこのロック体（４１）に対応
   する位置にロック体（４１）の貫通に供する貫通穴（４
   ２）を設け、上段に長細い案内穴（４３）を設けた一つ
   のロック片（３４）を、バネ（３５）及び固定具（３
   ６）によりハンドル（３２）上段中間の外側に固着し、
   バネ（３５）の弾力と案内穴（４３）の組み合わせによ
   りロック片（３４）を手で上下にスライドさせることが
   でき、同時にロック片（３４）の末端には開口を末端に
   向けたロックみぞ（４４）を設け、このロックみぞ（４
   ４）は、ロック片（３４）が下に移動するときに、前述
   の押し棒（３３）の突起（４０）と相互に嵌合し、ハン
   ドル（３２）を外向きに開かせず、安全ロックの目的を
   確保すること； 以上の構造及び特徴を有する、折り畳み式自転車の折り
   畳み固定装置。