JP3083435U - パイプの組み立て構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプを固定する時の操作性や機能性を向上
させることができる折り畳み式自転車フレームの構造を
提供することを目的とする。 【解決手段】 垂直ガイド溝の低段に位置制限ブロック
を有するインナーパイプと、キーホール状の切り溝と、
パイプの伸縮位置を制限するためのボルトとを有する接
続パイプと、キーホール状の切り溝が設けられている接
続部を有するアウターパイプと、インナーパイプが挿入
された接続パイプに設けられているＣ型リングと、凸
耳、ワッシャー、調整ボルト、偏心柱とが枢設されたス
クリューとを有するクランプユニットと、接続パイプが
挿入されたアウターパイプに設けられたＣ型バンドリン
グと、凸耳、ワッシャー、調整ボルト、偏心柱とが枢設
されたスクリューとを有するロックユニットとを有す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はパイプの組み立て構造に係るものであり、特に、パイプを伸縮させて 固定するためのパイプの組み立て構造に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、パイプの組み立て構造は、インナーパイプ、アウターパイプ、ロックユ ニット等で構成されている。パイプを組み立てる時、ロックユニットを操作して インナーパイプとアウターパイプとの固定を弛めて所定のパイプの長さに伸縮さ せ、再びロックユニットの操作により各パイプを締めつけてパイプを固定する。 このようなパイプの組み立て構造において、パイプを安定で強固に固定させるた めの研究、開発、改良が行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようなパイプの組み立て構造において、ロックユニットの操作により各 パイプを固定又は弛める場合、ロックユニットの操作が難しいなど、操作性に欠 けるという問題点があった。また、各パイプの固定が弛んだりして不安定になっ てしまうという問題点があった。また、インナーパイプとアウターパイプを伸縮 させてパイプの長さを固定するには、パイプの長さの調整に限界があり所定の長 さに固定できなかったり、微調整ができない等、機能性に欠けるという問題点が あった。

【０００４】 本考案は、パイプの組み立て構造において、パイプを固定する時の操作性や機 能性を向上させることができる折り畳み式自転車フレームの構造を提供すること を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を図るために、本考案は、中段から末端に垂直ガイド溝と、垂直ガ イド溝の低段に位置制限ブロックとを有するインナーパイプと、上端部分にキー ホール状の切り溝と、底段の側面にパイプの伸縮位置を制限するためのボルトと を有する接続パイプと、上端部分にキーホール状の切り溝が設けられている接続 部を有するアウターパイプと、インナーパイプが挿入された接続パイプに設けら れているＣ型リングと、スクリューに枢設されると共に、Ｃ型リングの末端に突 出するように貫通孔を有する２つの凸耳、ワッシャー、調整ボルト、笛型形状に 形成されたロックハンドルのヘッドに挿入された偏心柱とを有するクランプユニ ットと、接続パイプが挿入されたアウターパイプに設けられたＣ型バンドリング と、スクリューに枢設されると共に、Ｃ型バンドリングの末端に突出するように 貫通孔を有する２つの凸耳、ワッシャー、調整ボルト、笛型形状に形成されたロ ックハンドルのヘッドに挿入された偏心柱とを有するロックユニットとを有する ことにより、パイプを固定する時の操作性や機能性を向上させることができる。

【０００６】 以下に添付図面を参照して本考案のある好適な実施の形態を詳細に説明するが 、それらの構成は本考案の構造の絶対的な制限にならない。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案のパイプの組み立て構造を示す分解斜視図である。図２は、本 考案のパイプの組み立て構造を示す斜視図である。図３は、本考案のインナーパ イプを示す斜視図である。本考案のパイプの組み立て構造は、インナーパイプ１ ０、接続パイプ２０、アウターパイプ３０、クランプユニット４０、ロックユニ ット５０等で構成されている。

【０００８】 インナーパイプ１０は、中段から末端まで垂直ガイド溝１１が設けられている 。垂直ガイド溝１１の低段には、位置制限ブロック１２が突出するように形成さ れている。接続パイプ２０の口径はインナーパイプ１０の口径より若干大きくな るように形成されて、接続パイプ２０の内部にインナーパイプ１０が挿入される 。

【０００９】 接続パイプ２０の上端に、キーホール状の切り溝２１が形成されている。この 切り溝２１を有する接続パイプ２０の上端部分には、クランプユニット４０によ り収縮自在に接続される。接続パイプ２０の底段の側面には、パイプの伸縮位置 を制限するためボルト２２を設置する。

【００１０】 アウターパイプ３０の口径は接続パイプ２０の口径より若干大きくなるように 形成されて、アウターパイプ３０の内部に接続パイプ２０が挿入される。アウタ ーパイプ３０の上端部である接続部３１は他のアウターパイプ３０の口径より狭 く形成されている。接続部３１の上端には、キーホール状の切り溝３２が設けら れている。切り溝３２には、ロックユニット５０により収縮自在に接続される。

【００１１】 クランプユニット４０では、Ｃ型リング４１が接続パイプ２０に設けられてい る。Ｃ型リング４１の末端には、貫通孔４３を有する２つの凸耳４２が突出する ように形成される。凸耳４２の貫通孔４３には、ワッシャー４５を通過した後に スクリュー４４が挿入されている。スクリュー４４の末端には、調整ボルト４６ が枢設されている。スクリュー４４の他端には、偏心柱４８が枢設されている。 偏心柱４８は、笛型形状に形成されたロックハンドル４７のヘッドに挿入されて いる。

【００１２】 ロックユニット５０では、Ｃ型バンドリング５１がアウターパイプ３０に接続 されている。Ｃ型バンドリング５１の末端には、貫通孔５３を有する２つの凸耳 ５２が突出するように形成される。凸耳５２の貫通孔５３には、ワッシャー５５ を通過した後にスクリュー５４が挿入されている。スクリュー５４の末端には、 調整ボルト５６が枢設されている。スクリュー５４の他端には、偏心柱５８が枢 設されている。偏心柱５８は、笛型形状に形成されたロックハンドル５７のヘッ ドに挿入されている。

【００１３】 上記各構成によりインナーパイプ１０を接続パイプ２０に挿入し、クランプユ ニット４０で枢設する。また、接続パイプ２０をアウターパイプ３０に挿入し、 ロックユニット５０で枢設する。また、クランプユニット４０と接続パイプ２０ とをねじ４９で枢設し、ねじ４９をインナーパイプ１０のガイド溝１１挿入し、 沿うように移動させる。これにより、パイプ全体の長さを所定の長さに固定する ことができると共に、パイプを安定で強固に固定することができる。

【００１４】 図４は、本考案のパイプを伸ばした状態を示す断面図である。図５は、本考案 のパイプを縮めた状態を示す断面図である。図６は、図２に示す本考案のパイプ のＡ−Ａ断面図である。本考案のパイプの組み立て構造において、パイプを最長 の箇所まで伸ばす場合、インナーパイプ１０のガイド溝１１の底段に移動した位 置制限ブロック１２は接続パイプ２０の上端のねじ４９に係止される。接続パイ プ２０は底端の位置制限ねじ２２によりアウターパイプ３０の枢設部分の下方向 に係止される。

【００１５】 一方、本考案のパイプの組み立て構造において、インナーパイプ１０の最深の 箇所まで収縮する場合、インナーパイプ１０の位置は接続パイプ２０の底端の位 置制限ねじ２２により制限されて係止する。また、接続パイプ２０の上端のねじ ４９がインナーパイプ１０のガイド溝１１の上縁に係止される。各パイプの位置 を伸縮させて固定する場合、クランプユニット４０とロックユニット５０の操作 を行う。クランプユニット４０とロックユニット５０には、ロックハンドル４７ 、５７のヘッドに偏心柱４８、５８が枢設されている。これらの偏心柱４８、５ ８を最大まで回転させると、Ｃ型リング４１とバンドリング５１の２つの凸耳４ ２、５２が近接するように移動され、各パイプ間の接続を強固に固定することが できる。また、調整ボルト４６、５６によりスクリュー４４、５４を枢設するこ とにより、固定強度を調整することができる。

【００１６】 従って、上記構成により各パイプを伸縮させて固定する時に、パイプを所定の 長さに調整でき、クランプユニットとロックユニットの操作性を向上させること ができると共に、操作性を向上させることができる。

【００１７】

【考案の効果】

前記の説明と図面の掲載からわかるように、本考案のパイプの組み立て構造に おいて、パイプを固定する時の操作性や機能性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のパイプの組み立て構造を示す分解斜視
図である。

【図２】本考案のパイプの組み立て構造を示す斜視図で
ある。

【図３】本考案のインナーパイプを示す斜視図である。

【図４】本考案のパイプを伸ばした状態を示す断面図で
ある。

【図５】本考案のパイプを縮めた状態を示す断面図であ
る。

【図６】本考案のパイプの組み立て構造を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１０ インナーパイプ １１ 垂直ガイド溝 １２ 位置制限ブロック ２０ 接続パイプ ２２ 位置制限ねじ ３０ アウターパイプ ４０ クランプユニット ４１ Ｃ型リング ４２ 凸耳 ４３、５３ 貫通孔 ４４、５４ スクリュー ４５、５５ ワッシャー ４６、５６ 調整ボルト ４７、５７ ロックハンドル ４８、５８ 偏心柱 ５０ ロックユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中段から末端に垂直ガイド溝と、前記垂
   直ガイド溝の低段に位置制限ブロックとを有するインナ
   ーパイプと、 上端部分にキーホール状の切り溝と、底段の側面にパイ
   プの伸縮位置を制限するためのボルトとを有する接続パ
   イプと、 上端部分にキーホール状の切り溝が設けられている接続
   部を有するアウターパイプと、 前記インナーパイプが挿入された前記接続パイプに設け
   られているＣ型リングと、スクリューに枢設されると共
   に、前記Ｃ型リングの末端に突出するように貫通孔を有
   する２つの凸耳、ワッシャー、調整ボルト、笛型形状に
   形成されたロックハンドルのヘッドに挿入された偏心柱
   とを有するクランプユニットと、 前記接続パイプが挿入された前記アウターパイプに設け
   られたＣ型バンドリングと、スクリューに枢設されると
   共に、前記Ｃ型バンドリングの末端に突出するように貫
   通孔を有する２つの凸耳、ワッシャー、調整ボルト、笛
   型形状に形成されたロックハンドルのヘッドに挿入され
   た偏心柱とを有するロックユニットとを有することを特
   徴とするパイプの組み立て構造。