JP3581696B2 - 柱梁スパン調整治具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱梁スパン調整治具に関し、詳しくは、鉄骨建方において、鉄骨柱や横梁(鉄骨梁)を連結するときに、それらの間のスパンを調整するための柱梁スパン調整治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄骨建方において、鉄骨柱や横梁を連結するときには、それらの間のスパンを調整するために、たとえば、鉄骨柱の歪みを直すためにワイヤーを張設して、鉛直方向の傾きを修正する方法や、油圧ジャッキなどによって、鉄骨柱や横梁を引き寄せあるいは引き離す方法などが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワイヤーを張設する方法は、作業が煩雑であり、また、油圧ジャッキを用いる方法では、ジャッキの重量が重く、かつ、取付作業や調整作業に手間を要するため、とりわけ、鉄骨建方のような高所作業には不向きである。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、小型軽量に作製することができ、簡易な方法によって、柱梁間のスパンを作業効率良く調整することのできる、柱梁スパン調整治具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、柱梁スパン調整治具であって、伸縮自在の連結杆と、前記連結杆の一方側端部に設けられ、一方の柱梁に取り付けられる第1取付部材と、前記連結杆の他方側端部に設けられ、他方の柱梁に取り付けられる第2取付部材とを備え、前記第1取付部材および/または前記第2取付部材は、前記柱梁の取付穴にロック可能なロック部材からなり、前記ロック部材は、前記連結杆に支持される支持部と、前記柱梁の取付穴に挿入される挿入部と、前記支持部に前記挿入部の長手方向に沿ってスライド可能に設けられるスライド部材とを備え、前記挿入部は、その先端部が中間部よりも太く形成されており、前記挿入部を前記柱梁の取付穴に挿入するとともに、前記スライド部材を前記挿入部に対して挿入方向にスライドさせて前記柱梁の取付穴に挿入することにより、前記挿入部の先端部が前記柱梁の取付穴から抜けないロック状態とし、前記スライド部材を前記挿入部に対して引き抜き方向にスライドさせることにより、前記柱梁の取付穴から前記挿入部の先端部を引き抜き可能なロック解除状態とすることができるように構成されていることを特徴としている。
【0006】
このような構成によると、一方の柱梁に第1取付部材を取り付けるとともに、他方の柱梁に第2取付部材を取り付けた後に、連結杆を伸縮させれば、これら柱梁間のスパンを簡易かつ確実に調整することができる。
【0007】
しかも、この柱梁スパン調整治具では、第1取付部材および/または第2取付部材が、ロック部材からなるので、柱梁の取付穴に対しては、一方向から取付作業することができるので、高所においても効率良く作業することができる。すなわち、ロック部材においては、挿入部を柱梁の取付穴に挿入するとともに、スライド部材を柱梁の取付穴に挿入することにより、この挿入部とスライド部材とで、挿入部における中間部よりも太い先端部が柱梁の取付穴から抜けないロック状態とすることができ、一方、スライド部材を、柱梁の取付穴から引き抜いてロック解除状態にすれば、柱梁の取付穴には、そのスライド部材が引き抜かれた分の隙間があるので、挿入部の先端部を柱梁の取付穴から引き抜くことができる。そのため、このロック部材では、柱梁の取付穴に対して、一方向からロック状態およびロック解除状態とすることができるので、このようなロック部材からなる第1取付部材および/または第2取付部材では、高所においても効率良く、柱梁の取付穴に取り付けることができる。
【0008】
また、ロック部材のロック状態では、挿入部の太い先端部が柱梁の取付穴から抜けないようにされていることから、高所での落下が防止でき、耐力が強く、大きな力で連結杆を伸縮させて、確実な柱梁のスパン調整を達成することができる。
【0009】
さらに、この柱梁スパン調整治具は、伸縮自在の連結杆、第1取付部材および第2取付部材から構成されるので、簡易な構成で小型軽量に作製することができ、高所作業においても、良好な作業性を確保することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1取付部材が前記ロック部材からなり、前記第2取付部が、前記柱梁の取付穴に挿入および引き抜き可能なピンを備えるピン部材からなることを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、一方の柱梁の取付穴に、ロック部材からなる第1取付部材をロック状態とするとともに、他方の柱梁の取付穴に、ピン部材からなる第2取付部材を挿入すれば、簡易かつ確実に、この柱梁スパン調整治具を各柱梁に取り付けることができる。そのため、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1取付部材および/または前記第2取付部材は、前記連結杆に揺動自在に取り付けられていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、一方の柱梁に、第1取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができるとともに、他方の柱梁に、第2取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができ、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の柱梁スパン調整治具の一実施形態を示す斜視図、図2は、その側面図、図3は、その平面図である。
【0015】
柱梁スパン調整治具1は、連結杆としてのターンバックル2と、ターンバックル2の一方側端部(図1における右側端部)に揺動自在に設けられる第1取付部材としてのロック部材3と、ターンバックル2の他方側端部(図1における左側端部)に揺動自在に設けられる第2取付部材としてのピン部材4とを備えている。
【0016】
ターンバックル2は、図2に示すように、軸部5と、軸部5の両側に左右対称に設けられる2つの枠体部6、6とを備えている。
【0017】
軸部5は、略円柱状の軸体からなり、中央部から軸方向両端部に向かって相互に逆方向となるねじ山が形成されるねじ軸部7と、その中央部において、ねじ軸部7よりもやや大径の略円環状に形成され、このターンバックル2を操作するための工具51が取付けられる取付筒部8とが一体的に形成されている。また、取付筒部8の軸方向中央部には、工具51を挿入するための挿入穴9が、径方向において貫通するように複数穿孔されている。
【0018】
各枠体部6は、図3に示すように、平面視略U字状をなし、所定の間隔を隔てて互いに対向する2つの直杆部10および11と、これら直杆部10および11の長手方向基端側を連結する連結部12とが一体的に形成されている。また、連結部12の幅方向中央部には、長手方向を貫通するねじ穴15が形成されている。また、各枠体部6における直杆部10および11の長手方向遊端側には、直杆部10および11の厚さ方向を貫通するボルト挿通穴13がそれぞれ穿孔されている。
【0019】
そして、ねじ軸部7の軸方向両端部に各枠体部6のねじ穴15を互いに逆方向に回転させるようにして螺着させることにより、2つの枠体部6、6が、軸部5の両側に取付けられている。
【0020】
そして、2つの枠体部6、6が、軸部5の両側に取付けられた状態で、図1に示すようなシノ付ラチェットレンチ等の工具51を取付筒部8の挿入穴9に挿入して、軸部5を正逆方向に回転させることによって、枠体部6、6をねじ軸部7に対して螺進または螺退させ(図3の矢印参照)、これによって、ターンバックル2の長さを伸縮自在としている。
【0021】
ロック部材3は、ターンバックル2の一方の枠体部6に支持される支持部21と、支持部21から突出形成される挿入部22と、挿入部22の長手方向に沿ってスライド可能に設けられるスライド部材23とを備えている。
【0022】
支持部21は、略矩形厚板状をなし、その上部の一端側には、上方に向かって膨出する上側係止部24が形成されるとともに、その下部には、上向きに凹む段部が形成されている。この段部に形成される凹んだ下面25には、位置決めボルト26が螺着されている。すなわち、この位置決めボルト26は、その下面25から上方に向かって形成されるねじ穴(図示せず)に螺着されており、その頭部26aは、螺退時には、後述する挿入部22の先端部28と水平方向において略同じ位置まで螺退でき、また、螺進時には、段部に収納されて支持部21の下面(凹んでいない下面)と面一となるまで螺進できるように設けられている。また、支持部21の略中央部には、厚さ方向を貫通するボルト挿通穴27が穿孔されている。
【0023】
挿入部22は、支持部21と一体的に形成され、その下部の一端側から、下方に向かって長手方向に延び、その先端部28が、中間部29よりも太く形成されている。先端部28は、断面略円形状をなし、中間部29から、内側に膨出するように形成されている。すなわち、中間部29は、断面略楕円状をなし、その内周面30が、後述するスライド部材23の外周面35とで断面略円形を形成し得るように形成されており、また、その外周面31が、先端部28の外周面32と面一となるように形成されている。
【0024】
さらに、この外周面31が連続する支持部21の一端側の外周面は、外周面31と面一なるように、略円弧状に形成されており、これによって、支持部21の一端側の外周面、中間部29の外周面31および先端部28の外周面32が、同一かつ面一の円弧状となるように形成されている。
【0025】
スライド部材23は、支持部21に、挿入部22の長手方向に沿ってスライド可能に支持されている。すなわち、このスライド部材23は、挿入部22と同方向に延びる略矩形状をなし、支持部21の一端側の外周面および挿入部22の外周面31と当接する内面が、それらと略同一の円弧状として形成されており、また、その反対側の外面、つまり、外周面35が、前述したように、中間部29の内周面30とで断面略円形を形成し得る円弧状として形成されている。
【0026】
また、このスライド部材23には、その幅方向中央部において、長手方向に沿う長溝34が形成されており、一方、支持部21の一端側の外周面における長手方向略中間部には、この長溝34に嵌合されるガイドボルト36が設けられている。これによって、スライド部材23は、このガイドボルト36に案内されつつ、ロック部材3の一端側において、上下方向(長手方向)にスライド移動可能とされている。なお、このガイドボルト36に代えて、支持部21から凸状突起を一体的に突出させてもよい。
【0027】
また、このスライド部材23の後端部には、外側に向かって矩形状に膨出するストッパ部37が形成されており、このストッパ部37には、その膨出方向に貫通状のねじ穴38が形成されている。そして、このねじ穴38に、ストッパねじ39を螺着させるとともに、支持部21の一端側に対して締め付けることで、スライド部材23が支持部21に対して固定されている。
【0028】
また、スライド部材23の先端部は、その先端部から後端部に向かって長手方向に沿って厚みが順次厚くなるように多段に形成されており、種々のボルト穴径に対応できるように形成されている。
【0029】
そして、このロック部材3は、支持部21が一方の枠体部6の直杆部10および11の間に挟持された状態で、枠体部6のボルト挿通穴13とともに支持部21のボルト挿通穴27にボルト14aが挿通され、その挿通されたボルト14aの先端部にナット14bが締結されることにより、ターンバックル2の一方側端部に揺動自在に取付けられている(図2参照)。
【0030】
ピン部材4は、ターンバックル2の他方の枠体部6に支持される支持部41と、支持部41から下方に突出形成され、ボルト穴に挿入および引き抜き可能なピン42とが一体的に形成されている。
【0031】
支持部41は、略矩形厚板状をなし、その略中央部には、厚さ方向を貫通するボルト挿通穴46が穿孔されている。
【0032】
ピン42は、略円柱状をなし、支持部41の下部の他端側から下方に向かって延び、その先端部43が、ボルト穴に挿入しやすいように尖形状に形成されている。
【0033】
そして、このピン部材4は、支持部41が他の枠体部6の直杆部10および11の間に挟持された状態で、枠体部6のボルト挿通穴13とともに支持部41のボルト挿通穴46にボルト14aが挿通され、その挿通されたボルト14aの先端部にナット14bが締結されることにより、ターンバックル2の他方側端部に揺動自在に取付けられている。(図2参照)。
【0034】
そして、この柱梁スパン調整治具1は、軸部5の両側に取付けられている枠体部6、6をねじ軸部7に対して螺進または螺退させることにより、ターンバックル2の長さが伸縮自在とされ、また、一方の枠体部6にロック部材3が揺動自在に支持されるとともに、他方の枠体部6にピン部材4が揺動自在に支持されており、伸縮自在のターンバックル2、ロック部材3およびピン部材4から構成されているので、簡易な構成で小型軽量に作製することができ、高所作業においても、良好な作業性を確保することができる。
【0035】
次に、この柱梁スパン調整治具1の使用方法を、図4ないし図11を参照しつつ、鉄骨柱に横梁を接合板を介して連結するときにおいて、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を例にとって説明する。
【0036】
この作業では、鉄骨建方の高所作業などにおいて、たとえば、図4に示すように、2つの鉄骨柱52、52の仕口部分にそれぞれ突設された継手プレート53、53にクレーンのフック61などにワイヤー62などを介して吊り下げられた横梁54を、複数の接合板55を介して連結するときに、継手プレート53と横梁54とのスパンを調整する。
【0037】
横梁54は、H鋼からなり、その端部には、取付穴としての横梁側ボルト穴56が複数穿孔されている。継手プレート53は、鉄骨柱52における横梁54が連結される仕口部分に突設され、その端部には、取付穴としての柱側ボルト穴57が複数穿孔されている。接合板55は、継手プレート53および横梁54を連結するときに、継手プレート54および横梁54の各板面を覆うことができる略矩形板状をなし、図8に示すように、横梁側ボルト穴56および柱側ボルト穴57に対応する接合板側ボルト穴58が複数穿孔されている。また、各接合板55は、横梁54の各板面において、横梁54の端部から突出しないような状態で、固定ボルト59およびナット(図示せず)やヒンジ部材60によって、予め回動自在に仮固定されている。
【0038】
そして、この作業では、まず、図8に示すように、柱梁スパン調整治具1のロック部材3を横梁54に固定する。すなわち、この固定作業では、ロック部材3を揺動させて、挿入部22を横梁54の横梁側ボルト穴56に挿入するとともに、スライド部材23を挿入部22に対して挿入方向(下方向)にスライドさせて横梁54の横梁側ボルト穴56に挿入することにより、挿入部22の先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないロック状態とする。
【0039】
具体的には、まず、図5に示すように、柱梁スパン調整治具1は、使用前においては、ロック部材3の支持部21および挿入部22に対して、スライド部材23を上方に引き上げた状態で、ストッパねじ39を締め付けて、このストッパねじ39を支持部21の上側係止部24の上面に当接させることにより、スライド部材23をこの状態で保持しておく。
【0040】
次いで、このロック部材3を、横梁54に固定する時には、挿入部22を、その先端部28から横梁側ボルト穴56に挿入するとともに、ストッパねじ39を緩めて、スライド部材23を支持部21の外周面に対して挿入方向にスライドさせることにより、横梁側ボルト穴56に挿入する。そうすると、図6に示すように、挿入部22とスライド部材23とで、挿入部22の先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないロック状態が形成される。つまり、挿入部22の先端部28は、その中間部29よりも太く形成されているので、横梁側ボルト穴56にスライド部材23が挿入されることにより、横梁側ボルト穴56が、その分、塞がり、挿入部22の先端部28の内側上面が、横梁側ボルト穴56の下側の外周面に引っかかる状態となって、その結果、ロック部材3が、横梁側ボルト穴56から抜けないようになる。
【0041】
そして、スライド部材23を横梁側ボルト穴56が塞がる厚さまで挿入した後、再び、ストッパねじ39を、支持部21の外周面に対して締め付けることで、スライド部材23を支持部21に固定する。これによって、ロック部材3は、横梁54に対して確実にロック状態で固定される。
【0042】
また、この固定作業においては、たとえば、図7に示すように、位置決めボルト26を螺退させて、その頭部26aを横梁54に当接させてもよい。すなわち、支持部21の下面と先端部28の内側上面との間が、横梁54に対して広い場合には、固定後にがたつきを生じる場合がある。
【0043】
そのような場合には、この位置決めボルト26を、支持部21に対して螺退させて横梁54における横梁側ボルト穴56の上側の外周面に当接させれば、その横梁54における横梁側ボルト穴56の上下の外周面を、位置決めボルト26の頭部26aと先端部28の内側上面との間で挟むようにして固定することができ、その結果、ロック部材3を横梁54に対してより一層安定して固定することができる。
【0044】
次に、この作業では、図9に示すように、ピン部材4を継手プレート53の柱側ボルト穴57に挿入する。具体的には、図8に示すように、ロック部材3が横梁54に固定された状態で、ピン部材4を揺動させて、図9に示すように適宜所定の柱側ボルト穴57にピン42を挿入すればよい。
【0045】
このようにすれば、横梁54の横梁側ボルト穴56に、ロック部材3をロック状態とした上で、鉄骨柱52の柱側ボルト穴57にピン部材4を挿入するのみで、簡易かつ確実に、柱梁スパン調整治具1を鉄骨柱52および横梁54に取付けることができ、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0046】
そして、図9に示すように、ロック部材3が横梁54に取付けられるとともに、ピン部材4が継手プレート53に取付けられた状態で、シノ付ラチェットレンチ等の工具51を取付筒部8に挿入して周方向一方向(縮小方向)に回転させる。そうすると、各杆体部6が軸部5のねじ軸部7上を螺進して、それによりターンバックル2の長さが、図9に示す矢印方向に縮小される。これによって、継手プレート53および横梁54が引き寄せられ、図10に示すように突き合わせ状態となって、鉄骨柱52と横梁54とのスパン調整が達成される。
【0047】
柱梁スパン調整治具1によるスパン調整作業が終了した後は、たとえば、横梁54における上板と下板との間を連結する中央板面にヒンジ部材60によって取付けられた接合板55を、継手プレート53側へ回動させて、継手プレート53および横梁54が突き合わされた部分を覆うようにし、接合板55の接合板側ボルト穴58を、横梁側ボルト穴56および柱側ボルト穴57にそれぞれ対応させて固定ボルト59を挿通し、図示しないナットにより固定する。そして、ロック部材3のストッパねじ39を緩めて、スライド部材23を支持部21の外周面に対して引き抜き方向(上方)にスライドさせることにより、横梁側ボルト穴56から引き抜いてロック解除状態とする。そうすると、横梁側ボルト穴56には、そのスライド部材23が引き抜かれた分の隙間ができるので、挿入部22を横梁側ボルト穴56から引き抜くとともに、ピン部材4を柱側ボルト穴57から引き抜くことにより、柱梁スパン調整治具1を、横梁54および継手プレート53から取り外す。
【0048】
そして、横梁54の他の各板面に取付けられた複数の接合板55を、それぞれ継手プレート53側へ回動させて、各接合板55により、継手プレート53および横梁54が突き合わされた部分を覆うようにし、図11に示すように、各横梁側ボルト穴56、柱側ボルト穴57、接合板側ボルト穴58に固定ボルト59をそれぞれ挿通して、ナット(図示せず)により固定することにより、鉄骨柱52および横梁54を接合板55を介して連結する作業が完了する。
【0049】
このような柱梁スパン調整治具1では、横梁54にロック部材3を取付けるとともに、鉄骨柱52にピン部材4を取付けた後に、ターンバックル2を伸縮させるだけで、横梁54および鉄骨柱52の間のスパンを簡易かつ確実に調整することができる。
【0050】
しかも、このような柱梁スパン調整治具1では、ロック部材3により、横梁54の横梁側ボルト穴56に対しては一方向から取付作業を行なうことができるので、高所においても効率良く作業することができる。すなわち、ロック部材3においては、挿入部22を横梁側ボルト穴56に挿入するとともに、その挿入方向にスライド部材23を横梁側ボルト穴56に挿入することにより、この挿入部22とスライド部23とで、挿入部22における中間部29よりも太い先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないロック状態とすることができ、一方、スライド部材23を、横梁側ボルト穴56から引き抜いてロック解除状態にすれば、横梁側ボルト穴56には、そのスライド部材23が引き抜かれた分の隙間があるので、挿入部22の先端部28を横梁側ボルト穴56から引き抜くことにより柱梁スパン調整治具1を取り外すことができる。つまり、横梁54において下面側から作業することなく、横梁スパン調整治具1を固定および取り外すことができるので、迅速に、正確かつ確実なスパン調整作業を確保することができる。また、ロック部材3のロック状態では、挿入部22の太い先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないようにされていることから、高所での落下が防止でき、耐力が強く、大きな力でターンバックル2を伸縮させて、確実に、鉄骨柱52および横梁54の間のスパンを調整することができる。
【0051】
なお、ピン部材4は、挿入する柱側ボルト穴57の穴径に対応する太さ(径)のピン42を有するものを適宜選択して用いればよい。
【0052】
また、本実施形態においては、1つの柱梁スパン調整治具を使用して鉄骨柱52と横梁54とのスパンを調整する作業を例にとって説明したが、使用する柱梁スパン調整治具の数は特に限定されず、鉄骨柱52および横梁54に対して複数取り付けてスパンを調整するようにしてもよい。
【0053】
また、上記した方法では、横梁54にロック部材3を、継手プレート53にピン部材4を取付けたが、横梁54および継手プレート53に、ロック部材3またはピン部材4のいずれを取付けるか、あるいは、その取付の順序などは、特に限定されず、選択決定することができ、また、この柱梁スパン調整治具1は、このような2つの鉄骨柱52、52の仕口部分に限定されることなく、鉄骨建方における鉄骨柱52および/または横梁54のスパン調整に広く適用することができる。
【0054】
また、上記の説明においては、鉄骨柱52と横梁54とを連結するときに、鉄骨柱52と横梁54とのスパンが長すぎる場合に、柱梁スパン調整治具1を用いて、鉄骨柱52および横梁54を引き寄せることにより、そのスパンを調整する方法を説明したが、たとえば、図12に示すように、鉄骨柱52と横梁54とが重なり合い、継手プレート53と横梁54とのスパンが短すぎる場合にも、この柱梁スパン調整治具1を用いて鉄骨柱52および横梁54を引き離すことにより、そのスパンを調整することができる。
【0055】
このようなスパン調整作業では、たとえば、継手プレート53にロック部材3を取付けるとともに、横梁54にピン部材4を取付けた後、工具51を取付筒部8に挿入して周方向他方向(伸長方向)に回転させて、各枠体部6を軸部5のねじ軸部7上で螺退させることにより、ターンバックル2の長さを、図12に示す矢印方向に伸長させればよい。
【0056】
また、本実施形態においては、一方の枠体部6にロック部材3を取付けるとともに、他方の枠体部6にピン部材4を取付けるように構成したが、両方の枠体部6、6にロック部材3を取付けるようにしてもよい。
【0057】
また、上記の説明では、本発明の連結杆をターンバックル2として説明したが、ターンバックルには、たとえば、ラチェットターンバックルなども含まれ、さらには、ターンバックル以外の公知のものも用いることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、第1取付部材および/または第2取付部材が、ロック部材からなるので、柱梁の取付穴に対しては、一方向から取付作業することができ、高所においても効率良く作業することができる。また、ロック部材のロック状態では、挿入部の太い先端部が柱梁の取付穴から抜けないようにされていることから、高所での落下が防止でき、耐力が強く、大きな力で連結杆を伸縮させて、確実な柱梁のスパン調整を達成することができる。さらに、この柱梁スパン調整治具は、簡易な構成で小型軽量に作製することができ、高所作業においても、良好な作業性を確保することができる。
【0059】
請求項2に記載の発明によれば、簡易かつ確実に、柱梁スパン調整治具を各柱梁に取り付けることができ、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0060】
請求項3に記載の発明によれば、一方の柱梁に、第1取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができるとともに、他方の柱梁に、第2取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができるので、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱梁スパン調整治具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す柱梁スパン調整治具の側面図である。
【図3】図1に示す柱梁スパン調整治具の平面図である。
【図4】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図である。
【図5】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、横梁のボルト穴に挿入部を挿入する状態を示す図である。
【図6】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、挿入部とスライド部材とで、挿入部の先端部が横梁の穴から抜けないロック状態を形成している状態を示す図である。
【図7】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、位置決めボルトを横梁に当接させて、柱梁スパン調整治具を横梁に固定している状態を示す図である。
【図8】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、図1に示す柱梁スパン調整治具のロック部材を横梁のボルト穴に取付けている状態を示す図である。
【図9】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、図1に示す柱梁スパン調整治具のピン部材を鉄骨柱のボルト穴に取付けるとともに、ターンバックルの長さを縮小して、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整している状態を示す図である。
【図10】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、図1に示す柱梁スパン調整治具によって、鉄骨柱と横梁とが引き寄せられた状態を示す図である。
【図11】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、スパン調整後に、鉄骨柱と横梁とを連結した状態を示す図である。
【図12】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、鉄骨柱と横梁とを引き離す場合の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1 柱梁スパン調整治具
2 ターンバックル
3 ロック部材
4 ピン部材
21 支持部
22 挿入部
23 スライド部材
28 先端部
29 中間部
42 ピン
52 鉄骨柱
54 横梁
56 横梁側ボルト穴
57 柱側ボルト穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱梁スパン調整治具に関し、詳しくは、鉄骨建方において、鉄骨柱や横梁(鉄骨梁)を連結するときに、それらの間のスパンを調整するための柱梁スパン調整治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄骨建方において、鉄骨柱や横梁を連結するときには、それらの間のスパンを調整するために、たとえば、鉄骨柱の歪みを直すためにワイヤーを張設して、鉛直方向の傾きを修正する方法や、油圧ジャッキなどによって、鉄骨柱や横梁を引き寄せあるいは引き離す方法などが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワイヤーを張設する方法は、作業が煩雑であり、また、油圧ジャッキを用いる方法では、ジャッキの重量が重く、かつ、取付作業や調整作業に手間を要するため、とりわけ、鉄骨建方のような高所作業には不向きである。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、小型軽量に作製することができ、簡易な方法によって、柱梁間のスパンを作業効率良く調整することのできる、柱梁スパン調整治具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、柱梁スパン調整治具であって、伸縮自在の連結杆と、前記連結杆の一方側端部に設けられ、一方の柱梁に取り付けられる第1取付部材と、前記連結杆の他方側端部に設けられ、他方の柱梁に取り付けられる第2取付部材とを備え、前記第1取付部材および/または前記第2取付部材は、前記柱梁の取付穴にロック可能なロック部材からなり、前記ロック部材は、前記連結杆に支持される支持部と、前記柱梁の取付穴に挿入される挿入部と、前記支持部に前記挿入部の長手方向に沿ってスライド可能に設けられるスライド部材とを備え、前記挿入部は、その先端部が中間部よりも太く形成されており、前記挿入部を前記柱梁の取付穴に挿入するとともに、前記スライド部材を前記挿入部に対して挿入方向にスライドさせて前記柱梁の取付穴に挿入することにより、前記挿入部の先端部が前記柱梁の取付穴から抜けないロック状態とし、前記スライド部材を前記挿入部に対して引き抜き方向にスライドさせることにより、前記柱梁の取付穴から前記挿入部の先端部を引き抜き可能なロック解除状態とすることができるように構成されていることを特徴としている。
【0006】
このような構成によると、一方の柱梁に第1取付部材を取り付けるとともに、他方の柱梁に第2取付部材を取り付けた後に、連結杆を伸縮させれば、これら柱梁間のスパンを簡易かつ確実に調整することができる。
【0007】
しかも、この柱梁スパン調整治具では、第1取付部材および/または第2取付部材が、ロック部材からなるので、柱梁の取付穴に対しては、一方向から取付作業することができるので、高所においても効率良く作業することができる。すなわち、ロック部材においては、挿入部を柱梁の取付穴に挿入するとともに、スライド部材を柱梁の取付穴に挿入することにより、この挿入部とスライド部材とで、挿入部における中間部よりも太い先端部が柱梁の取付穴から抜けないロック状態とすることができ、一方、スライド部材を、柱梁の取付穴から引き抜いてロック解除状態にすれば、柱梁の取付穴には、そのスライド部材が引き抜かれた分の隙間があるので、挿入部の先端部を柱梁の取付穴から引き抜くことができる。そのため、このロック部材では、柱梁の取付穴に対して、一方向からロック状態およびロック解除状態とすることができるので、このようなロック部材からなる第1取付部材および/または第2取付部材では、高所においても効率良く、柱梁の取付穴に取り付けることができる。
【0008】
また、ロック部材のロック状態では、挿入部の太い先端部が柱梁の取付穴から抜けないようにされていることから、高所での落下が防止でき、耐力が強く、大きな力で連結杆を伸縮させて、確実な柱梁のスパン調整を達成することができる。
【0009】
さらに、この柱梁スパン調整治具は、伸縮自在の連結杆、第1取付部材および第2取付部材から構成されるので、簡易な構成で小型軽量に作製することができ、高所作業においても、良好な作業性を確保することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1取付部材が前記ロック部材からなり、前記第2取付部が、前記柱梁の取付穴に挿入および引き抜き可能なピンを備えるピン部材からなることを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、一方の柱梁の取付穴に、ロック部材からなる第1取付部材をロック状態とするとともに、他方の柱梁の取付穴に、ピン部材からなる第2取付部材を挿入すれば、簡易かつ確実に、この柱梁スパン調整治具を各柱梁に取り付けることができる。そのため、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1取付部材および/または前記第2取付部材は、前記連結杆に揺動自在に取り付けられていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、一方の柱梁に、第1取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができるとともに、他方の柱梁に、第2取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができ、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の柱梁スパン調整治具の一実施形態を示す斜視図、図2は、その側面図、図3は、その平面図である。
【0015】
柱梁スパン調整治具1は、連結杆としてのターンバックル2と、ターンバックル2の一方側端部(図1における右側端部)に揺動自在に設けられる第1取付部材としてのロック部材3と、ターンバックル2の他方側端部(図1における左側端部)に揺動自在に設けられる第2取付部材としてのピン部材4とを備えている。
【0016】
ターンバックル2は、図2に示すように、軸部5と、軸部5の両側に左右対称に設けられる2つの枠体部6、6とを備えている。
【0017】
軸部5は、略円柱状の軸体からなり、中央部から軸方向両端部に向かって相互に逆方向となるねじ山が形成されるねじ軸部7と、その中央部において、ねじ軸部7よりもやや大径の略円環状に形成され、このターンバックル2を操作するための工具51が取付けられる取付筒部8とが一体的に形成されている。また、取付筒部8の軸方向中央部には、工具51を挿入するための挿入穴9が、径方向において貫通するように複数穿孔されている。
【0018】
各枠体部6は、図3に示すように、平面視略U字状をなし、所定の間隔を隔てて互いに対向する2つの直杆部10および11と、これら直杆部10および11の長手方向基端側を連結する連結部12とが一体的に形成されている。また、連結部12の幅方向中央部には、長手方向を貫通するねじ穴15が形成されている。また、各枠体部6における直杆部10および11の長手方向遊端側には、直杆部10および11の厚さ方向を貫通するボルト挿通穴13がそれぞれ穿孔されている。
【0019】
そして、ねじ軸部7の軸方向両端部に各枠体部6のねじ穴15を互いに逆方向に回転させるようにして螺着させることにより、2つの枠体部6、6が、軸部5の両側に取付けられている。
【0020】
そして、2つの枠体部6、6が、軸部5の両側に取付けられた状態で、図1に示すようなシノ付ラチェットレンチ等の工具51を取付筒部8の挿入穴9に挿入して、軸部5を正逆方向に回転させることによって、枠体部6、6をねじ軸部7に対して螺進または螺退させ(図3の矢印参照)、これによって、ターンバックル2の長さを伸縮自在としている。
【0021】
ロック部材3は、ターンバックル2の一方の枠体部6に支持される支持部21と、支持部21から突出形成される挿入部22と、挿入部22の長手方向に沿ってスライド可能に設けられるスライド部材23とを備えている。
【0022】
支持部21は、略矩形厚板状をなし、その上部の一端側には、上方に向かって膨出する上側係止部24が形成されるとともに、その下部には、上向きに凹む段部が形成されている。この段部に形成される凹んだ下面25には、位置決めボルト26が螺着されている。すなわち、この位置決めボルト26は、その下面25から上方に向かって形成されるねじ穴(図示せず)に螺着されており、その頭部26aは、螺退時には、後述する挿入部22の先端部28と水平方向において略同じ位置まで螺退でき、また、螺進時には、段部に収納されて支持部21の下面(凹んでいない下面)と面一となるまで螺進できるように設けられている。また、支持部21の略中央部には、厚さ方向を貫通するボルト挿通穴27が穿孔されている。
【0023】
挿入部22は、支持部21と一体的に形成され、その下部の一端側から、下方に向かって長手方向に延び、その先端部28が、中間部29よりも太く形成されている。先端部28は、断面略円形状をなし、中間部29から、内側に膨出するように形成されている。すなわち、中間部29は、断面略楕円状をなし、その内周面30が、後述するスライド部材23の外周面35とで断面略円形を形成し得るように形成されており、また、その外周面31が、先端部28の外周面32と面一となるように形成されている。
【0024】
さらに、この外周面31が連続する支持部21の一端側の外周面は、外周面31と面一なるように、略円弧状に形成されており、これによって、支持部21の一端側の外周面、中間部29の外周面31および先端部28の外周面32が、同一かつ面一の円弧状となるように形成されている。
【0025】
スライド部材23は、支持部21に、挿入部22の長手方向に沿ってスライド可能に支持されている。すなわち、このスライド部材23は、挿入部22と同方向に延びる略矩形状をなし、支持部21の一端側の外周面および挿入部22の外周面31と当接する内面が、それらと略同一の円弧状として形成されており、また、その反対側の外面、つまり、外周面35が、前述したように、中間部29の内周面30とで断面略円形を形成し得る円弧状として形成されている。
【0026】
また、このスライド部材23には、その幅方向中央部において、長手方向に沿う長溝34が形成されており、一方、支持部21の一端側の外周面における長手方向略中間部には、この長溝34に嵌合されるガイドボルト36が設けられている。これによって、スライド部材23は、このガイドボルト36に案内されつつ、ロック部材3の一端側において、上下方向(長手方向)にスライド移動可能とされている。なお、このガイドボルト36に代えて、支持部21から凸状突起を一体的に突出させてもよい。
【0027】
また、このスライド部材23の後端部には、外側に向かって矩形状に膨出するストッパ部37が形成されており、このストッパ部37には、その膨出方向に貫通状のねじ穴38が形成されている。そして、このねじ穴38に、ストッパねじ39を螺着させるとともに、支持部21の一端側に対して締め付けることで、スライド部材23が支持部21に対して固定されている。
【0028】
また、スライド部材23の先端部は、その先端部から後端部に向かって長手方向に沿って厚みが順次厚くなるように多段に形成されており、種々のボルト穴径に対応できるように形成されている。
【0029】
そして、このロック部材3は、支持部21が一方の枠体部6の直杆部10および11の間に挟持された状態で、枠体部6のボルト挿通穴13とともに支持部21のボルト挿通穴27にボルト14aが挿通され、その挿通されたボルト14aの先端部にナット14bが締結されることにより、ターンバックル2の一方側端部に揺動自在に取付けられている(図2参照)。
【0030】
ピン部材4は、ターンバックル2の他方の枠体部6に支持される支持部41と、支持部41から下方に突出形成され、ボルト穴に挿入および引き抜き可能なピン42とが一体的に形成されている。
【0031】
支持部41は、略矩形厚板状をなし、その略中央部には、厚さ方向を貫通するボルト挿通穴46が穿孔されている。
【0032】
ピン42は、略円柱状をなし、支持部41の下部の他端側から下方に向かって延び、その先端部43が、ボルト穴に挿入しやすいように尖形状に形成されている。
【0033】
そして、このピン部材4は、支持部41が他の枠体部6の直杆部10および11の間に挟持された状態で、枠体部6のボルト挿通穴13とともに支持部41のボルト挿通穴46にボルト14aが挿通され、その挿通されたボルト14aの先端部にナット14bが締結されることにより、ターンバックル2の他方側端部に揺動自在に取付けられている。(図2参照)。
【0034】
そして、この柱梁スパン調整治具1は、軸部5の両側に取付けられている枠体部6、6をねじ軸部7に対して螺進または螺退させることにより、ターンバックル2の長さが伸縮自在とされ、また、一方の枠体部6にロック部材3が揺動自在に支持されるとともに、他方の枠体部6にピン部材4が揺動自在に支持されており、伸縮自在のターンバックル2、ロック部材3およびピン部材4から構成されているので、簡易な構成で小型軽量に作製することができ、高所作業においても、良好な作業性を確保することができる。
【0035】
次に、この柱梁スパン調整治具1の使用方法を、図4ないし図11を参照しつつ、鉄骨柱に横梁を接合板を介して連結するときにおいて、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を例にとって説明する。
【0036】
この作業では、鉄骨建方の高所作業などにおいて、たとえば、図4に示すように、2つの鉄骨柱52、52の仕口部分にそれぞれ突設された継手プレート53、53にクレーンのフック61などにワイヤー62などを介して吊り下げられた横梁54を、複数の接合板55を介して連結するときに、継手プレート53と横梁54とのスパンを調整する。
【0037】
横梁54は、H鋼からなり、その端部には、取付穴としての横梁側ボルト穴56が複数穿孔されている。継手プレート53は、鉄骨柱52における横梁54が連結される仕口部分に突設され、その端部には、取付穴としての柱側ボルト穴57が複数穿孔されている。接合板55は、継手プレート53および横梁54を連結するときに、継手プレート54および横梁54の各板面を覆うことができる略矩形板状をなし、図8に示すように、横梁側ボルト穴56および柱側ボルト穴57に対応する接合板側ボルト穴58が複数穿孔されている。また、各接合板55は、横梁54の各板面において、横梁54の端部から突出しないような状態で、固定ボルト59およびナット(図示せず)やヒンジ部材60によって、予め回動自在に仮固定されている。
【0038】
そして、この作業では、まず、図8に示すように、柱梁スパン調整治具1のロック部材3を横梁54に固定する。すなわち、この固定作業では、ロック部材3を揺動させて、挿入部22を横梁54の横梁側ボルト穴56に挿入するとともに、スライド部材23を挿入部22に対して挿入方向(下方向)にスライドさせて横梁54の横梁側ボルト穴56に挿入することにより、挿入部22の先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないロック状態とする。
【0039】
具体的には、まず、図5に示すように、柱梁スパン調整治具1は、使用前においては、ロック部材3の支持部21および挿入部22に対して、スライド部材23を上方に引き上げた状態で、ストッパねじ39を締め付けて、このストッパねじ39を支持部21の上側係止部24の上面に当接させることにより、スライド部材23をこの状態で保持しておく。
【0040】
次いで、このロック部材3を、横梁54に固定する時には、挿入部22を、その先端部28から横梁側ボルト穴56に挿入するとともに、ストッパねじ39を緩めて、スライド部材23を支持部21の外周面に対して挿入方向にスライドさせることにより、横梁側ボルト穴56に挿入する。そうすると、図6に示すように、挿入部22とスライド部材23とで、挿入部22の先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないロック状態が形成される。つまり、挿入部22の先端部28は、その中間部29よりも太く形成されているので、横梁側ボルト穴56にスライド部材23が挿入されることにより、横梁側ボルト穴56が、その分、塞がり、挿入部22の先端部28の内側上面が、横梁側ボルト穴56の下側の外周面に引っかかる状態となって、その結果、ロック部材3が、横梁側ボルト穴56から抜けないようになる。
【0041】
そして、スライド部材23を横梁側ボルト穴56が塞がる厚さまで挿入した後、再び、ストッパねじ39を、支持部21の外周面に対して締め付けることで、スライド部材23を支持部21に固定する。これによって、ロック部材3は、横梁54に対して確実にロック状態で固定される。
【0042】
また、この固定作業においては、たとえば、図7に示すように、位置決めボルト26を螺退させて、その頭部26aを横梁54に当接させてもよい。すなわち、支持部21の下面と先端部28の内側上面との間が、横梁54に対して広い場合には、固定後にがたつきを生じる場合がある。
【0043】
そのような場合には、この位置決めボルト26を、支持部21に対して螺退させて横梁54における横梁側ボルト穴56の上側の外周面に当接させれば、その横梁54における横梁側ボルト穴56の上下の外周面を、位置決めボルト26の頭部26aと先端部28の内側上面との間で挟むようにして固定することができ、その結果、ロック部材3を横梁54に対してより一層安定して固定することができる。
【0044】
次に、この作業では、図9に示すように、ピン部材4を継手プレート53の柱側ボルト穴57に挿入する。具体的には、図8に示すように、ロック部材3が横梁54に固定された状態で、ピン部材4を揺動させて、図9に示すように適宜所定の柱側ボルト穴57にピン42を挿入すればよい。
【0045】
このようにすれば、横梁54の横梁側ボルト穴56に、ロック部材3をロック状態とした上で、鉄骨柱52の柱側ボルト穴57にピン部材4を挿入するのみで、簡易かつ確実に、柱梁スパン調整治具1を鉄骨柱52および横梁54に取付けることができ、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0046】
そして、図9に示すように、ロック部材3が横梁54に取付けられるとともに、ピン部材4が継手プレート53に取付けられた状態で、シノ付ラチェットレンチ等の工具51を取付筒部8に挿入して周方向一方向(縮小方向)に回転させる。そうすると、各杆体部6が軸部5のねじ軸部7上を螺進して、それによりターンバックル2の長さが、図9に示す矢印方向に縮小される。これによって、継手プレート53および横梁54が引き寄せられ、図10に示すように突き合わせ状態となって、鉄骨柱52と横梁54とのスパン調整が達成される。
【0047】
柱梁スパン調整治具1によるスパン調整作業が終了した後は、たとえば、横梁54における上板と下板との間を連結する中央板面にヒンジ部材60によって取付けられた接合板55を、継手プレート53側へ回動させて、継手プレート53および横梁54が突き合わされた部分を覆うようにし、接合板55の接合板側ボルト穴58を、横梁側ボルト穴56および柱側ボルト穴57にそれぞれ対応させて固定ボルト59を挿通し、図示しないナットにより固定する。そして、ロック部材3のストッパねじ39を緩めて、スライド部材23を支持部21の外周面に対して引き抜き方向(上方)にスライドさせることにより、横梁側ボルト穴56から引き抜いてロック解除状態とする。そうすると、横梁側ボルト穴56には、そのスライド部材23が引き抜かれた分の隙間ができるので、挿入部22を横梁側ボルト穴56から引き抜くとともに、ピン部材4を柱側ボルト穴57から引き抜くことにより、柱梁スパン調整治具1を、横梁54および継手プレート53から取り外す。
【0048】
そして、横梁54の他の各板面に取付けられた複数の接合板55を、それぞれ継手プレート53側へ回動させて、各接合板55により、継手プレート53および横梁54が突き合わされた部分を覆うようにし、図11に示すように、各横梁側ボルト穴56、柱側ボルト穴57、接合板側ボルト穴58に固定ボルト59をそれぞれ挿通して、ナット(図示せず)により固定することにより、鉄骨柱52および横梁54を接合板55を介して連結する作業が完了する。
【0049】
このような柱梁スパン調整治具1では、横梁54にロック部材3を取付けるとともに、鉄骨柱52にピン部材4を取付けた後に、ターンバックル2を伸縮させるだけで、横梁54および鉄骨柱52の間のスパンを簡易かつ確実に調整することができる。
【0050】
しかも、このような柱梁スパン調整治具1では、ロック部材3により、横梁54の横梁側ボルト穴56に対しては一方向から取付作業を行なうことができるので、高所においても効率良く作業することができる。すなわち、ロック部材3においては、挿入部22を横梁側ボルト穴56に挿入するとともに、その挿入方向にスライド部材23を横梁側ボルト穴56に挿入することにより、この挿入部22とスライド部23とで、挿入部22における中間部29よりも太い先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないロック状態とすることができ、一方、スライド部材23を、横梁側ボルト穴56から引き抜いてロック解除状態にすれば、横梁側ボルト穴56には、そのスライド部材23が引き抜かれた分の隙間があるので、挿入部22の先端部28を横梁側ボルト穴56から引き抜くことにより柱梁スパン調整治具1を取り外すことができる。つまり、横梁54において下面側から作業することなく、横梁スパン調整治具1を固定および取り外すことができるので、迅速に、正確かつ確実なスパン調整作業を確保することができる。また、ロック部材3のロック状態では、挿入部22の太い先端部28が横梁側ボルト穴56から抜けないようにされていることから、高所での落下が防止でき、耐力が強く、大きな力でターンバックル2を伸縮させて、確実に、鉄骨柱52および横梁54の間のスパンを調整することができる。
【0051】
なお、ピン部材4は、挿入する柱側ボルト穴57の穴径に対応する太さ(径)のピン42を有するものを適宜選択して用いればよい。
【0052】
また、本実施形態においては、1つの柱梁スパン調整治具を使用して鉄骨柱52と横梁54とのスパンを調整する作業を例にとって説明したが、使用する柱梁スパン調整治具の数は特に限定されず、鉄骨柱52および横梁54に対して複数取り付けてスパンを調整するようにしてもよい。
【0053】
また、上記した方法では、横梁54にロック部材3を、継手プレート53にピン部材4を取付けたが、横梁54および継手プレート53に、ロック部材3またはピン部材4のいずれを取付けるか、あるいは、その取付の順序などは、特に限定されず、選択決定することができ、また、この柱梁スパン調整治具1は、このような2つの鉄骨柱52、52の仕口部分に限定されることなく、鉄骨建方における鉄骨柱52および/または横梁54のスパン調整に広く適用することができる。
【0054】
また、上記の説明においては、鉄骨柱52と横梁54とを連結するときに、鉄骨柱52と横梁54とのスパンが長すぎる場合に、柱梁スパン調整治具1を用いて、鉄骨柱52および横梁54を引き寄せることにより、そのスパンを調整する方法を説明したが、たとえば、図12に示すように、鉄骨柱52と横梁54とが重なり合い、継手プレート53と横梁54とのスパンが短すぎる場合にも、この柱梁スパン調整治具1を用いて鉄骨柱52および横梁54を引き離すことにより、そのスパンを調整することができる。
【0055】
このようなスパン調整作業では、たとえば、継手プレート53にロック部材3を取付けるとともに、横梁54にピン部材4を取付けた後、工具51を取付筒部8に挿入して周方向他方向(伸長方向)に回転させて、各枠体部6を軸部5のねじ軸部7上で螺退させることにより、ターンバックル2の長さを、図12に示す矢印方向に伸長させればよい。
【0056】
また、本実施形態においては、一方の枠体部6にロック部材3を取付けるとともに、他方の枠体部6にピン部材4を取付けるように構成したが、両方の枠体部6、6にロック部材3を取付けるようにしてもよい。
【0057】
また、上記の説明では、本発明の連結杆をターンバックル2として説明したが、ターンバックルには、たとえば、ラチェットターンバックルなども含まれ、さらには、ターンバックル以外の公知のものも用いることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、第1取付部材および/または第2取付部材が、ロック部材からなるので、柱梁の取付穴に対しては、一方向から取付作業することができ、高所においても効率良く作業することができる。また、ロック部材のロック状態では、挿入部の太い先端部が柱梁の取付穴から抜けないようにされていることから、高所での落下が防止でき、耐力が強く、大きな力で連結杆を伸縮させて、確実な柱梁のスパン調整を達成することができる。さらに、この柱梁スパン調整治具は、簡易な構成で小型軽量に作製することができ、高所作業においても、良好な作業性を確保することができる。
【0059】
請求項2に記載の発明によれば、簡易かつ確実に、柱梁スパン調整治具を各柱梁に取り付けることができ、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【0060】
請求項3に記載の発明によれば、一方の柱梁に、第1取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができるとともに、他方の柱梁に、第2取付部材を、適宜揺動させて取り付けることができるので、より一層、高所作業における作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱梁スパン調整治具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す柱梁スパン調整治具の側面図である。
【図3】図1に示す柱梁スパン調整治具の平面図である。
【図4】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図である。
【図5】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、横梁のボルト穴に挿入部を挿入する状態を示す図である。
【図6】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、挿入部とスライド部材とで、挿入部の先端部が横梁の穴から抜けないロック状態を形成している状態を示す図である。
【図7】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、位置決めボルトを横梁に当接させて、柱梁スパン調整治具を横梁に固定している状態を示す図である。
【図8】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、図1に示す柱梁スパン調整治具のロック部材を横梁のボルト穴に取付けている状態を示す図である。
【図9】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、図1に示す柱梁スパン調整治具のピン部材を鉄骨柱のボルト穴に取付けるとともに、ターンバックルの長さを縮小して、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整している状態を示す図である。
【図10】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、図1に示す柱梁スパン調整治具によって、鉄骨柱と横梁とが引き寄せられた状態を示す図である。
【図11】鉄骨柱と横梁とを連結する場合において、鉄骨柱と横梁とのスパンを調整する作業を説明するための説明図であって、スパン調整後に、鉄骨柱と横梁とを連結した状態を示す図である。
【図12】図1に示す柱梁スパン調整治具の使用状態を示す図であって、鉄骨柱と横梁とを引き離す場合の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1 柱梁スパン調整治具
2 ターンバックル
3 ロック部材
4 ピン部材
21 支持部
22 挿入部
23 スライド部材
28 先端部
29 中間部
42 ピン
52 鉄骨柱
54 横梁
56 横梁側ボルト穴
57 柱側ボルト穴
Claims (3)
- 伸縮自在の連結杆と、前記連結杆の一方側端部に設けられ、一方の柱梁に取り付けられる第1取付部材と、前記連結杆の他方側端部に設けられ、他方の柱梁に取り付けられる第2取付部材とを備え、
前記第1取付部材および/または前記第2取付部材は、前記柱梁の取付穴にロック可能なロック部材からなり、
前記ロック部材は、前記連結杆に支持される支持部と、前記柱梁の取付穴に挿入される挿入部と、前記支持部に前記挿入部の長手方向に沿ってスライド可能に設けられるスライド部材とを備え、
前記挿入部は、その先端部が中間部よりも太く形成されており、
前記挿入部を前記柱梁の取付穴に挿入するとともに、前記スライド部材を前記挿入部に対して挿入方向にスライドさせて前記柱梁の取付穴に挿入することにより、前記挿入部の先端部が前記柱梁の取付穴から抜けないロック状態とし、
前記スライド部材を前記挿入部に対して引き抜き方向にスライドさせることにより、前記柱梁の取付穴から前記挿入部の先端部を引き抜き可能なロック解除状態とすることができるように構成されていることを特徴とする、柱梁スパン調整治具。 - 前記第1取付部材が前記ロック部材からなり、前記第2取付部が、前記柱梁の取付穴に挿入および引き抜き可能なピンを備えるピン部材からなることを特徴とする、請求項1に記載の柱梁スパン調整治具。
- 前記第1取付部材および/または前記第2取付部材は、前記連結杆に揺動自在に取り付けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の柱梁スパン調整治具。
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