JP3082809B2 - 洗浄・乾燥方法 - Google Patents

洗浄・乾燥方法

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JP3082809B2 JP04315545A JP31554592A JP3082809B2 JP 3082809 B2 JP3082809 B2 JP 3082809B2 JP 04315545 A JP04315545 A JP 04315545A JP 31554592 A JP31554592 A JP 31554592A JP 3082809 B2 JP3082809 B2 JP 3082809B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1.1.1トリクロルエ
タン、トリクロルエチレン、パークロルエチレン、ター
ペン(石油系)等の有機溶剤を使用する各種の洗浄機器
に利用できる洗浄・乾燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の各種の有機溶剤を用いた洗浄・乾
燥方法を、図5に示すドライクリーナのシステム図を用
いて、ターペン以外でのドライクリーニング工程によっ
て概説する。先ずドア1から衣料2を投入し、ドア1を
閉じて運転を開始すると、一般には次の順序で工程が進
行する。 (1) 溶剤タンク3から溶剤4をバルブ5を介してポンプ
6で汲揚げ、バルブ7、フィルタ8から成る経路、又は
バルブ9から成る経路によって処理槽10に溶剤4を必
要量送り込む。 (2) 処理ドラム11をゆっくり回し、溶剤4を処理槽1
0、ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ6、バル
ブ7、フィルタ8、又はバルブ9から成る経路で循環し
て衣料2を洗浄する。 (3) 処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポ
ンプ6、バルブ14、蒸留器15の経路で排液し、続い
て処理ドラム11が高速回転して衣料2中の溶剤4を遠
心分離し、同様に排液する。 (4) 前記 (1)項、 (2)項の工程を繰り返す。 (5) 処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、バ
ルブ5の経路で溶剤タンク3に排液し、続いて処理ドラ
ム11が高速回転して衣料2中の溶剤4を遠心分離し、
排液する。 (6) 再び処理ドラム11をゆっくり回し、ファン16、
エアクーラ17、エアヒータ18から成るリカバリエア
ダクト19と、処理槽10の間を矢印20の向きでエア
を循環し、衣料2を乾燥する。衣料2から蒸発した溶剤
ガスは、エアクーラ17で凝縮し、回収経路21を経て
水分離器22に入り、溶剤配管23を通ってクリンタン
ク24に入る。 (7) 乾燥が終了すると、ダンパ25,26が破線の如く
開き、ダンパ25から新鮮な空気を取り入れて、ダンパ
26からエアクーラ17では回収できない未凝縮溶剤ガ
スを排気し、衣料2中の溶剤臭を脱臭する。 (8) 前記 (3)項の工程で蒸留器15に入った溶剤4は蒸
発してコンデンサ27で凝縮回収され、水分離器22、
溶剤配管23を通ってクリンタンク24に入り、オーバ
ーフロー付仕切板28から、溶剤タンク3に戻る。な
お、水分離器22で分離した水は水配管29によって系
外へ排出する。
【0003】次にターペン(石油系溶剤)を用いたドラ
イクリーニング工程を図6及び図7に示す。ターペンド
ライクリーニングは、通常図5に示す処理槽部分と類似
の図5で示す洗浄、脱液槽100と、図7の乾燥専用槽
200(タンブラと呼ばれる)に分かれている。洗浄、
脱液槽100では、先に述べた他の溶剤による洗浄工
程、前記(1), (2)及び(3) と同等の工程を踏み、全工程
を終了する。なお、ターペンドライクリーニングは、通
常蒸留は行なわず、フィルタ8の内部に、多孔質アルミ
ナ等の脂肪酸吸着剤や、活性炭等の脱色剤を充填して溶
剤4の浄化を図っているケースが多い。次に脱液後の衣
料2を、ドア1より外へ取り出し、図7のタンブラのド
ア1aから処理槽10aに投入する。タンブラでは、外
気20aをファン16によって入口ダクト19aから取
り入れ、エアヒータ18により加熱して処理槽10aに
送り込む。衣料2中の溶剤4は蒸発して、出口ダクト1
9aから系外(屋外)へ排出され、乾燥が終了する。
【0004】以上の如く、各種溶剤による一般的なドラ
イクリーニング工程を概説したが、現在これらの溶剤を
使用するドライクリーナは、何れの溶剤においても、単
一溶剤による洗浄、乾燥方式をとっている。またその他
の一般部品洗浄機器についても、同様にその大半が単一
溶剤による洗浄・乾燥方式をとっている。表1は、現在
多用されている溶剤の代表的物性を比較したものであ
る。また表2は表1に示した溶剤の代表的物性によって
生じるドライクリーニング上の特徴、制約、欠点等を比
較したものである。
【表1】 但し、表1のKB値は溶剤の相対的溶解力を表わす尺度
のひとつである。
【表2】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近の多様化する衣料
素材、加工、形態に対応するため、冒頭で述べたよう
に、各種の単一溶剤(但し、ターペンは石油系の混合溶
剤)を専用的に使用する各種ドライクリーナが、業界に
受け入れられているのが現状である。図4は現在広く受
け入れられているパークロルエチレン、1.1.1トリ
クロルエタン、ターペン(石油系)の一般的な洗浄、乾
燥工程を比較したものであり、同図から明らかなよう
に、ドライクリーニング工程は、乾燥時間が全体のほぼ
50%を占めており、最近の工程短縮ニーズの障害とな
っている。本発明は、従来のドライクリーニング方法に
おける乾燥工程の所要時間の短縮を図り、工程短縮ニー
ズの阻害要因を除去しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、パー
クロルエチレン、ターペン(石油系)等の有機溶剤を使
用する各種の洗浄機器において、前記有機溶剤による洗
浄の後に前記有機溶剤を排液し、しかる後に前記有機溶
剤とは別の互いに溶解性がないより低沸点な不活性液
体、例えばパーフロロカーボン等を供給することによ
り、乾燥時間を短縮して処理してなるもので、これを課
題解決手段とするものである。また本発明は、パークロ
ルエチレン、ターペン(石油系)等の有機溶剤を使用す
る各種の洗浄機器において、前記有機溶剤による洗浄の
後に前記有機溶剤を排液し、しかる後に前記有機溶剤と
は別の互いに溶解性がないより低沸点な不活性液体、例
えばパーフロロカーボン等を供給するとともに連続的に
排液し、または所定量供給した後に排液することを繰り
返すことにより、乾燥時間を短縮して処理してなるもの
で、これを課題解決手段とするものである。
【0007】
【作用】高沸点溶剤であるターペン、パークロルエチレ
ン及び比較的高沸点溶剤である1.1.1トリクロルエ
タン等の単一溶剤専用ドライクリーナに、パーフロロカ
ーボンなどの低沸点溶剤を供給するための機能、若しく
はこの溶剤の供給をするとともに連続的に排液し、又は
所定量供給した後に排液することを繰り返すための機
、及び高沸点溶剤と低沸点溶剤の混合液を分留再生す
るための機能を付加している。高沸点溶剤による洗浄後
に排液し、その後高沸点溶剤とは別の互いに溶解性がな
いより低沸点な不活性液体を供給することにより、被洗
物に含まれる高沸点溶剤、互いに溶解性を有しない低
沸点な不活性液体に限りなく置き換えられるしたがっ
て、低沸点の不活性液体のみ乾燥の対象となるから
乾燥時間の短縮及び防爆対策を達成すると共に、各溶剤
循環系に吸着フィルタ等の濾過機能を付加し、液管理の
無蒸留化を達成でき、また乾燥時間の短縮を達成するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面について説明する
と、図1は本発明の方法を実施する第1実施例のドライ
クリーナを示し、図5(従来法)との主要な相違点は、
第1の溶剤の収納タンク3と第2の溶剤の収納タンク3
aが互いに独立して設けられており、それぞれ専用バル
ブ5,5aが設けられていることである。また互いに溶
解性を有しない不活性低沸点溶剤4と高沸点溶剤4aを
分離回収するための溶剤分離器30と、溶剤配管23及
び31が逆止弁32を介して蒸留器15に接続されてい
ることと、処理層10からの排液配管中に三方切替弁3
3が追加されていることであるが、他は図5とほぼ同一
の構成となっている。
【0009】次に以上の如く構成された実施例について
作用を説明すると、図1において、第1の溶剤4を不活
性低沸点溶剤、第2の溶剤4aを高沸点溶剤と仮定し
て、先ず高沸点溶剤4aの洗浄が終了した後に排液し、
その後低沸点溶剤4を供給してこの低沸点溶剤4で洗
浄、排液および乾燥する方法を説明する。 (1) タンク3aから高沸点溶剤4aをバルブ5aを介し
てポンプ6により汲揚げ、バルブ7、フィルタ8、又は
バルブ9の経路で処理槽10に必要量を送り込む。 (2) 処理ドラム11をゆっくり回し、高沸点溶剤4aを
処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ
6、バルブ7、フィルタ8又はバルブ9から成る経路で
循環して衣料2を洗浄する。 (3) 処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポ
ンプ6、バルブ14、蒸留器15の経路で排液し、続い
て処理ドラム11が高速回転して衣料2中の高沸点溶剤
4aを遠心分離し、同様に排液する。 (4) タンク3から低沸点溶剤4をバルブ5を介してポン
プ6により汲揚げ、バルブ7、フィルタ8、又はバルブ
9の経路で処理槽10に必要量を送り込む。 (5) 前記 (2)項と同じ(但し、高沸点溶剤4aを低沸点
溶剤4と読みかえる)。 (6) 処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポ
ンプ6、バルブ14、三方切替弁33、溶剤分離器30
の経路で排液し、続いて処理ドラム11が高速回転して
衣料2中の不活性低沸点溶剤4及び微量の高沸点溶剤4
aを遠心分離し、同様に排液する。 (7) 再び処理ドラム11をゆっくり回し、ファン16、
エアクーラ17、エアヒータ18から成るリカバリエア
ダクト19と処理槽10の間を矢印20の向きでエアを
循環し、衣料2を乾燥する。衣料2から蒸発した溶剤ガ
スはエアクーラ17で凝縮し、回収経路21を通り、逆
止弁31経由で蒸留器15に流入する。 (8) 乾燥が終了すると、ダンパ25,26が破線の如く
開き、ダンパ25から新鮮な空気を取り入れ、ダンパ2
6からエアクーラ17では回収できない未凝縮溶剤ガス
を排気し、衣料2中の溶剤臭を脱臭する。 (9) 溶剤分離器30では、汚れ成分を全く含まない不活
性低沸点溶剤4と、衣料2の汚れを含む高沸点溶剤4a
を、その互いに非溶解性である特徴を生かし、不活性低
沸点溶剤4がタンク3に分離回収され、汚れを含んだ高
沸点溶剤4aは溶剤配管31、逆止弁32を介して蒸留
器15に流入する。 (10) 前記(3), (9)項の工程で蒸留器15に入った高沸
点溶剤4aは、蒸発してコンデンサ27で凝縮回収さ
れ、水分離器22a、溶剤配管23aを通ってタンク3
aに戻る。また蒸留器15を用いず、フィルタ等により
濾過再生することにより、溶剤を再利用するシステムも
可能である。なお、水分離器22aで分離した水は、水
配管29aによって系外へ排出する。
【0010】次に高沸点溶剤4aによる洗浄が完了した
後に排液し、しかる後に低沸点溶剤4を供給、排液およ
び乾燥する方法について簡単に説明する。 (1) 前記図5の説明 (1)〜(3) 項とほぼ同様に洗浄工程
が進行する(図5のタンク3、溶剤4をそれぞれタンク
3a、高沸点溶剤4aと読みかえる)。 (2) タンク3より低沸点溶剤4をバルブ5を介してポン
プで汲揚げ、バルブ7、バルブ9から成る経路によっ
て、処理槽10に必要量を送り込む。以下上述した方法
の (6)項以降と全く同じ工程を踏むことになる。次に表
3に本発明で使用する低沸点不活性液体であるパーフロ
ロカーボンの主要物性の1例を示す。
【表3】 パーフロロカーボンは、完全フッ素化不活性液体の名で
知られ、殆どの油脂、樹脂類に対し全く溶解力を示さな
いことが特徴である。また前記パーフロロカーボンは、
表4に示す如く種々な商品名のものが知られており、先
行溶剤の沸点より低沸点のものを選択すれば、本発明を
達成し得るものである。
【表4】
【0011】次に図2は本発明の第2実施例を示し、図
1の第1実施例との主要な相違点は、低沸点溶剤を供給
するとともに連続的に排液するために、処理槽10と溶
剤分離器30との間に、バルブ13a、排液ポンプ6
a、三方切替弁33を設け、連続的に溶剤の分離を行な
う経路を設けたことと、各々の溶剤用に専用のフィルタ
8,8aを設け、洗浄汚液の浄化を濾過方式としたこと
により、蒸留再生システムが取除かれていることであ
る。
【0012】ここで図2について説明する。先ず図2に
おいて、第1の溶剤4を不活性低沸点溶剤、第2の溶剤
4aを高沸点溶剤と仮定して、低沸点溶剤4を供給する
とともに連続的に排液を行う方法、又は低沸点溶剤4を
所定量供給した後に排液することを繰り返す方法を説明
する。 (1) タンク3aから高沸点溶剤4aをバルブ5aを介し
てポンプ6により汲揚げ、バルブ7、フィルタ8又はバ
ルブ9の経路で処理槽10に必要量を送り込む。 (2) 処理ドラム11をゆっくり回し、高沸点溶剤4aを
処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ
6、バルブ7、フィルタ8、逆止弁41、バルブ42又
はバルブ9から成る経路で循環して衣料2を洗浄する。 (3) 処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポ
ンプ6、バルブ7、フィルタ8、逆止弁41、三方切替
弁33aから成る経路でタンク3aに排液し、続いて処
理ドラム11が高速回転して衣料2中の高沸点溶剤4a
を遠心分離し、同様に排液する。 (4) タンク3から低沸点溶剤4をバルブ5を介してポン
プ6により汲揚げ、バルブ9、三方切替弁33a、バル
ブ42から成る経路で処理槽10に必要量を送り込む。 (5) 処理ドラム11をゆっくり回し、低沸点溶剤4を処
理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ
6、バルブ9、三方切替弁33a、バルブ42から成る
経路で循環して衣料2中の高沸点溶剤4aを低沸点溶剤
4に置き換える。
【0013】(6) 処理槽10、ボタントラップ12、バ
ルブ13、ポンプ6、バルブ14、三方切替弁33、フ
ィルタ8aの経路で溶剤分離器30に排液し、続いて処
理ドラム11が高速回転して衣料2中の不活性低沸点溶
剤4及び微量の高沸点溶剤4aを遠心分離し、同様に排
液する。 (7) 低沸点溶剤4を所定量供給した後に排液することを
繰り返す方法を行なう場合は、前記 (4)〜(6) を繰り返
し、低沸点溶剤4を供給するとともに連続的に排液する
場合は、前記 (4)項と同様にして低沸点溶剤4をポンプ
6により、バルブ9、三方切替弁33a、バルブ42の
経路で処理槽10に汲揚げると共に、処理槽10、ボタ
ントラップ12、バルブ13a、ポンプ6a、三方切替
弁33、フィルタ8aの経路で連続的に溶剤分離器30
に排液し、最終工程として、(6) 項と同様にして衣料2
の脱液を行なう。
【0014】(8) 再び処理ドラム11をゆっくり回し、
ファン16、エアクーラ17、エアヒータ18から成る
リカバリエアダクト19と処理槽10の間を矢印20の
向きでエアを循環し、衣料2を乾燥する。衣料2から蒸
発した溶剤ガスはエアクーラ17で凝縮し、回収経路2
1を通り、溶剤分離器30に流入する。 (9) 乾燥が終了すると、ダンパ25,26が破線の如く
開き、ダンパ25から新鮮な空気を取り入れ、ダンパ2
6からエアクーラ17では回収できない未凝縮溶剤ガス
を排気し、衣料2中の溶剤臭を脱臭することもできる。 (10) 溶剤分離器30では、汚れ成分を全く含まない不
活性低沸点溶剤4と高沸点溶剤4aを、その互いに非溶
解性である特徴を生かし、不活性低沸点溶剤4がタンク
3に分離回収され、高沸点溶剤4aは溶剤配管23aを
介してタンク3aに分離回収され、溶剤分離器30で分
離した水は、水配管29を経て系外へ排出する。 (11) また第1の溶剤4を高価な不活性低沸点溶剤であ
る、例えばパーフロロカーボンを使い、第2の溶剤4a
を安価な可燃性高沸点溶剤である、例えばターペン(石
油系)を使う場合、低沸点溶剤4用のフィルタ8aを濾
過能力の寿命から取替・廃却する時は、フィルタ8a内
の濾材に残留する高価な低沸点溶剤4を、安価な可燃性
・高沸点溶剤4aでバルブ5a、ポンプ6、バルブ1
4、三方切替弁33、フィルタ8aから成る経路で追い
出し、溶剤分離器30で比重分離回収し、廃却フィルタ
が容易に焼却処分できるようにする。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明は、高沸
点有機溶剤による洗浄、排液の後、前記有機溶剤とは別
の互いに溶解性がないより低沸点な不活性液体を供給す
ることにより、同一処理槽内で乾燥時間を大幅に短縮し
て積極的に処理することができる。また高沸点溶剤によ
る洗浄、排液の後に高沸点溶剤とは別の互いに溶解性が
ないより低沸点な不活性液体を供給するとともに連続的
に排液すること、または所定量供給した後に排液するこ
とを繰り返すことにより、被洗物への高沸点溶剤の残留
を極限まで少なくすることができる。図3は高沸点溶剤
としてパークロルエチレン及びターペン、低沸点溶剤と
して不活性液体であるパーフロロカーボンを選び、ウー
ルニット等の衣料10kgをパークロルエチレンで洗
浄、乾燥直前にパーフロロカーボンと置き換え、即ちパ
ークロルエチレンを脱液したのち、約25リットルのパ
ーフロロカーボンで洗浄、脱液して、乾燥温度70〜8
0℃で乾燥したときに得られたエアクーラ17での溶剤
凝縮回収曲線を通常のパークロルエチレンによるウール
ニット等の衣料10kgの洗浄、乾燥時のそれと比較し
たものである。図2から明らかなように、本発明方法
は、従来法に比べ、乾燥時間を大幅に短縮することがで
きる。なお、ここでは洗浄機器として衣料洗浄を対象と
したドライクリーナについて説明したが、その他の一般
の部品洗浄機器においても同様に溶剤置換することによ
り、乾燥時間の短縮の効果が得られることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する第1実施例を示すドラ
イクリーナの系統図である。
【図2】本発明の方法を実施する第2実施例を示すドラ
イクリーナの系統図である。
【図3】図1における乾燥時間とエアクーラの溶剤凝縮
回収速度との関係を示す線図である。
【図4】一般的なパークロルエチレン等の各種溶剤によ
る洗浄、乾燥工程の比較説明図である。
【図5】従来のドライクリーナの系統図である。
【図6】従来のターペンを用いたドライクリーニング工
程の説明図である。
【図7】図5と異なる従来のターペンを用いたドライク
リーニング工程の説明図である。
【符号の説明】
2 衣料 3,3a 溶剤収納タンク 4,4a 溶剤 5,5a 専用バルブ 8,8a フィルタ 10 処理槽 11 処理ドラム 15 蒸留器 17 エアクーラ 23,23a,31 溶剤配管 30 溶剤分離器 32,41 逆止弁 33,33a 三方切替弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 正勝 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三 菱重工業株式会社 名古屋研究所内 (72)発明者 萩原 春雄 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三 菱重工業株式会社 名古屋機器製作所内 (72)発明者 山田 喜代美 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三 菱重工業株式会社 名古屋機器製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−160474(JP,A) 特開 平2−162522(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パークロルエチレン、ターペン(石油
    系)等の有機溶剤を使用する各種の洗浄機器において、
    前記有機溶剤による洗浄の後に前記有機溶剤を排液し、
    しかる後に前記有機溶剤とは別の互いに溶解性がないよ
    り低沸点な不活性液体例えばパーフロロカーボン等
    供給することにより、乾燥時間を短縮して処理すること
    を特徴とする洗浄・乾燥方法。
  2. 【請求項2】 パークロルエチレン、ターペン(石油
    系)等の有機溶剤を使用する各種の洗浄機器において、
    前記有機溶剤による洗浄の後に前記有機溶剤を排液し、
    しかる後に前記有機溶剤とは別の互いに溶解性がないよ
    り低沸点な不活性液体例えばパーフロロカーボン等
    供給するとともに連続的に排液し、または所定量供給し
    た後に排液することを繰り返すことにより、乾燥時間を
    短縮して処理することを特徴とする洗浄・乾燥方法。
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