JP3079603B2 - シートバツクフレーム - Google Patents

シートバツクフレーム

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JP3079603B2
JP3079603B2 JP03051610A JP5161091A JP3079603B2 JP 3079603 B2 JP3079603 B2 JP 3079603B2 JP 03051610 A JP03051610 A JP 03051610A JP 5161091 A JP5161091 A JP 5161091A JP 3079603 B2 JP3079603 B2 JP 3079603B2
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JP
Japan
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belt
load
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原 直 明 星
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はシートバツクフレームに
関するもので、特にシートバルト機構が内蔵された車両
用シートベツクに採用されるシートバツクフレームに関
するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のシートバツクフレームと
しては、特開平2−162128号公報に示されるもの
が知られている。これは、矩形状を呈し且つ一側下部に
リクライニング機構等の支持部材への連結部が形成され
たパイプと、パイプの他側に配設され上端にシートベル
ト機構のベルト支持部が支持され且つ下部に支持部材へ
の連結部が形成された断面矩形状のサイドメンバとを有
するもので、ベルト支持部に加わつた荷重は、サイドメ
ンバの強度により支えられ、サイドメンバより連結部を
介して支持部材へと伝えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したシー
トバツクフレームであると、ベルト支持部に加わつた略
全部の荷重がサイドメンバの支持部材への連結部つまり
シートバツクフレーム全体で見て支持部材への他方側の
連結部に伝えられることとなる。このため、シートバツ
クフレームの他方側はその荷重に耐え得るような大きな
強度を持たせなければならず、この結果、シートバツク
フレームの他方側はその他の部位に比べて構造が過度に
複雑化したり肉厚増大したりする。このことは、シート
バツクフレーム全体で見ても、重量アツプにつながる
等、様々な問題点を有していた。
【0005】故に、本発明は、シートバツクフレームの
他方側に伝わるベルト支持部からの荷重を小さくしてシ
ートバツクフレーム全体において等分布で荷重が伝わる
ようにすることを、その技術的課題するものである。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、上部にシ
ートベルト機構のベルト支持部が支持され且つ下部に支
持部材側への連結部が形成された前記ベルト支持部に加
わる荷重によりたわみ変形可能な第1サイドメンバと、
該第1サイドメンバと略平行に配設され且つ下部に前記
支持部材側への連結部が形成された前記第1サイドメン
バよりたわみ変形しにくい第2サイドメンバと、前記第
1サイドメンバの上部と前記第2サイドメンバの上部と
を連結する前記第2サイドメンバと同様に前記第1サイ
ドメンバよりたわみ変形しにくいクロスメンバとを有し
たことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。ベルト
支持部に荷重が加わると、第1サイドメンバがたわみ変
形する。この際、クロスメンバがたわみ変形しにくいも
のであるから、その荷重の一部がクロスメンバを介して
第2サイドメンバに伝えられる。これにより、ベルト支
持部に加わつた荷重は支持部材への両方の連結部に分散
されて伝えられることとなり、この結果、他方側へ伝え
られる荷重が相対的に小さくなり得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0010】図1に示されるように、シート(後述する
シートバツクフレームと図示しないシートクツシヨンフ
レームとから構成される構造体)を図1示A方向(シー
ト前後方向)に調整可能に支持するアジヤスタ機構1の
一対のレール2の後部には一対のリクライニング機構
3,4を介してシートバツクフレーム5が回動可能に支
持されている。このシートバツクフレーム5は矩形形状
を呈しており、このシートバツクフレーム5のアウタ側
上部にはシートベルト6のリトラクタ機構7が固定され
ている。リトラクタ機構7はシートベルト6のシヨルダ
ーベルトアンカー部8を兼ね備えており、ラツプベルト
アンカー部9は、レール2に備えられている。又、リト
ラクタ機構7をシートバツクフレームに固定するための
リトラクタフレーム10にはヘツドレストフレーム11
が固定されている。
【0011】図2及び図3に示されるように、シートバ
ツクフレーム5は、アウタ側サイドメンバ12,インナ
側サイドメンバ13,クロスメンバ14及びリインフオ
ースメント15とから構成されている。
【0012】アウタ側サイドメンバ12は、略L字状の
閉断面を呈しており、比較的弾性率の低いアルミニウム
材料の押し出し成形にて構成されている。これにより、
アウタ側サイドメンバ12はねじり剛性が高く且つ曲げ
剛性が低いつまり図1示B方向にはねじれ変形しにくく
且つ図1示A方向にたわみ変形しやすいものとなる。
【0013】インナ側サイドメンバ12及びクロスメン
バ14は、略コ字状の開断面を呈しており、アウタ側サ
イドメンバ12より弾性率の高い鋼板のプレス成形にて
構成されている。これにより、インナ側サイドメンバ1
2及びクロスメンバ14はアウタ側サイドメンバ12よ
り曲げ剛性が高いつまり図1示A方向にたわみ変形しに
くいものとなる。又、リインフオースメント15は略V
字状を呈している。
【0014】クロスメンバ14はその一端部にてインナ
側サイドメンバ13の上部に溶接により連結されてお
り、リインフオースメント15はその両端部にてアウタ
側サイドメンバ12の上部及び下部に溶接により連結さ
れている。又、アウタサイドメンバの上部はクロスメン
バ14の他端側開断面内に挿入され更にこれらがリトラ
クタフレーム14の閉断面内に挿入された形でボルト1
6により連結されている。更に、リインフオースメント
15の折曲部はインナ側サイドメンバ13の下部にボル
ト17により連結されている。これにより、シートバツ
クフレームは、アウタ側サイドメンバ12とインナ側サ
イドメンバ13とが略平行で且つクロスメンバ14とリ
インフオースメント15の一辺とが平行な矩形形状を呈
し且つリインフオースメント15の他辺が矩形形状内を
斜めに横切つて位置するものとなると共にアウタ側上部
にリトラクタフレーム9が位置するものとなる。又、ア
ウタ側サイドメンバ12及びインナ側サイドメンバ13
の下部には図1に示すリクライニング機構3,4への連
結部18,19が形成されている。特にアウタ側サイド
メンバ12の連結部18は補強プレート20により補強
されているか、必ずしも必要なものではない。
【0015】上記したシートバツクフレーム5は以下の
ように作用する。
【0016】図1の状態において、車両衝突時等、その
慣性力による着座者の移動によりシートベルト6が引張
られ、シヨルダーベルトアンカー部8に図1示A方向の
大きな荷重が加わると、その荷重により、アウタ側サイ
ドメンバ12が図1示A方向にたわみ変形する。この
際、アウタ側サイドメンバ12の上方は曲げ剛性の高い
クロスメンバ14に連結されていることから、リトラク
タフレーム9を介してアウタ側サイドメンバ12の上部
に加わつた荷重の一部がクロスメンバ14を介してイン
ナ側サイドメンバ13に伝えられる。これにより、加わ
つた荷重は、アウタ側サイドメンバ12及びインナ側サ
イドメンバ13によつて支えられ、両方の連結部18,
19に分散されて両方のリクライニング機構3,4へ伝
えられる。
【0017】又、加わつた荷重のシート横方向の成分は
リインフォースメント15により支えられる。
【0018】上記したように、ショルダーベルトアンカ
ー部8に加わつた荷重は両方の連結部18,19に分散
されて両方のリクライニング機構3,4伝えられる。こ
の結果、アウタ側サイドメンバ12を伝わる荷重を相対
的に小さくすることができる。このため、シートバツク
フレーム全体において等分布で荷重が伝わることとなる
ので、これにより、シートバツクフレーム5のアウタ側
の強度を過度に上げる必要がなく、シートバツクフレー
ム全体でみてその重量を軽減することができる。又、ア
ウタ側のリクライニング機構3に伝わる荷重の減少によ
りその変形等も少なくなるので、その変形によりシヨル
ダーベルトアンカー部8が変位する等の影響も小さくな
る。これにより、着座者の拘束性能を高めることがで
き、安全装置としてより性能を向上させることができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上部にシートベルト機構のベ
ルト支持部が支持され且つ下部に支持部材側への連結部
が形成された前記ベルト支持部に加わる荷重によりたわ
み変形可能な第1サイドメンバと、該第1サイドメンバ
と略平行に配設され且つ下部に前記支持部材側への連結
部が形成された前記第1サイドメンバよりたわみ変形し
にくい第2サイドメンバと、前記第1サイドメンバの上
部と前記第2サイドメンバの上部とを連結する前記第2
サイドメンバと同様に前記第1サイドメンバよりたわみ
変形しにくいクロスメンバとを有してシートバツクフレ
ームを構成したので、以下の如く効果を有する。
【0020】シートバツク全体において等分布で荷重を
伝えることができ、これにより、シートバツクフレーム
の第1サイドメンバ側の強度を過度に上げる必要がな
く、シートバツクフレーム全体でみてその重量を軽減す
ることができる。
【0021】支持部材の変形によりベルト支持部が変位
する等の影響を小さくすることでき、これにより、着座
者の拘束性能を高め、安全装置としての性能をより向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートバツクフレームを採用した
シートの斜視図である。
【図2】本発明に係るシートバツクフレームの分解斜視
図である。
【図3】第1サイドメンバ側上部の断面図である。
【符号の説明】
8 シヨルダーベルトアンカー部(ベルト支持部) 3 リクライニング機構(支持部材) 4 リクライニング機構(支持部材) 12 アウタ側サイドメンバ(第1サイドメンバ) 13 インナ側サイドメンバ(第2サイドメンバ) 14 クロスメンバ 18 連結部 19 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/40 B60N 2/42 B60N 2/44 B60R 22/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部にシートベルト機構のベルト支持部
    が支持され且つ下部に支持部材側への連結部が形成され
    た前記ベルト支持部に加わる荷重によりたわみ変形可能
    な第1サイドメンバと、該第1サイドメンバと略平行に
    配設され且つ下部に前記支持部材側への連結部が形成さ
    れた前記第1サイドメンバよりたわみ変形しにくい第2
    サイドメンバと、前記第1サイドメンバの上部と前記第
    2サイドメンバの上部とを連結する前記第2サイドメン
    バと同様に前記第1サイドメンバよりたわみ変形しにく
    いクロスメンバとを有するシートバツクフレーム。
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