JP3079455B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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Description
理液で感度、Dmax が出て取り扱い上の問題を起さない
ハロゲン化銀感光材料に関するものである。特に現像時
間15秒未満の速い処理に耐え得る感光材料に関するも
のである。
す)の現像工程は高温迅速処理が急速に普及し、各種感
材の自動現像機処理においても、その処理時間は大幅に
短縮されてきた。迅速処理が達成されるためには、短時
間で十分な感度を達成するための現像液と、現像進行性
に優れ短時間で十分な黒化度を与える感材、そして水洗
後短時間で乾燥する特性が必要である。感材の乾燥性を
改良するために一般的によく用いられる方法として、感
材の塗布工程で予め十分な量の硬膜剤(ゼラチン架橋
剤)を添加しておき、現像−定着−水洗工程での乳剤層
や親水性コロイド層の膨潤量を小さくすることで乾燥開
始前の感材中の含水量を減少させる方法がある。この方
法は硬膜剤を多量に使用すればそれだけ乾燥時間を短縮
できるが、膨潤量が小さくなることにより現像が遅れ低
感化や軟調化したり、カバーリングパワーが低下するこ
とになる。また、仮に現像進行性が改良できたとしても
高硬膜による定着速度のおくれは残留銀や残留ハイポ、
増感色素の残色などの問題を引き起こし処理時間短縮の
障害となっていた。一方、処理液の活性を高める方法も
知られており、現像液中の主薬や補助現像主薬の量を増
したり、現像液のpHを高めたり、処理温度を上げたり
する方法が有効である。しかしこれらの方法はいずれも
処理液の経時安定性を損なったり、軟調化やカブリの増
加を伴うといった欠点がある。
で、平板状粒子を利用する技術が米国特許第4,43
9,520、第4,425,425等に記載されてい
る。また、特開昭63−305343、特開平1−77
047には(111)面をもつハロゲン化銀粒子の現像
開始点を粒子の頂点および/または陵とその近傍に制御
することにより現像進行性と感度/カブリ比を改良する
技術が開示されている。さらに特開昭58−11193
3には平板状粒子を用いて親水性コロイド層の膨潤を2
00%以下にすることで高いカバーリングパワーを有
し、処理時に硬膜を追加する必要のないラジオグラフィ
ー用写真要素が開示されている。これらの公知の技術は
感材の現像進行性を改良する上でそれぞれに優れた技術
であり利用価値の高いものである。
術を用いてDry to Dry35秒未満の処理時間になってく
ると残色、定着不良の問題が顕在化するため、処理前の
硬膜を減らし、処理硬膜を行わなければならない。ま
た、現像時間も10秒以下となり現像液中の補助現像主
薬を増量した系で感光材料を処理せざるを得なくなり、
感度を維持しつつカブリとDmax (最高濃度)の両立が
困難になっている。この問題を解決する必要がある。
上にハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド
層のそれぞれ少なくとも1つを有するハロゲン化銀写真
感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層および/また
は非感光性親水性コロイド層に下記一般式−Iで表わさ
れる化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料によって達せられる。
説明する。R1 は水素原子もしくはN以下の基を放出し
うる基を表わす。このような基としてはアシル基(アセ
チル、ベンゾイルなど)、カルバモイル基、アルコキシ
カルボニル(エトキシカルボニル、ベンジルオキシカル
ボニル、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニ
ルなど)、アリールオキシカルボニル(フェノキシカル
ボニル、p−ニトロフェニルオキシカルボニル、p−ク
ロロフェニルオキシカルボニルなど)、スルホニル基
(メタンスルホニル、p−トルエンスルホニルなど)、
−CH2CH2−R3基(R3 はシアノ基、アシル基、スルホニ
ル基を表わし、具体例は前述のものである)のほか米国
特許第3698898号に記載の電子移動により開裂す
るものや、欧州特許第394974号記載の求核置換に
より開裂する基などが挙げられる。R1 として好ましく
は水素原子、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基もしくは求核
置換により開裂する基であり、特に好ましくは水素原子
である。一般式(I)で表わされる化合物においてR2
で表わされる基は水素原子もしくは置換基を表わす。置
換基として具体的にはアリール基(フェニル、ナフチ
ル、p−メトキシフェニル、p−ヒドロキシフェニル、
p−ニトロフェニル、o−クロロフェニルなど)、アル
キル基(メチル、エチル、イソプロピル、プロピル、t
ert−ブチル、tert−アミル、イソブチル、se
c−ブチル、オクチル、メトキシメチル、1−メトキシ
エチル、2−クロロエチルなど)、ハロゲン原子(フル
オロ、クロロ、ブロモ、ヨード)、アルコキシ基(メト
キシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロピルオキ
シ、tert−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、ブチ
ルオキシ、オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ、2
−クロロエトキシ、ニトロメチル、2−シアノエチル、
2−カルバモイルエチルまたは2−ジメチルカルバモイ
ルエチルなど)、アリールオキシ基(フェノキシ、ナフ
トキシまたはp−メトキシフェノキシなど)、アルキル
チオ基(メチルチオ、エチルチオ、イソプロピルチオ、
プロピルチオ、tert−ブチルチオ、イソブチルチ
オ、sec−ブチルチオ、オクチルチオまたは2−メト
キシエチルチオなど)、アリールチオ基(フェニルチ
オ、ナフチルチオまたはp−メトキシフェニルチオな
ど)、アミノ基(アミノ、メチルアミノ、フェニルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピル
アミノまたはフェニルメチルアミノなど)、カルバモイ
ル基(カルバモイル、メチルカルバモイル、ジメチルカ
ルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イル、ジイソプロピルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、イソプロピルカルバモイル、tert−ブチルカル
バモイル、フェニルカルバモイルまたはフェニルカルバ
モイルなど)、スルファモイル基(スルファモイル、メ
チルスルファモイル、エチルスルファモイル、イソプロ
ピルスルファモイル、フェニルスルファモイル、オクチ
ルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジエチル
スルファモイル、ジイソプロピルスルファモイル、ジヘ
キシルスルファモイルまたはフェニルスルファモイルな
ど)、アルコキシカルボニル(メトキシカルボニル、プ
ロピルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニ
ル、tert−ブチルオキシカルボニル、tert−ア
ミルオキシカルボニルまたはオクチルオキシカルボニル
など)、アリールオキシカルボニル(フェノキシカルボ
ニルまたはp−メトキシフェノキシカルボニルなど)、
アシルアミノ基(アセチルアミノ、プロパノイルアミ
ノ、ペンタノイルアミノ、N−メチルアセチルアミノま
たはベンゾイルアミノなど)、スルホンアミド基(メタ
ンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、ペンタスル
ホンアミド、ベンゼンスルホンアミドまたはp−トルエ
ンスルホンアミドなど)、アルコキシカルボニルアミノ
基(メトキシカルボニルアミノ、イソプロピルオキシカ
ルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ
またはヘキシルオキシカルボニルアミノなど)、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基(フェノキシカルボニルア
ミノなど)、ウレイド基(3−メチルウレイドまたは3
−フェニルウレイドなど)、シアノ基もしくはニトロ基
などがあげられる。nが2のとき2つのR2 は同じであ
っても異なっていてもよい。R2 として好ましくは水素
原子、アルキル基、アリール基、アシルアミノ基、ハロ
ゲン原子、もしくはアルコキシ基であり、特に好ましく
は水素原子、アルキル基、もしくはアリール基である。
式中Xは無置換またはアルキル基もしくはアリール基で
置換されたメチレン基を表わす。ここでアルキル基とし
ては炭素数1ないし10のものが好ましく、具体的には
メチル、イソプロピル、t−ブチル、デシルなどが挙げ
られる。またアリール基としては炭素数6ないし10の
ものが好ましく、具体的にはフェニル、ナフチルなどが
挙げられる。またアルキル基もしくはアリール基は更に
置換基を有していてもよく、その場合には前述の炭素数
の範囲を越えてもよい。Xとして好ましくは無置換また
はメチル基もしくはフェニル基で置換されたメチレン基
であり、特に好ましくは無置換のメチレン基である PUGで表わされる基はXとN又はS原子で結合する写
真的有用基を表わし、メルカプトアゾール基が好まし
い。その代表例としては下記一般式(PUG−1)〜
(PUG−13)で表わされるものがある。
下に示すが、本発明の化合物がこれに限定されるもので
はない。
は種々の方法により合成することができるが、その代表
的な例をスキーム1に示す。
オニルや臭化チオニル、三塩化リン、オキシ塩化リンな
どと反応させハライドとした後に塩基(トリエチルアミ
ンなど)の存在下PUGと反応させることにより得られ
る。またIaで表わされる化合物とPUGをヨウ化亜鉛
等の金属塩の存在下反応させることによっても得られ
る。次に本発明の化合物I−4を例にとり、具体的な合
成例を示す。
50ml)懸濁液を氷水で冷やし、そこに塩化チオニル
(0.40モル)をゆっくり滴下した。滴下終了後反応
液を50℃で更に2時間反応させ、その後減圧下溶媒や
過剰の塩化チオニル等を留去した。ここで得られた残渣
(crude の4b)を4c(0.20モル)とトリエチル
アミン(0.40モル)のDMF(120ml)溶液(氷
冷)に加えた後、室温で更に2時間反応させた。反応液
を水(600ml)中にあけ酢酸エチルを200ml加え
た。水層を分離した後有機層を3回水(各500ml)で
洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮後
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液、酢酸エ
チル−ヘキサン=1:1)にて精製することにより例示
化合物I−4を0.152モル(76%)得た。融点1
55.5℃−156.5℃
は、感光材料中のハロゲン化銀乳剤層、下塗り層、保護
層、中間層、フィルター層、アンチハレーション層、そ
の他のどの層に添加しても良いが、非感光性親水性コロ
イド層に添加するのが好ましい。本発明の一般式−Iの
化合物の添加時期は、製造工程中のいかなる時期を選ん
でも良いが、一般には塗布する直前が好ましい。本発明
の一般式−Iの化合物は広い範囲で使用することができ
る。具体的には銀モル当り1×10-2モル〜1×10-5
モルであることが好ましい。これは添加量が多すぎると
感度の低下を招き、少量では高露光部高濃度化の効果が
小さい。さらに好ましくは5×10-3モル〜1×10-4
モルである。用いうる硬膜剤としては例えばアルデヒド
化合物、米国特許第3,288,775号等に記載され
ている活性ハロゲンを有する化合物、米国特許第3,6
35,718号等に記載されている反応性のエチレン性
不飽和基を持つ化合物、米国特許第3,091,537
号等に記載されているエポキシ化合物、ムコクロル酸の
ようなハロゲノカルボキシアルデヒド等の有機化合物が
知られている。中でもビニルスルホン系硬膜剤が好まし
い。更には本発明には高分子硬膜剤も好ましく用いるこ
とができる。本発明に用いられる高分子硬膜剤としては
活性ビニル基、あるいはその前駆体となる基を有するポ
リマーが好ましく、中でも特開昭56−142524に
記載されている様な、長いスペーサーによって活性ビニ
ル基、あるいはその前駆体となる基がポリマー主薬に結
合されているようなポリマーが特に好ましい。これらの
硬膜剤の添加量は、使用する硬膜剤の種類やゼラチン種
によって異なる。
態はいかようでもよいが、平板状粒子が好ましい。本発
明に用いられる平板状粒子のアスペクト比は、平板状粒
子個々の粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径
の平均値と平板状粒子個々の粒子、厚みの平均値との比
で与えられる。好ましい粒子形態としてはアスペクト比
4以上20未満、より好ましくは5以上10未満であ
る。さらに粒子の厚みは0.3μm以下が好ましく、特
に0.2μm以下が好ましい。平板状粒子は全粒子の好
ましくは80重量%、より好ましくは90重量%以上存
在することが好ましい。ハロゲン化銀乳剤に用いること
のできるハロゲン化銀としては、臭化銀、沃臭化銀、沃
塩臭化銀、塩臭化銀、塩化銀などのいずれのものでもよ
い。好ましくは、沃臭化銀(I=0〜10モル%)、臭
化銀、塩臭化銀である。AgI分布としては内部高濃度
であっても外部高濃度であってもよい。ハロゲン化銀粒
子形成または物理熟成の過程において、カドミウム塩、
亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩またはその錯
塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄塩または鉄錯塩など
を共存させてもよい。また、必要により、化学増感する
ことができる。化学増感方法としてはいわゆる金化合物
による金増感法又はイリジウム、白金、ロジウム、パラ
ジウム等の金属による増感法或いは含硫黄化合物を用い
る硫黄増感法、或いは錯塩類、ポリアミン等による還元
増感法、或いはこれらの2つ以上の組あわせを用いるこ
とができる。平板状ハロゲン化銀粒子の製法としては、
当業界で知られた方法を適宜、組合せることにより成し
得る。平板状ハロゲン化銀乳剤は、クナック(Cugnac)
およびシャトー(Chateau) 「物理的熟成の臭化銀結晶の
形態学の進展(イボルーション・オブ・ザ・モルフォル
ジー・オブ・シルバー・プロマイド・クリスタルズ・デ
ュアリング・フィジカル・ライプニング)」サイエンス
・エ・インダストリエ・フォトグラフィー、33巻、N
o. 2(1962)、pp. 121−125、ダフィン(Du
ffin)著「フォトグラフィク・エマルジョン・ケミスト
リー(Photographic emulsion chemistry )」フォーカル
・プレス(Focal Press)、ニューヨーク、1966年、
p.66〜p.72、A.P.H.トリベリ(Trivelli)、W.F.
スミス(Smith) フォトグラフィク・ジャーナル(Photog
raphic Journal) 、80巻、285頁(1940年)等
に記載されているが特開昭58−127,921、特開
昭58−113,927、特開昭58−113,928
に記載された方法等を参照すれば容易に調製できる。ま
た、pBr1.3以下の比較的低pBr値の雰囲気中で
平板状粒子が重量で40%以上存在する種晶を形成し、
同程度のpBr値に保ちつつ銀及びハロゲン溶液を同時
に添加しつつ種晶を成長させることにより得られる。こ
の粒子成長過程に於て、新たな結晶核が発生しないよう
に銀及びハロゲン溶液を添加することが望ましい。平板
状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度調節、溶剤の種類
や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、及びハロゲン化
物の添加速度等をコントロールすることにより調整でき
る。本発明の感光材料の銀量としては、好ましくは0.
5g/m2〜5g/m2(片面で)、より好ましくは1g/
m2〜3.4g/m2(片面で)である。迅速処理適正とし
ては5g/m2をこえないことが好ましい。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止しあるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の化
合物を含有させることができる。すなわちアゾール類た
とえばベンゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール類、
ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾー
ル類、ブロモベンズイミダゾール類、ミノトリアゾール
類、ヘンゾトリアゾール類、ニトロベンゾトリアゾール
類、アザインデン類、たとえばトリアザインデン類、テ
トラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,
3,3a,7)テトラザインデン類)、ペンタアザイン
デン類など;ベンゼンチオスルフォン酸、ベンゼンスル
フィン酸、ベンゼンスルフオン酸アミド等のようなカブ
リ防止剤または安定剤として知られた多くの化合物を加
えることができる。本発明に用いられるハロゲン化銀粒
子は増感色素によって分光増感されていることが好まし
い。用いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン
色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロ
ポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色
素およびヘミオキソノール色素が包含される。特に有用
な色素は、シアニン色素、メロシアニン色素、および複
合メロシアニン色素に属する色素である。これらの色素
類には、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利
用される核のいずれをも適用できる。特にカルボシアニ
ン系増感色素が好ましい。具体的には、リサーチディス
クロージャー第170巻RD−17643(1978年
12月号)第23頁、米国特許4,425,425号、
同4,425,426号に記載されたものを用いること
ができる。本発明に用いられる増感色素を乳剤に添加す
る時期は、乳剤を適当な支持体上に塗布される前が一般
的だが、化学熟成工程あるいはハロゲン化銀粒子形成工
程であってもよい。
性を改良するためアルキルアクリレーラテックスの如き
ポリマーや乳化物、トリメチロールプロパンの如きポリ
オール類などの可塑剤を含有させることができる。本発
明を用いて作られる感光材料の写真乳剤層または他の親
水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、乳化分散、接着防止及び写真特性改良(例えば、現
像促進、硬調化、増感)等種々の目的で、種々の界面活
性剤を含んでもよい。例えばサポニン(ステロイド
系)、アルキレンオキサイド誘導体(例えばポリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレ
ングリコール縮合物、ポリエチレングリコールアルキル
エーテル類又はポリエチレングリコールアルキルアリー
ルエーテル類、ポリエチレングリコールエステル類、ポ
リエチレングリコールソルビタンエステル類、ポリアル
キレングリコールアルキルアミン又はアミド類、シリコ
ーンのポリエチレンオキサイド付加物類)、グリシドー
ル誘導体(例えばアルケニルコハク酸ポリグリセリド、
アルキルフェノールポリグリセリド)、多価アルコール
の脂肪酸エステル類、糖のアルキルエステル類などの非
イオン性界面活性剤;アルキルカルボン酸塩、アルキル
スルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、ア
ルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキル硫酸エステ
ル類、アルキルリン酸エステル類、N−アシル−N−ア
ルキルタウリン酸、スルホコハク酸エステル類、スルホ
アルキルポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル類など
のような、カルボキシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エ
ステル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン
界面活性剤;アミノ酸類、アミノアルキルスルホン酸
類、アミノアルキル硫酸又はリン酸エステル類、アルキ
ルベタイン類、アミノオキシド類などの両性界面活性
剤;アルキルアミン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級
アンモニウム塩類、ピリジニウム、イミダゾリウムなど
の複素環第4級アンモニウム塩類、及び脂肪族又は複素
環を含むホスホニウム又はスルホニウム塩類などのカチ
オン界面活性剤を用いることができる。帯電防止剤とし
ては、特に特開昭62−109044号、同62−21
5272号に記載の含フッ素界面活性剤あるいは重合
体、特開昭60−76742号、同60−80846
号、同60−80848号、60−80839号、同6
0−76741号、同58−208743号、同62−
172343号、同62−173459号、同62−2
15272号などに記載されているノニオン系界面活性
剤、あるいは又、特開昭57−204540号、同62
−215272号に記載されている導電性ポリマー又は
ラテックス(ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両
性)を好ましく用いうる。又無機系帯電防止剤として
は、特開昭57−118242号などに記載の導電性酸
化スズ、酸化亜鉛又はこれらの金属酸化物にアンチモン
等をドープした複合酸化物を好ましく用いることができ
る。帯電防止剤としては特にフッ素界面活性剤を用いる
ことが好ましい。
て、中間層、フィルター層、ハレーション防止層などを
有することができる。本発明においては、乳剤層中及び
/又はその他の親水性コロイド層中に現像処理工程に於
て流出するような有機物質を含有せしめることが好まし
い。流失する物質がゼラチンの場合は硬膜剤によるゼラ
チンの架橋反応にかかわらないゼラチン種が好ましく、
たとえばアセチル化ゼラチンやフタル化ゼラチンなどが
これに該当し、分子量は小さいものが好ましい。一方、
ゼラチン以外の高分子物質としては米国特許第3,27
1,158号に記載されているようなポリアクリルアミ
ド、あるいはまたポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドンなどの親水性ポリマーが有効に用いることがで
き、デキストランやサッカロース、プルラン、などの糖
類も有効である。中でもポリアクリルアミドやデキスト
ランが好ましく、ポリアクリルアミドは特に好ましい物
質である。これらの物質の平均分子量は好ましくは2万
以下、より好ましくは1万以下が良い。処理での流出量
は、ハロゲン化銀粒子以外の塗布された有機物質の総重
量の10%以上、50%以下が有効で、好ましくは15
%以上、30%以下消失することが好ましい。本発明の
処理で流出する有機物質を含有する層は乳剤層でも表面
保護層でもよいが、該有機物質の塗布総量が同一の場合
は乳剤層だけに含有させたものよりも、表面保護層と乳
剤層に含有させたほうが好ましく、さらに表面保護層の
みに含有させたほうが、より好ましい。乳剤層が多層構
成の感材では、該、有機物質の塗布総量が同一の場合、
より表面保護層に近い乳剤層に多く含有させたほうが好
ましい。本発明に於てはマット剤として米国特許第29
92101号、同2701245号、同4142894
号、同4396706号に記載の如きポリメチルメタク
リレートのホモポリマー又はメチルメタクリレートとメ
タクリル酸とのコポリマー、デンプンなどの有機化合
物、シリカ、二酸化チタン、硫酸、ストロンチウムバリ
ウム等の無機化合物の微粒子を用いることができる。粒
子サイズとしては1.0〜10μm、特に2〜5μmで
あることが好ましい。
には、良好な性能を得やすいという点で、ジヒドロキシ
ベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリドン類の組合
せであるが、勿論この他にp−アミノフェノール類を含
んでも良い。また、アスコルビン酸類をハイドロキノン
類の代替として用いてもよい。
主薬としては、ハイドロキノン、クロロハイドロキノ
ン、ブロムハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、2,3−ジクロロハイドロ
キノン、2,5−ジクロロハイドロキノン、2,3−ジ
プロムハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノ
ンなどがあるが、特にハイドロキノンが好ましい。現像
主薬は0.001〜1.2モル/リットルの量で用いら
れることが好ましい。本発明に用いる1−フェニル−3
−ピラゾリドン系補助現像主薬としては、1−フェニル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−
ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−p−ア
ミノフェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドンな
どがある。本発明においては1−フェニル−3−ピラゾ
リドン系補助現像主薬は0.06モル/リットル以上用
いられることが好ましく、さらに好ましくは、0.07
〜0.12モル/リットルである。
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫
酸カリウムなどがある。亜硫酸塩は、0.2モル/リッ
トル以上、特に0.4モル/リットル以上が好ましい。
また、上限は2.5モル/リットルとするのが好まし
い。
の範囲のものが好ましく、さらに好ましくはpH9〜12
の範囲である。pHの設定のために用いるアルカリ剤に
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸
カリウム如きpH調整剤を含む。
塩)、特開昭60−93433号(例えば、サッカロー
ス、アセトオキシム、5−スルホサルチル酸)、リン酸
塩、炭酸塩などの緩衝剤を用いてもよい。また、上記現
像液には硬膜剤を用いることが好ましい。硬膜剤として
は、ジアルデヒド系硬膜剤またはその重亜硫酸塩付加物
が好ましく用いられるが、その具体例を挙げれば、グル
タルアルデヒド、またはこの重亜硫酸塩付加物などがあ
る。
は、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如
き現像抑制剤;エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノ
ール、メタノールの如き有機溶剤:1−フェニル−5−
メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンツイミダ
ゾール−5−スルホン酸ナトリウム塩等のメルカプト系
化合物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール系化
合物、5−メチルベンツトリアゾール等のベンツトリア
ゾール系化合物などのカブリ防止剤を含んでもよく、Re
search Disclosure第176巻、No. 17643、第XX
I 頁(12月号、1978年)に記載された現像促進剤
や、さらに必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、
硬水軟化剤、特開昭56−106244号記載のアミノ
化合物などを含んでもよい。本発明においては、現像液
に銀汚れ防止剤、例えば特開昭56−24347号に記
載の化合物を用いることができる。また、現像液には、
特開昭56−106244号、ヨーロッパ公開特許01
36582号に記載のアルカノールアミンなどのアミノ
化合物を用いることができる。
水溶液であり、pH3.8以上、好ましくはpH4.0〜
7.0を有する。さらに好ましくはpH4.2〜5.5で
ある。定着剤としては、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸
アンモニウムなどがあるが、定着速度の点からチオ硫酸
アンモニウムが特に好ましい。定着剤の使用量は適宜変
えることができ、一般には約0.1〜約3モル/リット
ルである。定着剤には、硬膜剤として作用する水溶液ア
ルミニウム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがあ
る。定着液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸あるい
はそれらの誘導体を単独で、あるいは2種以上併用する
ことができる。これらの化合物は定着液1リットルにつ
き0.005モル以上含むものが有効で、0.01〜
0.03モル/リットルが特に有効である。定着液に
は、所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜硫
酸)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼酸)、pH調整剤(例
えば、硫酸)、硬水軟化能のあるキレート剤や特開昭6
2−78551号記載の化合物を含むことができる。
洗水のみではなく、いわゆる安定化液も含む概念であ
る。水洗水としては、水道水、イオン交換水、蒸留水等
を用いることができるが、水洗水には、前記水あか防止
剤40との接触に加え、次のような防ばい手段を施すこ
ともできる。防ばい手段としては、特開昭60−263
939号に記された紫外線照射法、同60−26394
0号に記された磁場を用いる方法、同61−13163
2号に記されたイオン交換樹脂を用いて純水にする方
法、特開昭62−115154号、同62−15395
2号、同62−220951号、同62−209532
号に記載の防菌剤を用いる方法等が適用可能である。さ
らには、L.F.West. “Water Quality Criteria"Photo.S
ci. & Eng. Vol.9No. 6(1965) 、M.W.Beach.“Microb
iological Growths in Motion-picture Processing"SMP
TE Journal Vol.85,(1976)、R.O.Deegan, "Photo Proce
ssing WashWater Biocides"J.Imaging Tech 10, No. 6
(1984) および特開昭57−8542号、同57−58
143号、同58−105145号、同57−1321
46号、同58−18631号、同57−97530
号、同57−157244号などに記載されている防菌
剤、防ばい剤、界面活性剤などを必要に応じ併用するこ
ともできる。
ストックタンク180には、必要に応じ、R.T.Kreiman
著、J.Image.Tech 10,(6)242頁(1984)に記載されたイソ
チアゾリン系化合物、Research Disclosure第205
巻、No. 20526(1981年、5月号)に記載されたイソチア
ゾリン系化合物、同第228巻、No. 22845(1983年、4
月号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、特開昭6
2−209532号に記載された化合物などを、防菌剤
(Microbiocide)として併用することもできる。その他、
「防菌防ばいの化学」堀口博著、三共出版(昭和5
7)、「防菌防ばい技術ハンドブック」日本防菌防ばい
学会・博報堂(昭和61)に記載されているような化合
物を含んでもよい。なお、水洗水への添加物は、上記の
ものに限定されないことは言うまでもない。
0号に記載のスクイズローラ洗浄槽を設けることもでき
る。また、特開昭63−143548号のような水洗工
程の構成をとることも好ましい。さらに、このような水
洗水を補充することによって生ずる水洗槽からのオーバ
ーフロー液の一部または全部を、特開昭60−2351
33号に記載されているように、その前の処理工程であ
る定着液に利用することもできる。
する感光材料の先端が、現像液に浸漬してから次の定着
液に浸漬するまでの時間、「定着時間」とは、定着液に
浸漬してから次の水洗水(安定液)に浸漬するまでの時
間、「水洗時間」とは、水洗水に浸漬している時間をい
う。また、「乾燥時間」とは、感光材料が乾燥部に入っ
ている時間をいう。上記の現像時間は、5秒〜15秒、
好ましくは7秒〜10秒であるが、その現像温度は18
℃〜50℃が好ましく、20℃〜40℃がより好まし
い。
5秒〜10秒が好ましく、30℃〜40℃で6秒〜9秒
がより好ましい。この範囲内で十分な定着ができ、残色
を生じない程度に増感色素を溶出させることができる。
水洗(安定)の温度と時間は、0〜50℃で2秒〜15
秒が好ましく、15℃〜40℃で2秒〜8秒がより好ま
しい。
洗された写真材料は水洗水をしぼり切る、すなわちスク
イズローラーを経て乾燥される。赤外線を利用した乾燥
方法としては特開平1−206345号、特開平1−1
18840号、実開昭53−156964号、特開昭5
4−26734号、実開昭56−130937号、特開
平1−260445、〃2−140741、〃2−14
9845、〃2−157754、実開昭51−5225
5、〃53−53337、特願平1−99193、〃1
−99192、〃1−99191、〃1−99190、
〃1−99189、〃1−241004、〃2−529
67、〃2−51351が使える。乾燥時間は周囲の状
態によって適宜変えられるが、通常は約2秒〜15秒で
よいが、より好ましくは40℃〜80℃で約3秒〜10
秒である。本発明においては、感光材料における膨潤百
分率を低減する程その乾燥時間を短縮できるという更に
優れた効果を発揮する。本発明の方法によれば、現像、
定着、水洗及び乾燥されるまでのいわゆるDryto Dry
の処理時間は45秒未満、好ましくは30秒以内、更に
最も好ましくは25秒以内で処理されることである。こ
こで“ Dry to Dry ”とは処理される感材の先端が自現
機のフィルム挿入部分に入った瞬間から、処理されて、
同先端が自現機から出てくる瞬間までの時間をいう。
一般の写真感光材料に用いられる。好ましくは黒白感光
材料に用いられ、特に好ましくは、直接撮影用X−レイ
フィルム、間接撮影用X−レイフィルム、CRT用フィ
ルム等人体等の被写体にX−線等を照射し、被写体を通
過したX線を可視光に変換して感光せしめるシステムに
用いられる。例えば医療用又は工業用X線写真材料、X
−レイ用デュープ写真材料、医療CRT画像用写真材料
などを挙げることができる。
の技術および無機・有機素材については、特開平3−1
61745号の下記の箇所に記載されている。
29頁右上欄7行目 2.ハロゲン化銀乳剤: 第29頁右上欄8行目〜第3
0頁右上欄12行目 3.イエローカプラー: 第30頁右下欄5行目〜11
行目 4.マゼンタカプラー: 第30頁右下欄12行目〜第
31頁3行目 5.シアンカプラー: 第31頁左上欄4行目〜16行
目 6.ポリマーカプラー: 第31頁左上欄17行目〜右
上欄1行目 7.機能性カプラー: 第31頁右上欄2行目〜右下欄
5行目 8.防腐・防黴剤: 第32頁右上欄10行目〜17行
目 9.ホルマリンスカベンジャー: 第30頁左下欄16
行目〜20行目 10. その他の添加剤: 第35頁右下欄19行目〜第3
6頁左上欄14行目及び第30頁右上欄13行目〜左下
欄15行目 11. 分散方法: 第31頁右下欄8行目〜第32頁右上
欄9行目 12. 支持体: 第32頁左下欄4行目〜6行目 13. 膜厚・膜物性: 第32頁左下欄7行目〜右下欄1
0行目 14. 発色現像工程: 第32頁右下欄15行目〜第33
頁右下欄16行目 15. 脱銀工程: 第32頁右下欄17行目〜第35頁左
上欄16行目 16. 自動現像機: 第35頁左下欄17行目〜右上欄5
行目 17. 水洗・安定工程: 第35頁右上欄6行目〜右下欄
15行目
チオエーテルHO(CH2 )2 S(CH2 )2 S(CH
2 )2 OH5%水溶液3ccを添加し75℃に保った水
溶液中へ、攪拌しながら硝酸銀8.35gの水溶液と臭
化カリウム3gと、沃化カリウム0.4gを含む水溶液
をダブルジェット法により45秒で添加した。続いて臭
化カリウム2gを添加した後硝酸銀5gを含む水溶液を
10分掛けて添加した。引き続き硝酸銀135gの水溶
液と臭化カリウムの水溶液を、電位をpAg8.1に保
ちながらコントロールダブルジェット法で25分間で添
加した。このときの流量は添加終了時の流量が、添加開
始時の流量の10倍となるよう加速した。添加終了後2
Nチオシアン酸カリウム溶液を15cc添加した。この
あと温度を35℃に下げ沈降法により可溶性塩類を除去
した後、40℃に温度を上げてゼラチン35gとフェノ
キシエタノール2.5g、並びに増粘剤を添加して、苛
性ソーダと臭化カリウム、硝酸銀水溶液にてpH6.
1、pAg8.3に調整した。温度を56℃に昇温した
あと、下記構造の増感色素を735mg添加した。10分
後にPh3 P=Seを0.96×10-5モル/モルA
g、チオ硫酸ナトリウム0.64×10-5モル/モルA
gチオシアン酸カリ110mg、塩化金酸2.6mgを
添加し60分間熟成した。この後急冷し固化させた。
の93%がアスペクト比3以上の粒子からなり、アスペ
クト比3以上のすべての粒子についての平均の投影面積
直径は1.4ミクロン標準偏差20%、厚みの平均は、
0.2ミクロンで平均アスペクト比は7であった。上記
乳剤を用いて、下記に示す形態の塗布試料の作製を行っ
た。
とした。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアノ− 1,3,5−トリアジン 72mg ・ゼラチン 塗布量が1.03g/m2となる 量を添加 ・トリメチロールプロパン 9g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.8g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 膨潤率が230%の値になるように添加量を調整
式−Iの化合物を表1に示すよう添加し試料A〜Eとし
た。
備した。 表面保護層の内容 塗布量 ・ゼラチン 0.966g/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 0.023 ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7− テトラザインデン 0.015
物を表2に示すよう添加し試料a〜eとした。
でボールミル処理した。
活性剤(TX−200)の6.7%水溶液791mlとを
2リットルのボールミルに入れた。染料20gをこの溶
液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO)のビーズ4
00ml(2mm径) を添加し内容物を4日間粉砕した。こ
の後、12.5%ゼラチン160gを添加した。脱泡し
たのち、濾過によりZrOビーズを除去した。得られた
染料分散物を観察したところ、粉砕された染料の粒径は
直径0.05〜1.15μmにかけての広い分野を有し
ていて、平均粒径は0.37μmであった。さらに、遠
心分離操作をおこなうことで0.9μm以上の大きさの
染料粒子を除去した。こうして染料分散物を得た。 (2) 支持体の調製 二軸延伸された厚さ183μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電処理をおこない、下記の
組成より成る第1下塗液を塗布量が5.1cc/m2となる
ようにワイヤーバーコーターにより塗布し、175℃に
て1分間乾燥した。次に反対面にも同様にして第1下塗
層を設けた。使用したポリエチレンテレフタレートには
下記構造の染料が0.04wt%含有されているものを
用いた。
らなる第2の下塗層を塗布量が下記に記載の量となるよ
うに片面ずつ、両面にワイヤー・バーコーター方式によ
り150℃で塗布・乾燥した。 ・ゼラチン 160mg/m2 ・染料分散物(染料固型分として26mg/m2)
すように組合せ同時押し出し法により両面に塗布し試料
I−IXを作製した。片面当りの塗布銀量は1.45g/
m2とした。塗布ゼラチン量と液体窒素による凍結乾燥法
によりもとめる膨潤率は乳剤層に添加するゼラチンと硬
膜剤量とで調整し設定した。こうして写真材料を得た。
オルソスクリーンHR−4を使用して両側から0.05
秒の露光を与え、感度の評価をおこなった。露光後、以
下の処理をおこなった。感度は写真材料とし濃度1.0
を与える露光量の比を逆数でしめした。上記露光条件に
おけるベース濃度を除去した正味の最高濃度、最低濃度
をDmax . カブリとしてしめした。 〔処理〕この実験に用いた自現機は、富士写真フイルム
社製自現機FPM−9000型を改造して速度加変とし
たものであり、その処理工程は下記表4の通りである。
である。
た。この容器はパーツ剤A、B、Cの各部分容器が容器
自身によって一つに連結されているものである。
填した。
54gと臭化カリウム55.5gを含む水溶液300ml
を添加した。上記処理剤入容器に逆さにして自現機の側
面に装着されている処理液ストックタンクの穿孔刃にさ
しこんで、キャップの封止膜を破り、容器内の各処理剤
をストックタンクに充填した。これらの各処理剤を下記
の割合で自現機の現像槽、定着槽に、それぞれ自現機に
設置されているポンプを作動して満たした。また、感材
が四切サイズ換算で8枚処理される毎にも、この割合
で、処理剤原液と水とを混合して自現機の処理槽に補充
した。
タンク内には、定着補充液をオーバーフローする寸前ま
で満たした。四切サイズ1枚当たり現像補充液は45m
l、定着補充液は60ml補充した。水洗槽には水道水を
満たし、現像処理中は、水洗水を毎分5リットル(四切
サイズ1枚当たり0.65リットル)補充した。表5に
結果を示す。なお、感度は試料Iを100としたときの
比で示してある。
いずれも満足できる処理が短時間で行える。 実施例2:水1リットル中に臭化カリウム6.0g、ゼ
ラチン5.0g、を添加し55℃に保った容器中へ攪拌
しながら硝酸銀水溶液30cc(硝酸銀5.5g)と臭化
カリウム9.4gを含む水溶液33ccをダブルジェット
法により45秒間で添加した。つぎに62℃に昇温して
硝酸銀水溶液60cc(硝酸銀11.1g)を12分間か
けて添加した。ここで25%のアンモニア水溶液6ccを
添加、そのままの温度で5分間物理熟成したのち100
%酢酸溶液を5.6cc添加した。引き続いて硝酸銀15
0.0gの水溶液と臭化カリウムの水溶液をpAg 8に保
ちながらコントロールダブルジェット法で25分かけて
添加した。次に2Nのチオシアン酸カリウム溶液15cc
と直径0.07μmのAgI微粒子を全銀量に対して
0.1モル%添加した。5分間そのままの温度で物理熟
成したのち35℃に温度を下げた。こうしてトータル沃
化銀含量0.1モル%、平均投影面積直径0.60μ
m、厚み0.12μm、直径の変動係数16.8%の単
分散平板状粒子をえた。この後、沈降法により可溶性塩
類を除去した。再び40℃に昇温してゼラチン41gと
フェノキシエタノール1.4gおよび増粘剤としてポリ
スチレンスルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性
ソーダと硝酸銀溶液でpH5.90、pAg7.90に調整
した。この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状態で化
学増感を施した。まず二酸化チオ尿素0.1mgを添加し
10分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎに実
施例1と同じ増感色素を430mgを添加した。引き続き
チオ硫酸ナトリウムと実施例1と同じセレン増感剤を
6:4のモル比で添加した。
添加して40分後に35℃に冷却した。こうして平板状
粒子を調製完了した。以下に塗布試料の構成を示す。 乳剤面側の構成 A)乳剤量 塗布銀量 2.3g/m2 ゼラチン量 2.5g/m2 ・デキストラン(平均分子量3.9万) 0.4g/m2 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルア ミノ−1,3,5−トリアジン 1.46mg/m2
法により、同時に塗布乾燥した。バック面および硬膜
は、それぞれハレーション防止層と乳剤層に1,2−ビ
ス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタンを添加し、
25℃68%RHで10日間放置後の膨潤率が裏面は1
90%、乳剤面は230%になるように調整した。
メラ用CRT(発光体P−45)に濃度傾斜を持つよう
に発光させ、乳剤面側から1秒露光をおこなった。処理
はKONICA社製の自動現像機SRX501にて下記
の現像液と定着液を使用して30秒処理をおこなった。
30秒処理は自現機を改造し搬送スピードを45秒処理
の1.5倍にする方法でおこなった。処理液は実施例−
1と同じものを用いた。試料Xの感度を100としたと
きの比、および、カブリ、Dmax の結果を表7に示す。
することなく、カブリが低く、Dmax が高いことがわか
った。
単分散塩臭化銀粒子(投影面積直径の変動係数10%、
塩素含有率Ag1モルに対して25モル%)を用いたレ
ーザーイメージャー用感材においても同様の効果が得ら
れた。
ハロゲン化銀写真感光材料において感度を下げることな
く、カブリの低減およびDmax の高濃度化がはかれた。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層および非
感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも1つを有
するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化
銀乳剤層および/または非感光性親水性コロイド層に下
記一般式(I)で表わされる化合物を含有することを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 - 【請求項2】 一般式−IのPUG基がメルカプトアゾ
ール基である化合物を含有することを特徴とする請求項
1のハロゲン化銀写真感光材料。
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