JP3078975B2 - ディジタルコンバージェンス補正回路 - Google Patents

ディジタルコンバージェンス補正回路

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JP3078975B2
JP3078975B2 JP05323867A JP32386793A JP3078975B2 JP 3078975 B2 JP3078975 B2 JP 3078975B2 JP 05323867 A JP05323867 A JP 05323867A JP 32386793 A JP32386793 A JP 32386793A JP 3078975 B2 JP3078975 B2 JP 3078975B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/16Picture reproducers using cathode ray tubes
    • H04N9/28Arrangements for convergence or focusing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルコンバージ
ェンス補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、コンバージェンスとはテレビ,モ
ニタなどのカラーディスプレイ機器の表示画面上でレッ
ド(R),グリーン(G),ブルー(B)の各色がずれ
る現象を言う。
【0003】特に、R,G,B各色専用のCRTを用い
てスクリーンにビームを投射することにより画面を形成
するプロジェクションテレビでは、このR,G,Bの色
ずれ(コンバージェンス)が多く発生するようになる。
このようなコンバージェンスの発生により、あたかもゴ
ーストが発生しているように見える。
【0004】従来、上述のようなコンバージェンスを補
正するための手法には、大別してアナログ的な方法とデ
ィジタル的な方法の2通りがある。
【0005】アナログ的な方法とは、ボリュームや可変
抵抗などを可変させて補正波形を得てコンバージェンス
補正を行う方法である。しかし、アナログ的な方法で
は、数十個のボリュームや可変抵抗を可変して補正しな
ければならないので、多大な調整時間を要している。更
に、画面の角部分のコンバージェンスを一致させること
が難しいという問題もあった。
【0006】一方、ディジタル的な方法とは、画面を多
くのポイントに細分し、それぞれのポイントのコンバー
ジェンス補正データをディジタルデータのビットで表
し、コンバージェンスがずれた特定のポイントのR,
G,Bのデータだけを変更することによりコンバージェ
ンスを一致させる方法である。ここで、上述のようなデ
ィジタル的な補正を便宜上ディジタルコンバージェンス
補正という。
【0007】図1は、このような従来のディジタルコン
バージェンス補正回路を簡略に示すブロック図である。
このディジタルコンバージェンス補正回路は、画面を多
くのポイントで細分してそれぞれのポイントのデータを
ディジタルデータ(ビット)で表し、このデータの画面
全体分を格納するメモリー11と、コンバージェンスが
ずれた特定ポイントのR,G,Bのデータだけを変更し
てコンバージェンスを一致させるコンバージェンス補正
部12と、前記コンバージェンス補正部12の出力をア
ナログ信号に変換するディジタル/アナログコンバータ
13と、変換されたアナログ信号の低域だけを通過させ
るローパスフィルタ14と、前記ローパスフィルタ14
の出力を増幅してCRTに表示する増幅部15で構成さ
れる。
【0008】このように、構成された図1のディジタル
コンバージェンス補正回路では、通常、1H(1水平期
間)を16個のサンプリングデータポイントで細分す
る。ここで、1Hを16個のサンプリングデータポイン
トに細分するのは以下の理由による。即ち、16個のサ
ンプリングデータのR,G,Bが一致すれば、まるで1
Hの全体のR,G,Bが一致した様な効果を有し、この
時、若干の差異はあっても目で意識できない程度となる
ことが実験を通じて得られているためである。
【0009】一方、一つのサンプリングデータは、水平
方向のR,G,Bのデータ(R-H,G-H,B-H )、垂直方向
のR,G,Bのデータ(R-V,G-V,B-V )に分けられる。
【0010】この時、R-H には9ビット、G-H には9ビ
ット、B-H には10ビット、R-V には12ビット、G-V
には12ビット、B-V には12ビットを割り当て、一つ
のサンプリングデータには計64ビットが割り当てられ
る。ここで、水平、垂直方向のR,G,Bのデータに割
り当てられるビット値は変更してもよい。
【0011】また、1Hには16個のサンプリングデー
タがあるので、64ビット×16(サンプリングデー
タ)=1024ビット=1Kビットが1Hに割り当てら
れる。この時、メモリー11には、ひつとの画面に対す
るデータがすべて格納されるのであるが、これに必要な
記憶容量は放送方式により変わっていくる。
【0012】例えば、放送方式が240Hラインを持つ
NTSCであれば、一つの画面に対し、1Kビット×2
40H=240Kビットが割り当てられ、メモリー11
は256KビットのROMを使わなければならない。
【0013】しかし、放送方式がPALである場合にメ
モリー11の容量は、変わってくる。すなわち、PAL
放送方式は、312Hラインを持っているので、1Kビ
ット×312H=312Kビットが割り当てられる。し
たがって、メモリー11は、512KビットのROMを
使わなければならない。
【0014】一方、コンバージェンス補正部12では、
メモリ11に格納されたデータでコンバージェンスがず
れた特定ポイントR,G,Bのデータをサーチしてコン
バージェンスを一致させる。
【0015】例えば、200Hラインの3番目のRに対
するデータが水平、垂直方向へずれているような場合は
Rに対しだけ補正を行うことができる。
【0016】例えば、R-H は、110001111 であり、R-V
は000000011000でなければならないところ、R-H は1100
00011 であり、R-V は000000011110になっているとする
と、この位置のR-H,R-V だけそれぞれ110001111 と0000
00011000に補正すればよいことになる。
【0017】このように、コンバージェンスがずれたポ
イントのデータビットだけを補正すればよいので、画面
の角部分に対しても補正がほぼ完璧にできる。
【0018】一方、前記コンバージェンス補正部12で
コンバージェンスが補正された一つの画面に対するデー
タは、ディジタル/アナログコンバータ13によりアナ
ログデータに変換され、ローパスフィルター14で低域
周波数部分だけフィルターリングされて増幅部15へ入
力される。増幅部15では、前記ローパスフィルター1
4の出力を増幅してCRTへ出力する。
【0019】以上のように、図1のようなディジタルコ
ンバージェンス補正回路によれば、アナログコンバージ
ェントの補正方法に比べて調整に要する時間が少なく、
更に画面の角まで補正が可能となり、ほぼ完璧なコンバ
ージェンス補正を行うことができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディジタルコンバージェンス補正方法では、下記の様な
問題点があった。即ち、 画面全体の補正用データを格納しなければならない
のでメモリのサイズが大きくなり、高価となる. 放送方式によりメモリサイズが変わってしまい、更
に、放送方式によりメモリ内の補正用データも変わって
くる。即ち、放送方式がNTSCとPALであれば2個
のメモリ(例えば、256Kと512K)が必要にな
る. コンバージェンスの補正を放送方式によりそれぞれ
別々に行わなければならないので多くの補正時間が必要
となる。
【0021】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、画面の所定のポイントについて調整値(以
下、シードデータという)を設定し、これらシードデー
タをメモリに格納することにより、必要なメモリサイズ
の減量を可能とするディジタルコンバージェンス補正回
路を提供することを目的とする。
【0022】また、本発明の他の目的は、ラグランジュ
方程式等の所定の規則を用いることにより、放送方式に
関係なく単一のメモリに格納されたシードデータにより
コンバージェンス補正を可能とし、コンバージェンス補
正に要する作業時間を短縮するディジタルコンバージェ
ンス補正回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるコンバージェンス補正回路は例えば以
下の構成を備える。すなわち、コンバージェンス補正デ
ータで画面補正を行うコンバージェンス補正回路であっ
て、前記画面の所定箇所にシードデータを設定し、この
シードデータを格納する記憶手段と、前記記憶手段に記
憶されたシードデータから所定の方程式を用いて水平方
向に補間し、所定個数のサンプリングデータを生成する
第1補間手段と、画像表示における水平方向ライン数を
変数に含む所定の方程式を用いて前記サンプリングデー
タを垂直方向へ補間し、画像表示における水平ライン数
分のコンバージェンス補正用のデータをリアルタイムに
生成する第2補間手段とを備える。また、上記の目的を
達成するための本発明によるコンバージェンス補正方法
は例えば以下の工程を備える。すなわち、 ディスプレー
画面上の複数のポイントに設定されたシードデータに基
づいてディスプレー信号のディジタルコンバージェンス
を補正する方法であって、 ディジタルコンバージェンス
の補正に必要な画面上のポイント数よりも少ない所定数
のポイントにおけるシードデータを記憶手段に格納する
格納工程と、 ディスプレー信号の水平ラインに沿ってサ
ンプルデータを生成するために、所定の方程式に従って
補間演算を行ってシードデータを補間する第1補間工程
と、 画像表示における水平方向のライン数を変数に含む
所定の方程式を用いて、前記サンプルデータをリアルタ
イムに垂直方向に補間する第2補間工程とを備える。
【0024】
【作用】上記の構成によれば、画面の所定の箇所に設定
されたシードデータがメモリ等に格納され、コンバージ
ェンス補正動作の際には、まず、これらシードデータ
用いた水平方向への補間処理が行われ、コンバージェン
ス補正に必要な数のサンプリングデータが獲得される
そして、獲得されたサンプリングデータから、画像表示
における水平ライン数を変数に含む所定の方程式を用い
て、サンプリングデータによる垂直方向への補間処理が
行われるこのため、一種類のシードデータを設定して
おけば、複数種類の画像表示形態に対応でき、メモリサ
イズを小さくできる。 また、上記の水平方向及び垂直方
向の各補間処理においては、同一ライン上における全て
のデータ参照するようにすれば、連続性の良いコンバ
ージェンスデータが得られることになり、少ない調整点
の数で良好なコンバージェンス補正が可能となる。
【0025】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の好適な
実施例を説明する。
【0026】図2は、本実施例によるディジタルコンバ
ージェンス補正回路を簡略に示すブロック図である。
【0027】図2で、シードデータを格納するメモリ1
0には、コンバージェンス補正部20が接続される。こ
のコンバージェンス補正部20は、ラグランジュ方程式
を用いて、1H(水平期間)に対しては16個のサンプ
リングデータで補間し、一つの画面に対しては放送方式
によるラインの数だけデータを補間してコンバージェン
ス補正のデータを生成し、コンバージェンス補正を行
う。
【0028】そして、コンバージェンス補正部20に
は、コンバージェンス補正部20の出力をアナログデー
タに変換するディジタル/アナログコンバータ30が連
結され、ディジタル/アナログコンバータ30にはディ
ジタル/アナログコンバータ30の出力の低域部分だけ
通過させるローパスフィルター40が連結され、ローパ
スフィルター40にはローパスフィルター40の出力を
増幅してCRTにディスプレイさせる増幅部50が連結
される。
【0029】この時、前記コンバージェンス補正部20
は、メモリ10に格納されたシードデータを16個のサ
ンプリングデータで補間するシードデータ補間部21
と、前記シードデータ補間部21の出力を一時的にラッ
チするラッチ部22と、前記ラッチ部22の出力を放送
方式により垂直方向へ補間するサンプリングデータ補間
部23で構成される。
【0030】図3は、本実施例によるディジタルコンバ
ージェンス補正回路における、画面上の可視領域に設定
された特定のポイント(シードポイント)を示したもの
であり、本例では放送方式が“NTSC”である場合を
示す。図4A乃至図4Dは本実施例によるディジタルコ
ンバージェンス補正回路において、シードデータを用い
て16ポイントのサンプリングデータを得る過程の一例
を示すものである。図4Aは、1Hに示されたシードデ
ータの一例である。図4Bは、1Hで定められた5個の
シードデータを補間して1水平期間当たり16ポイント
のサンプリングデータとした様子を示したものである。
又、図4Cは、一つのデータに割り当てられたビット数
の一実施例を示したもので、R-H には9ビット、G-H に
は9ビット、B-H には9ビット、R-V には12ビット、
G-V には12ビット、B-V には12ビットが割当てら
れ、一つのデータにつき合計63ビットが割当てられて
いる。
【0031】そして、図4Dは、画面全体のシードデー
タをサンプリングデータで補間した一例を示すものであ
る。
【0032】図5Aは、本実施例によるディジタルコン
バージェンス補正回路における補間タイミングの一例を
示したものであり、図5Bは非球面CRTの表面におけ
るシードデータの一例を示したものである。
【0033】上述の如く構成された本実施例において
は、まず一つの画面に対するシードデータを図3のよう
に水平方向へ5ポイント、垂直方向へ5ポイントの合計
25ポイント(シードポイント)を定める。
【0034】従って、1Hには、図4Aのように5個の
シードデータが存在する。この時、一つのシードデータ
には、図4CのようにR-H には9ビット、G-H には9ビ
ット、B-H には9ビット、R-V には12ビット、G-V に
は12ビット、B-V には12ビットの合計63ビットが
割当てられている。よって、一つの画面に対して、25
シードポイント×63ビット=1575ビットが必要と
なる。したがって、メモリ10は1575ビットを格納
できるROMを用いればよい。
【0035】一方、コンバージェンス補正部20のシー
ドデータ補間部21では、前記メモリ10に格納されて
いる5(H)×5(V)のシードデータを用いて補間処
理を行い、16(サンプリングポイント)×5(V)=
90ポイントのサンプリングデータを得る。図4Dはこ
の様子を表したものである。ここで、tは、ライン間隔
で、放送方式がNTSCであると、64ラインになり、
PALであると、77ラインになる。
【0036】この時、1Hラインのシードデータは、図
4Bのように16個のサンプリングポイントデータに補
間される。従って、一つのサンプリングポイント間の間
隔zは、63.5μs÷16ポイント≒4μsになる。
【0037】一方、図4Dのように補間されたサンプリ
ングデータは、ラッチ部22により一時的に保持され
る。そして、サンプリングデータ補間部23では、前記
ラッチ部22に一時的に保持された16×5ポイントの
サンプリングデータにより、一つのy軸のブロック(例
えば図4Dでx1の列に該当する(y1,y2,y3,
y4,y5)について補間を行い、NTSCの場合は2
40Hライン,PALの場合は312Hラインに補間す
る。
【0038】この時、1H期間毎に16個のy軸のブロ
ック(y1,y2,y3,y4,y5)について4μs
間隔に補間を行なうことになる。即ち、一つのサンプリ
ングポイントの間隔zは、上述のように4μsであるの
で、図5BのようにR-H,G-H,B-H の演算及びR-H,G-H,B-
H の出力を2μsで処理することが要求され、同様にR-
V,G-V,B-V の演算及びR-V,G-V,B-V の出力を2μsで処
理することが要求される。
【0039】この時、クロックの基本周波数を512f
H (即ち、63.5μs÷512≒1/8MHz=12
5ns)とする場合は、合計32クロック(即ち4μ
s)で1つのポイントに対する演算処理を行うことによ
り、水平/垂直方向に対しR,G,Bの補間を行なうこ
とが出来る。
【0040】この時、前記コンバージェンス補正部20
におけるシードデータ及びサンプリングデータの補間過
程をラグランジュ方程式を用いて詳細に説明すれば、次
の通りである。
【0041】ここで、図5Bのように非球面CRT表面
の5個のポイントをシードデータとすると、 PO,4(x) :補間区間 PO,4(x)=y0・L0(x)+y1・L1(x)+y2・L2(x)+y3・L3(x)+y4・L4(x) …(1) =y0・{(x-x1)(x-x2)(x-x3)(x-x4)}/{(x0-x1)(x0-x2)(x0-x3)(x0-x4)} +y1・{(x-x0)(x-x2)(x-x3)(x-x4)}/{(x1-x0)(x1-x2)(x1-x3)(x1-x4)} +y2・{(x-x0)(x-x1)(x-x3)(x-x4)}/{(x2-x0)(x2-x1)(x2-x3)(x2-x4)} +y3・{(x-x0)(x-x1)(x-x2)(x-x4)}/{(x3-x0)(x3-x1)(x3-x2)(x3-x4)} +y4・{(x-x0)(x-x1)(x-x2)(x-x3)}/{(x4-x0)(x4-x1)(x4-x2)(x4-x3)} …(2) となる。
【0042】前記式(2)はPOからP4まで5ポイントの
シードデータの値が与えられれば、この5ポイントをポ
ールとしてその間の値を最もリニアに補間する。
【0043】前記式(2)を変数Ya,Yb,Yc,Yd,Yeを用い
て再び整理すれば、下記の式のようになる。
【0044】 Ya=(y0-(4・y1)+(6・y2)-(4・y3)+y4)・(x∧4) Yb=((-10・t・y0)+(36・t・y1)-(48・t・y2)+(28・t・y3)-(6・t・y4))・(x∧3) Yc=((35・(t∧2)・y0)-(104・(t∧2)・y1)+(114・(t∧2)・y2) -(56・(t∧2)・y3)-(11・(t∧2)・y4))・(x∧2) Yd=((-50・(t∧3)・y0)+(96・(t∧3)・y1)-(72・(t∧3)・y2) +(32・(t∧3)・y3)-(6・(t∧3)・y4))・x Ye=24・(t∧4)・y0 PO,4(x)=(Ya+Yb+Yc+Yd+Ye)/(24・(t∧4)) …(3) ここで、y0〜y4は、シードデータの5ポイントである。
又、tはNTSCの場合は64であり、PALの場合は
76である。又、xはNTSCの場合0〜263であ
り、PALの場合0〜312を代入する。また、上記の
式において、aのb乗をa∧bで表している。
【0045】従って、前記式(3)に対し一つのチップ
で実現が可能であるので前記コンバージェンス補正部2
0は、単一のチップで実現される。そして、このような
チップを使用することで、リアルタイムコンバージェン
ス補正が可能になる。
【0046】この時、前記式(3)は、放送方式に関係
なく遂行される。即ち、放送方式がNTSCであると、
tの値として64を代入し、xの値として263を代入
すればよいし、PALであると、tの値として76を代
入しxの値として312を代入すればよい。また、HD
TV,EDTV等でもx値とt値だけを取り換えること
で対応でき、マルチスキャンにも適用が可能になる。
【0047】従って、放送方式(NTSC/PAL)に
よりコンバージェンス補正をそれぞれ行なう必要ががな
くなり、補正時間が短縮される。
【0048】一方、前記サンプリングデータ補間部23
で垂直方向に対し補間が終わると、コンバージェンスが
完全に一致された一つの画面に対するデータがディジタ
ル/アナログコンバータ30へ入力されてアナログデー
タに変換される。
【0049】そして、前記ディジタル/アナログコンバ
ータ他30の出力は、ローパスフィルター40で低域部
分だけ通過された後に増幅器50で増幅されてCRTに
ディスプレイされる。
【0050】尚、この発明は、R,G,Bのそれぞれに
対するCRTを使うプロジェクションテレビで最も有用
に用いることができる。
【0051】上述の構成により、画面の所定の箇所をシ
ードポイントとして定め、シードデータだけをメモリー
に格納し、シードデータがラグランジュ方程式を用いて
補間される。これにより、メモリーサイズを減らし、放
送方式に関係無く一つのメモリーだけを使うことができ
るのでコンバージェンス補正時間が短縮される。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によるディジタル
コンバージェンス補正回路によれば、小数の同一のシー
ドデータと同一の方程式とを用いて複数の放送方式に対
応した適切なコンバージェンス補正データを発生するこ
とができる。このため、メモリには1種類のシードデー
タを格納しておけばよいので、メモリサイズが従来に比
べて小さくなり、放送方式によらず同じメモリ容量で済
む。更に、本発明によれば、多種の放送方式に対応する
ディスプレイ機器の場合においても、1個のメモリに格
納されたシードデータだけでコンバージェンス補正が可
能となるので、放送方式によりそれぞれのコンバージェ
ンス補正を行なうことを不要とし、補正時間が短縮さ
れ、費用が節減される。
【0053】また、従来には、中央処理装置を用いてデ
ータを読み出し、演算処理した後に出力しなければなら
なかったので、処理速度が遅く、リアルタイムに調整す
ることは困難であったが、本発明によればコンバージェ
ンス補正部が所定の規則(例えばラグランジュ方程式)
により一つのチップで実現されるので、リアルタイムな
コンバージェンス補正が可能になるという効果がある。
また、本発明によれば、水平方向或いは垂直方向に補間
処理を行う際に、同一水平ラインもしくは同一垂直ライ
ン上に並ぶ全てのシードデータもしくはサンプリングデ
ータが参照されるので、連続性の良好な、適切な補正デ
ータを得ることができる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディジタルコンバージェンス補正回路の
簡略ブロック図である。
【図2】本実施例によるディジタルコンバージェンス補
正回路の簡略ブロック図である。
【図3】本実施例によるディジタルコンバージェンス補
正回路からシードデータを画面上の可視領域に示す図で
ある。
【図4A】本実施例のディジタルコンバージェンス補正
回路において、シードデータを16ポイントのサンプリ
ングデータに補間する過程を示す図である。
【図4B】本実施例のディジタルコンバージェンス補正
回路において、シードデータを16ポイントのサンプリ
ングデータに補間する過程を示す図である。
【図4C】本実施例のディジタルコンバージェンス補正
回路において、シードデータを16ポイントのサンプリ
ングデータに補間する過程を示す図である。
【図4D】本実施例のディジタルコンバージェンス補正
回路において、シードデータを16ポイントのサンプリ
ングデータに間する過程を示す図である。
【図5A】本実施例のディジタルコンバージェンス補正
回路における補間タイミングの一例を示す図である。
【図5B】本実施例のディジタルコンバージェンス補正
回路における非球面のCRT表面におけるシードデータ
の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 メモリ 20 コンバージェンス補正部 21 シードデータ補間部 22 ラッチ部 23 サンプリングデータ補間部 30 ディジタル/アナログコンバータ 40 ローパスフィルタ 50 増幅部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバージェンス補正データで画面補正
    を行うコンバージェンス補正回路であって、前記 画面の所定箇所にシードデータを設定し、このシー
    ドデータを格納する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたシードデータから所定の方程
    式を用いて水平方向に補間し、所定個数のサンプリング
    データを生成する第1補間手段と、画像表示における水平方向ライン数を変数に含む所定の
    方程式を用いて前記サンプリングデータを 垂直方向へ補
    し、画像表示における水平ライン数分のコンバージェ
    ンス補正用のデータをリアルタイムに生成する第2補間
    手段とを備えることを特徴とするディジタルコンバージ
    ェンス補正回路。
  2. 【請求項2】 前記所定の方程式はラグランジュ方程式
    であることを特徴とする請求項1に記載のディジタルコ
    ンバージェンス補正回路。
  3. 【請求項3】 前記第2補間手段は、放送方式によって
    決まった水平ライン数に応じて、各ライン毎に各水平方
    向ラインのコンバージェンス補正値をリアルタイムに取
    得することを特徴とする請求項1に記載のディジタルコ
    ンバージェンス補正回路。
  4. 【請求項4】 前記第2補間手段による補間処理は、 P0,4(x)を補間区間、y0〜y4を垂直ライン上に並ぶサン
    プリングデータ、tを放送方式によるライン間隔、xを放
    送方式による総水平ライン数とし、aのb乗をa∧bで表
    した場合に、 Ya=(y0-(4・y1)+(6・y2)-(4・y3)+y4)・(x∧4) Yb=((-10・t・y0)+(36・t・y1)-(48・t・y2)+(28・t・y3)-(6・t・
    y4))・(x∧3) Yc=((35・(t∧2)・y0)-(104・(t∧2)・y1)+(114・(t∧2)・y2)
    -(56・(t∧2)・y3)+(11・(t∧2)・y4))・(x∧2) Yd=((50・(t∧3)・y0)+(96・(t∧3)・y1)-(72・(t∧3)・y2)+
    (32・(t∧3)・y3)-(6・(t∧3)・y4))・x Ye=24・(t∧4)・y0 P0,4(x)=(Ya+Yb+Yc+Yd+Ye)/(24・(t∧4)) なる式によって行われることを特徴とする請求項2に記
    載のディジタルコンバージェンス補正回路。
  5. 【請求項5】 前記第2補間手段は、前記補間処理の演
    算を実行する一つのチップで実現されることを特徴とす
    る請求項4に記載のディジタルコンバージェンス補正回
    路。
  6. 【請求項6】 前記第1補間手段は同一の水平方向ライ
    ン上に並ぶ全てのシードデータを用いて所定の方程式に
    よる補間を行ってサンプリングデータを取得し、 前記第2補間手段は同一の垂直ライン上に並ぶ全てのサ
    ンプリングデータを用いて所定の方程式による補間を行
    ってサンプリングデータを取得する こと特徴とする請求
    項1に記載のディジタルコンバージェンス補正回路。
  7. 【請求項7】 前記第1補間手段で生成された1画面分
    のサンプリングデータを保持して、前記第2補間手段に
    提供する保持手段を更に備える ことを特徴とする請求項
    1に記載のディジタルコンバージェンス補正回路。
  8. 【請求項8】 ディスプレー画面上の複数のポイントに
    設定されたシードデータに基づいてディスプレー信号の
    ディジタルコンバージェンスを補正する方法であって、 ディジタルコンバージェンスの補正に必要な画面上のポ
    イント数よりも少ない所定数のポイントにおけるシード
    データを記憶手段に格納する格納工程と、 ディスプレー信号の水平ラインに沿ってサンプルデータ
    を生成するために、所定の方程式に従って補間演算を行
    ってシードデータを補間する第1補間工程と、 画像表示における水平方向のライン数を変数に含む所定
    の方程式を用いて、前記サンプルデータをリアルタイム
    に垂直方向に補間する第2補間工程と を備えることを特
    徴とするディジタルコンバージェンス補正方法。
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