JP3078907B2 - 常温流通コーヒーホワイトナー用乳化剤組成物 - Google Patents
常温流通コーヒーホワイトナー用乳化剤組成物Info
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- JP3078907B2 JP3078907B2 JP04018505A JP1850592A JP3078907B2 JP 3078907 B2 JP3078907 B2 JP 3078907B2 JP 04018505 A JP04018505 A JP 04018505A JP 1850592 A JP1850592 A JP 1850592A JP 3078907 B2 JP3078907 B2 JP 3078907B2
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- Japan
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- coffee
- emulsifier composition
- whitener
- coffee whitener
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーヒーホワイトナ
ー,特に常温流通を行なうコーヒーホワイトナーの製造
に使用する乳化剤組成物に関するものである。
ー,特に常温流通を行なうコーヒーホワイトナーの製造
に使用する乳化剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来コーヒーホワイトナーは品質安定性
の観点から、流通は低温で行なわれるのが主流であっ
た。
の観点から、流通は低温で行なわれるのが主流であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コーヒーホワイトナー
の流通はコスト軽減のため、次第に低温ではなく常温で
行なわれるようになっている。しかし従来低温で流通し
ていたコーヒーホワイトナーをそのまま常温で流通する
と、離水を起こす等、品質が損なわれることがある。夏
期、特に輸送トラックの中などは非常に高温となり、品
質劣化も顕著となる。従って従来のコーヒーホワイトナ
ー用乳化剤では常温で流通するコーヒーホワイトナーの
安定性を充分に保つのは困難である。この発明は、この
ような従来の問題点に着目してなされたものである。す
なわち、品質を損なうことなく、常温で流通のできるコ
ーヒーホワイトナーを得ることのできる乳化剤組成物を
見い出した。
の流通はコスト軽減のため、次第に低温ではなく常温で
行なわれるようになっている。しかし従来低温で流通し
ていたコーヒーホワイトナーをそのまま常温で流通する
と、離水を起こす等、品質が損なわれることがある。夏
期、特に輸送トラックの中などは非常に高温となり、品
質劣化も顕著となる。従って従来のコーヒーホワイトナ
ー用乳化剤では常温で流通するコーヒーホワイトナーの
安定性を充分に保つのは困難である。この発明は、この
ような従来の問題点に着目してなされたものである。す
なわち、品質を損なうことなく、常温で流通のできるコ
ーヒーホワイトナーを得ることのできる乳化剤組成物を
見い出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はショ糖脂肪酸エ
ステル及びソルビタン脂肪酸エステル及びクエン酸モノ
グリセリドを必須成分とし、好ましくは、ショ糖脂肪酸
エステルのHLB値は10以上、ソルビタン脂肪酸エス
テルはHLB値6以上のソルビタン脂肪酸エステルから
なり、更に好ましくは、ショ糖脂肪酸エステル,ソルビ
タン脂肪酸エステル,クエン酸モノグリセリドからなる
乳化剤のHLB値が5〜10である常温流通コーヒーホ
ワイトナー用乳化剤組成物を提供する。上記の必須成分
にレシチンを加えた乳化剤組成物も提供する。
ステル及びソルビタン脂肪酸エステル及びクエン酸モノ
グリセリドを必須成分とし、好ましくは、ショ糖脂肪酸
エステルのHLB値は10以上、ソルビタン脂肪酸エス
テルはHLB値6以上のソルビタン脂肪酸エステルから
なり、更に好ましくは、ショ糖脂肪酸エステル,ソルビ
タン脂肪酸エステル,クエン酸モノグリセリドからなる
乳化剤のHLB値が5〜10である常温流通コーヒーホ
ワイトナー用乳化剤組成物を提供する。上記の必須成分
にレシチンを加えた乳化剤組成物も提供する。
【0005】
【手段を構成する要件】本発明に使用する脂肪酸エステ
ルを構成する脂肪酸は、特に限定がなければ、炭素数1
2〜22の飽和または不飽和脂肪酸の1種又は2種以上
の混合物からなる。例えば、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘ
ン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸、エルカ酸、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸で
ある。本発明乳化剤組成物はコーヒーホワイトナー用に
供されるが、コーヒーホワイトナーの調製は油脂、粉
乳、水などの乳化剤を1%弱程度配合する通常の調製法
を適用できる。
ルを構成する脂肪酸は、特に限定がなければ、炭素数1
2〜22の飽和または不飽和脂肪酸の1種又は2種以上
の混合物からなる。例えば、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘ
ン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸、エルカ酸、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸で
ある。本発明乳化剤組成物はコーヒーホワイトナー用に
供されるが、コーヒーホワイトナーの調製は油脂、粉
乳、水などの乳化剤を1%弱程度配合する通常の調製法
を適用できる。
【0006】
【作用】ショ糖脂肪酸エステルのHLB値が10より小
さいと、ホワイトナーのコーヒー分散性が劣る。ソルビ
タン脂肪酸エステルのHLB値が6より小さいとホワイ
トナーのコーヒー分散性が劣る。ショ糖脂肪酸エステ
ル,ソルビタン脂肪酸エステル,クエン酸モノグリセリ
ドからなる乳化剤のHLB値が10より大きいと、ホワ
イトナーは保存中にホエーオフを起こす。また5より小
さいとコーヒー分散性に劣る。HLB値10以上の高H
LB値ショ糖脂肪酸エステルはコーヒーホワイトナーの
分散相である油脂の乳化を高めるのに有効で、クリーム
をコーヒーに投入した場合のクリームの分散性を高め、
フェザリングやオイルオフの発生を防止する。HLB値
6以上のソルビタン脂肪酸エステルは、コーヒーホワイ
トナーのコーヒー分散性を高める。クエン酸モノグリセ
リドはコーヒーホワイトナー保存時の安定性を高め、ホ
エーオフやオイルオフを防止する。
さいと、ホワイトナーのコーヒー分散性が劣る。ソルビ
タン脂肪酸エステルのHLB値が6より小さいとホワイ
トナーのコーヒー分散性が劣る。ショ糖脂肪酸エステ
ル,ソルビタン脂肪酸エステル,クエン酸モノグリセリ
ドからなる乳化剤のHLB値が10より大きいと、ホワ
イトナーは保存中にホエーオフを起こす。また5より小
さいとコーヒー分散性に劣る。HLB値10以上の高H
LB値ショ糖脂肪酸エステルはコーヒーホワイトナーの
分散相である油脂の乳化を高めるのに有効で、クリーム
をコーヒーに投入した場合のクリームの分散性を高め、
フェザリングやオイルオフの発生を防止する。HLB値
6以上のソルビタン脂肪酸エステルは、コーヒーホワイ
トナーのコーヒー分散性を高める。クエン酸モノグリセ
リドはコーヒーホワイトナー保存時の安定性を高め、ホ
エーオフやオイルオフを防止する。
【0007】
【実施例】表1,表2に示した処方に従い、脱脂粉乳,
カゼインナトリウム,乳化剤組成物を水に分散して70
℃に加温した。この分散液に70℃に加温した食用油脂
を加えながら、ホモミキサーにて撹拌混合して予備乳化
物を得た。予備乳化物を一次圧180kg/cm2 ,二
次圧70kg/cm2 でホモジナイザーにより均質化を
行ない、容器に充填後、120℃20分間オートクレー
ブにより殺菌を行なってコーヒーホワイトナーを調製し
た。
カゼインナトリウム,乳化剤組成物を水に分散して70
℃に加温した。この分散液に70℃に加温した食用油脂
を加えながら、ホモミキサーにて撹拌混合して予備乳化
物を得た。予備乳化物を一次圧180kg/cm2 ,二
次圧70kg/cm2 でホモジナイザーにより均質化を
行ない、容器に充填後、120℃20分間オートクレー
ブにより殺菌を行なってコーヒーホワイトナーを調製し
た。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】調製したホワイトナーを37℃恒温,5℃
恒温及び37℃(7日間)と5℃(1日間)のサイクル
で保存したときの保存安定性及びコーヒー分散性を観察
した。その結果を表3,表4に示す。
恒温及び37℃(7日間)と5℃(1日間)のサイクル
で保存したときの保存安定性及びコーヒー分散性を観察
した。その結果を表3,表4に示す。
【0011】
【表3】
【0012】
【表4】
【0013】表3、表4において保存安定性、コーヒー
分散性の評価基準は次の通りである。 保存性:○=安定、分離なし。△=やや分離。×=分
離。 コーヒー分散性:○=フェザリング、オイルオフなし。
×=フェザリング、オイルオフあり。
分散性の評価基準は次の通りである。 保存性:○=安定、分離なし。△=やや分離。×=分
離。 コーヒー分散性:○=フェザリング、オイルオフなし。
×=フェザリング、オイルオフあり。
【0014】
【発明の効果】本発明による乳化剤組成物を用いること
により、コーヒーホワイトナーを常温流通した時に起こ
る離水等が防がれ、ホワイトナーの安定性が非常に向上
する。従ってコーヒーホワイトナーの常温流通が可能と
なる。この乳化剤組成物を用いて製造したコーヒーホワ
イトナーは常温のみならず、低温流通でも品質を損なう
ことはない。また、ヒートショックを受けても安定性を
損なうことはない。
により、コーヒーホワイトナーを常温流通した時に起こ
る離水等が防がれ、ホワイトナーの安定性が非常に向上
する。従ってコーヒーホワイトナーの常温流通が可能と
なる。この乳化剤組成物を用いて製造したコーヒーホワ
イトナーは常温のみならず、低温流通でも品質を損なう
ことはない。また、ヒートショックを受けても安定性を
損なうことはない。
Claims (2)
- 【請求項1】 コーヒーホワイトナー用として、HLB
値が10以上であるショ糖脂肪酸エステル及びHLB値
が6以上であるソルビタン脂肪酸エステル及びクエン酸
モノグリセライドを必須成分とし、これら必須成分の混
合物のHLB値が5〜10であることを特徴とする常温
流通コーヒーホワイトナー用乳化剤組成物。 - 【請求項2】 前記必須成分にレシチンを加えた請求項
1に記載の乳化剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04018505A JP3078907B2 (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | 常温流通コーヒーホワイトナー用乳化剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04018505A JP3078907B2 (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | 常温流通コーヒーホワイトナー用乳化剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05176678A JPH05176678A (ja) | 1993-07-20 |
JP3078907B2 true JP3078907B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=11973484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04018505A Expired - Fee Related JP3078907B2 (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | 常温流通コーヒーホワイトナー用乳化剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078907B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1900292A1 (en) * | 2006-09-15 | 2008-03-19 | Nestec S.A. | Beverage creamer |
CA2749612A1 (en) * | 2009-02-12 | 2010-08-19 | Nestec S.A. | Low protein and protein-free extended shelf life (esl) and shelf-stable aseptic liquid creamers, and process of making thereof |
-
1992
- 1992-01-06 JP JP04018505A patent/JP3078907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05176678A (ja) | 1993-07-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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