JP3078616B2 - プラグコネクタおよびその製造方法 - Google Patents

プラグコネクタおよびその製造方法

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JP3078616B2
JP3078616B2 JP03245089A JP24508991A JP3078616B2 JP 3078616 B2 JP3078616 B2 JP 3078616B2 JP 03245089 A JP03245089 A JP 03245089A JP 24508991 A JP24508991 A JP 24508991A JP 3078616 B2 JP3078616 B2 JP 3078616B2
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    • H01—ELECTRIC ELEMENTS
    • H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve
    • H01R43/24—Assembling by moulding on contact members
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    • Y10T29/49222—Contact or terminal manufacturing by assembling plural parts forming array of contacts or terminals

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は相手レセプタクル端子と
接続されるプラグ端子を有してなるプラグコネクタおよ
びその製造方法に関し、特に、電線、フラットケーブル
等の接続に適したプラグコネクタおよびその製造方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】このようなプラグコネクタは複数のコン
タクトを横方向に整列させた状態でハウジングにより保
持する構成のものが多い。この場合に、各コンタクトの
先端の外面が露出して相手レセプタクル端子と当接接続
される電気接触部を形成し、その後端は外部に露出して
電線が接続される電気接続部を形成する。このようなコ
ネクタとしては、例えば、特公昭５５−３７９７号公報
に開示のコネクタがあり、この公報に開示のプラグコネ
クタは絶縁ハウジング内に複数のコンタクトを上下２列
に並べて配設して構成している。各コンタクトの先端部
はハウジング先端の開口に露出して電気接触部を形成し
ている。ハウジング先端開口には板状の突起（上記公報
では力骨と称されている）が形成されており、コンタク
トの先端はこの板状突起を上下から挟むように背中合わ
せに配設されている。一方、各コンタクトの後部はハウ
ジング後部から外方に突出して電気接続部を形成し、こ
の電気接続部にフラットケーブルが圧接される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されているような従来のコネクタにおいては、ハウ
ジング内に各コンタクトを圧入保持するための挿入孔も
しくは溝が予め形成されており、各コンタクトをこの挿
入孔もしくは溝内に圧入してコネクタが構成されてい
た。このような構成では、ハウジング自体にコンタクト
の圧入力を受け止めるだけの強度が要求され、ハウジン
グの肉厚を厚くする必要があるなどの理由からハウジン
グの小型軽量化が難しいという問題があった。最近で
は、コンタクトの小型化、ピッチの短縮化に伴いコネク
タの小型化が要求されているのであるが、上記のように
ハウジングの小型軽量化が図れなければ、コネクタの小
型軽量化を図るのが難しい。
【０００４】また、コンタクトの小型化、ピッチの短縮
化に応じてコンタクトの配設位置の精度を高精度化する
ことが必要となるのであるが、上記のようにハウジング
にコンタクトを圧入する場合には、挿入孔の位置および
寸法精度、コンタクトの寸法精度等がコンタクトの配設
位置精度に影響するため、コンタクトの配設位置精度を
高めるのが難しいという問題もある。
【０００５】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
コネクタの小型軽量化を進めるのが容易であり、且つ、
コンタクトの配設位置精度を向上させることも容易であ
るような構成のプラグコネクタおよびその製造方法を提
供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係るプラグコネクタは、それぞれ前後に延
びた状態で横方向に整列した２列のコンタクト部材を各
列が上下に所定間隔をおいて背中合わせになるように配
列した状態で樹脂製ベース部材により保持してなるコネ
クタベースと、このコネクタベースを覆って取り付けら
れるカバーとから構成され、このコネクタベースは、上
下に所定間隔をおいて背中合わせに配列された上記２列
のコンタクト部材の間に樹脂製ベース部材を上下からイ
ンサートモールドすることにより作られる。但し、この
ようにインサートモールド成形した時に、コンタクト部
材の前部は、その内面および少なくとも両側面の一部が
インサートモールドされたベース部材により覆われると
ともにその外面が露出して電気接触部を形成するように
なっている。さらに、コンタクト部材の後部は直角に折
り曲げられて外部に突出し、フラットケーブルが圧接さ
れる電気接続部を形成する。さらに、インサートモール
ドに際して、上列をなすコンタクト部材の後部と下列を
なすコンタクト部材の後部との間には、金型が配設され
て上下列のコンタクト部材を所定間隔を有して保持する
ようになっており、このインサートモールド後に金型が
取り外されて形成される空洞内に絶縁材料製栓部材が圧
入されてコネクタベースが構成され、この栓部材によ
り、電気接続部にフラットケーブルが圧接されるときに
おける圧接力による電気接続部の変形を防止するように
なっている。
【０００７】なお、コンタクト部材の前部の側面に側方
に突出する突起を形成し、この突起をインサートモール
ドされた樹脂製ベース部材により覆い、コンタクト部材
の前部が外方に起きあがるのを防止するように構成する
のが好ましい。
【０００８】また、上列をなすコンタクト部材の後部を
上方に折り曲げるとともに下列をなすコンタクト部材の
後部を下方に折り曲げて各コンタクト部材の電気接続部
を形成し、これら各電気接続部を構成する折り曲げ部の
根元部を外側に盛り上がってインサートモールドされた
樹脂製ベース部材により覆って支持し、この電気接続部
にフラットケーブルが圧接されるときに電気接続部が倒
れたり、曲がったりして変形するのを防止するように構
成するのが好ましい。
【０００９】一方、本発明に係るプラグコネクタの製造
方法は、複数コンタクト部材がそれぞれ前端部において
キャリアに繋がれ、前後に延びた状態で横方向に１列に
整列保持されて構成されたコンタクトストリップ２枚
を、各コンタクトストリップが上下に所定間隔をおいて
背中合わせになるようにして金型内に配設し、この金型
内に樹脂材料を注入して、上記２枚のコンタクトストリ
ップの間に樹脂材料からなるベース部材をインサートモ
ールド成形し、上下コンタクトストリップを構成する各
コンタクト部材の前部の内面および少なくとも両側面の
一部をインサートモールドされたベース部材により覆う
とともにその前部の外面を露出させて電気接触部を形成
せしめ、インサートモールドされたベース部材により保
持されたコンタクト部材からキャリアを切り離してコネ
クタベースを形成し、このコネクタベースにコネクタカ
バーを取り付けてプラグコネクタを製造するように構成
される。さらに、インサートモールドによるベース部材
の成形に際し、上コンタクトストリップを構成するコン
タクト部材の後部と下コンタクトストリップを構成する
コンタクト部材の後部との間に支持金型を突出して配設
し、この支持金型によりインサートモールド時における
コンタクト部材の後部の支持を行うようになっており、
インサートモールド後に支持金型が取り外されて形成さ
れる空洞内に絶縁材料製栓部材を圧入してコネクタベー
スが構成される。
【００１０】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施
例について説明する。本発明に係るプラグコネクタ１を
図１に示し、これを構成部品に分解した状態を図３に示
している。このプラグコネクタ１は、上下２列になって
横方向に整列した状態でベース部材により保持されて作
られたコネクタベース１０と、このコネクタベース１０
の前部を覆ってこのコネクタベース１０に取り付けられ
た金属製のシールドカバー２と、コネクタベース１０の
後部を上下から挟むように取り付けられる一対の絶縁圧
接カバー４とから構成される。
【００１１】このプラグコネクタ１において絶縁圧接カ
バー４を取り外してコネクタベース１０とシールドカバ
ー２のみを図２に示している。この図から分かるよう
に、シールドカバー２はそのフランジ部２ａが、コネク
タベース１０を構成するベース部材３０に係止されて取
り付けられており、その前部に前部開口２ｂが形成され
ている。コネクタベース１０の前部はシールドカバー２
の前部開口２ｂ内に突出して相手レセプタクル端子と当
接接続されるプラグ端子を形成している。さらに、コネ
クタベース１０の後部にフラットケーブル５が接続さ
れ、このフラットケーブル５は図１に示すように、プラ
グコネクタ１の後部から外方に延びる。なお、コネクタ
ベース１０の後端には、後述する栓部材４５が取り付け
られている。
【００１２】コネクタベース１０は、それぞれ前後に延
びた状態で横方向に整列した上下２列のコンタクト２１
を樹脂製のベース部材３０により保持して構成される。
このコネクタベース１０を図４から図８に詳細に示して
おり、これらの図に基づいてコネクタベース１０につい
て説明する。
【００１３】このコネクタベース１０は、コンタクト２
１を整列させた状態で金型内に保持し、この金型内に樹
脂材料を注入することによりベース部材２０をこの樹脂
材料により成形（インサートモールド成形）して作られ
る。このため、まず、このインサートモールド時に金型
内に保持されるコンタクト２１について説明する。コン
タクト２１は、図９に示すように、その前端においてキ
ャリア２９のリード２９ａ，２９ｂに一体に繋がれ、そ
れぞれ前後に延びた状態で横方向に１列に整列保持され
ており、金属プレートから一体に形成されている。この
ようにキャリア２９に複数のコンタクト２１が整列して
一体に繋がれてベルト状に形成されたものをコンタクト
ストリップ２０と称する。
【００１４】各コンタクト２１は、それぞれ、前部２２
と中央部２４と後部２６とからなる前後に延びた帯状の
金属製部材であり、前部２２の先端においてキャリア２
９のリード２９ａ，２９ｂと繋がっている。後部２６は
後端部が直角に折り曲げられて上方に突出する電線接続
部（電気接続部）２７が形成されている。この電線接続
部２７は、先端が尖った二股状フォーク部２７ａ，２７
ａを有している。このため、図３の状態で、フラットケ
ーブル５がこの電線接続部２７に圧接されると、フォー
ク部２７ａがフラットケーブル５の被覆を貫通し、両フ
ォーク２７ａ，２７ａの間の電線受容溝２７ｂ内にケー
ブル心線５ａが圧入される。これにより、フラットケー
ブル５が電線接続部２７に圧接接続され、ケーブル芯線
５ａは電線受容溝２７ｂ内に圧入されてコンタクト２１
と接続される。
【００１５】各コンタクト２１の後部２６は長さが短い
ものと長いものとがあり、これらが交互に配列されてお
り、このため、図９（Ａ）に示すように、電線接続部２
７は前後にずれて千鳥状に配列される。なお、後部２６
が長いコンタクト２１は上方に曲げられたリード２９ａ
に繋がれ、後部２６が短いコンタクト２１はほぼストレ
ートなリード２９ｂに繋がれ、キャリア２９により保持
されている。また、各コンタクト２１の前部２２の両側
面には小さな突起２２ａが形成されている。
【００１６】上記の構成のコンタクトストリップ２０
を、図４に示すように、上下に所定間隔をおいて互いに
背中合わせになるようにして金型（図示せず）により保
持する。そして、この金型内に樹脂材料を注入し、図４
に示すような形状のベース部材３０をインサートモール
ド成形する。この結果、コンタクト２１が整列した状態
でベース部材３０により保持され、図６〜図８に示す形
状のコネクタベース１０が成形される。
【００１７】このインサートモールド成形により、上お
よび下コンタクト２１の前部２２から中央部２４至る部
分の間に中間モールド部３１が形成され、上コンタクト
２１の中央部２４の上面側（外面側）および下コンタク
ト２１の中央部２４の下面側（外面側）にそれぞれ横方
向に延びて外方に突出する３列に並んだ上下一対の中央
保持壁３２ａ，３２ｂ，３２ｃが形成され、上コンタク
ト２１の後部２６の上面側から後方に突出し、下コンタ
クト２１の後部２６の下面側から後方に突出する上下一
対の後部保持部３３が形成されている。さらに、左右両
端には、コネクタ１の取付等に使用されるフランジ部３
５も形成される。これら、中間モールド部３１、中央保
持壁３２（３２ａ，３２ｂ，３２ｃ）、後部保持部３３
およびフランジ部３５は一体に繋がってインサートモー
ルド成形されており、これらによりベース部材３０が形
成されている。
【００１８】このため、このインサートモールドに使用
される金型は、上記中間モールド部３１、中央保持壁３
２、後部保持部３３およびフランジ部３５に対応する部
分が空間となった形状をしている。ここで、図４に示す
ように、上下コンタクト２１の後部２６の間の部分、す
なわち、上下に位置する後部保持部３３の間の部分には
後方に開口した空間４０が形成されている。この空間４
０はインサートモールド時に金型を配設して形成される
ものであり、このように空間４０内に金型を配設する
と、各コンタクト２１の後部２６がこの金型によりしっ
かりと保持される。一方、各コンタクト２１の前部２２
はキャリア２９に一体に繋がりキャリア２９がしっかり
保持されるので、前部２２も確実に保持される。このよ
うに、インサートモールドに際して各コンタクト２１の
前部２２および後部２６が金型により確実に保持される
ため、インサートモールド後のコンタクトの位置精度を
高くすることができる。
【００１９】このようにインサートモールド成形した
後、この空間４０をこのままにしておいたのでは、コン
タクト２１の電線接続部２７にフラットケーブル５を圧
接するときに、この圧接力を受けてコンタクト２１の後
部２６が内方に変形するおそれがある。このため、この
空間４０には図２に示すように、絶縁材料製の栓部材４
５が圧入されて取り付けられ、このようなコンタクト２
１の後部２６の変形を防止するとともに、両コンタクト
２１間の絶縁を確保するようになっている。また、ベー
ス部材３０を構成する後部保持部３３が、図４に示すよ
うに、コンタクト２１の後部２６において直角に曲げら
れて構成された電線接続部２７の根元部（すなわち、折
り曲げ部）において、電線接続部２７の先端側に盛り上
がり、この根元部を周囲から囲むようにして覆ってい
る。これにより、電線接続部２７の根元部が後部保持部
３３により保持されて強化される。このため、コンタク
ト２１の電線接続部２７にフラットケーブル５を圧接す
るときに、この圧接力を受けて電線接続部２７が変形す
る（倒れたり、傾いたりする）のを防止することができ
る。なお、この後部保持部３３はコンタクト２１の後部
２６（少なくとも水平に延びる部分）の上面側に盛り上
がるとともに、各コンタクト２１の側面間に入り込んで
形成されており、これにより隣接するコンタクト２１の
後部２６同士が後部保持部３３により繋がっている。
【００２０】また、インサートモールドにより成形され
た中間モールド部３１の先端部３１ａは、図４に示すよ
うに、コンタクト２１の先端より上方に膨出しており、
これによりコンタクト２１の先端を保持する。この中間
モールド部３１を図４の矢印Ｖ−Ｖに沿って断面した図
を図５に示しており、この図から分かるように、コンタ
クト２１の前部２２の内面（上列のコンタクト２１の場
合は下面であり、下列のコンタクト２１の場合は上面で
ある）と、両側面とが中間モールド部３１（ベース部材
３０）により覆われている。このとき、コンタクト２１
の前部２２の両側面の上端部は僅かに外部に露出し、各
コンタクト２１の外面２２ｂは外方に完全に露出する。
このように露出した外面２２ｂは、プラグコネクタ１が
相手レセプタクルコネクタと接続されたとき、レセプタ
クルコネクタの端子と当接接触する電気接触部となる。
なお、コンタクト２１の前部２２の両側面に形成された
突起２２ａは中間モールド部３１により完全に覆われて
おり、これにより、コンタクト２１の前部２２を保持し
てこの部分が外方に起き上がるのを防止している。
【００２１】以上のようにして、ベース部材３０がイン
サートモールド成形された後、図６および図７（並びに
図９）においてＸ−Ｘで示す位置に沿って、キャリア２
９が切り離され、コンタクトベース１０が完成する。こ
の後、このコンタクトベース１０にシールドカバー２を
取り付け、図３に示すようにして、電線接続部２７にフ
ラットケーブル５の先端を圧接し、この圧接部を覆って
絶縁圧接カバー４を取り付ければ、図１に示すプラグコ
ネクタ１の組立が完了する。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプラ
グコネクタは、横方向に整列した２列のコンタクト部材
を各列が上下に所定間隔をおいて背中合わせになるよう
に配列した状態でインサートモールドされて形成された
樹脂製ベース部材により保持してなるコネクタベースを
有しており、このように樹脂製ベース部材をインサート
モールドすることにより、従来必要とされたコンタクト
部材圧入が不要となり、圧入強度の問題等がなくなるの
で、樹脂製ベース部材を薄くすることができ、コネクタ
の小型軽量化を図ることができ、且つその製造も簡単に
なる。但し、このようにインサートモールド成形した時
に、コンタクト部材の前部は、その内面および少なくと
も両側面の一部がインサートモールドされたベース部材
により覆われるとともにその外面が露出して電気接触部
を形成するようになっており、所望の電気接触部を確保
した上でコンタクト間の絶縁も確実に行わせることがで
きる。さらに、コンタクト部材の後部は直角に折り曲げ
られて外部に突出してフラットケーブルが圧接される電
気接続部を形成し、インサートモールドに際して、上列
をなすコンタクト部材の後部と下列をなすコンタクト部
材の後部との間に金型を配設して上下列のコンタクト部
材を所定間隔を有して保持するようになっており、この
インサートモールド後に金型が取り外されて形成される
空洞内に絶縁材料製栓部材を圧入してコネクタベースを
構成する。このため、空洞内に圧入された栓部材によ
り、電気接続部にフラットケーブルが圧接されるときに
おける圧接力による電気接続部の変形を防止することが
できる。
【００２３】なお、コンタクト部材の前部の側面に側方
に突出する突起を形成し、この突起をインサートモール
ドされた樹脂製ベース部材により覆って構成することが
できる。この場合には、樹脂製ベース部材により突起を
覆っているため、コンタクト部材の前部が外方に起きあ
がるのを防止することができる。また、上列をなすコン
タクト部材の後部を上方に折り曲げるとともに下列をな
すコンタクト部材の後部を下方に折り曲げて各コンタク
ト部材の電気接続部を形成し、これら各電気接続部を構
成する折り曲げ部の根元部を外側に盛り上がってインサ
ートモールド成形された樹脂製ベース部材により覆って
支持させるのが好ましい。これにより、電気接続部にフ
ラットケーブルが圧接されるときに電気接続部が倒れた
り、曲がったりして変形することを防止することができ
る。
【００２４】一方、本発明に係るプラグコネクタの製造
方法は、複数コンタクト部材がそれぞれ前端部において
キャリアに繋がれ、前後に延びた状態で横方向に１列に
整列保持されて構成されたコンタクトストリップ２枚
を、各コンタクトストリップが上下に所定間隔をおいて
背中合わせになるようにして金型内に配設し、この金型
内に樹脂材料を注入して、上記２枚のコンタクトストリ
ップの間に樹脂材料からなるベース部材をインサートモ
ールド成形し、上下コンタクトストリップを構成する各
コンタクト部材の前部の内面および少なくとも両側面の
一部をインサートモールドされたベース部材により覆う
とともにその前部の外面を露出させて電気接触部を形成
せしめ、インサートモールドされたベース部材により保
持されたコンタクト部材からキャリアを切り離してコネ
クタベースを形成し、このコネクタベースにコネクタカ
バーを取り付けてプラグコネクタを製造するように構成
されており、プラグコネクタを容易に製造できる。さら
に、インサートモールドによるベース部材の成形に際
し、上コンタクトストリップを構成するコンタクト部材
の後部と下コンタクトストリップを構成するコンタクト
部材の後部との間に支持金型を突出して配設し、この支
持金型によりインサートモールド時におけるコンタクト
部材の後部の支持を行うようになっているので、プラグ
コネクタの製造が容易である。また、インサートモール
ド後に支持金型が取り外されて形成される空洞内に絶縁
材料製栓部材が圧入されてコネクタベースが構成される
ので、電気接続部にフラットケーブルを圧入するとき
に、栓部材により圧入力を受け止めてコンタクト部材の
後部が変形するのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るプラグコネクタを示す斜視図であ
る。
【図２】上記プラグコネクタを構成するコネクタベース
とこれに取り付けられたシールドカバー示す断面斜視図
である。
【図３】上記プラグコネクタをその構成品に分解して示
す斜視図である。
【図４】上記コネクタベースを示す断面図である。
【図５】上記コネクタベースの前部を矢印Ｖ−Ｖに沿っ
て切断して示す断面図である。
【図６】上記コネクタベースの側面図である。
【図７】上記コネクタベースの平面図である。
【図８】上記コネクタベースの正面図である。
【図９】コンタクトストリップの三面図である。
【符号の説明】 １ プラグコネクタ ２ シールドカバー ５ フラットケーブル １０ コネクタベース ２０ コンタクトストリップ ２１ コンタクト ２７ 電線接続部 ３０ ベース部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−30080（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−114467（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−19884（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−177875（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−162380（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−167384（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−104677（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−33971（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−135173（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01R 13/405 H01R 4/24 H01R 12/38 H01R 43/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 それぞれ前後に延びた状態で横方向に整
    列した２列のコンタクト部材を各列が上下に所定間隔を
    おいて背中合わせになるように配列した状態で樹脂製ベ
    ース部材により保持してなるコネクタベースと、このコ
    ネクタベースを覆って取り付けられるカバーとからなる
    プラグコネクタであって、 前記樹脂製ベース部材は、上下に所定間隔をおいて背中
    合わせに配列された前記２列のコンタクト部材の間に上
    下からインサートモールドして形成され、 前記コンタクト部材の前部は、その内面および少なくと
    も両側面の一部がインサートモールドされた前記樹脂製
    ベース部材により覆われるとともにその外面が露出して
    電気接触部を形成し、 前記コンタクト部材の後部は直角に折り曲げられて外部
    に突出してフラットケーブルが圧接される電気接続部を
    形成し、 前記インサートモールドに際して、上列をなす前記コン
    タクト部材の後部と下列をなす前記コンタクト部材の後
    部との間には、金型が配設されて上下列の前記コンタク
    ト部材を所定間隔を有して保持するようになっており、 前記インサートモールド後に前記金型が取り外されて形
    成される空洞内に絶縁材料製栓部材が圧入されて前記コ
    ネクタベースが構成されており、前記電気接続部にフラ
    ットケーブルが圧接されるときにおける圧接力による前
    記電気接続部の変形を前記栓部材により防止するように
    なっていることを特徴とするプラグコネクタ。
  2. 【請求項２】 前記コンタクト部材の前部の側面には側
    方に突出する突起が形成されており、この突起がインサ
    ートモールドされた前記樹脂製ベース部材により覆われ
    て、前記コンタクト部材の前部が外方に起きあがるのを
    防止するようになっていることを特徴とする請求項１に
    記載のプラグコネクタ。
  3. 【請求項３】 上列をなす前記コンタクト部材の後部が
    上方に折り曲げられるとともに下列をなす前記コンタク
    ト部材の後部が下方に折り曲げられて前記各コンタクト
    部材の前記電気接続部が形成され、これら各電気接続部
    を構成する折り曲げ部の根元部が、外側に盛り上がって
    インサートモールドされた前記樹脂製ベース部材により
    覆われ、前記電気接続部にフラットケーブルが圧接され
    るときに前記電気接続部が倒れたり、曲がったりして変
    形するのを防止していることを特徴とする請求項１に記
    載のプラグコネクタ。
  4. 【請求項４】 複数コンタクト部材がそれぞれ前端部に
    おいてキャリアに繋がれ、前後に延びた状態で横方向に
    １列に整列保持されて構成されたコンタクトストリップ
    ２枚を、前記各コンタクトストリップが上下に所定間隔
    をおいて背中合わせになるようにして金型内に配設し、 前記金型内に樹脂材料を注入して、前記２枚のコンタク
    トストリップの間に前記樹脂材料からなるベース部材を
    インサートモールド成形し、前記上下コンタクトストリ
    ップを構成する前記各コンタクト部材の前部の内面およ
    び少なくとも両側面の一部をインサートモールドされた
    前記ベース部材により覆うとともに前記前部の外面を露
    出させて電気接触部を形成せしめ、 インサートモールドされた前記ベース部材により保持さ
    れた前記コンタクト部材から前記キャリアを切り離して
    コネクタベースを形成し、 このコネクタベースにコネクタカバーを取り付けてプラ
    グコネクタを製造するようになっており、 インサートモールドによる前記ベース部材の成形に際
    し、前記上コンタクトストリップを構成する前記コンタ
    クト部材の後部と前記下コンタクトストリップを構成す
    る前記コンタクト部材の後部との間に支持金型が突出し
    て配設され、この支持金型によりインサートモールド時
    における前記コンタクト部材の後部の支持を行うように
    なっており、 前記インサートモールド後に前記支持金型が取り外され
    て形成される空洞内に絶縁材料製栓部材が圧入されて前
    記コネクタベースが構成されることを特徴とするプラグ
    コネクタの製造方法。
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