JP3078566U - 塗装補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の塗装補助具は、建設工事や建築物の壁
面の補修工事等で仕上げ加工として行われてきた壁面の
塗装に関して、塗装不要面を保護して、面倒な作業を必
要とせず、所望の塗装を可能とする塗装補助具を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】接着面を設けた基板とシート状のマスク材
からなり、該マスク材は折曲され、該折曲部分で前記基
板の少なくとも一端縁を被覆するとともに、前記接着面
で固定される。また、特に実施の形態としては、前記基
板に穿孔を設け、前記接着面は該穿孔から前記基板の片
面に露出させて固定したテープに形成し、前記マスク材
を前記基板を一巡して被覆し、該マスク材の両端を前記
接着面に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術】

本考案は、壁面の塗装において、所望の塗装を行うために使用する塗装補助具 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建設工事や建築物の壁面の補修工事等では仕上げ加工として塗装処理が 行われてきた。

【０００３】 従来、建設工事において壁面の塗装は、壁面の塗装不要面にマスキングテープ を貼り、マスキングテープの上から塗装用のハケやローラー等によって塗装作業 を行い、塗装が終了するとマスキングテープを剥がすという工程であった。最近 では前記の塗装に使用するハケやローラーに代えて、スプレー缶等の吹付けによ る塗装が多く行われているが、作業工程に大きな違いは生じていない。

【０００４】 また、建築物の壁面の補修工事の場合、塗装が必要な面が少ないことが多いが 、建築物の壁面の補修工事の場合においても通常の建設工事と同様に、前述のマ スキングテープが使用されてきた。

【０００５】 前記の建設工事における壁面の塗装漏れや建築物の壁面の補修工事における少 量の塗装について簡略化した措置として、スプレー缶等での塗装時に、コテ状の 工具や板状の工具、または単に板をあてがって塗装不要面を保護して作業を行う という方法も使用されてきた。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前者の、建設工事における壁面の塗装漏れや建築物の壁面の補修工事 における少量の塗装作業にマスキングテープを貼りつける作業は非常に面倒であ り、効率が悪いという問題を有していた。

【０００７】 また、後者の、スプレー缶等での塗装時に、コテ状の工具や板状の工具、また は単に板をあてがって塗装不要面を保護して作業を行うという方法は、壁面に直 接マスキングテープを貼りつける方法が有していた、準備作業が面倒であるとい う問題は解決しているが、コテ状工具が重厚であるためスプレー缶等の吹付け角 度が直上でない場合、該コテ状工具の上面と保護される壁面には僅かな間隔があ り、この僅かな間隔によってコテ状工具の下面で保護した部分以上に塗装不要面 が広がってしまい、所望の塗装が行えないという問題を有している。

【０００８】 本考案は上記問題点を解決するために提案されたもので、塗装不要部分を保護 し、面倒な作業を必要としない塗装補助具を提供することを目的とするものであ る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案の塗装補助具は、接着面を設けた基板とシート状のマスク材からなり、 該マスク材は折曲され、該折曲部分で前記基板の少なくとも一端縁を被覆すると ともに、前記接着面で固定して構成した。

【００１０】 また、本考案の塗装補助具の具体的な技術的手段としては、前記基板に穿孔を 設け、前記接着面は該穿孔から前記基板の片面に露出させて固定したテープに形 成し、前記マスク材を前記基板を一巡して被覆し、該マスク材の両端を前記接着 面に固定して構成した。

【００１１】 前記マスク材が前記基板の端縁を被覆して、折曲部分が壁面の塗装所要部分の 外縁に沿って当接され、塗装不要部分を保護して所望の塗装が可能である。

【００１２】 前記マスク材は使用が重なると、塗料が該マスク材の折曲部分に付着する量が 多くなり、マスク材の塗料が付着した部分が乾かずに塗装不要面に接すると汚損 してしまう。また、前記マスク材の塗料が付着した部分が乾燥して、該マスク材 と塗装不要面の接触による汚損はない場合でも、前記マスク材の塗料が付着した 部分は乾燥した塗料が積重され、壁面とマスク材の間に隙間を生じてしまい、所 望の塗装が出来なくなる。

【００１３】 この問題を回避するために前記マスク材に塗料が付着し、使用が困難になれば 前記マスク材を取り外し、新たなマスク材を接着して使用すれば良い。この場合 、マスク材の材質には特にこだわるものではないが、作業現場において通常はゴ ミとして処理される、新聞紙を使用することが可能であり、コストの面からも望 ましい。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例について説明する。図１は、本考案の実施例を表す一部 切り欠き平面図であり、図２は、本考案の実施例を表す一部切り欠き背面図であ り、図３は、図１におけるＡ−Ａ’断面の穿孔部分の拡大図である。

【００１５】 本考案の塗装補助具の実施例を図１及び図２及び図３により説明する。本考案 の実施例は、穿孔２を設けた基板１とシート状のマスク材４からなり、前記接着 面は該穿孔２から前記基板１の片面に露出させて固定したテープ３に形成し、前 記マスク材４を前記基板１を一巡して被覆し、該マスク材４の両端を前記接着面 に固定して構成する。

【００１６】 前記マスク材４が前記基板１の端縁を被覆するので、折曲部分が壁面の塗装所 要部分の外縁に沿って当接され、塗装不要部分を保護して所望の塗装が可能であ る。

【００１７】 上記のように形成された塗装補助具の使用手順を説明する。前記マスク材４の 上から前記基板１の該マスク材４が折曲している部分の一端を把持し、該マスク 材４の折曲している部分の他端を壁面の塗装不要面の外縁に沿って当接させ、他 方の手によって把持された塗装用のスプレー缶等を使用して塗料の塗装を行う。

【００１８】 塗装作業が完了したら、本考案の塗装補助具を壁面より取り離す。使用済みの マスク材４には塗料が付着しており、付着の量が多い場合や、付着した塗料が乾 燥して積重した場合など、次の使用に支障をきたす場合には該マスク材４を取り 外し、新たなマスク材４を接着して使用する。

【００１９】

【考案の効果】

上記の通り、本考案の塗装補助具は、建設工事や建築物の壁面の補修工事等で 仕上げ加工として行われてきた少量の壁面の塗装に関し、特にスプレー缶等の吹 付け作業に関して、本考案の塗装補助具にマスク材を被着することによって、面 倒な準備作業を必要とせずに、塗装不要面を保護して、所望の塗装が可能である 。

【００２０】 また、前記のマスク材をテープによって取り外し可能としたことにより、マス ク材の容易な交換が可能であり、作業現場において通常はゴミとして処理される 新聞紙を使用した場合、安価なコストで所望の塗装作業が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の塗装補助具の実施例１を表す一部切り
欠き平面図

【図２】本考案の塗装補助具の実施例１を表す一部切り
欠き背面図

【図３】図１におけるＡ−Ａ’断面の穿孔部分の拡大図

【符号の説明】

１ 基板 ２ 穿孔 ３ テープ ４ マスク材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】接着面を設けた基板とシート状のマスク材
   からなり、該マスク材は折曲され、該折曲部分で前記基
   板の少なくとも一端縁を被覆するとともに、前記接着面
   で固定されていることを特徴とする塗装補助具。
2. 【請求項２】前記基板に穿孔を設け、前記接着面は該穿
   孔から前記基板の片面に露出させて固定したテープに形
   成し、前記マスク材を前記基板を一巡して被覆し、該マ
   スク材の両端を前記接着面に固定したことを特徴とする
   請求項１に記載の塗装補助具。