JP2002192036A - 塗装補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の塗装補助具は、建設工事や建築物の壁
面の補修工事等で仕上げ加工として行われてきた壁面の
塗装に関して、塗装不要面を保護して、面倒な作業を必
要とせず、所望の塗装を可能とする塗装補助具を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】基板の一方の側縁に直線状の端縁を有する
と共に所定幅のエッジ部を延設し、基板とエッジ部の間
の上面に突出部を形成し、該エッジ部の幅より幅広とし
且つ裏面に接着面を有するマスキングテープを形成し、
該マスキングテープの一方の側縁を前記突出部に当接さ
せると共に他方の側縁の若干幅をエッジ部の直線状の端
縁から突出させた状態で、前記マスキングテープの裏面
をエッジ部の上面に貼付する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術】本発明は、壁面の塗装において、
所望の塗装を行うために使用する塗装補助具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、建設工事や建築物の壁面の補修工
事等では仕上げ加工として塗装処理が行われてきた。

【０００３】建設工事において壁面の塗装は、該壁面の
塗装不要面にマスキングテープを貼り、該マスキングテ
ープの上から塗装用のハケやローラー等によって塗装作
業を行い、塗装が終了するとマスキングテープを剥が
し、塗装作業を完了する。しかし、塗装作業を終了して
マスキングテープを剥がした時、壁面には塗り残し等が
存在することが多く、塗り残し部分に再度塗装作業を行
うために、再度壁面にマスキングテープを貼り付ける作
業が行われてきた。

【０００４】また、建築物の壁面の補修工事の場合、塗
装が必要な面が少ないことが多い。建築物の壁面の補修
工事においても、前述のマスキングテープが使用されて
きた。

【０００５】また、建設工事における壁面の塗装漏れや
建築物の壁面の補修工事における少量の塗装は、ハケや
ローラー等の工具での塗装時に、コテ状の工具や板状の
工具、または単に板をあてがって塗装不要面を保護して
作業を行うという方法も使用されてきた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の、建設
工事における壁面の塗装漏れや建築物の壁面の補修工事
における少量の塗装作業にマスキングテープを貼りつけ
る作業は非常に面倒であり、効率が悪いという問題を有
していた。

【０００７】また、後者の、ハケやローラー等の工具で
の塗装時に、コテ状の工具や板状の工具、または単に板
をあてがって塗装不要面を保護して作業を行うという方
法は、壁面に直接マスキングテープを貼りつける方法が
有していた、準備作業が面倒であるという問題は解決し
ているが、コテ状工具の直上を塗料を含んだハケやロー
ラー等の工具が通過すると、該コテ状工具が壁面と接す
る部分には僅かな隙間があり、この僅かな隙間によって
コテ状工具の背面に塗料が漏脱してしまい、塗装不要面
の完全な保護ができないという問題を有している。

【０００８】本発明は上記問題点を解決するために提案
されたもので、塗装不要部分を保護し、面倒な作業を必
要としない塗装補助具を提供することを目的とするもの
である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の塗装補助具は、
基板の一方の側縁に直線状の端縁を有すると共に所定幅
のエッジ部を延設し、基板とエッジ部の間の上面に突出
部を形成し、該エッジ部の幅より幅広とし且つ裏面に接
着面を有するマスキングテープを形成し、該マスキング
テープの一方の側縁を前記突出部に当接させると共に他
方の側縁の若干幅をエッジ部の直線状の端縁から突出さ
せた状態で、前記マスキングテープの裏面をエッジ部の
上面に貼付して構成した。

【００１０】前記突出部によって、前記エッジ部より若
干幅広である前記マスキングテープは、他方の側縁の若
干幅は前記エッジ部の直線状の端縁から突出して貼付さ
れる。これにより、前記マスキングテープの前記エッジ
部より突出した若干幅の裏面の接着面が壁面に接着し、
前記マスキングテープと壁面の間には隙間が生じること
はなく、塗装不要面を保護して、所望の塗装が可能であ
る。

【００１１】また、前記エッジ部に前記マスキングテー
プを誤って前記突出部に乗り上げて貼付してしまった場
合には、該マスキングテープを剥離して、再度貼付を行
う必要がある。その際に、前記突出部を設けることによ
って、該突出部の前記エッジ部側で前記マスキングテー
プは空隙を有し、剥離作業を容易に可能とする効果を有
する。

【００１２】さらに、本発明の塗装補助具の他の場合、
基板の一方の側縁に直線状の端縁を有すると共に該基板
の厚みより若干厚みを小さくさせた所定幅のエッジ部を
延設し、該エッジ部の幅より幅広とし且つ裏面に接着面
を有するマスキングテープを形成し、該マスキングテー
プの一方の側縁を前記エッジ部の板側に形成された段差
部に当接させると共に他方の側縁の若干幅をエッジ部の
直線状の端縁から突出させた状態で、前記マスキングテ
ープの裏面をエッジ部の上面に貼付させて構成する。

【００１３】前記エッジ部は基板よりも若干厚みを小さ
く形成した。これは、エッジ部の肉厚が重厚である場合
にあった、マスキングテープを壁面に接着させるために
は接着面を押圧するなどの作業が必要となり、作業が面
倒であるという問題を解決するためである。前記の様に
エッジ部の厚みを基板より若干小さくさせて、該エッジ
部を壁面に接触させると、エッジ部の直線状の端縁から
突出した若干幅のマスキングテープの裏面の接着面は、
壁面に対して容易に接着可能であり、効率性の向上が可
能である。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。図１は、本発明の実施例１を表す平面図であ
り、図２は、図１のＡ−Ａ’部分の断面図であり、図３
は、本発明の実施例２を表す平面図であり、図４は、図
３のＢ−Ｂ’部分の断面図である。

【００１５】本発明の塗装補助具の実施例１を図１及び
図２により説明する。実施例１において、１は基板であ
り、該基板１の一方の側縁に直線状の端縁を有すると共
に所定幅のエッジ部２を延設し、基板１とエッジ部２の
間の上面に突出部５を形成し、該エッジ部２の幅より幅
広とし且つ裏面に接着面を有するマスキングテープ３を
形成し、該マスキングテープ３の一方の側縁を前記突出
部５に当接させると共に他方の側縁の若干幅をエッジ部
２の直線状の端縁から突出させた状態で、前記マスキン
グテープ３の裏面をエッジ部２の上面に貼付させて構成
する。

【００１６】前記基板１の側方には把持部４を設けた
が、該把持部４は実施例１に拘泥するものではなく、作
業の邪魔にならず、本発明を逸脱しない範囲において任
意に設置可能である。

【００１７】前記突出部５によって、前記エッジ部２よ
り若干幅広である前記マスキングテープ３は、他方の側
縁の若干幅は前記エッジ部２の直線状の端縁から突出し
て貼付される。これにより、前記マスキングテープ３の
前記エッジ部２より突出した若干幅の裏面の接着面が壁
面に接着し、前記マスキングテープ３と壁面の間には隙
間が生じることはなく、塗装不要面を保護して、所望の
塗装が可能である。

【００１８】また、前記エッジ部２に前記マスキングテ
ープ３を誤って前記突出部５に乗り上げて貼付してしま
った場合には、該マスキングテープ３を剥離して、再度
貼付を行う必要がある。その際に、前記突出部５を設け
ることによって、該突出部５の前記エッジ部２の側で前
記マスキングテープ３は空隙を有し、剥離作業を容易に
可能とする効果を有する。

【００１９】上記のように形成された塗装補助具の使用
手順を説明する。本発明の塗装補助具の裏面を壁面側に
対向させた状態で把持部４を片手で把持し、マスキング
テープ３の接着面の全面を壁面の塗装不要面の外縁に沿
って接着させ、他方の手によって把持された塗装用のハ
ケまたはローラーを使用して塗料の塗装を行う。

【００２０】塗装作業が完了したら、壁面に接着してい
る本発明の塗装補助具のマスキングテープ３を剥離す
る。マスキングテープ３は壁面に対して簡易に接着され
ており、本発明の塗装補助具を把持したまま引き剥がす
ことによって、容易に剥離可能である。

【００２１】次に本発明の実施例２を図３により説明す
る。本発明の実施例２は、基板１の一方の側縁に直線状
の端縁を有すると共に該基板１の厚みより若干厚みを小
さくさせた所定幅のエッジ部２を延設し、該エッジ部２
の幅より幅広とし且つ裏面に接着面を有するマスキング
テープ３を形成し、該マスキングテープ３の一方の側縁
を前記エッジ部２の基板側に形成された段差部６に当接
させると共に他方の側縁の若干幅をエッジ部２の直線状
の端縁から突出させた状態で、前記マスキングテープ３
の裏面をエッジ部２の上面に貼付させて構成する。

【００２２】前記マスキングテープ３は、前記エッジ部
２より若干幅広であり、一方の側縁を前記エッジ部２の
基板側に形成された段差部６に当接させて貼付されるた
め、他方の側縁の若干幅をエッジ部２の直線状の端縁か
ら突出している。前記エッジ部２の直線状の端縁から突
出した若干幅の裏面は接着面であり、前記マスキングテ
ープ３が壁面に接着し、マスキングテープ３と壁面の間
には隙間が生じることはなく、塗装不要面を保護して、
所望の塗装が可能である。

【００２３】前記エッジ部２は基板１よりも若干厚みを
小さく形成した。これにより、前記エッジ部２を壁面に
接触させると、該エッジ部２の直線状の端縁から突出し
た若干幅のマスキングテープ３の裏面の接着面は、壁面
に対して容易に接着可能であり、効率性の向上が可能で
ある。

【００２４】上記のように形成された塗装補助具の使用
手順を説明する。本発明の塗装補助具の裏面を壁面側に
対向させた状態で把持部４を片手で把持し、マスキング
テープ３の接着面の全面を壁面の塗装不要面の外縁に沿
って接着させ、他方の手によって把持された塗装用のハ
ケまたはローラーを使用して塗料の塗装を行う。

【００２５】塗装作業が完了したら、壁面に接着してい
る本発明の塗装補助具のマスキングテープ３を剥離す
る。マスキングテープ３は壁面に対して簡易に接着され
ており、本発明の塗装補助具を把持したまま引き剥がす
ことによって、容易に剥離可能である。

【００２６】尚、上記のいずれの場合でも、マスキング
テープ３の接着面は使用を重ねるほどに粘着性を喪失し
ていくので、順次貼りかえることが必要である。

【００２７】

【発明の効果】上記の通り、本発明の塗装補助具は、建
設工事や建築物の壁面の補修工事等で仕上げ加工として
行われてきた壁面の塗装に関して、塗装不要面を保護し
て、所望の塗装が可能である。

【００２８】また、エッジ部を基板よりも若干厚みを小
さく形成することによって、該エッジ部の直線状の端縁
から突出した若干幅のマスキングテープの裏面の接着面
を、壁面に対して容易に接着可能であり、効率性を向上
させることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の塗装補助具の実施例１を表す平面図

【図２】図１のＡ−Ａ’部分の断面図

【図３】本発明の塗装補助具の実施例２を表す平面図

【図４】図３のＢ−Ｂ’部分の断面図

【符号の説明】

１ 基板 ２ エッジ部 ３ マスキングテープ ４ 把持部 ５ 突出部 ６ 段差部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】基板の一方の側縁に直線状の端縁を有する
   と共に所定幅のエッジ部を延設し、基板とエッジ部の間
   の上面に突出部を形成し、該エッジ部の幅より幅広とし
   且つ裏面に接着面を有するマスキングテープを形成し、
   該マスキングテープの一方の側縁を前記突出部に当接さ
   せると共に他方の側縁の若干幅をエッジ部の直線状の端
   縁から突出させた状態で、前記マスキングテープの裏面
   をエッジ部の上面に貼付したことを特徴とする塗装補助
   具。
2. 【請求項２】基板の一方の側縁に直線状の端縁を有する
   と共に該基板の厚みより若干厚みを小さくさせた所定幅
   のエッジ部を延設し、該エッジ部の幅より幅広とし且つ
   裏面に接着面を有するマスキングテープを形成し、該マ
   スキングテープの一方の側縁を前記エッジ部の基板側に
   形成された段差部に当接させると共に他方の側縁の若干
   幅をエッジ部の直線状の端縁から突出させた状態で、前
   記マスキングテープの裏面をエッジ部の上面に貼付した
   ことを特徴とする塗装補助具。