JP3078562U - 折り畳み式あみ類における軸支装置 - Google Patents
折り畳み式あみ類における軸支装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 たも網等における口枠部材の折り畳み及び組
み立てを容易化並びに確実化する。 【構成】 折り畳み式あみ類において、筒状の軸突部2
7、28を軸支部材13の左右両側に設け、口枠部材1
1、12の端部の軸穴25、26と嵌め合わせることに
より、口枠部材11、12を回転可能に軸支するととも
に口枠部材11、12の抜け止めを軸突部27、28に
取り付ける。
み立てを容易化並びに確実化する。 【構成】 折り畳み式あみ類において、筒状の軸突部2
7、28を軸支部材13の左右両側に設け、口枠部材1
1、12の端部の軸穴25、26と嵌め合わせることに
より、口枠部材11、12を回転可能に軸支するととも
に口枠部材11、12の抜け止めを軸突部27、28に
取り付ける。
Description
【0001】
本考案は、網の開口部分に取り付けられ、拡げて開口状態を保ち、或いは閉じ て折り畳み状態となる左右一対の口枠部材と、両口枠部材の基端部を軸支するた め、柄の先端部に取り付けた軸支部材とから成る折り畳み式あみ類における軸支 装置に関するものである。
【0002】
たも網などとも称されるすくい網には、網を張った口枠を折り畳み式として携 帯性を改善したものが市販されている。しかし従来のものでは、口枠部材を折り 畳み可能にする軸部材がねじ止めであったため、ねじを締め付けると口枠部材が 緊張状態となって折り畳まれず、ねじを緩めておくとねじ自体が外れやすく、扱 いにくいという問題があった。
【0003】
本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題はたも網等における口 枠部材の折り畳み及び組み立てを容易化並びに確実化することである。
【0004】
前記課題を解決するため本考案は、折り畳み式あみ類において筒状の軸突部を 軸支部材の左右両側に設け、口枠部材の端部の軸穴と嵌め合わせることにより、 口枠部材を回転可能に軸支するとともに、口枠部材の抜け止めを軸突部に取り付 けるという手段を講じたものである。
【0005】
本考案に係る折り畳み式あみ類における軸支装置は、網の開口部分に取り付け られ、拡げて、開口状態を保ち、或いは閉じて折り畳み状態となる、左右一対の 口枠部材を有する。網の開口部分の形状を口枠部材が規定する。しかし左右一対 の口枠部材だけから開口部分が形成されなければならないものではなく、口枠部 材の先端部の間に例えば網の一部分などが別の部材として介在していても良い。 左右口枠部材はそれぞれの基端部で、柄の先端部に軸支部材を用いて取り付けら れる。
【0006】 軸支部材の左右両側には筒状の軸突部が設けられ、それを口枠部材の基端部の 軸穴と嵌め合わせることにより口枠部材を回転可能に軸支する、と同時に口枠部 材の抜け止めとなる部材を軸突部に取り付ける。つまり左右一対の口枠部材は軸 突部と合わさって回転可能な状態となるが、抜け止めの部材は軸突部に取り付け られるので、口枠部材を締め付けることはない。
【0007】 軸支部材は左右両側面が逆テーパ状に形成され、口枠部材の左右両端部は上記 側面の逆テーパ状と同様に逆テーパ状に形成され、逆テーパ状の側面より垂直に 立ち上がった軸突部を口枠部材の基端部の軸穴に差し込み、柄の先端部下にて前 進後退可能な固定部材により、口枠部材の基端部を軸支部材の逆テーパ状の側面 に押し付け、口枠部材が柄に固定されるようにすることができる。これによって 左右一対の口枠部材を閉じたときにすぼまって柄に添うようになり(図1(a) )、また拡げたときに全体がより安定する。
【0008】 また、口枠部材の基端部を軸支部材の逆テーパ状の側面に押し付ける方向にば ね手段によって固定部材を付勢し、ばね手段の付勢力に抗して後退させる操作の ための指かけ部及び支え部を固定部材に設けることにより軸支部材の振れ止めと することができる。さらに固定部材をばね手段の付勢力に抗して後退させたとき に口枠部材が折れ曲がるのを許し、折れ曲がっている口枠部材を組み立てるとき に基端部と係合してその状態を保持する部分を支え部に設けることができる。こ れによって使用中あみに荷重がかかったときに荷重を受け止めて快適に使用可能 になる。
【0009】
【実施例】 以下、図示の実施例を参照して本考案をより詳細に説明する。図1に示すよう に、網10の開口部分に取り付けられ、拡げると開口状態を保ち、また閉じて折 り畳み状態となる左右一対の口枠部材11、12は、伸縮可能な柄14の先端部 に軸支部材13によって取り付けられる。網10は樹脂製等の繊維の編織製品な どから成り、先端の一部は補強された可撓部材16となっていて、短く形成され たことにより離れた状態となる口枠部材11、12の先端部17、18をつなぐ 芯材19をカバーし、網の開口部分の一部を構成する。
【0010】 軸支部材13は逆テーパ状に形成された左右の側面21、22を有し、そこに 左右口枠部材11、12の基端部23、24が面接触可能な状態に配置される。 基端部23、24には回転可能な軸支のための軸穴25、26が夫々形成され、 テーパ状の側面21、22に形成された軸突部27、28と嵌め合わされる。軸 突部27、28は基端部23、24の肉厚よりも大きく僅かに突出し、それ故抜 け止め29として設けられたねじを締め付けても、自由かつ軽快に回転可能であ る。
【0011】 軸支部材13は基端軸部20で柄14の先端に取り付けられるが、その取り付 け部には逆テーパ状の側面21、22に対して前進及び後退可能に固定部材30 が設けられる。固定部材30は前側に口枠部材11、12の基端部23、24と 係合してその状態を保持する係合部分31を有しており、かつ係合保持のために ばね手段32によって常時前進方向に付勢される。口枠部材11、12の基端部 23、24は、固定部材30を後退させると係合部材31から抜け出して、抜け 止め29を中心とした回転運動が可能になり、前進させると係合部分31と係合 し使用状態に固定される。固定をより確固としたものにするために軸支部材13 の正面側に指かけ部33を設け、背面側に支え部34を設ける。
【0012】 故に、図1(a)又は図3(a)に記載の折り畳み状態から、左右一対の口枠 部材11、12を柄14と平行になるように回転させると、図3(a)、(b) に示すように基端部23、24の端をカム35として固定部材30が押し戻され 基端部23、24が係合部分31と係合可能になるとばね手段32により係合状 態となる(図3(c)、図1(b))。係合状態になると口枠部材11、12の 基端部23、24では軸支部材13の逆テーパ状側面に密着するようになり(図 2(b)参照)、かつ軸支部材13の正面と背面は指かけ部33と支え部34と で支えられ(図2(a)参照)、確固とした使用状態となる。しまう時には固定 部材30を後退させ、口枠部材11、12を後へ回して柄14に添わせ、また、 柄14を収縮させれば良い。
【0013】
本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、折り畳み式あみ類 の軸支装置において、口枠部材を止める抜け止めにより口枠部材が緊締されたり 逆にねじが緩んで分解したりするようなことがなく、確実な固定と、取り扱いの 容易化が可能になり実用性を著しく高めることができる。
【図1】(a)本考案に係る折り畳み式あみ類における
軸支装置の実施例に関する折り畳み状態の斜視図。 (b)図(a)のものを展開した使用状態の斜視図。
軸支装置の実施例に関する折り畳み状態の斜視図。 (b)図(a)のものを展開した使用状態の斜視図。
【図2】(a)同上要部の側面方向から見た断面図。 (b)同じく一部破断平面図。
【図3】(a)口枠部材の折り畳み状態における側面
図。 (b)固定部材が押し戻されている状態の側面図。 (c)係合状態における側面図。
図。 (b)固定部材が押し戻されている状態の側面図。 (c)係合状態における側面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 網の開口部分に取り付けられ、拡げて開
口状態を保ち、或いは閉じて折り畳み状態となる左右一
対の口枠部材と、両口枠部材の基端部を軸支するため、
柄の先端部に取り付けた軸支部材とから成り、筒状の軸
突部を軸支部材の左右両側に設け、口枠部材の端部の軸
穴と嵌め合わせることにより、口枠部材を回転可能に軸
支するとともに、口枠部材の抜け止めを軸突部に取り付
けて成る折り畳み式あみ類における軸支装置。 - 【請求項2】 軸支部材は逆テーパ状の側面を左右両側
に有し、口枠部材の左右両端部は上記側面の逆テーパ状
と同様に逆テーパ状に形成し、逆テーパ状の側面より垂
直に立ち上がった軸突部を口枠部材の基端部の軸穴と嵌
め合わせ、柄の先端部下にて前進後退可能な固定部材に
より、口枠部材の端部を軸支部材の逆テーパ状の側面に
押し付け、口枠部材が柄に固定されるようにした請求項
1記載の折り畳み式あみ類における軸支装置。 - 【請求項3】 ばね手段によって固定部材を付勢し、口
枠部材の端部を軸支部材の逆テーパ状の側面に押し付け
る方向に作用させ、ばね手段の付勢力に抗して後退させ
る操作のための指かけ部及び支え部を固定部材に設ける
ことにより軸支部材の振れ止めとし、固定部材をばね手
段の付勢力に抗して後退させたときに口枠部材が後方へ
折れ曲がるのを許し、折れ曲がっている口枠部材を組み
立てるときに基端部と係合してその状態を保持する部分
を支え部に設けて成る請求項2記載の折り畳み式あみ類
における軸支装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009115U JP3078562U (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | 折り畳み式あみ類における軸支装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009115U JP3078562U (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | 折り畳み式あみ類における軸支装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3078562U true JP3078562U (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=43211487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000009115U Expired - Fee Related JP3078562U (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | 折り畳み式あみ類における軸支装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3078562U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021000011A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | 山田電器工業株式会社 | 照明付折畳み式手持ち網 |
-
2000
- 2000-12-25 JP JP2000009115U patent/JP3078562U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021000011A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | 山田電器工業株式会社 | 照明付折畳み式手持ち網 |
JP7304216B2 (ja) | 2019-06-20 | 2023-07-06 | 山田電器工業株式会社 | 照明付折畳み式手持ち網 |
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