JPS628739Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アタツシユケース等の主として箱
状のかばんに関するものであり、その目的とする
ところは、内側に複数のフアイルを着脱自在に係
止させて収納する様にした便利なかばんを簡素な
構造のものとして容易な生産により廉価に提供す
ることである。

以下、実施例として示した図面に従つて、この
考案の構成を説明する。

先ず、第１図に見る様に、このかばん１は、本
体２の一辺に、開閉自在とした蓋３を回動可能に
取り付けている。

そこで、前記蓋３の内側に、第２図及び第３図
にも示した一対のフアイル支持具４を固定し、こ
の支持具４にフアイルを着脱自在に係止させる様
にしている。

前記支持具４は、金属等の硬質材料より成り、
固定部５の中央に穴６を形成し、また固定部５の
一辺を折曲して若干延長して更に前記固定部５と
平行になる様に折曲延長して上桟７と下桟８を互
に適宜間隔を置いて形成している。

また、前記下桟８は、その先端中央部を略直角
に折曲して小延長部９を形成し、更に挟持板１０
をかしめ鋲１１により固定し、適宜の弾性を有す
るその先端部１２が前記小延長部９に当接してい
る。

他方、端部を上方に折曲した回動桟とした止め
部材１３を形成し、折曲部１４と別の一端部近く
に長方形の開口部１５を設け、この開口部１５に
前記小延長部９を挿入し、この止め部材１３の端
部を下桟８と挟持板１０の先端部１２間に挟持し
ている。従つて、下桟８と先端部１２間に止め部
材１３の端部を挿入する隙間を作るために、下桟
８と挟持板１０間にかさ上げ板１６を配してい
る。

そこで、既述の様に、挟持板１０の先端部１２
が適宜の弾性を有しているため、この先端部１２
を前記止め部材１３の端部で押し上げながら止め
部材１３を、第２図に見る如く、約90度回動させ
て静止させることができる。

尚、前記支持具４は、固定部５の穴６を介し
て、鋲（図示せず）等により、かばん１の蓋３の
両側部の内側に各一箇づつ固定して使用される。

従つて、第１図に見る様に、フアイル１７の左
右上端に装直した係止部１８を介して前記支持具
４の下桟８に着脱自在に複数のフアイル１７を係
止させ、かばん１の内部に収納することができ
る。この場合、前記止め部材１３を第１図の様に
回動させることにより、フアイル１７が勝手に外
れるのを防止することができ、そして、上桟７に
よりフアイル１７が上方に抜け外れるのを防ぐ様
になつている。

また、上桟７と下桟８の間にフアイル１７を留
めるので、出し入れが容易で、繰り返しフアイル
１７を出し入れしても上下の桟７，８が破損する
ことはない。しかも、持ち運び中にフアイル１７
が受ける外力も、係止部１８だけが受けるため、
フアイル本体を破損することなく長時間使用でき
る。

フアイル１７の前後方向の抜け止めを行う手段
である止め部材１３は堅固で長期の使用に耐え、
回動自在であるため簡単にフアイル１７の出し入
れと抜け止めの二つ状態に切り換えることができ
使い勝手がよい。

また、第１図に見る如く、フアイル１７の下部
を固定するために、蓋３の下部にゴム紐やポケツ
ト等の押え用部材１９を設けてフアイル１７の下
部を押えて使用すると便利である。

更に、フアイル１７の着脱の際には、前記止め
部材１３を第３図の様に下桟８と一直線になる様
にすれば着脱が容易である。

尚、図示した実施例では、前記止め部材１３を
回動可能な回動桟として構成したが、その他、例
えば、この止め部材１３を下桟８の長尺方向に摺
動して伸縮するものとして実施することもできる
し、また、下桟８をパイプ状に形成し、パイプ状
あるいは板状とした止め部材１３を下桟内に収納
したり引き出したりして伸縮する様にして実施す
ることもできる。

この考案は、上述の様な構成を有するものであ
り、従つて、内側にフアイル１７を着脱自在に係
止させて収納することができる便利なかばん１を
容易な生産により廉価に提供するものであり、実
用的効果に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係るかばんの内部を見え
る様にした要部斜視図、第２図は、止め部材を回
動させた状態の支持具の斜視図、第３図は、止め
部材を伸ばした状態の支持具の斜視図。 １……かばん、４……支持具、７……上桟、８
……下桟、１３……止め部材、１７……フアイ
ル、１９……押え用部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 上桟７と下桟８を有する支持具４において、
   前記下桟８にフアイル１７の係止部１８を着脱
   自在に係止するようにし、この一対の支持具４
   をかばんの内側に固定し、更に、下桟８に、係
   止させたフアイル１７の離脱を止めるため下桟
   ８の先端に止め部材１３を回動自在に設けたこ
   とを特徴とするかばん。 ２ かばん１の内側下部にフアイル１７の下部押
   え用部材１９を設けている実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のかばん。