JP3048788U - 折り畳みできる椅子の滑り止めパッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳みできる椅子の滑り止めパッドを、折
り畳み時には収納でき、使用時には安定性を保つように
広げて使用できるように、その取り付け方位を変えるこ
とができるようにする。 【解決手段】 折り畳み可能な椅子の支持脚部３に取り
付けられる滑り止めパッド４は、支持脚部３を挿入する
中空の挿入口が形成された接合部４１と、床面に接する
楕円形状の接触部を有し、支持脚部３に挿入する弾性ユ
ニット５の操作部５２を支持脚部３と接合部４１に形成
した貫通穴３１、４１１に挿入して固定する。貫通穴３
１、４１１は複数個設けられ、これによりパッドの取り
付け方位を変えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は折り畳みできる椅子の脚部用の滑り止めパッドに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、椅子を広げて使用するときに、椅子を安定に、かつ確実に床 面と接触させることができるようにする滑り止めパッドを提供することにあり、 そのために、折り畳みできる椅子の４本の支持脚部に取り付ける外方に向けて延 ばすことのできる滑り止めパッドを提供することにある。

【０００３】 本考案のもう一つの目的は、使用しない場合に、椅子を折畳むと共に、パッド を互いに平行に整列させることができる楕円形状のパッドを提供することにある 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を達成するため、本考案は以下の構成を採用している。 請求項１の考案は、横方向及び縦方向のロッドを有する複数のロッド部材を回 動可能に連結して開閉可能とした折り畳み可能な椅子の支持脚部に用いる滑り止 めパッドであって、 前記パッドは、前記支持脚部を挿入する中空の挿入口が形成された接合部と、 床面に接する楕円形状の接触部を有し、前記支持脚部に方位を変えて取り付ける ことができるようにしたことを特徴とする。

【０００５】 請求項２の考案は、請求項１記載の滑り止めパッドにおいて、前記接触部は、 前記接合に対して一方に突出する長い弧状突出部と、他方に突出する短い弧状突 出部を有することを特徴とする。 請求項３の考案は、請求項１又は請求項２記載の滑り止めパッドにおいて、前 記支持脚部は中空状の端部を有すると共に円周方向に複数の貫通穴が形成され、 前記接合部は、中空の挿入口を有すると共に円周方向に前記支持脚部の貫通穴に 整列できる複数の貫通穴が形成され、前記滑り止めパッドを、前記支持脚部の中 空状の端部内に装着される弾性ユニットの末端の操作部を前記支持脚部の貫通穴 を通して前記接合部の貫通穴に係合させて固定することができるようにしたこと を特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案の実施例について説明する。先ず、図１を参照し て説明する。図１は、本考案による滑り止めパッドを、折り畳みできる椅子に押 し込んだ状態を示す図である。折り畳みできる椅子１は、縦向きロッド２ａと横 向きロッド２ｂとからなるロッド部材２を複数個適宜回動自在に連結して構成し 、これにより外方へ広げたり、あるいは内側に閉じたりするこにより、使用状態 あるいは不使用の折り畳みの状態にできるようにしている。椅子１は４本の支持 脚部３を備え、各支持脚部３の端部には滑り止め用のパッド４が挿入されて取り 付けられる。

【０００７】 次に、図２及び図３を参照して、本考案の滑り止め用パッドについて説明する 。図２は、本考案による滑り止めパッド（以下、単に「パッド」という。）４と 支持脚部３の端部との分解説明図である。図３は、支持脚部３にパッド４を取り 付けた状態を示す図である。パッド４はその上方に中空の挿入口４１２が形成さ れた接合部４１と、その下方の床面に接する接触部４２よりなる。接触部４２は 、上部の接続部４１の位置に対して前方に長く突出する長い弧状突出部４２１と 、後方に短く突出する短い弧状突出部４２２を有する全体として略楕円形状をな している。また、接続部４１の挿入口４１２の周方向には椅子の支持脚部３に取 り付けて固定するための貫通穴４１１が所定の間隔をおいて複数個形成されてい る。一方、支持脚部３は、その下端は中空状をなし、その端部の周方向に所定間 隔をおいて前記貫通穴４１１と整列できる複数の貫通穴３１が形成されている。

【０００８】 パッド４を支持脚部３に取り付ける場合、先ず、支持脚部３の中空状の下端に 弾性ユニット５を挿入する。なお、弾性ユニット５は弧状の弾性部材からなり、 一方の端部には凸体５１からなる操作部５２が設けられている。次に、パッド４ を、その挿入口４１２内に支持脚部３の下端を挿入して取り付ける。そして、支 持脚部３内に挿入された弾性ユニット５の操作部５２を、支持脚部３の貫通穴３ １を通してパッド４の接続部の貫通穴４１１に挿入して係合させる。これにより 、パッド４は、支持脚部３に対して固定される。

【０００９】 ユーザが椅子１を広げて使用する場合、図４及び図５に示すように、スクリュ ードライバー等の道具をパッド４の貫通穴４１に挿入し、操作部５２を内部に押 し込めて貫通穴４１１との係合を外す。操作部５２が貫通穴４１１から離脱する と図５に示すようにパッド４の長い弧状突出部４２１を外方に回転させたり、あ るいは４つのパッド４が放射状になるように配列させる。そして、弾性ユニット ５の操作部５２をその位置に対応するパッドの他の貫通穴４１１に再び係合させ 、その向きでパッド４を位置決めする。椅子の使用時において、パッド４を図５ に示すように、外方に広げたり、放射状に適宜の方位に配列することにより、椅 子を安定した状態で、かつ確実に床面と接触させることが可能となる。

【００１０】 図６は、椅子を内側に折り畳む状態を示す。椅子を折り畳む場合は、先ず、図 ４に示したと同様に、弾性ユニット５の操作部５２を内方に押し込んで操作部５ ２をパッド４の貫通穴４１１から離脱させる。そして、パッド４を、図６に示す ように、４つのパッド４を、長い弧状突出部４２１が内側に向くようにして平行 に整列するように回転させる。そして、椅子１を内側に偏平になるように折り畳 む。これにより、折り畳んだ状態においても、パッド４は外方に突出することな く収納することができる。このように、椅子を使用する場合、あるいは折り畳む 場合に夫々に適した方向にパッドを位置決めして固定することができ、折り畳み の椅子として利便性に優れたものとすることができる。

【００１１】

【考案の効果】

上述のように、本考案による折り畳みできる椅子の滑り止めパッドは、床との 接する接触部を楕円形状として、椅子の支持脚部の端部にその取り付け方向を変 えて取り付けることができるようにしているため、使用時には安定した状態で確 実に床面と接触することができ、椅子を折り畳む場合には、滑り止めパッドを回 転して内側に収納することができ、収納時のスペースをとることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による滑り止めパッドを有する折り畳み
できる椅子の外観図である。

【図２】本考案による滑り止めパッド及び支持脚部の分
解図である。

【図３】滑り止めパッドと支持脚部とを組み合せた状態
を示す図である。

【図４】滑り止めパッドの方位を調整するための操作説
明図である。

【図５】支持脚部を外側に広げる状態を説明する平面視
図である。

【図６】支持脚部を内側に閉じる場合の状態を説明する
平面視図である。

【符号の説明】

１ 椅子 ２ ロッド部材 ３ 支持脚部 ３１ 貫通穴 ４ 滑り止めパッド ４１ 接合部 ４１１ 貫通穴 ４２ 接触部 ４２１ 長い弧状突出部 ４２２ 短い弧状突出部 ５ 弾性ユニット ５２ 操作部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横方向及び縦方向のロッドを有する複数
   のロッド部材を回動可能に連結して開閉可能とした折り
   畳み可能な椅子の支持脚部に用いる滑り止めパッドであ
   って、 前記パッドは、前記支持脚部を挿入する中空の挿入口が
   形成された接合部と、床面に接する楕円形状の接触部を
   有し、前記支持脚部に方位を変えて取り付けることがで
   きるようにしたことを特徴とする滑り止めパッド。
2. 【請求項２】 請求項１記載の滑り止めパッドにおい
   て、前記接触部は、前記接合に対して一方に突出する長
   い弧状突出部と、他方に突出する短い弧状突出部を有す
   ることを特徴とする滑り止めパッド。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載の滑り止めパ
   ッドにおいて、前記支持脚部は中空状の端部を有すると
   共に円周方向に複数の貫通穴が形成され、前記接合部
   は、中空の挿入口を有すると共に円周方向に前記支持脚
   部の貫通穴に整列できる複数の貫通穴が形成され、前記
   滑り止めパッドを、前記支持脚部の中空状の端部内に装
   着される弾性ユニットの末端の操作部を前記支持脚部の
   貫通穴を通して前記接合部の貫通穴に係合させて固定す
   ることができるようにしたことを特徴とする滑り止めパ
   ッド。