JP3078463B2 - 紙ウエブの乾燥における方法と抄紙機の乾燥部 - Google Patents

紙ウエブの乾燥における方法と抄紙機の乾燥部

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JP3078463B2 JP06321608A JP32160894A JP3078463B2 JP 3078463 B2 JP3078463 B2 JP 3078463B2 JP 06321608 A JP06321608 A JP 06321608A JP 32160894 A JP32160894 A JP 32160894A JP 3078463 B2 JP3078463 B2 JP 3078463B2
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    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、次のような紙ウエブの
乾燥における方法に関するものである。すなわち、この
方法では、抄紙機のプレス部の後で、紙ウエブがシング
ルワイヤドローを有する多数の連続するグループ内で乾
燥され、それらのグループでは、接触乾燥シリンダが上
列に、また逆転サクションシリンダまたはそれと同等の
サクションロールが下列または同等の斜め列もしくは垂
直列に配置され、さらにこの方法では、紙ウエブが乾燥
ワイヤによって接触乾燥シリンダの被加熱面に押し付け
られ、該紙ウエブがシングルワイヤドローを有する各グ
ループごとに同一の乾燥ワイヤに支持されて1つの接触
乾燥シリンダから逆転サクションシリンダまたはそれと
同等のサクションロールを越えて次の接触乾燥シリンダ
へ送られ、さらに、紙ウエブが乾燥ワイヤ上の外側曲部
の側に位置する時は、ウエブが遠心力の作用に対する圧
力差によってワイヤ上に保持される。
【0002】また、本発明は、次のような紙ウエブの乾
燥における方法に関するものである。すなわち、この方
法では、抄紙機のプレス部の後で、紙ウエブがシングル
ワイヤドローを有する多数の連続するグループ内で乾燥
され、それらのグループでは、接触乾燥シリンダが上列
に、また逆転サクションシリンダが下列、または斜め列
もしくは垂直列に配置され、この方法では、紙ウエブが
乾燥ワイヤによって接触乾燥シリンダの被加熱面に押し
付けられ、さらに紙ウエブがシングルワイヤドローを有
する各グループごとに同一の乾燥ワイヤに支持されて1
つの接触乾燥シリンダから逆転サクションシリンダを越
えて次の接触乾燥シリンダへ送られる。
【0003】さらに、本発明は、次のような抄紙機の乾
燥部に関するものである。すなわち、この乾燥部は、シ
ングルワイヤドローを有する多数の連続するいわゆる通
常グループからなり、それらのグループでは、接触乾燥
シリンダが上列に配置され、ならびに/または逆転サク
ションシリンダが下列、および/もしくはそれと同等の
斜め列または垂直列に配置され、その通常グループの間
では被乾燥紙ウエブが密閉されたグループギャップ・ド
ローを有し、さらに逆転サクションシリンダは、紙ウエ
ブで覆われたその外周に負圧を受けるように配列されて
いる、
【0004】
【従来の技術】従来技術の既知の方法では、抄紙機の多
シリンダドライヤにはツインワイヤドローおよび/また
はシングルワイヤドローが採用されている。ツインワイ
ヤドローでは、乾燥シリンダの各グループは2つのワイ
ヤを有し、一方は上から、また他方は下からウエブを被
加熱シリンダ面に押し付ける。通常は水平列である乾燥
シリンダ列の間には、ウエブは自由な非支持ドローを有
し、このドローはフラターを起こし易く、とくにウエブ
は依然として比較的湿っていて強度が低いため、ウエブ
の破損を生じることがある。これは、近年、前記シング
ルワイヤドローの使用が増加したためであり、シングル
ワイヤドローでは、乾燥シリンダの各グループは乾燥ワ
イヤを1本のみ有し、その支持でウエブはそのグループ
全体を通過して乾燥ワイヤが乾燥シリンダ上のウエブを
被加熱シリンダ面に押し付ける。他方、乾燥シリンダ間
の逆転シリンダまたはロール上では、ウエブはその外側
曲部の側に留まる。したがって、シングルワイヤドロー
の場合、乾燥シリンダはワイヤグループ外側に、また逆
転シリンダまたはロールは前記ループの内側に配置され
る。
【0005】従来技術のシングルワイヤドローを有する
通常グループでは、被加熱乾燥シリンダは上列に、また
逆転シリンダは下列に配列され、それらの列は原則とし
て互いに水平で、平行している。本出願人のフィンラン
ド特許第54,627号(米国特許第4,202,113 号に対応)で
は、上述のシングルワイヤドローの通常グループと、シ
ングルワイヤドローのいわゆる逆転グループが交互に配
置され、前記逆転グループでは、被加熱乾燥シリンダが
下列に、また逆転サクションシリンダまたはロールが上
列に配置され、その主要目的はウエブをその両側から対
称的に乾燥させることにあることが示唆されている。さ
らに、ベロイト社は、通常シリンダグループおよび逆転
シリンダグループからなる乾燥部に関するいくつかの提
案を行ない、それに関して国際公開公報WO88/06204およ
びWO88/06205を参照する。以下において、用語「通常
(乾燥)グループ」および「逆転(乾燥)グループ」を
用いる場合、その意味は、多シリンダドライヤについて
上述した種類のシングルワイヤドローを有するシリンダ
グループを表わしている。
【0006】逆転乾燥グループおよび通常乾燥グループ
からなる乾燥部において、様々な問題が発生している。
これらの問題に対して本発明は新規で効率的な解決策を
提供すると考えられる。これらの問題は、乾燥部の走行
性とウエブの装填で遭遇するが、様々なワイヤの速度の
差から発生する問題、とくに逆転グループでの損紙除去
での問題、ならびにウエブのZ方向における乾燥の対称
度に関する問題、およびウエブの横方向の収縮の制御に
関する問題がある。原則的には、これらの問題は抄紙機
の運転速度が高速になるに従って悪化する傾向にある。
【0007】本発明に関連する従来技術に関しては、次
の特許公報と刊行物文献を参照する。 −W.Haessner, "Trocknungstechnik und deren Entwick
lung"Das Papier第44巻、第10A 号、1990年 −"The Valmet Sym-Run Concept",Paper Asia, 5/6月
号、1992年 −J. Yli-Kauppila, "Dryer Section for High Speed P
aper Machines",Proceedings fo the Helsinki Symposi
um of Alternate Methods of Pulp andPaper Drying, H
elsinki 、1991年6月4〜7日 −S. Palazzolo, "No-draw draying", Tappi Journal、
1990年9月 −W. Leitenberger, "Die Contirun-Trockenpartie fur
schnellen Bahnlauf",Das Papier、第6号、1992年 −米国特許第3,753,298 号、第3,868,780 号、第4,602,
439 号、第4,972,608 号、第4,982,513 号、第5,022,16
3 号、第5,065,529 号、第5,l46,696 号、および第5,17
7,880 号 −V. Korhonen およびA. Kuhasalo, "Ropeless tail th
reading from press toreel", World Pulp & Paper Tec
hnology、1993年 −H. LepistoおよびP. Eskelinen, "Verbesserung der
Lauffahighkeit schneller Papiermaschinen mit Hilfe
neuer Ventilationseinrichtungen" Das Papier、1985
年、第10A 号 − Lindberg, Juppi, Eskelinen, "High Speed Dryer S
ection Developments for Sheet Stability", 78th Ann
ual Meeting, Technical Section CPPA 、1992年 本発明に密接に関連する従来技術に関して、本出願人の
フィンランド特許出願第906216号を参照するが、それに
は、抄紙機内の乾燥部における、とくに紙のカールの傾
向を減少させる方法が説明されている。この方法では、
紙ウエブは乾燥シリンダ上で乾燥され、その被加熱面に
対して紙ウエブが乾燥ワイヤによって押し付けられ、乾
燥部には複数グループの乾燥シリンダが用いられ、それ
にはツインワイヤドローおよび/またはシングルワイヤ
ドローが適用されている。この方法では、乾燥部におい
て熱水スチームが実質的に紙ウエブの全幅に供給され、
このスチームにより紙ウエブの布目にすでに形成され、
あるいは形成されようとしている張力がその形成領域
で、または実質的にその直後で熱と湿度によって緩和さ
れることは、新規である考えられる。
【0008】さらに、前記フィンランド特許出願第9062
16号では、抄紙機の乾燥部が記載されているが、これ
は、上述の方法を行なうことを目的とし、乾燥シリンダ
とワイヤガイドロールおよび/または逆転シリンダとか
らなる1つ、または好ましくはいくつかの連続した乾燥
グループを有している。さらにこの乾燥部には、シング
ルワイヤドローおよび/またはツインワイヤドローが用
いられている。この乾燥部では、1つまたはいくつかの
スチーム供給ボックスを乾燥部内に取り付けてあり、こ
の単数または複数のボックスはスチーム処理すべき紙ウ
エブの横方向の実質的に全幅にわたって延び、さらにこ
の単数または複数のスチームボックスはスチーム供給源
と連通し、単数または複数のスチームボックスは、近く
を走行する紙ウエブの自由面とともに無接触スチーム処
理ギャップを形成する対向面を有していることが新規で
あると考えられる。
【0009】早くから、本出願人は、乾燥部の乾燥能力
は、ツインワイヤドローのグループからなる乾燥部の開
始端で下部のシリンダへのスチームの供給が閉鎖される
と、増大することに気づいた。この現象は、繊維間に存
在する水を凝結によってウエブから乾燥ワイヤへ移すこ
とに起因し、この凝結は、ワイヤは冷たいほど強くな
る。
【0010】繊維間に水分がすでに除去されている(乾
燥固形残分 Ka>70〜75% )乾燥部の乾燥終端部へ工程が
移ると、ウエブからの水分除去工程の性質が変わる。乾
燥終端部では、水分は繊維の内部から蒸発し、残留水分
は繊維壁から蒸発する。その後、水分は、逆転サクショ
ンシリンダの領域でウエブの自由面から空中へ蒸発する
か、または乾燥ワイヤ上でワイヤ中へ凝結される。しか
し、ウエブの温度が100 ℃よりも高い水準に上昇するこ
とが必要であり、それは、繊維に結合している水は100
℃丁度では未だ気化しないからである。他方、ウエブの
温度は、逆転サクションシリンダの領域では蒸発効果に
より100 ℃以下に下降することが知られている。ウエブ
が乾燥シリンダ上に達すると、先ず加熱が行なわれ、そ
の後、繊維からの水分の蒸発が始まり、繊維から分離さ
れた水は、乾燥シリンダと逆転サクションシリンダとの
間のギャップ内と逆転サクションシリンダ上の空気中に
蒸発する。この蒸発のため、逆転サクションシリンダと
乾燥シリンダとの間のギャップは、乾燥部の終端部で
は、乾燥シリンダと逆転サクションシリンダとの間のギ
ャップに比べると比較的効果的でないことがある。
【0011】一般に、乾燥部でのウエブのカールの傾向
は、ウエブのZ方向の水分分布の非対称性から生じる。
このような場合、普通の従来技術「Sym-Run 」(商標)
では、ウエブの上面では水分が繊維中に下面よりも多く
残る。この下面は、シリンダ上で加熱され、逆転サクシ
ョンシリンダの領域で自由面として蒸発させることがで
きる。ウエブのZ方向の水分分布が乾燥後に非対称であ
れば、後に、ウエブの大部分程度にまで乾燥された側は
空中からそれ自体の中へもっと水分を吸収し、その関係
でウエブのカールが生じる。紙の熱膨張係数は横方向で
は (8〜6)*10-4%/℃であるが、水分吸収の水膨張
係数は (77〜237 )*10-4%/RHである。これらの数値
は、それぞれについて、ウエブのZ方向の水分分布の重
要性を表わしている。
【0012】さらに、従来技術では、乾燥部において横
方向の水分プロファイルを調整する装置、例えば赤外線
装置および/または加湿装置を用いることが知られてい
る。しかし、従来技術では、これらの装置によってZ方
向、すなわち厚さの方向の紙の水分プロファイルを調整
する試みは行なわれていない。これらの装置は、ウエブ
の横方向の水分プロファイルの調整に専用に使用されて
いる。さらに、SC抄紙機では、充分に良好な水分プロフ
ァイルを得るために、紙ウエブを過度の乾燥度まで乾燥
し、そこで紙ウエブをカレンダ加工を考慮た最適の水分
含有量に再加湿する方法が従来技術から知られている。
したがって、これらの加湿装置の機能は、紙の最終水分
含有量を増加することだけであり、そのZ方向の水分プ
ロファイルを均等化することではない。
【0013】現在の知識によれば、紙ウエブのカールの
方向と程度は、主に乾燥部で生ずる水分蒸発の方向によ
って決まる。
【0014】従来技術において、シングルワイヤドロー
を有する上述のグループだけからなる乾燥部が知られて
いる。これらのグループでは、各グループ内の上列に配
列されている接触乾燥シリンダ間には、内部サクション
ボックスが設けられた通常の小径サクションロールが用
いられている。この乾燥部は、J.M. Voith GmbH 社から
提供され、その所在地はドイツ、デュッセルドルフ、ラ
イショルツ、シュトラフェルトミュエル、 PM 1 であ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】これらのロールの欠点
は、負圧と吸引用エネルギーを強く必要とすることであ
る。なぜならば、ロールが小径のため、これらのロール
上ではウエブを乾燥ワイヤから離そうとする強い遠心力
が発生するからである。この小さな半径の曲部セクタに
より、前記サクションロールはまた乾燥ワイヤとウエブ
との間である程度の大きな相対速度差を生じ、これは多
くの点から好ましいことではない。その他に、サクショ
ンロールの内側のサクションボックスのシールの摩耗、
これらのシールを繰返し保守しなければならないこと、
および高い騒音レベルが欠点となっている。この従来技
術の乾燥部はまた、接触乾燥シリンダ上では、シングル
ワイヤドローの全グループで乾燥作用がウエブの片側に
だけ、すなわちウエブの下側だけに及ぼされるため、ウ
エブがZ方向に非対称に、かつ接触乾燥シリンダの面に
接して位置するウエブ側ではより大きな程度に、乾燥さ
れ易い点で改善を必要としていた。したがって、本発明
はこれらの問題のための新規な解決策を提供することを
1つの目的とする。
【0016】次に、従来技術の乾燥部に発生している問
題と更なる開発の必要性を、例えば上述の特許と文献に
従ってさらに簡潔に説明する。背景として、抄紙機のウ
エブの最高速度は、現在ではすでに25m/s (秒速25メー
トル)のオーダであるが、間もなく25〜40m/s の速度範
囲でさえも使用されるようになることを述べておかねば
ならない。このような場合、抄紙機の走行性に関する障
害がますます増えるのは、乾燥部が従来技術の乾燥装置
の概念の使用によってさらに長くなるためである。
【0017】上述の逆転乾燥グループにおいて、破損が
あった場合、問題は損紙の除去にあるが、それは逆転グ
ループが重力による自浄式ではないからである。これ
は、逆転グループにおける破損によって浪費される時間
が通常グループにおける場合より実質的に大きいからで
ある。したがって、本発明は、逆転グループを全く必要
としないが、課される他の条件を満たす乾燥部を提供す
ることを目的とする。
【0018】上述の問題と他のいくつかの問題は、シン
グルワイヤドローのグループにおいて従来技術の小径の
サクションロール本体に内部サクションボックスを設け
て用いる場合には、さらに大きくなる。この問題を解決
するため、ある機械においては、いくつかのグループギ
ャップを開放し、サクションロールにおける負圧レベル
を低減することさえも必要であった。
【0019】本発明はさらに、走行性をとくに高い水準
にすることができる方法と乾燥部を提供することを目的
とする。
【0020】さらに本発明は、いわゆるロープなしテー
ル装填を乾燥部の機械方向の全長にわたって好ましく適
用することができ、構造の簡素化と停止時間の短縮に寄
与する方法と乾燥部を提供することを目的とする。
【0021】またさらに本発明は、機械方向の長さを少
なくともある程度短くすることができ、それによって抄
紙機と抄紙機スペースの投資コストを減少することがで
きる乾燥部を提供することを必須でない目的とする。
【0022】本発明は、乾燥部の後方で乾燥済みの紙が
紙の使用目的と他の特性の点でZ方向に十分対称な水分
プロファイルを有する方法と乾燥部を提供することを特
定の目的とする。上記に関して、本発明の目的は、紙ウ
エブのカールを調整する新規な方法と装置を提供するこ
とである。
【0023】さらに本発明は、紙ウエブの横方向カール
および/または水分プロファイルを調整することがで
き、これを用いて紙ウエブの繊維メッシュに生じてい
る、または生じ易いどんな張力も熱および/または湿度
によって緩和することができる方法と乾燥部を提供する
ことを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述の目的および後述の
目的の達成を考慮して、本発明による方法の第1の実施
例は、紙ウエブをその下面の側から実質的には乾燥部の
全長にわたって、前記接触乾燥シリンダによって乾燥
し、紙ウエブのワイヤから自由なドローの上で紙ウエブ
をその上面側から乾燥し、ならびに/または紙ウエブの
上面に対して乾燥空気流を乾燥ワイヤを介して、および
/またはワイヤから自由な紙ウエブの前記ドローの上に
当てることによって、ウエブをその上面側から乾燥し、
ならびに/または逆転サクションシリンダのシリンダマ
ントルまたはそれと同等のものを加熱して、それによっ
て紙ウエブのその上面側からの乾燥が促進されることを
主たる特徴とする。
【0025】本発明による方法の第2に実施例は、紙ウ
エブをその下面側から乾燥部全長にわたって接触乾燥シ
リンダによって乾燥し、紙ウエブをシングルワイヤドロ
ーを有する1つのグループから次のグループへ密閉ドロ
ーとして通し、紙ウエブが外側曲部の側で乾燥ワイヤ上
に位置する際、曲率半径D2/2がD2/2 = 250〜1000mm、好
ましくはD2/2 = 500〜800mm として選択される曲率半径
D2/2を有する前記逆転サクションシリンダによって紙ウ
エブを案内し、さらに紙ウエブが外側曲部の側に位置す
るとき、圧力差によって遠心力作用に逆らって乾燥ワイ
ヤとの定常接触を紙ウエブに保し、その圧力差が前記逆
転サクションシリンダの全内周にわたって広がることを
主たる特徴とする。
【0026】本発明による乾燥部の第1の実施例は、乾
燥部が主として前記シングルワイヤドローを有する通常
グループを含み、各グループには被加熱逆転シリンダ、
ならびに/または乾燥放射装置および/もしくは乾燥ガ
スの吹付け手段が取り付けられ、これによって実質的な
乾燥インパルスを紙ウエブの上面に当てて、ウエブのZ
の方向の乾燥プロファイルを均等化し、さらに必要な場
合は、乾燥部の乾燥能力を増大することもできることを
主たる特徴とする。
【0027】他方、本発明による乾燥部の第2の実施例
は、乾燥部が前記シングルワイヤドローを有する通常グ
ループだけを含み、各グループには、逆転サクションシ
リンダの多孔溝付の外部マントルが、逆転サクションシ
リンダ内の内部サクションボックスを使用せずに、負圧
を受けるように配列された逆転サクションシリンダが水
平列またはそれと同等の垂直列または斜め列に配列さ
れ、逆転サクションシリンダの直径D2はD2≒ 500〜2000
mmの範囲で、好ましくはD2≒1000〜1600mmの範囲で選択
されていることを主たる特徴とする。前記直径 D2 のD2
≒ 500〜1200mmの範囲は、原則として幅の狭い抄紙機に
のみ本発明において用いられる。
【0028】本発明による乾燥部の第2の実施例の範囲
には、前記逆転サクションシリンダのいくつかがいわゆ
る通常サクションロールに置換され、その直径が全幅の
機械では原則として、500 〜1200mmの範囲であり、かつ
内部サクションボックスが設けられ、そのサクションセ
クタが原則として紙ウエブの回転セクタにわたって延び
ているような構成も含まれる。
【0029】
【作用】本発明によれば、抄紙機のプレス部の後で、紙
ウエブがシングルワイヤドローを有する多数の連続した
グループで乾燥され、各グループでは接触乾燥シリンダ
が上列に、また逆転サクションシリンダまたはそれと同
等のサクションロールが下列またはそれと同等の斜め列
もしくは垂直列に配列されている紙ウエブの乾燥におけ
る方法と装置において、紙ウエブは、その下面側から乾
燥部の全長にわたって接触乾燥シリンダによって乾燥さ
れる。紙ウエブは、密閉ドローとして1つのシングルワ
イヤドローのグループから次のグループへ送られ、乾燥
ワイヤ上の外側曲部の側に位置する際、曲率半径D2/2が
D2/2≒ 250〜1000mmの範囲内で選択された逆転サクショ
ンシリンダによって案内される。紙ウエブは、この外側
曲部の側に位置する際、圧力差によって遠心力の作用に
逆らって乾燥ワイヤと定常接触を保ち、この圧力差は好
ましくは逆転サクションシリンダの全内周にわたって広
がる。上述の他に、またはそれに代えて、紙ウエブは、
ワイヤから自由な紙ウエブのドロー上でその上面側から
乾燥され、ならびに/または乾燥空気流が乾燥ワイヤを
介して紙ウエブの上面に、および/もしくはワイヤから
自由な紙ウエブのドロー上に吹き付けられる。
【0030】
【実施例】次に、添付図面に概要を示した本発明のいく
つかの実施例を参照して本発明を詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例の詳細に厳格に限定されることは
ない。
【0031】図1に示すように、紙ウエブWin は、プレ
ス部からシングルワイヤドローを有する第1のグループ
R1の乾燥ワイヤ15に乗って乾燥部へ送り込まれ、このワ
イヤに対してウエブがサクションボックス13の負圧の作
用によって付着するようになされている。図1は、乾燥
部より前にあるプレス部20を概略的に示すが、このプレ
スにおいてウエブWは、ウエブWが乾燥部内のシングル
ワイヤドローの第1のグループR1へ送り込まれる前に、
3つの連続するロールニップNP1 、NP2 およびNP3 によ
ってそれを押すことにより脱水される。この乾燥部はシ
ングルワイヤドローを有する6つのグループR1〜R6から
なり、それらのグループのギャップではウエブWは密閉
ドローを有する。本発明による乾燥部は通常グループR1
〜RNからなり、通常は N = 4〜10、望ましくはN = 5 〜
7 であり、典型的には N = 6である。シングルワイヤド
ローを有するグループR1〜RNはすべて、いわゆる通常グ
ループであり、その中では、例えばスチーム加熱の平滑
面乾燥シリンダ10が上部水平列に配置され、また逆転サ
クションシリンダ11が下部水平列に配置されている。最
終の通常グループR6では、最後の2つの上部シリンダ1
0' と、前記2つの上部シリンダ10' の間に配置されて
いる1つの逆転サクションシリンダ11’とは、それ以前
のグループR1〜R5より寸法H1だけ高く配置されている。
寸法H1は、典型的にはH1≒400mm である。乾燥部のフレ
ーム部100 は全く概略的に示されている。
【0032】各通常グループR1〜RNはそれ自体の乾燥ワ
イヤ15を有し、これはガイドロール18により案内され
る。乾燥ワイヤ15はウエブWを乾燥シリンダ10の上でそ
の平滑な被加熱面に押し付けて乾燥させ、逆転シリンダ
11上ではウエブWはワイヤ15の外面上の外側曲部の側に
留まる。逆転シリンダ11上では、ウエブWは遠心力の作
用に逆らって、逆転サクションシリンダ11の溝付面12に
存在する負圧の作用によってワイヤ15上に確実に支持さ
れ、これによってウエブWの横方向の収縮も防止され
る。この逆転サクションシリンダ11としてとくに有利に
は、商品名「VAC-ROLL」(商標)で本出願人によって市
販されているサクションシリンダが用いられ、このシリ
ンダは、内部サクションボックスを持たず、その構造の
詳細については本出願人のフィンランド特許第83,680号
(米国特許第5,022,163 号に対応)を参照のこと。
【0033】本発明の好ましい実施例において、ウエブ
Wと乾燥ワイヤ15の間の支持接触は、乾燥シリンダ10と
逆転シリンダ11の間の直線走程上でも、少なくとも乾燥
シリンダ10から逆転シリンダ11まで行なわれる走程上で
もブローサクションボックス17を利用することによって
適切に保たれ、これによってワイヤ15により発生する圧
力形成もワイヤ15とシリンダ11のマントルの間の密閉ウ
エッジ型ニップ空間で防止される。商標名「UNO RUN BL
OW BOX」(商標)で本出願人によって市販されているこ
れらのブローサクションボックス17の構造の詳細に関し
ては、本出願人のフィンランド特許第59,637号、第65,4
60号および第80,491号 (米国特許第4,441,263 号、第4,
516,330 号および第4,905,380 号に対応)を参照のこ
と。「UNORUN BLOW BOX」(商標)の市場への紹介の
後、本出願人の競業者もいくつかのブローボックスを提
示したが、それらに関しては米国特許第4,502,231 号
(J.M. Voith GmbH) および同第4,661,198 号(Beloit
社) を参照する。ブローボックス17の位置に前記ブロー
ボックスを適用することも、本発明の全体概念の範囲に
含まれる。
【0034】シングルワイヤドローを有するグループR1
〜RNにおいて、逆転シリンダ11の間のギャップにもブロ
ーボックス16が用いられ、これにより前記ギャップ空間
は空調され、ウエブWからの蒸発が促進される。乾燥シ
リンダ10の面はドクタ14、24によって清浄に保たれる 本発明において、さらに重要な特徴と利点は、乾燥部の
全長にわたって延びているシングルワイヤドローのグル
ープR1〜RNにおいて損紙の重力による除去方法を適用す
ることができることである。なぜなら、シングルワイヤ
ドローのグループR1〜RNが下方に開口して、損紙ウエブ
WSを、特別な配備なしに、抄紙機の基部空間に配置した
損紙用コンベア(図示せず)上へ、さらにその損紙コン
ベアから単数または複数のパルパーのなかへ除去するこ
とができるようにしてあるからである。
【0035】図1において、乾燥部の機械方向の水平全
長は、6つの通常グループR1〜RN (N = 6)が使用されて
いるときは、約70m である。個々の通常グループR1〜RN
のそれぞれに用いられている乾燥シリンダ10の数N1は、
N1 = 3〜 8、望ましくはN1 =4〜7 の範囲である。
【0036】ウエブWの横方向の収縮防止のため、とく
に重要なことは、ウエブWが常に乾燥ワイヤ15と確実に
接触を保っていなければならないことである。この保持
作用は、逆転シリンダ11上では前記シリンダの外面の溝
付マントル12に存在する負圧によって、またシリンダ10
と逆転シリンダ11との間の直線走程上ではブローサクシ
ョンボックス17により調整される圧力レベルによって達
成される。
【0037】図2は、本発明の第2の実施例により配置
された赤外線ドライヤ30を示し、このドライヤは、シン
グルワイヤドローを有する最終グループRNと最終グルー
プの次のシングルワイヤドローを有するグループRN-1
の間に設けられている。ドライヤ30は、乾燥ギャップ31
の領域において赤外線IRを、乾燥シリンダ10a の面上に
自由に位置するウエブW1の上面に対し、すなわちウエブ
Wの乾燥シリンダ10、10a に接触して位置するウエブ面
とは反対の側に対して当てる。ワイヤから自由になって
いるウエブWの前記領域W1は、乾燥ワイヤ15a および15
b をガイドロール18a および18b により案内することに
よってウエブWの自由領域W1を形成するように設けられ
ているが、それにも拘らず密閉ドローがグループRN-1
ら次のグループRNまででき上がる。赤外線照射器30はウ
エブWの全幅にわたって延びている。赤外線照射器30は
電気エネルギーまたはガスエネルギーのいずれかで作動
することができる。
【0038】図2において、調整手段をブロック32とし
て概略的に示すが、この調整手段により赤外線照射IRの
出力レベルPTとその横方向の分布PPの双方が調整され
る。出力分布PPによりウエブWの横方向の水分プロファ
イルが調節される。
【0039】前記赤外線照射器30の基本的な特徴は、ウ
エブWのZ方向の水分プロファイルを、ウエブWの上面
に実質的にインパルス状の乾燥エネルギーのパルスを当
てることによって均等化することである。IR装置30は1
つまたはいくつかのグループギャップRn−Rn+1に配置す
ることができる。図1において、IR装置30が最終の3つ
のグループR4、R5およびR6の間と、その他にグループR3
およびR4の内部のグループギャップ内に配置されている
ことを概略的に示す。
【0040】さらに、IR装置30によって、乾燥部の乾燥
能力を増大して、乾燥部の全長を少数のシリンダによっ
て短くすることができる。
【0041】上述のIR装置30の代わりに、同様のマイク
ロ波またはRF照射器を使用することもできる。照射器30
の代わりに、またはそれに加えて、乾燥空気を吹き付け
る装置を使用することができ、これによって紙ウエブの
自由領域W1において乾燥空気の噴流がウエブWの上面へ
当てられ、蒸発が増大する。図2において、括弧内の参
照番号30A はこれらのブロー装置を示すが、これによっ
て空気噴流FがウエブWのその自由領域W1における上面
に当てられる。図2では、油圧シリンダ30a を概略的に
示すが、これは、ドライヤ30、30A に関連して取り付け
られ、これによってドライヤ30、30A は、例えばウエブ
W装填の際、および/またはウエブ破損により必要なこ
とがある損紙除去を容易にするために、紙ウエブWから
移動して離すことができる。
【0042】次に、図3ないし図7を参照して、そのよ
うな方法と装置の実施例を、とくに本発明の第1の実施
例による方法および装置の具体例を説明するが、これ
は、紙ウエブWの乾燥のZ方向における対称性を改善
し、かつ紙ウエブWのカールの傾向を減少させ、さらに
必要に応じて乾燥能力を増大させるため、被加熱マント
ル面を有する逆転サクションシリンダ11を用いて乾燥部
の全長を約10% まで短縮できるようにしている。
【0043】図3によれば、乾燥部における最終グルー
プRNには、装置45が逆転サクションシリンダ11の最上部
側の自由セクタ上に取り付けられて設けられ、前記装置
は誘導ヒータ46を有し、これは上述の「UNO RUN BLOW B
OX」(商標)ブロー装置に一体化されている。この誘導
ヒータ46は、シリンダ11または「VAC 」ロールのマント
ル50の外面に関連して適切に小さな空気ギャップ46を有
している。この誘導加熱効果は参照符号IND によって図
示されている。誘導ヒータ46によって、シリンダ11また
は「VAC 」ロールのマントル面には抵抗加熱効果が生じ
るが、これは渦電流効果に基づき、これによってシリン
ダマントル50の温度が好ましくは約150℃まで上昇す
る。そこで、シリンダ11または「VAC 」ロールのマント
ル面は乾燥ワイヤ15を介してウエブWを加熱し、ウエブ
のZ方向の乾燥の対称性を増大させ、また乾燥シリンダ
10上、および前記乾燥シリンダと逆転サクションシリン
ダ11との間の直線走程上での乾燥を強化する。誘導ヒー
タ、およびそれと同等のものは、好ましくは乾燥部の最
終端部でウエブWの乾燥固形残分KaがKa >70〜75% にな
る領域に用いられるが、この領域はウエブWのカールの
傾向が形成されるという点から重要である。このような
場合、被加熱逆転サクションシリンダ11が設けられたグ
ループは、少なくとも乾燥部の最終グループRNとして、
または最終の2つのグループとして用いられる。ウエブ
Wの横断方向における加熱効果を調整するため、誘導ヒ
ータ46の加熱効果が横断方向に調節可能であり、これは
ブロック37P によって概略図で示す。これにより、装置
45の横断方向の様々なブロック1〜Sへ送り込まれる加
熱電流 I1 〜ISが調節される。同様の方法で、ブロー装
置17をウエブWの横断方向にブロック1〜Mに分割する
ことができ、それらのブロックのそれぞれへ湿度、量お
よび/または温度が調節可能な送風F1〜FMを送り込むこ
とができる。前記空気流は概略的に示すブロック17P に
より調整される。調整装置37P 、17P は、1つまたはい
くつかの装置45と関連して設けることができる。加熱お
よび/または送風効果による前記横方向のプロファイル
は必ずしも常時調整する必要はないが、その場合、ブロ
ック37P および17P は、加熱または送風作用のレベルを
とくにプロファイル調整しないで調整することを示して
いる。その場合、プロファイルは均等化し、あるいは異
なる形のものとして事前設定することができる。
【0044】図4によれば、乾燥部の最終グループRN
たは最終の2つのグループRNおよびRN-1には被加熱逆転
サクションシリンダ11が設けられ、その場合、マントル
50の内部空間Vは真空にしてあるが、これには誘導ヒー
タ48が取り付けられ、これらは、シリンダマントル50の
内面に関する誘導加熱効果IND を考慮して充分に小さな
空気ギャップ49を有している。必要な場合、1つまたは
いくつかの誘導ヒータ48をウエブWの横断方向にブロッ
ク1〜Sに分割することができる。前記ブロックへ供給
される加熱電流I1〜ISは、加熱作用のレベルおよび/ま
たは横方向プロファイルの調節の目的で、ユニット38P
によって調節される。この加熱作用のレベルおよび/ま
たはプロファイル調整に関しては、図3および図4に示
す誘導ヒータ46、48がそれ自体公知で抄紙機技術に用い
られる誘導ヒータとして実現できる。それらの構造の詳
細に関しては、本出願人のフィンランド特許第76,260号
(米国特許第4,675,487 号に対応)を参照のこと。
【0045】図4によれば、グループRNの最終端部にお
いて、乾燥ワイヤ15のループの内側には第2の特定のフ
ァブリック150 が取り付けられ、これはガイドロール18
0 によって案内される。ファブリック150 の透過性は非
常に低い、あるいはファブリック150 は完全に不透過性
である。このファブリック150 によってシリンダ10K上
での蒸発が防止され、このようにして、ウエブWのZ方
向の乾燥の対称性がさらに促進される。追加のファブリ
ック150 を使用する代わりに、またはこれに加えて、不
透過性の乾燥ワイヤ15、または非常に低い透過性を有す
る乾燥ワイヤを用いることもでき、このワイヤによっ
て、乾燥シリンダ10の領域における蒸発が減少し、ウエ
ブWのZ方向における乾燥の対称性が促進される。
【0046】図5は、被加熱逆転シリンダ11を示すが、
そのマントル50には、それ自体既知の方法で外部溝12
と、マントル50を貫通する孔51とが設けられている。前
記孔は、外側から溝12の中へ、さらに内側からシリンダ
11の内部空間Vへ開口し、空間Vは真空になっている。
マントル50の内側には、軸方向の電気抵抗55が取り付け
られ、これらの抵抗は適切な支持装置(図示せず)に取
り付けられ、さらにこれらの抵抗は直列または並列に接
続され、またさらにこれらの抵抗には加熱電流が、シリ
ンダの端部に設けられたスライドリングおよびブラシ
(図示せず)を介して送られる。前記加熱電流は内側か
らマントル50を加熱する。
【0047】図5と同様に、図6は多数の軸方向のスチ
ーム供給パイプ56を有する逆転サクションシリンダ11の
配列を示す。これらのパイプ56は、熱伝導によりシリン
ダマントル50を加熱することができる
【0048】図7は、被加熱逆転サクションシリンダ11
のシリンダマントル50の機械の横断方向における軸断面
図である。それ自体の既知の方法で、マントル50には貫
通孔51が設けられている。孔51の広がった外部オリフィ
ス51a はシリンダ11のマントルの外面の溝21の中へ開口
している。これらの溝は、マントル50の外側の溝53の中
へ取り付けられている環状部品52によって画成されてい
る。環状部品52は、同様のらせん形状の連続部品で置き
換えることができる。環状部品52は適切な金属または絶
縁材料で作られている。これらの部品の内側には、電気
抵抗54が取り付けられ、これらは並列および/または直
列に隣接部品52に接続されている。環状部品52が金属製
の場合、電気抵抗54はこれらの部品52から絶縁する必要
がある。加熱電流は、シリンダ11の単数または複数の軸
ジャーナルに関連して配置されているスライドリングま
たはブラシ(図示せず)を介して抵抗54へ送られる。部
品52の外面は溝12の間のシリンダマントル11の外面11'
を構成し、面11' に対して乾燥ワイヤ15が接触して、ウ
エブWがその外面上に配される。部品52の上昇温度は、
乾燥ワイヤ15を介してウエブWに伝導され、ウエブWを
その上面側から乾燥し、これによってウエブのZ方向の
対称性が促進される。逆転サクションシリンダ11での乾
燥については、図3から図7までとは異なる多くの他の
配列方法も可能である。
【0049】図1は、グループギャップの位置の他に、
ワイヤグループR3およびR4の内側に配置された場合のド
ライヤ30を示す。前記ドライヤは、乾燥ワイヤ15を特定
のガイドロール18' によって乾燥シリンダ10からとウエ
ブWから離して案内することによって設けられたウエブ
Wの自由領域W1に設けられ、こうして形成された乾燥ワ
イヤ15の走程15' は「ポケット」を画成し、このポケッ
トにドライヤ30を配置して乾燥作用をウエブWの自由領
域W1の上面に及ぼすようにしている。
【0050】図1は、最終グループR5の隣のワイヤルー
プ15の内側に取り付けられている送風ユニット35を示す
が、ユニット35は隣接する乾燥シリンダ10b に関連した
ブローギャップ37を有している。ブローユニット35の入
気パイプ36を介して乾いた熱風がユニット35へ導入され
る。この空気は、処理ギャップ37においてワイヤ15に吹
き付けられ、この吹き付けられた空気がワイヤ15の孔を
換気し、その中に存在するスチーム成分の圧力を低下さ
せるようにしている。これによってシリンダ10b の面上
でウエブWの上面から生ずる蒸発が強化される。このよ
うにして、ウエブWのZ方向の水分プロファイルを均等
化することができ、さらに抄紙機の乾燥能力全体を増大
することができる。前記ブローユニット35は、2つ以上
のグループRNに関連して取り付けてもよく、1つまたは
いくつかのグループが2つ以上のブローユニット35を含
んでもよい。
【0051】図1において、給湿装置40がグループR5
よびR6の下に取り付けられていることを示すが、これら
の装置は、隣接するウエブWおよび逆転サクションシリ
ンダ11B を有する処理ギャップ42を備えている。前記給
湿装置は、例えばそれ自体既知のスチームボックスまた
は湿気および/もしくは水噴霧を吹き付ける装置であっ
てよく、これによってウエブのZ方向の水分プロファイ
ルは、乾燥シリンダ10上で接触乾燥により乾燥されたウ
エブの下面に湿潤媒体を吹き付けることにより均等化さ
れる。給湿装置40により、それ自体既知の方法で、ウエ
ブWの横方向の水分プロファイルを均等化し、さらに、
必要な場合、例えば本出願人のフィンランド特許出願第
906216号(米国特許出願第07/808,161号に対応) に説明
されている原理に従ってウエブにおける内部張力を緩和
することもでき、さらにこれによって紙のカールプロフ
ァイルを調整することができる。このような給湿装置40
をいくつか、様々なグループRNにさえも設けてもよく、
このような装置は好ましくは最終グループRN、または最
終の2つのグループRNまたはRN-1に設けられる。
【0052】前記給湿装置40は、好ましくは乾燥部の最
終端部において乾燥固形残分KaがKa>65%である領域、好
ましくは乾燥固形残分がKa>80%の領域に配置される。
【0053】走行性を考慮して、上述のブロー装置17も
また全く重要であり、前記ブロー装置は、乾燥シリンダ
10から逆転サクションシリンダへ走っている乾燥ワイヤ
15およびウエブWの走路上に配置されている。これらの
ボックス17は、乾燥固形残分KaがKa <約70% のときは、
好ましくは乾燥部の開始端部においてのみ用いられる。
【0054】上述のドライヤ30、35、45、49の主要な機
能は、乾燥用エネルギーをとくにウエブWの上面の側か
ら、すなわち乾燥シリンダ10の加熱面に接触している側
とは反対の側から当てることにより、ウエブのZ方向の
水分プロファイルを均等化することにある。しかし、前
記ドライヤ30、35、45、49の更なる利点は、それによれ
ば、接触乾燥シリンダ10のみを用いる解決策に比べて、
乾燥部の長さを約 5〜10m も短縮することができる程度
にさえ乾燥能力を増大することができることである。
【0055】本発明では、いわゆるロープなしテール装
填を有利に適用することができる。ロープなし装填は、
通常グループR1〜RNでは乾燥ワイヤ15上および逆転サク
ションシリンダ11上で、ならびにワイヤ15の直線走程上
でそれぞれに関連してブローボックス17により、さらに
逆転サクションシリンダ11を負圧にすることにより、行
なうことができる。さらに、ドクタ14、24に関連して、
送風装置を設置することができ、これによって引出しス
トリップをシリンダ面10から引き離し、乾燥ワイヤ15へ
しっかり付着させることができる。
【0056】乾燥部の様々なシリンダとロールの寸法に
関しては、有利には通常グループR1〜RN;RSにおける乾
燥シリンダ10の直径D1はD1≦2.5m、好ましくはD1≒ 1.8
〜2.2mに選択することである。逆転サクションシリンダ
11の直径D2はD2≒ 0.5〜2m、好ましくはD2≒ 1.0〜1.5m
の範囲に、とくに適切にはD2≒ 1.2〜1.5mの範囲に選択
することである。D2≒ 0.5〜1.2mの直径D2の範囲は、原
則として幅の狭い抄紙機のみに用いられる。図2はま
た、通常グループR1〜RNにおけるシリンダ間の水平距離
A0を示すが、A0≒2100mmであり、シリンダ10、11間の垂
直距離H0はH0=1600mm である。ガイドロール18、18a 、
18b の直径D3は、機械の幅にもよるが、典型的にはD3
400〜700mm の範囲にある。
【0057】逆転サクションシリンダ11の直径D2を上述
のように選択すると、逆転サクションシリンダ11の回転
セクタ上で紙ウエブWを乾燥ワイヤ15から離そうとする
遠心力を弱くして、溝付面12内で無理のないレベルの負
圧によって紙ウエブWを乾燥部の全長と全幅にわたって
乾燥ワイヤ15に確実に接触させておくことができるよう
にすることが可能である。このようにして、紙ウエブW
の横方向と縦方向の収縮が防止され、これによって紙の
品質特性が実質的に改善される。逆転サクションシリン
ダ11は、好ましくは内部サクションボックスなしで機能
する。上述した必要条件で、逆転サクションシリンダ11
のシリンダマントルにおける溝空間12内の負圧は、原則
として、好ましくは 1〜 3kPa の範囲になるよう調整さ
れる。前記レベルの負圧によって、遠心力の作用に逆ら
って逆転サクションシリンダ11の回転セクタ上で乾燥ワ
イヤ15へウエブWを確実に保持し、しかも全体として
は、ウエブWと乾燥ワイヤとの間で確実に支持接触させ
ることが確実に可能となって、ウエブWの横方向の収縮
と、その結果生じるカールおよび繊維の方向性の問題を
回避することができる。
【0058】以上、本発明の実施例は主に、すべての逆
転サクションシリンダ11が内部サクションボックスを持
たない大径(D2≒ 800〜2000mm)のサクションシリンダ
であり、そのサクションゾーンがマントルの全外周にわ
たって延びているものとして説明してきたが、本発明の
範囲には、前記逆転サクションシリンダ11のうちのいく
つかが内部サクションボックスを設けた小径のいわゆる
通常サクションロールに置換された実施例も含むことを
強調しておく。前記ロールの直径は原則として、上述の
直径D2より小さい(典型的には 500〜1200mm)。サクシ
ョンゾーンが通常、紙ウエブとワイヤに覆われたセクタ
にわたって延びている前記通常サクションロールを用い
る場合、それらは好ましくは乾燥部の開始端部にのみ配
置される。
【0059】本発明において利用可能で、これによって
乾燥の進行を調整可能な調整パラメータの1つは、乾燥
ワイヤ15;15A、15B;150 の張力TNである。本発明の好適
な実施例では、TNはTN = 1.5〜8kN/m の範囲内で選択さ
れる。グループR1〜RN;RS においてワイヤ15;15Sの張力
TNが乾燥の進行に従って、本出願人のフィンランド特許
第83,441号に説明されている原理に従って絶えず増大す
るようにした乾燥ワイヤ15の張力装置を有利に用いるこ
とができる。
【0060】図8は、乾燥部の最終乾燥グループ RDW
示すが、このグループは本発明による方法、とくに本発
明の第1の実施例による方法に例外として用いることが
できる。乾燥グループRDW は、本発明の一般的概念とは
異なり、ツインワイヤグループである。ツインワイヤグ
ループRDW では、2列の乾燥シリンダ10A および10Bが
互い違いに配置されている。上部シリンダ10A に関連し
て、上部ワイヤ15A があり、これはガイドロール18、18
A によって案内される。同様に、下部シリンダ10B の間
のギャップにはガイドロール18B と下部ワイヤ15B があ
り、前記ガイドロール18B とガイドロール18とによって
案内される。ウエブWはシリンダ10A と10B の列の間に
自由ドローWFを有する。乾燥ワイヤ15A 、15B およびシ
リンダ10A 、10B の自由セクタとともに自由ドローWF
ポケットPを画成し、その換気は充分に効率的になるは
ずである。ツインワイヤグループRDW により、必要な場
合には、Z方向の乾燥の対称性は、下部シリンダ10B 上
においてウエブWを、その下面側からシリンダ10A 上で
乾燥するよりも強い程度にその上面側から乾燥すること
によって、さらに改善することができる。この目的のた
め、下部シリンダ10B のスチーム圧を高くすることがで
き、ウエブWによって覆われるセクタを下部シリンダ10
B 上で大きくすることができ、および/または下部ワイ
ヤ15B の張力TBを上部ワイヤ15A の張力TAより大きくす
ることができる。この場合、張力ロール18の張力はFB >
FA となる。シリンダ10A および/または10B の自由セ
クタには、例えば図3に示す装置46と同様の誘導ヒータ
を設けることができる。しかし、原則として、本発明で
は、ツインワイヤドローを使う必要はないが、乾燥のZ
方向の対称性は上述の他の方法によって達成することが
でき、その場合、フラッタし易い自由ドローWFは回避さ
れ、乾燥部は、その全長にわたって、ウエブ破損の場合
に重力によって損紙を下方に清掃するように構成するこ
とができることを強調しておく。他方、最終グループR
DW の領域において、ウエブWはすでに乾燥され、その
ため丈夫でもあり、とくに厚い等級のものでは、自由ド
ローWFは決定的に破損の危険が増すことはない。他方、
自由ドローWFは、ある場合には有用でさえもある。なぜ
ならば、その領域ではウエブWにおけるどんな内部ひず
みも緩和することができるからである。したがって、本
発明の最も有利な実施例は、原則として、シングルワイ
ヤドローのグループだけを用いることによって効果的に
実行することができる。
【0061】ウエブWが乾燥部からWoutで離れると、乾
燥固形残分koutは、原則として、kout≒92〜98% の範囲
内であり、それに対して乾燥部Wへの入口でのウエブの
乾燥固形残分は kin≒40〜55% である。
【0062】図9は、図1に示すような乾燥部を改変し
たものを示す。これは、シングルワイヤグループR1〜RN
の全部またはいくつかが斜め配列の特殊なグループRS
1 、RS2 、RS3 〜などに置換され、第1の3つの接触乾
燥シリンダ10S がウエブWの進行方向に下方傾斜面T1
配置され、次の3つの同様のシリンダ10S が上方傾斜面
T2に配置されている。図9において、グループRS1 〜RS
3 の逆転シリンダは参照番号11S で示し、さらに逆転ロ
ールは参照番号18S で示し、ワイヤは参照番号15S で示
す。前記傾斜グループは図1に示すものと同様の通常シ
ングルワイヤグループR1〜RNの後に設けることができ、
ウエブWは前記通常グループと前記傾斜グループRSN-1
およびRSN との間に密閉ドローを有する。傾斜グループ
RSの代わりに、垂直あるいはほとんど垂直のシリンダグ
ループを用いることもできる。前記垂直グループに関し
ては、本出願人のフィンランド特許第53,333号および第
82097 号(米国特許第3,868,780 号および第4,972,608
号に対応)、ならびにJ.M. Voith GmbH 社の米国特許第
5,177,880 号を参照のこと。斜めグループRSまたはそれ
と同等の垂直グループの、少なくともその下方部分は抄
紙機スペースの床面レベルから下の地下空間へ伸ばすこ
とができる。斜めグループRSまたはそれと同等の垂直グ
ループを用いる場合は、必要に応じて、例えば通常より
厚い等級紙では、図8に示すようなツインワイヤグルー
プRDW を最終シングルワイヤグループとして用いること
ができるが、これは原則的には有利でもなく、また必要
でもない。
【0063】本発明の範囲には、シングルワイヤドロー
のグループR1〜RNに関して、1つまたはいくつかのグル
ープR1〜RNに乾燥シリンダ10を2つまたはそれ以上の水
平面、垂直面あるいは傾斜面に配置することによって乾
燥部の全長を短縮する実施例も含まれる。
【0064】本発明の様々な細部は、特許請求の範囲に
限定されている本発明の概念の範囲内において変化さ
せ、また例示のためのみに上述したものと異なることが
できる。
【0065】
【発明の効果】本発明による方法の第1の実施例のとく
に有利な利用において、逆転サクションシリンダ、とく
に本出願人の「VAC ROLL」(商標)シリンダが、好まし
くはウエブの乾燥固形残分がKa >70〜75% から加熱を開
始するよう配列されている。この利用方式では、次のよ
うな利点が得られる。ウエブのカールの傾向が、ウエブ
が頂上部から加熱され乾燥もされるため、減少する。ウ
エブが逆転サクションシリンダの後のギャップへ、さら
に従来技術におけるよりも熱い次の乾燥シリンダへ入る
が、この場合、蒸発は乾燥シリンダ上の接触セクタの正
に最初の部分からもっと効率的となる。逆転サクション
シリンダの加熱は数多くの他の技法によって行なうこと
ができる。このような場合、逆転サクションシリンダの
上方に誘導ヒータを取り付けて用い、そのヒータによっ
て逆転サクションシリンダのマントルの外面を、例えば
約150 ℃まで加熱する。熱エネルギーはシリンダマント
ルの外面から乾燥ワイヤを介してウエブに伝わる。さら
に、あるいはその代わりとして、誘導ヒータを逆転サク
ションシリンダのマントルの内側に静的構造物として配
列することができる。さらに、またはその代わりとし
て、逆転サクションシリンダの内面に関連して、スチー
ムコイルを配置し、そのコイルからスチームを吹き出
す。そのスチームの熱はシリンダマントルへ、そこから
さらにワイヤを介してウエブへ案内される。また、電気
抵抗の使用に基づく様々な抵抗性加熱装置を使用して、
電気抵抗を逆転サクションシリンダの内側に取り付ける
ようにし、および/または逆転サクションシリンダの外
面内の溝間の突起部に電気抵抗を設けるようにし、ある
いは前記突起部をシリンダマントルの周囲にリング状
に、または螺旋状に通し、全体として加熱抵抗として取
り付け、加熱電流を前記抵抗へ、例えばスライドリング
とブラシを介して送るようにすることも可能である。
【0066】本発明のいくつかの利用形式において、UN
O RUN BLOW BOX(商標)に対する送風の量、温度および
/または湿度れべるならびに/またはウエブの横方向の
プロファイルの調整を用いることが可能であり、その操
作によって、温度のプロファイル調整の他に、ウエブの
Z方向の乾燥の対称性の調整の一助ともする。さらに、
乾燥ワイヤの透過性によって、ウエブの乾燥のZ方向の
対称性を、乾燥シリンダの面で行なわれる蒸発の全蒸発
量に対する割合を調整することで制御することもでき
る。また、乾燥ワイヤの張力装置は本発明に利用可能な
他の調整パラメータであり、例えば最終グループで、と
くに乾燥ワイヤの可調整張力装置が使われる。それによ
って、ウエブの上面と下面を通して行なわれる蒸発の相
対比が、ウエブのカールの点で重要となる領域で、原則
として乾燥固形残分Ka >70〜75% の範囲で正確になる。
【0067】ワイヤから自由な紙ウエブのドローをワイ
ヤグループ間またはワイヤグループ内部側のギャップ領
域に好ましく配列することができ、例えば1つあるいは
いくつかの乾燥シリンダ上では、乾燥ワイヤは特定のガ
イドロールによってウエブと乾燥シリンダ表面に接触し
ないで案内され、その乾燥シリンダの上に戻される。
【0068】本発明によれば、抄紙機の乾燥部は、ツイ
ンワイヤドローを有する特別な最終グループの可能性が
あるならば(図8)、特殊な場合は、シングルワイヤド
ローを有するいわゆる通常グループのみで構成し、その
シングルワイヤドローのグループでは接触乾燥シリンダ
は上列に、逆転サクションシリンダまたはロールは下列
に配置され、いわゆる逆転グループが全く用いられてい
ないため、損紙の除去は乾燥部全長にわたって容易に、
かつ問題なく行なうことができる。重力による信頼性の
ある損紙の除去を用いることができる。なぜならば、乾
燥部におけるすべてのいわゆる通常グループが下方に開
口しているからである。さらに、本発明において、ロー
プなしテール装填を乾燥部の全長にわたって有利に行な
うことができ、これによって乾燥部の構造がかなりの程
度に簡素化される。損紙とテール装填を容易にするた
め、紙ウエブのZ方向の水分を均等化する上述の装置
は、必要な場合、移動させて紙ウエブから離すことがで
きる。
【0069】本発明の第1の実施例において、ウエブの
Z方向、すなわち厚さの方向の水分プロファイルは、被
加熱逆転サクションシリンダによって、他の乾燥装置に
よって、および/または給湿装置によって均等化され
る。これらの乾燥装置は、例えばガスまたは電気赤外線
照射器として実現でき、給湿装置においては、湿気およ
び/または水蒸気を使用して被乾燥ウエブの自由面に吹
き付けることができる。上述のように、前記目的のた
め、逆転サクションシリンダを装置の様々な配列方法に
よって、好ましくは約150 ℃の温度まで加熱するよう配
列することができる。このような場合、逆転サクション
シリンダの自由外部セクタおよび/もしくはマントルの
内側に取り付けた誘導ヒータ、抵抗性加熱による電気装
置、ならびに/またはスチーム供給装置を用いることが
できる。その更なる詳細は上述した。また、マイクロ波
ドライヤと無線周波RFドライヤを厚さ方向の水分を均等
化するための前記装置として用いることも可能である。
上述した、ウエブにその上面を介して作用する乾燥用お
よび/または給湿用の設備は、好ましくはウエブの乾燥
固形残分KaがKa > 56%、原則としてKa >70〜75% になる
乾燥部の最終端部の領域に配置される。前記設備は有利
には、ウエブの横方向の水分プロファイルの調整設備に
連結することができる。
【0070】本発明の第2の実施れによれば、いわゆる
通常グループにおいて、下列に用いられている逆転シリ
ンダは、とくに比較的大径の逆転シリンダであり、それ
らには多孔マントルと外部溝付面が設けられ、内部にサ
クションボックスはない。前記シリンダは好ましくは商
標名「VAC-ROLL」(商標)により本出願人により市販さ
れている逆転サクションシリンダであり、その構造の実
施例は本出願人のフィンランド特許第83,680号(米国特
許第5,022,163 号に対応)に開示されている。前記逆転
サクションシリンダ、またはそれと同等のものを使用す
ることにより、紙ウエブを乾燥ワイヤに紙ウエブの全長
と全幅にわたって確実に接触させて、紙ウエブの横およ
び長手方向の乾燥収縮が回避され、それによって製造さ
れる紙質の特性が改善される。
【0071】本発明において、従来技術でそれ自体が一
部公知の加工工程および構造の解決策の数多くの組合せ
によって、その構造およびその走行性の双方に関して、
より有利な乾燥部を作ることが可能であり、前記乾燥部
によって製作される紙は高度な条件でさえも、また対称
性と寸法の安定度の点をも満足させる品質特性を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を用いた本発明による乾燥部
の概略側面図であり、図1において、プレス部と乾燥部
の初頭部分を上部に、また乾燥部の最終端部を下部に示
し、乾燥部を通る切断平面をA-A で示す。
【図2】2つの通常グループ間のグループギャップ・ド
ローを示し、後の方のグループの最初の接触乾燥部上に
赤外線ドライヤが用いられている図である。
【図3】本発明による乾燥部の単数または複数の最終グ
ループの好ましい実施例を示す図である。
【図4】本発明による乾燥部の単数または複数の最終グ
ループの第2の実施例の、図3と同様の図である。
【図5】本発明に適用された被加熱逆転シリンダの実施
例であって、シリンダマントルの内側に取り付けられた
電気抵抗加熱装置を用いたものの、機械方向の概略縦断
面図である。
【図6】シリンダマントルの内側に取り付けられたスチ
ーム供給コイル装置によって加熱が行なわれる被加熱逆
転シリンダの、図5と同様の図である。
【図7】溝付面の溝間の突起部に電気加熱抵抗が設けら
れた逆転シリンダのマントルの横断方向における断面図
である。
【図8】乾燥部の最終グループであり、特定の例外的な
場合に本発明の第1の実施例による方法にとくに適用で
きる可能性のあるツインワイヤドローのグループを示す
図である。
【図9】いわゆる通常グループが斜めグループとして実
現された本発明による乾燥部を示す図である。
【符号の説明】
10 接触乾燥シリンダ 11 逆転サクションシリンダ 12 溝 13,16,17,35 送風装置 14,24 ドクタ 15 乾燥ワイヤ 18 ガイドロール 20 プレス部 30 乾燥放熱装置 31 乾燥ギャップ 32 ブロック 37 処理用ギャップ 40 給湿装置 45,46,48 誘導ヒータ 49 空気ギャップ 50 シリンダマントル 51 孔 55 突起部 55 電気抵抗 56 スチーム供給パイプ 100 フレーム部 150 ファブリック W 紙ウエブ W1 紙ウエブドロー R1〜RN,RS シングルワイヤドローグループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユハ カイホビルタ フィンランド共和国 40700 イバスキ ラ、 ラウトポウヤンカトゥ 1 ビィ ー 20 (56)参考文献 特開 平5−222691(JP,A) 特開 平3−193990(JP,A) 特開 平1−321991(JP,A) 特開 昭63−126990(JP,A) 特開 平4−73289(JP,A) 特開 平3−887(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21F 5/04 D21F 5/16 D21F 5/18 D21F 7/00

Claims (49)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機のプレス部の後で、紙ウエブをシ
    ングルワイヤドローを有する多数の連続したグループ内
    で乾燥し、各グループでは接触乾燥シリンダが上列に、
    また逆転サクションシリンダまたはそれと同等のサクシ
    ョンロールが下列に、またはそれと同様にして斜め列も
    しくは垂直列に配置され、前記紙ウエブを乾燥ワイヤに
    よって接触乾燥シリンダの被加熱面に押し付け、該紙ウ
    エブをシングルワイヤドローの各グループにおいて該乾
    燥ワイヤに支持して1つの接触乾燥シリンダから逆転サ
    クションシリンダまたはそれと同等のサクションロール
    を越えて次の接触乾燥シリンダへ送り、該紙ウエブが乾
    燥ワイヤ上の外側曲部の側に位置すると、該ウエブは圧
    力差によって遠心力の作用に逆らって前記ワイヤ上に保
    持される紙ウエブの乾燥における方法において、 前記紙ウエブを、その下面の側から実質的に乾燥部の全
    長にわたって前記接触乾燥シリンダによって乾燥し、前記乾燥シリンダと接触している前記紙ウエブの面の反
    対側にあって前記ワイヤから自由な前記紙ウエブの上面
    側から、該乾燥シリンダの面上にある自由な前記紙ウエ
    ブを乾燥し、該乾燥は、該紙ウエブの上面に対して乾燥
    空気流を、前記ワイヤから自由な前記紙ウエブの前記上
    面の上に当てることにより行われ、ならびに、 前記逆転サクションシリンダのシリンダマントルを加熱
    し、これによって前記紙ウエブの上面側からの乾燥が促
    進されることを特徴とする紙ウエブの乾燥における方
    法。
  2. 【請求項2】 抄紙機のプレス部の後で、紙ウエブをシ
    ングルワイヤドローを有する多数の連続したグループ内
    で乾燥し、各グループでは接触乾燥シリンダが上列に、
    また逆転サクションシリンダまたはそれと同等のサクシ
    ョンロールが下列に、またはそれと同様にして斜め列も
    しくは垂直列に配置され、前記紙ウエブを乾燥ワイヤに
    よって接触乾燥シリンダの被加熱面に押し付け、該紙ウ
    エブをシングルワイヤドローの各グループにおいて該乾
    燥ワイヤに支持して1つの接触乾燥シリンダから逆転サ
    クションシリンダまたはそれと同等のサクションロール
    を越えて次の接触乾燥シリンダへ送り、該紙ウエブが乾
    燥ワイヤ上の外側曲 部の側に位置すると、該ウエブは圧
    力差によって遠心力の作用に逆らって前記ワイヤ上に保
    持される紙ウエブの乾燥における方法において、 前記紙ウエブを、その下面の側から実質的に乾燥部の全
    長にわたって前記接触乾燥シリンダによって乾燥し、 前記乾燥シリンダと接触している前記紙ウエブの面の反
    対側にあって前記ワイヤから自由な前記紙ウエブの上面
    側から、該乾燥シリンダの面上にある自由な前記紙ウエ
    ブを乾燥し、該乾燥は、該紙ウエブの上面に対して乾燥
    空気流を、前記ワイヤから自由な前記紙ウエブの前記上
    面の上に当てることにより行われることを特徴とする紙
    ウエブの乾燥における方法。
  3. 【請求項3】 抄紙機のプレス部の後で、紙ウエブをシ
    ングルワイヤドローを有する多数の連続したグループ内
    で乾燥し、各グループでは接触乾燥シリンダが上列に、
    また逆転サクションシリンダまたはそれと同等のサクシ
    ョンロールが下列に、またはそれと同様にして斜め列も
    しくは垂直列に配置され、前記紙ウエブを乾燥ワイヤに
    よって接触乾燥シリンダの被加熱面に押し付け、該紙ウ
    エブをシングルワイヤドローの各グループにおいて該乾
    燥ワイヤに支持して1つの接触乾燥シリンダから逆転サ
    クションシリンダまたはそれと同等のサクションロール
    を越えて次の接触乾燥シリンダへ送り、該紙ウエブが乾
    燥ワイヤ上の外側曲部の側に位置すると、該ウエブは圧
    力差によって遠心力の作用に逆らって前記ワイヤ上に保
    持される紙ウエブの乾燥における方法において、 前記紙ウエブを、その下面の側から実質的に乾燥部の全
    長にわたって前記接触乾燥シリンダによって乾燥し、 前記逆転サクションシリンダのシリンダマントルを加熱
    し、これによって前記紙ウエブの上面側からの乾燥が促
    進されることを特徴とする紙ウエブの乾燥における方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または3に記載の方法におい
    て、 前記逆転サクションシリンダのシリンダマントルを、前
    記ウエブの乾燥固形残分KaがKa >70〜75% になる領域の
    乾燥部のシングルワイヤドローを有する最終グループに
    おいて加熱し、および/またはシングルワイヤドローを
    有する最終グループの領域において、前記逆転サクショ
    ンシリンダのシリンダマントルの外面の温度を80〜 250
    ℃の範囲まで上昇させることを特徴とする紙ウエブの乾
    燥における方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、シング
    ルワイヤドローを有する最終グループの領域において、
    前記逆転サクションシリンダのシリンダマントルの外面
    の温度を120 〜170 ℃の範囲まで上昇させることを特徴
    とする紙ウエブの乾燥における方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,3,4,5 のいずれかに記載の方法
    において、前記逆転サクションシリンダのシリンダマン
    トルの加熱は、該シリンダマントルの外側および/また
    は内側に取り付けられている誘導ヒータによって行なう
    ことを特徴とする紙ウエブの乾燥における方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,3,4,5 のいずれかに記載の方法
    において、前記逆転サクションシリンダのシリンダマン
    トルの加熱は、加熱抵抗を該シリンダマントルの内面お
    よび/または外面に関連して配置することによって抵抗
    性電気抵抗器によって行なうことを特徴とする紙ウエブ
    の乾燥における方法。
  8. 【請求項8】 請求項1,3,4,5 のいずれかに記載の方法
    において、前記シリンダマントルは、スチーム供給パイ
    プを含み、前記逆転サクションシリンダのシリンダマン
    トルの加熱は、前記スチーム供給パイプ内を流れる熱水
    スチームによって行なうことを特徴とする紙ウエブの乾
    燥における方法。
  9. 【請求項9】 請求項1からまでのいずれかに記載の
    方法において、前記 紙ウエブが乾燥ワイヤ上で外側曲部の側に位置する
    際、曲率半径D2/2がD2/2≒ 250〜 1000mm に選択された
    曲率半径D2/2を有する前記逆転サクションシリンダによ
    って該紙ウエブを案内し、 前記圧力差は前記逆転サクションシリンダの全内周にわ
    たって広がることを特徴とする紙ウエブの乾燥における
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法において、前記
    紙ウエブが乾燥ワイヤ上で外側曲部の側に位置する際、
    曲率半径D 2 /2がD 2 /2≒ 500〜 800mmに選択された曲率半
    径D 2 /2を有する前記逆転サクションシリンダによって該
    紙ウエブを案内することを特徴とする紙ウエブの乾燥に
    おける方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の方法におい
    て、前記逆転サクションシリンダのうちのいくつかは、
    内側サクションボックスを設けたいわゆる通常サクショ
    ンロールに置換されることを特徴とする紙ウエブの乾燥
    における方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法において、前記
    逆転サクションシリンダのうちのいくつかは、内側サク
    ションボックスを設けたいわゆる通常サクションロール
    に置換され、該ロールの直径は上述の直径D 2 より小さく
    選択されることを特徴とする紙ウエブの乾燥における方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載の方法におい
    て、前記のいわゆる通常サクションロールは、乾燥部の
    開始端部に用いられることを特徴とする紙ウエブの乾燥
    における方法。
  14. 【請求項14】 請求項1,2,および、9から13のいずれ
    かに記載の方法において、前記紙ウエブはその上面側か
    ら、前記ワイヤから自由でかつ前記ワイヤグループの間
    のギャップの領域に位置している紙ウエブの自由ドロー
    の上で乾燥されることを特徴とする紙ウエブの乾燥にお
    ける方法。
  15. 【請求項15】 請求項1,2,および、9から14に記載の
    いずれかの方法において、特定のワイヤガイドロールに
    よって前記乾燥ワイヤを前記乾燥シリンダから離した後
    に、該乾燥シリンダ上に再び戻すように案内することに
    よって、該乾燥ワイヤから自由である前記紙ウエブの自
    由ドローを前記ワイヤグループ内に形成し、前記乾燥ワ
    イヤから自由であって、前記乾燥シリンダと接触してい
    る前記紙ウエブの面の反対側にある前記紙ウエブの上面
    から紙ウエブを乾燥することを特徴とする紙ウエブの乾
    燥における方法。
  16. 【請求項16】 請求項1,2,および9から15のいずれか
    に記載の方法において、該方法は、接触シリンダ乾燥に
    加えて乾燥エネルギーを用い、これによって、紙ウエブ
    の水分プロファイルのZ方向における均等化の他に、前
    記乾燥部の乾燥能力を増大し、接触シリンダ乾燥だけを
    用いた場合に比べて、乾燥部を短縮できることを特徴と
    する紙ウエブの乾燥における方法。
  17. 【請求項17】 請求項1,2,および9から16のいずれか
    に記載の方法において、乾燥ワイヤから自由な紙ウエブ
    のドロー上では、該ウエブの上面に対して赤外線フィー
    ルドを当て、該フィールドは電気エネルギーまたはガス
    エネルギーによって生成されることを特徴とする紙ウエ
    ブの乾燥における方法。
  18. 【請求項18】 請求項1,2,および9から17のいずれか
    に記載の方法において、前記乾燥ワイヤから自由な紙ウ
    エブの前記ドロー上に対して、乾いた熱風を吹き付け
    て、該紙ウエブの上面から行なわれる蒸発を促進し、該
    ウエブの乾燥プロファイルをZ方向に均等化することを
    特徴とする紙ウエブの乾燥における方法。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれかに記載の
    方法において、該方法は、前記紙ウエブの下面に対し
    、湿潤媒体を供給し、該紙ウエブの水分プロファイル
    をZ方向に均等化することを特徴とする紙ウエブの乾燥
    における方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の方法において、該方
    法は、前記紙ウエブの下面に対して、該ウエブが前記逆
    転サクションシリンダにわたって走る際、湿潤媒体を供
    給することを特徴とする紙ウエブの乾燥における方法。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20のいずれかに記載の
    方法において、該方法は、湿潤媒体を前記ウエブの下面
    に供給し、該紙ウエブの横方向の水分プロファイルを調
    整することを特徴とする紙ウエブの乾燥における方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の方法において、該方
    法は、湿潤媒体を前記ウエブの下面に供給し、該紙ウエ
    ブの横方向の水分プロファイルを均等化することを特徴
    とする紙ウエブの乾燥における方法。
  23. 【請求項23】 請求項19ないし22のいずれかに記載の
    方法において、前記湿潤媒体は、湿気および/または水
    噴霧であることを特徴とする紙ウエブの乾燥における方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし23のいずれかに記載の
    方法において、該方法は、Z方向における乾燥の対称性
    を、シングルワイヤドローを有する最終グループにおい
    て、空気に対し不透過性の、または透過性の非常に低い
    乾燥ワイヤを用いることによって増大させ、該ワイヤに
    よって前記乾燥シリンダの回転セクタ上での蒸発が防止
    されることを特徴とする紙ウエブの乾燥における方法。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれかに記載の
    方法において、乾燥部のシングルワイヤドローを有する
    最終グループにおいて、第2の布ループを用い、該布ル
    ープは、乾燥ワイヤのループの内側に取り付けられ、空
    気に対し不透過性であり、あるいはその透過性が非常に
    低く、該布ループによって、該布ループに関連して配置
    されている乾燥シリンダ上での蒸発が減少または防止さ
    れることを特徴とする紙ウエブの乾燥における方法。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれかに記載の
    方法において、前記ウエブのZ方向の乾燥の対称性を、
    シングルワイヤドローを有する最終グループ内の前記乾
    燥ワイヤおよび逆転サクションシリンダの密閉入口ニッ
    プへ吹き込まれる空気の湿度レベルを調節することによ
    って、増大させることを特徴とする紙ウエブの乾燥にお
    ける方法。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし26のいずれかに記載の
    方法において、該方法は、最終グループとしてツインワ
    イヤドローを有するグループを使用し、該グループは、
    互い違いに配置した2列の乾燥シリンダを含み、該グル
    ープにおいて、前記ウエブは、下部シリンダで、高い蒸
    気圧、および/または高い張力の下部ワイヤを用いるこ
    とによって、上部シリンダにおけるよりも強い程度に下
    部シリンダ上で乾燥されることを特徴とする紙ウエブの
    乾燥における方法。
  28. 【請求項28】 請求項1ないし27のいずれかに記載の
    方法において、抄紙機の全長にわたって、重力の作用に
    よる損紙除去を、下方に開口している通常ワイヤグルー
    プ内の空間を介して用いることを特徴とする紙ウエブの
    乾燥における方法。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし28のいずれかに記載の
    方法において、実質的に前記乾燥部の全長にわたって、
    送風装置の補助による前記紙ウエブのロープなしテール
    装填を用いることを特徴とする紙ウエブの乾燥における
    方法。
  30. 【請求項30】 シングルワイヤドローを有する多数の
    連続したいわゆる通常グループを含み、各グループでは
    接触乾燥シリンダが上列に配置され、逆転サクションシ
    リンダが下列ならびに/またはそれと同様にして斜め列
    および/もしくは垂直列に配置され、乾燥すべき紙ウエ
    ブを乾燥ワイヤによって前記接触乾燥シリンダの被加熱
    面に押し付け、前記通常グループ間では前記紙ウエブが
    密閉されたグループギャップ・ドローを有し、前記逆転
    サクションシリンダはその外周が負圧を受けるように配
    列された抄紙機の乾燥部において、該乾燥部は主として
    前記シングルワイヤドローを有する通常グループを含
    み、その各グループには、被加熱逆転シリンダが取り付
    けられ、ならびに、 前記乾燥シリンダと接触している前
    記紙ウエブの面の反対側にあって前記ワイヤから自由な
    前記紙ウエブの上面側から、該乾燥シリンダの面上にあ
    る自由な前記紙ウエブを乾燥する乾燥放射装置および/
    もしくは乾燥ガスの吹付け手段が取り付けられ、これに
    よって、実質的な乾燥インパルスを紙ウエブの上面に当
    てて、該紙ウエブのZ方向の乾燥プロファイルを均等化
    、乾燥部の乾燥能力も増大させることができることを
    特徴とする抄紙機の乾燥部。
  31. 【請求項31】 シングルワイヤドローを有する多数の
    連続したいわゆる通常グループを含み、各グループでは
    接触乾燥シリンダが上列に配置され、逆転サクションシ
    リンダが下列ならびに/またはそれと同様にして斜め列
    および/もしくは垂直列に配置され、乾燥すべき紙ウエ
    ブを乾燥ワイヤによって前記接触乾燥シリンダの被加熱
    面に押し付け、前記通常グループ間では前記紙ウエブが
    密閉されたグループギャップ・ドローを有し、前記逆転
    サクションシリンダはその外周が負圧を受けるように配
    列された抄紙機の乾燥部において、 前記乾燥シリンダと
    接触している前記紙ウエブの面の反対側にあって前記ワ
    イヤから自由な前記紙ウエブの上面側から、該乾燥シリ
    ンダの面上にある自由な前記紙ウエブを乾燥する乾燥放
    射装置および/もしくは乾燥ガスの吹付け手段が取り付
    けられ、 これによって、実質的な乾燥インパルスを紙ウ
    エブの上面に当てて、該紙ウエブのZ方向の乾燥プロフ
    ァイルを均等化し、乾燥部の乾燥能力も増大させること
    ができることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  32. 【請求項32】 シングルワイヤドローを有する多数の
    連続したいわゆる通常グループを含み、各グループでは
    接触乾燥シリンダが上列に配置され、逆転サクションシ
    リンダが下列ならびに/またはそれと同様にして斜め列
    および/もしくは垂直列に配置され、乾燥すべき紙ウエ
    ブを乾燥ワイヤによって前記接触乾燥シリンダの被加熱
    面に押し付け、前記通常グループ間では前記紙ウエブが
    閉されたグループギャップ・ドローを有し、前記逆転
    サクションシリンダはその外周が負圧を受けるように配
    列された抄紙機の乾燥部において、 該乾燥部は主として前記シングルワイヤドローを有する
    通常グループを含み、その各グループには、被加熱逆転
    シリンダが取り付けられ、 これによって、実質的な乾燥インパルスを紙ウエブの上
    面に当てて、該紙ウエブのZ方向の乾燥プロファイルを
    均等化し、乾燥部の乾燥能力も増大させることができる
    ことを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  33. 【請求項33】 請求項30または32に記載の乾燥部にお
    いて、該乾燥部のシングルワイヤドローを有する最終グ
    ループまたはシングルワイヤドローを有する最終の2つ
    のグループには、加熱装置を設けた逆転サクションシリ
    ンダがあり、該シリンダのシリンダマントルの加熱は、
    該シリンダマントルの外側に取り付けられた誘導ヒータ
    によって行なわれることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の乾燥部において、前
    記誘導ヒータは送風装置と一体化していることを特徴と
    する抄紙機の乾燥部。
  35. 【請求項35】 請求項30または32に記載の乾燥部にお
    いて、前記逆転サクションシリンダのシリンダマントル
    の加熱を考慮して、誘導ヒータ、抵抗性電気ヒータ、ま
    たは熱水スチームの供給手段が該シリンダマントルの内
    側に取り付けられていることを特徴とする抄紙機の乾燥
    部。
  36. 【請求項36】 請求項30または32に記載の乾燥部にお
    いて、前記逆転サクションシリンダの加熱を考慮して、
    該逆転サクションシリンダのシリンダマントルには、外
    部抵抗性加熱抵抗装置が設けられていることを特徴とす
    る抄紙機の乾燥部。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の乾燥部において、前
    記外部抵抗性加熱抵抗装置は、前記シリンダマントルの
    外面内に溝を画成する突起部に電気加熱抵抗装置を有す
    る種類のものであることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  38. 【請求項38】 請求項30または31に記載の乾燥部にお
    いて、1つまたはいくつかの乾燥シリンダ上では、前記
    紙ウエブに関して、前記乾燥ワイヤから自由な該ウエブ
    の上面は、1つまたはいくつかのワイヤグループ・ギャ
    ップの領域に配置されていることを特徴とする抄紙機の
    乾燥部。
  39. 【請求項39】 請求項30,31,38のいずれかに記載の乾
    燥部において、1つまたはいくつかの乾燥シリンダの上
    で、特定のワイヤガイドロールによって前記乾燥ワイヤ
    を該乾燥シリンダから離した後に、該乾燥シリンダ上へ
    再度戻すように案内することにより、該乾燥ワイヤから
    自由である前記ウエブの上面が、1つまたはいくつかの
    乾燥グループの内側に形成されていることを特徴とする
    抄紙機の乾燥部。
  40. 【請求項40】 請求項30,31,38,39 のいずれかに記載
    の乾燥部において、シングルワイヤドローを有する1つ
    またはいくつかのグループにおいて、接触乾燥シリンダ
    に関連して送風装置が取り付けられ、該送風装置は、前
    記ウエブが前記接触乾燥シリンダ上において空気に曝さ
    れているときに、該送風装置から熱風を前記ウエブの上
    面に直接吹き付けることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  41. 【請求項41】 請求項30ないし40のいずれかに記載の
    乾燥部において、該乾燥部は湿潤媒体の供給手段を含
    み、該供給手段から湿潤媒体を供給して前記紙ウエブの
    Z方向の水分プロファイルを均等化することができるこ
    とを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  42. 【請求項42】 請求項30ないし41のいずれかに記載の
    乾燥部において、該乾燥部は湿潤媒体の供給手段を含
    み、該供給手段から湿潤媒体を供給して前記紙ウエブの
    横方向の水分プロファイルを調整することができること
    を特徴とする抄紙機の乾燥部。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の乾燥部において、前
    記湿潤媒体は、前記紙ウエブの横方向の水分プロファイ
    ルを均等化することができることを特徴とする抄紙機の
    乾燥部。
  44. 【請求項44】 請求項42または43に記載の乾燥部にお
    いて、前記湿潤媒体は湿気および/または水噴霧である
    ことを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  45. 【請求項45】 請求項30ないし44のいずれかに記載の
    乾燥部において、前記乾燥部および/または前記湿潤媒
    体の供給手段は、それらをテール装填の際はアクチュエ
    ータによって移動して、前記紙ウエブから離すことがで
    きるよう、および/またはウエブ破損に伴って必要とな
    る損紙の除去を容易にすることができるように、配列さ
    れていることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  46. 【請求項46】 請求項30ないし45のいずれかに記載の
    乾燥部において、該乾燥部は前記シングルワイヤドロー
    を有する通常グループだけを含み、各グループには、逆
    転サクションシリンダの多孔溝付の外部マントルが、該
    逆転サクションシリンダ内の内部サクションボックスを
    使用せずに、負圧を受けるように配列された逆転サクシ
    ョンシリンダが水平列またはそれと同等の垂直列および
    /または斜め列に配列され、該逆転サクションシリンダ
    の直径D2はD2≒ 500〜2000mmの範囲で選択されることを
    特徴とする抄紙機の乾燥部。
  47. 【請求項47】 請求項46に記載の乾燥部において、前
    記逆転サクションシリンダの直径D 2 はD 2 ≒ 1000 〜1600
    mmの範囲で選択されることを特徴とする抄紙機の乾燥
    部。
  48. 【請求項48】 請求項46または47に記載の乾燥部にお
    いて、前記逆転サクションシリンダのいくつかは、内部
    サクションボックスが設けられたいわゆる通常サクショ
    ンロールに置換されることを特徴とする抄紙機の乾燥
    部。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の乾燥部において、前
    記通常サクションロールの直径は上述の直径D 2 より小さ
    いことを特徴とする抄紙機の乾燥部。
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