JP3078201B2 - ユニット建物のバルコニー取付構造 - Google Patents

ユニット建物のバルコニー取付構造

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JP3078201B2
JP3078201B2 JP07105980A JP10598095A JP3078201B2 JP 3078201 B2 JP3078201 B2 JP 3078201B2 JP 07105980 A JP07105980 A JP 07105980A JP 10598095 A JP10598095 A JP 10598095A JP 3078201 B2 JP3078201 B2 JP 3078201B2
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幸一郎 吉村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はユニット建物のバルコニ
ー取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、特公昭62−6222
4号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大きさの
箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニット
を、予め、工場で製造し、施工現場に運搬し、施工現場
で組み立てて建物となすものである。このユニット建物
は、現場施工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標準化
された建物となる特徴があることから、だんだん広く採
用されている。
【0003】又、特開昭61−102931号公報、特
開平6−108542号公報に記載あるように、上階の
建物ユニットの一部をバルコニーユニットに代替し、下
階の建物ユニットの上にバルコニーユニットを取り付け
たユニット建物もある。上記ユニット建物を改良したも
のとして、特開昭59−106641号公報に記載ある
ように、建物ユニットを一定間隔を隔てて配置し、この
両側の建物ユニットの間に継ぎ梁を差し渡して、この継
ぎ梁の上にバルコニーユニット等の床フレームを設置し
たユニット建物も知られている。又、特開昭63−29
3248号公報には、建物ユニットを一定間隔を隔てて
配置し、この両側の建物ユニットの柱の側面に取り付け
金具を取り付け、この金具にバルコニーユニット等の床
フレームを設置するユニット建物が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記建物ユニ
ットの一部をバルコニーユニットに代替し、下階の建物
ユニットの上にバルコニーユニットを取り付けたユニッ
ト建物では、下階に建物ユニットを据え付けないで上階
のみにバルコニーユニットを取り付けたユニット建物、
例えば、バルコニーユニットの下を玄関ポーチにしたユ
ニット建物は建設することができないという問題があ
る。
【0005】継ぎ梁の上にバルコニーユニット等の床フ
レームを設置するユニット建物では、下階に建物を据え
付けないで上階のみにバルコニーユニットを取り付ける
ことができるが、継ぎ梁を用いるから、その継ぎ梁の加
工、取付作業が必要となり煩雑である。又、床フレーム
は継ぎ梁の上に設置されるから、バルコニーユニットの
床面レベルが継ぎ梁の高さだけ高くなり、上階の建物ユ
ニットの床とバルコニーユニットの床との間に段差がで
き使用に不便である。
【0006】柱の側面に取付金具を取り付けこの金具に
床フレームを設置するユニット建物では、バルコニーユ
ニットの床フレームの高さが下階の建物ユニットの天井
梁の高さになり、従って、このバルコニーユニットの床
フレームと上階の建物ユニットの床フレームの高さと間
に段差ができ使用に不便であるし、柱が角筒状の形鋼で
ある場合には、この柱に床フレームを取り付けることが
困難である。また、金具を側面に取り付ける作業の必要
がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、下階に建物ユニ
ットのない部分にバルコニーユニットを設けたユニット
建物であって、施工が簡単でバルコニーユニットの床に
使用するフレームを上階の建物ユニットの床とほぼ同じ
高さに取り付けることができる建物ユニットの取付構造
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、下階の建物ユニットの上に上階の建物ユニットが取
り付けられ、下階に建物ユニットのない上階部分にバル
コニーユニットが取り付けられたユニット建物のバルコ
ニー取付構造であって、前記上階および下階の建物ユニ
ットの骨格は床梁、柱、天井梁が箱形に組み立てられた
ものであり、前記バルコニーユニットの骨格は、フレー
ムがほぼ矩形に組み立てられ、このフレームの外側面
に、ほぼ垂直な垂直片とこの垂直片にほぼ水平に設けら
れた水平片とからなる接続部品の垂直片が、水平片を外
側に向け、水平片の下面をバルコニーユニットのフレー
ムの下面より、下階の建物ユニットの天井梁の上面と上
階の建物ユニットの床梁の下面との間の隙間とほぼ等し
い距離だけ下方に突出させて、取り付けられ、この接続
部品の水平片がバルコニーユニットに隣接する上階の建
物ユニットの下の下階の建物ユニットの天井梁の上面に
載置されて、バルコニーユニットが建物ユニットに取り
付けられているものである。
【0009】請求項2記載の発明は、下階の建物ユニッ
トの上に上階の建物ユニットが取り付けられ、下階に建
物ユニットのない上階部分にバルコニーユニットが取り
付けられたユニット建物のバルコニー取付構造であっ
て、前記バルコニーユニットの骨格はフレームがほぼ矩
形に組み立てられ、このフレームの外側面に、ほぼ垂直
な垂直片とこのほぼ垂直な垂直片の上端部にほぼ水平に
取り付けられた水平片とからなる断面逆L字形の接続部
品の垂直片が、水平片を外側に向け、水平片の下面をバ
ルコニーユニットのフレームの上面とほぼ同じ高さにし
て、取り付けられ、この接続部品の水平片がバルコニー
ユニットに隣接する別のバルコニーユニットのフレーム
上面に載置されて、バルコニーユニットが隣接する別
のバルコニーユニットに取り付けられているものであ
る。
【0010】請求項3記載の発明は、下階の建物ユニッ
トの上に上階の建物ユニットが取り付けられ、下階の建
物ユニットのない上階部分にバルコニーユニットが取り
付けられたユニット建物のバルコニー取付構造であっ
て、前記バルコニーユニットの下方の下階の建物ユニッ
トのない部分に玄関ポーチが設けられ、この玄関ポーチ
の奥側の建物ユニットに玄関が設けられていることを特
徴とする請求項1または2記載のユニット建物のバルコ
ニー取付構造である。
【0011】請求項4記載の発明は、接続部品の水平片
に厚板部と薄板部とがあり、薄板部に設けられた固着具
挿通孔に固着具が挿通され、薄板部と固着具頭部との重
合した厚みが厚板部の厚みと略等しいことを特徴とする
請求項1または2記載のユニット建物のバルコニー取付
構造である。
【0012】
【0013】
【0014】請求項1、2記載の発明では、バルコニー
ユニットのフレームの外側面に、ほぼ垂直な垂直片とこ
の垂直片にほぼ水平な水平片とからなる接続部品が取り
付けられ、この接続部品をバルコニーユニットに隣接す
る上階の建物ユニットの下の下階の建物ユニットの天井
梁に取り付けられたり、隣接する別のバルコニーユニッ
トのフレームに取り付けられているが、バルコニーユニ
ットのフレームと下階の建物ユニットの天井梁や隣接す
る別のバルコニーユニットのフレームとの間に隙間があ
って、接続部品の水平片が下階の建物ユニットの天井梁
や隣接する別のバルコニーユニットのフレームに載置し
難いときには、この隙間に相当する厚みのスペーサーを
バルコニーユニットのフレームの外側面に取り付け、こ
のスペーサーに接続部品を取り付ければよい。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、バルコニーユニット
のフレームの外側面に取り付けられた断面L字形の接続
部品の水平片が、バルコニーユニットに隣接する上階の
建物ユニットの下の下階の建物ユニットの天井梁の上面
に載置されて、バルコニーユニットが建物ユニットに取
り付けられているから、バルコニーユニットを据え付け
る際には、このバルコニーユニットに取り付けられた接
続部品の水平片を隣接する上階の建物ユニットの下の下
階の建物ユニットの天井梁の上に載置してバルコニーユ
ニットを据え付けた後、この接続部品の水平片を下階の
建物ユニットの天井梁にボルト等の固着具で取り付けれ
ばよく、極めて簡単に施工できる。
【0016】又、このように接続部品の水平片を下階の
建物ユニットの天井梁に載置すると、請求項1記載の発
明では、接続部品の垂直片が、水平片を外側に向け、水
平片の下面をバルコニーユニットのフレームの下面よ
り、下階の建物ユニットの天井梁の上面と上階の建物ユ
ニットの床梁の下面との隙間とほぼ等しい距離だけ下方
に突出させて、フレームの外側面に取り付けられている
から、このバルコニーユニットのフレームは上階の建物
ユニットの床梁とほぼ正確に同じ高さに取り付けられ
る。従って、バルコニーユニットの床を上階の建物ユニ
ットの床との間に段差なく取り付けることができる。
【0017】
【0018】
【0019】請求項記載の発明では、下階の建物ユニ
ットの上に上階の建物ユニットが取り付けられ、下階の
建物ユニットのない上階部分にバルコニーユニットが取
り付けられたユニット建物のバルコニー取付構造であっ
て、前記バルコニーユニットの下方の下階の建物ユニッ
トのない部分に玄関ポーチが設けられ、この玄関ポーチ
の奥側の建物ユニットに玄関が設けられているから、玄
関ポーチの上にバルコニーユニットがあって、この玄関
ポーチの上に屋根を設ける必要がない。
【0020】請求項記載の発明では、接続部品の水平
片にボルト等の固着具を挿通しても、ボルト頭等の固着
具頭部が水平片から突出することなく、好適に水平片を
バルコニーユニットに隣接する上階の建物ユニットの下
の下階の建物ユニットの天井梁の上面に載置することが
できる。
【0021】
【実施例】図1〜図6は本発明ユニット建物のバルコニ
ー取付構造の一実施例を示すもので、図1の(イ)は建
物ユニットとバルコニーユニットの配置を示す説明図、
(ロ)は(イ)の2階部分の配置を示す配置図、(ハ)
は(ロ)のA部分の下階の建物ユニットの天井梁と上階
のバルコニーユニットのフレームとの取付構造を示す説
明図、(ニ)は(ロ)のB部分の下階の建物ユニットの
天井梁と上階のバルコニーユニットのフレームとの取付
構造を示す説明図、(ホ)は(ロ)のC部分のバルコニ
ーユニットのフレームと隣接する別のバルコニーユニッ
トのフレームとの取付構造を示す説明図、図2は建物ユ
ニットの構造を示す説明図、図3はバルコニーユニット
の骨格を示す説明図、図4は図2のA部分の接続構造の
正面図、図5は図2のB部分の接続構造の正面図、図6
は図2のC部分の接続構造の正面図である。
【0022】図1〜図6において、1は建物ユニットで
あり、この建物ユニット1の骨格は、図2に示すよう
に、4本の柱11、11、11、11と2本の妻側床梁
12、12と2本の桁側床梁13、13と2本の妻側天
井梁14、14と2本の桁側天井梁15、15とが箱形
に組み立てられたものである。そして、この建物ユニッ
ト1の対向する桁側床梁13、13に床小梁16が差し
渡され、この床小梁16の上に木製の床根太17が取り
付けられ、この床根太17の上に図示されない床材が張
られて床が形成されている。又、この建物ユニット1の
対向する桁側天井梁15、15に木製の天井小梁18が
差し渡され、この天井小梁18の下面に天井材が取り付
けられて天井が形成されている。又、壁部分には床梁1
2、13と天井梁14、15との間に間柱19が設けら
れ、この間柱19の両側に内壁パネルと外壁パネルが取
り付けられ、この内壁パネルと外壁パネルとの間に断熱
材が取り付けられて壁が形成されている。
【0023】2はバルコニーユニットであり、このバル
コニーユニット2の骨格は、図3に示すように、妻側フ
レーム21と桁側フレーム22とが矩形に組み立てら
れ、相対する桁側フレーム22、22に中桟フレーム2
3が差し渡され、この中桟フレーム22や妻側フレーム
21に中桟フレーム24が差し渡されて取り付けられた
ものであり、この妻側フレーム21、桁側フレーム2
2、中桟フレーム23、24の上に床材が取り付けら
れ、必要があらば、妻側フレーム21や桁側フレーム2
2に手摺25が取り付けられてバルコニーユニット2が
形成される。
【0024】3はバルコニーユニット2の妻側フレーム
21に溶接で取り付けられたスペーサーである。このバ
ルコニーユニット2の妻側フレーム21にスペーサー3
を取り付ける理由は、建物ユニット1を妻側と桁側とに
複数個並べて取り付けたとき、建物ユニット1の妻側天
井梁14や妻側床梁12と隣接する別の建物ユニット1
の妻側天井梁14や妻側床梁12との隙間が、桁側天井
梁15や桁側床梁13と隣接する別の建物ユニット1の
桁側天井梁15や桁側床梁13との隙間より大きいか
ら、このバルコニーユニット2の妻側フレーム21にス
ペーサー3を取り付けて、この隙間の差を補ぎなってい
るのである。
【0025】4はバルコニーユニット2の妻側フレーム
21を下階の建物ユニット1の妻側天井梁14に接続す
る妻側接続部品であり、この妻側接続部品4は、垂直片
41とこの垂直片41の下端部にほぼ水平に設けられた
水平片42とからなる断面L字形の小片であり、水平片
42を外側に向け、水平片42の下面をバルコニーユニ
ット2の妻側フレーム21の下面より、1階の建物ユニ
ット1の妻側天井梁14の上面と2階の建物ユニット1
の妻側床梁12の下面との隙間とほぼ等しい距離だけ下
方に突出させて、妻側フレーム21の外側面にスペーサ
ー3を介して取り付けられている。そして、水平片42
には、薄板部を形成する切欠部43が2個設けられてい
る。切欠部43の薄板部には、固着具挿通孔141が設
けられている。水平片42の切欠部43以外の部分は厚
板部であり、その厚みの差はボルト頭の厚みと略等しく
なされている。尚、この水平片42を取り付ける1階の
妻側天井梁14にはこの切欠部43に相対する位置に通
孔が設けられている。
【0026】5はバルコニーユニット2の桁側フレーム
22を下階の建物ユニット1の桁側天井梁に接続する桁
側接続部品であり、この桁側接続部品5はほぼ垂直な垂
直片51と、この垂直片51のほぼ中央部にほぼ水平に
設けられた水平片52とからなる断面横向きT字形の小
片であり、水平片52を外側に向け、水平片52の下面
をバルコニーユニット2の桁フレーム22の下面より、
1階の建物ユニット1の桁側天井梁15の上面と2階の
建物ユニット1の桁側床梁13の下面との隙間とほぼ等
しい距離だけ下方に突出させて、バルコニーユニット2
の桁側フレーム22の外側面に溶接で取り付けられてい
る。そして、この水平片52には通孔切欠部53が2個
設けられている。尚、この水平片52を取り付ける1階
の桁側天井梁15にはこの通孔53に相対する位置に通
孔151が設けられている。
【0027】6はバルコニーユニット2の妻側フレーム
22を隣接する別のバルコニーユニット2の妻側フレー
ム22に接続するバルコニー接続部品であり、このバル
コニー接続部品6は、ほぼ垂直な垂直片61とこのほぼ
垂直な垂直片61の上端部にほぼ水平に取り付けられた
水平片62とからなる断面逆L字形の付けられたもので
あり、水平片62を外側に向け、水平片62の下面をバ
ルコニーユニット2の妻側フレーム22の上面とほぼ同
じ高さにして、スペーサー3を介して取り付けられてい
る。そして、この水平片62には通孔63が2個設けら
れている。尚、この水平片62を取り付ける隣接するバ
ルコニーユニット2の妻側フレーム21にはこの通孔6
3に相対する位置に通孔64が設けられている。
【0028】7は玄関であり、71は玄関ポーチであ
り、この玄関ポーチ71はバルコニーユニット2の下方
の下階の建物ユニット1のない部分に設けられている。
そして、玄関7はこの玄関ポーチ71の奥の1階の建物
ユニット1に設けられている。このように、玄関ポーチ
71をバルコニーユニット2の下方の下階の建物ユニッ
ト1のない部分に設けると、この玄関ポーチ71の上に
屋根を設けなくとも雨に濡れることがなく便利である。
【0029】次に、このユニット建物の施工方法につい
て説明する。工場で、4本の柱11、11、11、11
と2本の妻側床梁12、12、2本の桁側床梁13、1
3と2本の妻側天井梁14、14と2本の桁側天井梁1
5、15とを、図2に示すように、連結して建物ユニッ
ト1の骨格を製造し、この建物ユニット1の骨格の対向
する桁側床梁13、13に床小梁16を差し渡し、この
床小梁16の上に木製の床根太17を取り付け、この床
根太17の上に床材を張り付けて床とする。又、この建
物ユニット1の骨格の対向する桁側天井梁15、15に
木製の天井小梁18を差し渡し、この天井小梁18の下
面に天井材を取り付けて天井とする。又、壁部分には床
梁12、13と天井梁14、15との間に間柱19を設
け、この間柱19の両側に内壁パネルと外壁パネルを取
り付け、この内壁パネルと外壁パネルとの間に断熱材が
取り付けて壁として、建物ユニット1を製造する。
【0030】又、工場で、図3に示すように、妻側フレ
ーム21と桁側フレーム22とを矩形に組み立て、相対
する桁側フレーム22、22に中桟フレーム23を差し
渡してバルコニー2の骨格を製造する。そして、この妻
側フレーム21、桁側フレーム22、中桟フレーム23
の上に床材を取り付け、必要があらば、妻側フレーム2
1や桁側フレーム22に手摺25を取り付けバルコニー
ユニット2を製造する。このようにして製造された建物
ユニット1とバルコニーユニット2を施工現場に運搬
し、予め設けられている基礎の上に、図1に示すよう
に、1階部分に建物ユニット1を6個を据え付ける。次
に、1階の建物ユニット1のない2階部分にバルコニー
ユニット2を2個取り付ける。なお、取り付け手順に支
障がない範囲で、適宜1階の建物ユニット1の上に2階
の6個の建物ユニット1を据え付けてゆく。
【0031】尚、このバルコニーユニット2の取り付け
方法は次のようにして行う。先ず、2階の建物ユニット
1と2階の建物ユニットとで形成されることとなる入隅
部にバルコニーユニット2を取り付ける。この入隅部に
バルコニーユニット2の取付方法は、バルコニーユニッ
ト2の妻側フレーム21の外側面にスペーサー3を介し
て取り付けられた断面L字形の妻側接続部品4の水平片
42を、バルコニーユニット2の妻側に隣接する2階の
建物ユニット1の下の1階の建物ユニット1の妻側天井
梁14の上面に載置し、又、バルコニーユニット2の桁
側フレーム22の外側面に取り付けられた断面横向きT
字形の桁側接続部品5の水平片52を、バルコニーユニ
ット2の桁側に隣接する2階の建物ユニット1の下の1
階の建物ユニットの桁側天井梁15の上面に載置する。
その後、この水平片42の切欠部43の固着具挿通孔1
41と1階の妻側天井梁14の通孔とに挿入されたボル
ト46とナット47で両者を取り付け、水平片52の通
孔53と1階の桁側天井梁15の通孔151とに挿入さ
れたボルト56とナット57で強固に取り付ける。
【0032】このように取り付けると、妻側接続部品4
の垂直片41が、水平片42を外側に向け、水平片42
の下面をバルコニーユニット2の妻側フレーム21の下
面より、1階の建物ユニット1の妻側天井梁14の上面
と2階の建物ユニット1の妻側床梁12の下面との隙間
とほぼ等しい距離(図5のX)だけ下方に突出させて、
妻側フレーム21の外側面に取り付けられているから、
このバルコニーユニット2の妻側フレーム21は2階の
建物ユニット1の妻側床梁12とほぼ同じ高さに取り付
けられるし、桁側接続部品5の垂直片51が、水平片5
2を外側に向け、水平片52の下面をバルコニーユニッ
ト2の桁側フレーム22の下面より、1階の建物ユニッ
ト1の桁側天井梁15の上面と2階の建物ユニット1の
桁側床梁13の下面との隙間とほぼ等しい距離(図4の
Y)だけ下方に突出させて、桁側フレーム22の外側面
に取り付けられているから、このバルコニーユニット2
の桁側フレーム22は2階の建物ユニット1の桁側床梁
13とほぼ同じ高さに取り付けられる。
【0033】また、妻側接続部品4の水平片42に厚板
部と薄板部(切欠部43)とがあり、薄板部とボルト頭
部との重合した厚みが厚板部の厚みと略等しいので、ボ
ルト頭が水平片42から突出することなく、好適に水平
片42を1階の妻側天井梁14の上面に載置することが
できる。
【0034】次に、この既に取り付けたバルコニーユニ
ット2に隣接して別のバルコニーユニット2を取り付け
る。この別のバルコニーユニット2の取付方法は、別の
バルコニーユニット2の妻側フレーム21の外側面にス
ペーサー3を介して取り付けられた逆L字形のバルコニ
ー接続部品6の水平片62を、既に取り付けられている
バルコニーユニット2の妻側フレーム22の上面に載置
し、別のバルコニーユニット2の桁側フレーム22の外
側面に取り付けられた断面横向きT字形の桁側接続部品
5の水平片52を、バルコニーユニット2の桁側に隣接
する2階の建物ユニット1の下の1階の建物ユニットの
桁側天井梁15の上面に載置する。その後、この水平片
62の通孔63と既に取り付けられたバルコニーユニッ
ト2の通孔64とに挿入されたボルト66とナット67
で両者を強固に取り付け、水平片52の通孔53と1階
の桁側天井梁15の通孔151とに挿入されたボルト5
6とナット57で強固に取り付ける。
【0035】このようにバルコニーユニット2を取り付
けると、桁側接続部品5の垂直片51が、水平片52を
外側に向け、水平片52の下面をバルコニーユニット2
の桁側フレーム22の下面より、1階の建物ユニット1
の桁側天井梁15の上面と2階の建物ユニット1の桁側
床梁13の下面との隙間とほぼ等しい距離(図4のY)
だけ下方に突出させて、桁側フレーム22の外側面に取
り付けられているから、このバルコニーユニット2の桁
側フレーム22は2階の建物ユニット1の桁側床梁13
とほぼ同じ高さに取り付けられるし、フレーム接続部品
6の垂直片61が、水平片62を外側に向け、水平片6
2の下面をバルコニーユニット2の妻側フレーム21の
上面とほぼ同じ高さにして、取り付けられているから、
このバルコニーユニット2の妻側フレーム21は隣接す
る別のバルコニーユニト2の妻側フレーム21とほぼ同
じ高さに取り付けられる。
【0036】なお、各水平片に設けられた固着具挿通孔
は、長孔であり、地震に際して振動による位置ずれを吸
収できる。また、この実施例では、入隅部のバルコニー
ユニット2を取り付けてから、ユニット建物の隅にあ
る、下階の建物ユニットのないバルコニーユニット2を
据付けている。しかし、ユニット建物の隅にあるバルコ
ニーユニット2の下に予め下階の建物ユニットを据え付
けておけば、ユニット建物の隅にバルコニーユニットを
載置した後、入隅部のバルコニーユニット2を取り付け
る手順となる。この場合、バルコニーユニット間を接続
するバルコニー接続部品6が左右逆になる。
【0037】
【発明の効果】請求項記載の発明では、バルコニーユ
ニットのフレームの外側面に取り付けられた断面L字形
の接続部品の水平片が、バルコニーユニットに隣接する
上階の建物ユニットの下の下階の建物ユニットの天井梁
の上面に載置されて、バルコニーユニットが建物ユニッ
トに取り付けられているから、接続部品の水平片を隣接
する上階の建物ユニットの下の下階の建物ユニットの天
井梁の上に載置してバルコニーユニットを据え付けた
後、この接続部品の水平片を下階の建物ユニットの天井
梁にボルト等で取り付ければよく、極めて簡単に施工で
きるので、便利である。
【0038】又、このように接続部品の水平片を下階の
建物ユニットの天井梁に載置すると、請求項1記載の発
明では、接続部品の垂直片が、水平片を外側に向け、水
平片の下面をバルコニーユニットのフレームの下面よ
り、下階の建物ユニットの天井梁の上面と上階の建物ユ
ニットの床梁の下面との隙間とほぼ等しい距離だけ下方
に突出させて、フレームの外側面に取り付けられている
から、このバルコニーユニットのフレームは上階の建物
ユニットの床梁とほぼ正確に同じ高さに取り付けられ
る。従って、バルコニーユニットの床を上階の建物ユニ
ットの床との間に段差なく取り付けることができ、建物
ユニットとバルコニーユニットとの間を往復し易くなり
便利である。
【0039】請求項記載の発明では、バルコニーユニ
ットのフレームの外側面に取り付けられた断面逆L字形
の接続部品の水平片が、バルコニーユニットに隣接する
別のバルコニーユニットのフレームの上面に載置され
て、バルコニーユニットが隣接する別のバルコニーユニ
ットに取り付けられているから、バルコニーユニットを
据え付ける際には、このバルコニーユニットに取り付け
られた接続部品の水平片を隣接する上階の建物ユニット
の下の下階の建物ユニットの天井梁の上に載置してバル
コニーユニットを据え付けた後、この接続部品の水平片
を隣接する別のバルコニーユニットのフレームにボルト
等で取り付ければよく、極めて簡単に施工でき、便利で
ある。
【0040】又、このように接続部品の水平片を隣接す
る別のバルコニーユニットのフレームに載置すると、請
求項記載の発明は、接続部品の垂直片が、水平片を外
側に向け、水平片の下面をバルコニーユニットのフレー
ムの上面とほぼ同じ高さにして、取り付けられているか
ら、このバルコニーユニットのフレームは隣接する別の
バルコニーユニトのフレームとほぼ同じ高さに取り付け
られる。従って、バルコニーユニットの床を隣接する別
のバルコニーユニットの床との間に段差なく取り付ける
ことができ、バルコニーユニットと別のバルコニーユニ
ットとの間を往復し易くなり便利である。
【0041】請求項記載の発明では、下階の建物ユニ
ットの上に上階の建物ユニットが取り付けられ、下階の
建物ユニットのない上階部分にバルコニーユニットが取
り付けられたユニット建物のバルコニー取付構造であっ
て、前記バルコニーユニットの下方の下階の建物ユニッ
トのない部分に玄関ポーチが設けられ、この玄関ポーチ
の奥側の建物ユニットに玄関が設けられているから、玄
関ポーチの上にバルコニーユニットがあって、この玄関
ポーチの上に屋根を設ける必要がない。
【0042】請求項記載の発明では、接続部品の水平
片にボルト等の固着具を挿通しても、ボルト頭等の固着
具頭部が水平片から突出することなく、好適に水平片を
バルコニーユニットに隣接する上階の建物ユニットの下
の下階の建物ユニットの天井梁の上面に載置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ユニット建物のバルコニー取付構造の一
実施例を示すもので、(イ)は建物ユニットとバルコニ
ーユニットの配置を示す説明図、(ロ)は(イ)の2階
部分の配置を示す配置図、(ハ)は(ロ)のA部分の下
階の建物ユニットの天井梁と上階のバルコニーユニット
のフレームとの取付構造を示す説明図、(ニ)は(ロ)
のB部分の下階の建物ユニットの天井梁と上階のバルコ
ニーユニットのフレームとの取付構造を示す説明図、
(ホ)は(ロ)のC部分のバルコニーユニットのフレー
ムと隣接するバルコニーユニットのフレームとの取付構
造を示す説明図である。
【図2】建物ユニットの構造を示す説明図である。
【図3】バルコニーユニットの骨格を示す説明図であ
る。
【図4】図2のA部分の接続構造の正面図である。
【図5】図5は図2のB部分の接続構造の正面図であ
る。
【図6】図6は図2のC部分の接続構造の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 建物ユニット 11 柱 12 妻側床梁 13 桁側床梁 14 妻側天井梁 15 桁側天井梁 2 バルコニーユニット 21 妻側フレーム 22 桁側フレーム 3 スペーサー 4 妻側接続部品 41 垂直片 42 水平片 5 桁側接続部品 51 垂直片 52 水平片 6 バルコニー接続部品 61 垂直片 62 水平片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/00 501

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下階の建物ユニットの上に上階の建物ユ
    ニットが取り付けられ、下階に建物ユニットのない上階
    部分にバルコニーユニットが取り付けられたユニット建
    物のバルコニー取付構造であって、前記上階および下階
    の建物ユニットの骨格は床梁、柱、天井梁が箱形に組み
    立てられたものであり、前記バルコニーユニットの骨格
    は、フレームがほぼ矩形に組み立てられ、このフレーム
    の外側面に、ほぼ垂直な垂直片とこの垂直片にほぼ水平
    に設けられた水平片とからなる接続部品の垂直片が、水
    平片を外側に向け、水平片の下面をバルコニーユニット
    のフレームの下面より、下階の建物ユニットの天井梁の
    上面と上階の建物ユニットの床梁の下面との間の隙間と
    ほぼ等しい距離だけ下方に突出させて、取り付けられ、
    この接続部品の水平片がバルコニーユニットに隣接する
    上階の建物ユニットの下の下階の建物ユニットの天井梁
    の上面に載置されて、バルコニーユニットが建物ユニッ
    トに取り付けられていることを特徴とするユニット建物
    のバルコニー取付構造。
  2. 【請求項2】 下階の建物ユニットの上に上階の建物ユ
    ニットが取り付けられ、下階に建物ユニットのない上階
    部分にバルコニーユニットが取り付けられたユニット建
    物のバルコニー取付構造であって、前記バルコニーユニ
    ットの骨格はフレームがほぼ矩形に組み立てられ、この
    フレームの外側面に、ほぼ垂直な垂直片とこのほぼ垂直
    な垂直片の上端部にほぼ水平に取り付けられた水平片と
    からなる断面逆L字形の接続部品の垂直片が、水平片を
    外側に向け、水平片の下面をバルコニーユニットのフレ
    ームの上面とほぼ同じ高さにして、取り付けられ、この
    接続部品の水平片がバルコニーユニットに隣接する別の
    バルコニーユニットのフレームの上面に載置されて、バ
    ルコニーユニットが隣接する別のバルコニーユニット
    取り付けられていることを特徴とするユニット建物のバ
    ルコニー取付構造。
  3. 【請求項3】 下階の建物ユニットの上に上階の建物ユ
    ニットが取り付けられ、下階の建物ユニットのない上階
    部分にバルコニーユニットが取り付けられたユニット建
    物のバルコニー取付構造であって、前記バルコニーユニ
    ットの下方の下階の建物ユニットのない部分に玄関ポー
    チが設けられ、この玄関ポーチの奥側 の建物ユニットに
    玄関が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載のユニット建物のバルコニー取付構造。
  4. 【請求項4】 接続部品の水平片に厚板部と薄板部とが
    あり、薄板部に設けられた固着具挿通孔に固着具が挿通
    され、薄板部と固着具頭部との重合した厚みが厚板部の
    厚みと略等しいことを特徴とする請求項1または2記載
    のユニット建物のバルコニー取付構造。
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