JPH1181478A - 床構造と建物ユニット - Google Patents

床構造と建物ユニット

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JPH1181478A
JPH1181478A JP9235998A JP23599897A JPH1181478A JP H1181478 A JPH1181478 A JP H1181478A JP 9235998 A JP9235998 A JP 9235998A JP 23599897 A JP23599897 A JP 23599897A JP H1181478 A JPH1181478 A JP H1181478A
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JP
Japan
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floor
panel
attached
beams
wall
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JP9235998A
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English (en)
Inventor
Toshiya Onizuka
俊哉 鬼塚
Takahiro Ariga
貴弘 有我
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行感のよい安価な床構造を提供すること。 【解決手段】 床パネル1を相対する床梁3の間に、床
根太111を床梁3に対してほぼ直角にして、架け渡
し、2本の連結材112の床根太3と隣の床根太3との
間に顕れている部分を田雨後に床梁3に取り付けた床構
造とこの床構造を備えた建物ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歩行感のよい床構造
とこの床構造を備えた建物ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、特公昭62−6222
4号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大きさの
箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニット
を、予め、工場で製造し、この建物ユニットを複数個施
工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物となすもの
で、現場施工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標準化
された建物となる特徴があることから広く採用されてい
る。
【0003】このユニット建物に使用する建物ユニット
は、方形の四隅に配置された4本の鋼製の柱と、4本の
柱の下端部を連結する4本の鋼製の床梁と、4本の柱の
上端部を連結する4本の鋼製の天井梁とからなる骨格を
有している。そして、この建物ユニットの床構造は、断
面コ字形の長尺体の相対する鋼製の床梁と、この相対す
る床梁の間に架け渡された断面ロ字形の長尺体の鋼製の
床小梁と、この床小梁の上に取り付けられた木製の床根
太と、この床根太の上に取り付けられた床材とからなる
ものである。
【0004】別の建物ユニットとしては、特公昭58−
30978号公報または特開昭61−204443号公
報に記載あるような、床パネルと壁パネルを組み立てて
ものが知られている。この床構造は、相対する床梁の間
に複数の木製の床根太をほぼ平行に並べ、この床根太の
両側を2本の相対する木製の連結材で連結した枠組の一
面に床材を取り付けた床パネルを相対する床梁の間に、
床根太を床梁に対してほぼ直角にして、架け渡し、2本
の連結材の床根太と隣の床根太との間に顕れた相対する
部分が1個置きに床梁に取り付けられたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後者のユニッ
ト建物の床構造は、床パネルを床梁に取り付けるだけで
あるので施工が極めて簡単であるが、床の上を人が歩い
たときに吊り橋を渡るときのような不安定な感じがして
歩行感が悪いという問題がある。特に、2階以上の床の
上を歩いたときに歩行感が悪い。
【0006】前者のユニット建物は床小梁があるので歩
行感が悪くないが床小梁を取り付けたり、この床小梁の
上に床根太を取り付けたりするので極めて煩雑である。
そこで、前者の床パネルを床梁に取り付けた床構造を改
善して歩行感をよくしようと、種々実験した結果、この
歩行感が悪いのは床の固有振動数が小さく、歩行の際に
ユックリと床が振動するためであることが判明した。
【0007】この床の固有振動数を大きくする方法とし
ては床根太の数を多くしたり、床根太を剛性の大きい金
属製にしたり、床パネルの連結材を床梁に固定するボル
ト等の接合材の数を増加させて強固に固定すること等が
ある。しかし、いずれも、材料費が高くなったり、取付
工数が増加して高価になるという問題がある。特に、1
階では床パネルの下側に大引や束等を取付けて簡単に床
の固有振動数を大きくすることができるが、2階以上で
は下階に部屋があるために大引や束等を取付け難く床の
固有振動数を大きくする安価な方法がなかった。
【0008】そこで、本発明者が従来の床よりあまり高
価にならない方法で歩行感を改善しようと種々実験を繰
り返して行ったところ、床構造を改良することで歩行感
が改善することが判明し、本発明をなすに到った。即
ち、本発明の目的は、従来の床構造を改善して歩行感の
よい安価な床構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、床パネルが床梁に取り付けられた床構造であって、
前記床パネルはほぼ平行に並べられた複数の床根太の両
側を2本の相対する連結材で連結した枠組と、この枠組
の一面に取り付けられた床材とからなり、この床パネル
が相対する床梁の間に、床根太を床梁に対してほぼ直角
にして、架け渡され、2本の連結材の床根太と隣の床根
太との間に顕れている部分が交互に両側の床梁に取り付
けられていることを特徴とする床構造である。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載に使
用する床梁が鋼製であり、床根太と連結材が木製である
ことを特徴とする床構造である。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の床構造を備えていること特徴とする建物ユニット
である。
【0012】この請求項3記載の発明における建物ユニ
ットとは、特公昭62−62224号公報に記載あるよ
うな鉄骨系の建物ユニットでもよいし、特公昭58−3
0978号公報に記載されているような木造の建物ユニ
ットでもよい。
【0013】(作用)請求項1記載の発明では、床パネ
ルが相対する床梁の間に、床根太を床梁に対してほぼ直
角にして、架け渡され、2本の連結材の床根太と床根太
との間に顕れている部分が交互に両側の床梁に取り付け
られているから、いかなる理由か不明であるが、実験の
結果、従来の床根太と隣の床根太との間に顕れている相
対する部分を1個置きに連結した場合に比較して床の固
有振動数が大きくなり、床の上を人が歩いたときに歩行
感が著しく改善された。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載に
使用する床梁が鋼製であり、床根太が木製であるから、
床根太が両側の鋼製の床梁にシッカリと固定されて床の
固有振動数が大きくなる。従って、床の上を人が歩いた
ときに歩行感がよくなる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の床構造を備えていることを特徴とする建物ユニ
ットであるから、この建物ユニットを複数個組み立てた
建物は歩行感のよい床構造を備えた建物である。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図1〜図6は本発明をユニット建物に適用した一実
施例を示すもので、図1(イ)は床パネルの一部切欠説
明図、(ロ)は床パネルが2階の床梁に取り付けられて
いる状態を床材を取り外して示す説明図、図2(イ)は
2階の妻壁付建物ユニットを示す説明図、(ロ)は
(イ)のA−A線で切断した状態を示す説明図、図3
(イ)は1階の妻壁付建物ユニットを示す説明図、
(ロ)は(イ)のB−B線で切断した状態を示す説明
図、図4(イ)は2階の妻壁・桁壁付建物ユニットを示
す説明図、(ロ)は(イ)のC−C線で切断した状態を
示す説明図、図5(イ)は1階の妻壁・桁壁付建物ユニ
ットを示す説明図、(ロ)は(イ)のD−D線で切断し
た状態を示す説明図、図6は建物ユニットを据え付けて
いる状態を示す説明図である。
【0017】図1〜図6において、1は床パネルであ
り、この床パネル1は、図1(イ)に示すように、ほぼ
平行に並べられた複数の断面38mm×140mmの木
製の床根太111とこの床根太111の端面を連結する
断面38mm×140mmの木製の連結材112とから
なる枠組11の上面に厚み20mmのパーチクルボード
の床材12が、又、下面に厚み9mmのパーチクルボー
ドの板材13がそれぞれ取り付けられたものである。
尚、1階の床パネル1の床材12と板材13との間には
ガラスウールの断熱材14が取付けられている。
【0018】2は壁パネルであり、この壁パネル2は木
製の縦材と横材を組み立て、この表面に壁材を取り付け
たものであり、妻側に取り付けられる妻壁パネル2−1
と桁側に取り付けられる桁壁パネル2−2の2種類あ
る。3は床梁であり、1階の床梁3−1と2階の床梁3
−2の2種類ある。2階の床梁3−2は、図1(ロ)、
図2(ロ)、図4(ロ)に示すように、断面コ字形の鋼
製の長尺体31と、この長尺体31の両端に取付板32
が取り付けられたものであり、1階の床梁3−2は木製
の長尺体である。
【0019】このように1階の床梁3−1と2階の床梁
3−2の構造が異なるのは、1階の床パネル1のほぼ中
央に大引9が取り付けられていて振動し難くなっている
し、床梁3−1の強度が2階の床梁3−2より大きくな
くてもよいからである。4は天井パネルであり、この天
井パネル4は木製の枠体41の下面に石膏ボードからな
る天井板42が取り付けられてものである。
【0020】5は木製の柱である。この柱5は矩形の四
隅に配置され、この四隅に配置された4本の柱5、5、
5、5の相対する長辺に沿って2本の床梁3が取り付け
られ、この2本の床梁3に床パネル1が架け渡されるの
である。尚、2階の床梁3−2を柱5に取り付ける場合
には、断面コ字形の長尺体31の両側に取り付けられた
取付板32を柱5に取り付ける。
【0021】6は妻壁付建物ユニットであり、この妻壁
付建物ユニット6は1階の妻壁付建物ユニット6−1と
2階の妻壁付建物ユニット6−2の2種類ある。
【0022】1階の妻壁付建物ユニット6−1は、図3
に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置
された柱5、5、5、5と、この4本の柱5、5、5、
5の短辺に沿って取り付けられた2枚の妻壁パネル2−
1と、この4本の柱5、5、5、5の下部に長辺に沿っ
て差し渡されて取付けられた2本の床梁3−1、3−1
と、この2本の床梁3−1、3−1に架け渡された床パ
ネル1とからなる。
【0023】2階の妻壁付建物ユニット6−2は、図2
に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置
された柱5、5、5、5と、この4本の柱5、5、5、
5の短辺に沿って取り付けられた2枚の妻壁パネル2−
1と、この4本の柱5、5、5、5の下部に長辺に沿っ
て差し渡され取付けられた2本の床梁3−2、3−2
と、この2本の床梁3−2に架け渡された床パネル1
と、この床パネル1の下方に、床梁3−2に取り付けら
れた天井パネル4とからなる。
【0024】7は妻壁・桁壁付建物ユニットであり、こ
の妻壁・桁壁付建物ユニット7は1階の妻壁・桁壁付建
物ユニット7−1と2階の妻壁・桁壁付建物ユニット7
−2の2種類ある。
【0025】1階の妻壁・桁壁付建物ユニット7−1
は、図5に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の四
隅に配置された柱5、5、5、5と、この4本の柱5、
5、5、5の短辺に沿って取り付けられた2枚の妻壁パ
ネル2−1と、4本の柱5、5、5、5の一方の長辺に
沿って取り付けられた1枚の桁壁パネル2−2と、他方
の長辺に沿って取付けられた床梁3−1と、この桁壁パ
ネル2−2の下部に取り付けられた床梁3−1と長辺に
沿って取付けられた床梁3−1とに差し渡された床パネ
ル1とからなる。
【0026】2階の妻壁・桁壁付建物ユニット7−2
は、図4に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の四
隅に配置された柱5、5、5、5と、この4本の柱5、
5、5、5の短辺に沿って取り付けられた2枚の妻壁パ
ネル2−1と、4本の柱5、5、5、5の長辺に沿って
取り付けられた1枚の桁壁パネル2−2と、他方の長辺
に沿って取付けられた床梁3−2と、この桁壁パネル2
−2の下部に取り付けられた床梁3−2と長辺に沿って
取付けられた床梁3−2とに差し渡された床パネル1
と、この床パネル1の下方に、床梁3に取り付けられた
天井パネル4とからなる。
【0027】この2階の建物ユニット6−2、7−2の
床梁3−2に床パネル1を取り付けた取付構造を図1
(ロ)を参照しながら詳細に説明する。床梁3の取付板
31、31が両側の柱4、4に連結されている。そし
て、この床梁3には、Z形の取付金具35の上側フラン
ジ351が、下側フランジ352を内方に突出させて、
取付けられていて、両側床梁3、3の間に床パネル1
が、床根太111を床梁3に対してほぼ直角にして、落
とし込まれて、取付金具35の下側フランジ352の上
に床パネル1が載せられ、床根太111の両側に取付け
られている連結材112の床根太111と隣の床根太1
11との間に顕れている部分が交互に両側の床梁にボル
ト15・ナット16で取付けられている。8は基礎であ
り、85は屋根ユニットである。この屋根ユニット85
については詳細を省略する。
【0028】次に、このユニット建物の施工方法につい
て説明する。
【0029】(各部材の製造)図1(イ)に示すよう
に、ほぼ平行に並べられた複数の床根太111とこの床
根太111の端面を2本の相対する連結材112で連結
して枠組11を製造し、この枠組11の下面に厚み9m
mのパーチクルボードの板材を取り付けて床パネル1の
未完成品を製造する。
【0030】又、木製の縦材と横材を組み立て、この表
面に壁材を取り付けて壁パネル2を製造する。この際、
桁側に取り付けられる2階の桁壁パネル2−2には床梁
3−2を取り付け1階の桁パネル2−1には木製の床梁
3−1を取り付ける。又、木製の枠体41の下面に石膏
ボードからなる天井板42を取り付けて天井パネル4を
製造する。
【0031】(1階の妻壁付き建物ユニット6−1の製
造)4本の木製の柱5、5、5、5を長辺と短辺とから
なる矩形の四隅に配置して立設し、この4本の柱5、
5、5、5の相対する短辺(妻側)に妻壁パネル2−1
を差し渡し、妻壁パネル2−1の両側端面を柱5に取り
付ける。次に、4本の柱5、5、5、5の相対する長辺
(桁側)に沿って2本の木製の床梁3−1を差し渡し、
この床梁3−1の端面を柱5に取り付け、両側の木製の
床梁3−1に断面Z形の長尺体からなる取付金具35を
取り付ける。
【0032】次に、この両側の取付金具35の間に床パ
ネル1を落とし込み、下側片352の上に載せ、床梁3
−1から床パネル1の両側の連結片112にボルト15
を通し、このボルト15にナット16を螺入して床パネ
ル1の未完成品を床梁3−1に取り付ける。次に、この
床パネル1の未完成品の上面に床材12を取り付けて床
パネル1を完成させたり、この床パネル1の下側に大引
9を取り付けて1階の妻壁付建物ユニット6−1を製造
する。
【0033】尚、この床パネル1の連結材112にボル
ト15を通して、床パネル1をボルト15とこのボルト
15に螺合したナット16で床梁3−1に取り付ける際
のボルト15の位置は、2本の連結材112の床根太1
11と隣の床根太111との間に顕れている部分を交互
に床梁3−1に取り付ける。
【0034】(2階の妻壁付き建物ユニット6−2の製
造)4本の木製の柱5、5、5、5を長辺と短辺とから
なる矩形の四隅に配置して立設し、この4本の柱5、
5、5、5の相対する短辺(妻側)に妻壁パネル2−1
を差し渡し、妻壁パネル2−1の両側端面に柱5を取り
付ける。次に、4本の柱5、5、5、5の相対する長辺
(桁側)に沿って鋼製の床梁3−2を差し渡し、この床
梁3−2の端面を柱5に取り付け、両側の鋼製の床梁3
−2に断面Z形の長尺体からなる取付金具35を取り付
ける。
【0035】次に、この両側の取付金具35の間に床パ
ネル1の未完成品を落とし込み、床梁3−2から床パネ
ル1の両側の連結片112にボルト15を通し、このボ
ルト15にナット16を螺入して床パネル1の未完成品
を取り付ける。次に、この床パネル1の未完成品の上面
に床梁12を取り付けて床パネル1を完成させたり、こ
の床パネル1の下側に天井パネル4を取り付けて2階の
妻壁付建物ユニット6−2を製造する。
【0036】尚、この床パネル1の連結材112にボル
ト15を通して、床パネル1をボルト15とこのボルト
15に螺合したナット16で床梁3−2に取り付ける際
のボルト15の位置は、2本の連結材112の床根太1
11と隣の床根太111との間に顕れている部分を交互
に床梁3−2に取り付ける。
【0037】(1階の妻壁・桁壁付き建物ユニット7−
1の製造)4本の木製の柱5、5、5、5を長辺と短辺
とからなる矩形の四隅に配置して立設し、この4本の柱
5、5、5、5の相対する短辺(妻側)に妻壁パネル2
−1を差し渡し、妻壁パネル2−1の両側端面に柱5を
取り付ける。次に、4本の柱5、5、5、5の一方の長
辺(桁側)の下部に木製の床梁3−1を差し渡し、この
床梁3−1の端面を柱5に取り付け、他方の長辺(桁
側)に床梁3−1が下部に取り付けられた1階の桁壁パ
ネル2−2を取り付け、両側の木製の床梁3−1に断面
Z形の長尺体からなる取付金具35を取り付ける。
【0038】次に、この両側の取付金具35の間に床パ
ネル1の未完成品を落とし込み、床梁3−1から床パネ
ル1の両側の連結片112にボルト15を通し、このボ
ルト15にナット16を螺入して床パネル1の未完成品
を床梁3−1に取り付ける。次に、この床パネル1の未
完成品の上面に床材12を取り付けて床パネル1を完成
させたり、この床パネル1の下側に大引9を取り付けて
1階の妻壁・桁壁付建物ユニット7−1を製造する。
【0039】尚、この床パネル1の連結材112にボル
ト15を通して、床パネル1をボルト15とこのボルト
15に螺合したナット16で床梁3−1に取り付ける際
のボルト15の位置は、2本の連結材112の床根太1
11と隣の床根太111との間に顕れている部分を交互
に床梁3−1に取り付ける。
【0040】(2階の妻壁・桁壁付き建物ユニット7−
2の製造)4本の木製の柱5、5、5、5を長辺と短辺
とからなる矩形の四隅に配置して立設し、この4本の柱
5、5、5、5の相対する短辺(妻側)に妻壁パネル2
−1を差し渡し、妻壁パネル2−1の両側端面に柱5を
取り付ける。次に、4本の柱5、5、5、5の一方の長
辺(型側)の下部に金属製の床梁3−2を差し渡し、こ
の床梁3−2の端面の取付板32を柱に取り付け、他方
の長辺(桁側)の下部に鋼製の床梁3−2を差し渡し、
この床梁3−2の端面の取付板32を柱5に取り付け、
両側の鋼製の床梁3−2に断面Z形の長尺体からなる取
付金具35を取り付ける。
【0041】次に、この両側の取付金具35の間に床パ
ネル1の未完成品を落とし込み、床梁3−2から床パネ
ル1の両側の連結片112にボルト15を通し、このボ
ルト15にナット16を螺入して床パネル1の未完成品
を取り付ける。次に、この床パネル1の未完成品の上面
に床材12を取付けて床パネルを完成させたり、床パネ
ル1の下側に天井パネル4を取り付けて2階の妻壁・桁
壁付建物ユニット7−2を製造する。
【0042】尚、この床パネル1の連結材112にボル
ト15を通して、床パネル1をボルト15とこのボルト
15に螺合したナット16で床梁3−2に取り付ける際
のボルト15の位置は、2本の連結材112の床根太1
11と隣の床根太111との間に顕れている部分を交互
に床梁3−2に取り付ける。
【0043】別に屋根ユニット85を製造する。このよ
うにして製造した妻壁付き建物ユニット6、妻壁・桁壁
付き建物ユニット7、屋根ユニット85等をを施工現場
に運搬し、施工現場で、図6(イ)に示すように、予め
設けられている基礎8の上に図6(ロ)に示すように、
1階の建物ユニット6−1、7−1を据付け、図6
(ハ)に示すように、この上に2階の建物ユニット6−
2、7−2を据付け、図6(ニ)に示すように、屋上に
屋根ユニット85を取り付ける。
【0044】次に、建物ユニット6、7等を仕上げたり
上下水道を取り付けたりして仕上げると、図2(ホ)に
示すように、ユニット建物が完成する。このようにして
完成したユニット建物の1階の建物ユニット6−1、7
−1では、床パネル1の下側に大引9が取り付けられて
いるから、固有振動数が大きく歩行感のよい床である
し、又、2階の建物ユニット6−2、7−2では、床パ
ネル1が金属製の相対する床梁3−2の間に、床根太1
11を床梁3−2に対してほぼ直角にして、架け渡さ
れ、2本の連結材112の床根太111と隣の床根太1
11との間に顕れている部分が交互に両側の床梁3−2
にボルト15とナット16で取り付けられているから、
床の固有振動数が大きく、床の上を人が歩いたときに歩
行感がよい。
【0045】このように、1階の床も2階の床も歩行感
のよい床であるので居住性のよい建物である。
【0046】(実験)次に、この2階の床パネル1の固
有振動数が大きいことを確認するために、図7〜図9を
参照しながら次の実験を行った。図7(イ)は床パネル
の試験体の平面を示す説明図、(ロ)は(イ)のE−E
線における断面を示す説明図、(ハ)はボルトの位置を
示す説明図、図8(イ)は比較のための従来の試験体を
示す説明図、(ロ)は(イ)のF−F線における断面を
示す説明図、(ハ)はボルトの位置を示す説明図、図9
(イ)は試験体の固有振動数を示す説明図、(ロ)は従
来の試験体の固有振動数を示す説明図である。
【0047】試験体としては、この実施例と同じ構造の
床パネル1と金属製の床梁3−2を使用し、実施例と同
じ方法で床パネル1を床梁3−2に取り付けた。即ち、
床梁3−2を2本ほぼ平行に据え付け、この床梁3にZ
形の取付金具35の上側片351を取り付け、両側床梁
3、3の間に床パネル1を、床根太111を床梁3に対
してほぼ直角にして、落とし込み、取付金具35の下側
片の上に床パネル1を載せ、床根太111の両側に取付
けられている連結材112の床根太111と隣の床根太
111との間に顕れている部分を交互に両側の床梁にボ
ルト15・ナット16で取付ける。
【0048】又、比較のために、実施例と同じ構造の床
パネル1と金属製の床梁3−2を使用するが、床パネル
1を床梁3−2に従来と同じ方法で(床根太111と隣
の床根太111との間に顕れている部分を1個置きに床
梁にボルト15・ナット16で)取り付けた。即ち、床
梁3−2を2本ほぼ平行に据え付け、この床梁3にZ形
の取付金具35の上側フランジ351を取り付け、両側
の床梁3、3の間に床パネル1を、床根太111を床梁
3に対してほぼ直角にして、落とし込み、取付金具35
の下側フランジ352の上に床パネル1を載せ、床根太
111の両側に取付けられている連結材112の床根太
111と隣の床根太111との間に顕れている部分を1
個置きに床梁にボルト15・ナット16で取付ける。
【0049】そして、この床パネル1のほぼ中央(図中
の黒丸の場所)に振動測定装置を置き、ほぼ中央(振動
測定装置の近所)に30kgの金属製錘を60cmの高
さから落下させて、この床パネル1の固有振動を測定し
た。結果を図9に示す。即ち、試験体の固有振動数を図
9(イ)に示し、従来の試験体の固有振動数を図9
(ロ)に示す。
【0050】この測定結果から判明するように、実施例
と同じ床構造の最大振幅を示す振動数は31Hzである
が、比較のための床構造では、26.5Hzであり、固
有振動数が4.5Hzだけ大きく、歩行感が改善されて
いることが判る。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、床パネルが相
対する床梁の間に、床根太を床梁に対してほぼ直角にし
て、架け渡され、2本の連結材の床根太と床根太との間
に顕れている部分が交互に両側の床梁に取り付けられて
いるから、従来の床根太と隣の床根太との間に顕れてい
る相対する部分を1個置きに連結した場合に比較して床
の固有振動数が大きくなり、床の上を人が歩いたときに
歩行感が著しく改善され、居住性のよい床パネルとな
る。しかも、この床パネルは従来の床パネルのボルトの
取付位置を変えただけであるので、従来の床パネルとほ
ぼ同じコストで安価である。
【0052】請求項2記載の発明では、請求項1記載に
使用する床梁が鋼製であり、床根太が木製であるから、
床根太が両側の鋼製の床梁にシッカリと固定されて床の
固有振動数が大きくなり、床の上を人が歩いたときに歩
行感がよくなる。
【0053】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の床構造を備えていることを特徴とする建物ユニ
ットであるから、この建物ユニットを複数個組み立てた
建物は歩行感のよい床構造を備えた建物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をユニット建物に適用した一実施例を示
すもので、(イ)は床パネルの一部切欠説明図、(ロ)
は床パネルが2階の床梁に取り付けられている状態を床
材を取り外して示す説明図である。
【図2】(イ)は2階の妻壁付建物ユニットを示す説明
図、(ロ)は(イ)のA−A線で切断した状態を示す説
明図である。
【図3】(イ)は1階の妻壁付建物ユニットを示す説明
図、(ロ)は(イ)のB−B線で切断した状態を示す説
明図である。
【図4】(イ)は2階の妻壁・桁壁付建物ユニットを示
す説明図、(ロ)は(イ)のC−C線で切断した状態を
示す説明図である。
【図5】(イ)は1階の妻壁・桁壁付建物ユニットを示
す説明図、(ロ)は(イ)のD−D線で切断した状態を
示す説明図である。
【図6】建物ユニットを据え付けている状態を示す説明
図である。
【図7】(イ)は床パネルの試験体の平面を示す説明
図、(ロ)は(イ)のE−E線における断面を示す説明
図、(ハ)はボルトの位置を示す説明図である。
【図8】(イ)は比較のための従来の試験体を示す説明
図、(ロ)は(イ)のF−F線における断面を示す説明
図、(ハ)はボルトの位置を示す説明図である。
【図9】(イ)は試験体の固有振動数を示す説明図、
(ロ)は従来の試験体の固有振動数を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 床パネル 11 枠組 111 床根太 112 連結材 12 床材 2 壁パネル 2−1 妻壁パネル 2−2 桁壁パネル 3 床梁 3−1 1階の床梁(木製の床梁) 3−2 2階の床梁(金属製の床梁) 4 天井パネル 5 柱 6 妻壁付き建物ユニット 6−1 1階の妻壁付き建物ユニット 6−2 2階の妻壁付き建物ユニット 7 妻壁・桁壁付き建物ユニット 7−1 1階の妻壁・桁壁付き建物ユニット 7−2 2階の妻壁・桁壁付き建物ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パネルが床梁に取り付けられた床構造
    であって、前記床パネルはほぼ平行に並べられた複数の
    床根太の両側を2本の相対する連結材で連結した枠組
    と、この枠組の一面に取り付けられた床材とからなり、
    この床パネルが相対する床梁の間に、床根太を床梁に対
    してほぼ直角にして、架け渡され、2本の連結材の床根
    太と隣の床根太との間に顕れている部分が交互に両側の
    床梁に取り付けられていることを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】 床梁が鋼製であり、床根太と連結材が木
    製であることを特徴とする請求項1記載の床構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の床構造を備えて
    いることを特徴とする建物ユニット。
JP9235998A 1997-09-01 1997-09-01 床構造と建物ユニット Pending JPH1181478A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101009033B1 (ko) * 2008-07-11 2011-01-17 재단법인 포항산업과학연구원 모듈러 건축물의 바닥패널 시스템
KR101119717B1 (ko) * 2009-09-09 2012-03-23 재단법인 포항산업과학연구원 내력벽식 모듈러 건축물의 이중바닥 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101009033B1 (ko) * 2008-07-11 2011-01-17 재단법인 포항산업과학연구원 모듈러 건축물의 바닥패널 시스템
KR101119717B1 (ko) * 2009-09-09 2012-03-23 재단법인 포항산업과학연구원 내력벽식 모듈러 건축물의 이중바닥 시스템

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