JP3077438B2 - エンジンのオイル戻し通路 - Google Patents
エンジンのオイル戻し通路Info
- Publication number
- JP3077438B2 JP3077438B2 JP05025533A JP2553393A JP3077438B2 JP 3077438 B2 JP3077438 B2 JP 3077438B2 JP 05025533 A JP05025533 A JP 05025533A JP 2553393 A JP2553393 A JP 2553393A JP 3077438 B2 JP3077438 B2 JP 3077438B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- engine
- crankcase
- clutch cover
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
路に係り、特にオイルがシリンダヘッドからオイルパン
へ戻る4サイクルエンジンのオイル戻し通路に関する。
を有するため、潤滑装置を用いて各部にオイルを供給
し、オイルの働きにより各部の摩擦抵抗を減らし、エン
ジンの機能を充分に発揮させるようになっている。
滑装置のオイルの流れは、図4に示すように、まずエン
ジン1のクランクケース2下部に設けられたオイルパン
3に貯留されるオイルが、ストレーナ4からオイルポン
プ5で吸い上げられる。
6でろ過されてオイルパイプやオイル通路7等を経由し
てエンジン1内各潤滑部に送られる。
した後、自然落下したり、再びオイルパイプやオイル通
路8等を経由してオイルパン3に戻ってくる。
たオイルは、例えば、図5(a)に示すように、オイル
パイプ10をエンジン1a外部に配管し、オイルがシリ
ンダヘッド9aからこのオイルパイプ10を経由してオ
イルパン3aに戻るものがある。また、図5(b)に示
すように、オイルがエンジン1bのシリンダヘッド9b
からシリンダブロック11bやクランクケース2bに設
けられたオイル通路12bと、クランクケース2b上方
に設けられたオイル出口13bからクラッチカバー14
b内を経由し、オイルポンプギヤ15の周りを通過し
て、クランクケース2b後方下部に設けられたオイル入
口16bからオイルパン3bに戻るものもある。
がエンジン1cのシリンダヘッド9cからシリンダブロ
ック11cやクランクケース2cに設けられたオイル通
路12cと、クランクケース2c上方に設けられたオイ
ル出口13cからクラッチカバー14c内を経由し、ク
ランクケース2c前方下部に設けられたオイル入口16
cからクランク17直下のオイルパン3cに戻るものも
ある。
(a)に示すように、エンジン1aにオイルパイプ10
を外装すると、構造が複雑になり、部品数も増え、コス
トの上昇につながり好ましくない。また、オイルパイプ
10の配管においてはレイアウト上の規制もあり外観も
劣る。
シリンダブロック11bやクランクケース2bに設けら
れたオイル通路12bと、クランクケース2b上方に設
けられたオイル出口13bからクラッチカバー14b内
を経由させ、オイルポンプギヤ15の周りを通過させ
て、クランクケース2b後方下部に設けられたオイル入
口16bからオイルパン3bに戻すようにすると、通過
するオイルがオイルポンプギヤ15により攪拌され、オ
イルの温度が上昇したりオイルが劣化する恐れがある。
そのために、クラッチカバー14bを下方に拡張し、オ
イルの通過スペースを確保しなければならず、クランク
ケース2bやクラッチカバー14bの形成が複雑にな
り、コスト的、外観的に好ましくない。
をシリンダ11cやクランクケース2cに設けられたオ
イル通路12cと、クランクケース2c上方に設けられ
たオイル出口13cからクラッチカバー14c内を経由
させ、クランクケース2c前方下部に設けられたオイル
入口16cから、クランク17直下のオイルパン3cに
戻すようにすると、オイルパン3cに通ずるオイル入口
16cを、クランク17に干渉しないように設ける必要
があり、やはりクランクケース2cやクラッチカバー1
4cの形成が複雑になり、コスト的、外観的に好ましく
ない。
もので、エンジンのシリンダヘッドからオイルパンへ戻
るオイルが、ギヤ等の影響を受けず、また、エンジン各
部の形状の変更の必要のないエンジンのオイル戻し通路
を提供することを目的とする。
オイル戻し通路は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、シリンダヘッドからオイルパ
ンへ戻るオイルが、シリンダブロックに設けられたオイ
ル通路およびクランクケースに設けられたオイル通路
と、クラッチカバー内とを経由する4サイクルエンジン
において、上記クラッチカバー内に隔壁を設け、オイル
の戻し通路を形成したものである。
ダヘッドからオイルパンへ戻るオイルが、シリンダブロ
ックに設けられたオイル通路およびクランクケースに設
けられたオイル通路と、クラッチカバー内とを経由する
4サイクルエンジンにおいて、上記クラッチカバー内に
隔壁を設け、オイルの戻し通路を形成したため、シリン
ダヘッドからオイルパンへ戻るオイルが、ギヤ等の影響
を受けず、また、エンジン各部の形状の変更の必要のな
いエンジンのオイル戻し通路を提供できる。
する。
例を示す概略右側面図である。また図2は、図1のA−
A線に沿う断面図であり、図3は、図1のB−B線に沿
う階段断面図である。
ば4サイクルDOHC型のエンジンであり、潤滑方法と
してウェットサンプ方式を採用している。
ー22,シリンダヘッド23,シリンダブロック24,
上下または左右に分割可能なクランクケース25、そし
てオイルパン26から構成される。
ブ開閉機構の一部であるであるカムシャフト27a,2
7bが設けられ、シリンダヘッド23内には、吸排気バ
ルブ機構28が設けられる。シリンダヘッド23はシリ
ンダヘッドカバー22により塞がれる。
9がシリンダブロック24内を上下方向に摺動可能に保
持され、このピストン29はコンロッド30を介してク
ランクケース25内に設けられたクランクシャフト31
に連結されている。
ト31により回転運動に変換され、この回転運動は、ク
ランクシャフト31端部に設けられたプライマリーギヤ
(ドライブ)32から図示しない複数のギヤを介してオ
イルポンプドリブンギヤ33やプライマリーギヤ(ドリ
ブン)34、カウンターシャフト35、そしてドライブ
シャフト36等に伝達される。
37により覆われる。
オイルを貯留する役割をもつ。このオイルパン26の内
部にはストレーナ38が設けられ、このストレーナ38
はクランクケース25内に設けられたオイルポンプ39
に連結される。
リブンギヤ33により駆動され、オイルパン26内のオ
イルをエンジン21内各部に圧送する働きをもつ。ま
た、クランクケース25内には、オイルフィルタ40が
設けられ、オイルポンプ39に連結される。
1,42,43が接続され、この送油管41,42,4
3を介してエンジン21内各部にオイルを供給するよう
になっている。
にはオイル通路44が設けられる。また、クランクケー
ス25にも同様にオイル通路45が設けられる一方、ク
ランクケース25のクラッチカバー37に対する面の上
方、オイル通路45の下端にはオイル出口46が設けら
れる。そして上記オイル通路44,45とオイル出口4
6とで、シリンダヘッド23内とクラッチカバー37内
とを連通している。
ー37に対する面の下方にはオイル入口47が設けら
れ、クラッチカバー37内とオイルパン26とを連通し
ている。
底部には、金属板等で形成された隔壁48がオイルポン
プドリブンギヤ33を隠すようにクラッチカバー37内
面にスペーサー49を介して固着手段としてのビス50
等で取付けられ、この隔壁48とクラッチカバー37と
の間にオイルの戻し通路51を形成している。
ース25から突出したリブ52に当接している。
や回転部が存在するため、各部の摩擦抵抗や摩擦熱を減
らし、エンジン21の機能を充分に発揮させるようエン
ジン21内各部にオイルを供給し循環させている。
オイルの流れは、図1の矢印で示すように、エンジン2
1のクランクケース25下部に設けられたオイルパン2
6に貯留されるオイルは、まずストレーナ38で比較的
大きな異物が取り除かれた後オイルポンプ39で吸い上
げられ、オイルフィルタ40でさらにろ過される。
一部は送油管41を介してクランクシャフト31の軸受
け(図示せず)を潤滑し、その後ピストン29下部に放
出されシリンダブロック24内部を潤滑した後、オイル
は自然落下してオイルパン26に戻る。
イルの一部は送油管42を介してカウンターシャフト3
5やドライブシャフト36の軸受け(図示せず)を潤滑
した後、オイルは自然落下してオイルパン26に戻る。
オイルの一部は送油管43を介してシリンダヘッドカバ
ー22に導かれ、シリンダヘッド23内のカムシャフト
27a,27bや吸排気バルブ機構28等を潤滑した
後、シリンダブロック24に設けられたオイル通路44
とクランクケース25に設けられたオイル通路45を経
てクランクケース25に設けられたオイル出口46から
クラッチカバー37内に排出される。
に排出されたオイルは、クラッチカバー37底部を通っ
てクランクケース25下部に設けられたオイル入口47
からオイルパン26に戻る。この時オイルは、クラッチ
カバー37の内側に取付けられた隔壁48とクラッチカ
バー37内面との間に形成されたオイルの戻し通路51
を経由する。
したリブ52と共にオイルポンプドリブンギヤ33をオ
イルから遮蔽することにより、クラッチカバー37内の
オイルがオイルポンプドリブンギヤ33に攪拌されるこ
となく前記オイル入口47からオイルパン26に戻るよ
うになっている。
戻ってくるオイルが、クラッチカバー37内においてオ
イルポンプドリブンギヤ33に攪拌されることなくオイ
ルパン26に戻されるので、オイルの攪拌によりオイル
の温度が上昇したり、オイルが劣化するのを防げる。
に取付けるだけで上述した効果が得られるので、クラン
クケース25やクラッチカバー37の形状を変更するこ
ともなく、コストの増加が低く押さえられる。
ジンのオイル戻し通路によれば、シリンダヘッドからオ
イルパンへ戻るオイルが、シリンダブロックに設けられ
たオイル通路およびクランクケースに設けられたオイル
通路と、クラッチカバー内とを経由する4サイクルエン
ジンにおいて、上記クラッチカバー内に隔壁を設け、オ
イルの戻し通路を形成したため、シリンダヘッドからオ
イルパンへ戻るオイルが、ギヤ等の影響を受けず、ま
た、エンジン各部の形状の変更が不要なエンジンのオイ
ル戻し通路を提供できる。
したエンジンの一実施例を示す概略右側面図。
示す図。
戻し通路の例を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダヘッドからオイルパンへ戻るオ
イルが、シリンダブロックに設けられたオイル通路およ
びクランクケースに設けられたオイル通路と、クラッチ
カバー内とを経由する4サイクルエンジンにおいて、上
記クラッチカバー内に隔壁を設け、オイルの戻し通路を
形成したことを特徴とするエンジンのオイル戻し通路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05025533A JP3077438B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | エンジンのオイル戻し通路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05025533A JP3077438B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | エンジンのオイル戻し通路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06241014A JPH06241014A (ja) | 1994-08-30 |
JP3077438B2 true JP3077438B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=12168664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05025533A Expired - Fee Related JP3077438B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | エンジンのオイル戻し通路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077438B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101645279B1 (ko) * | 2015-03-06 | 2016-08-04 | (주) 인텍플러스 | 두께 및 높이 측정장치 및 이를 이용한 측정방법 |
JP7240915B2 (ja) * | 2019-03-20 | 2023-03-16 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関構造 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP05025533A patent/JP3077438B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06241014A (ja) | 1994-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4856486A (en) | Internal combustion engine | |
KR100412841B1 (ko) | 엔진의 래더프레임 | |
JP2000088056A (ja) | 4サイクルエンジンの潤滑構造 | |
JP3343800B2 (ja) | 動弁系への給油通路の配設構造 | |
JP2007028834A (ja) | エンジン用ジェネレータ冷却構造 | |
JP3077438B2 (ja) | エンジンのオイル戻し通路 | |
GB2213527A (en) | I.c. engine crankcase cooling | |
US6012421A (en) | Internal combustion engine with improved lubrication system | |
US7779727B2 (en) | Power unit case configured to house both an engine and a transmission, and power unit including same | |
JP3470355B2 (ja) | ドライサンプエンジンのオイル通路 | |
JPH04365915A (ja) | 内燃機関のクランク室ブリーザ装置 | |
EP1895153B1 (en) | Starter-motor mounting structure for internal combustion engine | |
JP4217107B2 (ja) | バーチカルエンジンおよび船外機 | |
JPH07145717A (ja) | 内燃機関のクランクケース換気装置 | |
JP3328540B2 (ja) | バーチカルエンジンのクランク軸支持構造 | |
JP2004308775A (ja) | ミッションギア機構における潤滑装置 | |
JP3077495B2 (ja) | 4サイクルエンジンのブリーザカバー構造 | |
JPH05306612A (ja) | エンジンの潤滑装置 | |
JPH06341327A (ja) | 自動二輪車用エンジン | |
JPH0124324Y2 (ja) | ||
JPS6018562Y2 (ja) | 内燃機関のオイル供給装置 | |
JPH0250345B2 (ja) | ||
JPH07166833A (ja) | エンジンのオイルパン装置 | |
JPS6214334Y2 (ja) | ||
JPH08158847A (ja) | エンジンのクランク室構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080616 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |