JP3076915U - 固形具材入り練り食品及びその製造装置 - Google Patents

固形具材入り練り食品及びその製造装置

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JP3076915U JP2000007291U JP2000007291U JP3076915U JP 3076915 U JP3076915 U JP 3076915U JP 2000007291 U JP2000007291 U JP 2000007291U JP 2000007291 U JP2000007291 U JP 2000007291U JP 3076915 U JP3076915 U JP 3076915U
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好 幸 男 三
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株式会社三好食品
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 水産物練り食品の旨み及び食感に、更なる幅
と広がりを持たせた食材の提供を目的とする。 【解決手段】 魚肉のすり身を加工して成形した成形品
と、成形品の表面外部から視認可能に配置された単一固
形食品とからなる固形具材入り練り食品である。また、
この練り食品は、成形品や単一固形食品が味付けや加熱
などの調理がなされ、良好な食感が得られる組み合わせ
であることから、水産物練り食品の旨み及び食感に幅と
広がりのある固形具材入り練り食品となった。また、こ
の練り食品の外側の少なくとも一部に、ぱん粉もしくは
クルトンからなる衣を添着して、歯ざわりが良く独特の
風味が醸し出されたものとした。更に、この練り食品を
製造する装置として、反転可能な上型プレート11と、
溝部7を有した下型プレートとを支柱13,14に取り
付け単一固形食品をすり身に挟み一体的に成形する製造
装置とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はかまぼこ、ちくわ、さつまあげなどの魚肉練り食品を基に加工された 加工食品及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、魚肉練り食品の製造は、魚肉のすり身を、種々の形状に成型したり、 具材を添加したりして、焼く、蒸す、揚げるなどの加熱を行うことにより製造さ れている。魚肉のすり身としては、助宗ダラのすり身が主に用いられているが、 助宗ダラは、白身魚で味の淡白な魚であることから、旨味の補充として、グルタ ミン酸ナトリウムとみりんで調味されている。 調味方法としては、更に、魚肉を水と加熱し、濾過して濃縮したものや、蛋白 質を酵素や酸で加水分解してアミノ酸混液をつくり、中和、濃縮したものなどが ある。 良好な食感を得る為には、すり身に煮こごりや粉末ゼラチンを混合するなどし て硬さ、柔さ、もろさ、しなやかさ、などといった調整を行うこともある。 従来技術として、魚肉のすり身の半固形状材料に具材を供給し、蒸し、揚げ、 茹でなどの加熱方法で、保形成を備えたものとする方法がある。 しかし、魚肉すり身は、ある程度の粘着性は備えるものの、このような具材が 加えられることで粘着性が失われることから、通常固形具材が加えられることは 無く、加えられたとしても固形具材は微細に裁断されたものとなっていた。 また、練り食品の製造装置においては、固形食品の為の溝部を有したものは無 かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、水産物練り食品の旨み及び食感に、更なる幅と広がりを持たせた食 品及びその食品の製造装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、魚肉のすり身を加工して成形した成形品と、前記成形品の 表面外部から視認可能に配置された単一固形食品とが一体的に成形されたことを 特徴とする。
【0005】 単一固形食品は、海老、かに、鮭といった海産物や、アスパラガスなどの農産 物もしくは厚焼きたまごなどでもよく、これら単一固形食品が視認可能に配置さ れて一体的に成形されることにより、消費者は所望の食品として購入することが できる。
【0006】 請求項2の考案は、前記成形品及び/又は前期単一固形食品が、味付けや加熱 などの調理がなされ、各々個別の食感が得られる組み合わせであることを特徴と する。
【0007】 単一固形食品はある程度味覚が予想できる一方、成形品である練り食品は、単 一固形食品の味覚をさらに引き立てる食材として、その味覚を引き立てるように 自在に味付けすることができる。 このように、相乗的な効果が得られる食材とすることができることから、新た な食材とすることができる。 また、単一固形食品と成形品とは、各々別個に調理されて組み合わされること から食材として幅の広がったものとすることができる。
【0008】 請求項3の考案は、前記成形品及び/又は前期単一固形食品の外側の少なくと も一部に、ぱん粉もしくはクルトンからなる衣が添着されていることを特徴とす る。
【0009】 このように衣が添着された練り食品は、歯ざわりが良く独特の風味が醸し出さ れたものとすることができる。
【0010】 請求項4の考案は、魚肉のすり身を加工して成形した成形品と、前記成形品の 表面外部から視認可能に配置された単一固形食品とを一体的に成形する成形装置 であって、前記成形装置は,前記魚肉のすり身を充填する所定形状を有した凹部 を有する上型プレートと、この上型プレートの凹部と対面する凹部を有すると共 に、前記単一固形食品の一部を載置する溝部を有した下型プレートと、前記上型 プレートを反転可能に支柱に取り付ける球形ジョイントとからなり、前記下型プ レートに前記上型プレートが反転して蓋をすることを特徴とする。
【0011】 このことにより、単一固形食品はすり身に挟まれて一体的に成形される。 また、下型プレートは溝部を有することにより、単一固形食品の一部が載置さ れて、この単一固形食品が視認可能に一体的に成形された練り食品とすることが できる。 この上下のプレートに設けられる凹部の数は、製造される練り食品の数に応じ て任意であり、大量生産することが可能である。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を製造方法から詳述する。 まず、助宗ダラのすり身に、2〜3%の食塩を加えてすり潰す。 このように食塩を加えてすり潰す塩ズリを行うことによって粘稠な塩すり身と することができる。 次に、この塩すり身に魚エキス、グルタミン酸ナトリウム、澱粉、みりんを加 えて混合して味付けし、30℃で10分間ほど静置する。 一方、海老、かに、鮭といった固形状食品を別途味付け調理したものを用意し 、これを先程の成形した塩すり身でサンドして軽く押して接着させる。 このとき、サンドする固形状食品は、その食材が外部より視認可能にその一部 を露出させる。 その後加熱するが、この加熱は特に限定されるものではなく、例えば、85℃ で5分間蒸すことにより、得られた練り食品は、固形状食品が視認されて、期待 通りの食材となった。
【0013】 他の加熱手段としては、更に、油ちょう、揚げ、茹で、焼成などの方法が可能 であり、加熱することにより塑性を失って弾性に富んだ保形成を備えた練り食品 とすることができる。 固形状食品としては、他に、ソーセージ、牛肉、鳥ささみ、豚肉、厚焼きたま ご、アスパラガスなどであり、農産物、水産物、畜産物などの食材が利用可能で ある。また、所定の形状に成型されたものとしては、小判型、円盤型、ボール型 などであり、特定の物品を模した形状でもよい。 このように製造された練り食品は風味を有し、固形状食品が有する独自の食感 とからなる新しい食材となった。
【0014】 更に、この保形成を備えた練り食品を冷却し、その外側全体にぱん粉もしくは クルトンからなる衣を添着し冷凍して冷凍食品とした。 このように衣が添着された練り食品は、歯ざわりが良く独特の風味が醸し出さ れたものとすることができた。
【0015】 図1は、この製造工程を示したものである。 この図において、成形容器5は楕円形状を有しているが、単一固形食品の形状 を基にして所望の形状に変えたものとすることもできる。この成形容器5に、塩 すり身1を押し込む(ステップ1)。一方、他の成形容器6は、一部に海老2の 尾3が露出可能に溝部7を有している。この成形容器6にも同様に塩すり身1を 押し込む(ステップ2)と共に,溝部7から海老2の尾3が露出するように海老 2を乗せる(ステップ3)。この海老2を乗せた成形容器6の上に成形容器5を 反転させ(ステップ4)上から被せて(ステップ5)上下の塩すり身1を接着さ せ成形する。この状態で容器を取り除き(ステップ6)加熱することにより、塩 すり身1は保形成を備えた所望の固形具材入り練り食品20となる。 この固形具材入り練り食品20は、そのまま食すこともできるが、冷却して衣 付工程(ステップ7)を経て、冷凍して冷凍食品とすることもできる。 この衣付工程で付けられる衣8は、パン粉やクルトンなどが使用できる。
【0016】 図2(a)は海老入り練り食品20の平面図であり、図2(b)は、(a)の X−X´断面図である。 このように、実際の海老2は、練り食品20のほぼ中央部の主要の位置を占め ており、このように配置されることにより、消費者は期待が裏切られることがな い。また、海老2の尾3が視認されて、練り食品20の中身が予測されるものは 、購入者にとって安心して購入できる食材となる。 更に、海老2の食感と、塩すり身1との食感の両方が味わえることから、食卓 の中で,主たる位置を占めることができる。 また、この練り食品20の外側全体には、ぱん粉もしくはクルトンからなる衣 8が添着されており歯ざわりの良いものとなっている。
【0017】 図3は、練り食品20に牛肉4をサイコロ状にして配置すると共に、外側全体 に、ぱん粉もしくはクルトンからなる衣8を添着したことを示す図である。 このように、水産品と畜産品とを組み合わせて良好な食感が得られる食材とす ることもできる。この組み合わせは農産品も含めて、それぞれの組み合わせが可 能であり、練り食品20にアスパラガスなどを組み合わせた嗜好品とすることも できる。
【0018】 図4は、固形具材入り練り食品20の製造装置10を示したものである。 この練り食品20の製造装置10には、台座15に支柱14と、複数の凹部2 2を備えた下型プレート21とが設けられている。 更に,この凹部22には、単一固形食品の一部を載置することができる溝部7 が設けられている。 また、支柱14には、その内側下端に、スプリング16が備えられ、他の支柱 13が、支柱14に挿入されると共に,そのスプリング16に載置されている。 他の支柱13の上部には、球形ジョイント17が備えられた支持部材18が支 柱13と摺動可能に取り付けられ、留具30で押止されている。
【0019】 上型プレート11は、魚肉のすり身を充填する楕円形状を有した凹部12を有 すると共に、球形ジョイント17を介して支柱13の上部に反転可能に取り付け られている。 また、上型プレート11の先端には、取っ手24が設けられており、これによ り、上型プレートを反転させて下型プレートに蓋をして、それぞれの凹部を対面 させることで、単一固形食品がすり身に挟まれた一体的な練り食品20とするこ とができる。 この上下のプレートに設けられる凹部の数は、製造される練り食品20の数に 応じた任意の数とすることができこの図の数に限定されるものではない。
【0020】 また、固形具材入り練り食品20の製造装置10は、図4の製造装置に限定さ れるものではなく、他の形態の製造装置10(図省略)として、複数の凹部22 と溝部7とを備えた下型プレート21と、凹部12を有する上型プレート11と が反転可能に枢支されたものであれば良い。
【0021】
【考案の効果】
塩すり身に視認可能に配置される単一固形食品としては、海老、かに、鮭とい った海産物や、アスパラガスなどの農産物もしくは厚焼きたまごなどでもよく、 これら単一固形食品が視認可能に配置されることにより、消費者は所望の食品と して購入することができる。 単一固形食品はある程度味覚が予想できる一方、成形品である塩すり身は、単 一固形食品の味覚をさらに引き立てる食材として、その味覚を引き立てるように 自在に味付けすることができる。 このように、相乗的な効果が得られる食材とすることができることから、新た な食材とすることができる。 また、衣が添着された練り食品は、歯ざわりが良く独特の風味が醸し出された ものとすることができる。
【0022】 この固形具材入り練り食品の製造装置は、この上下のプレートに設けられる凹 部の数を増やすことにより大量に生産することもできる。 また、凹部と溝部とを有することにより、単一固形食品が視認可能に一体的に 成形された練り食品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の固形具材入り練り食品の製造工程であ
る。
【図2】(a)は、本考案の固形具材入り練り食品の平
面図である。(b)は、(a)のX−X´断面図であ
る。
【図3】サイコロ状固形食品が視認可能に配置された練
り食品である。
【図4】固形具材入り練り食品の製造装置である。
【符号の説明】
1 塩すり身 2 海老 3 海老の尾 4 牛肉 5 成形容器 6 他の成形容器 7 溝部 8 衣 10 製造装置 11 上型プレート 12、22 凹部 13、14 支柱 15 台座 16 スプリング 17 球形ジョイント 18 支持部材 20 練り食品 21 下型プレート 24 取っ手 30 留具

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚肉のすり身を加工して成形した成形品
    と、前記成形品の表面外部から視認可能に配置された単
    一固形食品とが一体的に成形されたことを特徴とする固
    形具材入り練り食品。
  2. 【請求項2】 前記成形品及び/又は前期単一固形食品
    は、味付けや加熱などの調理がなされ、各々個別の食感
    が得られる組み合わせであることを特徴とする請求項1
    に記載の固形具材入り練り食品。
  3. 【請求項3】 前記成形品及び/又は前期単一固形食品
    の外側の少なくとも一部には、ぱん粉もしくはクルトン
    からなる衣が添着されていることを特徴とする請求項1
    もしくは請求項2に記載の固形具材入り練り食品。
  4. 【請求項4】 魚肉のすり身を加工して成形した成形品
    と、前記成形品の表面外部から視認可能に配置された単
    一固形食品とを一体的に成形する成形装置であって、 前記成形装置は,前記魚肉のすり身を充填する所定形状
    を有した凹部を有する上型プレートと、この上型プレー
    トの凹部と対面する凹部を有すると共に、前記単一固形
    食品の一部を載置する溝部を有した下型プレートと、前
    記上型プレートを反転可能に支柱に取り付ける球形ジョ
    イントとからなり、前記下型プレートに前記上型プレー
    トが反転して蓋をすることを特徴とする固形具材入り練
    り食品製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238775A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Kibun Foods Inc 具材入り練り製品の製造方法及びその製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006238775A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Kibun Foods Inc 具材入り練り製品の製造方法及びその製造装置

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