JP3076684B2 - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP3076684B2
JP3076684B2 JP04281402A JP28140292A JP3076684B2 JP 3076684 B2 JP3076684 B2 JP 3076684B2 JP 04281402 A JP04281402 A JP 04281402A JP 28140292 A JP28140292 A JP 28140292A JP 3076684 B2 JP3076684 B2 JP 3076684B2
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琢己 木田
創三 鈴木
明弘 薮下
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機などに用い
られる送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、軸流送風機などの送風機は、セパ
レート型空気調和機などの送風機として、業務用から家
庭用まで幅広く使用されており、機器の小型化、機器の
設置条件の多様化に伴い、より高性能化・低騒音化が望
まれる傾向にある。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の送風機について説明する。図7、図8は従来の送風機
の構造を示すものである。図において1は斜流型の送風
機であり、2はモータであり、3はモータ2に取り付け
られたハブ4と、ハブ4の周囲に設けられた複数の羽根
5とから成る羽根車であり、6は羽根5の吐出側5cの
外周を囲むオリフィスである。7は羽根車3の吐出側に
配置された羽根5から略軸流方向に吐出された気流を略
半径方向に偏向させるパネルである。
【0004】以上のように構成された送風機について以
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車3
が所定の回転方向に回転すると、空気が、羽根車3内に
流入し、羽根5の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車
3外に吐出されてパネル7により略軸流方向に吐出され
た気流を略半径方向に偏向させて送風機1外へ吹き出し
送風作用を為す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、図10の羽根車内部の気流ベクトルと
速度変動測定結果に基づく、図9で示すように、羽根車
3の吐出側にパネル7を設置し羽根車3から吐出された
気流を略軸流方向から略半径方向に偏向させるため、送
風機1にとって高静圧条件となり、羽根車3の羽根5の
吸込み側5aから流入する気流も軸方向速度成分が低下
し、半径方向速度成分が増加するため、外周側に傾いた
流れとなり、その一部が羽根5の外周部5bの圧力面側
5b1近傍と負圧面側5b2近傍から、各々、羽根5の
オリフィス6に囲まれていない外周に吹き出し、また、
羽根車3の翼間中央より吸い込まれる流れを引き起こ
す。
【0006】特に、羽根5の外周部5bの圧力面側5b
1近傍から外周に吹き出す気流W2が、羽根車3の翼間
の圧力分布が圧力面側で高く負圧面側で低くなるため、
圧力面側の気流W2が、気流の速度が速くなる羽根5の
外周部5bの負圧面側5b2近傍から外周に吹き出す気
流W1を阻害し、羽根5の外周部5bの負圧面側5b2
の外周で大きな乱れた流れとなり、羽根車3の翼間中央
より吸い込まれ、羽根5の外周部5bで流れが大きく乱
れる。従って、羽根車3の送風性能が劣化し、発生する
乱流音が増加するという課題を有していた。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、送風機が高静圧
条件下で使用される場合に、羽根車の吸込み側から流入
する気流の一部が、羽根外周部の圧力面側近傍と負圧面
側近傍から、各々、オリフィスに囲まれていない羽根車
の外周に吹出し、また、羽根車の翼間中央より吸い込ま
れる流れを防止し、送風性能の劣化とともに送風騒音の
増加を抑える送風機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の送風機は、第1の手段として、モータと、
前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周囲に
設けられた複数の羽根とで構成された羽根車と、前記羽
根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで構成され、前記
羽根の外周部の圧力面側肉厚を外周に向かうほど厚くさ
せている。
【0009】また、第2の手段として、モータと、前記
モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周囲に設け
られた複数の羽根とで構成された羽根車と、前記羽根の
吐出側の外周を囲むオリフィスとで構成され、前記羽根
の外周部の圧力面側肉厚と負圧面側肉厚の両方を外周に
向かうほど厚くさせている。
【0010】
【作用】第1の手段により、送風機が高静圧条件下で使
用される場合に、羽根外周部の圧力面側肉厚を外周側に
向かうほど厚くすることによって、羽根外周部において
半径方向成分の強い気流の流れを抑え込み、羽根の外周
部の圧力面側近傍から外周に吹き出す気流を抑制し、圧
力面側の気流が外周部の負圧面側近傍から外周に吹き出
す気流を阻害するのを防止し、外周から気流もスムーズ
に流入させ、外周側での流れの乱れも抑える。
【0011】また、第2の手段では、さらに、羽根外周
部の負圧面側肉厚を外周側に向かうほど厚くすることに
より、さらに、オリフィスに囲まれていない羽根外周部
において羽根外周部の負厚面側の半径方向成分の強い気
流の流れを抑え込み、オリフィスに囲まれていない羽根
の外周部の負圧面側近傍から外周に吹き出す気流を抑え
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図面を
参照しながら説明する。尚、従来例と同一構成の部分に
ついては重複を避ける為、同一の符号を付けて説明を省
略する。
【0013】図1、図2は本発明の第1の実施例におけ
る送風機の構造を示すものである。図において8は、ハ
ブ4の周囲に設けられた複数の羽根であり、羽根8の外
周部8bの圧力面側8b1肉厚を図1に示すように外周
に向かうほど厚くしている。
【0014】以上のように構成された送風機の羽根車に
ついて以下その動作を説明する。まず、モータ2により
羽根車3が所定の回転方向に回転すると、空気が、羽根
車3内に流入し、羽根8の作用で静圧と動圧を付加され
て羽根車3外に吐出されてパネル7により略軸流方向に
吐出された気流を略半径方向に偏向させて送風機1外へ
吹き出し送風作用を為す。
【0015】ここで、図3で示すように、羽根8の外周
部8bの外周に向かうほど肉厚を厚くしている圧力面側
8b1により、高静圧条件下における半径方向成分の強
い気流の流れを抑え込み、外周部8bの圧力面側8b1
近傍から外周に吹き出す気流W2を抑制し、圧力面側の
気流W2が負圧面側8b2近傍からの気流の速度が速い
気流W1を阻害するのを防ぎ、羽根8のオリフィス6に
囲まれていない外周部8bの負圧面側8b2近傍の外周
で流れが大きく乱れるのを抑え、外周から翼間中央より
吸い込まれる気流もスムーズに流入させ外周側での流れ
の乱れも抑える。
【0016】以上のように第1の実施例によれば、羽根
8の外周部8bの圧力面側8b1肉厚を外周に向かうほ
ど厚くすることにより、高静圧条件下において、外周部
8bの圧力面側8b1近傍から外周に吹き出す気流W2
を抑制し、圧力面側の気流W2が負圧面側8b2近傍か
らの気流の速度が早い気流W1を阻害し外周部8bの負
圧面側8b2近傍の外周で流れが大きく乱れるのを抑
え、外周から翼間中央によりスムーズに流入させ、外周
側での流れの乱れも抑える。従って、羽根8の外周側で
の流れの乱れによる送風騒音の増加を抑えることができ
る。
【0017】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。図4、図5は本発明の第2の
実施例における送風機の構造を示すものである。図にお
いて、第1の実施例の図1、図2と異なるのは、図4に
示すような羽根8の外周部8bの負圧面側8b2肉厚を
外周に向かうほど厚くさせた点である。
【0018】以上のように構成された送風機の羽根車に
ついて以下その動作を説明する。まず、モータ2により
羽根車3が所定の回転方向に回転すると、空気が、羽根
車3内に流入し、羽根8の作用で静圧と動圧を付加され
て羽根車3外に吐出されてパネル7により略軸流方向に
吐出された気流を略半径方向に偏向させて送風機1外へ
吹き出し送風作用を為す。
【0019】ここで、図6で示すように、羽根8の外周
部8bの外周に向かうほど肉厚を厚くしている圧力面側
8b1により、高静圧条件下における半径方向成分の強
い気流の流れを抑え込み、外周部8bの圧力面側8b1
近傍から外周に吹き出す気流W2が抑制され、オリフィ
ス6に囲まれていない羽根車3の外周に吹出さず、圧力
面側の気流W2が負圧面側8b2近傍からの気流の速度
が早い気流W1を阻害し外周部8bの負圧面側8b2近
傍の外周で流れが大きく乱れるのを抑え、外周から翼間
中央より吸い込まれる気流もスムーズに流入させ、外周
側での流れの乱れも抑える。さらに、羽根8の外周部8
bの負圧面側8b2肉厚をを外周側に向かうほど厚くす
ることにより、さらに、オリフィス6に囲まれていない
羽根8の外周部8bにおいて、羽根8の外周部8bの負
厚面側8b2の半径方向成分の強い気流の流れを抑え込
み、オリフィス6に囲まれていない羽根8の外周部8b
の負圧面側8b2近傍から外周に吹き出す気流W1を抑
え、羽根車3の外周に吹出さず吐出側8cに流れる。
【0020】以上のように、第2の実施例によれば、羽
根8の外周部8bの圧力面側8b1肉厚と負圧面側8b
2肉厚の両方を外周に向かうほど厚くすることにより、
高静圧条件下において、外周部8bの圧力面側8b1近
傍から外周に吹き出す気流W2が抑制され、オリフィス
6に囲まれていない羽根車3の外周に吹出さず、圧力面
側の気流W2が負圧面側8b2近傍からの気流の速度が
早い気流W1を阻害し外周部8bの負圧面側8b2近傍
の外周で流れが大きく乱れるのを抑え、外周から翼間中
央より吸い込まれる気流もスムーズに流入させ、外周側
での流れの乱れも抑える。さらに、オリフィス6に囲ま
れていない羽根8の外周部8bにおいて、羽根8の外周
部8bの負厚面側8b2の半径方向成分の強い気流の流
れを抑え込み、オリフィス6に囲まれていない羽根8の
外周部8bの負圧面側8b2近傍から外周に吹き出す気
流W1を抑え、羽根車3の外周に吹出さず吐出側8cに
流がすことができる。従って、羽根8の外周部8bでの
流れの乱れによる送風騒音の増加を抑えるとともに、送
風機1の送風性能の劣化を抑えることができる。
【0021】尚、本実施例及び第2の実施例では、斜流
型の送風機を例にあげ説明したが、軸流型の送風機でも
同様な効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の送風機は、モータ
と、前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周
囲に設けられた複数の羽根とで構成された羽根車と、前
記羽根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで構成され、
前記羽根の外周部の圧力面側肉厚を外周に向かうほど厚
くさせることにより、高静圧条件下において、羽根外周
部の圧力面側近傍から外周に吹き出す気流を抑制し、圧
力面側からの気流が負圧面側近傍からの気流を阻害し外
周部の負圧面側近傍の外周で流れが大きく乱れるのを抑
え、外周から翼間中央によりスムーズに流入させ、外周
側での流れの乱れも抑える。従って、羽根の外周側での
流れの乱れによる送風騒音の増加を抑えることができ
る。
【0023】また、モータと、前記モータに取り付けら
れたハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根と
で構成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲む
オリフィスとで構成され、前記羽根の外周部の圧力面側
肉厚と負圧面側肉厚の両方を外周に向かうほど厚くさせ
ることにより高静圧条件下において、オリフィスに囲ま
れていない羽根外周部の圧力面側近傍から外周に吹き出
す気流が抑制され、オリフィスに囲まれていない羽根車
の外周に吹出さず、負圧面側近傍からの気流を阻害し外
周部の負圧面側近傍の外周で流れが大きく乱れるのを抑
え、外周から翼間中央より吸い込まれる気流もスムーズ
に流入させ、外周側での流れの乱れを抑える。
【0024】さらに、オリフィスに囲まれていない羽根
外周部8において、羽根外周部の負厚面側の半径方向成
分の強い気流の流れを抑え込み、オリフィスに囲まれて
いない羽根外周部の負圧面側近傍から外周に吹き出す気
流を抑え、羽根車の外周に吹出さず吐出側に流がすこと
ができる。
【0025】従って、羽根の外周部での流れの乱れによ
る送風騒音の増加を抑えるとともに、送風機の送風性能
の劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における斜流型の送風機
の断面図
【図2】本発明の第1の実施例における斜流型の送風機
の平面図
【図3】本発明の第1の実施例における斜流型の送風機
の気流の状態を示す要部拡大図
【図4】本発明の第2の実施例における斜流型の送風機
の断面図
【図5】本発明の第2の実施例における斜流型の送風機
の平面図
【図6】本発明の第2の実施例における斜流型の送風機
の気流の状態を示す要部拡大図
【図7】従来の斜流型の送風機の断面図
【図8】従来の斜流型の送風機の平面図
【図9】従来の斜流型の送風機の気流の状態を示す要部
拡大図
【図10】従来の斜流型の送風機の羽根車内部の気流ベ
クトルと速度変動測定結果を示す要部拡大図
【符号の説明】
1 送風機 2 モータ 3 羽根車 4 ハブ 6 オリフィス 8 羽根 8b 外周部 8b1 圧力面側 8b2 負圧面側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/38 F04D 29/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、前記モータに取り付けられた
    ハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とで構
    成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲むオリ
    フィスとで構成され、前記羽根の外周部の圧力面側肉厚
    を外周に向かうほど厚くした送風機。
  2. 【請求項2】 モータと、前記モータに取り付けられた
    ハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とで構
    成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲むオリ
    フィスとで構成され、前記羽根の外周部の圧力面側肉厚
    と負厚面側肉厚を外周に向かうほど厚くした送風機。
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