JP3215481B2 - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP3215481B2
JP3215481B2 JP04534692A JP4534692A JP3215481B2 JP 3215481 B2 JP3215481 B2 JP 3215481B2 JP 04534692 A JP04534692 A JP 04534692A JP 4534692 A JP4534692 A JP 4534692A JP 3215481 B2 JP3215481 B2 JP 3215481B2
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▲たく▼己 木田
創三 鈴木
明弘 薮下
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機などに用い
られる送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、軸流送風機などの送風機は、セパ
レート型空気調和機などの送風機として、業務用から家
庭用まで幅広く使用されており、機器の小型化、機器の
設置条件の多様化に伴い、より高性能化・低騒音化が望
まれる傾向にある。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の送風機について説明する。図13〜図15は従来の送
風機の構造を示すものである。図において1は斜流型の
送風機であり、2はモータであり、3はモータ2に取り
付けられたハブ4と、ハブ4の周囲に設けられた複数の
羽根5とから成る羽根車であり、6は羽根5の吐出側5
cの外周を囲むオリフィスである。7は羽根車3の吐出
側に配置された羽根5から略軸流方向に吐出された気流
を略半径方向に偏向させるパネルである。
【0004】以上のように構成された送風機について以
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車3
が所定の回転方向に回転すると、空気が、羽根車3内に
流入し、羽根5の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車
3外に吐出されてパネル7により略軸流方向に吐出され
た気流を略半径方向に偏向させて送風機1外へ吹き出し
送風作用を為す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、図17の羽根車内部の気流ベクトルと
速度変動測定結果にもとづく、図16で示すように、羽
根車3の吐出側にパネル7を設置し羽根車3から吐出さ
れた気流を略軸流方向から略半径方向に偏向させるた
め、送風機1にとって高静圧条件となり、羽根車3の羽
根5の吸込み側5aから流入する気流も軸方向速度成分
が低下し、半径方向速度成分が増加するため、外周側に
傾いた流れとなり、その一部が羽根5の外周部5bの圧
力面側5b1近傍と負圧面側5b2近傍から、各々、羽
根5のオリフィス6に囲まれていない外周に吹き出し、
また、羽根車3の翼間中央より吸い込まれる流れを引き
起こす。
【0006】特に、羽根5の外周部5bの圧力面側5b
1近傍から外周に吹き出す気流W2が、羽根車3の翼間
の圧力分布が圧力面側で高く負圧面側で低くなるため、
圧力面側の気流W2が、気流の速度が速くなる羽根5の
外周部5bの負圧面側5b2近傍から外周に吹き出す気
流W1を阻害し、羽根5の外周部5bの負圧面側5b2
の外周で大きな乱れた流れとなり、羽根車3の翼間中央
より吸い込まれ、羽根5の外周部5bで流れが大きく乱
れる。従って、羽根車3の送風性能が劣化し、発生する
乱流音が増加するという課題を有していた。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、送風機が羽根車
の吐出側に吐出された気流を略軸流方向から略半径方向
に偏向させるためのパネルを有したような送風機が高静
圧条件下で使用される場合に、羽根車の吸込み側から流
入する気流の一部が、羽根外周部の圧力面側近傍と負圧
面側近傍から、各々、オリフィスに囲まれていない羽根
車の外周に吹出し、また、羽根車の翼間中央より吸い込
まれる流れを防止し、送風性能の劣化とともに送風騒音
の増加を抑える送風機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の送風機は、第1の手段として、モータと、
前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周囲に
設けられた複数の羽根とで構成された羽根車と、前記羽
根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで構成され、前記
オリフィスに囲まれていない部分の前記羽根の外周部
、前記羽根車の半径方向外側に向かうにしたがって前
記羽根車の回転方向に突出するように、前記羽根車の
転方向に前傾させている。
【0009】また、第2の手段として、モータと、前記
モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周囲に設け
られた複数の羽根とで構成された羽根車と、前記羽根の
吐出側の外周を囲むオリフィスとで構成され、前記羽根
の外周部を、前記羽根車の半径方向外側に向かうにした
がって前記羽根車の回転方向に突出するように、前記羽
根車の回転方向に前傾させ、前記オリフィスに囲まれて
いない前記羽根の外周端部の負圧面側に板状のリブを取
り付けている。
【0010】また、第3の手段として、モータと、前記
モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周囲に設け
られた複数の羽根とで構成された羽根車と、前記羽根の
吐出側の外周を囲むオリフィスとで構成され、前記羽根
の外周部を、前記羽根車の半径方向外側に向かうにした
がって前記羽根車の回転方向に突出するように、前記羽
根車の回転方向に前傾させ、前記オリフィスに囲まれて
いない前記羽根の外周端部の負圧面側に吐出側ほど高さ
の高い板状のリブを取り付けている。
【0011】
【作用】第1の手段により、オリフィスに囲まれていな
い羽根外周部だけを回転方向に前傾させることにより、
オリフィスに囲まれている羽根外周部において、オリフ
ィスにより羽根の外周部の圧力面側近傍から外周に吹き
出す気流がほとんどなく、羽根の外周部が羽根車の半径
方向外側に向かうにしたがって羽根車の回転方向に突出
するように羽根外周部を羽根車の回転方向に前傾させ
ためにオリフィスに囲まれている負圧面側近傍から外
周に吹き出しやすくなるのを抑制し、オリフィスに囲ま
れている羽根外周部での羽根負圧面側近傍から外周に吹
き出す気流がオリフィスに衝突することによる流れの乱
れの増加を抑える。
【0012】また、第2の手段では、回転方向に前傾さ
せた羽根の外周部のオリフィスに囲まれていない端部の
負圧面側に、板状のリブを取り付けることより、さら
に、羽根外周部の負圧面側近傍から羽根外周部の遠心力
の影響により半径方向の成分が強い気流がオリフィスに
囲まれていない羽根車の外周に吹出しやすくなるのを抑
える。
【0013】また、第3の手段では、回転方向に前傾さ
せた羽根の外周部のオリフィスに囲まれていない端部の
負圧面側に、吐出側ほど高さの高い板状のリブを取り付
けることより、さらに、オリフィスに囲まれていない羽
根外周部の吸込み側では、羽根外周からの気流の羽根車
内への流入を妨げることなく、オリフィスに囲まれてい
ない羽根外周部の吐出側ほど、負圧面側近傍から羽根外
周部の遠心力の影響により半径方向の成分が強くなる気
流がオリフィスに囲まれていない羽根車の外周に吹出し
やすくなるのを抑える。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図面を
参照しながら説明する。尚、従来例と同一構成の部分に
ついては重複を避ける為、同一の符号を付けて説明を省
略する。
【0015】図1〜図3は本発明の第1の実施例におけ
る送風機の構造を示すものである。図において8は、ハ
ブ4の周囲に設けられた複数の羽根であり、図3に示す
ように、オリフィス6に囲まれていない部分の羽根8の
外周部8’bが、羽根車3の半径方向外側に向かうにし
たがって羽根車3の回転方向に突出するように、羽根車
3の回転方向に前傾している。
【0016】以上のように構成された送風機の羽根車に
ついて以下その動作を説明する。まず、モータ2により
羽根車3が所定の回転方向に回転すると、空気が、羽根
車3内に流入し、羽根8の作用で静圧と動圧を付加され
て羽根車3外に吐出されてパネル7により略軸流方向に
吐出された気流を略半径方向に偏向させて送風機1外へ
吹き出し送風作用を為す。
【0017】ここで、図4で示すように、オリフィス6
に囲まれていない羽根8’の前傾した外周部8bにおい
て半径方向成分の強い気流の流れを抑え込み、前傾した
外周部8’bの圧力面側8’b1近傍から外周に吹き出
す気流W2を抑制し、圧力面側の気流W2が負圧面側
8’b2近傍からの気流の速度が速い気流W1を阻害す
るのを防ぎ、羽根8のオリフィス6に囲まれていない外
周部8’bの負圧面側8’b2近傍の外周で流れが大き
く乱れるのを抑え、外周から翼間中央より吸い込まれる
気流もスムーズに流入させ、外周側での流れの乱れも抑
える。さらに、オリフィス6に囲まれている羽根8の外
周部8”bは羽根車3の半径方向外側に向かうにしたが
って羽根車3の回転方向に突出するように回転方向に前
傾していないので、羽根8の外周部8”bの圧力面側
8”b1近傍から外周に吹き出す気流がほとんどなく、
負圧面側8”b2近傍から外周に吹き出しやすくなるの
を抑制し、オリフィス6に囲まれている羽根8の外周部
8”bでの羽根8の負圧面側8”b2近傍から外周に吹
き出す気流W1がオリフィスに衝突することによる流れ
の乱れの増加を抑える。
【0018】以上のように第1の実施例によれば、オリ
フィス6に囲まれていない羽根8の外周部8’bのみを
羽根車3の半径方向外側に向かうにしたがって羽根車3
の回転方向に突出するように羽根車3の回転方向に前傾
させることにより、オリフィス6に囲まれていない外周
部8’bの圧力面側8’b1近傍から外周に吹き出す気
流W2を抑制し、圧力面側の気流W2が負圧面側8’b
2近傍からの気流の速度が早い気流W1を阻害し外周部
8’bの負圧面側8’b2近傍の外周で流れが大きく乱
れるのを抑え、外周から翼間中央によりスムーズに流入
させ、外周側での流れの乱れも抑える。さらに、オリフ
ィス6に囲まれている外周部8”bの前傾により羽根8
の負圧面側8”b2近傍から外周に吹き出しやすくなる
のを抑制し、オリフィス6に囲まれている羽根8の外周
部8”bでの羽根8の負圧面側8”b2近傍から外周に
吹き出す気流W1がオリフィスに衝突することによる流
れの乱れの増加を抑える。従って、羽根8の外周側での
流れの乱れによる送風騒音の増加を抑えることができ
る。
【0019】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。図5〜図7は本発明の第2
実施例における送風機の構造を示すものである。図にお
いて、8は、ハブ4の周囲に設けられた複数の羽根であ
り、図7に示すよ うに、羽根8の外周部8bが、羽根車
3の半径方向外側に向かうにしたがって羽根車3の回転
方向に突出するように、羽根車3の回転方向に前傾して
いる。また、図7に示すように羽根車3の回転方向に
傾させた外周部8bのオリフィス6に囲まれていない端
部8dの負圧面側に板状のリブ9を取り付けている。
【0020】以上のように構成された送風機の羽根車に
ついて以下その動作を説明する。まず、モータ2により
羽根車3が所定の回転方向に回転すると、空気が、羽根
車3内に流入し、羽根8の作用で静圧と動圧を付加され
て羽根車3外に吐出されてパネル7により略軸流方向に
吐出された気流を略半径方向に偏向させて送風機1外へ
吹き出し送風作用を為す。
【0021】ここで、図8で示すように、外周部8bの
圧力面側8b1近傍から外周に吹き出す気流W2が、回
転方向に前傾している羽根8の外周部8bに抑制され、
オリフィス6に囲まれていない羽根車3の外周に吹出さ
ず、圧力面側の気流W2が負圧面側8b2近傍からの気
流の速度が早い気流W1を阻害し外周部8bの負圧面側
8b2近傍の外周で流れが大きく乱れるのを抑え、外周
から翼間中央より吸い込まれる気流もスムーズに流入さ
せ、外周側での流れの乱れも抑える。さらに、羽根8の
外周部8bを羽根車3の半径方向外側に向かうにしたが
って羽根車3の回転方向に突出するように羽根車3の
転方向に前傾させるために羽根8の外周部8bの負圧面
側8b2近傍から半径方向成分の強い気流W1が外周に
吹き出しやすくなるのを、オリフィス6に囲まれていな
い羽根8の外周端部8dの負圧面側に取り付けられた板
状のリブ9で抑制し、オリフィス6に囲まれていない羽
根車3の外周に吹出さず吐出側に流れる。
【0022】以上のように、第2の実施例によれば、羽
根8の外周部8bを羽根車3の半径方向外側に向かうに
したがって羽根車3の回転方向に突出するように羽根車
3の回転方向に前傾させ、さらに、オリフィス6に囲ま
れていない外周端部8dの負圧面側に板状のリブ9を取
り付けることにより、外周部8bの圧力面側8b1近傍
から外周に吹き出す気流W2が抑制され、オリフィス6
に囲まれていない羽根車3の外周に吹出さず、圧力面側
の気流W2が負圧面側8b2近傍からの気流の速度が早
い気流W1を阻害し外周部8bの負圧面側8b2近傍の
外周で流れが大きく乱れるのを抑え、外周から翼間中央
より吸い込まれる気流もスムーズに流入させ、外周側で
の流れの乱れも抑える。さらに、羽根8の外周部8bを
回転方向に前傾させるために羽根8の外周部8bの負圧
面側8b2近傍から半径方向成分の強い気流W1が外周
に吹き出しやすくなるのを、羽根8の外周端部8dの負
圧面側に取り付けられた板状のリブ9で抑制し、オリフ
ィス6に囲まれていない羽根車3の外周に吹出さず吐出
側に流すことができる。従って、羽根8の外周側での流
れの乱れによる送風騒音の増加を抑えることができる。
【0023】以下、本発明の第3の実施例について図面
を参照しながら説明する。図9〜図11は本発明の第3
の実施例における送風機の構造を示すものである。図に
おいて、8は、ハブ4の周囲に設けられた複数の羽根で
あり、図11に示すように、羽根8の外周部8bが、羽
根車3の半径方向外側に向かうにしたがって羽根車3の
回転方向に突出するように、羽根車3の回転方向に前傾
している。また、図11に示すように羽根車3の回転方
向に前傾させた外周部8bのオリフィス6に囲まれてい
ない端部8dの負圧面側に吐出側8cほどリブ高さが高
い板状のリブ10を取り付けている。
【0024】以上のように構成された送風機の羽根車に
ついて以下その動作を説明する。まず、モータ2により
羽根車3が所定の回転方向に回転すると、空気が、羽根
車3内に流入し、羽根8の作用で静圧と動圧を付加され
て羽根車3外に吐出されてパネル7により略軸流方向に
吐出された気流を略半径方向に偏向させて送風機1外へ
吹き出し送風作用を為す。
【0025】ここで、図12で示すように、外周部8b
の圧力面側8b1近傍から外周に吹き出す気流W2が、
回転方向に前傾している羽根8の外周部8bに抑制さ
れ、オリフィス6に囲まれていない羽根車3の外周に吹
出さず、圧力面側の気流W2が負圧面側8b2近傍から
の気流の速度が早い気流W1を阻害し外周部8bの負圧
面側8b2近傍の外周で流れが大きく乱れるのを抑え、
外周から翼間中央より吸い込まれる気流もスムーズに流
入させ、外周側での流れの乱れも抑える。さらに、オリ
フィス6に囲まれていない羽根8外周部8bの吸込み側
8aでは、羽根外周からの気流の羽根車3内への流入を
妨げることなく、羽根8の外周部8bの吐出側8cほど
羽根8の外周部8bの遠心力の影響により半径方向の成
分が強くなる羽根8b2表面近傍の気流W1が、オリフ
ィス6に囲まれていない羽根外周部8bにおいて吐出側
8cほど、羽根外周部8bが羽根車3の半径方向外側に
向かうにしたがって羽根車3の回転方向に突出するよう
に羽根車3の回転方向に前傾しているために負圧面側8
b近傍から外周に吹き出しやすくなるのを、羽根8の外
周端部8dの負圧面側に取り付けられた吐出側ほどリブ
高さの高い板状のリブ10で抑制し、オリフィス6に囲
まれていない羽根車3の外周に吹出さず吐出側に流れ
る。
【0026】以上のように、第3の実施例によれば、羽
根8の外周部8bを羽根車3の半径方向外側に向かうに
したがって羽根車3の回転方向に突出するように羽根車
3の回転方向に前傾させ、さらに、オリフィス6に囲ま
れていない外周端部8dの負圧面側に吐出側8cほどリ
ブ高さが高く板状のリブ10を取り付けることにより、
外周部8bの圧力面側8b1近傍から外周に吹き出す気
流W2が抑制され、オリフィス6に囲まれていない羽根
車3の外周に吹出さず、圧力面側の気流W2が負圧面側
8b2近傍からの気流の速度が早い気流W1を阻害し外
周部8bの負圧面側8b2近傍の外周で流れが大きく乱
れるのを抑え、外周から翼間中央より吸い込まれる気流
もスムーズに流入させ、外周側での流れの乱れも抑え
る。さらに、オリフィス6に囲まれていない羽根8外周
部8bの吸込み側8aでは、羽根外周からの気流の羽根
車3内への流入を妨げることなく、羽根8の外周部8b
の吐出側8cほど羽根8の外周部8bの遠心力の影響に
より半径方向の成分が強くなる羽根8b2表面近傍の気
流W1が、羽根外周部8bが同一高さ上で回転方向に前
傾しているために負圧面側8b近傍から外周に吹き出し
やすくなるのを、羽根8の外周端部8dの負圧面側に取
り付けられた吐出側ほどリブ高さの高い板状のリブ10
で抑制し、オリフィス6に囲まれていない羽根車3の外
周に吹出さず吐出側に流れる。
【0027】従って、羽根8の外周部8bでの流れの乱
れによる送風騒音の増加を抑えるとともに、送風機1の
送風性能の劣化を抑えることができる。
【0028】尚、本実施例及び第2の実施例では、斜流
型の送風機を例にあげ説明したが、軸流型の送風機でも
同様な効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の送風機は、モータ
と、前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周
囲に設けられた複数の羽根とで構成された羽根車と、前
記羽根の吐出側の外周を囲むオリフィスとで構成され、
前記オリフィスに囲まれていない部分の前記羽根の外周
部を、前記羽根車の半径方向外側に向かうにしたがって
前記羽根車の回転方向に突出するように、前記羽根車の
回転方向に前傾させることにより、オリフィスに囲まれ
ていない羽根外周部の圧力面側近傍から外周に吹き出す
気流が抑制され、オリフィスに囲まれていない羽根車の
外周に吹出さず、負圧面側近傍からの気流を阻害し外周
部の負圧面側近傍の外周で流れが大きく乱れるのを抑
え、外周から翼間中央より吸い込まれる気流もスムーズ
に流入させ、外周側での流れの乱れも抑える。
【0030】さらに、オリフィスに囲まれている外周部
の前傾により羽根の負圧面側近傍から外周に吹き出しや
すくなるのを抑制し、オリフィスに囲まれている羽根の
負圧面側近傍から外周に吹き出す気流がオリフィスに衝
突することによる流れの乱れの増加を抑える。従って、
羽根の外周側での流れの乱れによる送風騒音の増加を抑
えることができる。
【0031】また、モータと、前記モータに取り付けら
れたハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根と
で構成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲む
オリフィスとで構成され、前記羽根の外周部を、前記羽
根車の半径方向外側に向かう にしたがって前記羽根車の
回転方向に突出するように、前記羽根車の回転方向に前
傾させ、前記オリフィスに囲まれていない前記羽根の外
周端部の負圧面側に板状のリブを取り付けることによ
り、羽根外周部の圧力面側近傍から外周に吹き出す気流
を抑制し、圧力面側からの気流が負圧面側近傍からの気
流を阻害し外周部の負圧面側近傍の外周で流れが大きく
乱れるのを抑え、外周から翼間中央によりスムーズに流
入させ、外周側での流れの乱れも抑えることができる。
【0032】さらに、羽根外周部を羽根車の半径方向外
側に向かうにしたがって羽根車の回転方向に突出するよ
うに羽根車の回転方向に前傾させるためにオリフィスに
囲まれていない羽根外周部の負圧面側近傍から半径方向
成分の強い気流が外周に吹き出しやすくなるのを、羽根
外周端部の負圧面側に取り付けられた板状のリブで抑制
し、オリフィスに囲まれていない羽根車の外周に吹出さ
ず吐出側に流がすことができる。従って、羽根の外周側
での流れの乱れによる送風騒音の増加を抑えることがで
きる。
【0033】また、モータと、前記モータに取り付けら
れたハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根と
で構成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲む
オリフィスとで構成され、前記羽根の外周部を、前記羽
根車の半径方向外側に向かうにしたがって前記羽根車の
回転方向に突出するように、前記羽根車の回転方向に前
傾させ、前記オリフィスに囲まれていない前記羽根の外
周端部の負圧面側に吐出側ほど高さの高い板状のリブを
取り付けることにより、羽根外周部の圧力面側近傍から
外周に吹き出す気流が抑制され、オリフィスに囲まれて
いない羽根車の外周に吹出さず、負圧面側近傍からの気
流を阻害し外周部の負圧面側近傍の外周で流れが大きく
乱れるのを抑え、外周から翼間中央より吸い込まれる気
流もスムーズに流入させ、外周側での流れの乱れも抑え
る。
【0034】さらに、オリフィスに囲まれていない羽根
外周部の吸込み側では、羽根外周からの気流の羽根車内
への流入を妨げることなく、オリフィスに囲まれていな
い回転方向に前傾させた羽根外周部の吐出側ほど、羽根
外周部の遠心力の影響により半径方向の成分が強くなる
気流が、負圧面側近傍から外周に吹き出しやすくなるの
を、羽根外周端部の負圧面側に取り付けられた吐出側ほ
どリブ高さの高い板状のリブで抑制し、オリフィスに囲
まれていない羽根車の外周に吹出さず吐出側に流れる。
【0035】従って、羽根の外周部での流れの乱れによ
る送風騒音の増加を抑えるとともに、送風機の送風性能
の劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における斜流型の送風機
の断面図
【図2】本発明の第1の実施例における斜流型の送風機
の平面図
【図3】図1の送風機を矢印の方向(横方向)から見た
要部側面図
【図4】本発明の第1の実施例における斜流型の送風機
の気流の状態を示す要部拡大図
【図5】本発明の第2の実施例における斜流型の送風機
の断面図
【図6】本発明の第2の実施例における斜流型の送風機
の平面図
【図7】図5の送風機を矢印の方向(横方向)から見た
要部側面図
【図8】本発明の第2の実施例における斜流型の送風機
の気流の状態を示す要部拡大図
【図9】本発明の第3の実施例における斜流型の送風機
の断面図
【図10】本発明の第3の実施例における斜流型の送風
機の平面図
【図11】図9の送風機を矢印の方向(横方向)から見
た要部側面図
【図12】本発明の第3の実施例における斜流型の送風
機の気流の状態を示す要部拡大図
【図13】従来の斜流型の送風機の断面図
【図14】従来の斜流型の送風機の平面図
【図15】図13の送風機を矢印の方向(横方向)から
見た要部側面図
【図16】従来の斜流型の送風機の気流の状態を示す要
部拡大図
【図17】従来の斜流型の送風機の羽根車内部の気流ベ
クトルと速度変動測定結果を示す要部拡大図
【符号の説明】
1 送風機 2 モータ 3 羽根車 4 ハブ 6 オリフィス 8 羽根 8b,8’b 外周部 8d 外周端部 9 リブ 10 吐出側ほど高さの高いリブ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−197296(JP,U) 実開 昭61−107999(JP,U) 実開 昭57−51196(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/38 F04D 29/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、前記モータに取り付けられた
    ハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とで構
    成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲むオリ
    フィスとで構成され、前記オリフィスに囲まれていない
    部分の前記羽根の外周部を、前記羽根車の半径方向外側
    に向かうにしたがって前記羽根車の回転方向に突出する
    ように、前記羽根車の回転方向に前傾させた送風機。
  2. 【請求項2】 モータと、前記モータに取り付けられた
    ハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とで構
    成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲むオリ
    フィスとで構成され、前記羽根の外周部を、前記羽根車
    の半径方向外側に向かうにしたがって前記羽根車の回転
    方向に突出するように、前記羽根車の回転方向に前傾さ
    せ、前記オリフィスに囲まれていない前記羽根の外周端
    部の負圧面側に板状のリブを取り付けられた送風機。
  3. 【請求項3】 モータと、前記モータに取り付けられた
    ハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とで構
    成された羽根車と、前記羽根の吐出側の外周を囲むオリ
    フィスとで構成され、前記羽根の外周部を、前記羽根車
    の半径方向外側に向かうにしたがって前記羽根車の回転
    方向に突出するように、前記羽根車の回転方向に前傾さ
    せ、前記オリフィスに囲まれていない前記羽根の外周端
    部の負圧面側に吐出側ほど高さの高い板状のリブを取り
    付けられた送風機。
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