JPH07301198A - 送風機 - Google Patents
送風機Info
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- JPH07301198A JPH07301198A JP9485694A JP9485694A JPH07301198A JP H07301198 A JPH07301198 A JP H07301198A JP 9485694 A JP9485694 A JP 9485694A JP 9485694 A JP9485694 A JP 9485694A JP H07301198 A JPH07301198 A JP H07301198A
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- JP
- Japan
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- blade
- orifice
- vortex
- outer peripheral
- surface side
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オリフィスに囲まれていない羽根外周部の圧
力面側から負圧面側へ回り込む気流と、負圧面近傍から
外周に吹き出す気流の2つの気流の作用で羽根外周端部
の負圧面側に発生する渦の生成を小さく抑え、さらに渦
がオリフィス内に吸い込まれ、オリフィス内壁に接触し
渦の外周部が崩壊しオリフィス内の気流がの乱れる現象
を抑制し、オリフィス外とオリフィス内で発生する乱流
騒音を低く抑える送風機を提供することを目的としたも
のである。 【構成】 羽根車8のハブ4の周囲に設けた複数の羽根
9のオリフィス6に囲まれていない部分の外周端部9b
を羽根負圧面9b2側に湾曲させる。
力面側から負圧面側へ回り込む気流と、負圧面近傍から
外周に吹き出す気流の2つの気流の作用で羽根外周端部
の負圧面側に発生する渦の生成を小さく抑え、さらに渦
がオリフィス内に吸い込まれ、オリフィス内壁に接触し
渦の外周部が崩壊しオリフィス内の気流がの乱れる現象
を抑制し、オリフィス外とオリフィス内で発生する乱流
騒音を低く抑える送風機を提供することを目的としたも
のである。 【構成】 羽根車8のハブ4の周囲に設けた複数の羽根
9のオリフィス6に囲まれていない部分の外周端部9b
を羽根負圧面9b2側に湾曲させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和・換気・送風
などに用いる送風機に関するものである。
などに用いる送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、軸流送風機などの送風機は、空気
調和機や換気用として、業務用から家庭用に至るまで幅
広く用いられており、省スペ−ス化・快適性ニ−ズの高
まりによってより高性能化・低騒音化が望まれる傾向に
ある。
調和機や換気用として、業務用から家庭用に至るまで幅
広く用いられており、省スペ−ス化・快適性ニ−ズの高
まりによってより高性能化・低騒音化が望まれる傾向に
ある。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の送風機について説明する。図6〜図9は従来の送風機
の構造を示すものである。図において、1は軸流型の送
風機であり、2はモータであり、3はモータ2に取り付
けられたハブ4と、ハブ4の周囲に設けられた複数の羽
根5とからなる羽根車であり、6は羽根5の吐出側5c
の外周を囲むオリフィスである。
の送風機について説明する。図6〜図9は従来の送風機
の構造を示すものである。図において、1は軸流型の送
風機であり、2はモータであり、3はモータ2に取り付
けられたハブ4と、ハブ4の周囲に設けられた複数の羽
根5とからなる羽根車であり、6は羽根5の吐出側5c
の外周を囲むオリフィスである。
【0004】以上のように構成された送風機について以
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車3
が所定の回転方向に回転すると、空気が羽根車3内に流
入し、羽根5の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車3
外に吐出されて送風機1外へ吹き出し送風作用をなす。
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車3
が所定の回転方向に回転すると、空気が羽根車3内に流
入し、羽根5の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車3
外に吐出されて送風機1外へ吹き出し送風作用をなす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、羽根がオリフィスに囲まれていない吸
い込み側では図8で示すように、羽根車3の外周部5b
では気流に働く遠心力が大きくなり、羽根車3の羽根5
の吸い込み側5aから流入する気流は軸方向の速度成分
が低下し、半径方向の速度成分が増加するため、羽根の
外周側に傾いた流れとなり、その一部は羽根5の外周部
5bの圧力面側5b1近傍と負圧面側5b2近傍から羽
根車3の外周に吹き出す流れとなる。
ような構成では、羽根がオリフィスに囲まれていない吸
い込み側では図8で示すように、羽根車3の外周部5b
では気流に働く遠心力が大きくなり、羽根車3の羽根5
の吸い込み側5aから流入する気流は軸方向の速度成分
が低下し、半径方向の速度成分が増加するため、羽根の
外周側に傾いた流れとなり、その一部は羽根5の外周部
5bの圧力面側5b1近傍と負圧面側5b2近傍から羽
根車3の外周に吹き出す流れとなる。
【0006】特に、羽根5周りの圧力分布は圧力面側で
高く負圧面側で低くなるため、羽根5の外周部5bの圧
力面側5b1近傍から羽根車3の外周に吹き出す流れは
羽根5の負圧面側5b2に回り込む気流W1となり、こ
の気流W1と羽根5の外周部5bの負圧面5b2端部か
ら外周に吹き出す気流W2が衝突する境界Mの部分では
気流のベクトルの差により気流が大きく乱れる。気流W
1とW2は一度衝突した後、ある程度の距離をおいて互
いに逆方向に流れるため、羽根車3の外周部5bの負圧
面側5b2に渦U1が発生する。
高く負圧面側で低くなるため、羽根5の外周部5bの圧
力面側5b1近傍から羽根車3の外周に吹き出す流れは
羽根5の負圧面側5b2に回り込む気流W1となり、こ
の気流W1と羽根5の外周部5bの負圧面5b2端部か
ら外周に吹き出す気流W2が衝突する境界Mの部分では
気流のベクトルの差により気流が大きく乱れる。気流W
1とW2は一度衝突した後、ある程度の距離をおいて互
いに逆方向に流れるため、羽根車3の外周部5bの負圧
面側5b2に渦U1が発生する。
【0007】この境界Mと渦U1は羽根外周部5b近傍
の流れの乱れを引き起こし乱流騒音を高める要因となっ
ている。
の流れの乱れを引き起こし乱流騒音を高める要因となっ
ている。
【0008】また、この渦U1は、羽根5の吸い込み側
5aから吐出側5cに向かう流れとともにオリフィス6
に吸い込まれる。このオリフィス6に吸い込まれた渦U
1は、図9に示すように、羽根5の負圧面側5b2近傍
から外周に吹き出す気流w1に押し出されてオリフィス
6の内壁に接触する。
5aから吐出側5cに向かう流れとともにオリフィス6
に吸い込まれる。このオリフィス6に吸い込まれた渦U
1は、図9に示すように、羽根5の負圧面側5b2近傍
から外周に吹き出す気流w1に押し出されてオリフィス
6の内壁に接触する。
【0009】このとき渦U1はオリフィス6との接触に
より渦の外周部が崩壊する。この渦U1がオリフィスと
接触する際には、渦U1とオリフィス6との干渉により
変動する乱流騒音が発生し、さらに渦U1の外周部が崩
壊する際には大きな乱れエネルギが放出され乱流騒音が
高まるという問題点を有していた。
より渦の外周部が崩壊する。この渦U1がオリフィスと
接触する際には、渦U1とオリフィス6との干渉により
変動する乱流騒音が発生し、さらに渦U1の外周部が崩
壊する際には大きな乱れエネルギが放出され乱流騒音が
高まるという問題点を有していた。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、オリフィスに囲
まれていない羽根外周部の圧力面側から負圧面側へ回り
込む気流と、負圧面近傍から外周に吹き出す気流により
羽根外周部の負圧面側で発生する渦の生成を抑制し、前
記渦による羽根外周部の流れの乱れによる乱流騒音を低
減し、また前記渦がオリフィス内に吸い込まれる際に、
オリフィス内壁に接触し崩壊するのを抑え、乱流騒音の
変動を抑え乱流騒音の増加を抑える送風機を提供するも
のである。
まれていない羽根外周部の圧力面側から負圧面側へ回り
込む気流と、負圧面近傍から外周に吹き出す気流により
羽根外周部の負圧面側で発生する渦の生成を抑制し、前
記渦による羽根外周部の流れの乱れによる乱流騒音を低
減し、また前記渦がオリフィス内に吸い込まれる際に、
オリフィス内壁に接触し崩壊するのを抑え、乱流騒音の
変動を抑え乱流騒音の増加を抑える送風機を提供するも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の送風機は、モータと、前記モータに取り付
けられたハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽
根とで構成され、前記羽根のオリフィスに囲まれていな
い部分の羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲させた構成
を備えるものである。
に、本発明の送風機は、モータと、前記モータに取り付
けられたハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽
根とで構成され、前記羽根のオリフィスに囲まれていな
い部分の羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲させた構成
を備えるものである。
【0012】また、他の発明は、前記羽根のオリフィス
に囲まれた部分の羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲さ
せた構成を備えるものである。
に囲まれた部分の羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲さ
せた構成を備えるものである。
【0013】
【作用】本発明では、オリフィスに囲まれていない羽根
部分で羽根外周部を羽根負圧面側に湾曲させており、外
周部の圧力面側から負圧面側へ回り込む気流は緩やかに
方向転換して回り込み、かつ負圧面側から吹き出す気流
も湾曲した羽根負圧面に沿って前記回り込み気流とほぼ
同方向に吐出されるため、気流の境界で生じる乱れは小
さく、気流の回り込みにより羽根外周部の負圧面側で発
生する渦が小さくなり羽根外周部における気流の乱れを
抑制し、この部分での乱流騒音の発生を抑制すると共
に、この渦がオリフィスに吸い込まれた際にはオリフィ
ス内壁と接触することにより渦の一部が崩壊しても渦自
体のエネルギが小さいため乱れエネルギの増加を低く抑
え、オリフィス内での乱流騒音の発生を抑制する。
部分で羽根外周部を羽根負圧面側に湾曲させており、外
周部の圧力面側から負圧面側へ回り込む気流は緩やかに
方向転換して回り込み、かつ負圧面側から吹き出す気流
も湾曲した羽根負圧面に沿って前記回り込み気流とほぼ
同方向に吐出されるため、気流の境界で生じる乱れは小
さく、気流の回り込みにより羽根外周部の負圧面側で発
生する渦が小さくなり羽根外周部における気流の乱れを
抑制し、この部分での乱流騒音の発生を抑制すると共
に、この渦がオリフィスに吸い込まれた際にはオリフィ
ス内壁と接触することにより渦の一部が崩壊しても渦自
体のエネルギが小さいため乱れエネルギの増加を低く抑
え、オリフィス内での乱流騒音の発生を抑制する。
【0014】また、羽根のオリフィスに囲まれた部分の
羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲させているため、翼
端部で発生した渦がオリフィス内部に吸い込まれた際
に、オリフィス内部では負圧面の吐出流れは湾曲した羽
根負圧面近傍に沿って流れるため、翼端部の渦を外周に
押しやる作用を弱め、反対に翼端の渦を羽根外周端部か
ら内側に移動させ、渦とオリフィスとの接触を抑制しオ
リフィス内での崩壊を防止し、オリフィスとの干渉によ
る低周波騒音と乱れによる乱流騒音を低減する。
羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲させているため、翼
端部で発生した渦がオリフィス内部に吸い込まれた際
に、オリフィス内部では負圧面の吐出流れは湾曲した羽
根負圧面近傍に沿って流れるため、翼端部の渦を外周に
押しやる作用を弱め、反対に翼端の渦を羽根外周端部か
ら内側に移動させ、渦とオリフィスとの接触を抑制しオ
リフィス内での崩壊を防止し、オリフィスとの干渉によ
る低周波騒音と乱れによる乱流騒音を低減する。
【0015】
【実施例】以下、本発明による送風機の第1の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。尚、従来例と同一
構成の部分については重複を避ける為、同一の符号を付
けて説明を省略する。
ついて図面を参照しながら説明する。尚、従来例と同一
構成の部分については重複を避ける為、同一の符号を付
けて説明を省略する。
【0016】図1〜図3は本発明の第1の実施例におけ
る送風機の構造を示すものである。図1において7は軸
流式の送風機であり、羽根車8のハブ4の周囲に設けら
れた複数の羽根9は図3で示すように羽根9のオリフィ
ス6に囲まれていない部分の外周端部9aは負圧面側に
湾曲させてある。
る送風機の構造を示すものである。図1において7は軸
流式の送風機であり、羽根車8のハブ4の周囲に設けら
れた複数の羽根9は図3で示すように羽根9のオリフィ
ス6に囲まれていない部分の外周端部9aは負圧面側に
湾曲させてある。
【0017】以上のように構成された送風機について以
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車8
が所定の回転方向に回転すると、空気が羽根車8内に流
入し、羽根9の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車8
外に吐出されて送風機7外へ吹き出し送風作用を為す。
羽根車8の外周部9b近傍の気流は遠心力の作用で羽根
9の外周側に傾いた流れとなり、その一部は羽根9の外
周部9bの圧力面側9b1近傍と負圧面側9b2近傍か
ら羽根車8の外周に吹き出す流れとなる。
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車8
が所定の回転方向に回転すると、空気が羽根車8内に流
入し、羽根9の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車8
外に吐出されて送風機7外へ吹き出し送風作用を為す。
羽根車8の外周部9b近傍の気流は遠心力の作用で羽根
9の外周側に傾いた流れとなり、その一部は羽根9の外
周部9bの圧力面側9b1近傍と負圧面側9b2近傍か
ら羽根車8の外周に吹き出す流れとなる。
【0018】また、羽根9周りの圧力分布は圧力面側で
高く負圧面側で低くなるため、羽根9の外周部9bの圧
力面側9b1近傍から羽根車8の外周に吹き出す流れは
羽根9の負圧面側9b2に回り込む気流W3となる。
高く負圧面側で低くなるため、羽根9の外周部9bの圧
力面側9b1近傍から羽根車8の外周に吹き出す流れは
羽根9の負圧面側9b2に回り込む気流W3となる。
【0019】ただし図3で示すように、羽根9はオリフ
ィス6に囲まれていない部分の羽根9aでは羽根外周端
部9bを羽根負圧面側9b2に湾曲させているため、羽
根外周端部9bの圧力面側9b1から負圧面側9b2へ
回り込む気流は緩やかに方向転換して回り込む。さら
に、負圧面側9b2から羽根9の外周に吹き出す気流W
4も湾曲した負圧面側9b2に沿って緩やかに方向転換
し気流W3とほぼ同方向に吐出されるため、気流W3と
気流W4との境界Fに作用する煎断応力は小さく抑えら
れ、この境界Fに生じる気流の乱れも小さく抑えられ
る。
ィス6に囲まれていない部分の羽根9aでは羽根外周端
部9bを羽根負圧面側9b2に湾曲させているため、羽
根外周端部9bの圧力面側9b1から負圧面側9b2へ
回り込む気流は緩やかに方向転換して回り込む。さら
に、負圧面側9b2から羽根9の外周に吹き出す気流W
4も湾曲した負圧面側9b2に沿って緩やかに方向転換
し気流W3とほぼ同方向に吐出されるため、気流W3と
気流W4との境界Fに作用する煎断応力は小さく抑えら
れ、この境界Fに生じる気流の乱れも小さく抑えられ
る。
【0020】しかも、気流W3と気流W4がほぼ同方向
に吐出するため、羽根外周部9bの負圧面側9b1で発
生する渦U2はその渦強度が小さい。
に吐出するため、羽根外周部9bの負圧面側9b1で発
生する渦U2はその渦強度が小さい。
【0021】従って、この渦U2による羽根外周部9b
における気流の乱れは小さく、羽根外周部9b近傍での
乱流騒音の発生を抑制すると共に、この渦U2がオリフ
ィス6に吸い込まれた際にはオリフィス6の内壁と接触
することにより渦U2の一部が崩壊しても渦自体のエネ
ルギが小さいため、崩壊によって生ずる乱れエネルギの
絶対値は低く、オリフィス内での乱流騒音の発生を低く
抑える。
における気流の乱れは小さく、羽根外周部9b近傍での
乱流騒音の発生を抑制すると共に、この渦U2がオリフ
ィス6に吸い込まれた際にはオリフィス6の内壁と接触
することにより渦U2の一部が崩壊しても渦自体のエネ
ルギが小さいため、崩壊によって生ずる乱れエネルギの
絶対値は低く、オリフィス内での乱流騒音の発生を低く
抑える。
【0022】以上のように、本実施例によれば羽根車8
のハブ4の周囲に設けた複数の羽根9のオリフィス6に
囲まれていない部分の外周端部9bを負圧面側に湾曲さ
せることにより、羽根外周端部9bの圧力面側9b1か
ら負圧面側9d2へ回り込む気流W3と負圧面側9b2
から羽根9の外周に吹き出す気流W4が湾曲した羽根負
圧面側9d2に沿って緩やかに方向転換し、かつほぼ同
方向に吐出され、気流W3と気流W4との境界Fに作用
する煎断応力は小さく抑えられ、この境界Fに生じる気
流の乱れも小さく抑えられる。
のハブ4の周囲に設けた複数の羽根9のオリフィス6に
囲まれていない部分の外周端部9bを負圧面側に湾曲さ
せることにより、羽根外周端部9bの圧力面側9b1か
ら負圧面側9d2へ回り込む気流W3と負圧面側9b2
から羽根9の外周に吹き出す気流W4が湾曲した羽根負
圧面側9d2に沿って緩やかに方向転換し、かつほぼ同
方向に吐出され、気流W3と気流W4との境界Fに作用
する煎断応力は小さく抑えられ、この境界Fに生じる気
流の乱れも小さく抑えられる。
【0023】しかも、気流W3と気流W4がほぼ同方向
に吐出するため、羽根外周部9bの負圧面側9b1で発
生する渦U2はその渦強度が小さく、この渦U2による
羽根外周部9bにおける気流の乱れは小さく、羽根外周
部9b近傍での乱流騒音の発生を抑制すると共に、この
渦U2がオリフィス6に吸い込まれた際にはオリフィス
6の内壁と接触により渦U2の一部が崩壊しても渦自体
のエネルギが小さいため、崩壊によって生ずる乱れエネ
ルギの絶対値は低く、オリフィス内での乱流騒音の発生
を低く抑えることができる。
に吐出するため、羽根外周部9bの負圧面側9b1で発
生する渦U2はその渦強度が小さく、この渦U2による
羽根外周部9bにおける気流の乱れは小さく、羽根外周
部9b近傍での乱流騒音の発生を抑制すると共に、この
渦U2がオリフィス6に吸い込まれた際にはオリフィス
6の内壁と接触により渦U2の一部が崩壊しても渦自体
のエネルギが小さいため、崩壊によって生ずる乱れエネ
ルギの絶対値は低く、オリフィス内での乱流騒音の発生
を低く抑えることができる。
【0024】尚、本実施例では軸流式送風機を例にとり
説明したが、本発明は斜流式送風機でも同様の効果が得
られる。
説明したが、本発明は斜流式送風機でも同様の効果が得
られる。
【0025】次に、本発明による送風機の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0026】図4は、本発明の第2の実施例による送風
機の断面を示すものである。第1の実施例と異なるの
は、羽根9のオリフィス6に囲まれた部分の羽根外周端
部9dを羽根負圧面9d2側に湾曲させた点である。
機の断面を示すものである。第1の実施例と異なるの
は、羽根9のオリフィス6に囲まれた部分の羽根外周端
部9dを羽根負圧面9d2側に湾曲させた点である。
【0027】以上のように構成された送風機について以
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車8
が所定の回転方向に回転すると、空気が羽根車8内に流
入し、羽根9の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車8
外に吐出されて送風機7外へ吹き出し送風作用を為す。
下その動作を説明する。まず、モータ2により羽根車8
が所定の回転方向に回転すると、空気が羽根車8内に流
入し、羽根9の作用で静圧と動圧を付加されて羽根車8
外に吐出されて送風機7外へ吹き出し送風作用を為す。
【0028】このとき、羽根9のオリフィスに囲まれて
いない部分では羽根外周部負圧面9b2側に渦が発生
し、羽根9周りの他の気流とともにオリフィス6内に流
入する。ここで、図5に示すようにオリフィス6内部で
は、羽根外周端部9cを羽根負圧面9c2側に湾曲させ
ているため、翼端部で発生した渦がオリフィス内部に吸
い込まれた際に、羽根負圧面9c2側の吐出流れW5は
湾曲した羽根負圧面9c2近傍に沿って流れ、オリフィ
ス外から流入した渦U2との間には距離があき、吐出流
れW5は渦U2に接触することなくオリフィス6に衝突
する。衝突した気流W5の一部はさらに羽根外周から内
周に回り込む流れとなるため渦U2を羽根外周端部9c
からさらに内側に移動させる。
いない部分では羽根外周部負圧面9b2側に渦が発生
し、羽根9周りの他の気流とともにオリフィス6内に流
入する。ここで、図5に示すようにオリフィス6内部で
は、羽根外周端部9cを羽根負圧面9c2側に湾曲させ
ているため、翼端部で発生した渦がオリフィス内部に吸
い込まれた際に、羽根負圧面9c2側の吐出流れW5は
湾曲した羽根負圧面9c2近傍に沿って流れ、オリフィ
ス外から流入した渦U2との間には距離があき、吐出流
れW5は渦U2に接触することなくオリフィス6に衝突
する。衝突した気流W5の一部はさらに羽根外周から内
周に回り込む流れとなるため渦U2を羽根外周端部9c
からさらに内側に移動させる。
【0029】従って、渦U2とオリフィス6とは接触せ
ずオリフィス6内で崩壊することはなく、オリフィス6
と渦U2との干渉による低周波騒音と渦の崩壊に起因す
る気流の乱れによるオリフィス6内での乱流騒音を防止
する。
ずオリフィス6内で崩壊することはなく、オリフィス6
と渦U2との干渉による低周波騒音と渦の崩壊に起因す
る気流の乱れによるオリフィス6内での乱流騒音を防止
する。
【0030】以上のように、本実施例の送風機は、羽根
9のオリフィス6に囲まれた部分の羽根外周端部9cを
羽根負圧面9c1側に湾曲させることにより、渦U2が
オリフィス6内部に吸い込まれた際に、羽根負圧面9d
2側の吐出流れW5は湾曲した羽根負圧面9c2近傍に
沿って流れ、オリフィス外から流入した渦U2との間に
は距離があき、吐出流れW5は渦U2に接触することな
くオリフィス6に衝突する。衝突した気流W5の一部は
さらに羽根外周から内周に回り込む流れとなるため渦U
2を羽根外周端部9cからさらに内側に移動させる。従
って、渦U2とオリフィス6とは接触せずオリフィス6
内で崩壊することはなく、オリフィス6と渦U2との干
渉による低周波騒音と渦の崩壊に起因する気流の乱れに
よるオリフィス6内での乱流騒音を防止することができ
る。
9のオリフィス6に囲まれた部分の羽根外周端部9cを
羽根負圧面9c1側に湾曲させることにより、渦U2が
オリフィス6内部に吸い込まれた際に、羽根負圧面9d
2側の吐出流れW5は湾曲した羽根負圧面9c2近傍に
沿って流れ、オリフィス外から流入した渦U2との間に
は距離があき、吐出流れW5は渦U2に接触することな
くオリフィス6に衝突する。衝突した気流W5の一部は
さらに羽根外周から内周に回り込む流れとなるため渦U
2を羽根外周端部9cからさらに内側に移動させる。従
って、渦U2とオリフィス6とは接触せずオリフィス6
内で崩壊することはなく、オリフィス6と渦U2との干
渉による低周波騒音と渦の崩壊に起因する気流の乱れに
よるオリフィス6内での乱流騒音を防止することができ
る。
【0031】尚、本実施例は第1の実施例と同様に軸流
式送風機を例にとり説明したが、本発明は斜流式送風機
でも同様の効果が得られる。
式送風機を例にとり説明したが、本発明は斜流式送風機
でも同様の効果が得られる。
【0032】また、各実施例は各々独立した実施例とし
て説明したが、第1の実施例と第2の実施例は重ね併せ
て実施することにより、各効果の重ね合わせ効果が得ら
れ、オリフィスに囲まれていない羽根外周部での乱流騒
音を低減すると共に、オリフィス内で発生する変動する
乱流騒音の発生を防止し、送風機全体の乱流騒音レベル
を大幅に低減することができる実用効果大なるものであ
る。
て説明したが、第1の実施例と第2の実施例は重ね併せ
て実施することにより、各効果の重ね合わせ効果が得ら
れ、オリフィスに囲まれていない羽根外周部での乱流騒
音を低減すると共に、オリフィス内で発生する変動する
乱流騒音の発生を防止し、送風機全体の乱流騒音レベル
を大幅に低減することができる実用効果大なるものであ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の送風機はモータ
と、前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周
囲に設けられた複数の羽根とで構成され、前記羽根のオ
リフィスに囲まれていない部分の羽根外周端部を羽根負
圧面側に湾曲させることにより、オリフィスに囲まれて
いない羽根外周部近傍での乱流騒音の発生を抑制すると
共にオリフィス内での乱流騒音を低減し、低騒音な送風
機を提供することができる。
と、前記モータに取り付けられたハブと、前記ハブの周
囲に設けられた複数の羽根とで構成され、前記羽根のオ
リフィスに囲まれていない部分の羽根外周端部を羽根負
圧面側に湾曲させることにより、オリフィスに囲まれて
いない羽根外周部近傍での乱流騒音の発生を抑制すると
共にオリフィス内での乱流騒音を低減し、低騒音な送風
機を提供することができる。
【0034】また、オリフィスに囲まれた部分の羽根外
周端部を羽根負圧面側に湾曲させることにより、オリフ
ィス内で発生する低周波騒音を防止し、オリフィス内で
渦が崩壊するのを防止し、渦の崩壊による気流の乱れ起
因するオリフィス内での乱流騒音発生を防止し、低騒音
な送風機を提供することができる。
周端部を羽根負圧面側に湾曲させることにより、オリフ
ィス内で発生する低周波騒音を防止し、オリフィス内で
渦が崩壊するのを防止し、渦の崩壊による気流の乱れ起
因するオリフィス内での乱流騒音発生を防止し、低騒音
な送風機を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例における送風機の断面図
【図2】本発明の第1の実施例における送風機の平面図
【図3】本発明の第1の実施例における送風機のC−C
断面図
断面図
【図4】本発明の第2の実施例における送風機の断面図
【図5】本発明の第2の実施例における送風機のD−D
断面図
断面図
【図6】従来の送風機の断面図
【図7】従来の送風機の平面図
【図8】従来の送風機のA−A断面図
【図9】従来の送風機のB−B断面図
2 モータ 4 ハブ 6 オリフィス 8 羽根車 9 羽根 9b 羽根外周端部 9b2 羽根負圧面 9c 羽根外周端部 9c2 羽根負圧面
Claims (2)
- 【請求項1】 モータと、前記モータに取り付けられた
ハブと、前記ハブの周囲に設けられた複数の羽根とで構
成され、前記羽根のオリフィスに囲まれていない部分の
羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲させた送風機。 - 【請求項2】 前記羽根のオリフィスに囲まれた部分の
羽根外周端部を羽根負圧面側に湾曲させた請求項1記載
の送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9485694A JPH07301198A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9485694A JPH07301198A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 送風機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07301198A true JPH07301198A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14121680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9485694A Pending JPH07301198A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07301198A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100393993B1 (ko) * | 2000-10-02 | 2003-08-09 | 엘지전자 주식회사 | 축류팬 |
KR100487334B1 (ko) * | 2002-11-12 | 2005-05-03 | 엘지전자 주식회사 | 축류팬 장치 |
JP2011208853A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Gastar Corp | 燃焼装置 |
JP2013213420A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Panasonic Corp | 送風機とそれを用いた室外ユニット |
WO2021111582A1 (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 三菱電機株式会社 | 軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置 |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP9485694A patent/JPH07301198A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100393993B1 (ko) * | 2000-10-02 | 2003-08-09 | 엘지전자 주식회사 | 축류팬 |
KR100487334B1 (ko) * | 2002-11-12 | 2005-05-03 | 엘지전자 주식회사 | 축류팬 장치 |
JP2011208853A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Gastar Corp | 燃焼装置 |
JP2013213420A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Panasonic Corp | 送風機とそれを用いた室外ユニット |
WO2021111582A1 (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 三菱電機株式会社 | 軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置 |
JPWO2021111582A1 (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 |
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