JPH102299A - 遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機

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JPH102299A
JPH102299A JP15397196A JP15397196A JPH102299A JP H102299 A JPH102299 A JP H102299A JP 15397196 A JP15397196 A JP 15397196A JP 15397196 A JP15397196 A JP 15397196A JP H102299 A JPH102299 A JP H102299A
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JP
Japan
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side plate
suction ring
wall
impeller
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP15397196A
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English (en)
Inventor
Takumi Kida
琢己 木田
Souzou Suzuki
創三 鈴木
Akihiro Yabushita
明弘 藪下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Publication of JPH102299A publication Critical patent/JPH102299A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機などに用いる遠心送風機におい
て、ケーシング内から羽根車内に環流する流れを吸込リ
ングの外壁面に沿ってスムーズに増速して側板の内壁面
に向かい吹き出し、ケーシング外から吸込リングの内壁
側に沿って羽根車内に流入する気流を伴流し、共に羽根
入口部上流の内壁に付着させる。 【解決手段】 吸込リング9の出口端部9cの外径と側
板8の吸込口8aの最小内径を略同一径とし、吸込リン
グ9と側板8のラップする最短流路の断面積をクリアラ
ンスR2に向かうほど小さくしているので、還流する流
れMは、クリアランスR2に向かって吸込リング9と側
板8のラップする最短流露を流れる際にも吸込口8の最
小内径部8a1付近で吸込リング9の外壁9d面に付着
し、吸込リング9の外壁9d面に沿ってスムーズに増速
して流れ、出口端部9cの外壁端9c2から側板8の内
壁8b1付近に向かい吹き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機などの
送風機に用いる遠心送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機などの送風機は生活レ
ベルの向上につれて低騒音化への要求が高まり、羽根車
形状や吸込リングの形状改善による性能改善方法が提案
されている。
【0003】従来の空気調和機などの送風機に用いる遠
心送風機としては、実開昭59−133923号公報に
示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の遠心送風機について説明する。図9、図10は従来の
遠心送風機の構造を示すものである。図において、1は
羽根車であり、複数の羽根2と、羽根2を固定した主板
3と、羽根2の反主板端面に固定し、略円弧状の断面形
状の側板4より構成されている。5は羽根車1に直結し
たモータであり、羽根車1とモータ5を収納するケーシ
ング6に固定されている。7は入口部7aから出口端部
7cにかけて側板4の略円弧の曲率より小さい曲率で湾
曲し、かつ、出口端部7cの内径を吸込部最小径より大
とした吸込リングでありケーシング6に固定されてい
る。また、吸込リング7の出口端部7cは羽根車1の側
板4の吸込口4a端部より羽根車1内部に挿入されてい
る。
【0005】以上のように構成された遠心送風機につい
て、以下その動作について説明する。
【0006】まず、モータ5の駆動力によって羽根車1
が回転すると、吸込リング7を介して空気が羽根車1内
に導入され、複数の羽根2間を通過する際に静圧と動圧
を付加され羽根車1からケーシング6内に吐出される。
その後、ケーシング6内で動圧の一部は静圧に変換され
てケーシング6外に吐出され送風作用を為す。
【0007】ここで、ケーシング6内と羽根車1内の圧
力差により、ケーシング6内から羽根車1内に環流する
流れMは、吸込リング7の出口端部7cが側板4の吸込
口4a端より羽根車1内部に挿入されかつ拡開されてい
るため、吸込リング7の出口端部7cと側板の内壁4b
とのクリアランス最小部で流路が狭まり増速され側板4
側に向かい吹き出し、ケーシング6外から吸込リング7
の内壁7b側に沿って羽根車1内に流入する気流Hを伴
流し、共に側板4側を羽根車1の吐出側1bに向かい流
れ、下流域となる翼間内部の流速分布の主板3側への片
寄りを防ぎ、側板4側での急な流速の低下による流れの
乱れの増加を抑え、羽根車1の送風性能の劣化と騒音の
増加を抑える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この遠心送風機では、
単に、吸込リング7の拡開された出口端部7cを側板4
の吸込口4a端部から羽根車1内に挿入しただけのた
め、図10で示すように、ケーシング6内から羽根車1
内に環流する流れMは、吸込リング7と吸込口4a端部
の間から吸い込まれ、吸込リング7の出口端部7cと側
板4の内壁4bとのクリアランス最小部に向かって吸込
リング7と側板4のラップする流路を最短で流れるた
め、吸込リング7の外壁面7dを沿わず出口端部7cか
ら側板4の内壁4dに向かって流れないため、内壁4b
から剥離する。このため、側板4近傍の羽根2の入口部
2aに剥離し乱れた流れが流入し、側板4近傍の翼間内
部で流れの乱れが大きくなり、羽根車1の送風性能が劣
化し、送風騒音も増加させる。
【0009】従って、空気調和機などに用いる遠心送風
機において、側板近傍の羽根入口部上流の壁面での気流
の剥離を抑え、羽根車の送風性能が劣化と送風騒音の増
加を抑えることが要求されている。
【0010】本発明は、空気調和機などに用いる遠心送
風機において、ケーシング内から羽根車内に環流する流
れを吸込リングの外壁面に沿わせてスムーズに増速して
側板の内壁面に向かい吹き出し、ケーシング外から吸込
リングの内壁側に沿って羽根車内に流入する気流を伴流
し、共に側板近傍の羽根入口部上流の内壁に付着させ、
側板の内壁から剥離した流れによる側板近傍の翼間内部
の流れの乱れを防ぎ、羽根車の送風性能が劣化と送風騒
音の増加を抑えることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、吸込リングの出口端部の外径を吸込リン
グの最小外径より大で側板の吸込口の最小内径と略同一
径とし、吸込リングの出口端部を側板の吸込口の最小内
径部より羽根車の主板側に挿入し、側板の吸込口の最小
内径部と羽根車の回転軸に対し同一軸方向位置の吸込リ
ング外径とのクリアランスR1、及び、吸込リングの出
口端部と同一軸方向位置における側板の内壁とのクリア
ランスR2をR2<R1の関係とし、前記回転軸を含む
平面にて切断した時の断面形状において、吸込リングの
出口端部の外壁端と回転軸の軸方向とのなす角θ1と、
吸込リングの出口端部と同一軸方向位置近傍の側板の内
壁面の軸方向となす角θ2を、羽根車の外周方向を正と
して、θ2<θ1の関係にすることにより、ケーシング
内から羽根車内に環流する流れは、吸込リングと側板の
吸込口端部の間から、吸込リングの外壁面に沿ってスム
ーズに増速して流れ、出口端部の外壁側から側板の内壁
面に向かい吹き出し、ケーシング外から吸込リングの内
壁側に沿って羽根車内に流入する気流を伴流し、共に側
板近傍の羽根入口部上流の内壁に付着し、側板の内壁か
ら流れが剥離せず羽根入口部から翼間に流入する。従っ
て、側板の内壁から剥離した流れによる側板近傍の翼間
内部の流れの乱れを防ぎ、羽根車の送風性能の劣化と送
風騒音の増加を抑える遠心送風機が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
主板と複数の羽根と吸込口を有する側板とから成る羽根
車と、前記羽根車を収納するケーシングと、前記ケーシ
ングに取り付けられた吸込リングで構成し、前記吸込リ
ングは、入口部から出口端の間に最小内径部を有し、前
記出口端部の内径を前記吸込リングの最小内径より大と
し、かつ出口端部の外径を前記吸込リングの最小外径よ
り大で前記側板の吸込口の最小内径と略同一径とし、前
記吸込リングの出口端部を前記側板の吸込口の最小内径
部より前記主板側に挿入し、前記側板の吸込口最小内径
部と前記羽根車の回転軸に対し同一軸方向位置における
吸い込みリング外径とのクリアランスR1、及び前記吸
込リングの出口端部と同一軸方向位置における前記側板
の内壁とのクリアランスR2が、R2<R1の関係にあ
り、前記回転軸を含む平面にて切断した時の断面形状に
おいて、前記吸込リングの出口端部の外壁端と前記回転
軸とのなす角θ1と、前記吸込リングの出口端部と同一
軸方向位置近傍の前記側板の内壁面の回転軸となす角θ
2が、前記羽根車の外周方向を正として、θ2<θ1の
関係にある遠心送風機であり、ケーシング内から羽根車
内に環流する流れは、まず、吸込リングと側板の吸込口
端部の間から羽根車内に吸い込まれ、吸込リングの出口
端部外径と吸込口の最小内径を略同一径とし、吸込リン
グと側板のラップする最短流路の断面積をクリアランス
R2に向かうほど小さくしているので、吸込リングの出
口端部と側板内壁とのクリアランスR2に向かってて吸
込リングと側板のラップする最短流路を流れる際にも吸
込口の最小内径部付近で、吸込リングの外壁面に付着
し、そのまま吸込リングの外壁面に沿ってスムーズに増
速して流れ、出口端部の外壁側から側板の内壁面に向か
い吹き出す。よって、ケーシング外から吸込リングの内
壁側に沿って羽根車内に流入する気流を伴流し、共に側
板近傍の羽根入口部上流の内壁に付着し、側板内壁から
流れが剥離せず羽根入口部から翼間に流入する。従っ
て、側板の内壁から剥離した流れによる側板近傍の翼間
内部の流れの乱れを防ぎ、羽根車の送風性能の劣化と送
風騒音の増加を抑えるという作用を有する。
【0013】請求項2記載の発明は、側板の吸込口の最
小内径を羽根板の羽根入口径より大きくし、前記側板の
吸込口より羽根車内部に挿入された前記吸込リングの外
壁面に、前記側板の吸込口側から出口端部かけ羽根車の
反回転方向に傾いた複数のリブを設けた請求項1記載の
遠心送風機であり、ケーシング内から羽根車内に環流す
る流れは、吸込リングの外壁面のリブの形状に沿って、
羽根車の反回転方向に傾き流れ、ケーシング外から吸込
リングの内壁面に沿った流れを伴流し、吐出端部から羽
根車の反回転方向成分と外周への半径方向成分と有する
流れとなり吐出するため、羽根車の半径方向に対し傾き
を有する側板近傍の羽根入口上端部において急激に流れ
の方向を偏向されることなく翼間に流入するため、羽根
入口上端部での羽根に衝突し流れが乱れるのを低減し、
送風性能の劣化と騒音の増加を抑えるという作用を有す
る。
【0014】請求項3記載の発明は、クリアランスR2
を、前記羽根車の外径D2に対し、0.005×D3〜
0.015×D2の範囲とし、クリアランスR1を前記
クリアランスR2に対し、105×R2〜2×R2とし
た請求項1、または、請求項2記載の遠心送風機であ
り、吸込リングの出口端部と側板内壁とのクリアランス
最小部の寸法比、及び吸込リングと側板のラップする最
短流路の断面積の変化を、最適化することにより、吸込
リングの外壁面に沿ってスムーズに増速する流れを、出
口端部の外壁側から側板の内壁面に向かい吹き出し、ケ
ーシング外から吸込リングの内壁側に沿って羽根車内に
流入する気流を伴流し共に側板近傍の羽根入口部上流の
内壁に付着する効果が最も有効に働き、送風騒音のレベ
ルを低く抑えるという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図8を用いて説明する。尚、従来例と同一構成の部分に
ついては重複をさけるため、同一符号を付けて説明を省
略する。
【0016】(実施の形態1)図1、図2は本発明の第
1の実施の形態の遠心送風機を示し、図1、図2におい
て、8は、羽根2の反主板端面に固定した略円弧状の断
面形状の側板であり、9は、入口部9aから最小内径部
9bにかけて湾曲して出口端部9cの内経を吸込部最小
部9bの内経より大とし、かつ、出口端部9cの外径を
最小外径より大でさらに側板8の吸込口8aの最小内径
と略同一径となるよう出口端部9cを湾曲した吸込リン
グである。この吸込リング9の出口端部9cの外経は側
板8の吸込口8aより組立上挿入可能であり出口端部9
cを側板8の吸込口8aの最小内径部8a1より羽根車
1の主板側3に挿入し、側板8の吸込口最小内径部8a
1と回転軸10に対し同一軸方向位置における吸い込み
リング外経とのクリアランスR1、及び吸込リング9の
出口端部9cと同一軸方向位置における側板8の内壁8
b1とのクリアランスR2をR2<R1の関係にあり、
回転軸10を含む平面にて切断した時の断面形状におい
て、吸込リング9の出口端部9cの外壁端9c1と回転
軸10の軸方向とのなす角θ1と、吸込リング9の出口
端部9cと同一軸方向位置近傍の板側8の内壁8b1の
面の軸方向となす角θ2が、羽根車10の外周方向を正
として、θ2<θ1の関係にある。
【0017】この構成により、図3で示すように、吸込
リング9の出口端部9cの外経と側板8の吸込口8aの
最小内経を略同一径とし、吸込リング9と側板8のラッ
プする最短流路の断面積をクリアランスR2に向かうほ
ど小さくしているので、ケーシング6内から羽根車1内
に還流する流れMし、まず、吸込リング9と側板8の吸
込口8a端部の間から羽根車1内に吸い込まれ、吸込リ
ング9の出口端部9cと側板8の内壁8b1とのクリア
ランスR2に向かって吸込リング9と側板8のラップす
る最短流路を流れる際にも吸込口8の最小内径部8a1
付近で、吸込リング9の外壁9b面に付着し、そのまま
吸込リング9の外壁9d面に沿ってスムーズに増速して
流れ、出口端部9cの外壁端9c1から側板の内壁8b
1付近に向かい吹き出す。よって、ケーシング6外から
吸込リング9の内壁9e側に沿って羽根車1内に流入す
る気流Hを伴流し、共に羽根2の入口部2aより上流の
内壁8bに付着し、側板8の内壁8bから流れが剥離せ
ず羽根2の入口部2aから翼間に流入する。従って、側
板8の内壁8bから剥離した流れによる側板8近傍の翼
間内部の流れの乱れを防ぎ、羽根車1の送風性能の劣化
と送風騒音の増加を抑える。
【0018】(実施の形態2)図4、図5は本発明の第
2の実施の形態の遠心送風機を示す。尚、第1の実施の
形態と同一構成の部分については重複をさけるため、同
一符号を付けて説明を省略する。
【0019】図4、図5において、11は、側板8の吸
込口8aより羽根車1内部に挿入された前吸込リング9
の外壁9d面に、側板8側の吸込口8aから出口端部9
cかけ羽根車1の反回転方向に傾いた複数のリブであ
る。
【0020】この構成により、ケーシング6内から羽根
車1内に環流する流れMは、吸込リング9の外壁9d面
のリブ11の形状に沿って、羽根車1の反回転方向に傾
き流れ、ケーシング6外から吸込リング9の内壁9e側
に沿って羽根車1内に流入する気流Hを伴流し羽根車1
の反回転方向成分と外周側へ向かう半径方向成分と有す
る流れとなり側板8の内壁8b面に向かい吐出するた
め、羽根車1の半径方向に対し傾きを有する側板8近傍
の羽根2の入口部2a上端において急激に流れの方向を
偏向されることなく翼間に流入するため、羽根2の入口
2a上端部での羽根2に衝突し流れが乱れるのを低減
し、羽根車1の送風性能の劣化と騒音の増加を抑える。
【0021】(実施の形態3)図6は本発明の第3の実
施の形態の遠心送風機を示す。図7は、羽根車1の外径
d2に対するクリアランスR2の寸法比と、第3の実施
例の遠心送風機の送風騒音レベルの関係を示し、図8
は、クリアランスR1のクリアランスR2に対する寸法
比と、第3の実施例の遠心送風機の送風騒音レベルの関
係を示す。
【0022】尚、第1の実施の形態、第2の実施の形態
と同一構成の部分については重複をさけるため、同一符
号を付けて説明を省略する。
【0023】図6において、クリアランスR2を、羽根
車の外径D2に対し0.005×D2〜0.015×D
2の範囲とし、クリアランスR1を、クリアランスR2
に対し1.5×R2〜2×R2とした。
【0024】この構成により、吸込リング9の出口端部
9cと側板8の内壁8bとのクリアランス最小部の寸
法、及び吸込リング9と側板8のラップする最短流路の
断面積の変化を最適化することにより、吸込リング9の
外壁9d面に沿ってスムーズに増速する流れを、出口端
部9cの外壁9c2側から側板8の内壁8b面に向かい
吹き出し、ケーシング6外から吸込リングの内壁9e側
に沿って羽根車1内に流入する気流を伴流し、共に側板
8近傍の羽根2の入口部2a上流の内壁8bに付着する
効果が最も有効に働き、送風騒音のレベルを低く抑え
る。
【0025】尚、吸込リングの出口端部を湾曲し出口端
の内径を拡大しているが、出口端部を最小内径部から略
円錐状に拡大しても、本発明の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、空気調和
機などに用いる遠心送風機において、ケーシング内から
羽根車内に環流する流れは、吸込リングの外壁面に付着
し、そのまま吸込リングの外壁面に沿ってスムーズに増
速して流れ、出口端部の外壁側から側板に内壁面に向か
い吹き出す。よって、ケーシング外から吸込リングの内
壁側に沿って羽根車内に流入する気流を伴流し、共に側
板近傍の羽根入口部上流の内壁に付着し、側板の内壁か
ら流れが剥離せず羽根入口部から翼間に流入する。従っ
て、側板内壁から剥離した流れによる側板近傍の翼間内
部の流れの乱れを防ぎ、羽根車の送風性能の劣化と送風
騒音の増加を抑えるという有効な効果が得られる。
【0027】また、ケーシング内から羽根車内に環流す
る流れを、羽根車の反回転方向に傾き流れ、羽根車の反
回転方向成分と外周への半径方向成分と有する流れとな
り吐出するため、羽根車の半径方向に対し傾きを有する
側板近傍の羽根入口上端部において急激に流れの方向を
偏向されることなく翼間に流入するため、羽根入口上端
部での羽根に衝突し流れの乱れを低減し、送風性能の劣
化と騒音の増加を抑えるという有効な効果が得られる。
【0028】また、さらに、吸込リングの外壁面に沿っ
てスムーズに増速する流れを、出口端部外壁側から側板
の内壁面に向かい吹き出し、ケーシング外から吸込リン
グの内壁側に沿って羽根車内に流入する気流を伴流し、
共に側板近傍の羽根の入口部上流の内壁に付着する効果
が最も有効に働き、送風騒音のレベルを低く抑えるとい
う有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における遠心送風機の断
面図
【図2】本発明の実施の形態1における遠心送風機の要
部断面図
【図3】本発明の実施の形態1における遠心送風機の要
部断面での流れの模式図
【図4】本発明の実施の形態2のおける遠心送風機の要
部断面図
【図5】第4図の矢視方向より見た遠心送風機の要部の
円筒部展開図
【図6】本発明の実施の形態3における遠心送風機の要
部断面図
【図7】羽根車の外形D2に対するクリアランスR2に
対する寸法比と、第3の実施例の遠心送風機の送風騒音
レベルの関係を示す図
【図8】クリアランスR1のクリアランスR2の寸法比
と、第3の実施例の遠心送風機の送風騒音レベルの関係
を示す図
【図9】従来の遠心送風機の断面図
【図10】従来の遠心送風機の要部断面での流れの模式
【符号の説明】
1 羽根車 2 羽根 3 主板 8 側板 8a 吸込口 8a1 最小内径部 8b 内壁 9 吸込リング 9a 入口部 9b 最小内径部 9c 出口端部 10 回転軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主板と複数の羽根と吸込口を有する側板
    とから成る羽根車と、前記羽根車を収納するケーシング
    と、前記ケーシングに取り付けられた吸水リングで構成
    し、前記吸込リングは、入口部から出口端の間に最小内
    径部を有し、前記出口端部の内径を前記吸込リングの最
    小内径より大とし、かつ出口端部の外径を前記吸込リン
    グの最小外径より大で前記側板の吸込口の最小内径と略
    同一径とし、前記吸込リングの出口端部を前記側板の吸
    込口の最小内径部より前記主板側に挿入し、前記側板の
    吸込口最小内径部と前記羽根車の回転軸に対し同一軸方
    向位置における吸い込みリング外径とのクリアランスR
    1、及び前記吸込リングの出口端部と同一軸方向位置に
    おける前記側板の内壁とのクリアランスR2が、 R2<R1 の関係にあり、前記回転軸を含む平面にて切断した時の
    断面形状において、前記吸込リングの出口端部の外壁端
    と前記回転軸とのなす角θ1と、前記吸込リングの出口
    端部と同一軸方向位置近傍の前記側板の内壁面の回転軸
    となす角θ2が、前記羽根車の外周方向を正として、 θ2<θ1 の関係にある遠心送風機。
  2. 【請求項2】 側板の吸込口の最小内径を羽根板の羽根
    入口径より大きくし、前記側板の吸込口より羽根車内部
    に挿入された前記吸込リングの外壁面に、前記側板の吸
    込口側から出口端部かけ反回転方向に傾いた複数のリブ
    を設けた請求項1記載の遠心送風機。
  3. 【請求項3】 クリアランスR2を、前記羽根車の外径
    D2に対し、0.005×D2〜0.015×D2の範
    囲とし、クリアランスR1を前記クリアランスR2に対
    し、1.5×R2〜2×R2とした請求項1または請求
    項2記載の遠心送風機。
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