JP3075604B2 - 青ウメの鮮度保持方法及び鮮度保持用ガセット袋 - Google Patents

青ウメの鮮度保持方法及び鮮度保持用ガセット袋

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青ウメの鮮度保持方法
及び鮮度保持用ガセット袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】青ウメは収穫後の鮮度低下が早く、出荷
される6月頃の気温20〜25℃では、収穫後3〜4日
で急激に黄化が進行してその商品価値を低下させる。こ
のため、特に遠隔地に輸送する場合には、商品性を保つ
ために黄化を抑える工夫が必要である。
【0003】青ウメの鮮度保持に関する従来の技術とし
ては、低温の利用、発生エチレンガスの除去等がありこ
れにより黄化が抑制されることが知られている。或いは
又、フィルム密封包装と青ウメの呼吸作用を利用して包
装内を低酸素、高炭酸ガス濃度に保つ、いわゆるMA貯
蔵により鮮度保持期間が延長されることも知られてい
る。
【0004】しかしながら、現在行われている方法は、
ダンボール箱に青ウメ10kgを入れての常温流通がほと
んどであり、一部でポリエチレン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリブタジエンフィルム等によるMA貯蔵
が行われているに過ぎない。また、これらのフィルムは
産地から市場までの流通段階では段ボール箱に内袋とし
て使用する場合が多く、密封又は折込みの形で使用され
MA効果を得ている。また、近年はスーパー等の小売店
での棚持ちまで考慮し、産地で小分け、少量包装してそ
のまま消費者まで販売されることも多く、この場合には
MA効果を得るために適度な酸素透過度を有するフィル
ムで少量密封包装し、ニラの包装等で実用化されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
低温の利用は青ウメの鮮度保持に最も効果的ではある
が、低温流通のためのコストが掛かり過ぎるという欠点
を有する。また、発生エチレンガスの除去の効果は、環
境ガス組成、即ち雰囲気の酸素濃度、炭酸ガス濃度によ
って、効果が見られる場合と効果が見られない場合があ
るという問題点があった。更に、フィルムによるMA貯
蔵の場合、系内の酸素濃度及び炭酸ガス濃度は、農産物
の呼吸作用とフィルムの気体透過度に依存するため、包
装袋内のガス濃度の制御が非常に困難であるという問題
点があり、青ウメの場合、包装袋内の酸素濃度が0.1
〜0.2%以下になると呼吸障害になり、褐色障害が発
生する。
【0006】現在、消費段階での小売形態は1kg程度が
最も多く、本発明者等の実験によれば、この場合には2
3℃でのパウチ当りの酸素透過度が1,800〜2,5
00cc/24hr・atm 程度であるパウチで密封包装し、こ
れにエチレン除去剤を併用すれば、常温で7日間程度の
鮮度保持が可能である。このようなパウチを形成するフ
ィルムとしてはポリエチレンフィルム、エチレン・酢酸
ビニル共重合フィルム、ポリブタジエンフィルム等が挙
げられ、これらフィルムの厚みをコントロールすること
により23℃でのパウチ当りの酸素透過度1,800〜
2,500cc/24hr・atm が得られ、青ウメに最適な酸
素、炭酸ガス濃度条件を得ることが可能であった。
【0007】しかしながら、現在、産地から出荷する場
合の形態は10kgのダンボール箱入りでの常温輸送が通
常であり、上記のフィルムを用いて同様な密封包装を行
った場合、青ウメの呼吸量が大きすぎて包装袋内の酸素
濃度が0.2%以下になり呼吸障害を起こして褐色障害
が発生する。本発明者等の実験によれば、常温で青ウメ
の10kgフィルム密封包装を行う場合には、使用パウチ
の23℃におけるパウチ当りの酸素透過度は10,000〜10
0,000cc/24hr・atm 必要である。フィルムの厚さを薄
くすること、もしくはパウチサイズを大きくして面積を
増やすことによりパウチ当りの酸素透過度を向上させる
ことも可能であるが、10kgの青ウメ重量に耐えうるだ
けのフィルム強度を得るためには最低20μのフィルム
厚は必要であり、この厚さで23℃でのパウチ当りの酸
素透過度10,000〜100,000cc/24hr・atm を得ることは
従来のフィルムでは不可能である。また、パウチサイズ
を大きくした場合には青ウメ以外の余分な空間が多くな
り、取扱いが不便である上にパウチのコスト的にも不利
である。このため、出荷流通時のフィルム密封によるM
A貯蔵は非常に困難なものとなっていた。
【0008】更に、本従来の袋は平パウチの形態がほと
んどであり、特に産地で段ボールの内袋として使用する
にはパウチ装着の作業性が非常に悪いという欠点を有し
ていた。本発明は前記した従来技術の問題点を解消し、
最も効果的な青ウメの鮮度保持方法及びそれに用いる鮮
度保持用ガセット袋を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の問題
点を解決すべく鋭意研究を行った結果、23℃でのパウ
チ当りの酸素透過度が10,000〜100,000cc/24hr・atm
であるパウチで青ウメを包装し、エチレン除去剤を同封
密封して保存することにより、常温でMA貯蔵とエチレ
ン除去効果が同時に達成され、青ウメの鮮度保持期間が
従来に比べ大幅に延長されることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0010】即ち本発明は、 (1) パウチは 折り部(1)及び胴部(2)より構成
され、折り部(1)が低温でヒートシール可能な不織布
上に熱可塑性樹脂を積層したシートから成り、23℃に
おける酸素透過度がパウチ当たり10,000〜100,000cc/2
4hr・atmであるパウチで青ウメを包装し、これにエチレ
ン除去剤を同封密封して常温で保存することを特徴とす
る青ウメの鮮度保持方法、 (2) パウチの全面が、低温でヒートシール可能な不織
布上に熱可塑性樹脂を積層したシートで形成されている
上記(1)記載の青ウメの鮮度保持方法、 (3) 熱可塑性樹脂がポリメチルペンテンである上記
(1)又は(2)記載の青ウメの鮮度保持方法、 (4) エチレン除去剤が、臭素を吸着させた4〜6Åの
ミクロ孔を有する炭素質分子篩である上記(1)、(2)又は
(3)記載の青ウメの鮮度保持方法、 (5) 包装される青ウメが10kgである上記(1)、
(2)、(3)又は(4)記載の青ウメの鮮度保持方法、を要旨
とする。 (6) 折り部(1)及び胴部(2)より構成され折り
部(1)が低でヒートシール可能な不織布上にポリメ
チルペンテンを積層したシートから成り、23℃におけ
るパウチ当たりの酸素透過度が10,000〜100,000cc/24h
r・atmであることを特徴とする青ウメの鮮度保持用ガセ
ット袋を要旨とする。
【0011】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明におい
て使用されるパウチは、パウチ当りの23℃での酸素透
過度が10,000〜100,000cc/24hr・atm であるパウチで
あればよく、このようなパウチとして、パウチの全面あ
るいは一部分が、低温でヒートシール可能な不織布上に
ポリメチルペンテンを積層したフィルムであるパウチを
用いることができる。
【0012】ポリメチルペンテンは立体規則性ポリオレ
フィンの一種で、4−メチルペンテン−1をモノマーと
する重合体である。オレフィン系の熱可塑性樹脂の中で
は最も酸素透過度が高く、積層する厚みをコントロール
することにより、本発明に必要な23℃における酸素透
過度15,000cc/m2・24hr・atm 以上を得ることが可能で
ある。しかしながらポリメチルペンテンフィルムは単独
ではヒートシール性がなくパウチ形態での使用が困難で
あるが、低温でヒートシール可能な不織布と積層するこ
とによりパウチ形態での使用が可能となる。この場合、
パウチの内面が低温でヒートシール可能な不織布面、外
面がポリメチルペンテンとなるため、インパルスシール
を用いなくても通常のヒートシールで接着可能となり、
ガセット製袋機を用いた連続生産が可能である。
【0013】不織布上へのポリメチルペンテンの積層
は、従来公知の方法であるTダイ法を用いて、不織布上
にポリメチルペンテンを押し出すことにより可能であ
り、接着力は不織布との物理的な絡み合いによってのみ
生じ、これのみでも十分な接着力が得られるが、必要に
応じて、コロナ処理、オゾン処理を併用することも可能
である。
【0014】また、本発明において使用されるパウチ
は、密封状態でその効果が発揮されるため、内面は低温
でヒートシール性のある不織布が必要であり、このよう
な不織布としては、ポリエチレン繊維やポリプロピレン
繊維から成る不織布や、芯鞘構造を有するポリエステル
/ポリエチレン繊維、ナイロン/ポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン/ポリエチレン繊維、ポリエステル/ポリ
プロピレン繊維、ナイロン/ポリプロピレン繊維等から
成る不織布が望ましく、例えばユニチカ(株)のオレフィ
ン系スパンボンド不織布であるエルベス(商標登録)、あ
るいは三井石油化学(株)のオレフィン系スパンボンド不
織布であるシンテックス(商標登録)等が使用できる。
【0015】本発明において、MA貯蔵による効果が発
揮されるためにはパウチ内酸素濃度が0.3%以上5%
以下となるようにすればよく、このために必要なパウチ
当りの23℃における酸素透過度は10,000〜100,000cc
/24hr・atm であり、より好ましくは20,000〜50,000cc
/24hr・atm の範囲であることが望ましい。パウチ当り
の23℃における酸素透過度10,000cc/24hr・atm 未満
ではパウチ内の酸素濃度が0.2%以下になり、青ウメ
に褐色障害及び異臭が発生する。また、100,000cc/24h
r・atm 以上の酸素透過度ではMA貯蔵による効果が認
められず、黄化の進行を抑えることができない。パウチ
当りの酸素透過度は、積層するポリメチルペンテンの厚
みを変化させることによりコントロールすることもでき
るが、不織布にポリメチルペンテンを積層した包材部分
の面積を変化させることによっても可能である。例えば
片面にポリエチレン・ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂
を片面に不織布にポリメチルペンテンを積層した包材を
使用することによってもパウチあたりの酸素透過度を自
由に変更でき、上記のパウチ当りの23℃における酸素
透過度10,000〜100,000cc/24hr・atm を得ることが可
能となる。また、このような形態をとることにより、内
容物が見えないという欠点も解消される二重の効果を奏
する。
【0016】特に好ましい鮮度保持用ガセット袋は、図
1に示すような折り部及び胴部2より構成されるガセッ
ト袋である。折り部1は低温でヒートシール可能な不織
布上にポリメチルペンテンを積層したシートからなり、
積層するポリメチルペンテンの厚みをコントロールする
ことができる。本発明のガセット袋では、酸素透過度は
胴部に比べて折り部が飛躍的に大きいため、パウチ全体
の酸素透過度は折部の面積と折部に積層するポリメチル
ペンテンの厚みによって決定される。
【0017】胴部2は通常の熱可塑性樹脂がいずれも使
用可能ではあるが、ガセット製袋機で連続生産可能な点
を考慮して、通常のヒートシールが連続的に可能なフィ
ルムが望ましく、このようなフィルムとしては、ナイロ
ン/ポリエチレン、ポリエステル/未延伸ポリプロピレ
ン、延伸ポリプロピレン/未延伸ポリプロピレン等が挙
げられ、基材/シーラントから成る多層フィルムが望ま
しい。
【0018】これにより、ガセット製袋機で通常のヒー
トシールが可能となり、連続生産が可能となり生産性が
向上するという効果を奏する。また、折り部1に比べて
胴部2の酸素透過度はきわめて小さいため胴部2の基材
/シーラントの構成や厚みはパウチ全体の酸素透過度に
はほとんど影響せず、胴部2の材質が酸素透過度の点か
ら制限されることはない。本発明のガセット袋では更に
次に述べるような効果も加わる。即ち、通常の平パウチ
で本発明と同様の酸素透過度を達成しようとした場合、
パウチの片面は通常の熱可塑性樹脂であり透明である
が、もう一方の面は不織布にポリメチルペンテンを積層
した包材で不透明になり、全体として内容物が見にくい
という欠点を有する。しかしながら本発明では不透明な
部分は折り部1の部分のみに限定されるため内容物が見
やすいという効果が得られる。
【0019】本発明では、フィルム密封包装によるMA
貯蔵による効果に加えて、エチレンガス除去剤を加える
ことにより更に青ウメの鮮度保持効果を高めることがで
きる。これにより、果実の老化促進ホルモンであるエチ
レンガスは逐次除去されパウチ内に蓄積することはな
い。その結果、青ウメの褐色障害及び開封後の障害発生
を大幅に減少させることができる。
【0020】エチレンガス除去剤としては、活性炭、ゼ
オライト、ゼオライト等の多孔質素材に過マンガン酸カ
リウムを混合したもの、臭素酸ナトリウム又は臭素酸カ
リウムを溶解して酸性水を活性炭に加えて反応させたの
ち乾燥させたもの、臭素を吸着させた4〜6Åミクロ孔
を有する炭素分子篩等の小袋タイプのエチレン除去剤
が使用可能であるが、エチレン除去速度、使用に際して
の安全性等から臭素を吸着させた4〜6Åミクロ孔を有
する炭素質分子篩を小袋形態にしたものを用いることが
望ましい。また、エチレン除去剤の使用量は保存する青
ウメの量に応じて任意に調節可能であり特に限定されな
い。
【0021】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。
【0022】
【実施例1】 (1) 従来公知のTダイ法を用いて、ポリメチルペンテ
ン(三井石油化学製 MX−021)を不織布(ユニチ
カ エルベス(登録商標)S0303WDO30g/m2)上に
厚さ40μで押し出し、本発明の積層フィルムを得た。 (2) 線状低密度ポリエチレン(出光石油化学製 モア
テック0238N)をインフレーション法により製膜し
て厚み30μのフィルムを得た。 (3) 片面に(1)のフィルム、片面に(2)のフィルムを用
いて400×700mmのガセットパウチを作成し、本発
明のパウチを得た((1) 部分面積0.77m2、(2) 部分面積
0.28m2、総パウチ面積1.05m2)。 (4) このパウチに青ウメ10kgと小袋タイプのエチレ
ン除去剤(武田薬品工業製臭素吸着活性炭20g)10
ヶを同封して開口部を輪ゴム止めで密封し、23℃で5
日間保存した。 比較例 1 実施例1と同様のパウチに青ウメ10kg同封して開口部
を輪ゴム止めで密封し、23℃で5日間保存した。
【0023】比較例 2 (1) 線状低密度ポリエチレン(出光石油化学製 モア
テック0238N)をインフレーション法により製膜し
て厚み30μのフィルムを得た。 (2) 両面(1)のフィルムで400×700mmのガセット
パウチを作成した。 (3) このパウチに青ウメ10kgと小袋タイプのエチレ
ン除去剤(武田薬品工業製臭素吸着活性炭20g)10
ヶを同封して開口部を輪ゴム止めで密封し、23℃で5
日間保存した。 比較例 3 青ウメ10kgを段ボール箱に入れ、無包装のまま23℃
で5日間保存した。
【0024】試験例 1 実施例1および比較例2のパウチについてパウチあたり
の酸素透過度を測定した結果を表1に示す。この結果か
ら明らかなように、実施例1のパウチは比較例2に比べ
て高い酸素透過度を有している。
【0025】
【表1】
【0026】試験例 2 実施例1及び比較例について、3日間及び5日間の内部
ガス組成を測定した結果を表2に、また5日目に外観検
査を行った結果を表3に示す。表2および表3から明ら
かなように実施例1ではパウチ内酸素濃度を最適な範囲
0.3〜5%に保つことが可能であり同時にパウチ内の
エチレンガス濃度が低く抑えられており、青ウメの緑色
保持、異臭防止に効果的である。また開封後の軟化、障
害の発生もない。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【実施例2】従来公知のTダイ法を用いて、ポリメチル
ペンテン(三井石油化学工業株式会社製 MX−02
1)を不織布(ユニチカ エルベス S0303WDO
30g/m2)上に厚さ40μで押し出し、本発明の折り部に
使用する積層フィルムを得た。次に従来公知のTダイ法
を用いて、下記仕様の本発明の胴部に使用する積層フィ
ルムを得た。
【0030】ナイロン15μと上記の積層フィルムを用
いてガセット製袋を行い、折り部の巾270mm、胴部巾
400×高さ600mmサイズの本発明の青ウメの鮮度保
持用ガセットを得た(折り部面積0.32m2、胴部面積0.48
m2、総パウチ面積0.80m2)。
【0031】
【比較例4】厚さ30μのポリエチレン(三井石油化学
工業株式会社製 ミラソン16P)を用い、実施例2と
同様にガセット製袋を行い、折り部巾の270mm、胴巾
400×600mmサイズのガセット袋を得た。
【0032】
【試験例3】上記の実施例2及び比較例4のガセット袋
について23℃におけるパウチ当りの酸素透過度を測定
した結果を表4に示す。この結果から明らかなように、
本発明のガセット袋は比較例4に比べて高い酸素透過度
を有している。
【0033】
【表4】
【0034】
【試験例4】実施例及び捕獲比較例のガセット袋を用
い、青ウメ10kgを密封包装し、22℃で3日間保存し
た後に内部ガス組成及び品質変化を調べた。また、対照
として無包装のまま22℃で3日間保存して実施例2、
比較例4と鮮度保持効果比較した。その結果を表5及び
表6に示す。
【0035】表5及び表6から明らかなように本発明の
青ウメ鮮度保持用ガセット袋を使用することによりパウ
チ内を最適な内部ガス組成に保つことが可能であり、青
ウメの緑色保持、異臭防止に効果的である。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているからパウチ当りの23℃における酸素透過度が1
0,000〜100,000cc/24hr・atm であるパウチで青ウメを
密封包装し、エチレン除去剤を同封して保存することに
より、包装袋内を低酸素、低炭酸ガス濃度に保ち、同時
に果実より発生するエチレンガスが除去され、従来3〜
4日で黄化して商品性を失っていた青ウメの鮮度保持期
間を大幅に延長することが可能となり、産業上極めて有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の青ウメの鮮度保持用ガセット袋の斜
視図を示す。
【符号の説明】
1…折り部,2…胴部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B32B 27/12 B32B 27/12 B65D 85/00 Z 85/50 Z (56)参考文献 特開 昭54−70457(JP,A) 特開 平3−198737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23B 7/00 - 7/152 A23L 3/3427 B65D 81/24 - 81/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パウチは折り部(1)及び胴部(2)よ
    り構成され、折り部(1)が低温でヒートシール可能な
    不織布上に熱可塑性樹脂を積層したシートから成り、
    3℃における酸素透過度がパウチ当たり10,000〜100,00
    0cc/24hr・atmであるパウチで青ウメを包装し、これに
    エチレン除去剤を同封密封して常温で保存することを特
    徴とする青ウメの鮮度保持方法。
  2. 【請求項2】 パウチの全面が、低温でヒートシール可
    能な不織布上に熱可塑性樹脂を積層したシートで形成さ
    れている請求項1記載の青ウメの鮮度保持方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂がポリメチルペンテンであ
    る請求項1又は2記載の青ウメの鮮度保持方法。
  4. 【請求項4】 エチレン除去剤が、臭素を吸着させた4
    〜6Åのミクロ孔を有する炭素質分子篩である請求項
    1、2又は3記載の青ウメの鮮度保持方法。
  5. 【請求項5】 包装される青ウメが10kgである請求
    項1、2、3又は4記載の青ウメの鮮度保持方法。
  6. 【請求項6】 折り部(1)及び胴部(2)より構成さ
    折り部(1)が低でヒートシール可能な不織布上
    にポリメチルペンテンを積層したシートから成り、23
    ℃におけるパウチ当たりの酸素透過度が10,000〜100,00
    0cc/24hr・atmであることを特徴とする青ウメの鮮度保
    持用ガセット袋。
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