JP3034065B2 - 通気性包装材料 - Google Patents
通気性包装材料Info
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Description
品等の保存に用いられる鮮度保持剤の包装材料に適した
通気性包装材料に関するものであり、食品工業、流通業
界更には鮮度保持剤を製造する化学業界等において広く
利用されるものである。
等の鮮度保持剤を収納する包装材料としては紙、不織
布、プラスチックフイルムおよびそれらを組み合わせた
材料が使用されてきた。特に、プラスチックフイルムは
耐水性等に優れた性能を持つことから、紙あるいは不織
布と貼り合わせる等の方法で最近多用される傾向があ
る。
を貼り合わせて通気性包装材料とする場合、通気性が良
いとは必ずしも言えないプラスチックフイルムを用いる
のであるから、包装材料の通気性を確保するために、フ
イルムに細孔をあけ、その孔の大きさと数を制御するこ
とにより通気性を調整する方法が提案されており現実に
使用されている(特公昭56−45644)。 該提案は、簡便であり優れた方法であるが、フイルム強
度、見ばえ等の点からプラスチックフイルムに細孔をあ
け、それによって通気性を確保することには限界があ
り、早い通気性が要求される場合に、それを十分に満足
させる通気性の包材を得ることは困難なことである。
が多く、カビが発生しやすい、腐りやすい等の食品や青
果物等の鮮度保持が重要な食品に、鮮度保持剤を使用す
ることに制限があるのが現状である。
布を介してプラスチックフイルムを積層した耐水性の良
い包装材料の通気性を向上させることを目的に行ったも
のである。
うな通気性に優れた包装材料を得るべく種々検討した結
果、プラスチックフイルムと紙等を特定の接着方法で積
層することによって、前記問題点を解決し、餅等の水分
活性の高い食品や青果物のような腐りやすい食品に用い
られる鮮度保持剤用としての優れた包装材料が得られる
ことを見出し本発明を完成した。
スチックフイルムを紙又は不織布の両面に接着積層して
なり、少なくとも一方の接着積層面が、エチレン/酢酸
ビニル共重合体系またはポリエチレン系の接着剤を用い
て形成した、非連続の接着部分又は非連続の非接着部分
を有し、前記接着積層面における接着部分が接着積層面
の面積の20〜80%を占めることを特徴とする通気性
包装材料である。
明は、細孔をあけたプラスチックフイルムを、中間に紙
又は不織布を介して積層接着して一体化した通気性包装
材料、すなわち紙又は不織布を中間層としてその両面に
細孔をあけたプラスチックフイルムを接着積層して一体
化した通気性包装材料であって、該通気性包装材料にお
ける少なくとも一方のプラスチックフィルムと紙又は不
織布との接着積層面が全面接着ではなく、エチレン/酢
酸ビニル共重合体系またはポリエチレン系の接着剤を用
いて部分的な接着をなし(以下、この接着方法を部分接
着と呼ぶ)、紙又は不織布とプラスチックフイルムの間
に部分的に空気層が存在し、特にその部分接着の接着面
積がプラスチックフイルムの全面積(すなわち接着積層
面)の20〜80%(逆に言えば空気層面積が全面積の
80〜20%)である通気性包装材料である。本発明の
包装材料は、前記の構成を有していることにより、極め
て優れた通気性を有し且つ強度および耐水性にも優れて
いる。
としては、紙の外側にくるベースフイルムとしてセロハ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等、紙又は不織布の内側にくる
シーラントフイルムとしては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、アイオノマー
等を原料とするフイルムが上げられる。この中でも特
に、ベースフイルムとしては、ポリエチレンテレフタレ
ート、シーラントとしては、ポリエチレンを原料とする
フイルムが適している。
しては、一般的に包装材料として使用されているものが
適用され、例えば、紙の例としては、和紙、クラフト
紙、純白ロール紙、耐油紙等を上げることが出来るが、
これだけに限定されるものではない。
ル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、アク
リル等が上げられ、製造法としては、乾式法、湿式法、
スパンボンド法、ニードルパンチ法等が上げられ、それ
らを組み合わせたものも使用可能である。
的な例を示したが、本発明における各構成要素について
は、包装材料として必要な機械分包性や鮮度保持剤とし
ての機能を発揮できるものであればどんな組み合わせで
も任意に選ぶことができる。
ミネーション、ヒートラミネーション、ノンソルベント
ラミネーション、押出しラミネーション等が適用でき
る。この中でもホットメルトラミネーションが最適であ
る。
いて、より具体的に説明すれば、例えば、接着剤を点状
又は水玉状に塗布して接着するホットメルトラミネーシ
ョン(以下ポイント接着方法という)が挙げられる。ポ
イント接着に当たっては、包装材の耐熱温度以下で熱融
着可能なエチレン/酢酸ビニル共重合体系またはポリエ
チレン系の接着剤を用いる。
としては、接着剤を縞模様に塗布して接着したり、或い
はシーラントフィルムを積層した後、所望部分だけ加熱
して溶融接着する方法等を挙げることができる。これら
の方法のうち、所望部分だけ加熱する方法は、上記の非
連続の接着部分を形成させる方法としても利用できる。
包装材料の片方の面のみに行えばよいが、必要であれ
ば、両面を部分接着とすることも可能である。なお、片
面のみ部分接着を行う場合のもう一方の面の接着には、
通常のウェットラミネーション、ドライラミネーショ
ン、ホットメルトラミネーション、熱圧着等の方法が可
能である。
面積はプラスチックフイルムの全面積の20〜80%で
ある。
の20%未満の場合には、包装材料を構成する各層間の
接着力が弱く、結果的に包装材料の強度が不十分なもの
となる。
%を超える場合には、接着層によって気体の透過が阻害
され、目標の通気性を得ることが困難になる。
フイルムを接着積層させ、その際に少なくとも一方のプ
ラスチックフイルムと紙又は不織布との接着積層面に、
エチレン/酢酸ビニル共重合体系またはポリエチレン系
の接着剤を用いて、接着面積の20〜80%の非連続の
接着部分(換言すると80〜20%の非連続の非接着部
分)を設けてプラスチックフイルムと紙又は不織布を部
分的に接着することにより、通気性、強度および耐水性
に優れる包装材料を得ることができ、その結果、従来の
技術では達成できなかった速度で気体を透過させて、鮮
度保持を阻害する気体を系外に速やかに除去することが
可能となり、かかる包装材料を使用すればこれまで鮮度
保持剤の適用が不可能であった食品や青果物にも鮮度保
持剤を使用することが可能である。また、前記の部分的
な接着を行うことにより、接着部分を分散させて存在さ
せることが可能となり、その結果プラスチックフイルム
と紙又は不織布との接着積層部を均一に形成することが
できるため、全体的に剥離強度が改善された包装材料と
することができる。しかも、前記部分接着の接着面積を
20〜80%とすることにより、高い通気性と強度を包
装材料に兼備させることができる。
レン/酢酸ビニル共重合体系の接着剤を使ってホットメ
ルトラミネーション法でポイント接着の方法で貼り合わ
せ、さらに、孔の開いたポリエチレンフイルム30μを
純白紙側からドライラミネーションにより貼り合わせ本
発明の包装材料を得た。なお、この包材のポリエステル
フイルム側の接着面積は、全体の50%であり、包装材
料の透気度は、ガーレー式で80秒であった。
側にして折込み、鮮度保持剤として活性炭3gを入れ、
三方をヒートシールして、縦60mm×横90mm、シール
幅5mmの鮮度保持剤を得た。
ご4個と一緒にポリエチレン製袋に入れ、保管一ケ月後
の状態を観察したところ、外観上の変化は特に見られ
ず、味も良好だった。
ルム側を内側にして折込み、鉄粉を主成分とした酸素吸
収製薬剤を3g入れ、三方をヒートシールして、縦40
mm×横50mm、シール幅5mmの脱酸素剤を得た。
gの餅と一緒にKOP/PE製袋内に密封し、30℃下
に放置した。一日後、袋内の酸素濃度を測定したとこ
ろ、0.0%であった。さらに、同条件で6ケ月経過後内
容物を調べたが餅には黴の発生等の異常は見られず、味
も良好だった。
8%であることを除いて実施例1と同一条件で包装材料
を作成し同様の試験を行った。結果は、りんごの鮮度保
持に関しては良好であったが、試験品10個の中に鮮度
保持剤の袋が破損し、りんごを汚染しているものが3個
見られた。
ことを除いて実施例1と同一条件で包装材料を作成し、
この包装材料を使用して、実施例1と同一条件でりんご
の鮮度保持剤としての効果を試験した。結果は、りんご
は2週間後には腐っており、鮮度保持剤としての効果
は、不十分なものつた。なお、使用した包装材料の透気
度は、ガーレー式で1000秒だった。
に対する脱酸素剤としての効果を試験した。結果は、一
日後、袋内の酸素濃度を測定したところ2.5%、三日後
の袋内の酸素濃度は、0.0%であり、さらに、同条件で
1ケ月経過後内容物を調べたところ餅が軟化しており、
商品としての価値は全くなくなっていた。
着により全面接着する方法で貼り合わせ、さらに、孔の
開いたポリエチレンフイルム30μを純白紙側からドラ
イラミネーションにより貼り合わせた包材を作成し、実
施例1と同一条件で餅に対する脱酸素剤としての効果を
試験した。結果は、一日後、袋内の酸素濃度を測定した
ところ6.2%、三日後の袋内の酸素濃度は、0.0%であ
り、さらに、同条件で1ケ月経過後内容物を調べたとこ
ろ餅が軟化しており、商品としての価値は全くなくなっ
ていた。なお、使用した包装材料の透気度は、ガーレー
式で1400秒だった。
両面に、細孔を有するプラスチックフイルムを接着積層
してあり(すなわち紙又は不織布の両面が細孔を有する
プラスチックフイルムで覆われており)、しかもその際
に少なくとも一方のプラスチックフイルムと紙又は不織
布との接着積層面に、エチレン/酢酸ビニル共重合体系
またはポリエチレン系の接着剤を用いて、接着面積の2
0〜80%の非連続の接着部分を設けて両者を部分的に
接着してあることにより、包装材料の両面においてプラ
スチックフイルムのもつ優れた耐水性等が維持され、し
かも従来の包装材料では達成できなかった優れた通気性
が確保され、強度にも優れている。そのため、本発明の
包装材料を用いて酸素吸収剤(脱酸素剤)を包装して製
造される鮮度保持剤は、従来の鮮度保持剤ではその使用
が制限されていた、水分が多く、黴の発生や腐敗が生じ
易い食品用の鮮度保持剤としても有効に使用することが
できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 細孔を有するプラスチックフイルムを紙
又は不織布の両面に接着積層してなり、少なくとも一方
の接着積層面が、エチレン/酢酸ビニル共重合体系また
はポリエチレン系の接着剤を用いて形成した、非連続の
接着部分又は非連続の非接着部分を有し、前記接着積層
面における接着部分が接着積層面の面積の20〜80%
を占めることを特徴とする通気性包装材料。 - 【請求項2】 紙又は不織布の一方の面に細孔を有する
ポリエステルフイルムを接着積層し、もう一方の面に細
孔を有するポリエチレンフイルムを接着積層してなる請
求項1記載の通気性包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3050311A JP3034065B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 通気性包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3050311A JP3034065B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 通気性包装材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648457A JPH0648457A (ja) | 1994-02-22 |
JP3034065B2 true JP3034065B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=12855351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3050311A Expired - Fee Related JP3034065B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 通気性包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034065B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0227964A (ja) * | 1988-07-19 | 1990-01-30 | Kanemasu:Kk | 即席海草サラダ |
JPH0341595U (ja) * | 1989-08-29 | 1991-04-19 |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP3050311A patent/JP3034065B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0648457A (ja) | 1994-02-22 |
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