JP3075385B2 - 熱間圧延材の表面傷除去方法 - Google Patents

熱間圧延材の表面傷除去方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は棒状や線状等の熱間圧延
材の表面傷を除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼片から圧延工程を経て最終製品
に至る過程で表面傷を除去する方法としては、線材にお
ける冷間巻き替え手入れ法が知られている(鉄と鋼:Vo
l79(1993)No7:P855〜862 )。これは圧延ラインにて探
傷・手入れを行うのではなく、一旦生産された線材を冷
間オフラインで巻き替えつつ探傷しその手入れをするも
のである。また、この文献では棒鋼についても同様に一
旦生産された棒鋼をオフラインにて扱う方法が記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法は品質的
に十分で歩留り損も殆どないが、生産性は熱間圧延の5
0〜100T/Hに比べ、伸線加工技術上の多くの制約
から3〜5Tの能力が限界である。従って、大量生産に
適用するには多くの設備台数が必要になり設備費も極め
て大きくなる。また、冷間巻き替え手入れ機は3頭伸線
機に近い構造となっているため、加工費も一般の伸線コ
ストと同等で大きい。従って、本発明の目的は極めて安
い設備費用で、冷間オフラインの探傷・手入れに近い水
準の製品を得ることができる圧延材の表面傷除去方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明方法は粗圧延列と中間圧延列との間に探傷
装置を設けて圧延材表面の傷を検出し、この検出信号に
基づいて探傷装置のすぐ下流に配置した切削装置で圧延
材の表面傷を除去することを特徴とするまた、複数の
傷を効果的に除去できるよう切削装置を複数設け、互い
に独立して作動させることが好適である。
【0005】
【作用】従来、熱間圧延のインラインにおいて探傷・手
入れがなされていない理由としては主に次のものが挙げ
られる。 仕上げ圧延後における熱間探傷では傷が浅く、高速振
動があることなどにより必要精度で探傷できない。 線速20〜100m/秒に耐えうる手入れが余りにも
困難である。 粗圧延列から中間圧延列では探傷・手入れが行い易い
ものの、以後の工程で傷が発生する。
【0006】このため、一旦線材・棒鋼を生産してから
冷間オフラインにて表面傷の除去を行っていたが、表面
傷の発生原因とその大きさを詳しく調査した結果、以下
の順に有害度が高いことが判明した。 鋼片残存傷→加熱炉かき傷→粗圧延カリバー傷→
中間列,仕上げ列ガイド当たり傷→仕上げカリバー
傷→巻き取り,搬送当たり傷 つまり、上流工程における傷を手当てしておけば、下流
工程で傷が発生してもその傷が製品に及ぼす悪影響は比
較的軽微であるといえる。例えば粗圧延列の直後で探傷
・手当てを行えば十分効果があり、従来の冷間オフライ
ンによる探傷・手入れと同等の製品を得ることができ
る。特に、探傷,切削装置の下流パスラインの管理・整
備を強化すると一層効果的である。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は線材熱間圧延ラインを示す説明図で、先ず鋼片1は
加熱炉2に装填され、約1100℃に加熱された後圧延
ライン3にかけられる。通常、鋼片1はビレット・グラ
インダー等により表面傷が除去されているが、この手入
れによる傷数はトン当たり数点から数十点なので本発明
ではこの工程を省略してもよい。
【0008】鋼片1は5〜10のスタンドからなる粗圧
延列4を通過してかなり減面され、その過程で断面形状
が円形の圧延材5に形成されて、後に中間圧延列16,仕
上げ圧延列17を介して巻き取り機18に導入されるが、本
実施例ラインでは粗圧延列4における最終圧延機6の直
後に探傷装置7を設置した。この探傷装置7は圧延材5
の表面傷の位置,長さ,深さが検出できるもの(回転ブ
ルーブ型探傷器)で、その検出信号を制御部19を経て探
傷装置7の直後に設けられた切削装置8に送る。
【0009】切削装置8は図2に示すように導入された
圧延材5を保持する固定ガイド9と圧延材5に貫通され
る環状の切削刃10(B図参照)を具えたもので、前記探
傷装置7からの信号に基づいて切削刃10を移動する。切
削刃10は駆動軸11を介して枠体12内を垂直方向にスライ
ドする支持板13に保持され、さらにこの枠体12自体も装
置本体14内で駆動軸15を介して水平方向に作動できるよ
う構成されている。従って、探傷装置7からの傷検出信
号に基づいてこの支持板13と枠体12を移動させることに
より切削刃10の内周縁を傷のある圧延材表面に当接する
ことができるのである。
【0010】探傷装置7からの傷検出信号がない場合、
圧延材5は切削刃10と非接触の状態でこれを貫通して進
行するが、同信号があった場合には作動された切削刃10
の接触により表面の傷が除去される。
【0011】ところで、例えば圧延材外周の対向する位
置に傷があった場合、探傷装置7はこれらを検出できる
が、本例のような環状の切削刃10ではいずれか一方の傷
しか除去できない。そのため切削装置を複数台設置し、
それぞれ独立して作動させることでこのような複数の傷
を効果的に除去することが好適である。
【0012】このように粗圧延列のすぐ下流で探傷・手
当てすることで、特に製品に対する影響が大きい鋼片に
残存していた傷や加熱炉,粗圧延列で発生した傷を除去
できるため極めて表面傷の少ない線材を得ることができ
る。なお、上記実施例では線材について説明したが、棒
鋼についても同様に圧延工程でオンラインにて表面傷の
除去を行うことができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば熱間圧延工程でオンラインにて傷の除去を行うことが
でき、極めて表面傷の少ない棒鋼や線材を得ることがで
きる。また、実施するための設備費は極めて安い上、直
接加工費も圧延コストの中で無視できる程度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した圧延ラインの工程説明図
である。
【図2】本発明方法に用いる切削装置を示すもので、
(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
【符号の説明】
1 鋼片 2 加熱炉 3 圧延ライン 4 粗圧延列
5 圧延材 6 圧延機 7 探傷装置 8 切削装置 9 固定ガ
イド 10 切削刃 11 駆動軸 12 枠体 13 支持板 14 装置本体 15
駆動軸 16 中間圧延列 17 仕上げ圧延列 18 巻き取り機
19 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/033 B21B 1/16 B21B 15/00 B21C 51/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗圧延列と中間圧延列との間に探傷装置
    を設けて圧延材表面の傷を検出し、この検出信号に基づ
    いて探傷装置のすぐ下流に配置した切削装置で圧延材の
    表面傷を除去することを特徴とする熱間圧延材の表面傷
    除去方法。
  2. 【請求項2】 互いに独立して作動する切削装置を複数
    用いることを特徴とする請求項1記載の熱間圧延材の表
    面傷除去方法。
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