JP2005059059A - 表面欠陥の少ない鋼帯の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱延鋼帯が連続通板する任意のラインにおいて、欠陥検出装置により熱延鋼帯の表面欠陥部を検出し、その欠陥検出信号に基づき、欠陥検出装置下流側の欠陥除去装置により表面欠陥部を除去するに際し、製品鋼帯に外観ムラを生じさせない表面欠陥部の欠陥除去深さ及び欠陥除去幅を予め求めておき、これに基づいて欠陥除去深さと欠陥除去幅を設定し、表面欠陥部の除去を行う。好ましくは、ΔH:欠陥除去深さ(μm)、W:欠陥除去幅(mm)、H:冷間圧延前の鋼帯板厚(mm)、h:冷間圧延後の鋼帯板厚(mm)、α,β:定数とした場合に、式:ΔH≦α(h/H)×{(H−h)/Wβ}を満足する欠陥除去深さΔH及び欠陥除去幅Wで表面欠陥部を除去する。
【選択図】 図9
Description
(b) バッチ式の酸洗ラインの酸洗槽出側において、鋼帯の表裏面の疵の位置と大きさを検出してその情報を記憶し、その後、バッチ式の冷間圧延ラインの圧延機入側において、前記検出疵情報に基づいて表面疵を除去する方法(例えば、特許文献2参照)。
以上のように、従来技術において比較的深い欠陥除去を行った場合、製品鋼帯の外観ムラやプレス成形などの2次加工後の製品欠陥を発生させることが判った。
本発明は、以上のような知見に基づきなされたもので、その特徴は以下のとおりである。
熱延鋼帯が連続通板する任意のラインにおいて、欠陥検出装置により熱延鋼帯の表面欠陥部を検出し、その欠陥検出信号に基づき、前記欠陥検出装置の下流側に設置された欠陥除去装置により前記表面欠陥部を除去するに際し、製品鋼帯に外観ムラを生じさせない表面欠陥部の欠陥除去深さ及び欠陥除去幅を予め求めておき、これに基づいて欠陥除去深さと欠陥除去幅を設定し、表面欠陥部の除去を行うことを特徴とする表面欠陥の少ない鋼帯の製造方法。
熱延鋼帯が連続通板する任意のラインにおいて、欠陥検出装置により熱延鋼帯の表面欠陥部を検出し、その欠陥検出信号に基づき、前記欠陥検出装置の下流側に設置された欠陥除去装置により前記表面欠陥部を除去するに際し、下記(1)式を満足する欠陥除去深さΔH及び欠陥除去幅Wで表面欠陥部を除去することを特徴とする表面欠陥の少ない鋼帯の製造方法。
ΔH≦α(h/H)×{(H−h)/Wβ} …(1)
但し ΔH:欠陥除去深さ(μm)
W:欠陥除去幅(mm)
H:冷間圧延前の鋼帯板厚(mm)
h:冷間圧延後の鋼帯板厚(mm)
α,β:定数
本発明の鋼帯の製造方法では、熱延鋼帯を冷間圧延して冷延鋼帯を製造し、若しくは前記冷間圧延して得られた冷延鋼帯をめっき処理してめっき鋼帯を製造するに際し、熱延鋼帯が連続通板する任意のラインにおいて、欠陥検出装置により熱延鋼帯の表面欠陥部を検出し、その欠陥検出信号に基づき、前記欠陥検出装置の下流側に設置された欠陥除去装置により熱延鋼帯の前記表面欠陥部を除去する。
図1は、本発明を実施するための設備構成の一例と、この設備構成を用いて行われる表面欠陥部の検出・除去の基本形態を示すものであり、この例は、バッチ式の酸洗ラインにおいて、酸洗槽4の入側に、上流側から順に欠陥検出装置1と欠陥除去装置2を配置し、表面欠陥の検出と除去を行うようにしたものである。その他、図において、3は欠陥除去装置の制御装置、7はペイオフリール、8は巻取リール、9はトラッキングロールである。
欠陥検出装置1は、鋼帯6の両面の表面欠陥を検出できるよう、連続通板する鋼帯両面に対向して配置される。
欠陥除去装置2により表面欠陥部が除去された熱延鋼帯6は、酸洗槽4に導入されて酸洗された後、コイラー8に巻き取られ、次いで、次工程である冷間圧延ラインに送られ、そこで所定の厚さまで圧延され、冷延鋼帯が得られる。また、場合によって、この冷延鋼帯にはめっき処理が施され、めっき鋼帯が製造される。
ΔH≦α(h/H)×{(H−h)/Wβ} …(1)
但し ΔH:欠陥除去深さ(μm)
W:欠陥除去幅(mm)
H:冷間圧延前の鋼帯板厚(mm)
h:冷間圧延後の鋼帯板厚(mm)
α,β:定数
図4は、板厚3.2mm、板幅1800mmの熱延鋼帯の表面欠陥部を欠陥除去深さΔH:50μm、欠陥除去幅W:10〜50mmで除去した後、表1に示す5パスのタンデム冷間圧延のスケジュールにて板厚0.792mmの冷延鋼帯に圧延した場合について、圧延後の欠陥除去部のへこみ深さΔhの各圧延パスでの推移を示している。
したがって、この図9に示されるような製品鋼帯に外観ムラを生じさせない欠陥除去深さΔH及び欠陥除去幅Wを予め求めておき、これに基づいて欠陥除去深さΔHと欠陥除去幅Wを設定し、欠陥除去を行うことにより、外観ムラのない製品鋼帯を得ることができる。
Δh=α´Wβ´・ΔH …(A)
但し ΔH:欠陥除去深さ(μm)
W:欠陥除去幅(mm)
α´,β´:被圧延材の材質及び圧延条件に応じて決まる定数
また、図4の結果からして、冷間圧延後のへこみ深さΔhは総圧下率に略反比例し、また、外観ムラとならない閾値は冷間圧延後のへこみ深さΔhと冷間圧延後の鋼帯板厚hの比率に依存する。
ΔH≦α(h/H)×{(H−h)/Wβ} …(1)
但し ΔH:欠陥除去深さ(μm)
W:欠陥除去幅(mm)
H:冷間圧延前の鋼帯板厚(mm)
h:冷間圧延後の鋼帯板厚(mm)
α,β:定数
先に述べたように、上記(1)式における定数α、βは被圧延材の材質と圧延条件に応じて決められるものであるが、一般的な被圧延材の材質と圧延条件を前提とした場合には、500≦α≦2000、0.6≦β≦0.7程度の範囲となる。
また、欠陥除去部は非除去部に比べて板厚が薄いことから、冷間圧延中に周辺の非欠陥除去部との間に伸び変形差が生じ、欠陥除去部に大きな引張り応力が作用することになる。この際、極端な場合には欠陥除去部に亀裂が発生し、この亀裂が圧延機間張力等により拡大して板幅全体の破断事故につながることもある。このような問題は欠陥除去深さΔHが大きいほど生じやすく、このため欠陥除去深さΔHは150μm程度以下、より好ましくは100μm程度以下とすることが望ましい。
本発明による表面欠陥の検出と除去は、熱延鋼帯が連続通板する任意のラインで行うことができる。すなわち、コイル検査ライン、酸洗ライン、冷間圧延ライン、酸洗工程と冷間圧延工程が連続した酸洗・冷延連続ラインなど、熱間圧延工程以降、冷間圧延工程以前の任意の段階で行うことができるが、特に、鋼帯に張力を付与するためのブライドルロール装置を有するラインにおいて行われることが好ましい。このようなブライドルロール装置が設けられたラインでは、鋼帯に適度な張力が付与されているため、板形状不良などによる板面の変動が小さく、表面欠陥の検出や除去を高精度に安定して行うことができる利点がある。
本実施形態のブライドルロール装置11は4ロール式であり、熱延鋼帯6は4本のブライドルロール110a〜110dに対して表裏面が交互に巻き付いた状態で通板する。鋼帯表裏面の表面欠陥を検出するための欠陥検出装置1a,1b(検出センサ)は、上流側の2本のブライドルロール110a,110bに各々対向して配置され、ブライドルロール110a,110bに巻き付いた鋼帯部分(鋼帯の表裏面)の表面欠陥を検出する。
この実施形態では、鋼帯おもて面の表面欠陥を検出するための欠陥検出装置1a(検出センサ)と欠陥除去装置2の欠陥除去手段である研削砥石12aが、ブライドルロール装置11の入側の第1のブライドルロール110aに各々対向して順次配置され、欠陥検出装置1aによりブライドルロール110aに巻き付いた鋼帯部分(鋼帯のおもて面)の表面欠陥を検出し、その検出に基づき、直ちに研削砥石12aが表面欠陥部を研削除去する。また、鋼帯裏面の表面欠陥を検出するための欠陥検出装置1b(検出センサ)と欠陥除去装置2の欠陥除去手段である研削砥石12bが、第2のブライドルロール110bに各々対向して順次配置され、欠陥検出装置1bによりブライドルロール110bに巻き付いた鋼帯部分(鋼帯の裏面)の表面欠陥を検出し、その検出に基づき、直ちに研削砥石12bが表面欠陥部を研削除去する。
図12は、3ロール方式のブライドルロール装置11のブライドルロールに巻き付いた鋼帯部分に対して表面欠陥検出と表面欠陥除去を行う場合を示している。この実施形態では、鋼帯おもて面の表面欠陥を検出するための欠陥検出装置1a(検出センサ)がブライドルロール装置11の第1のブライドルロール110aに、欠陥除去装置2の欠陥除去手段である研削砥石12aが第3のブライドルロール110cに各々対向して配置され、欠陥検出装置1aによりブライドルロール110aに巻き付いた鋼帯部分(鋼帯のおもて面)の表面欠陥を検出し、その検出に基づき、ブライドルロール110cに巻き付いた鋼帯部分について研削砥石12aが表面欠陥部を研削除去する。また、鋼帯裏面の表面欠陥を検出するための欠陥検出装置1b(検出センサ)と欠陥除去装置2の欠陥除去手段である研削砥石12bが第2のブライドルロール110bに各々対向して順次配置され、欠陥検出装置1bによりブライドルロール110bに巻き付いた鋼帯部分(鋼帯の裏面)の表面欠陥を検出し、その検出に基づき、直ちに研削砥石12bが表面欠陥部を研削除去する。
図10〜図13は、表面欠陥検出と表面欠陥除去をブライドルロール装置11を構成するブライドルロール110に巻き付いた鋼帯部分に対して実施するものであり、この方法が表面欠陥検出と表面欠陥除去を最も高精度且つ安定的に行うことができるが、場合によっては、ブライドルロール装置11を構成するブライドルロール110間の鋼帯部分に対して表面欠陥検出及び/又は表面欠陥除去を行ってもよい。
上記複数基の欠陥除去手段の鋼帯幅方向での移動や、鋼帯面方向への移動は、制御装置3(図1及び図2)により各々独立して制御され、これにより鋼帯面のどの位置の表面欠陥部であっても容易に除去することができる。すなわち、欠陥検出装置1の欠陥検知信号に基づいて、鋼帯幅方向における欠陥位置に相当するセクションの欠陥除去手段を鋼帯幅方向で欠陥位置まで移動させ、次いで欠陥除去手段を鋼帯面方向に移動させることにより、表面欠陥部の除去を容易に行うことができる。
酸洗は、一般に塩酸系の酸洗液を用い、複数の塩酸槽にて行われる。各塩酸槽の塩酸濃度は、酸洗液を循環させるために異なる場合が多いが、その最も濃度の高い槽の塩酸濃度が6%以上であることが好ましく、これにより鋼帯面の欠陥除去痕に対する溶解作用を高めることができる。一方、塩酸濃度を11%より高くしても鋼帯面の欠陥除去痕に対する溶解作用は飽和するため、塩酸原単位低減の観点から、塩酸濃度は11%以下とすることがさらに好ましい。
なお、酸洗液としては、前記したように塩酸系の酸洗液が一般的であるが、硫酸系の酸洗液を用いることもできる。
また、以上述べた点からして、酸洗槽入側に配置されたブライドルロール装置の位置において、上記の実施形態により表面欠陥部の検出と除去を行うことが、最も好ましい実施形態であると言える。
(1) ブライドルロール装置を構成する入側ブライドルロールと出側ブライドルロールとの間の鋼帯部分(但し、入側ブライドルロール及び出側ブライドルロールに巻き付いた鋼帯部分を含む)に対して、欠陥検出装置による表面欠陥検出と欠陥除去装置による表面欠陥除去を実施する。
(2) 上記(1)において、ブライドルロール装置を構成するブライドルロールに巻き付いた鋼帯部分に対して、欠陥検出装置による表面欠陥検出と欠陥除去装置による表面欠陥除去を実施する。
(3) 鋼帯幅方向の一部領域を移動可能な欠陥除去手段を鋼帯幅方向で複数基備えた欠陥除去装置を用い、表面欠陥除去を鋼帯幅方向で前記複数基の欠陥除去手段に分担させることにより、鋼帯全幅の表面欠陥除去を行う。
(4) 上記(1)又は(2)において、鋼帯幅方向の一部領域を移動可能な欠陥除去手段を鋼帯幅方向で複数基備えた欠陥除去装置を用い、表面欠陥除去を鋼帯幅方向で前記複数基の欠陥除去手段に分担させることにより、鋼帯全幅の表面欠陥除去を行う。
また、上記(1)〜(4)の形態による表面欠陥の検出と除去を酸洗槽入側において行い、しかる後、熱延鋼帯を酸洗槽において酸洗すること、好ましくは上述した特定の条件で酸洗することが特に望ましい。
欠陥検出装置1では渦流式センサーを用いて欠陥検出を行った。欠陥除去装置1では、欠陥検出装置1からの欠陥検出信号に基づき、目標欠陥除去深さを20〜140μmの範囲で20μmピッチで変更し、また欠陥除去幅Wを10〜60mmの範囲で10mmピッチで変更し、外径φ400mm、粒度番号36番の研削砥石を使用して欠陥除去を行った。この欠陥除去後の熱延鋼帯を酸洗槽4で酸洗(酸洗槽前後のライン速度:平均150mpm)した後、冷間圧延、合金化亜鉛めっき及び調質圧延を順次行って製品鋼帯を製造した。本実施例の冷間圧延条件、調質圧延条件は下記の通りであり、上記(1)式における定数α、βの値は、α:766、β:0.6517である。
・冷間圧延条件 圧延ロール:φ500mm(全スタンド)
圧延パススケジュール:表1(5パス)
・調質圧延条件 伸張率:1%
欠陥検出装置1では渦流式センサーを用いて欠陥検出を行った。欠陥除去装置1では、欠陥検出装置1からの欠陥検出信号に基づき、目標欠陥除去深さを20〜140μmの範囲で20μmピッチで変更し、また欠陥除去幅Wを10〜60mmの範囲で10mmピッチで変更し、外径φ400mm、粒度番号36番の研削砥石を使用して欠陥除去を行った。この欠陥除去後の熱延鋼帯を酸洗槽4で酸洗(酸洗槽前後のライン速度:平均150mpm)した後、冷間圧延、合金化亜鉛めっき及び調質圧延を順次行って製品鋼帯を製造した。本実施例の冷間圧延条件、調質圧延条件は下記の通りであり、上記(1)式における定数α、βの値は、α:1364、β:0.6517である。
・冷間圧延条件 圧延ロール:φ500mm(全スタンド)
圧延パススケジュール:表2(5パス)
・調質圧延条件 伸張率:2%
欠陥検出装置1では渦流式センサーを用いて欠陥検出を行った。欠陥除去装置2では、欠陥検出装置1からの欠陥検出信号に基づき、目標欠陥除去深さを50μm、欠陥除去幅Wを10mm、50mmの2水準として、外径φ400mm、粒度番号36番の研削砥石を使用して欠陥除去を行った。この欠陥除去後の熱延鋼帯を酸洗槽4で酸洗(酸洗槽前後のライン速度:平均150mpm)した後、冷間圧延、合金化亜鉛めっき及び調質圧延を順次行って製品鋼帯を製造した。本実施例の冷間圧延条件、調質圧延条件は下記の通りであり、上記(1)式における定数α、βの値は、α:766、β:0.6517である。
・冷間圧延条件 圧延ロール:φ500mm(全スタンド)
圧延パススケジュール:表1(5パス)
・調質圧延条件 伸張率:1%
不良率は1週間分の調査結果を平均して1データとした。本実施例では、最初の10週間は熱延鋼帯の欠陥除去を全く行わず、その期間における10データの平均不良率を1.0とした。次の10週間では欠陥除去幅を10mmとした熱延鋼帯の欠陥除去を行い、さらに次の10週間では欠陥除去幅を50mmとした欠陥除去を行った。なお、定期的にサンプルを採取して冷間圧延後のへこみ深さを測定したところ、欠陥除去幅10mmでは冷間圧延後のへこみ深さは板厚の1%以下であり、欠陥除去幅50mmでは冷間圧延後のへこみ深さは板厚の1%以上であった。
図17に不良率の推移を示す。これによれば、欠陥除去幅10mmで欠陥除去を行った場合には、その前の欠陥除去を全く行わなかった場合に較べて不良率が1/5程度にまで低減した。一方、欠陥除去幅50mmで欠陥除去を行った場合には、欠陥除去痕に由来する外観ムラが多く観察された。
2…欠陥除去装置
3…制御装置
4…酸洗槽
5…冷間圧延機群
6…鋼帯
7…アンコイラー
8…コイラー
9…トラッキングロール
11…ブライドルロール装置
12a,12b…研削砥石
110a〜110d…ブライドルロール
Claims (2)
- 熱延鋼帯を冷間圧延して冷延鋼帯を製造し、若しくは前記冷間圧延して得られた冷延鋼帯をめっき処理してめっき鋼帯を製造する、鋼帯の製造方法において、
熱延鋼帯が連続通板する任意のラインにおいて、欠陥検出装置により熱延鋼帯の表面欠陥部を検出し、その欠陥検出信号に基づき、前記欠陥検出装置の下流側に設置された欠陥除去装置により前記表面欠陥部を除去するに際し、製品鋼帯に外観ムラを生じさせない表面欠陥部の欠陥除去深さ及び欠陥除去幅を予め求めておき、これに基づいて欠陥除去深さと欠陥除去幅を設定し、表面欠陥部の除去を行うことを特徴とする表面欠陥の少ない鋼帯の製造方法。 - 熱延鋼帯を冷間圧延して冷延鋼帯を製造し、若しくは前記冷間圧延して得られた冷延鋼帯をめっき処理してめっき鋼帯を製造する、鋼帯の製造方法において、
熱延鋼帯が連続通板する任意のラインにおいて、欠陥検出装置により熱延鋼帯の表面欠陥部を検出し、その欠陥検出信号に基づき、前記欠陥検出装置の下流側に設置された欠陥除去装置により前記表面欠陥部を除去するに際し、下記(1)式を満足する欠陥除去深さΔH及び欠陥除去幅Wで表面欠陥部を除去することを特徴とする表面欠陥の少ない鋼帯の製造方法。
ΔH≦α(h/H)×{(H−h)/Wβ} …(1)
但し ΔH:欠陥除去深さ(μm)
W:欠陥除去幅(mm)
H:冷間圧延前の鋼帯板厚(mm)
h:冷間圧延後の鋼帯板厚(mm)
α,β:定数
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