JP2005279889A - 金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置及びその欠陥除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速通板される金属鋼帯に散在する欠陥を迅速、かつ効率的に除去し、また搬送レベル変動を吸収しつつ確実に欠陥部分を研削することにある。
【解決手段】 金属鋼帯の表面に発生する欠陥を検出する欠陥検出装置12a,12bと、この検出される鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥検出情報に基づいて欠陥を研削する研削装置14a,14bとを備え、この研削装置は、金属鋼帯1aの幅方向に予め分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースする複数の横行フレーム25L、25Hを有するトラバース機構20と、これら横行フレームに取り付けられ、金属鋼帯の搬送レベル変動に追従して研削ヘッド33を前後進させる前後進駆動シリンダー31をもった前後進駆動機構30L,30Hと、各研削ヘッドにそれぞれ取り付けられた研削砥石35とを備え、鋼帯幅方向欠陥位置に応じた横行フレームのトラバース及び対応する前後進駆動シリンダーの前後進する研削ヘッドの研削砥石を用いて、金属鋼帯の欠陥を除去するオンライン欠陥除去装置である。
【選択図】 図2
【解決手段】 金属鋼帯の表面に発生する欠陥を検出する欠陥検出装置12a,12bと、この検出される鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥検出情報に基づいて欠陥を研削する研削装置14a,14bとを備え、この研削装置は、金属鋼帯1aの幅方向に予め分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースする複数の横行フレーム25L、25Hを有するトラバース機構20と、これら横行フレームに取り付けられ、金属鋼帯の搬送レベル変動に追従して研削ヘッド33を前後進させる前後進駆動シリンダー31をもった前後進駆動機構30L,30Hと、各研削ヘッドにそれぞれ取り付けられた研削砥石35とを備え、鋼帯幅方向欠陥位置に応じた横行フレームのトラバース及び対応する前後進駆動シリンダーの前後進する研削ヘッドの研削砥石を用いて、金属鋼帯の欠陥を除去するオンライン欠陥除去装置である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、通板ラインを通板する金属鋼帯の表面に発生する表面欠陥や下工程で顕在化する表層欠陥を除去する金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置及びその欠陥除去方法に関する。
従来、通板される金属鋼帯に生じる疵(欠陥)を除去する技術としては、次のような2通りの欠陥除去方法が提案されている。
その1つの欠陥除去方法は、図10に示すように金属鋼帯101が巻装されているペイオフリール102とこのペイオフリール102からの金属鋼帯101を所定の張力をもって巻き取るテンションリール103とが設けられ、これら両リール102,103の間には通板ライン方向及び鋼帯幅方向にわたってそれぞれ複数の研削スタンド,つまり研削スタンド群104が配置され、さらに研削スタンド群104上流側に疵検出装置(図示せず)が配置されている。
この疵検出装置は、高速通板される金属鋼帯101の疵位置を検出すると、この疵位置に対応する研削スタンド群104の中の1つの研削スタンドを構成する図11に示すブライドルロール110により疵位置をトラッキングし、研削ベルト111によって金属鋼帯101に生じる欠陥疵を研削する方法である(特許文献1)。
これら図10及び図11において、105は金属鋼帯表面に残る研削屑を除去するワイパー、112はブレーカロール、113はブライドルロール110から繰り出される研削ベルト111が掛け渡されているコンタクトロール、114はコンタクトロール113と対峙され、金属鋼帯101に所要の張力を与えつつコンタクトロール113に掛け渡されている研削ベルト111による研削を可能とするビリーロール、115は金属鋼帯101の研削の円滑化を図るために供給する研削油である。
この欠陥除去方法によれば、疵検出装置による金属鋼帯101の疵検出位置の明確・不明確を確認の上、通板ライン方向及び鋼帯幅方向にわたって配置される研削スタンド群104の中から個別選択的に研削スタンドを使い分けでき、また各研削スタンドの研削ベルト111を通板ライン方向と逆方向に回転させることにより、研削能力を確保することが可能であると記載されている。また、研削ベルト111を用いることにより、鋼帯幅方向の疵位置が不明確な場合には全板幅に配置される研削スタンドで研削可能であり、一方、鋼帯幅方向の疵位置が明確な場合には該当する1つの研削スタンドを選択し、欠陥疵を研削可能であると記載されている。
他の1つの欠陥除去方法は、図12に示すように繰出し端121から繰り出される金属鋼帯101を巻取り端122で巻き取る通板ラインに、繰出し端121側から順番に疵検出装置123、切削加工装置124、圧延機設備125が配置され、疵検出装置123で金属鋼帯101の表面に発生する疵を検出すると、切削加工装置124で表面疵を切削除去した後、圧延機設備125で圧延し、巻取り端122で巻き取る構成である(特許文献2)。126はサポートロール、127は磁気加工装置である。
前記切削加工装置124は図13及び図14に示すように構成されている。図13は側面図、図14は図13に示す矢印B方向から見た上面図である。すなわち、切削加工装置124は、金属鋼帯101の幅方向に跨るように横行用ガイド131及び横行用ボールねじ132が並設され、横行用ボールねじ132は横行用モータ133の駆動によって回転する。さらに、横行用ガイド131及び横行用ボールねじ132には支持ベース134が係合され、横行用モータ133の駆動に伴って横行用ボールねじ132が回転すると、支持ベース134が鋼帯幅方向に移動する。この支持ベース134の鋼帯対峙面側には昇降用モータ135の駆動によって回転する昇降用ボールねじ136及び昇降用ガイド137とが並設され、これらボールねじ136及び昇降用ガイド137に係合する工具支持台138に加工具139が取り付けられ、支持ベース134に支持される加工具139を降下させて切削加工を開始し、疵部分の通過後に加工具139を上昇させて疵切削加工を完了する。
この欠陥除去方法によれば、疵除去に切削加工を用い、疵部のみを加工することにより、ヘゲ疵等の深い切削加工も可能であり、加工抵抗も大幅に低下し、鋼帯の破断の発生もなく加工が可能であること。また、鋼帯101の移動速度が低速の時、超音波切削を適用することにより、加工抵抗を更に低下させ、切削加工装置124全体の剛性が小さくなり、加工具支持系も小さくでき、設備費の低減化に貢献すると記載されている。
特開平06−246326号公報
特開2001−191206号公報
しかしながら、以上のような特許文献1による欠陥除去方法では、金属鋼帯101の欠陥疵を研削ベルト111で研削するので、研削力が非常に小さく、その結果、通板ライン方向及び鋼帯幅方向に多数の研削スタンド群,ひいては多数の研削ベルト111,…を設置する必要があり、研削装置の設備スペースが過大となる問題がある。また、多数の研削ベルト111,…を設置することから、各研削ベルト111の個別選択制御が複雑となる問題がある。
一方、特許文献2による欠陥除去方法では、切削加工装置124に取り付けられている加工具139を用いて、疵部のみを加工しているが、1つの加工具139を幅方向に移動させているので、高速通板される金属鋼帯101に散在する欠陥を迅速、かつ効率的に除去することが難しい。また、金属鋼帯101の搬送時、その搬送レベル変動が欠陥除去深さと比較して無視できない状況にあるが、昇降用ボールねじ136による切込み深さ制御では、最適な切込み深さ制御が難しく、例えば搬送時に金属鋼帯101の表面が大きく浮き上がった場合、過大な切込みを与える結果となり、圧延後も欠陥除去部の痕跡が残り、製品の品質を大きく低下させる問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、高速通板される金属鋼帯に散在する欠陥を迅速、かつ効率的に除去するとともに、金属鋼帯の搬送レベル変動を吸収しつつ確実に欠陥部分を除去する金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置及びその欠陥除去方法を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係る金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置は、通板ラインを通板する金属鋼帯の表面に発生する欠陥や下工程で顕在化する欠陥を検出する欠陥検出装置と、この欠陥検出装置よりも下流側通板ラインに配置され、当該欠陥検出装置で検出される鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥検出情報に基づいて前記欠陥を除去する欠陥除去装置とを備え、この欠陥除去装置は、前記通板ラインを通板する金属鋼帯の幅方向にトラバースする少なくとも2つの横行フレームを有するトラバース機構と、これら横行フレームにそれぞれ取り付けられ、前記金属鋼帯の搬送レベル変動に追従して欠陥除去ヘッドを前後進させる前後進駆動シリンダーをもった前後進駆動機構と、各前後進駆動機構の欠陥除去ヘッドにそれぞれ取り付けられた欠陥除去工具とを設け、前記欠陥検出情報に含む鋼帯幅方向欠陥位置に応じた前記横行フレームのトラバース及び当該横行フレームに取り付けられた前記前後進駆動シリンダーで前後進する欠陥除去ヘッドの欠陥除去工具を用いて、前記金属鋼帯の欠陥を除去する構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、金属鋼帯の表面に発生する欠陥の鋼帯幅方向欠陥位置に応じた幅方向移動範囲をもつ横行フレームを選択し、その幅方向欠陥位置にトラバース機構によりトラバースするので、従来の特許文献1の技術と比較し、非常に簡単な構成で鋼帯に生じる欠陥を除去することが可能であり、また特許文献2の技術と比較し、高速通板される金属鋼帯に散在する欠陥を迅速、かつ効率的に除去することが可能となる。
また、横行フレームに取り付けられる前後進駆動機構は、流体シリンダー等の前後進駆動シリンダーに欠陥除去ヘッドを取り付け、この欠陥除去ヘッドに欠陥除去工具を設けているので、金属鋼帯の搬送レベル変動に追従しながら前後進駆動シリンダーが前後進し、欠陥除去ヘッドの前後位置制御を実施するので、金属鋼帯の搬送レベル変動を吸収しつつ確実に欠陥部分を除去することが可能である。
なお、前記(1)の構成に新たに、前記欠陥除去ヘッドの面部に、前記欠陥除去工具から所要の間隔をもって通板ライン方向の鋼帯入り側位置及び鋼帯出側位置にそれぞれ設けられ、前記欠陥除去工具の突き出し量を調整する複数の倣いローラ機構を設けることにより、鋼帯の材質や欠陥の種類に応じて適宜な突き出し量(除去深さ)を設定し、欠陥除去工具にて欠陥を除去することが可能となる。
また、前記トラバース機構としては、金属鋼帯の幅方向に配置されるトラバースガイドと、このトラバースガイドの両側に所要の間隔を隔ててそれぞれ回転可能に設けたトラバース用ボールねじと、このトラバース用ボールねじをそれぞれ個別に回転する複数のトラバース用駆動モータと、前記トラバースガイドでガイドされつつ異なるトラバース用ボールねじに螺進可能に係合され、予め金属鋼帯の幅方向に分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースする複数の横行フレームとを設けることにより、金属鋼帯の全幅に対し、横行フレームの数分の1の幅だけトラバースさせればよく、高速通板される金属鋼帯に散在する欠陥を迅速、かつ効率的に除去することが可能となる。
さらに、別のトラバース機構としては、金属鋼帯の幅方向に配置される複数のトラバースガイドと、各トラバースガイドにそれぞれ隣り合って対をなすように所要の間隔を隔てて回転可能に設けられたトラバース用ボールねじと、このトラバース用ボールねじをそれぞれ個別に回転する複数のトラバース用駆動モータと、それぞれ対をなすトラバースガイドとトラバース用ボールねじとに係合され、予め金属鋼帯の幅方向に一部重複しつつ分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースする複数の横行フレームとを設けることにより、各横行フレームがそれぞれ干渉せずにトラバースできるので、金属鋼帯の幅方向に一部重複しつつ分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースさせることが可能である。
さらに、前記欠陥除去工具としては、研削砥石又は切削バイトを用いるものである。
(2) 本発明に係る金属鋼帯のオンライン欠陥除去方法は、通板ラインを通板する金属鋼帯の表面に発生する欠陥や下工程で顕在化する欠陥を検出する欠陥検出ステップと、この欠陥検出ステップで検出される鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥検出情報を取り込み、当該欠陥位置が所要とする欠陥除去位置に到達するタイミングで鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥除去指示信号を送出するトラッキング処理ステップと、この鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥除去指示信号を受けると、当該鋼帯幅方向欠陥位置に対応する幅方向移動範囲をトラバースする横行フレームに鋼帯搬送レベル変動に追従しつつ前後進する前後進駆動機構を介して欠陥除去工具を前記鋼帯の欠陥面に圧接させて欠陥を除去する欠陥除去ステップとを有する方法である。
この発明は以上のような方法をとることにより、前記(1)と同様な作用効果を奏することができる。
なお、前記(2)に記載する欠陥除去ステップとしては、金属鋼帯の幅方向にトラバースする複数の横行フレームの幅方向移動範囲及び各横行フレームに支持される欠陥除去ヘッドの中央面部に突設される前記欠陥除去工具の突き出し量を規定するように鋼帯入り側位置及び出側位置に取り付けられる倣いローラの突き出し位置を設定する欠陥除去設定ステップと、この欠陥除去設定ステップによる欠陥除去上必要な条件を設定した後、前記トラッキング処理ステップからの鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥除去指示信号を受けると、当該鋼帯幅方向欠陥位置を幅方向移動範囲とする横行フレームをトラバースさせる狭幅トラバースステップと、この横行フレームに支持される流体シリンダーに欠陥除去ヘッドを取り付け、前記金属鋼帯の搬送レベル変動に追従するように前記流体シリンダーを前後進させつつ欠陥除去工具を動作させる搬送レベル変動追従ステップと、このステップにより前記金属鋼帯の搬送レベル変動に追従させつつ前記倣いローラに対する前記欠陥除去工具の突き出し量をもって当該欠陥除去工具を前記欠陥面を圧接し欠陥を除去する欠陥除去処理ステップとを有するものである。
本発明は、複数の欠陥除去工具が鋼帯幅方向に分担分けしてトラバースする構成であるので、高速通板される金属鋼帯に散在する欠陥を迅速、かつ効率的に除去できる金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置及びその欠陥除去方法を提供できる。
また、本発明は、金属鋼帯の搬送レベル変動を吸収しつつ確実に欠陥部分を除去する金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置及びその欠陥除去方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は例えば酸洗冷間圧延連続ラインに適用した本発明に係る金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置であって、例えば研削砥石の欠陥除去工具を用いた研削装置を適用した場合の一実施の形態を示す構成図である。
図1は例えば酸洗冷間圧延連続ラインに適用した本発明に係る金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置であって、例えば研削砥石の欠陥除去工具を用いた研削装置を適用した場合の一実施の形態を示す構成図である。
この酸洗冷間圧延連続ラインは、前製造工程で板厚約200mmの厚板スラブを熱間圧延機によって板厚最大約4mm程度に熱間圧延し製造されたコイル状の熱間圧延鋼帯1aを繰出し端2とし、この繰出し端2から繰出される熱間圧延鋼帯1aを、熱間圧延工程で生じたスケールを除去するための酸洗処理工程である酸洗槽3を通して酸洗処理した後、冷間圧延機群4により冷間圧延し、板厚1mm程度の冷間圧延鋼帯1bを製造し、巻取り端5側で巻き取って冷間圧延コイルを製造する工程である。この冷間圧延コイルは、出荷品種に応じて、次の工程に移され、連続焼鈍処理や鍍金処理が行われる。
ところで、厚板スラブの製造段階や熱間圧延段階で製造された鋼帯1aに発生する表面疵が冷間圧延コイルに残ると、疵の程度(大きさ,長さなど)により、出荷製品の品質が低下し、また疵の発生した個所を切断するなどの工程が増える結果、生産コストが増加する。一般に、冷間圧延コイルに発生する疵は、その多くが厚板スラブの製造段階や熱間圧延段階で発生することから、冷間圧延コイルの製造段階で表面疵や下工程で顕在化する表層疵を検出し、この検出された疵部のみを研削等によって除去した後に冷間圧延するようにすれば、鋼帯表面に欠陥が存在しない冷間圧延鋼帯1bを製造することが可能である。
そこで、本発明に係る金属鋼帯の欠陥除去装置においては、例えば熱間圧延鋼帯1aの高速通板時に欠陥を除去する場合、酸洗処理工程となる酸洗槽3の前段側に設けられ、同一通板ラインの複数の異なる通板ライン位置で通板方向を所定の角度変更する通板方向変更系と、この通板方向変更系により変更される通板ラインの鋼帯面部のうち、通板方向が変更される金属鋼帯の面であって、その法線ベクトルが重力方向ベクトル成分を有する側の面部又は重力方向ベクトル成分が0となるときの面部との何れかの面部を研削対象面(研削接触面)とし、当該研削対象面よりも上流側で当該鋼帯1aの表面に現れる表面欠陥や下工程で顕在化する表層欠陥を検出し、前記研削対象面にて当該鋼帯1aの欠陥を例えば研削砥石のごとき欠陥除去工具を用いて研削除去する欠陥除去処理系とによって構成されている。
前記通板方向変更系としては、酸洗槽3前段側の通板ライン中に、繰出し端2から繰出される熱間圧延鋼帯1aの通板方向を90度以上に変更する第1のターニングロール(例えば上部側ターニングロール)11aと、この第1のターニングロール11aを経由してくる熱間圧延鋼帯1aの通板方向を例えば同じく90度以上に変更し酸洗槽3に導く第2のターニングロール(例えば下部側ターニングロール)11bとが配置され、熱間圧延鋼帯1aがほぼZ字状に蛇行するような通板ラインを形成し、例えば上流側の通板ラインの通板方向とほぼ同じような通板方向に繰出し、酸洗槽3に供給する構成となっている。
一方、前記欠陥除去処理系は、第1のターニングロール11aよりも上流側に位置する通板ライン上の鋼帯1aの上下両面に対峙するように設置され、それぞれの鋼帯1aの表面欠陥や下工程で顕在化する表層欠陥を検出する欠陥検出装置12a,12bと、これら欠陥検出装置12a,12bによって検出される欠陥の疵位置をトラッキングし、このトラッキング情報に基づいて当該鋼帯1aの該当する欠陥が所要とする位置に到達するであろうタイミングを見計らって研削指示信号を出力する1台または複数台の制御コンピュータ13a,13bと、前記ターニングロール11a,11bによって通板方向が変更された熱間圧延鋼帯1aの研削対象面に対峙するように配置され、制御コンピュータ13a,13bから幅方向欠陥位置を含む研削指示信号に基づいて熱間圧延鋼帯1aに生じる欠陥を研削する研削装置14a,14bとが設けられている。
この研削装置14a,14bは、具体的には図2及び図3に示すように構成されている。図2は研削装置14a,14bを含む通板ラインの側面図、図3は図2に示す矢印A方向から見た図である。なお、両研削装置14a,14bは、同じ構成となっているので、説明の便宜上、一方の研削装置例えば14aを含む関連構成について説明し、他方の研削装置14bの構成については省略する。
この研削装置14aは、通板ラインの通板方向が変更される熱間圧延鋼帯1aの研削対象面を研削するためにトラバース機構20及び前後進駆動機構30L,30Hが設けられ、前後進駆動機構30L,30Hには後記する研削工具である例えば研削砥石が取り付けられている。
このトラバース機構20は、鋼帯1aの幅方向に当該鋼帯幅よりも広い間隔を有して支持ベース21L及び21Hが設けられ、これら両支持ベース21L,21Hの間には、ほぼ中央部分に跨ってトラバースガイド22が架設され、かつトラバースガイド22の両側に所要の間隔を隔ててそれぞれ回転可能にトラバース用ボールねじ23a,23bが架設されている。各トラバース用ボールねじ23a,23bは、支持ベース21Hに取り付けられる対応するトラバース用駆動モータ24a,24bの回転軸に連結され、当該モータ24a,24bの回転方向に従って回転する。
これらトラバースガイド22及び両トラバース用ボールねじ23a,23bにはトラバース用駆動モータ24a,24bの回転によって鋼帯幅方向にトラバース(移動を意味する。以下、同じ)する横行フレーム25L、25Hが係合されている。この横行フレーム25Lは、一方のトラバース用ボールねじ23aが遊動可能な状態で貫通する貫通部が形成され、他方のトラバース用ボールねじ23bとは螺進可能に螺合されるねじ孔部が形成され、トラバース用駆動モータ24bの回転駆動に伴い、トラバースガイド22にガイドされつつ、トラバース用ボールねじ23bの回転に従って鋼帯幅方向にトラバースする。一方、横行フレーム25Hは、一方のトラバース用ボールねじ23aとは螺進可能に螺合されるねじ孔部が形成され、かつ他方のトラバース用ボールねじ23bが遊動可能な状態で貫通する貫通部が形成され、トラバース用駆動モータ24aの回転駆動に伴い、トラバースガイド22にガイドされつつ、トラバース用ボールねじ23aの回転に従って鋼帯幅方向にトラバースする。
これら横行フレーム25L、25Hにはそれぞれ前記前後進駆動機構30L,30Hが設けられている。これら横行フレーム25L、25Hに設けられる前後進駆動機構30L,30Hは、同じ構成であるので、ここでは、図2に示されている研削装置14aの横行フレーム25L面部に設けられる前後進駆動機構30Lについて説明し、横行フレーム25Hに設けられる前後進駆動機構30H及び研削装置14bの前後進駆動機構については省略する。
この前後進駆動機構30Lは、横行フレーム25L面部の通板ライン方向の鋼帯入り側面部側に鋼帯搬送レベルの変動に対して前後進する機能をもつ空圧又は油圧シリンダーのごとき流体シリンダーである前後進用駆動シリンダー31が取り付けられ、通板ライン方向の鋼帯出側面部側に前後進ガイド体32が突設されている。この前後進用駆動シリンダー31先端には研削ヘッド33が取り付けられ、また当該研削ヘッド33の裏面側である前記前後進ガイド体32の対峙面側には当該前後進ガイド体32を遊挿可能にガイドするガイド筒34が設けられている。
さらに、前後進駆動機構30Lは、研削ヘッド33の鋼帯面部のほぼ中央部分に研削工具である研削砥石35が取り付けられ、さらに研削砥石35を挟んで研削ヘッド33の鋼帯面部の通板ライン方向の鋼帯入り側及び鋼帯出側には、当該研削砥石35の突き出し量(研削深さ)を規定するために、アクチュエータ等の駆動源36,36を介してそれぞれ倣いローラ37,37が突出されている。なお、駆動源36,36は、倣いローラ37面部に対する研削砥石35の突き出し量だけでなく、研削砥石35が摩耗した場合にも同様に倣いローラアームの長さを調整し、所要の突き出し量を確保するものである。38は砥石カバーである。
従って、前後進駆動機構30Lとしては、前後進用駆動シリンダー31によってそれぞれ研削ヘッド33を鋼帯方向に前進させ、研削砥石35及び倣いローラ37,37を鋼帯表面に押付けるような働きをする。前後進駆動機構30Hについては、図示されていないが、同様の構成及び機能をもっている。
また、研削装置14a,14bのうち、研削装置14aの研削によって発生する切屑・砥粒が第2のターニングロール11bを通板してくる鋼帯上に落下するので、研削装置14aの真下位置に研削時に発生する切屑・砥粒を受けるための切屑・砥粒受け体40が設けられている。なお、切屑・砥粒受け体40は必要な場合にのみ設けられるものとする。
次に、以上のような金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置の動作及び本発明に係る金属鋼帯のオンライン欠陥除去方法について図1、図4及び図5を参照して説明する。
今、繰出し端2から繰出される熱間圧延鋼帯1aは、熱間圧延工程で生じたスケールを除去するための酸洗槽3により酸洗処理された後、冷間圧延機群4に導かれ、ここで冷間圧延された後、巻取り端5側により巻き取られ、冷間圧延鋼帯1bを製造する。なお、本発明に係るオンライン欠陥除去装置及びその欠陥除去方法は、酸洗冷間圧延連続ラインに限らず、種々の鋼帯の通板ラインに適用し、鋼帯に発生する欠陥を研削除去することが可能である。
今、繰出し端2から繰出される熱間圧延鋼帯1aは、熱間圧延工程で生じたスケールを除去するための酸洗槽3により酸洗処理された後、冷間圧延機群4に導かれ、ここで冷間圧延された後、巻取り端5側により巻き取られ、冷間圧延鋼帯1bを製造する。なお、本発明に係るオンライン欠陥除去装置及びその欠陥除去方法は、酸洗冷間圧延連続ラインに限らず、種々の鋼帯の通板ラインに適用し、鋼帯に発生する欠陥を研削除去することが可能である。
(a) 以上のような金属鋼帯1aの通板ラインの通板方向に第1のターニングロール11a及び該第1のターニングロール11aの下方に第2のターニングロール11bが配置され、両ターニングロール11a,11bにより通板ラインの通板方向にそれぞれ例えば90度以上変更する通板変更ラインを形成し、酸洗槽3に供給する。以上のような鋼帯1aの通板ラインにおいて、第1のターニングロール11aの上流側の上下両面に対向するように欠陥検出装置12a,12bが設置され、鋼帯の表面欠陥や下工程で顕在化する表層欠陥を検査する(S1:欠陥検出ステップ)。
(b) この欠陥検出装置12a,12bによって鋼帯の欠陥が検出されると、制御コンピュータ13a,13bは、その欠陥検出信号を取込み、通板ラインの通板速度のもとにトラッキング処理を実施し、当該鋼帯の欠陥が所要とする位置に到達するであろうタイミングを見計らって幅方向欠陥位置を含む研削指示信号を研削装置14a,14bに送出する(S2:トラッキング処理ステップ)。
(c) このとき、欠陥検出装置12a,12bを通過した鋼帯1aは、ターニングロール11a及びターニングロール11bの順番で順次通過するが、通板ラインの通板方向が各ターニングロール11a,11bでそれぞれ90度以上変更され、もとの通板方向とほぼ同一の通板方向に送り出し、酸洗槽3に供給する(S3:通板方向変更ステップ)。
(d) 一方、研削装置14a,14bは、制御コンピュータ13a,13bからの研削指示信号のもとに、鋼帯の表面欠陥や下工程で顕在化する表層欠陥を除去するが(S4:欠陥除去ステップ)、この欠陥の除去についてはさらに詳しく説明する。
先ず、研削装置14a,14bは、鋼帯の欠陥を除去するに先立ち、トラバース機構20及び前後進駆動機構30L,30Hの位置決め及び欠陥除去深さ等の設定を実施する(S41:研削設定ステップ)。
具体的には、トラバース機構20は、2つの横行フレーム25L,25Hが設けられ、トラバース用ボールねじ23a,23bの回転によりトラバースするので、2つの横行フレーム25L,25Hのトラバース範囲を設定する必要がある。すなわち、両支持ベース21L,21H間に例えば2つの横行フレーム25L,25Hが配置されている場合、各制御コンピュータ13a,13bには鋼帯幅の半分の幅方向移動範囲で板幅方向にトラバースするように設定する。従って、各制御コンピュータ13a,13bとしては、欠陥検出装置12a,12bによる鋼帯の幅方向欠陥位置が検出されると、この欠陥位置と幅方向移動範囲とに応じて何れかのトラバース用駆動モータ24a,24bを選択し、トラバース制御を実施する。
また、前後進駆動機構30L,30Hは、流体シリンダーのごとき前後進用駆動シリンダー31,31及びアクチュエータ等の駆動源36,36が設けられ、前後進用駆動シリンダー31,31は、それぞれ研削ヘッド33,33を鋼帯方向に前進させ、研削砥石35,35及び倣いローラ37,37,37,37を鋼帯表面に押付けるとともに、鋼帯1aの搬送レベルの変動に追従させる観点から圧力調整が行われ、また駆動源36,36は、倣いローラ37面部に対する研削砥石35の所要の突き出し量(欠陥除去深さ)となるように調整する。
以上のように研削上必要な条件を設定した後、鋼帯1aの通板中に欠陥検出装置12aが金属鋼帯の表面に発生する表面欠陥や下工程で顕在化する表層欠陥を検出し、幅方向欠陥位置を含む欠陥検出信号を制御コンピュータ13aに送出する。この制御コンピュータ13aから幅方向欠陥位置を含む研削指示信号を受けると、研削装置14aは、幅方向欠陥位置に対応する何れかのトラバース用駆動モータ24a又は24bを選択し、対応するトラバース用ボールねじ23a又は23bを介して横行フレーム25L又は25Hをほぼ半幅移動範囲でトラバースする(S42:狭幅トラバースステップ)。
このトラバース時又はトラバース完了後に前後進駆動機構30L又は30Hの前後進用駆動シリンダー31が動作し、研削ヘッド33を鋼帯面方向に前進させていき、鋼帯に発生する欠陥の研削を行う。このとき、鋼帯の搬送レベルが時々刻々変動するが、前後進用駆動シリンダー31の前後進動作によつて研削ヘッド33を前後進させることにより、搬送レベル変動の追従処理を実施する(S43:搬送レベル変動追従ステップ)
この搬送レベル変動の追従処理のもとに、前後進用駆動シリンダー31,31の駆動によって研削ヘッド33が所要位置で前後進するが、予め設定される2つの駆動源36,36の倣いローラ37,37と研削砥石35との突き出し量に基づき、当該研削ヘッド33に取り付けられた研削砥石35を金属鋼帯1aの研削対象面に圧接し、欠陥部分を研削する(S44:研削処理ステップ)。
この搬送レベル変動の追従処理のもとに、前後進用駆動シリンダー31,31の駆動によって研削ヘッド33が所要位置で前後進するが、予め設定される2つの駆動源36,36の倣いローラ37,37と研削砥石35との突き出し量に基づき、当該研削ヘッド33に取り付けられた研削砥石35を金属鋼帯1aの研削対象面に圧接し、欠陥部分を研削する(S44:研削処理ステップ)。
(e) 以上のようにして研削砥石35により鋼帯の欠陥を研削すると、切屑・砥粒が発生するが、この切屑・砥粒は研削砥石35と鋼帯1aとの接触位置から接線方向や重力方向に飛散するので、研削個所の真下に切屑・砥粒受け体40を設置しておけば、通板される鋼帯1aの表面上に落下することなく、切屑・砥粒受け体40で受けて除去することができる(S5:切屑・砥粒受け除去ステップ)。
従って、以上のような金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置及び方法の実施の形態によれば、トラバース機構20では、トラバース用駆動モータ24a,24bがそれぞれ独立にトラバース用ボールねじ23a,23bを回転させつつ、鋼帯幅半分の範囲で幅方向に2つの横行フレーム25L,25Hをトラバースさせているので、高速通板される鋼帯1aに散在する欠陥に十分に追従させつつ欠陥部分を研削することが可能である。
また、アクチュエータ等の駆動源36,36を設け、倣いローラ37の倣いアーム長さを調整可能としたので、倣いローラ37面部に対する研削砥石35の突き出し量(研削深さ)を適宜に設定でき、所要の研削深さで欠陥を研削できる。
さらに、前後進駆動機構30L,30Hは、前後進用駆動シリンダー31,31によってそれぞれ研削ヘッド33,33を鋼帯方向に前進させ、研削砥石35,35及び倣いローラ37,37,37,37を鋼帯表面に押付けるような働きをするとともに、金属鋼帯1aの搬送レベル変動時に対して前後進しながら追従するので、鋼帯に過大な切込みを与えることなく確実に欠陥部分を研削することができる。
因みに、金属鋼帯1aの通板ラインの幅方向に研削工具をもつ1つの研削ヘッド33を備えた欠陥除去装置とそれぞれ研削工具をもつ2つの研削ヘッド33,33を備えた欠陥除去装置とにおけるトラバース・前後進駆動時間を含む研削工具のサイクルタイムについて比較する。熱間圧延鋼帯は、長さが500〜800m、鋼帯幅が最大1880mm程度のものを使用するものとする。
(1) 研削工具をもつ1つの研削ヘッド33を備えた欠陥除去装置について。
1−イ:トラバース距離=板幅、「最大移動距離 1880mm」
1−ロ:横行フレームによる研削ヘッド33の移動速度として、加減速時間各1秒、最大速度6m/minとすると、「トラバース時間 最大19.8秒」
1−ハ:鋼帯から研削砥石待機位置を10mm、研削砥石前進速度5mm/秒とすると、「研削砥石前進時間 約2秒」
1−ニ:砥石接触時間誤差1秒、研削応答性0.8秒、ライン速度200mpm、研削長さ250mmとすると、「研削時間 約2秒」
1−ホ:研削砥石後退速度10mm/秒とすると、「砥石後退時間 約1秒」
以上の条件に基づく研削動作フローとサイクルタイムは次のようになる。
研削動作フローは、トラバース位置決め→砥石前進→研削→砥石後退
サイクルタイムは、最大19.8秒+2秒+2秒+1秒=合計24.8秒
(2) 研削工具をもつ2つの研削ヘッド33を備えた欠陥除去装置について。
2−イ:トラバース距離=板幅の2分の1、「最大移動距離 1880/2=940mm」
2−ロ:横行フレームによる研削ヘッド33の移動速度として、加減速時間各1秒、最大速度6m/minとすると、「トラバース時間 最大10.4秒」
1−ハ:鋼帯から研削砥石待機位置を10mm、研削砥石前進速度5mm/秒とすると、「研削砥石前進時間 約2秒」
1−ニ:砥石接触時間誤差1秒、研削応答性(非定常)0.8秒、ライン速度200mpm、研削長さ250mmとすると、「研削時間 約2秒」
1−ホ:研削砥石後退速度10mm/秒とすると、「砥石後退時間 約1秒」
以上の条件に基づく研削動作フローとサイクルタイムは次のようになる。
研削動作フローは、トラバース位置決め→砥石前進→研削→砥石後退
サイクルタイムは、最大10.4秒+2秒+2秒+1秒=合計15.4秒
従って、トラバースする2つの横行フレームにそれぞれ研削ヘッド33,33を設けた装置の場合には、1つの横行フレームに研削ヘッド33を設けた装置に比較し、およそ9秒程度短縮することができる。
1−イ:トラバース距離=板幅、「最大移動距離 1880mm」
1−ロ:横行フレームによる研削ヘッド33の移動速度として、加減速時間各1秒、最大速度6m/minとすると、「トラバース時間 最大19.8秒」
1−ハ:鋼帯から研削砥石待機位置を10mm、研削砥石前進速度5mm/秒とすると、「研削砥石前進時間 約2秒」
1−ニ:砥石接触時間誤差1秒、研削応答性0.8秒、ライン速度200mpm、研削長さ250mmとすると、「研削時間 約2秒」
1−ホ:研削砥石後退速度10mm/秒とすると、「砥石後退時間 約1秒」
以上の条件に基づく研削動作フローとサイクルタイムは次のようになる。
研削動作フローは、トラバース位置決め→砥石前進→研削→砥石後退
サイクルタイムは、最大19.8秒+2秒+2秒+1秒=合計24.8秒
(2) 研削工具をもつ2つの研削ヘッド33を備えた欠陥除去装置について。
2−イ:トラバース距離=板幅の2分の1、「最大移動距離 1880/2=940mm」
2−ロ:横行フレームによる研削ヘッド33の移動速度として、加減速時間各1秒、最大速度6m/minとすると、「トラバース時間 最大10.4秒」
1−ハ:鋼帯から研削砥石待機位置を10mm、研削砥石前進速度5mm/秒とすると、「研削砥石前進時間 約2秒」
1−ニ:砥石接触時間誤差1秒、研削応答性(非定常)0.8秒、ライン速度200mpm、研削長さ250mmとすると、「研削時間 約2秒」
1−ホ:研削砥石後退速度10mm/秒とすると、「砥石後退時間 約1秒」
以上の条件に基づく研削動作フローとサイクルタイムは次のようになる。
研削動作フローは、トラバース位置決め→砥石前進→研削→砥石後退
サイクルタイムは、最大10.4秒+2秒+2秒+1秒=合計15.4秒
従って、トラバースする2つの横行フレームにそれぞれ研削ヘッド33,33を設けた装置の場合には、1つの横行フレームに研削ヘッド33を設けた装置に比較し、およそ9秒程度短縮することができる。
次に、実際に鋼帯に欠陥が分布している場合の欠陥インターバル及びサイクルタイムの実証例について説明する。
この実験例に基づく実際の欠陥分布事例は図6に示す通りである。この図6は、横軸に熱間圧延鋼帯の長さ位置、縦軸に熱間圧延鋼帯の幅位置をとって欠陥検出位置をプロットし、欠陥イ〜欠陥チを表している。なお、この欠陥検出結果は欠陥の程度が予め定めたしきい値を越えたものであり、欠陥除去対象となる欠陥である。
この実験例に基づく実際の欠陥分布事例は図6に示す通りである。この図6は、横軸に熱間圧延鋼帯の長さ位置、縦軸に熱間圧延鋼帯の幅位置をとって欠陥検出位置をプロットし、欠陥イ〜欠陥チを表している。なお、この欠陥検出結果は欠陥の程度が予め定めたしきい値を越えたものであり、欠陥除去対象となる欠陥である。
この欠陥除去装置は、欠陥検出装置12aから鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥を検出し、欠陥検出情報を制御コンピュータ13aに送出する。この制御コンピュータ13aは以下のような処理を行う。制御コンピュータ13aは、鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥に基づき、トラバース機構20の何れかの横行フレームを選択し、当該横行フレームをトラバースさせることにより、トラバース機構20の幅方向の位置決めを行う。
さらに、トラッキング情報をもとに、欠陥が研削装置14aを通過する前に該当する横行フレームに取り付けられた前後進駆動機構を動作させ、研削工具である研削砥石を鋼帯の欠陥位置に圧接させて欠陥を研削する。そして、欠陥位置が通過した後、当該前後進駆動機構を後退させて鋼帯から研削砥石を離す。
ところで、以上のような欠陥分布を有する場合の欠陥インターバルは図7に示す通りであり、また欠陥イ除去終了後から欠陥ロ除去までに必要なサイクルタイムは図8に示す通りであり、以下、図7及び図8を参照して研削砥石の動きと隣接欠陥相互のインターバルとについて具体的に説明する。
今、欠陥イ除去終了後に移動して次の欠陥ロを除去するが、そのためには欠陥イ除去終了後に研削砥石を後退させる(後退時間1秒(図8の2参照))。この研削砥石を後退させた後、研削砥石を幅方向にトラバースして位置決めする。研削砥石の移動距離は−482mmから−361mmであり、加減速時間各1秒、トラバース最高速度6m/minとすれば、移動時間は2.2秒となる(図8の3参照)。そして、位置決め完了後、研削砥石を前進させるが、このときの前進時間は2秒となる(図8の4参照)。ここで、鋼帯への接触誤差と研削除去の非定常時間を考慮すると、接触後1.8秒後に欠陥除去が可能である(図8の5参照)。すなわち、欠陥イ除去終了後から欠陥ロ除去までに必要なサイクルタイムは、1秒+2.2秒+2秒+1.8秒=合計7秒となる。従って、欠陥イから欠陥チまで前述と同様な時間計算を行った場合、図7の第五段目に記述するサイクルタイムとなる。
このことは、欠陥イから欠陥ロまでのサイクルタイムが第四段目の欠陥インターバル3.8秒より大きくなるので、1つの研削ヘッド33を備えた欠陥除去装置では欠陥ロの除去が困難となるが、2つの横行フレームに取り付けられる研削ヘッド33,33をもつ欠陥除去装置であれば、欠陥ロは他方の研削ヘッド33に振り分ければ十分に対応できる。但し、この場合には2つの横行フレームが干渉しないことが前提となる。また、欠陥ハと欠陥ニ、欠陥ヘと欠陥ト、欠陥トと欠陥チとについても、同様にサイクルタイムが欠陥インターバルより大きくなるので、1つの研削ヘッド33を備えた欠陥除去装置では対応困難となるが、2つの横行フレームに取り付けられる研削ヘッド33,33をもつ欠陥除去装置であれば十分に対応できる。
また、欠陥トと欠陥チについては、欠陥トを他方の研削ヘッド33で対応し、欠陥ヘで使用した研削ヘッド33を欠陥チに直接移動させることにより、欠陥ヘと欠陥チとの幅方向移動距離が、−466−(−628)=162mmであることから、サイクルタイムが7.4秒となり、欠陥ヘと欠陥チの欠陥インターバル15秒(11秒+4秒)より小さくなり、十分に対応可能となる。
よって、この実験結果から明らかなように、欠陥ロ,ト,チは1つの研削ヘッドではサイクルタイムが間に合わないが、複数(2つ)の研削ヘッドをもつ本発明装置の場合には該当欠陥を除去可能である。
従って、以上の実験結果からも明らかなように、より高い欠陥頻度で発生する鋼帯の欠陥除去に十分対応でき、ひいては高速通板される鋼帯1aに散在する欠陥に十分に追従させつつ欠陥部分を研削することが可能である。
さらに、複数の研削ヘッド33を備える場合、1つの研削ヘッド33をライン外に退避させることにより、メンテナンス作業を実施し、他の1つの研削ヘッド33を用いて、通常運転をしながら欠陥の有無を検査し、欠陥を除去することが可能となる。
(その他の実施の形態)
(1) 上記実施の形態では、酸洗冷間圧延連続ラインに供給する熱間圧延鋼帯1aに適用したが、特に熱間圧延鋼帯1aに限らず、種々の金属鋼帯の表面欠陥の研削に適用できることは言うまでもない。
(1) 上記実施の形態では、酸洗冷間圧延連続ラインに供給する熱間圧延鋼帯1aに適用したが、特に熱間圧延鋼帯1aに限らず、種々の金属鋼帯の表面欠陥の研削に適用できることは言うまでもない。
(2) また、上記実施の形態では、トラバース機構20として、2つの横行フレーム25L,25Hがトラバースガイド22及び両トラバース用ボールねじ23a,23bに係合されているが、例えば横行フレーム25Lはトラバースガイド22及びトラバース用ボールねじ23b、横行フレーム25Hはトラバースガイド22及びトラバース用ボールねじ23aに係合する構成であってもよい。
(3) さらに、トラバース機構20は1つのトラバースガイド22を設けたが、例えば両トラバース用ボールねじ23a,23bの間にもう1つのトラバースガイドを設け、それぞれ隣り合う1つのトラバースガイド及びトラバース用ボールねじを対とし、各横行フレームが個別に対をなす1つのトラバースガイド及びトラバース用ボールねじと係合する構成をとれば、各横行フレーム25L,25Hを幅方向中央部分で一部重複させつつトラバースさせることが可能となり、両横行フレーム25L,25Hの中央部分の干渉を回避することができる。
(4) さらに、上記実施の形態では、欠陥除去工具の一例として、図2に示す如く研削砥石35を用いた研削装置14a,14bに適用した例について説明したが、例えば図9に示すように切削バイト41aを用いた切削装置41に適用したものでもよい。
(5) さらに、切屑・砥粒受け体40は、鋼帯の研削対象面の真下近傍に設置されるものであるが、構成的には例えば断面ほぼV字形状をなす樋を多少傾斜すれば、切屑・砥粒を通板方向と直交するライン側方に導くことができる。また、断面ほぼV字形状をなす樋を水平に設置し、水を流すようにすれば、切屑・砥粒を通板方向と直交するライン側方に導くことができる。
(6) さらに、上記実施の形態では、通板ラインを通板する鋼帯の両面に生じる欠陥を除去する例について述べたが、鋼帯の片面であっても同様に適用できる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
1a…熱間圧延鋼帯、1b…冷間圧延鋼帯、2…繰出し端、3…酸洗槽、4…冷間圧延機群、5…巻取り端、11a…第1のターニングロール(例えば上部側ターニングロール)、11b…第2のターニングロール(例えば下部側ターニングロール)、12a,12b…欠陥検出装置、13a,13b…制御コンピュータ、14a,14b…研削装置、20…トラバース機構、21L,21H…支持ベース、22…トラバースガイド、23a,23b…トラバース用ボールねじ、24a,24b…トラバース用駆動モータ、25L、25H…横行フレーム、30L,30H…前後進駆動機構、31…前後進用駆動シリンダー、32…前後進ガイド体、33…研削ヘッド、34…ガイド筒、35…研削砥石、36…アクチュエータ等の駆動源、37…倣いローラ、40…切屑・砥粒受け体、41…切削装置、41a…切削バイト。
Claims (7)
- 通板ラインを通板する金属鋼帯の表面に発生する欠陥や下工程で顕在化する欠陥を検出する欠陥検出装置と、この欠陥検出装置よりも下流側通板ラインに配置され、当該欠陥検出装置で検出される鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥検出情報に基づいて前記欠陥を除去する欠陥除去装置とを備え、
この欠陥除去装置は、前記通板ラインを通板する金属鋼帯の幅方向にトラバースする少なくとも2つの横行フレームを有するトラバース機構と、これら横行フレームにそれぞれ取り付けられ、前記金属鋼帯の搬送レベル変動に追従して欠陥除去ヘッドを前後進させる前後進駆動シリンダーをもった前後進駆動機構と、各前後進駆動機構の欠陥除去ヘッドにそれぞれ取り付けられた欠陥除去工具とを設け、
前記欠陥検出情報に含む鋼帯幅方向欠陥位置に応じた前記横行フレームのトラバース及び当該横行フレームに取り付けられた前記前後進駆動シリンダーで前後進する欠陥除去ヘッドの欠陥除去工具を用いて、前記金属鋼帯の欠陥を除去することを特徴とする金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置。 - 請求項1に記載の金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置において、
前記欠陥除去ヘッドの面部に、前記欠陥除去工具から所要の間隔をもって通板ライン方向の鋼帯入り側位置及び鋼帯出側位置にそれぞれ設けられ、前記欠陥除去工具の突き出し量を調整する複数の倣いローラ機構を設けたことを特徴とする金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置。 - 請求項1に記載の金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置において、
前記トラバース機構は、前記金属鋼帯の幅方向に配置されるトラバースガイドと、このトラバースガイドの両側に所要の間隔を隔ててそれぞれ回転可能に設けたトラバース用ボールねじと、このトラバース用ボールねじをそれぞれ個別に回転する複数のトラバース用駆動モータと、前記トラバースガイドでガイドされつつ異なるトラバース用ボールねじに螺進可能に係合され、予め金属鋼帯の幅方向に分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースする複数の横行フレームとを設けたことを特徴とする金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置。 - 請求項1に記載の金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置において、
前記トラバース機構は、前記金属鋼帯の幅方向に配置される複数のトラバースガイドと、各トラバースガイドにそれぞれ隣り合って対をなすように所要の間隔を隔てて回転可能に設けられたトラバース用ボールねじと、このトラバース用ボールねじをそれぞれ個別に回転する複数のトラバース用駆動モータと、それぞれ対をなすトラバースガイドとトラバース用ボールねじとに係合され、予め金属鋼帯の幅方向に一部重複しつつ分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースする複数の横行フレームとを設けたことを特徴とする金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置。 - 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置において、
前記欠陥除去工具としては、研削砥石又は切削バイトを用いることを特徴とする金属鋼帯のオンライン欠陥除去装置。 - 通板ラインを通板する金属鋼帯の表面に発生する欠陥や下工程で顕在化する欠陥を検出する欠陥検出ステップと、
この欠陥検出ステップで検出される鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥検出情報を取り込み、当該欠陥位置が所要とする欠陥位置に到達するタイミングで鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥除去指示信号を送出するトラッキング処理ステップと、
この鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥除去指示信号を受けると、当該鋼帯幅方向欠陥位置に対応する予め分担分けされた幅方向移動範囲でトラバースする横行フレームに鋼帯搬送レベル変動に追従しつつ前後進する前後進駆動機構を介して欠陥除去工具を前記鋼帯の欠陥面に圧接させて欠陥を除去する欠陥除去ステップとを有することを特徴とする金属鋼帯のオンライン欠陥除去方法。 - 請求項6に記載の金属鋼帯のオンライン欠陥除去方法において、
前記欠陥除去ステップとしては、金属鋼帯の幅方向にトラバースする複数の横行フレームの幅方向移動範囲及び各横行フレームに支持される欠陥除去ヘッドの中央面部に突設される前記欠陥除去工具の突き出し量を規定するように鋼帯入り側位置及び鋼帯出側位置に取り付けられる倣いローラの突き出し位置を設定する欠陥除去設定ステップと、この欠陥除去設定ステップによる欠陥除去上必要な条件を設定した後、前記トラッキング処理ステップからの鋼帯幅方向欠陥位置を含む欠陥除去指示信号を受けると、当該鋼帯幅方向欠陥位置を幅方向移動範囲とする横行フレームをトラバースさせる狭幅トラバースステップと、この横行フレームに支持される流体シリンダーに欠陥除去ヘッドを取り付け、前記金属鋼帯の搬送レベル変動に追従するように前記流体シリンダーを前後進させつつ欠陥除去工具を動作させる搬送レベル変動追従ステップと、このステップにより前記金属鋼帯の搬送レベル変動に追従させつつ前記倣いローラに対する前記欠陥除去工具の突き出し量をもって当該欠陥除去工具を前記欠陥面を圧接し欠陥を除去する欠陥除去処理ステップとを有することを特徴とする金属鋼帯のオンライン欠陥除去方法。
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