JP3074508U - 音響機器類のキャビネット - Google Patents

音響機器類のキャビネット

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    • A47B81/00Cabinets or racks specially adapted for other particular purposes, e.g. for storing guns or skis
    • A47B81/06Furniture aspects of radio, television, gramophone, or record cabinets
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    • H04N5/00Details of television systems
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  • Signal Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音響機器類のキャビネットにおいて、リアキ
ャビネットの突出片とフロントキャビネットの開口縁部
との嵌合箇所でのびびり音の発生を抑制し、嵌合箇所で
のがたつきを生じにくくする。突出片と開口縁部との嵌
合作業を容易に行うことができるようにする。 【解決手段】 リアキャビネット2側の突出片21をフ
ロントキャビネット1側の開口縁部12の内側に嵌合す
ることによってキャビネットを形成する。突出片21の
表面の複数箇所に設けた凸部4が、嵌合箇所での突出片
21の表面と開口縁部12の裏面との間に隙間を形成す
る。凸部4の頂部を先尖り状又は円弧状にする。凸部4
は、近接する2箇所に設けた1組の突起対によって形成
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビジョン受像機やカセット一体型ラジオ(ラジカセ)といった 音響機器類のキャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に従来のテレビジョン受像機のキャビネットを示している。このキャビ ネットは、箱形のフロントキャビネット1と箱形のリアキャビネット2とに分か れていて、リアキャビネット2の前端の上辺と左右の側辺とに亘って具備された 突出片21を、フロントキャビネット1の後端の開口縁部(図に現れていない) の内側に嵌合させることによって形成される。そのため、突出片21と上記開口 縁部との嵌合箇所ではそれらが互いに重なり合う。ところが、フロントキャビネ ット1やリアキャビネット2にはいずれも合成樹脂成形体が用いられており、し かも、キャビネットが音響ボックスとしても機能するので、突出片21を上記開 口縁部にそのまま嵌合させただけでは、キャビネットに内蔵したスピーカ(不図 示)の音量によっては上記嵌合箇所が振動して突出片と開口縁部との衝突(接触 )に伴う所謂びびり音が発生し、そのびびり音が音質を低下させる可能性がある 。
【0003】 そこで、従来は、図11のように突出片21の表面側に不織布などの緩衝材2 2をその突出片の適所あるいは全体に亘って貼り付けておき、突出片21を上記 開口縁部に嵌合させると、その嵌合箇所では、図12のように突出片21と開口 縁部12との間に緩衝材22が挟み込まれる。こうしておけば、嵌合箇所が振動 しても、緩衝材22によって突出片21と開口縁部12とが直接に接触すること が防止されるので、両者の衝突に伴うびびり音が発生するという事態が抑制され 、併せて嵌合箇所のがたつきも抑制される。
【0004】 一方、特開平10−59359号公報には、車載電子機器用のケースを下側ケ ース本体と上側ケース本体とに分けて形成した場合に、双方のケースの嵌合箇所 のがたつきを防ぐ構造についての記載がある。これによると、下側ケース本体の 側面パネルの2箇所に並べて形成された半円錐突起のそれぞれに、上側ケース本 体側の側面パネルに具備されている2つの矩形孔の1つの孔縁が乗り上がった状 態でそれらの矩形孔の他の孔縁が各別に掛止されている。また、実開昭55−1 79093号公報には、キャビネット本体の側板の形成した凹部に、蓋体側の舌 片に設けた突起を係合させることによって形成されたキャビネットについての記 載がある。さらに、実開昭62−172180号公報には、ケース側に設けた突 片と蓋体側に設けた凹部とを係合させることにより形成された音響機器などの筐 体についての記載がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図11や図12で説明した従来のキャビネットでは、リアキャビネ ット2の突出片21とフロントキャビネット1の開口縁部12との嵌合箇所での びびり音を防ぐのに不織布などの緩衝材22が余分に必要になるので、それだけ コストアップになる。
【0006】 また、上掲の特開平10−59359号公報に記載されている構造は、その対 象が、自動車の走行時の振動やエンジンの振動といった激しい振動の伝わる車載 電子機器用のケースであることから、下側ケース本体と上側ケース本体との嵌合 箇所のがたつきをできるだけ抑制すると同時に、振動が繰り返し伝えられてもの 嵌合箇所に緩みなどが生じないようにすることを意図しているだけであって、音 響機器類のキャビネットに要求されるびびり音の発生を抑えるような対策は何ら 講じられていない。実開昭55−179093号公報や実開昭62−17218 0号公報に記載されている構造についても、キャビネットなどの嵌合箇所を強固 に結合することを意図しているだけであって、上記したびびり音の発生を抑える ような対策は何ら講じられていない。
【0007】 以上の事情の下で、本願考案者は、図11や図12で説明した不織布などの緩 衝材23を用いる代わりに、図13に説明的に示したように、リアキャビネット 2側の突出片21の表面の複数箇所に所望の間隔を隔てて正面視形状が矩形の凸 部(以下「矩形凸部」という)22を一体成形しておき、その突出片21をリア キャビネット側の開口縁部の内側に嵌合させてキャビネットを形成することを試 みた。
【0008】 図14は突出片21と開口縁部12との嵌合箇所を正面から見た拡大断面図で ある。同図のように、この嵌合箇所では、突出片21に設けられた矩形凸部23 が突出片21と開口縁部12との間に挟まって突出片21の表面21aと開口縁 部12の裏面12aとの間に隙間3が形成されている。嵌合箇所がこの構造を備 えていると、スピーカの音で嵌合箇所が振動しても、突出片21と開口縁部12 との接触が隙間3によって防止されるので、突出片21と開口縁部12との衝突 に伴うびびり音の発生が抑制されることが判った。また、相隣接する矩形凸部2 3,23の相互間隔を相当程度広くしておいても、開口縁部12の内側への垂れ 下がりといった反り返り変形が生じにくくなり、隙間3によるびびり音抑制作用 が発揮されることが判った。しかし、矩形凸部23の平坦な頂面23aが開口縁 部12の裏面12aとが面接触して重なり合っているため、この重なり箇所で、 矩形凸部23と開口縁部12との衝突に伴う比較的大きなびびり音を生じること が知見された。
【0009】 本考案は以上の状況に鑑みてなされたものである。 本考案の目的は、不織布といった緩衝材を用いる必要がないにもかかわらず、 上記した嵌合箇所でのびびり音の発生を大幅に抑制することのできる音響機器類 のキャビネットを提供することである。 本考案の他の目的は、上記した嵌合箇所でのがたつきを生じにくい音響機器類 のキャビネットを提供ことである。 本考案のさらに他の目的は、上記した突出片と開口縁部との嵌合作業を容易に 行うことのできる音響機器類のキャビネットを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る音響機器類のキャビネットは、フロントキャビネット及びリアキ ャビネットのうちの一方側キャビネットに具備された突出片を他方側キャビネッ トの開口縁部の内側に嵌合させることによって形成されている。
【0011】 以下では説明を理解しやすくするため、一方側キャビネットがリアキャビネッ トであって、そのリアキャビネットに突出片が具備されており、他方側キャビネ ットがフロントキャビネットであって、そのフロントキャビネットの開口縁部の 内側に上記突出片を嵌合させることによって形成されたキャビネットについて説 明する。
【0012】 本考案に係るキャビネットでは、上記突出片の表面又は上記開口縁部の裏面の うちの一方側の面の複数箇所に設けられた凸部が、上記突出片と上記開口縁部と の間に挟まって上記突出片の表面と上記開口縁部の裏面との間に隙間が形成され ている。このため、図14で説明したところから理解できるように、スピーカの 音で突出片と開口縁部との嵌合箇所が振動しても、突出片と開口縁部との接触が 隙間によって防止され、突出片と開口縁部との衝突に伴うびびり音の発生が抑制 される。
【0013】 本考案では、これに加えて、上記凸部の頂部が先尖り状又は円弧状に形成され ている。このように、上記凸部の頂部が先尖り状又は円弧状に形成されていると 、凸部の頂部とその頂部が接触する突出片又は開口縁部との重なり面積が、図1 4で説明した場合よりも極端に小さくなるので、その重なり箇所でのびびり音が 発生しなくなるか、あるいは、発生するとしても音質の低下がほとんど起こらな い程度に大幅に抑制されたものになる。
【0014】 上記凸部は、上記突出片の表面に一体に設けられていることが望ましい。これ によると突出片と凸部とを一体成形しやすい。すなわち、凸部を開口縁部の裏面 に一体に設けた場合には、フロントキャビネットを合成樹脂で成形するときに、 凸部が開口縁部の内側に突き出る形になって離型を困難にする要因になるけれど も、突出片の表面に凸部が一体に設けられておれば、離型を困難にする要因がな くなる。この点は、後で説明する実施形態のところでさらに詳しく説明する。
【0015】 本考案にあっては、上記のように凸部の頂部は先尖り状又は円弧状に形成され ている必要がある。この要求を満たすには、たとえば、上記凸部が、前後に長い 線状又は球状に形成されていることが望ましい。
【0016】 本考案では、上記凸部が、近接する2箇所に設けられた1組の突起対によって 形成されており、その突起対を形成している個々の突起の頂部が先尖り状又は円 弧状に形成されていることが望ましい。この構成を採用することの利点について は、後で説明する実施形態のところでさらに詳しく説明する。なお、この場合も 、上記突起が、前後に長い線状又は球状に形成されていることが望ましい。
【0017】 本考案において、上記凸部は上記開口縁部に垂れ下がりを生じさせない間隔を 保って上記突出片の表面の複数箇所に設けられていることが望ましい。これによ ると、凸部の相互間で開口縁部が垂れ下がって突出片に近づき、その垂れ下がり 箇所が突出片と衝突してびびり音を発生するということが起こらない。
【0018】 本考案では、上記突出片がリアキャビネットの上辺と左右の側辺とに亘って具 備されており、それらの上辺及び左右の側辺のそれぞれの少なくとも2箇所に対 応して上記凸部が配備されていると共に、それらの2箇所の凸部の相互間位置で 上記突出片の裏面に重なり合うリブ状突片がフロントキャビネットに設けられて いることが望ましい。これによると、突出片が垂れ下がりなどによって内側へ反 返り変形するという事態がリブ状突片によって防止されるので、突出片が内側へ 反り返り変形して凸部が開口縁部から離れるといった事態が防止される。このこ とは、突出片と開口縁部との嵌合箇所のがたつきを抑えることに役立つ。
【0019】 本考案では、上記突出片を上記開口縁部の内側に嵌合させるときに、上記リブ 状突片が、上記突出片を外側へ反らし変形させながらその突出片の裏面と摺動し て上記開口縁部の内側へ案内する機能を有していると共に、このリブ状突片が上 記突出片を外側へ弾圧することによって上記凸部が上記開口縁部の裏面に弾接さ れていることが望ましい。これによると、突出片と開口縁部とがわずかに緊張さ れた状態になるので、びびり音の発生原因になる嵌合箇所の振動事態が起こりに くくなる。しかも、上記した突出片の反り返り変形によって凸部が開口縁部から 離れるといった事態がいっそう確実に防止されて、突出片と開口縁部との嵌合箇 所のがたつきがいっそう確実に抑制される。また、突出片を開口縁部に嵌合させ るときの作業性が改善される。この作業性の改善作用は、上記凸部の先端に後上 がりに傾斜した案内面が具備されていることによって一層助長される。
【0020】 本考案において、リアキャビネットやフロントキャビネットは、いずれも合成 樹脂成形体であることが望ましい。
【0021】 ここでは、一方側キャビネットがリアキャビネットであって、そのリアキャビ ネットに突出片が具備されており、他方側キャビネットがフロントキャビネット であって、そのフロントキャビネットの開口縁部の内側に上記突出片を嵌合させ ることによって形成されたキャビネットについて説明したけれども、この点は、 一方側キャビネットがフロントキャビネットであって、そのフロントキャビネッ トに突出片が具備されており、他方側キャビネットがリアキャビネットであって 、そのリアキャビネットの開口縁部の内側に上記突出片を嵌合させることによっ て形成されたキャビネットについても同様である。
【0022】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の実施形態に係る音響機器類のキャビネットの概略分解斜視図で ある。同図のように、このキャビネットは、箱形のフロントキャビネット1と箱 形のリアキャビネット2とを組み合わせることによって形成される。フロントキ ャビネット1やリアキャビネット2はいずれも合成樹脂成形体であって、リアキ ャビネット2の前端の上辺と左右の側辺とに亘って具備された突出片21を、フ ロントキャビネット1の後端の開口縁部(図に現れていない)の内側に嵌合させ るようになっている。
【0023】 図2は図1の要部を拡大した概略斜視図である。図1のように、突出片21の 表面の所望の間隔を隔てた複数箇所に凸部4が設けられている。図2に見られる ように、それぞれの凸部4は、近接する2箇所に設けられた1組の突起41,4 1の対(突起対)によって形成されており、個々の突起41は、突出片21のリ アキャビネット2からの出幅に相応する長さを持った前後に長い線状に形成され ていて、その頂部は円弧状になっている。また、それぞれの突起41の先端には 後上がりに傾斜した案内面42が備わっている。この案内面42は平坦な傾斜面 であっても、円弧面であってもよい。
【0024】 図3はリアキャビネット2側の突出片21をフロントキャビネット1側の開口 縁部12に嵌合させた状態での嵌合箇所を拡大した縦断側面図、図4は図3のI V−IV線に沿う縦断正面図である。
【0025】 同図のように、突出片21に一体に設けられている対の突起41,41でなる 凸部4は突出片21と開口縁部12との間に挟まっていて、突出片21の表面2 1aと開口縁部12の裏面12aとの間には、突起41,41の高さに見合う広 さの隙間3が形成されている。また、突起41,41の円弧状の頂部が開口縁部 12の裏面12aに接触している。このため、両者の接触箇所は線状であり、重 なり面積は図14で説明した場合に比べても非常に狭い。
【0026】 突出片21と開口縁部12との嵌合箇所がこの構造になっていると、スピーカ の音で嵌合箇所が振動しても、突出片21と開口縁部12との接触ないし衝突が 隙間3によって防止される。また、対の突起41,41の頂部とその頂部が接触 する開口縁部12との重なり面積が非常に狭いので、その重なり箇所では、びび り音が発生しなくなるか、あるいは、発生するとしても音質の低下がほとんど起 こらない程度に大幅に抑制される。この実施形態では、対の突起41,41によ って形成されている複数の凸部4…が開口縁部12に垂れ下がりなどの内側への 反返り変形を生じさせない間隔を保って配備されている。具体的には、リアキャ ビネット2の上辺及び左右の側辺のそれぞれの少なくとも2箇所に対応した位置 で、突出片21に凸部4が配備されている。そのため、上記したびびり音抑制作 用が確実に発揮される。
【0027】 この実施形態では、図3及び図4のように、突出片21の2箇所に設けられて いる凸部4,4の相互間位置で、フロントキャビネット1側に一体に設けられた リブ状突片6が突出片21の裏面に重なりあっている。このため、突出片21が 垂れ下がりなどによって内側へ反返り変形するという事態がリブ状突片6によっ て防止されるようになる。その結果、突出片21が内側へ反り返り変形して凸部 4の突起41,41が開口縁部12から離れるといった事態が防止され、この作 用によって、突出片21と開口縁部12との嵌合箇所のがたつきの発生が抑制さ れる。
【0028】 図5は突出片21を開口縁部12に嵌合させるときの作業状態を説明的に示し た縦断側面図である。同図のように、突出片21を開口縁部12の内側に嵌合さ せるときには、リブ状突片6が突出片21の裏側に矢印aのように差し込まれて その突出片21を外側へ反らし変形させながら、リブ状突片6がその突出片21 の裏面21bと摺動して突出片21を矢印bのように開口縁部12の内側へ案内 する機能を発揮する。このため、嵌合後には、リブ状突片6が突出片21を外側 へ弾圧した状態になって対の突起41,41が開口縁部12の裏面に弾接された 状態になる。この構造が採用されていると、突出片21と開口縁部12とがわず かに緊張された状態になるので、びびり音の発生原因になる嵌合箇所の振動自体 が起こりにくくなる。加えて、上記したような突出片21の反り返り変形によっ て対の突起41,41によって形成されている凸部4が開口縁部12から離れる といった事態がいっそう確実に防止されるので、突出片21と開口縁部12との 嵌合箇所のがたつきがいっそう確実に抑制される。また、突出片21がリブ状突 片6と摺動して開口縁部12の内側へ案内されるので、突出片21を開口縁部1 2に嵌合させるときの作業性も改善される。さらに、突出片21を開口縁部12 に嵌合させる初期には、対の突起42,42の先端に設けられている案内面42 ,42が開口縁部12の後端と摺動して突出片21を開口縁部12の内側へ導く ので、上記の嵌合作業性がさらに改善されることになる。
【0029】 この実施形態では、対の突起41,41が突出片21の表面に線状に形成され ている事例を説明したけれども、対の突起41,41の形状は、図6のように線 状の突起41,41の前後方向中間部を欠除して前後に分割したような形状であ っても、図7のように球状に形成されていてもよい。これらの場合には、嵌合箇 所での突起41,41の頂部と開口縁部12との重なり面積が図1〜図4で説明 したものよりもさらに小さくなるので、それだけその重なり箇所でのびびり音の 発生が抑制されるようになる。要するに、凸部4を形成している対の突起41, 41は、それらの頂部の形状が先尖り状又は円弧状に形成されていればよい。
【0030】 ところで、嵌合箇所で突出片21と開口縁部12との間に両者の接触を防ぐ隙 間3を形成するためには、上記した実施形態のように、凸部4を対の突起41, 41によって形成する場合のほか、図8に概略正面図で示したように、突出片2 1の表面の所望間隔を隔てた複数箇所に1つの突起だけによって形成された凸部 4を設けておいてもよい。したがって、このような凸部4を有するキャビネット も本考案の範囲に含まれる。
【0031】 ところが、1つの突起だけによって形成された凸部4を突出片21の表面の複 数箇所に設けた場合、相隣接して設けられた凸部4,4の相互間隔Hが広すぎる と、図14に示した嵌合箇所の拡大断面図のように、開口縁部12が、凸部4の 頂部に弾接状態で重なり合ってその頂部で支えられている箇所の両側で突出片2 1に近づく方向に垂れ下がるという事態の生じるおそれがある。そして、そのよ うな事態が生じると、突出片21の表面21aと開口縁部12の裏面12aとの 間の隙間3が狭まり、隙間3の狭い箇所で突出片21と開口縁部12とが衝突し てびびり音を発生するおそれが生じる。この点を解決するためには、相隣接する 凸部4の相互間隔Hを狭めて図9のような開口縁部12の垂下りを生じないよう にすればよい。
【0032】 しかし、凸部4の相互間隔Hを狭めると、突出片21に設ける凸部4の必要数 が増えるので、突出片21を開口縁部12に嵌合するときに多くの凸部4の先端 が開口縁部12に当たるようになり、そのことが嵌合作業性を低下させる要因に なる。
【0033】 そこで、図1〜図5で説明した実施形態では、1つの凸部4を、近接する2箇 所の対の突起41,41によって形成したのである。こうしておけば、対の突起 41,41によって形成される凸部4の相互間隔を広くしておいても、開口縁部 12が図9のような垂下りを生じにくくなることが確認された。また、1つの凸 部4を対の突起41,41によって形成しておくと、それだけ突起41の数は増 えるけれども、対の突起41,41の相互間隔は非常に狭いので、突出片21を 開口縁部12に嵌合するときでも、対の突起41,41が開口縁部12の内側に 容易に嵌合されるようになって良好な嵌合作業性が確保される。
【0034】 図10によって、図13及び図14で説明した矩形凸部23を採用した場合と 1つの凸部4を対の突起41,41によって形成した場合とを対比してある。同 図で判るように、対の突起41,41の相互間隔Wは、図13に示した矩形突起 23の左右方向の横幅W1と同一に定めてある。また、対の突起41,41によ って形成されている凸部4の相互間隔H0を、図13に示した矩形突起23の相 互間隔H1と同一に定めてある(H0=H1)。こうしておくと、図13や図1 4で説明したように矩形凸部23を採用して開口縁部12の内側への反り返り変 形が生じない場合には、対の突起41,41で凸部4を形成した場合にも開口縁 部12の内側への反り返り変形が生じなくなり、隙間3によるびびり音抑制作用 が良好に発揮される。しかも、1つの凸部4が間隔を隔てた対の突起41,41 によって形成されているので、凸部4と開口縁部12との重なり面積が矩形凸部 23の場合よりも極端に少なくなり、その重なり箇所でのびびり音抑制作用も顕 著に発揮されるようになる。なお、開口縁部12の厚さが2〜3mm、突出片2 1の厚さが約1mmである場合、1つの凸部4を形成している対の突起41,4 1の頂部の相互間隔を10mm程度に定めておくと、びびり音の抑制効果が顕著 に発揮され、嵌合作業性が良好であり、嵌合箇所のがたつき防止作用も顕著に発 揮されることが判っている。
【0035】 この実施形態では、突出片21をリアキャビネット2側に設け、開口縁部12 をフロントキャビネット1側に設けてあるけれども、突出片をフロントキャビネ ット側に設け、開口縁部をリアキャビネット側に設けてもよい。また、凸部4を 突出片21の表面に設けてあるけれども、凸部4を開口縁部の裏面に設けておい てもよい。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、不織布といった緩衝材を用いずに突出片と開 口縁部との嵌合箇所でのびびり音が抑制ないし解消されるようになるので、音質 を向上させるために緩衝材を用いる必要がなくなり、それだけコストダウンを図 りやすくなる。また、突出片と開口縁部との嵌合作業性が改善されるにもかかわ らず嵌合箇所でのがたつきが生じにくくなり、このことからもコストダウンを図 りやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る音響機器類のキャビネ
ットの概略分解斜視図である。
【図2】図1の要部を拡大した概略斜視図である。
【図3】突出片と開口縁部との嵌合箇所を拡大した縦断
側面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う縦断正面図である。
【図5】嵌合作業状態を説明的に示した縦断側面図であ
る。
【図6】突起対の変形例を拡大して示した要部概略斜視
図である。
【図7】突起対の他の変形例を拡大して示した要部概略
斜視図である。
【図8】1つの突起によって凸部が形成されているリア
キャビネット概略正面図である。
【図9】1つの突起によって形成された凸部を具備する
突出片と開口縁部との嵌合箇所の要部の拡大縦断正面図
である。
【図10】矩形凸部を採用した場合と1つの凸部を対の
突起によって形成した場合とを対比した説明図である。
【図11】従来のテレビジョン受像機のキャビネットの
概略分解斜視図である。
【図12】従来のキャビネットの嵌合箇所を拡大した縦
断側面図である。
【図13】比較例に係るリアキャビネットの概略正面図
である。
【図14】比較例に係る嵌合箇所の拡大縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1 フロントキャビネット 2 リアキャビネット 3 隙間 4 凸部 6 リブ状突片 12 開口縁部 12a 開口縁部の裏面 21 突出片 21a 突出片の表面 41 突起 42 案内面

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントキャビネット及びリアキャビネ
    ットのうちの一方側キャビネットに具備された突出片を
    他方側キャビネットの開口縁部の内側に嵌合させること
    によって形成された音響機器類のキャビネットにおい
    て、 上記突出片の表面又は上記開口縁部の裏面のうちの一方
    側の面の複数箇所に設けられた凸部が、上記突出片と上
    記開口縁部との間に挟まって上記突出片の表面と上記開
    口縁部の裏面との間に隙間が形成されていると共に、上
    記凸部の頂部が先尖り状又は円弧状に形成されているこ
    とを特徴とする音響機器類のキャビネット。
  2. 【請求項2】 上記凸部が、上記突出片の表面に一体に
    設けられている請求項1に記載した音響機器類のキャビ
    ネット。
  3. 【請求項3】 上記凸部が、前後に長い線状又は球状に
    形成されている請求項1又は請求項2に記載した音響機
    器類のキャビネット。
  4. 【請求項4】 上記凸部が、近接する2箇所に設けられ
    た1組の突起対によって形成されており、その突起対を
    形成している個々の突起の頂部が先尖り状又は円弧状に
    形成されている請求項1又は請求項2に記載した音響機
    器類のキャビネット。
  5. 【請求項5】 上記突起が、前後に長い線状又は球状に
    形成されている請求項4に記載した音響機器類のキャビ
    ネット。
  6. 【請求項6】 上記凸部が上記開口縁部に垂れ下がりを
    生じさせない間隔を保って上記突出片の表面の複数箇所
    に設けられている請求項2ないし請求項5のいずれかに
    記載した音響機器類のキャビネット。
  7. 【請求項7】 上記突出片が一方側キャビネットの上辺
    と左右の側辺とに亘って具備されており、それらの上辺
    及び左右の側辺のそれぞれの少なくとも2箇所に対応し
    て上記凸部が配備されていると共に、それらの2箇所の
    凸部の相互間位置で上記突出片の裏面に重なり合うリブ
    状突片が他方側キャビネットに設けられている請求項1
    ないし請求項6のいずれかに記載した音響機器類のキャ
    ビネット。
  8. 【請求項8】 上記突出片を上記開口縁部の内側に嵌合
    させるときに、上記リブ状突片が、上記突出片を外側へ
    反らし変形させながらその突出片の裏面と摺動して上記
    開口縁部の内側へ案内する機能を有していると共に、こ
    のリブ状突片が上記突出片を外側へ弾圧することによっ
    て上記凸部が上記開口縁部の裏面に弾接されている請求
    項7に記載した音響機器類のキャビネット。
  9. 【請求項9】 上記凸部の先端に後上がりに傾斜した案
    内面が具備されている請求項8に記載した音響機器類の
    キャビネット。
  10. 【請求項10】 一方側キャビネットと他方側キャビネ
    ットとがいずれも合成樹脂成形体である請求項1ないし
    請求項9のいずれかに記載した音響機器類のキャビネッ
    ト。
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