JP3072025U - ゴルファー用腰部保護ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 腰痛の緩和ないし腰痛予防に好適な腰部の保
護ベルト、特に腰痛などに悩むゴルファーにとって好適
な腰部保護ベルトを提供する。 【解決手段】 ゴルファーの腰部に巻回し得るだけの長
手方向長さを有する幅広状のベルト本体１の腰充て部２
に４個のポケット部８，９を並設する。内側となる２個
のポケット部８に厚手で細幅状の第一補強パット１１を
出し入れ自在に挿着する。外側となる２個のポケット部
９に薄手で広幅状の第二補強パット１２を出し入れ自在
に挿着する。腰充て部２の外側にゴルファーの腰部に対
する締付力を調整することのできる左右一対の補助ベル
ト１３を付設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は腰痛の緩和ないし腰痛予防に好適な腰部の保護ベルトに係り、特に腰 痛などに悩むゴルファーにとって最適なゴルファー用腰部保護ベルトに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ゴルフのスウィングは下半身を固定させた状態で上半身をうしろ側に 回転させ、さらに体重を移動させながら腰を切り（回転させ）、スウィング始動 するためジョイント部となるゴルファーの腰部には相当な負荷が加わることにな る。しかしながら、このような一連のゴルフスウィングに対応し得る腰痛などに 悩むゴルファー用の腰部保護ベルトについてはこれまでのところ開発されて来な かった。そのため、腰痛に悩むゴルファーは、従来汎用のサポーターなどで腰部 を強く締め付けるようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ゴルファーの腰痛を緩和させたり、腰痛予防を図るためには単 に腰部を強く締め付ければよいというものではなく、腰部周辺における腹筋と背 筋および腰の両横うしろ側に位置する中殿筋に対するそれぞれ異なった圧迫力を 考慮して、腰部全体の筋肉の圧迫バランスを最適に保てるようにしなければなら ない。ところが、従来の腰部保護ベルトによった場合は、各筋に対する圧迫力が 均等になってしまって、腰痛を緩和させたり、あるいは腰痛の予防を図ることが できなかった。

【０００４】 そこで、本考案は背骨を左右から覆う背筋と、腰の両横うしろ側に位置する腸 骨を包む中殿筋に対してそれぞれ異なった圧迫力を掛けることができるようにす ると共に、腹筋を含めた全体の圧迫力をベルト本体の腰充て部外側に付設した左 右一対の補助ベルトによって調整することができるようにして腰痛を緩和させた り、腰痛予防を図ることのできるゴルファー用腰部保護ベルトを提供することを 目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、請求項１に係る考案は 、ゴルファーの腰部に巻回し得るだけの長手方向長さを有する幅広状のベルト本 体であって、当該ベルト本体の腰充て部内側に通気性に優れたメッシュ地を用い て４個のポケット部を並設し、そのうち内側となる２個のポケット部に背骨を覆 う背筋を左右から圧迫することのできる所要の厚みをもった細幅状の第一補強パ ットを出し入れ自在に挿着すると共に、外側となる２個のポケット部に腸骨を覆 う中殿筋を圧迫することのできる前記第一補強パットよりは薄手で広幅状の第二 補強パットを出し入れ自在に挿着するようにしたことを特徴とするゴルファー用 腰部保護ベルトである。

【０００６】 また、請求項２に係る考案は、ゴルファーの腰部に巻回し得るだけの長手方向 長さを有する幅広状のベルト本体であって、当該ベルト本体の腰充て部内側に通 気性に優れたメッシュ地を用いて４個のポケット部を並設し、そのうち内側とな る２個のポケット部に背骨を覆う背筋を左右から圧迫することのできる所要の厚 みをもった細幅状の第一補強パットを出し入れ自在に挿着すると共に、外側とな る２個のポケット部に腸骨を覆う中殿筋を圧迫することのできる前記第一補強パ ットよりは薄手で広幅状の第二補強パットを出し入れ自在に挿着するようになし 、且つベルト本体における腰充て部の外側にゴルファーの腰部に対する締付力を 調整することのできる左右一対の補助ベルトを付設したことを特徴とするゴルフ ァー用腰部保護ベルトである。

【０００７】 ベルト本体は所定の形状に裁断した伸縮性に優れたパイル地、不織布およびメ ッシュ地などを縫着することによって作成することができる。また、第一および 第二の補強パットには硬質発泡ポリウレタンなどの発泡合成樹脂材が好適に用い られる。また、ベルト本体における腰充て部の外側に付設する左右一対の補助ベ ルトはベルト本体より強い弾性を示現する合成ゴム地ないし天然ゴム地が好適に 用いられる。また、ベルト本体の左右のベルト部同士の係着および補助ベルトの ベルト部に対する係着は公知の面ファスナーによって容易に達成することができ る。

【０００８】 上記したように、本考案に係る腰部保護ベルトには厚さおよび幅寸法を異にし た２種類の補強パットが用いられており、そのうち厚手で且つ細幅状の第一補強 パットは背骨を左右から包む背筋に対して比較的強い圧迫力を与えることができ ると共に、薄手で広幅状の第二補強パットは腸骨を包む中殿筋に対して比較的弱 い圧迫力を与えることができる。さらに、補助ベルトの係着位置を変えることに よって腹筋を含めた各筋に対する圧迫力を微調整することもでき、腰痛の緩和あ るいは腰痛予防に多大な効果を奏することができるものである。なお、本考案保 護ベルトはゴルファーに最大の効果をもたらすが、ゴルフの以外の日常生活にお いても使用できるのはいうまでもなく、このような一般向けの腰部保護ベルトに ついても本考案の範囲が及ぶのはいうまでもない。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るゴルファー用腰部保護ベルトの具体的構成を図示の実施例 に基づき詳細に説明する。 図１はポケット部から補強パットを外した状態の本考案腰部保護ベルトの内側 の一実施形態を示す展開図、図２は図１に示す本考案腰部保護ベルトの外側の一 実施形態を示す展開図、図３は補助ベルトを係着させるときの本考案腰部保護ベ ルトの一実施形態を示す斜視図である。

【００１０】 図中１はゴルファーの腰部に巻回し得るだけの充分な長手方向長さを有するよ うに形成した幅広状のベルト本体を示す。当該ベルト本体１の背面側となる腰充 て部２を除いた左右のベルト部３，４は、表面が伸縮可能なパイル地５、内面が ナイロンジャージィーのような伸縮生地６を積層した二層構造の所謂フレンチパ イル地を以って作成されている。

【００１１】 ベルト本体１の背面側となる腰充て部２は伸縮性を有すると共に、通気性に優 れたメッシュ地７で構成されている。なお、当該メッシュ地７の内面側には同じ メッシュ地によって４個のポケット部８，８，９，９が形成されている。このポ ケット部８，８，９，９はそれぞれ独立しており、内側となるポケット部８，８ は細幅状、外側となるポケット部９，９はポケット部８，８より広幅状となって いる。

【００１２】 これらポケット部８，８，９，９のそれぞれの間には図１に示すように不織布 による仕切部１０が設けられており、当該仕切部１０にメッシュ地が縫着される ことによってそれぞれのポケット部が形成されるようになっている。

【００１３】 次に、１１は前記した内側となる２個のポケット部８，８内に出し入れ自在に 挿着する第一補強パット、１２は外側となるポケット部９，９内に出し入れ自在 に挿着する第二補強パットを示し、共に適度な弾性と硬さを有する硬質発泡ポリ ウレタンなどの発泡合成樹脂材によって作成されている。この２種類の補強パッ トのうち第一補強パット１１は、図１に示すように細幅状であるが１０ｍｍ程度 の比較的厚手に形成され、第二補強パット１２は第一補強パット１１より広幅状 であるが、厚さは約１／２の５ｍｍ程度の比較的薄手に形成されている。

【００１４】 第一補強パット１１はゴルファーの背骨を左右から包むような位置にある背筋 に対して比較的強い圧迫力を与えることができる。また、薄手で広幅状の第二補 強パット１２は腸骨を包むような位置にある中殿筋に対して比較的弱い圧迫力を 与えることができる。

【００１５】 １３はベルト本体１における腰充て部２の外側にゴルファーの腰部に対する締 付力を調整するために左右対称となるように付設した補助ベルトであり、ベルト 本体１より強い弾性を有する合成ゴム地ないし天然ゴム地によって作成されてい る。図示する実施態様の補助ベルト１３は幅広のテープ状弾性ベルトを略Ｖ字状 をなすように折り曲げて、Ｖ字状の開放側を前記した不織布よりなる仕切部１０ に縫着することによってベルト本体１の背面側に取付けられているが、この実施 態様以外にも幅広帯状の弾性ベルトの一端部を単純に仕切部１０に縫着するよう にしてもよいのは勿論である。

【００１６】 その他、図中の１４はベルト本体１におけるベルト部４の端部付近に縫着にて 取付けた雄側の面ファスナー、１５は補助ベルト１３の端部付近に縫着にて取付 けた雄側の面ファスナーである。面ファスナー１４は腰部に巻回したベルト部３ の表面側のパイル地５に係着させることができる。また、面ファスナー１５も同 様にベルト部３およびベルト部４の表面側のパイル地５に係着させることができ る。したがって、ベルト本体１を腰部に装着してから、補助ベルト１３をその縫 着部の反対方向に引っ張って締付力を調整してから、面ファスナー１５をパイル 地５に係着させることによって腹筋に対する圧迫力のみならず、背筋や中殿筋に 対する圧迫力も微妙に調整することが可能となる。

【００１７】

【考案の効果】

このように、本考案に係る腰部保護ベルトには厚さおよび幅寸法を異にした２ 種類の補強パットが用いられており、そのうち第一補強パットは背骨を左右から 包む背筋に対して比較的強い圧迫力を与えることができると共に、薄手で広幅状 の第二補強パットは腸骨を包む中殿筋に対して比較的弱い圧迫力を与えることが できる。さらに、補助ベルトの係着位置を変えることによって腹筋を含めた各筋 に対する圧迫力を微調整することもでき、ゴルファー用、あるいは一般用として 腰痛の緩和あるいは腰痛の予防に多大な効果を奏することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】ポケット部から補強パットを外した状態の本考
案腰部保護ベルトの内側の一実施形態を示す展開図であ
る。

【図２】図１に示す本考案腰部保護ベルトの外側の一実
施形態を示す展開図である。

【図３】補助ベルトを係着させるときの本考案腰部保護
ベルトの一実施形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１：ベルト本体 ２：腰充て部 ３：ベルト部 ４：ベルト部 ５：パイル地 ６：伸縮生地 ７：メッシュ地 ８：ポケット部 ９：ポケット部 １０：仕切部 １１：第一補強パット １２：第二補強パ
ット １３：補助ベルト １４：面ファスナ
ー １５：面ファスナー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルファーの腰部に巻回し得るだけの長
   手方向長さを有する幅広状のベルト本体であって、当該
   ベルト本体の腰充て部内側に通気性に優れたメッシュ地
   を用いて４個のポケット部を並設し、そのうち内側とな
   る２個のポケット部に背骨を覆う背筋を左右から圧迫す
   ることのできる所要の厚みをもった細幅状の第一補強パ
   ットを出し入れ自在に挿着すると共に、外側となる２個
   のポケット部に腸骨を覆う中殿筋を圧迫することのでき
   る前記第一補強パットよりは薄手で広幅状の第二補強パ
   ットを出し入れ自在に挿着するようにしたことを特徴と
   するゴルファー用腰部保護ベルト。
2. 【請求項２】 ゴルファーの腰部に巻回し得るだけの長
   手方向長さを有する幅広状のベルト本体であって、当該
   ベルト本体の腰充て部内側に通気性に優れたメッシュ地
   を用いて４個のポケット部を並設し、そのうち内側とな
   る２個のポケット部に背骨を覆う背筋を左右から圧迫す
   ることのできる所要の厚みをもった細幅状の第一補強パ
   ットを出し入れ自在に挿着すると共に、外側となる２個
   のポケット部に腸骨を覆う中殿筋を圧迫することのでき
   る前記第一補強パットよりは薄手で広幅状の第二補強パ
   ットを出し入れ自在に挿着するようになし、且つベルト
   本体における腰充て部の外側にゴルファーの腰部に対す
   る締付力を調整することのできる左右一対の補助ベルト
   を付設したことを特徴とするゴルファー用腰部保護ベル
   ト。